■きのうの中国外務省の姜瑜報道官記者会見、けっきょく没というか記事に反映されなかったので、ここでちょっとご報告しておきます。ちなみに外務省記者会見発言というのは、中国の建前。その裏にある本音をちょっと妄想(赤字)でいれてみました。
■中国外務省の姜瑜報道官のおはなし
①「第5回6カ国協議の第二ステージ会議は、良好なはじまりだった。
1年あまり、暗礁にのりあげ、状況はあまりのインターバルで複雑化で厳しい状況に変化して、協議の進行は曲折と試練にさらされているのに、各国努力して、再び対話の軌道に戻し、緊張状況緩和したし。初日の協議ではみんな、対話による半島の非核化の方向性を堅持し、共同声明を実施する原則的立場、具体的考えを示し、未来に向かって柔軟で実務的な態度で全面的に深い討論を行いたいといと表明した。こういう積極的態度が協議を進めるのに有利」(建前)
「とりあえず、年内開催という約束はまもっただろ。とにかく今回は、開くことに意義があったんだって。中国のメンツまもれたから、まずめでたい。すくなくとも、アタシの立場で、こりゃダメダなんていえるわけないし、っていうしかないだろ、おい」(本音)
②「半島の非核化は一層複雑化し、ゆっくりしたプロセスが必要で、一気にけりをつけるわけにはいかない。また共同声明履行のプロセス、ステップにおいて、明らかな意見対立はあり、それも相当尖鋭な対立である。はある。もし状況がより困難になり、より複雑になるのなら、我々はより忍耐を維持し積極的な態度になるべきで、どのような状況が発生しても、対話による半島の非核化という目的を揺るがすことはできない」(建前)
「北朝鮮、いいかげんにせ~。中国にケンカうっとのか~。だが、ここでぶち切れてちゃ、協議前のアタシの努力が水の泡だわ。協議がつぶれれば、中国の立場は目もあてられん。米国よ、耐えて。アタシ、本当は軸足はあんたの方においているのよ。こないだも戦略経済対話でけっこうらぶらぶだったじゃん。米国経済は中国の協力ナシに救われないよ。ここは中国の顔をたてて、ね、ね。どうせ、すぐ政権交替でしょ」(本音)
③「こういう状況で、各方面は実務的な態度が必要で、十分にたがいの関心事を考慮し、各方面が受け入れ可能な解決方法でもって、共同の利益をもたらす未来を開いていかねばならない」(建前)
「中国だって、なんかカードもっているわけじゃないから、つらいけれど。まあ、とりえあえずぎりぎりまえで、がまんしてやる」
④「米朝の核心問題(金融制裁問題)については、北京で十分、討論してほしい。共同声明に従い相互に主権を尊重し、双方の政策にとって、関係の正常化を実現してほしい。中国は客観、公正を維持する」(建前)
「これは米朝で話し合ってくれ。中国は一応、中立だから。でも、米国も金融制裁みたいな小事にこだわって、真の目的の半島の非核化の道を複雑化することないでしょ。金融制裁協議、はやくしろよ~これ、やってくれないと、協議再開した意味ないだろ」(本音)
⑤「6カ国協議の進め方として、9月の共同声明を実施していく具体的方法のひとつとして作業部会の設置を提案した。どのような作業部会を設置するかについては、まだ協議が必要」(建前)。
「まあ、とりあえず作業部会でもつくらない?金融制裁が解除されなきゃ、協議が前に進まない、っというのは、いくら再開に意義がある、とはいえ、議長国中国としては、ちょっとはずい。とりあえず、これが成果だ、といえるもの、なんかださなきゃ。どっちにしろ、本質的には米朝の問題なんだから、米朝作業部会とかつくりゃいいじゃん。そうだ、そうしよう、ね。今回の協議の成果、作業部会の創設で合意、あ、これいいじゃん。北朝鮮よ、これに抵抗したら、本気で怒るからね。中国をあまり甘くみないでね」
⑥「会期は決まっていない。中国としては、皆が北京でクリスマスを過ごしたいないら、歓迎する」(建前)
「冗談いってんじゃね~。クリスマス前には終わらせるぞ」(本音、というより福島の願い)
いや、たいしたユーモアのセンスです(笑)
日本は米中にはしごをはずされてしまわないか、それが心配です。
> 「冗談いってんじゃね~。クリスマス前には終わらせるぞ」(本音、というより福島の願い)
笑ちゃいました~~、今回も実質成果なしなのでしょうね~~
それにしても北朝鮮強気ですよね。
よっ、さすが、シナ文解読の見本のような「本音」解読でした。堪能しました。
しかし「米国が最後通牒を用意している」という、『青皮の手帖』さんの説はやはり興味津々です。そうすると「本音」のまた違った解読が出来るかも知れません。as 「ただの時間かせぎ」のベラベラ、と。
まあクリスマス前に終わらせたいのは(福島さん以外では)北でしょうね、でないと越冬が困難でしょうから。「クリスマス一時休会」となった時の北の反応が楽しみです、うふふ。
「六カ国協議」というけども、こんなに六カ国の思惑が違う協議もめずらしいですよね。
いやもう薄い頭を曝け出しても被っているもの脱いで頭が下がります。ほんとうに鋭い本音(訳)ですねえ。ますます開催することに意義がシフトされてしまうようで、早急な対北制裁戦略の組直しが必要になってきたと思います。
福島 様
クリスマス、危うそうですね。
まあ、それらしい曲をトラックバックしています。
気晴らしにどうぞ。
しかし、開催すること、参加することに意義がある、というのも少々考えものですね。
カードを持っていない、将軍様がそっぽを向け始めつつある中国が調整役となっていられるのも、結構ボディブロー(金融制裁、エネルギー供給)が効いているんでしょうね。
それでは良い夢を。
明快な中文翻訳(赤字部)、とても良く理解できました。
ありがとうございました。
>中国としては、皆が北京でクリスマスを過ごしたいないら、歓迎する
中国共産党は、クリスマス、つまり宗教(行事)の存在を認めていたのですか?
iza1211 さま:ユーモアというか放言というか、床屋のよたばなしとおもってください。
bitter さま:そうなる可能性大です。
愚者なり さま:強いです。中国人記者も「どうして北朝鮮はあそこまで牛(強気)になれるのか」と驚いています。中国人のプライドが傷ついているようです。
マルコおいちゃん さま:ただの時間稼ぎ、ですよね。北朝鮮の利益と中国のメンツのためだけに開かれたような協議。
kikuti-zinn さま:一番おもわくがずれているのは、日本かも~。
nhac-toyota さま:本当は協議なんてやめて、制裁できりきり言わす方が日本にとってはいいと思うのですが、いかんせん中国が本気で北をつぶす気になってくれないことには。
kkzz07 さま:クリスマスプレゼント、ありがとうございます。ボディブローは聞いているけど、とどめはさせない。とどめを刺せるのは中国だけ。結局、鍵を握るのは中国さま、ということでしょうか。あしたには絶対おわれ~。
siksan さま:まち中、クリスマスのイルミネーションやツリーが飾られています。宗教は弾圧しても、やつらパーティ好き。