総理番のお仕事⑦イン天草

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■6、7日は麻生首相の地方遊説にくっついて、長崎、熊本に出張した。地方遊説をおっかける、これも総理番のお仕事だ。総理の各地の街頭演説などを聞き、その発言を記録し、また事故、不測の事態に備えるのが、目的だが、首相はものすごい早さで移動するので、正直、ついていいくだけで精いっぱい。日程では、九州の五島列島・諫早・雲仙・天草市・熊本市と巡ったが、のですが、交通の手配がつかず、五島列島にいくのは断念。福島は諫早市から合流。この判断は正解だった。五島列島のスケジュールについていけたのは、番車とよばれる総理の車列のすぐ後ろの走行を許可されている時事・共同の車だけだったから。(普通の記者がのるタクシーなどは、総理の車列が通りすぎるまで動けません。)

 

 

■しかも、途中、ノートパソコンを壊すというアクシデントが。山道を走るタクシーの中でパソコンを打っていると、けっこうぶつけてしまう。で、液晶がちらちらしてきたなあ、と思っているうちに、ついに7日朝は、画面が真っ白になってしまった。結局、7日の出稿は、携帯電話で吹き込んだぶら下がり詳報のみとなった。まったく、なんのためについて行ったのやら。

 

■本当は街頭演説の詳報も、天草テレビの世界最高齢女子アナとして麻生首相をインタビューした、森シノさん(105)と黒川ツルエさん(92)のことも囲み記事で出稿するつもりだったのだが、できませんでした。今朝は、パソコンを修理にだし、代替機を本社からうけとってセットアップ。夜は夜勤で本社にあがり、やっと、いまごろになって、麻生首相の九州遊説の詳報をアップ。

 

■まず街頭演説。

 

 

■麻生太郎首相は7日午後、天草市のホテル、アレグリアガーデンズ天草のチャペル広場で演説を行い、高齢者にも就業機会が必要だと訴えた。旧約聖書と古事記を引用しながら、また、欧米とは違う日本の労働哲学を説き、それが日本の底力のもとになっているとの持論を展開した。以下詳細。赤字は福島の補足というかつっこみ。

 

 

【世界金融危機の被害を最小限に食い止めるからね】

 「はじめて、お目にかかるかたの方が多いんだと思います。麻生太郎です。きょう、はじめてナマで麻生太郎のツラみた人?(ハイと何人か手をあげる)テレビよりいいと思った?ありがとうございました。あの、きのう、お隣りってほどでもないですけど、五島というところにいきました。寒かった。
 
 雪がちらちらするなかで、大勢の方、お集まりいただき、離島の話やら実態をきかせていただいたんですが、今、日本という国にかぎらず、去年から今年にかけて景気が少しわるくなってきたんですが、今年の9月の15日、たぶん歴史に2008年9月15日という言葉が、たぶん残るんだと思います。リーマンブラザーズという会社の倒産にともなって、急激に悪くなりました。まちがいなく、その影響はアメリカから始まったものではなりますが、確実に日本まで、この不景気が広がってくる。このひろがってくるのは避けられませんが、その被害を最小限に止めたい。
 
【大丈夫だ、日本の傷は深くない】
 少なくとも、日本という国は、この不況にたいし、景気対策を最初に手をうった先進国であります。さいわいにして、97年、1998年、あの時代にわれわれは、長銀つぶれた、北海道拓殖銀行つぶれた、三洋証券つぶれて、山一証券つぶれた、とうとう、いろんな経験をやったおかげで、今回の世界同時金融恐慌に対して、あれほど世界が負ったほどの傷はおわずにすんだ。傷は意外と先進国の中では浅いと思うのです。それでも、傷が深いということは間違いない。
 
 自動車産業でいえば、軒並み各社が売り上げが今年は去年の4割へります、へたすれば5割へりますという大きな騒ぎになっていますから、そういう意味では経済に影響がでることは間違いない。従って、その不況をいかに最小限に食い止めることが一番大事なことなのだと、私どもはそう思っております。
 
【雇用対策=中小企業対策】
  従ってぜひそういう状況の中にあって一番影響がでるのは、地域です。続いて、中小小規模企業、もうひとつはなんといっても、個人。ひとりひとりの生活だと思います。中小小規模企業が大事だというのは、ここに働いている人の75パーセント、8割が働いているからです。
 
 雇用というものを一番のもっているのは中小・小規模企業だと思います。その小規模企業が倒産したら、イコール失業になる。どうしたってそこのところが、きちんと企業が黒字にもかかわらず、いわゆる資金繰りから倒産したというのは絶対できない。
 
 
 したがって、資金繰り対策ということで、年末に園田先生とうとういろいろな力をかりて、対策を打たしていただきました。(10月の第1次補正予算で、中小企業の資金繰り対策として9兆円規模の信用保証枠が実施され今約4万2000件の応募があり、すくなくとも11月までで、約24日間の営業日数、それで約1兆円、出まして、のこりまだ8兆円ありますから、少なくとも目先これが急に資金繰りがきつくなるという状況にありません。
 (ただし11月の段階では、企業側が反応できていないともいえる。民間調査によると、今年は11月までの累積倒産件数が昨年の1万4091件をこえて1万4284件。5年ぶりに1万5000件の大台にのりそうな厳しさで、楽観できる状況ではなさそう
 

 

【公共事業】
 つづいてやらねばならぬのは、やっぱり、地域というものだとこう思っています。たとえば、天草市なら天草市、諫早市なら諫早市という地方でね。その地方のことを考えたとき、その地方はあきらかに、企業がへり、仕事がへり、いろんなかたちで公共事業がへり、いろんな形で仕事がなくなって、けっかとして、地域というものは疲弊してきていると思います。
 
 この7,8年間思い出していただければ、間違いなく公共事業は日本中、14兆5000億という巨大なものが、今6兆ちょっとですから、半分以下になっている。従って仕事も公共事業だけでいったら、半分以下になっているはずで、そういうのは、公共事業は悪いっていったんだから、みんなで。公共事業は、…ってみんなでいったんじゃないですか。
 
 私は地方にいるから、ちょっとまてよ、ということもいったんですが、残念ながら力およばず、公共事業は半分になった。 かたわら道路はあります、補修はしなくちゃいけない。また、生活道路もいたんでいます。などなど日本中、声はいたるところにあります。そういったものに対して、あきらかにいろんな意味で、公共工事のかたちも道路だけではかぎらない、いろんなものが、われわれとして必要なんではないか、声は小さくなってきたけれども、しかし、ここにきてわれわれはもういっかい、改めて、公共事業の大きさというものを考えたほうがいいのではないか。
 
 従って、公共事業といって国がやったとしても、今度は地方がそれをうけても、工事が現場入りしたら、自己負担、自分で負担しなきゃいけない部分が種類によって違うけど、2割とか3割とか1割とか自分でもって、国の金でやる、たしていくら、というルールになっている。そのもとを払うのが、いわゆる裏負担をするお金が地方になくなっているでしょう?だから受けられない。ということになって、けっかとして公共事業ができない。いう実態が片方でありますから、地方が使えるようなお金をつくっとかなきゃ。
 (これが中国の問題であれば、公共事業に巣くう汚職実態などをわりと具体例をあげてつっこめるのだが、日本の公共事業の実態を私はまだ知らない。やはり新幹線建設などは、地域の有効な景気対策なのだろうか
 
【地方交付税は増やす】
それが自由に一番使えるお金は地方交付税じゃないの。だから地方交付税はなんとか考えなければならない。その地方交付税がなければ、地方公共団体としては、今自分がこれが、この地域にいるんだと、いうようなものには、お金がやりたくてもできない。そこが、地方をさらに弱らせている、私にはそう見えます。従って中小小規模企業のいわゆる退却。かたわら、地方1800ある地方の行政団体いうものを、きちんとうまくいくようにせにゃならん。
 
 そういったようなことを今かんがえて、われわれは、予算というものを考えています。一次補正、われわれが今考えている二次補正、そして本予算と。1段ロケット、2段ロケット、3段ロケットと思ってこの予算みっつを、一次、二次、本予算というのをきちんとやりあげていって、自由民主党としてのこの対策だと、申し上げられるようになるんだと思います。
 
 
 今そういった話をすると、やれ、ばらまきだとかかんとかいうけど、明らかに経済は異常なんであります。それに対応するやり方も通常の対応のはずがありません。あきらかに従来とは異なった思い切った対策をやって、すくなくとも、向こう3年間は経済対策、全治3年、と思っていますんで、その間、われわれは何がなんでも景気対策をしあげていかなくてはと思っています。
 
 そしてそのあと、景気がある程度大きくなるとわかってきてから、財政再建、いうことになっていくんであって、会社が黒字で倒産したって話は、会社が黒字でも資金繰りで倒産したっっていうのでは、話にならない。そういう意味で、きちんとしたものをやりあげていく。それが政権与党に与えられた責任である、と私たちはそう確信をしてこういった仕事をすこしずつ、園田(博之)先生の力をかりてやらせていただいております。なかなか地元に帰ってきておられないと思いますよ。きょう、私がくるというので、帰ってきていただいたんだと思いますよ。
 
 
 あきらかに今、むこう約2週間の間に、ほとんど片づけていかねばならない、そういう性格の責任をほとんど園田先生にやっていただいております。われわれとしては、ぜひ、皆さん方のお力をかりて、園田博之に、かわらぬご理解、力をかしていたければと思っております。
 
【高齢者に就業機会を】
 もうひとつ、なんとなく、今、目先の話ばっかりしていますが、今日本という国はどうなんだ、といわれる方も多くいらしゃいますが、私は日本の未来はけっして暗くないと思っています。なんとなく、元気な高齢者もいっぱいる。お見受けしてもどう考えても、65歳以上の方も一杯おられると思いますが、元気やなあ。まちがいない。どう考えても元気。
私も思った。天草のお年寄りは実年齢より、ずっと若々しい
 
 私も65歳すぎました。そこそこ元気で、この上にたっていられる。(首相は68歳。うわさでは今でも腹が割れている、という。家ではスクワットを毎日やっていて、なんとかブレードとか健康器具がいっぱい部屋においてあると、官邸のナカの人がいっていたよ 元気というのは大事ですよ。高齢者は5人に一人よ。5人にひとりが65歳以上。日本の人口で。そのうちに介護を必要とする、要介護老人といわれる、健常者でない、健常者だけど歩けない、いろいろありますが、そういった介護を必要とする老人の割合はたしか15パーセント。残りの85パーセントは、もうまちがいなく、元気やなあ。
 
 85パーセント、元気なのよ。元気でないと立ってられませんよ。立ってられる。元気、だから働いていられる。働けるなら働いた方がいいですよ。(後ろの方でお年寄りたちが、あ~座りたいと不満をかこっていた。この街頭演説の聴衆はほとんど高齢者の方だったので、このときの演説はいつもより短め
 
 
 僕はいやな人に働けといっているのではない。元気だったら働ける。働ける機会をつくるべきだといっている。65歳だと一律、私は65歳以上の人も元気に働ける人は働ける制度を考えるのが政治の与えられる大きな役割のひとつだと、私はそう思っています。(いくら定年退職年齢だといっても熟練した技術と経験をもつ高齢者の方に働き続けてもらえないのは、国家の損失だと思う。中国企業は、まだ働く意欲のあるメーカー企業の退職エンジニアなどをねらってスカウトしている。日本の技術と経験が、そっくり中国に流れている実態がある。ちなみに産経新聞も高齢者パワーがすごいです
 
 ぜひ、皆さん方、働ければ、収入が得られる。収入がえられれば、そこから税金が納められるんだから。いろんな意味で、われわれから見た場合、あきらかに税金をもらう人と、税金を納める人といってみれば、倍違うのよ。そういう意味ではできるだけ、働ける就労機会というものを広くつくるということを考えた方が、国としては健全に動く。
 
 
 【日本の労働は善、欧米の労働は罰?】
 われわれは、働くというのは正しいと思っています。哲学、労働というものはいいものだと思っています。われわれは、そう思ってそだててきたよ。そういって、みなさん、当たり前じゃないか、と思う人もいるけれど、そんなことありませんよ。世界中労働は罰だと思っている人多いんじゃないの。
そういってしまうと、語弊が…)
 
 旧約聖書読んだら、アダムとイブに対して、神がアダムに与えた罰は労働ですよ。旧約聖書とイスラム教、キリスト教たしたら、世界中の何割いくんだ。7割くらいいくと思う。この宗教の哲学は労働は罰だから。(旧約聖書の創世記、失楽園のくだりからの引用。首相はカソリック信者だから聖書にくわしい?禁断の木の実を食べたアダムとイブに対し神は楽園を追放し、罰を与えた。アダムには労働の苦しみを、イブには出産の苦しみを。中世ヨーロッパ世界では、労働は原罪をあがなう罰と考え、労働を卑しいものとする価値観があったという説がある。だけど、こういう言い方しちゃっていいんかいな、と老婆心ながら私は思った)
 
 
 
 しかし、われわれは違うよ。日本の方は、天照大神は、機織り小屋からでてきて、神様がどうしているかと天の岩戸をあけて、高天原をみたら、神々は働いていたと古事記の一頁目には書いてあるだろ。ご年配の人はみんなよんだことあるでしょう。神々が働いていたんだから。神々は野にでて働いていたということは、神様が労働していたということ。(古事記の天岩戸の物語。天照大神が機織りをしているところへ、弟の素戔嗚尊が皮をはいだ馬を投げ込み、一緒に天の服を織っていた機織女が梭でホトをついて死んだため、怒って天ノ岩戸に閉じこもった。天照大神は機織り=労働をしていた。ちなみに日本神話だけでなく、ギリシャも北欧も神話の中には、人間くさい神様、働く神様がいっぱいいる
 
 
 神々が行うのは善行にきまっている。悪いことはしないんだから。(素戔嗚尊は悪いことしてたけどこれが俺たちが信じていた労働というものの哲学だろう。労働は神が与えた罰と思っている国と、神といっしょになってやる善行と思っている国と、まったく労働に対する哲学が違うだろう。われわれが、日本のもっている底力に一番そこにあるのはこれなんだ、と私は確信しておる。働けるうちは働いた方がいい。それが日本の底力になる、しかし、これが世界においても、あきらかに、日本との関係の深かった国、アジアでいえば、韓国であり、台湾であり、日本との関係の深かった国は、みんな発展したじゃないですか。
 (日本の勤勉さは世界のお手本とされた。根底には職人、エンジニアというものへのリスペクトがあると思う。中国では職人へのリスペクトがないので、ニセモノが横行する。その結果、研究開発という地道な作業をみなやりたがらない。という言説がある。)
 
【日本と関係の深い国は成功した!】
 日本と関係の深かった韓国、台湾、香港、シンガポール、地域や国々は間違いなく発展した。おお、日本とつきあったらもうかるんだと、わかったマレーシアはルックイースト。間違いないでしょうが。そういった国々はあきらかに、日本の何をまなんだんですか?技術ですか?お金ですか?みんな、アメリカだってヨーロッパだってみんな同じことやったよ。アフリカで、中南米で。しかし、これだけ成功したのはアジアなんじゃないか。アジアだけなんで成功したんですか。
 
 それは日本人がそこに出かけていって、働いてみせたからだろうが。これが日本のもっている力です。誰もいわないよ、誰もいっていない。しかし、現地にいってきいてごらん。多くの人たちが、中小企業のおじさまが、額に汗し、俺たちと一緒に働いてくれた。
 
 あの人みたいに働いたら、俺たちもあんな国になれるのかな。あんな資源のない国で、あれができるのかな。俺たちはそう思って、それを頼りにがんばったんだ、そういう人が、アジアにいってごらんなさい。工場の現場にいったら、いっぱいいます、そういう人が。 われわれが、知らず知らずにそれをやっている、当たり前と思ってやっています。われわれが思っているのは、そこが一番の日本のもっている力のゲンズイなのだと、私は思っています。

 

 

 ぜひとも、今後とも日本という国が、この資源のない国が、今後ともアジアの先頭をきって、走っていくためには、われわれは技術を支援し、今のうちから種をまき、将来になうであろう技術に政府として一生懸命支援して、やっぱり俺たちはこの国に住んでいてよかった、この国にうまれてよかった、そういう国に作り上げるように全力をあげてがんばっていきたいと思います。ぜひ、皆さん方のかわらぬご理解と、ご支援をあたえていただいて、自由民主党、皆さん方とともに、この日本のためにがんばります。

 
 かわらぬご理解とご支援をいただくよう、重ねてお願い申し上げて、壇上からのごあいさつ、お願いにかえさせていただきます。長時間ありがとうございました。
 (実はなかなかええ話。でも、なぜか支持率が急落)

 

 

■さて、高齢者の就業機会を増やすべきという話題がでたが、実はここ天草には、そのすごいお手本というか、モデルがいた。天草テレビの世界最高齢現役女子アナ、シノちゃんこと、森シノさん(105)と、ツルちゃんこと黒川ツルエさん(92)。

 

 ↑真ん中がシノちゃん。右がツルちゃん。

 

 ■お二人が現役女子アナであることをお疑いのあなた。下のサイトをクリック。

天草テレビ

 

■で、なんとお二人が、麻生首相と対談したのだった。このインタビュー風景はマスコミに公開されず、天草テレビサイトの放送を待つしかないのだが、インタビュー後、お二人がぶら下がり取材に応じてくれた。

 

Q首相とあわれてどうでしたか。

シノちゃん:きょうは楽しかっただが、あははは。

 

Q首相とはどんな話しを?

シノちゃん:いわしたけんな。政府からお金(年金)もらうし、ふうとあるし、政府のおかげでしあわせで長生きしとるです。あはははは。

 

 

Qでは黒川ツルエさんに。首相とあわれた感想を。

ツルちゃん:感激しましたよ。総理にあえるなんて。実際お会いして感激で涙がとまりませんでした。

 

Q首相はどんな方でしたか。

ツルちゃん:お優しい方だな、と思いました。

 

Q首相とはどんなお話を?

ツルちゃん:私は政治のことはわかりませんけど、年寄りが安心して暮らしていけるような政治をしていただきたいと思いまして、それだけをお話しました。それでなくとも頭が真っ白になりましたから。

(以上)

 

 

 

 ■歳をとるなら、こんな風にとりたい、と思えるような理想のお年寄りぶり?を報道陣の前に披露してくださった。

 

■ちなみに麻生首相は、お二人のインタビュー後、記者団にたいし次のように語っている。

 

■シノさんも、少なくとも、あなたたち(記者)みたいな不摂生な生活をしてると、ああならない。あの人たちはきっと摂生、ちゃんとまじめなあれをして、腹は八分目にして、酒はちゃんとのんで、そういやあ、焼酎飲んでいるって。

 

 仕事が終わったら一杯飲んで、なんとか、という生活の話を聞いていると、あのー、やっぱり、まあ空気がいいとか、水がいいとか、という話プラス自分の生活パターンがきちんとできあがってんだろうね。

 

 話聞いてても、全然普通の対話ができますよね。えーとどっちだったっけ、テルさんだっけ。ツルさんだっったっけかな。こっちの方のほうがお若いんだけども…(ツルエさん)。あ、ツルエさんか。あっちの人のほうが少し若いようですけど、きちんとした対話ができるし、うらやましいね、ああいう。90いくつになってあれだけ普通に話ができるっていうのは。今日、自分の足で歩いて別に歩行器とかそういうの使ってるわけじゃないでしょ? だからそういった意味でうらやましいなあと思いましたね。

(以上)

 

■68歳で腹が割れて、2日間のハードな地方遊説のあと東京に戻って帝国ホテルで一杯やる元気がある麻生さんは、うらやましがる必要がないと思った、ここだけの話。

 

■観光の時間はまったくなかったが(当たり前だが)、雲仙・普賢岳の噴火による平成新山とそのふもとの災害記念碑を仰ぐことはできた。ここは今も制限地域で、許可なしには入れない。

 

↑雲仙・普賢岳の災害碑。麻生首相は7日午前、犠牲者の冥福を祈って献花した。総理番は、首相の出発前に現場を出ないと、間に合わないので、献花の模様をうつした写真は撮れていない。

 

↑雲仙地獄の湯煙の向こうにある、首相の宿泊先・九州ホテル。福島は同じ系列の割安のスカイホテルにとまった。6日の夕食を食べそこねて、へとへとになってホテルにもどると、「お仕事お疲れ様でした。お夜食です」というメモとともに、おにぎりが置いてあった。うれしかったです。ありがとうございました。

「総理番のお仕事⑦イン天草」への10件のフィードバック

  1. 第2日テレにあがった総理の「べらんめえ日記」をみて、はじめに高齢女子アナのはなしがあって、何かな?と思っていたところでした。
    麻生さんの話を起こしていただき、ありがとうございました。
    これについては、下記の人気ブログで大きな反響を呼んでいます。
    「新世紀のビッグブラザーへ blog 」の
    http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/21247928.html
    「麻生首相の現状認識能力」
    コメント欄は、何でこれで支持率が落ちるんだ! という声ばかりです。
    とともに、この演説をすべて載せた産経新聞へ感謝を!、という話も。
    「「メリークリスマス!麻生首相」祭り開催中」
    http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/21288749.html
    お知らせまで。

  2. 現場の空気が伝わるエントリー、有難うございました。
    福島さんのエントリーを通して首相の演説に触れて
    おかげで元気が出てきました。
    何より、天草テレビのシノちゃんツルちゃんのQ&A。
    「政府のおかげでしあわせで長生きしとるです」
    この言葉には、涙が出そうになりました。
    政府を批判することは大切な事だと思います。自国の政府に対してきちんと物が言える。それこそ民主主義の基本ですもの。でも、同時に、「おかげさま」という感謝の気持ちが持てるって、人として、本当に魅力的だし、素敵だと、つくづく感じました。そんな言葉が、あたりまえに、自然体に出てくる・・・本当にそんな風に年をとりたいと、つくづくそう感じました。
    改めて、今日のエントリーに感謝です。

  3. 支持率はそりゃテレビを見ていたら落ちますよ。
    あと人間は良い事より悪いことを注視し記憶しておきますから
    余計にテレビの印象操作にひっかかります。
    これがシビリアンコントロールならぬマスメディアンコントロールとでも
    言うんでしょうか。

  4. 演説の文字起こし、お疲れ様です。
    ところで…。
    「労働は善」は、麻生さんが昔から講演等でよく話されているネタですが
    総理になってからその話をすると、なぜか問題発言視?されるんですね。
    不思議です。
    このエントリーでは触れられていませんが、「100点満点の亭主はいない」という麻生さんの定番ネタも
    どこかのマスコミの手にかかると「弱気の発言」にすり替えられてしまうわけです。
    何年も前からマスコミの前でも話してるでしょうに…。
    こんな“報道”が蔓延してる現状を踏まえた上で
    「でも、なぜか支持率が急落」という福島さんの言葉を読むと
    「なぜか」の部分に白々しさを感じてしまうのは
    私が穿った受け取り方をしているだけなのでしょうか?
    「68歳で腹が割れて、2日間のハードな地方遊説のあと
    東京に戻って帝国ホテルで一杯やる元気がある麻生さん」
    のくだりにも、妙にトゲがありますね。
    今その元気があっても、シノさんやツルエさんのような年齢になったとき
    そんな元気を保てているかどうかなんて何の保証もないですよね。
    そういう意味で「うらやましい」と言ったのでは?
    追記:
    福島さんの文章にやたら「、」が多いのが気になりました。
    いつもこんな文章でしたっけ?
    お疲れなのでしょうか?

  5.  産経は会社ぐるみでマンガ太郎擁護キャンペーンに乗り出したようですね。悪党小沢の天下が現実味を帯びてきて、それを阻止するためにはタマが悪くても現政権を支持するしか方法がないという不毛の選択ではありますが、悪党を主将にさせないためには、それもやむを得ないのかもしれません。願わくばマンガ太郎が政権を投げ出したり、無謀にも真珠湾攻撃を行わないことです。ここは隠忍自重しかない。来年9月まで持ちこたえれば、悪党小沢も弾が尽きるでしょう。

  6. 福島さん
    街頭演説の詳報の記事起こし、ありがとうございます。
    マスコミの首相叩きばかりで閉口していたので産経だけでも全文を公開して下さり感謝します。この詳報はMSN産経には載っていないようですが、以前のように記者ブログ紹介の形でも良いので載せて欲しいと思います。MSNは Windows インストール時のデフォルトページなので読者が多いとは思うので・・・。
    日本人が我が国の首相を支持しなくてどうするんだと言いたい!

  7. 福島記者、長文の麻生首相の演説紹介、ありがとうございます。
     今朝の貴紙(9日、関西版)の「産経抄」は、昨日の正論「マスコミは警世の木鐸たれ(笹川陽平 日本財団会長)」を読んでいたわたしには、やっぱりね!という感想でした。
    以前の貴エントリーに、“世を導いていくような姿勢・記事作成は、産経なら出来る…”という趣旨の書き込みをしましたので、余計に嬉しく感じたのでしょう。産経は、「輿論」を立ち上げるべきです。
    それにしても、遅ればせながら「産経抄」で紹介いただいた“福田恒存「日本人に民主主義は向かない」”と、“佐藤卓己「輿論と世論-日本的民意の系譜学」”を求めて読んでみよう。

  8. 福島 様
    長文の詳細を載せていただいてありがとうございます。
    しかしあえて言わせていただきますが、やっぱり今回も赤字部分は正直必要ありません。いちいち突っ込むのはいわゆる「茶化し」にしか見えませんが、それはあなたがやるべき事だとは思えませんね。特に宗教に関する部分にコメントするためには、もっとその方面を勉強してから載せたほうがよろしいのでは?あなたが首相同様クリスチャンなら話は別かもしれませんが。

  9. 福島記者
    いや?、日経の方ではあたかも失言にされていたスピーチ内容を「赤字入り」で読めるとは…有り難うございますっ♪
    > …地域の有効な景気対策なのだろうか…
    まあ、集票や汚職に繋がりやすいのは万国共通かと…しかし、昨年来売上低迷に喘ぐ地方の零細建設業者にとっては間違いなく福音になると考えます。 無論、長期的には投与が体力低下に繋がるいわば「麻薬」みたいなもんですから、本当に予算配分に関する評価って奴は難しいですね。
    > …こういう言い方しちゃっていいんかいな、と老婆心ながら私は思った…
    で、案の定日経は煽ってましたな…♪
    麻生首相の講演録とも言える「自由と繁栄の弧」の文脈から言えば、敢えて”民族宗教からの労働観比較”に挑戦した点でユニークですが、主旨は「とてつもない国」なんですよね。 そういう意味では確かにブレてないわ…確かにエエ噺です。
    本来の「ぶらさがり詳報」では”つっこみ”できないからなあ…私はこういうの好きですよ♪

  10. いつもながらいい演説ですね。支持率はともかく政策に繋がることを期待します。
    にしても、効果的な雇用対策なんてものがあるなら、先進国の失業率はもっとマシな数字になるのでは?と常々感じています。
    政府が直接できる雇用対策なんて、公共事業で下支えするのが精一杯ではないでしょうか。
    かと言って、いらんもの造られてはたまりせんが。
    「労働は罰である」からなんとなく連想したのが美輪明宏氏の言葉。
    あの口調で、やりたくもないことをしてるからお金を貰えるのよ、っぽいニュアンスなことを。
    歌い手さんがそれ言っちゃあ……

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