どうやったら、一番早く拉致被害者が帰ってくるのか。その2

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北:金はもってきたか!
 
米中: 大丈夫だ、用意してある。もうちょっと、まってくれ。それより、娘(合意)が無事か、せめて声だけでもきかせてくれ。

北:金の顔をみないことにゃ、話にならん。北朝鮮はいつもニコニコ現金商売だぜ。

米中:ま、まってくれ。本当に金は用意してあるんだ。ただ、純粋にテクニカルな問題で、ちょっと手間取っているだけなんだ…。

北マフィア:30日以内に振り込むって約束だろ?覚えておけ、おれあ、気がみじけえんだ。これ以上ぐずぐずしやがると、合意がどうなってもしらねぇぜ…。

米中:せめて、合意の無事を確認する首席代表会議だけでも、ひらかせてくれ~。と泣き叫ぶ両親をあとに、テーブルをけって去る北朝鮮…。

というシーンがあったかどうか、しらないが、この2日、なんの実質的進展のなかった6カ国協議。中国側プレスセンター(釣魚台)からフクシマのリポートです。

■日本時間午後7時。本来4時には開かれる予定だった首席代表協議はまだ開かれておらず、プレスセンターではスケジュールが書かれるホワイトボードは真っ白なままです。韓国主席代表は今会議が今日は最終日だと断言しており、このままでは、北に金をやっただけで、協議は休会となります。6カ国協議、完全になめられてます。身代金だけをとられて、人質の声すらきかせてもらえない状況に似ています。しかも、身代金は今後、際限なくつり上げられていく可能性大、大。

■というわけで、このプレスセンターにはりついて、ひまこいている時間を利用して、本当の人質、拉致被害者を一番早く取り戻す方法について、もうちょっと整理したいと思います。

■拉致被害者奪還作戦を考えよう!
アホはアホなりに、考えてみました。

①六カ国協議の枠組みを利用した拉致問題を解決。4カ国と足並みをあわせ、米中ともバランスよく協力し、日本の経済・エネルギー支援、国交正常化、歴史問題への誠意ある対応をアメ、米中の圧力をムチにした交渉で、拉致問題話し合いのテーブルに北朝鮮をつかせ、交渉条件をひきだしていく。(最初はこのつもりだったんだね、きっと)

・プラス点。国交正常化交渉の場を利用した拉致被害者奪還は、一度成功した実績がある。
・マイナス点。頼みの綱の米国が北朝鮮にふりまわされっぱなしの腰くだけで、圧力になりえないか。米中とも実はあまり拉致に興味ない。北にとっては米国との関係がうまくいけば、日本はおまけでついてくると侮っている。この状況で、日本との国交正常化、支援がカードとしてあまり有効でないかもしれない。

②米国の交渉力に、拉致問題を託す。
日本はあくまで、拉致解決しないと経済支援しないとの立場を貫く。その一方で、米国が北朝鮮と先に国交正常化することについては、支持、バックアップ。米国のパイプを通じて拉致問題を解決する方法を考える。そのために、米国に本気で拉致問題に取り組ませる米国内世論、米国との交渉条件をととのえる。

・プラス:日米同盟の枠組み強化。
・マイナス:米国がどうやったら、本気で拉致問題解決に乗り出してくれるか。すでに、日本は米国の子分扱いだし、アメはあっても、ムチを出す勇気は・・。

③中国の交渉力に、拉致問題を託す。
靖国問題、遺棄化学兵器問題、東シナ海ガス田開発など両国の諸懸案で大幅譲歩をみせ、環境ODAなど経済的支援など、おもいっきりアメを用意する。ムチは…?国内の核武装世論などですかね?

・プラス:中国は北朝鮮の殺生与奪を実質握っている。拉致問題解決などでも北朝鮮に対し、一番影響力や圧力を発揮できる実力をもっているだろう。中国は対日外交重視政策にシフトしており、日本のすりよりを歓迎する素地がある。

・マイナス:本来ゆずってはならない主権の関わる問題で、譲歩、妥協してよいものか。ゆずりすぎて、中国に足下をみられすぎるのも困るし。そもそも、中国ってそこまで信用できるのか。(米国は信用しているみたいだけど)。中朝がぐるになってに手玉にとられる可能性もありそう。

④6カ国協議や他国をたよりにせず、日本独自外交を展開。国内の北朝鮮系金融資産凍結など独自金融制裁を実施し、北朝鮮からの攻撃を想定した、国防プランを練り直し、これをムチとする一方で、国交正常化後の経済支援などをアメとする。正面の政府交渉と、裏人脈による表裏の2面交渉で突破口をさぐる。

プラス:日本人としてのプライドはくすぐるが。
マイナス:米中が北にすりよる中で、どれほど効果があるか??へたすれば、米中を敵に回す可能性もあり。国内世論も反発があるだろうし。そういう交渉ごとにたけた、人脈を持つ人材が国内にいるのかも疑問だし…。そもそも、相手は相当クレイジー、戦争も辞さない、って覚悟がないと。

⑤「将軍さま」の寿命が終わるのをまつ。6カ国協議とか、えんえんと粘り強い交渉を続け、複合成人病の将軍さまにストレスをあたえつづけ、その寿命の終わりをひたすらまち、そのタイミングで体制改革を期待し、拉致被害者を助け出す。(ひょっとして、この可能性が一番たかい??)

プラス:日本政府として、国内政治的にも外交的にも一番リスクが低そう。協議のたびに「拉致問題解決を訴えた」というポーズをとれば、とりあえず国内も納得。米中も、結局、これに期待しているみたいだし。

マイナス:将軍さまの寿命が終わるまえに、拉致被害者やその家族の寿命の方が問題です。こういう、姿勢は最後には、やっぱり政府としては怠慢といわれてしまうだろう。

⑥米国が、北に騙されていたと気づき、日本と共同歩調で、あらためて北に強きの圧力をかける。中国も、北の度重なる裏切りにさじをなげ、日米と共同歩調、国連決議の復活で、きりきり兵糧ぜめ。弱ったタイミングで、本当の交渉開始。

プラス:世界が共同歩調をとれば、兵糧攻めは効くと思う。
マイナス:国内の反政府分子の人民が飢えってしまって、むしろ体制崩壊のチャンスをつぶす可能性が指摘されている。でも、そもそも、米国がいつ騙された、と気づくのだろう。そもそも、騙されたふりをしつつ、一番自分の国益にかなった選択をしているだけかもしれないし。でも、昔、一瞬、こういうシナリオもありえそう、と思った。

⑦あ、あさしん??
6カ国協議でなぜロシアが参加しているのか、それは、各国ともロシアのたぐいまれなるあさしん技術の実績に敬意を表しているからでは。ロシアってすごいよなあ。本当はこわい国なんだ。

プラス:本当は、みんなそう思っているでしょ。
マイナス:でも、それはやれないよなあ、とも思っている。

■日本が核武装論を盛り上げれば、米中があわてて、拉致問題解決に力をかす、という意見もありましたが、これは、なかなか難しいそうです。

■もちろん、日本国内の技術的な問題もあるでしょうが、ある中国学者がオフレコの席で、こう言っていました。日本が核武装しても中国にとっては脅威ではないそうです。なぜなら、日本の政治システムでは核武装しても、ぜったい核をぶっぱなせないからです。ちゃんとした政治システムを持つ国が核をもっても、実はあまり脅威ではない。ですから、日本は中国や米国の核に、ふだん脅威を感じていない。日本の核武装は、国際社会の軍縮のトレンドに逆らう行為として、反感や批判を買うとしても、実際に脅威、北朝鮮への抑止力には成り得ない、という見方もあるわけです。

■核保有がこわいのは、北朝鮮のような世界から孤立した、追いつめられた個人独裁国家。だから、みんな六カ国協議の必要性を認めたわけです。しかし、北朝鮮は核実験を行い、まんまと核保有国になってしまいました。そう、北はもう核保有国。核兵器をもっています。あと数年もうだうだ6カ国協議をやっているうちに、世界が北を核保有国と認めるようになるでしょう。半島の非核化などありえないと思います。

 ■北が核保有国になってしまえば、北が核をぶっぱなせないようにするしかない。つまり、国際社会から孤立させない。次に追いつめられた個人独裁を、追いつめられていない個人独裁にし、経済の改革開放をすすめて、国際社会とのつながりを深めさせていく。これが北朝鮮の書いたシナリオ?でも、そこに拉致問題解決のページはあるのか。なければ、どうやら日本がその台本に、そのシーンを書き込ませることができるのか。そもそも、そんな悠長なことできるのか。

 ■まさしく、日本外交の知恵と勇気と決断力が真にためされる問題といえそうです。

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「どうやったら、一番早く拉致被害者が帰ってくるのか。その2」への20件のフィードバック

  1. ④ですね。
    警官が泥棒とツルみアテにならない世界では、暴力には死に物狂いで立ち向かうしかありません。生きるか死ぬかの選択なのですから死にたいと願うオカシナ人たちと手を取り心中しようと思うのは既に日本人ではありません。 核武装はもちろんボタンを押せるシステムと同時開発です。法律も技術も平行して進みます。どちらも日本得意の“自動化システム”にしておけばヨロシイかと。 北鮮の日本国内資産は凍結ではなく回収の段階と考えます。朝鮮総連関係全ての有形財産を取り戻して少しでも未収金の穴埋めにするべきです。

  2. 私は⑤「将軍さま」の寿命が終わるのをまつ。6カ国協議とか、えんえんと粘り強い交渉を続け。
    もちろん④も含みます。
    そもそも、北朝鮮が経済的に発展すれば、北朝鮮軍がパワーアップするだけです。それは韓国や中国を見ればわかります。韓国はイージス艦、中国は空母をつくるんだそうですからね。
    日本の核がこわくない、という意味では、同様に中国の核も怖くないです。それよりも北朝鮮の核のほうが心配です。
    おつかれさまでした。今回の6者会議は、無意味で大失敗だったと思います。ヒルは、北朝鮮が話せばわかる国だと思ったんでしょうか。また取り込み詐欺の被害者が一名できあがり。

  3. ⑧ 《しおかぜ》の最大限の活用
      1安倍内閣総理大臣が《しおかぜ》に出て拉致されている人にメッセー   ジを送る。
      2国家戦略の1つとして《しおかぜ》を最大限活用が出来る様に
       プロジェクトをたちあげる。
     《しおかぜ》が北朝鮮の妨害電波にあっているという事は、相当危機意識  を持っていることだと思います。
      NHKの活用等ポツポツやらず、国家プロジェクトとして立ち上げる事  が一番拉致に対し効果があると考えます。    
      

  4. 「しおかぜ」ですか。。。政府はとりあえず電波(周波数)を確保して
    支援団体に運用委託が決まり、
    送信は中国の北朝鮮近辺で借り上げと決まったそうですね。
    反日・親北で日本の公共放送なんてわけのわからん団体は見捨てて
    こんな裏工作してたんです。総務省は。褒めてやってください。
    これで当分NHK受信料義務化の話は、総務省が「うん」と言わないでしょう。
    懲罰的対応ですね。

  5. >ちゃんとした政治システムを持つ国が核をもっても、実はあまり
    >脅威ではない。ですから、日本は中国や米国の核に、ふだん脅威
    >を感じていない。
    >核保有がこわいのは、北朝鮮のような世界から孤立した、追いつ
    >められた個人独裁国家。
    そうなのか、日本は核を切り札に出来ないんですね。香織さん、頭いい。あなたは決してアホじゃありません。

  6. ⑦あ、あさしん:これが一番いいのでは?
    成功報酬として100億も出せばやってくれるんじゃないかな。
    むろん、中韓には内緒にしないといけませんが。

  7. To nhac-toyotaさん
    こうやって並べてみると、④をやりきる覚悟と自信が、日本、日本人に本当にあるのか、という疑問も。

  8. To nhac-toyotaさん
    こうやって並べてみると、④をやりきる覚悟と自信が、日本、日本人に本当にあるのか、という疑問も。

  9. To kokuさん
     ありがとうございます。6カ国協議が無意味なのは、今にはじまったことじゃないですから。

  10. To miiruさん
     しおかぜの最大限利用は、すぐにでも実行にうつせそう。プロジェクトしおかぜ、やるべきでしょう。

  11. To fa-engさん
     総務省、ほめてあげます。とりあえず、安倍総理のメッセージは可能ですね。

  12. >靖国問題、遺棄化学兵器問題、東シナ海ガス田開発など両国の諸懸案
    >環境ODAなど経済的支援
    >日本独自外交
    これに核武装の可能性もチラつかせて全部ムチにしましょう。

  13.  最初の譬えですけれど、米中ともに犯人(北)を即座に撃ち殺すことができる銃をかまえているわけですから、状況は少し違うかも。犯人(北)が「なけなしのヘソクリを返してくれよ?」と泣きついている、という見方もありそうです。
    > ・・・日本が核武装しても中国にとっては脅威ではないそうです。
     騙されてはいけません。日本の核武装は、対北朝鮮をダシにした対中国用であることは明白。日本に核武装されては、中国は台湾侵略もこの地域での覇権を握ることが極めて困難になりますから、恐くないというより、嫌でないはずはないと思いますよ。

  14. To ブリオッシュ或いは出べその親方さん
     いや、本当にそう言い切れるかは自信ないんですけど、そういう意見もあると。

  15. To iza1211さん
    >⑦ゴルゴ13って、だめですか。
    連絡がとれれば、それがベスト。

  16. To kakashiさん
     核武装はムチになりえるか、という点にいまいち自信がなくて。軍部はお腹立ちでしょうが。

  17. To mythosjpさん
    > 最初の譬えですけれど、米中ともに犯人(北)を即座に撃ち殺すことができる銃をかまえているわけですから、状況は少し違うかも。犯人(北)が「なけなしのヘソクリを返してくれよ?」と泣きついている、という見方もありそうです。
     でも、腹にダイナマイト巻いて、撃ったらその場にいる全員が無事でないかも、という状況であれば、銃をもっていても、撃てないかも。
     核武装は、脅威ではないかもしれないけど、米中ともすご~く嫌がるでしょうね。

  18. ん~と、2回もご返事いただきましてありがとうございます。
    ④をやり切る自信を持つには戦後の洗脳から抜け出し、真実を知ることです。重なる嘘で塗る固められた化粧のようなものは落として、似合わない虚飾を捨て、明治から現在までの真の日本を知り、それでもまだ日本が愛せるならば覚悟は自ずと出来るはずです。

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