民以何食為天 食の安全学⑧

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ウランバートル・ポストによれば、中国製のインスタントラーメンを食べた学生2人が、中毒死したそうだ。どうやらインスタントラーメンに、毒性廃水が含まれていた?とか。これだけの情報で簡単に判断するのはばかれるが、「地溝油」を使っていたな、と私は直感的に思った。「地溝油」とは、工場などの排水溝、下水溝にたまった油を集めて精製した安物の食用油脂。中小企業のつくる超安いインスタント・ラーメンに使われることがあり、こういったインスタント・ラーメンは中国でも「毒方便面」(毒入りインスタントラーメン)と呼ばれている。

■急性胃腸炎をおこしたり、食べ続けると発がん性等も指摘される。ウランバートルの事件のように、急死するケースは今のところ、中国国内では確認できておらず、新聞ではとりあえずスルーさせていただくが、こういう事件が本当におこりうるだろうなあ、と思わせる中国の食用油(脂)のすさまじい実態を今回、紹介したい。

■もはやマイオイル持参しかない!?
地溝油(下水溝油)?水油(残飯油)
油を使った加工食品も要注意!

■まず、最近のボツ原稿(EXの街角用に8日に出したのだが、似た原稿が同時に出稿されていてボツにされてしまった)をここで救済させいてください。たまにあるんだよね、ネタがかぶる、というヤツ。

(転載開始)
■中国の都会では食品の安全性に対する意識が高まっており、広東省珠海市でレストランや食堂に「マイオイル」を持参する人が急増中という。広州日報(5月7日付)が報じた。

 背景には中国市場に出回っている食用油脂の質の悪さがある。廃棄された油の再加工や皮革加工用の豚皮を利用したラード。工場の排水溝などにたまった油を再加工する「下水溝油」、レストランや食堂の食べ残しゴミを回収して抽出した油を原料とする「残飯油」まである。

 この残飯油は汚水や細菌、洗剤などが除去しきれておらず、不衛生なだけでなく、酸化値が基準より高く、急性胃炎などを引き起こすほか、発がん性も指摘されている。

 こういった悪質食用油脂は建設現場の食堂や企業、大学の食堂、下町のレストランで経費削減のために使われることが多く、最近の広東テレビの報道によれば、珠海市だけで毎月250~300㌧の「残飯油」が生産され、消費されているという。

 このニュースをみた、珠海市のホワイトカラーやOLら富裕層は驚愕。鞄の中に自分専用の食用油瓶持ち歩き、レストランで料理を注文するときに、その油を使って調理するように頼むのが流行しはじめている。レストラン側も、自分の店の油を使わずにすむので不利益ではない、とほとんどが断らないという。

 ただ、中国の外食産業で怪しいのは食用油だけでなく、野菜も魚も残留農薬や抗生物質汚染の危険が指摘されている。そのうち食材から調味料まですべて持参してレストランに行くのが、先進的で衛生的であることを自任する都会人のライフスタイルとなるやもしれない。
(北京 福島香織)

(転載おわり)

■この原稿に出てくる残飯油とは、中国語で?水油という。?水とは、どろどろのかゆ状のものをさし、一般にレストランから出てくる残飯の意。中国では街のレストランは毎日大量に出る残飯をブタのエサや肥料用に、農民に回収してもらう。ところが、中華料理は油分が多いので、これから油を搾り取って売ればいいや、と思いついた。

■「下水溝油」とは「地溝油」。さきに説明したとおり、、食用油工場などの排水溝や近くの下水から回収した汚水に含まれる油を加工したもの。一応2つの言葉にわけているが、一緒くたに廃物の再利用油の意味で使われることも多い。

■残飯油も下水溝油も、もし工業用につかわれたとしたら、立派なリサイクル、あったまいいね、中国人、日本もみらわなくっちゃ、と誉められたことだろう。実際に湖北省武漢市では、残飯油を「バイオディーゼルオイル」として商品化され昨年10月には市場にでている。

■しかし、油は食用油が一番、簡単に売れる。バイオオイルとして、工業用に使うには、営業許可証とか、納入書類など、なにかとややこしいが、近所のレストラン、食堂、屋台に売るには、なんの証明書もいらない。だから、食用に売るヤツも、それを買うヤツもあとを立たないのだ。

■というわけで、中国生活を満喫しようと、地元の人のいくような屋台で、巻餅などを食べてしまう留学生の方は、中国にとけ込むのもいいが、そこで使われている油が、ハエがぶんぶんうなる非衛生な地下工場でつくられた残飯油かもしれない、と想像してみよう。きっと食欲がなくなる。残飯油は、ときに一口食べただけで急性胃炎や、とめどもないような下痢になるほど質が悪いものもあるし、本当にあぶないよ。

■「残飯油」「下水溝油」をキーワードに最近の報道をみてみよう。

■中国の貴州名物でしられる「老干?」(調味香辛料のブランド)は、多くの家庭であいされてきたが、最近、黄江鎮工商当局、検疫当局、公安当局は、このブランド調味料のニセモノを作る地下工場を摘発した。そこでは市民が大好きな「老干?」の瓶のほか、残飯油が押収された。(黄江ラジオ、4月23日)

■市民の通報により、陽朔県工商局はこのほど、登子岩村の残飯油製油所のガサ入れを行ない、現場で残飯油500㌔と原料の残飯150㌔を押収した。同県は元旦から春節にかけて食品安全監督管理強化を実施、1月29日、同村で残飯油がヤミで製造されているとの通報があった。製造関係者は、これら残飯油は広東で工業用に使用されていると主張しており、目下調査中。(陽朔県工商局 2月7日発表)

■武漢では毎日、大量の残飯がでているが、いったいどこにいくのだろう。記者が一ヶ月あまりの追跡調査をしたけっか、一部が豚のエサになるほか、のこりは洪山区青菱郷、江岸区後湖郷などの村の不法製油所で残飯油に加工されていた。これらはレストランや食用油市場にでまわり、少なからぬ量が食卓に戻ってくるのである。(中略)
 これら残飯油は「シュロ油」として市場でうられる。記者が徐東食用油市場で、新しくレストランを開業すると偽って油の買い付けにいくと、一番安い「シュロ油」を勧められた(1㌔、2・6元)。そのとき、市場の主人から「この油はあまりよくないので、単独でつかってはいけない。サラダ油と1:1でまぜて使え」とアドバイスされた。記者がその〝シュロ油〟を持ち帰り、化学検査にだしてみると、動植物油脂成分だけでなく、過酸化物、ヒ素、鉛なども基準値をこえ、到底、食用油に適さないものだった。(武漢晨報2006年8月21日)

■広西チワン族自治区北海市の工商当局は5月8日、郊外の果樹園のなかで不法に下水溝油を製造している地下工場を摘発し、6000㌔の商品を押収した。現場は、耐えられないほど不潔で、臭気にみちていた。関係者は、広東の瀬戸物工場の燃料用に卸すと主張していたが、工商当局は事実かどうか追及するつもり。(新華社2007年5月9日)

■2007年4月18日、ウルムチ市の食品安全協調指導グループ拡大会議で、市民の飲食健康を保障するため、ウルムチ衛生庁など8部門合同で、「下水溝油」にたいし宣戦布告を行った。この場合の「下水溝油」は下水道中の油分浮遊物や、レストランの残飯を再加工したもののほか、豚の内臓、皮を加工して抽出した油、使いすぎて酸化した油を再加工したものも含む。下水油は、食用にすると、白血球や消化粘膜を破壊し、食中毒をおこすほか、最終的にはがんを引き起こすことがある。(新疆都市報)

あああ~きりがない。

■報道をみるに、下水溝油、残飯油は、「シュロ油」として売られることが多いようだ。シュロ油なんて家庭で使わないから、大丈夫、と思ってはだめ。、実はインスタントラーメンなど油であげた加工食品は、中国の場合、「シュロ油」が一般的なのである。こんな報道も。

(引用開始)
■新民週刊(2005年9月29日)
インスタントラーメンヤミ生産の内幕!ルポ
病死豚を原料にした調味料、下水溝油を利用して生産
(長いので要約)

■河南省信陽市准濱県の農婦・符浩(33)は、数日前に、村の入り口の売店で1袋1元のインスタントラーメン数袋を買った。子供のおやつ用のほか、農作業の忙しいときのための買い置きのつもりだった。

■昼ご飯に彼女は2袋食べた。へんな味で、表面にできた油の層が濁っていた。夜になり、急に腹痛がはじまり、嘔吐し続けた。一晩苦しんだのちに、人民病院にいくと、医師は不潔なものを食べたことによる急性胃腸炎と診断した。1000元の治療費で病気がなおったあと、彼女はラーメンの製造もとに交渉に赴き、同時に記者に今後の世論監督のために取材を依頼した。

■インスタント・ラーメンの製造元は河北省●台市の東方食品城の中にある小規模工場で、おどろくことに、工場長は、すぐに製造に問題があったことをみとめ、匿名を条件にインスタントラーメン業界の内幕を紹介してくれた。

■「私は字は読めますが、書けない、そんなレベルの老いぼれです」と工場長は語り始めた。東方食品城は「華竜」「三太子」などのブランド・インスタントラーメンの生産基地で、1994年、生産開始。2000年ごろ、華竜の生産ラインの付近に、7、8軒の小規模インスタントラーメン工場もできて、この工場もそのひとつ。

■工場長は華竜の技術員を引き抜いて、毎月4000元の給料を与え、ラーメン製造技術を教えてもらった。それで「康師ふ」(中国で有名な台湾インスタントラーメンブランド、サンヨー食品と提携)、「華竜」(日清と提携)「三太子」にそっくりのニセ・ブランドインスタントラーメンを製造。

■この工場の生産ラインは2本で、それぞれ一日3万個、5万個のラーメンをつくった。それら生産品は、成分検査など行わず、見た目の色が変かどうかを確かめるだけだった。

■記者がその工場を参観すると、メリケン粉倉庫のとなりに、生産ラインがあり、むっとする暑さのなか、20人あまりの女工が手作業でインスタントラーメンをつくっていた。女工はマスクや帽子、手袋をしておらず、汗まみれの手で直接、ラーメン生地をさわっていた。女工の健康検査は一切行われていない。

■工場内はハエがとびかい、地面には水がたまり、プラスチックのカーテンで遮っただけの場所にトイレがあり、汚物がいっぱいたまって、汚臭で吐き気を催すほど。作業員のひとりが、トイレにいって手も洗わず、ラインにもどってきた。「以前はハエを一匹ころすと1元のボーナスを出していたが、今は生産のピークで忙しいため、そういうひまがなくなった」と工場長。

■工場長はラーメンの「揚げ場」に連れて行ってくれて「これが最大の内幕です」「シュロ油をつかうのですが、一度も油を取り替えたことがありません」「企業の大小にかかわらず、どのラーメン工場もそうです。油を取り替えるには、工場のラインを停止しないといけないです。誰がそれを望みます?」と説明。

■工場の外の下水溝には、木製の蓋がしてあり、それをあけると、強烈な悪臭がただよい、乳白色のあぶらがゴミの中に浮いていた。これが「下水溝油」だ。大工場では毎年、シュロ油600~700㌧を使用するが、中小工場では200~300㌧。数年前から、工場の大小にかかわらず、これら排水溝はちかくの村の農民が年間1万元前後を支払って、その使用権を買っている。当然、「下水溝油」を回収するのが目的だ。

■下水油は何に使うのか?記者がきくと、「彼らは石けんをつくる、とか言うが、誰が信じますか?精製しなおして、油条(あげぱん)や麻花(中華風クッキー)をつくるんでしょう。近くに石けん工場はないが、スナック食品工場はいっぱいありますから」。

■「さらに、大手ラーメン工場のシュロ油は輸入ものだが、小規模工場は、大工場から油をこっそりわけてもらったり、この下水溝油を再利用することもある。輸入シュロ油は1㌧7,8千元で、下水溝油はそれより1㌧あたり4000元も安い」。

■工場長はさらに説明する。「これは業界内の公開の秘密だが、山西、山東にある別のラーメン工場は、康師ふの大工場の付近にある。その工場の中味は康師ふにまったくそっくりで、毎日30万個以上のニセ康師ふラーメンを製造している」

■「ラーメン工場は薄利多売。大工場は調味料工場を自分で持っているが、中小規模工場は、ニセモノの調味料を河南あたりから一袋0・01元で買う。河南のラーメン用調味料工場は、一般に農家の庭先にあり、非常に不潔で、野菜を洗う水もまっくろ。唐辛子も生姜も安物をつかうから、ぜんぶカビがはえている。そういった材料も油に放り込めばわからなくなる。河南のある調味料工場では、賞味期間のすぎた豆板醤を使っている」

■「豚骨スープの材料は、年老いたメス豚か、老病死の豚を使うこともある。調味料の袋の上にかいてある賞味期限が過ぎて、いくらか変質しても、ラーメンの袋の中にいれれば、だれも調べない」

■「私たちは、うまれてこのかたインスタントラーメンなど食べたことがないよ」と工場長はいった。
(引用おわり)

■揚げ物系の食品、というと、デンプンを120度以上の高温であげたときにきやすい、発がん性が指摘されている化学物質「アクリラミド」も、中国では問題になっている。アクリラミドは長期に摂取しつづけると、発がん性のほか、情緒や記憶力への障害、幻覚、ふるえなどの悪影響がでるとか。これが米国系ファストフードのプライドポテトに多く、インスタントラーメンよりも10倍は多い、などと非難されていたが、中国のニセモノ・インスタントラーメンの場合、それ以前の問題のような…・。

■中国は2004年、年間480億個のラーメンを製造し03年より26%増。この数字に、ニセブランドラーメンがふくまれているのかどうかわからないが、市場にはかなりの数のニセ康師ふ、ニセ華竜がでまわっているもよう。きっと、周辺国も輸出されていることだろう。まあ、日本には、下水溝油も残飯油も、それでつくったニセ・インスタントラーメンも入っていない…よね?

■ちなみに、私はインスタントラーメンはめったにたべないから、あまり気にしていなかったが、屋台ものや下町レストランは、おつきあいで、たまに行くので、いまさらながら、ぎょっとしている。下水溝油、残飯油はけっこう知らずに食べている気がする。鬼街名物のザリガニの唐辛子炒めなど、いかにも、あぶなそうだ。2年前に初めて食べたあと、激しい腹いたおこしたし。今度から、私もマイオイルをもっていくことにするか。

ヤミ・インスタント・ラーメン工場の写真あり(なぜか新浪美食ネットで紹介されていた。ブラックユーモア?)
http://gd.sina.com.cn/life/news/2006-04-06/2364085.html

下水溝油はこうして作る。
http://news.sohu.com/20061215/n247058580.shtml

その下水溝油をつかってマーラー豆腐をつくる
http://www.shm.com.cn/newscenter/2005-12/17/content_1169718.htm

「民以何食為天 食の安全学⑧」への24件のフィードバック

  1.  良くまぁ下層の中国人達が反乱起こさないもんだと感心。
     そうか、そういう連中の不満を逸らすのに反日を使った訳か。
    日本もとんだ犠牲者だよなぁ。

  2. 読むだけで胸焼けしてきました。
    マイオイルを持込んだところで、それで調理したという保証もないし、もう何もかも信じられなくなってきますね。なんだか近所の中華料理屋も危なそうに思えてきましたよ。もちろん日本のですがね。

  3. To ニッポニア・ニッポンさん
    >究極のリサイクル社会?
    そうも、いえますね、確かに。健康を犠牲にしたリサイクル!

  4. To formidableさん
     人々も、ネットの発達などで少しずつ情報がふえてきて、けっこう自己防衛するようになってきました。その現象のひとつが、マイオイルですね。

  5. To やまかんむりさん
     私も、今晩はごはんたべませんでした。書いているうちに、胸焼けしてきて。

  6. To sakuratouさん
     思うに、日本の鉄板焼きって、贅沢な料理ですよね。新鮮な食材を、さっと油で焼いて、塩こしょうとか、ポン酢とかシンプルな薬味でいただく。中華料理のように、ゆでて揚げたあとに蒸して、煮込む、みたいな複雑な料理だと、少々わるい食材でも、けっこうおいしいです。酢豚(古老肉)は、ふるい肉でもおいしく食べるための工夫の料理だそうです。下町の安いレストランでは、前日の食べ残し肉などを使って、酢豚を作ることもある、という都市伝説は、どこにもあります。伝説でなくて、本当かもしれませんが。

  7. 「マイオイル」を話題にする前に、「下水溝油」とという言葉が出てくるということ自体、工場で処理がほとんどなされず、廃液がたれ流しになっている状態を想像します。また「残飯油」とは、よくいえば「食用油のリサイクル」ともとれそうですが、要はレストランなどが油を排水溝に直接捨てているわけですから、深刻な水質汚濁を招いているに違いありません。
    それにしても、一般常識として、廃植物油を食用として再利用することは、まず考えられません。「リサイクル」の範疇を逸脱しているとも思えるのですが――。
    ちなみに「EICネット」によると、日本では、廃食用油は飼料、塗料、石けん、バイオディーゼル燃料などの原料として利用されているとのこと(http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2171)。
    引用された新聞記事では「油を加工」すると、サラッと書かれていますが、技術的な面で、どんな「処理」がなされているのか非常に気になります。むしろ、こちらの方が問題なのでは?

  8. すみません、先ほどの投稿で、一部「廃食用油」を「廃植物油」と誤って書いてしまいました。お詫びして訂正させていただきます。

  9. こんばんは~
    賞味期限切れの豆板醤がかわいく見えるのは私だけでしょうか・・・・
    油なんて、安物はほぼ中国産ですからね~~怖い怖い・・・とするとコンビニのおでんの具(さつま揚げ、厚揚げ)などは・・ブルブルッ(☆。☆

  10. To tokegawaさん
     貧しい農民が、庭先でやるのですから、けっして高度な方法ではないとおもわれます。いろいろ方法はあるらしいですが、よく聞くのが、ゴミを濾過し、水と分離させ、硫酸・白土処理で色素をとり、香料を加える、そうです。単独で使うと質の悪いのが丸わかりですから、新しい油とまぜることもあるそうです。実物をみたことはありませんが、庭先でドラム缶などで、「練油」(再加工)している風景は、こちらのテレビや新聞でみかけます。

  11. To bitterさん
     豆板醤の期限切れって、何年くらいたっているんでしょうね。10年くらい?みそと女房は古い方がよい、はずですが…。

  12. すごいですね、中国の人らはよく生きてるもんです。福島さんもいいかげんで日本へ帰ってきたほうがいいんじゃないかと思います。でなきゃ食材は、産経本社が買って日本から送り込むとかしないと危険ではないでしょうか。
    そういう環境だったら、何がなんでも金を作って富裕層の端っこの端っこにでも上がって、金で自己防衛するしかないですね。でなきゃ自分の畑で作ったものしか食わないとか。
    今日のテレビタックルでは、上海エキスポのあと中国が台湾に軍事侵攻したら、とか言ってましたが、その頃には中国人がいくらかでも残ってるのかと思える、今日のエントリでした。「お前たちはすでに死んでいる」 w。

  13. 福島様 お忙しいのに、ご丁寧なレスをありがとうございます。
    いやはや、現地では強烈な処理をされているのですね。ただ、プロセスはなんとなくわかりました。たしかに原始的です。
    ・濾過
    油を熱して金網、フィルターなどで不純物を漉す。ただ「水と分離」させる必要があるということは、油そのものをきちんと回収していない→排水口から捨てられて、汚水が混じった油と想像します。書いていて、ちょっと気持ち悪くなってきました。
    ・硫酸処理
    不純物処理のために行うようです。
    ・漂白
    おっしゃっていた「白土処理」で。
    ●硫酸処理、白土処理について
    「神奈川県 品目別取組事例集:廃油:再生利用等」http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/haikibututaisaku/recycle/03oth/ins/092.html
    ●廃食用油からバイオディーゼル燃料を作るプロセス
    http://www.chemistryquestion.jp/situmon/shitumon_senmon_kagaku27_biodiesel_glycerin.html
    しかし、香料添加は限りなくグレーですね。何が混じっているのでしょう? しかも、それを「食用」に回すとは――。
    もっとも上記の「廃油:再生利用等」によれば、
    「鶏の飼育用などを中心に油脂分の比率を高めた高カロリー飼料の需要が増えており、その添加油脂として」廃食用油が使われることがあるとのこと。
    でも廃食用油を「練油」し、人体に害を及ぼすという社会的コストを払ってまで「再生油」を食用に回すことを、仮にも「リサイクル」と呼ぶのは詭弁であり、間違っています。

  14. 今度は安物の食用油脂ですか。
    とどまることが無い中国の食事情はおぞましい。
    ただ日本の食材加工の工場も綺麗とは言えませんが、ここまではないでしょう。
    以前に目撃した大手のチャーハン製造工程は、見たら食べる気しません。
    マックの猫肉騒動も以前あったしどうなんでしょうか?

  15. こういったものを体に入れて中国人がおかしくなるのは勝手だが、それを他国に輸出されてはたまらない(パナマでの偽薬のように)。WHOに提訴するとかできないものか?

  16. 福島さん、はじめまして
    中国の食の安全に関するコラム、毎回ひと事ではない気持ちで読んでいます。わたしは仕事の都合で台湾に住んでいますが、Made in Chinaの食品をよく目にします。安価な中国製の調味料を使っていそうな下町の屋台や、今回のコラムで名前の出たインスタントラーメンを食べることも少なくありません。台湾でモノを食べる際にも(特に安い店では)、やはりこのような汚染食品が入り込んでいる可能性があると考えた方がいいのでしょうか。

  17. このシリーズいつも一気に読んでしまいます。まだまだ続くんでしょうね。
    金のかかったホラー映画より、怖さだけならこれほど怖いものは有りません。
    法律さえ守らない人民に倫理の欠片も有ろうはずが有りませんから
    たとえ日本企業が介在して安全だと言われても、
    中国産食品は買わないに越したことは有りませんね。

  18. To kokuさん
     結局、食の安全って、貧富の差の問題になってしまうんですよね。

  19. To kyamagaさん
     ネコ肉が使われているという都市伝説は、北京でもけっこうあります。

  20. To paraisoさん
     アメリカは、製薬に使うグリセリンは、必ず添加前に成分を調べるよう義務づけてますね。結局、防衛する側の慎重さにたよるところが大きいのです。

  21. To sierramaestraさん
     台湾の食品安全のシステムはすぐ調べられないですが、台湾の食も中国食品にずいぶん支えられているのではないでしょうか。検疫体制や台湾の市場のモラルが鍵だと思います。

  22. To fa-engさん
     あと、寄生虫や野菜の残留農薬の問題はとりあげたいですね。もうちょっとつづきます。

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