<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
		xmlns:xhtml="http://www.w3.org/1999/xhtml"
>

<channel>
	<title>中国趣聞博客 &#187; レビュー</title>
	<atom:link href="http://kaorifukushima.com/category/%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc/feed/" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>http://kaorifukushima.com</link>
	<description>ジャーナリスト福島香織公式サイト</description>
	<lastBuildDate>Thu, 30 Oct 2014 16:20:54 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
		<sy:updatePeriod>hourly</sy:updatePeriod>
		<sy:updateFrequency>1</sy:updateFrequency>
	<generator>https://wordpress.org/?v=4.0.38</generator>
<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://kaorifukushima.com/category/%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc/feed/" />
	<item>
		<title>ちょっと長い書評　「恵恵　日中の海を越えた愛」</title>
		<link>http://kaorifukushima.com/shuping/</link>
		<comments>http://kaorifukushima.com/shuping/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 11 Jul 2014 19:44:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[日中]]></category>
		<category><![CDATA[恵恵，　日中関係，　国際結婚，　乳がん，　闘病，　純愛，]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://kaorifukushima.com/?p=1717</guid>
		<description><![CDATA[◆先日、テレビ関係の人から中国がらみの面白い企画ありませんか、という相談があったのだが、その時の相手のセリフは「ネガティブな話題だけでなく、なんかイイハナシヤナ～、みたいなのも取り上げたいですね」とのことだった。そこで、 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>◆先日、テレビ関係の人から中国がらみの面白い企画ありませんか、という相談があったのだが、その時の相手のセリフは「ネガティブな話題だけでなく、なんかイイハナシヤナ～、みたいなのも取り上げたいですね」とのことだった。そこで、その時、この本「恵恵」を読んだばかりだったので、「中国でも、こういう、ものすごく、深くていいヒューマンドラマがありますよ」と例に挙げたのだった。</p>
<p><strong>◆中国が憧れた≪純愛≫</strong></p>
<p>◆日本に留学中の中国人女性・恵恵が日本人の高校生教師・健太と恋におち、結婚を約束した矢先に末期の乳癌が発覚。それにもかまわず二人は結婚。健太は言葉も通じない異国の北京で、献身的な看護で恵恵を支え、二人でがんに立ち向かう。彼女は逝ってしまったけれど、その短くも宝石のような愛と闘病の日々を、当事者の健太と、それを見守る母親・付楠が手記につづった。ちょっと「余命１カ月の花嫁」を思い出させるノンフィクション作品である。これはもう、泣くよ、ぜったい。（まあ、私は比較的簡単に泣いちゃうちょろい読者ですが）</p>
<p>◆「恵恵」についてはＮＨＫが報道番組で、特集していたので、今さら同業他社的に大きく取り上げることは難しいだろうが、中国にも、こういうドキュメンタリー映画にしたいような感動的な人間ドラマがいっぱいあるんですよ、と言いかけて、はたと口をつぐんでしまった。本当に、中国で、そんな紅涙を絞るような人間ドラマって他にたくさんあったっけ。じつはそう多くはないのだ。</p>
<p>◆日本では、こういう物語、余命いくばくもないとわかっていても、愛を貫く物語というのは意外にある、と思う。夫の献身の物語も珍しくはない。さっきも触れたが、「余命一か月の花嫁」もそうだ。実は、私自身の周囲にも、恋人（彼女）が末期がんと分かったとたんに、長い同棲生活を解消して結婚したり、離婚する予定だったのに、夫が末期がんだとわかった瞬間、離婚を取りやめて夫の介護を決めた知人・友人がいる。そう、日本では意外にあるのだ、そういう話が身近にも。死が二人を分かつとわかった瞬間、お互いがかけがえのない存在だと確信するドラマ。病魔との戦いで確かめられ深まる愛の物語。わりと身近にある話だから、病気になってしまう側にも、それを支える献身にもがっつり感情移入する。</p>
<p>◆だが、中国はちょっと違うと思う。この本の中国語版原作は、恵恵の母親・付楠さんが書いた「我在天国祝福你」（天国より愛をこめて）という手記。二人の物語はこの手記が刊行される前からテレビ番組や新聞で紹介され、話題となり、ノンフィクションとしては珍しく大ベストセラーとなった。すでに映画化やドラマ化の話も進行中という。なぜ、そこまで報道でも取り上げられるほど話題になったかというと、病という試練にさらされてなお輝く「純愛」の物語というのが、中国でとりわけ、新鮮というか、希少というか、尊いからだったのではないか、と思う。</p>
<p>◆そう感じたのは、この原作に対する読者の主な反応が「うらやましい！」「私も健太みたいな夫が欲しい！」「恵恵はぜんぜんかわいそうではない、だってこんなに深く愛してくれる夫がいるなんて！」という、女性たちの羨望の声だったからだ。この出版当時の読者の反応を私に教えてくれたのは、「恵恵」の翻訳を担当した友人の翻訳家・泉京鹿である。「こういう本を読んで、『うらやましい』って声が出てくるのは中国だよね」と彼女に言われて、確かに、うらやましい、はないよな、と思った。２８歳で結婚を控えて末期の乳癌が発覚なんて、悲劇中の悲劇じゃないか？なぜ、うらやましい、という言葉が出てくる？</p>
<p>◆しかし、思わずそういう声が漏れてしまうほど、中国の女性たちにとって「打算のない愛」というものは希少であるということではないかと思う。逆にいえば、中国ではこの程度の悲劇は悲劇に入らないくらいの悲劇がざらにある。</p>
<p>◆こういった中国の社会背景を頭に入れておくと、この本の読みどころも変わってくる。</p>
<p>◆「恵恵」は母親の付楠の手記「我在天国祝福你」と夫・健太の書下ろしの日本語の手記、本来は別々の二つの作品を一つの作品に編んだものである。なので中国で出版される母親視点だけの「我在天国祝福你」と比べると、若干印象が違う。有体にいえば、付楠の視点の方が、恵恵も健太も美化されているのだ。「美化」という言い方はふさわしくないか。つまり付楠さんの目には、健太の行動は、奇跡のように信じられないほどの素晴らしい献身に映っている。その献身を受ける娘も、それだけの価値のあるパーフェクトな女性として描かれている。</p>
<p>◆健太視点でみれば、愛した女性の余命が限られている中で、一分一秒惜しんでそばにいたい気持ちや、彼女が喜ぶことならなんでもしてあげたい気持ちというのは、至極当然のものとして書かれているし、恵恵も完璧な女性ではなく、わがままを言ったり、癇癪を起したり、頑固なところもある普通の女の子として描かれている。日本人の目から見れば、普通のどこにでもいる青年と娘の普通の恋愛。それがこんな風に試練に立ち向かっているから、感情移入してしまうのだ。</p>
<p>◆中国語原作と違って、健太視点の書下ろし部分が入った日本語版「恵恵」は、だから単なる「泣ける純愛闘病ドラマ」というだけではなく、日中の文化や価値観の違いが、付楠と健太の両方の視点から洗い出されているあたりが、興味深い。そして、それを乗り越えて深い愛で結ばれる恵恵と健太の関係が、やはり奇跡といっていいような出会いであったと思わされる反面、若く柔軟な人たちは、そういう違いをいとも簡単に乗り越えることができるのだということも気づかされる。</p>
<p>◆付楠の手記の部分で衝撃的なのは、恵恵が入院していた日中友好病院で出会う他の乳がん患者の聞くも悲惨ないくつかのエピソードである。</p>
<p>◆例えば、こんな話。ある中年女性は娘を生んだあと乳がんになる。すると舅がすぐに彼女に離婚するように要求した。「もし要求に従うならがんの治療費として１００万元出してやる。だが、離婚に応じないなら一銭たりとも出さない」と。当然彼女は離婚するしかなかった。</p>
<p>◆ある女性は夫と共同で会社を興し、ともに苦労して財産を築いた。だが彼女が乳がんとわかったとき、夫は若い愛人をつくり、しかもその若い愛人を家に連れてきた。そんな状態になっても彼女は離婚できない。夫が離婚に応じないのだ。離婚すれば共同財産の半分は彼女に渡さなければならない。だが、夫は彼女のがんがすでに肝臓に転移して死期が間近なのを知っている。彼女が死ねば財産は全部自分のものだ。愛人との関係を病に苦しむ妻に見せつけながら、その死を待ち望んでいるのだ。彼女にはすでに裁判沙汰を興す気力も失せて、ただ残される二人の娘のために強い副作用のある化学療法を続けている。が、付楠がある日、その女性の携帯電話に電話をかけてみると、その番号は不通になっていた。たぶんすでに亡くなっている。</p>
<p>◆中国では、高額のがん治療のために財産を使い果たし、人間関係も失われ、貧しく孤独の中でなすすべもなく死んでゆく人たちの方が圧倒的多数であることが、これらエピソードでうかがえる。</p>
<p>◆だから、多くの中国人、特に女性が、恵恵と彼女を献身的に看護する夫・健太の関係性を「うらやましい」と思う。院内では恵恵と健太は「患者たちの希望」だと言われ、理想のカップルとして憧れられ、看護婦や医師、外来患者の間まで、こんな夫の献身を見たことがないと、噂になるほどだったという。</p>
<p>◆教養はあるが決して大金持ちでもない、ごく普通の中国人である付楠は、病院で他の乳がん女性の悲惨な境遇を多く目の当たりにしたからこそ、健太の献身が奇跡的なのだと、感動し、深く感謝した。実際、恵恵が乳がんだとわかったととき、健太は迷いなくそれまで務めていた高校教師を辞職し北京に飛んで、結婚した。化学治療を受ける前に、副作用で髪をなくす彼女を励ますつもりで丸坊主になって見せた。がんの痛みを訴える恵恵を一晩中マッサージしていた。そういう惜しみない、見返りをもとめない愛は、やはり中国人男性にはあまり見られないのだ。</p>
<p>◆農村にいけば、まだまだ男尊女卑の価値観は強く、男の子を生めないというだけで、婚家から追い出される嫁の話とかふつうにころがっている。農村に限らず、今の中国ではまだ、女の価値基準は、若くて健康で子供が産めることだ。乳がんという、たとえ一命を取り留めても、出産も難しく、乳房という女性的なフォルムを失った女性が、特に夫や婚家から受ける仕打ちは、たいへん冷酷だ。</p>
<p>◆それは中国が相対的に貧しいからというのもあるだろうが、嫁という存在が、一族にとって血の繋がっていない部外者であり、結婚が、男女2人の恋愛の結果として生じるというよりは、子供を生み増やすためや家と家、一族と一族を血縁で結ぶという、意味合いがまだ強いということもある。女性が一個の人間として評価されるのではなく、産む道具、ファミリーの繁栄のための駒として扱われる伝統・価値観がまだある。すべての中国女性に当てはまるわけではないが、そういう傾向はある。このあたりは、東洋史家の宮脇淳子さんとの対談本<a href="http://&lt;iframe%20src=&quot;http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=kaori0516-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=4894518597&quot; style=&quot;width:120px;height:240px;&quot; scrolling=&quot;no&quot; ">「中国美女の正体」</a>（フォレスト出版）でも解説してある。</p>
<p>◆だから付楠は、健太の惜しみない愛、献身の理由を、健太が日本人であるということとつなげている。「我在天国…」を読めば、それは感じることができる。恵恵は日本での留学生活を生き生きと母親に伝えており、学校やバイト先での経験や人間関係を通じて学んだ日本人的な価値観や習慣を非常に好ましいものとして語っていた。付楠が恵恵の卒業式のために日本に初めて訪れたときに、日本人的な心遣いや思いやりに対する印象も手記に細かく書いているのだが、それは普通の日本を知らない中国人が初めて見る日本人像の一つの典型であると思う。</p>
<p>◆たとえば、レストランのバイトである恵恵と常連客たちとの関係。卒業に合わせて恵恵がバイトを辞めるときに、常連客がわざわざプレゼントをもってお別れを言いにくる様子を付楠はものすごく感動的なことのように書いている。店の看板娘と常連客のこうした下心なしの交流は、日本ではわりと普通だと思うが、考えてみれば、中国では店員と客の間の上下関係は、確かにもっとはっきりとあからさまなもので、対等の交流というのは、あんまり見かけなかったかもしれない。もちろん、日本でも最近は、他人への心遣いや思いやりというものがずいぶん色褪せてきたのだが。</p>
<p>◆おそらく付楠が手記を書いた動機の中に、健太のすばらしさを周囲の人に知ってもらいたい、この日本人男性が娘に捧げた愛と献身を知ってもらいたい(娘がその献身を受けるだけの素晴らしい女性だったということともに）という気持ちがあったのだと思う。そして言外に、この中国の男たちの女性たちに対する情けの薄さを比較しているかもしれない。この物語が進行しているのは２００３年から２０１１年にかけての時代。日中関係が一番荒波にもまれている時代である。日本人を知らない中国人の少なからずが、日本人は野蛮人で、とんでもない人たちだと批判的、否定的な見方をしていた。少なくとも、建前上の言葉では日本人を批判するのが当然とされた時代だった。付楠にすれば、本当の日本人を知らないくせに、日本人を批判しているのだと歯がゆく思ったことだろう。</p>
<p>◆この本にさほど政治色はないのだが、やはり行間に、恵恵の青春であった日本留学時代と、生涯の伴侶と出会わせてくれた日本へ思い、感謝に近い感情が感じられる。実際にこの本の中国語版原作を読んで「日本人の印象が変わった」という感想も多く寄せられたという。</p>
<p>◆一方、原作にはない健太の手記は、日本人の視点で、中国特有の濃密なファミリーを浮き彫りにしている。恵恵のために、両親だけでなく叔父叔母従妹らが、一丸となって支えあう。恵恵は一人っ子政策時代の一人っ子だが、その母親らの兄弟姉妹親族の結束の強さは、核家族世代の一人っ子の健太には実に新鮮で、素晴らしいものに感じられたようだ。中国も実際のところ、この中国的家族の絆は全体として薄れつつあるのだが、恵恵の家庭は、典型的な結束の強い中国的ファミリーの家だった。ちなみに、その恵恵のファミリーの中に、日本でも人気のある紀行作家の毛丹青氏がいる。</p>
<p>◆健太が、かくも恵恵に惹かれた理由の一つに、この濃密な中国的ファミリー、家族の絆に強い憧れを抱いたからだということがうかがえる。たいていの若者はそういった濃すぎる家族の情愛、しがらみをうっとおしく思うものだが、健太は違った。祖父母の面倒までを自分の責任しとして考える恵恵の生き方、価値観に感動し、自ら望んで、この中国的ファミリーの中に身一つで飛び込み、実の息子のように迎え入れられる。</p>
<p>◆ちなみに恵恵は結婚前に、健太の老人ホームに入っている祖母まで自分で引き取って面倒を見たいと言って、健太を感動させるシーンがある。いつか北京郊外に大きいおうちをかって、健太の家族と恵恵の家族、一緒に暮らしましょう、と。恵恵は健太と一緒に、家族まるごと背負う覚悟を最初から普通にもっていた。自分のことだけを考えればいい（あるいは成人しても親のすねをできるだけかじりたい人も多い）と考えるのが日本の若者の標準として見てきた健太は、恵恵の気概に圧倒されるのだった。</p>
<p>◆そういえば、日本人女性が中国人男性に嫁ぎ、田舎の家族主義のなかで奮闘する苦労と献身の物語は個人的にいくつか知っているケースがあるが、健太のように日本人男性で、そのファミリーの中にどっぷりつかってしまう話はやはり珍しい、と思う。中国人嫁が日本に嫁ぎ、日本式の家族になじんで、日本人嫁以上に姑に尽くす話も個人レベルで知っているが、中国人の一人息子が、自分の親を中国に置いたまま日本人女性と結婚して、嫁の実家に入り込み、日本の大家族の一員として献身する例は、ふつう考えられない。いまどきの若い日本人男性の「家」に対するこだわりのなさなんかも、本書を読んで気づかされた点だ。</p>
<p>◆単にボーイミーツガールの純愛物語というだけでも、感動的な闘病記というだけでもなく、中国の残酷な医療現場や、日中の人間関係、家族観の違いなど、いろんな背景が読み取れることが、読み物としての深みになっていると思う。優等生的なメッセージを読み取るとしたら、中国人の付楠が、日本人の血のつながらない他人（妻も含む）への情の深さを奇跡のように尊く感じ、日本人の健太が血で結ばれたファミリーの圧倒的な結束に憧れるように、お互いがお互いにないものを見出し、それを自分に獲得しようとする気持ちが、文化や価値観の壁を越えた新たな人の結びつきを生む、ということだ。普遍的な人間関係の基本ではあるが、今の私たちには忘れがちなことかもしれない。</p>
<p>◆最後に、付け加えておくと、この恵恵の夫、岡崎健太さんと２００８年初夏にお会いしている。本書でも出てくるＳＯＨＯのカレー店で、毛丹青氏と翻訳家の泉京鹿と一緒にお会いした。記念撮影の写真が残っている。時期的に恵恵さんが小康状態のとき、彼女と二人三脚でカレー店を運営していこうと希望を見出していた。健太さんは笑顔だった。このころ、恵恵のことは聞いていたけれど、すっかり治って元気なんだと思っていた。</p>
<p>◆健太さんが笑顔の後ろに背負っているものに、私自身まったく気づかずにいたことへの、少しのうしろめたさが、こんな長い書評を書いてしまった理由の一つだと思う。最後まで読んでくれてありがとう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><iframe style="width: 120px; height: 240px;" src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=kaori0516-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=ss_til&amp;asins=416390073X" width="300" height="150" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416390073X/kaori0516-22/" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51XsWiZxgPL._SX345_.jpg" alt="恵恵 日中の海を越えた愛" /></a></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://kaorifukushima.com/shuping/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>5</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://kaorifukushima.com/shuping/" />
	</item>
		<item>
		<title>「三峡好人」見た。</title>
		<link>http://kaorifukushima.com/%e3%80%8c%e4%b8%89%e5%b3%a1%e5%a5%bd%e4%ba%ba%e3%80%8d%e8%a6%8b%e3%81%9f%e3%80%82/</link>
		<comments>http://kaorifukushima.com/%e3%80%8c%e4%b8%89%e5%b3%a1%e5%a5%bd%e4%ba%ba%e3%80%8d%e8%a6%8b%e3%81%9f%e3%80%82/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 03 Jan 2007 08:50:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[ジャ・ジャンクー]]></category>
		<category><![CDATA[三峡好人]]></category>
		<category><![CDATA[中国映画]]></category>
		<category><![CDATA[周潤発]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://kaori.kuron.jp/wp/%e3%80%8c%e4%b8%89%e5%b3%a1%e5%a5%bd%e4%ba%ba%e3%80%8d%e8%a6%8b%e3%81%9f%e3%80%82/</guid>
		<description><![CDATA[　■張芸謀監督の最新作「黄金甲」には、がっかりさせられた。チョウ・ユンファとコン・リー、それに香港映画「頭文字D」以来、なんとなく気になっていたジェイ・チョウと、これだけ好みの俳優がそろっているというのに、こんなに好きに [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>　■張芸謀監督の最新作「黄金甲」には、がっかりさせられた。チョウ・ユンファとコン・リー、それに香港映画「頭文字D」以来、なんとなく気になっていたジェイ・チョウと、これだけ好みの俳優がそろっているというのに、こんなに好きになれない映画って。ユンファ、ごめんよ、あなたは大好きだけど、映画はこきおろしちゃうよ。３・６億元かけてこれかよ！こんな無駄遣いをできるのは、張監督、あなただけ。ジェイは「頭文字D」では、その素人っぽい容姿や雰囲気がはまっていたけれど、「王子さま」には、めいいっぱい違和感。とにかく、ジェット・リー主演の「ヒーロー」と同じく、張監督が「どうだ、オレ様の美意識についてこれるかっ」てな感じの、自己陶酔型映画であった。</p>
<p>　■ただ、好興行的にはかなりいい成績をあげそうだ。なぜなら、北京の映画館はいま「黄金甲」一色。ほかの映画がかかっていない。これでは、興行がわるくなりようがない。こういう政治的な手法を使って、ヒットの既成事実をつくって、「大陸で大ヒット！」なんて宣伝文句で海外に売りに行くんだろう。</p>
<p>　■実は、この「黄金甲」には対抗馬があった。それが賈樟クー監督の「三峡好人」。昨年のベネチア映画祭でサプライズ上映され、金獅子賞を受賞。本当は「黄金甲」と同じ映画館で同じ公開日（１２月１４日から）でぶつけられる予定だった。が、実際「三峡好人」は北京の映画館から閉め出されてしまった。映画業界の人に、ウラ事情を聞くと、「あの２人（張監督と賈監督）、仲わるいからね～」。映画界の大御所、張監督（いわゆる第５世代の筆頭）と、賈監督（第６世代の旗手）の間には、どうやら因縁があるらしい？？で、北京五輪の開幕式の演出も請け負う張監督は、その政治力をいかんなく発揮したわけだ。中国では映画界にも権力暗闘がつきものなのだ。</p>
<p>
　■というわけで、ここでは、中国映画界からはじきとばされたかわいそうな「三峡好人」をレビュー。（ちょうど三峡ダム取材から帰ってきたばかりだしね。）ちゃんと正規版DVDでみた。</p>
<p>　■「三峡好人」は、三峡ダム建設で水没した故郷をめぐる、切ない人間もようを淡々と描いた、やや辛気くさい映画である。むかし張監督も愛用した、素人をそのまま使う手法のようで、演技らしい演技がない。主演の韓三明は賈監督のいとこだとか。ところどころCGをつかって、意表をつく詩的で幻想的なシーンがあって、それが第６世代だな～と感じさせる。移民問題など、当局が敏感視する内容も含まれているが、ベネチアで高く評価されたため、国内上映が認められた、という海外評価先行型の映画。でも、中国人の一般ピープル、つまり金を払って映画館にいくような生活レベルの人たちが望むような映画ではない、と思う。やはり中国人は、ハリウッド映画とかドハデな映画が好きなのだ。金を払って映画館にゆくのはひとときの夢がほしいから。映画でそんな中国の労働者の現実をみせられてもねぇ～、というところだ。先進国の外国人にとっては、中国の労働者階級の厳しさ、国威発揚の巨大ダムをつくるために、国家が人々にどれほど大きな犠牲をしいてきたか、という事実こそが、信じられない残酷なおとぎ話のように思えるのだけれど。</p>
<p>　■で、感想をいうと、★５つを満点としたら２つくらいだろう。好みの映画ではない。淡々としすぎ。ただ、個人的にはツボにはまるみどころが２つあった。まず、労働者（たぶん、みんな役者ではなく本物の労働者）の筋骨りゅうりゅうとした上半身。ダムに沈む予定の建物を取り壊すため、つちを振り上げる労働者の背中。汗にまみれ陽に焼けた筋肉が、とにかくこれでもか、と映し出される。ひょっとして、賈監督、筋肉フェチですか～！！と内心叫びだしたくなるほどであった。そういや賈監督作品に労働者をテーマにしたものが多いらしい。ひょっとして、全部筋肉ムービーか？？<br />
　破壊されダム湖の底に沈む運命の街、その街を破壊する労働者の生命力あふれた筋肉の動き。いわゆる、鍛えてキレイについた筋肉ではなく、過酷な労働によって培われた本物の労働者の筋肉である。すこしずつがれきになってゆく街と、それでも生きてゆく、と語る筋肉の対比が妙に、萌え。</p>
<p>　■もうひとつのみどころ。それは映画中のテレビで、チョウ・ユンファ主演の不朽の名作「英雄本色（邦題・男たちの挽歌／英文題ベター・トゥモロー）２」がちらり、とうつっている。、「マーク」（英雄本色のユンファの役名）という登場人物がでたり、ユンファのセリフが引用されていたりして、賈監督の「英雄本色」へのオマージュが感じられる点であった。もう、これはユンファ好きには、たまりません。明日の見えない底辺の生活を続ける三峡ダムの移民労働者たちは、きっと、深夜の地方局で流れる古い香港映画の中でユンファのかっこよさに、慰められたり、力つけられたりするんだろう。その気持ち、わかる、と妙に感動していた。黄金甲のユンファより、「三峡好人」にちらりと出てくるユンファの方が、なんか見ていてうれしかった。</p>
<p>
　■というわけで、「三峡好人」は★２つながら、筋肉フェチとユンファ好きには見る価値のある一作である。（どういう評価だ？？）</p>
<p>
<img alt="" border="0" src="http://www.dianying.com/images/posters/sxh2006.poster.1.jpg" /></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://kaorifukushima.com/%e3%80%8c%e4%b8%89%e5%b3%a1%e5%a5%bd%e4%ba%ba%e3%80%8d%e8%a6%8b%e3%81%9f%e3%80%82/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>13</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://kaorifukushima.com/%e3%80%8c%e4%b8%89%e5%b3%a1%e5%a5%bd%e4%ba%ba%e3%80%8d%e8%a6%8b%e3%81%9f%e3%80%82/" />
	</item>
		<item>
		<title>南京事件映画は実現するのか？その２</title>
		<link>http://kaorifukushima.com/%e5%8d%97%e4%ba%ac%e4%ba%8b%e4%bb%b6%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%81%af%e5%ae%9f%e7%8f%be%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f%e3%81%9d%e3%81%ae%ef%bc%92/</link>
		<comments>http://kaorifukushima.com/%e5%8d%97%e4%ba%ac%e4%ba%8b%e4%bb%b6%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%81%af%e5%ae%9f%e7%8f%be%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f%e3%81%9d%e3%81%ae%ef%bc%92/#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 04 Dec 2006 14:11:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[アイリス・チャン]]></category>
		<category><![CDATA[スタンリー・トン]]></category>
		<category><![CDATA[レイプ・オブ・南京]]></category>
		<category><![CDATA[南京事件]]></category>
		<category><![CDATA[南京大虐殺]]></category>
		<category><![CDATA[陸川]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://kaori.kuron.jp/wp/%e5%8d%97%e4%ba%ac%e4%ba%8b%e4%bb%b6%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%81%af%e5%ae%9f%e7%8f%be%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f%e3%81%9d%e3%81%ae%ef%bc%92/</guid>
		<description><![CDATA[　■米ネット大手AOLの副会長が、アイリス・チャンのレイプ・オブ・南京を下敷きにした映画を制作するらしい。個人的には、どうせ商売のために反日中国人の歓心を買う魂胆だ、そんな打算的な映画はどーせ駄作だ、と決めてかかっている [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>　■米ネット大手AOLの副会長が、アイリス・チャンのレイプ・オブ・南京を下敷きにした映画を制作するらしい。個人的には、どうせ商売のために反日中国人の歓心を買う魂胆だ、そんな打算的な映画はどーせ駄作だ、と決めてかかっている。</p>
<p>
　■しかし、中国若手監督の旗手の呼び名も高い陸川の「南京！南京！」が来年のクリスマス公開にむけて２月にクランクインしそうだ、と聞けば、こっちは大いに気になる。以前のエントリー「南京事件映画は実現するか？」で、陸川は撮る撮ると言っているが、政治的環境からみて、無理かもしれない、との観測をのべた。が、ごめんなさい、観測ははずれたみたいです。陸川に近い業界筋によると、春節（旧正月）開けにもクランクインできる見込みで、今、日本人俳優のオーディションというか面接がはじまっている。私の友人の在北京日本人俳優も先月末、陸川の面接を受けにいっていた。</p>
<p><a href="http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/22799/">http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/22799/</a><br />
南京事件映画は実現するか？</p>
<p>
　■ちなみに、クリント・イーストウッドが監督候補、といわれていた江蘇省文化産業集団が出資するハリウッド映画「南京浩劫」は、「トゥーム・レイダー」で知られるサイモン・ウエスト監督がほぼ内定しているもようで、中国報道は、ウエスト監督が南京に下見に訪問したと伝えている。香港のスタントマン出身で、ジャッキー・チェンと一緒に数々のアクション映画を撮ってきたスタンリー・トン（唐季礼）監督の「日記」も３月にクランクイン予定。周潤発とミッシェル・ヨーの出演が決まっているハリウッド映画「黄石的孩子」も、南京事件のシーンがかなり出ているようなので、これも「南京映画」に分類すると、来年のいわゆる「南京大虐殺７０周年」を狙った映画は、現在概要がわかっているものだけでも少なくとも５本になるわけだ。</p>
<p>
　■整理すると来年公開を目標に動いている南京映画は</p>
<p>①「南京（？）」<br />
出資：AOL？（テッド・レオンシスAOL副会長が個人的に指揮）<br />
監督、出演者不明<br />
原作：アイリス・チャン　ザ・レイプ・オブ・南京<br />
年明け？制作発表予定</p>
<p>②「南京！南京！」<br />
監督：陸川（「ココシリ」で０４年東京国際映画祭審査員特別賞受賞の若き精鋭）<br />
主演：未定。出演者の３分の１以上は日本人俳優らしい。<br />
出資：中影集団、星美メディアおよび韓国企業などから計２億元<br />
原作：脚本は陸川オリジナル。家庭では良き父、夫である日本人兵士が、南京という過酷な戦場で徐々に人間性を失ってゆく過程を描く。姜文監督を尊敬する陸川としては、「鬼が来た！」を意識しているようだ。万人単位のエキストラを動員した大虐殺やレイプシーンがあるとの噂？？<br />
ロケ地：四川省のどこか、南京城市のセットを復元<br />
１月か２月にクランクイン<br />
中国当局の許可：批准待ち</p>
<p>③「日記」<br />
監督：スタンリー・トン、唐季礼（神話、ポリス・ストーリー３などジャッキー・チェン映画で有名）<br />
主演：未定？アンディ・：ラウとマギー・チャン、藤原紀香を使いたい、と監督は言っているが、新婚紀香にそんな暇はあるのか。<br />
出資：中、米、独、日から３５００万㌦くらいの資金を調達ずみ。<br />
原作：<strike>ラーベの日記、欧米人の視点で描く南京事件</strike>。<br />
ロケ地？<br />
３月クランクインと監督は言っている。<br />
中国当局の許可：認可済み</p>
<p>④「南京浩劫」<br />
監督：サイモン・ウエスト（トゥーム・レイダーで人気のハリウッド監督）<br />
主演：未定<br />
出資：江蘇省文化産業集団と米国企業から３０００万ドル<br />
原作：アイリス・チャンと在米華人教授の小説などから脚本を作ったようだ。南京で鬼畜のような日本兵に陵辱される中国人母娘の運命（なんかアダルトビデオにありがち）。<br />
ロケ地：南京？？<br />
年内にクランクイン、といわれているが。<br />
中国当局の許可：ハリウッド映画なので関係ありません。</p>
<p>⑤「黄石的孩子」<br />
監督：ロジャー・スポティスウッド?（００７　トゥモロー・ネバーダイなど）<br />
主演：ミッション・インポシブル３に出演していたジョナサン・リス・マイヤーズ（英国人記者）　准主役にチョウ・ユンファ（遊撃隊長）とミッシェル・ヨー（村の美しき未亡人）<br />
出資：中国、オーストラリア、ドイツなどから１９００万ドル投資<br />
原作：1937年の上海、南京を舞台に、英国人記者、ジョージ・ホーグがオーストラリア看護婦と６０人の孤児の戦火からの脱出を手助けする、という話。南京の大虐殺シーンもある。<br />
ロケ地：敦煌<br />
当局の許可：ハリウッド映画なので関係ありません。<br />
撮影はもう始まっているはずだが。０８年のオスカーを狙うと意気込んでいる。</p>
<p>
　■この中で一番心配なのは、やはり陸川。というのも、これら五作品の中で唯一の生粋の中国人監督で、南京解放軍国際関係学院在学経験があり、南京という街自体に個人的な思い入れが強い。しかもチベットレイヨウ保護に命をかけるチベット族の悲哀を描いた映画「ココシリ・マウンテン・パトロール」でもわかるように、虚構の物語をドキュメンタリータッチで迫真に描くセンスに優れている。ああ、彼の手にかかったら、虚構に彩られた南京事件ですら、迫真の歴史的ジェノサイド映画に仕上がってしまうのでは？そして、それが南京事件の歴史的評価として既成事実化されてしまうのでは。ドキドキ。</p>
<p>　■しかし、一番観たいのも、実は陸川の映画なのだ。「南京浩劫」は、きくだにAVみたいな、薄っぺらな感じ。スタンリー・トンが〝歴史大作〝と意気込んだときは、駄作の確率が高いのは「神話」などで思い知った。「黄石的…」はユンファが出ているとはいえ、ロジャー・スポティスウッドってどうよ（B級でしょ、B級すきだけど）。</p>
<p>　■陸川は、おそらく中国人らしい感覚で、南京事件を見据えるだろう。２年以上前から自分の代表作にしたいと思って脚本をあたためてきたのだという。以前に彼にインタビューしたとき感じたのは、とにかく、理想にもえた若き本物の映画人という印象である。彼に限っては、プロパガンダや反日意識、商業的打算からではなく、純粋に映画の美学の追究が映画創りのモチベーションであるように感じるのだ。</p>
<p>
　■その証拠に、業界筋によると、陸川は日本の角川事務所などに出資を打診するなど、日本との合作を当初考えていたのだという。結局、角川側は「映画のテーマが敏感すぎる」というので、断ったらしい。（これは角川事務所に確認したわけではなく、陸川に近い業界筋の話）。陸川には、南京映画が抗日・反日映画という意識は無いようだ。陸川の面接を受けた日本人俳優によれば、「普通の人の人間性を失わせる戦争の極限状態みたいなものを描きたいのかもしれない」。ちなみに陸川はアイリス・チャンのレイプ・オブ・南京について「あれは小説ではなく報告文学（ノンフィクション）でしょう。ノンフィクションには物語がないから、脚本にしにくいんだよね」みたいなことを語っており、彼の哲学からすると「映画とは虚構」。あまり歴史的事実とか歴史観にこだわるタイプではなさそうだ。</p>
<p>
　■前の関連エントリーでも、書いたが実は、私は南京映画に絶対反対というわけではない。映画は政治や国籍・国境を越えた存在だ。映画を中国の反日感情を刺激して共産党への求心力を高めるためのプロパガンダとして利用したりするのは大反対だが、来年が日中国交正常化３５周年なのに、反日感情を刺激する南京事件映画はいかがなものか？とかいった政治的理由で、映画創りを妨害したり検閲を強化するのはもっときらい。</p>
<p>　■ただ、いい映画を作ってほしい。いい映画が観たい。たとえ南京事件を題材にした映画であっても、、おそらく本物の映画人なら、物語の中に、日本バッシングだの歴史問題だのを超えた、普遍的な「戦争と人間」の本質というものを描き出せると思う。来年公開を予定している５作品の中では、陸川が、そういう普遍的な作品を撮りそうな可能性を秘めているように感じる</p>
<p>
　■だから、「南京映画に出演したりしたら、日本人からバッシング受けるかなあ」と心配している若い日本人俳優には、陸川ならいいんじゃない？とけしかけている。そもそも、役者のくせにバッシングを恐れてどうする。監督と脚本にほれて、これはプロパガンダではなく、普遍的ないい映画になると感じたら出演するべきだ。映画ファンをうならせるようなイイ演技みせたら、バッシングなんて吹き飛ぶ。もちろん、日本人としての歴史認識は一応もって、監督がとんちんかんな方向にいったら、それを修正するくらいのぶつかり合いはやってほしいところだが。（「ラスト・オブ・サムライ」で真田広之さんは、ハリウッド流日本への誤解のひどいヤツはずいぶん修正したそうだ）</p>
<p>
　■ところで、これほど南京映画が目白押しなのだが、中国政府自身は、安倍首相の１０月の訪中以来、やたら日中友好ムードをもりあげようとしている。本当に心配なのは、南京映画が日本のイメージを傷つけるとか、日中関係を悪化させるとかではなく、中国政府が日本に対して妙な気の回し方をして、南京映画の中国国内上映を禁止したりしないか、ということかもしれない。よくも悪くも、一応注目しているのだから、南京映画はやはり劇場で見せてほしい。</p>
<p>
参考ニュース<br />
<a href="http://ent.tianjindaily.com.cn/content/2006-11/08/content_48120.htm">http://ent.tianjindaily.com.cn/content/2006-11/08/content_48120.htm</a></p>
<p><a href="http://www.cnhan.com/gb/content/2006-12/03/content_708038.htm">http://www.cnhan.com/gb/content/2006-12/03/content_708038.htm</a></p>
<p><a href="http://ent.163.com/06/1130/15/316FP2U200031NJO.html">http://ent.163.com/06/1130/15/316FP2U200031NJO.html</a></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://kaorifukushima.com/%e5%8d%97%e4%ba%ac%e4%ba%8b%e4%bb%b6%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%81%af%e5%ae%9f%e7%8f%be%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f%e3%81%9d%e3%81%ae%ef%bc%92/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>49</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://kaorifukushima.com/%e5%8d%97%e4%ba%ac%e4%ba%8b%e4%bb%b6%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%81%af%e5%ae%9f%e7%8f%be%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f%e3%81%9d%e3%81%ae%ef%bc%92/" />
	</item>
		<item>
		<title>東京裁判、オススメしません。（ネタバレです）</title>
		<link>http://kaorifukushima.com/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e8%a3%81%e5%88%a4%e3%80%81%e3%82%aa%e3%82%b9%e3%82%b9%e3%83%a1%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%9b%e3%82%93%e3%80%82%ef%bc%88%e3%83%8d%e3%82%bf%e3%83%90%e3%83%ac%e3%81%a7%e3%81%99%ef%bc%89/</link>
		<comments>http://kaorifukushima.com/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e8%a3%81%e5%88%a4%e3%80%81%e3%82%aa%e3%82%b9%e3%82%b9%e3%83%a1%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%9b%e3%82%93%e3%80%82%ef%bc%88%e3%83%8d%e3%82%bf%e3%83%90%e3%83%ac%e3%81%a7%e3%81%99%ef%bc%89/#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 10 Sep 2006 04:07:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[F4]]></category>
		<category><![CDATA[エリック・ツァン]]></category>
		<category><![CDATA[新街口]]></category>
		<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[朱孝天]]></category>
		<category><![CDATA[東京裁判]]></category>
		<category><![CDATA[満州事件]]></category>
		<category><![CDATA[雪村]]></category>
		<category><![CDATA[高群書]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://kaori.kuron.jp/wp/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e8%a3%81%e5%88%a4%e3%80%81%e3%82%aa%e3%82%b9%e3%82%b9%e3%83%a1%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%9b%e3%82%93%e3%80%82%ef%bc%88%e3%83%8d%e3%82%bf%e3%83%90%e3%83%ac%e3%81%a7%e3%81%99%ef%bc%89/</guid>
		<description><![CDATA[&#160; &#160; 　■ウワサの中国映画「東京裁判」（高群書監督）を観てきた。満州事件のほったんとなった柳条湖事件から７５周年を迎える９月１８日をまえにに、愛国心高揚、靖国批判をねらい、９月１日から全国同時ロード [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■ウワサの中国映画「<font color="#cc0000">東京裁判</font>」（高群書監督）を観てきた。満州事件のほったんとなった柳条湖事件から７５周年を迎える９月１８日をまえにに、愛国心高揚、靖国批判をねらい、９月１日から全国同時ロードショーとなった中国伝統のプロパガンダ映画が、さてせてどんなものか、と観てがっくり。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
まず、ひとこと言わせてください。<font color="#cc0000">皆さん日本語ヘタすぎ&hellip;。</font>
</p>
<p>
&nbsp;<img style="width: 207px; height: 281px" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2006/09/9399.jpg" alt="" width="207" height="281" align="baseline" />
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
<br />
&nbsp;<a href="http://ent.sina.com.cn/f/m/dongjsp/index.shtml">http://ent.sina.com.cn/f/m/dongjsp/index.shtml</a>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■テレビドラマ・プロデューサーとして定評のある高群書監督の初の映画作品で、台湾の人気アイドルユニットＦ４の朱孝天くんと、香港ルノワール（ヤクザ映画）には欠かせない名優・エリック・ツァンが出演しているとあって、実はちょっとは期待していたのに、いや、こんなダメダメ映画とは思わなかった。ほんと、<font size="3" color="#cc0000">超駄作</font>である。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■中国の映画ファンも、これには意見が同じみたいで、高監督のブログにも批判の書き込みが殺到していた。高監督が「この映画は芸術性より歴史的意義が上回る」といいわけしていたが、ようするに芸術性も娯楽性もない、と監督自身がみとめっちゃって、どうする。それは映画とよばんよ、きみ&hellip;。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■どこが、ダメダメか。まず、日本人役の主要人物できちんと日本語話せる人がいない。聞いていて途中で、え～、日本語だったの？と気づく。私の漢語よりヘタじゃん。高監督が５００万元も借金して、それでも足りなかったといっているくらい制作費がかかったはずなのに（中国の映画制作費は３００万元前後が相場）どうして、まともな日本人俳優がひとりも雇えなかったのか。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■映画コーディネーター筋の話によると、クランクイン２週間前まで、日本人役の俳優が決まってなかったそうだ。それでもその段階で監督は「日本の一流俳優を呼んでくる」とうそぶいていたとか。で、蓋をあけてみれば、ほとんど香港俳優陣が日本人役をやっている。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■しかもエリック・ツァンほどの芸達者にセリフの演技ができない配役をふる高監督のセンスもわからない。（<font color="#cc0000">ここから完全にネタバレですのでご注意）</font>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
<br />
　■ツァンの役は中国の戦場から生還した元日本兵の兄の役で、東京裁判で明らかにされる「日本軍の犯罪」を知るにつれ罪悪感にさいなまれるという微妙な心理描写を要求される。で、東京裁判を取材する中国紙・大公報記者の朱孝天くんに、土下座して「ゆるしてけれ！」と謝るシーンが結構重要。しかし、あまりにあまりな日本語のため、日本人ならその真剣シーンで笑ってしまう。もっとも、当時、そんな日本人、本当にいたんかね？と思えるほど、ツァンの存在は初めから浮いているのだが。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■ダメダメその２。日本でも人気のＦ４の朱くんが演じる大公報東京特派員。かつて東京で留学経験があり、同級生の日本女性記者と相思相愛のご様子。しかし、やはりかつての同級生で彼女を取り合った仲だった、中国からの帰還日本兵（エリック・ツァンの弟）から逆恨みにより襲われる。ああ、朱くんあぶない！ってところを彼女がかばって殺されてしまう！（ありがち）。で、殺された彼女を抱きしめ朱くん号泣。涙もろい私ですら、泣けませんでした。「花園流星」ＤＶＤＦ４サイン付き大陸限定版を所蔵するＦ４ファンの私ですらいたたまれなくて、目をそらしてしまうような演技&hellip;。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■さらに、ダメダメな裁判シーン。これは東京裁判の中国人判事、梅汝?（メイ・ルーアオ）視点の物語。正義の中国人判事が、「２００万人以上の中国人民を殺害した日本の戦争犯罪人」を断頭台に送り込むまでの戦いを描く。梅判事を演じるのはやはり演技派香港俳優、ダミアン・ラウ。当たり前だが英語はうまい。クライマックス、彼は仏心を説くパル判事ら死刑反対派に、法治の正義を演説する。そう、「１２人の怒れる男たち」にもあった、「法廷もの」お定まりの「最後の弁論」シーンだ。で緊張の多数決投票&hellip;。って書いても、ぜんぜん緊迫感も盛り上がりもない。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■場面が単調な「法廷もの」映画の命は、被告、原告の丁々発止の弁論合戦、心理戦、そこににじむ双方の人間的苦悩などなどをいかに緻密にえがき込むか、という点でははいだろうか。だからこそ、感情移入ができ判決が覆ったときのカタルシスもあるのだ。が、これは正義の判事が悪の日本の戦争犯罪人を裁く勧善懲悪ストーリー。「A級戦犯って、こんな悪い奴ら。彼らは中国人だけでなく、日本人の一般市民も苦しめました。それを正義の中国人が裁きました」というハナシ。
</p>
<p>
&nbsp;だから法廷シーンにぜんぜん深みがでないのだ。人間・東条英機の苦悩を描きこむとか、工夫をすればなんとかなったかもしれないのに。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■まあ中国では、この種の映画で、日本の戦争犯罪人を人間的に描きすぎると「鬼が来た！」（姜文監督）のように国内上映禁止処分などにあってしまうから、この程度のできが、当局の指導に従った中国プロパガンダ映画の限界なのだろう。<br />
　<br />
　■高監督は、この映画は完全に史実に基づいている、と主張する。では、細かいところを調べようとグーグルとヤフーで東京裁判を検索したら、アクセス禁止にあった。そういうことするから、史実どおりだ、と主張されても信じられないんじゃないか。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■私の記憶するかぎり（居眠りもしていたが）、梅判事が中華人民共和国（共産党政権）ではなく、中華民国（国民党政権）の代表であるという説明はなかった。それにパル判事が無罪を主張した根拠や意見書についての説明もない。あと、溥儀の証言と検察のやりとりも、省略されていたような。せめて芸術性、娯楽性がなくても「歴史的意義がある」と言う言葉で国際映画市場を納得させたいなら、もう少し東京裁判をめぐる議論に真正面からつっこまないと。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■でも、こんなダメダメ映画でも、チケットは意外に売れていて、寧浩監督「クレイジー・ストーン」の対抗馬と目されているとか。映画館は３分の１くらいの入りで、うしろの若いカップルは、最後の投票シーンのとき、「（死刑に）賛成！賛成！」と興奮していたから、反日気分を盛り上げて、人々の中に溜まっているフラストレーションを発散させるには多少役だつみたいだ。しかし、芸術性も娯楽性もなくても、反日だけでチケットが売れる中国映画市場って、まったく。<br />
　<br />
　■時間と金をムダにした気分になったので、帰宅してから、歌手の雪村の初の映画監督作品の「新街口」DVD（正規版）を観た。エリック・ツァンも友情出演しているが、こちらは中国映画らしいコミカルで切なくてけっこうイイ映画だ。映画中、山口百恵の「赤い疑惑」など改革開放後の中国が影響を受けた日本テレビ文化の古いフイルムが挿入されて、ああ、このころの中国って、みんな日本が大好きだったんだなあ、としみじみ。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　<img style="width: 203px; height: 284px" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2006/09/9461.jpg" alt="" width="203" height="284" align="baseline" />
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
こっちはオススメ。改革開放の波の中、希望と絶望のはざまに揺れ動く青春群像。日本人にとっては、山口百恵演ずる大島幸子や宇津井健の大島茂のなつかし映像がなんか、うれしくなります。
</p>
<p>
　</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://kaorifukushima.com/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e8%a3%81%e5%88%a4%e3%80%81%e3%82%aa%e3%82%b9%e3%82%b9%e3%83%a1%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%9b%e3%82%93%e3%80%82%ef%bc%88%e3%83%8d%e3%82%bf%e3%83%90%e3%83%ac%e3%81%a7%e3%81%99%ef%bc%89/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>27</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://kaorifukushima.com/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e8%a3%81%e5%88%a4%e3%80%81%e3%82%aa%e3%82%b9%e3%82%b9%e3%83%a1%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%9b%e3%82%93%e3%80%82%ef%bc%88%e3%83%8d%e3%82%bf%e3%83%90%e3%83%ac%e3%81%a7%e3%81%99%ef%bc%89/" />
	</item>
		<item>
		<title>ミーハーは不治の病</title>
		<link>http://kaorifukushima.com/%e3%83%9f%e3%83%bc%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%81%af%e4%b8%8d%e6%b2%bb%e3%81%ae%e7%97%85/</link>
		<comments>http://kaorifukushima.com/%e3%83%9f%e3%83%bc%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%81%af%e4%b8%8d%e6%b2%bb%e3%81%ae%e7%97%85/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 18 Aug 2006 09:13:34 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[レビュー]]></category>
		<category><![CDATA[ウィルソン・イップ]]></category>
		<category><![CDATA[カンフー]]></category>
		<category><![CDATA[クレイジー・ストーン]]></category>
		<category><![CDATA[ショーン・ユー]]></category>
		<category><![CDATA[ドニー・イェン]]></category>
		<category><![CDATA[ニコラス・ツェー]]></category>
		<category><![CDATA[寧浩]]></category>
		<category><![CDATA[漫画]]></category>
		<category><![CDATA[香港映画]]></category>
		<category><![CDATA[龍虎門]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://kaori.kuron.jp/wp/%e3%83%9f%e3%83%bc%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%81%af%e4%b8%8d%e6%b2%bb%e3%81%ae%e7%97%85/</guid>
		<description><![CDATA[　■izaブログではあまり受けないネタとしりつつ、最近、見た香港映画｢龍虎門」があまりに、よかったので、映画レビューです。 &#160; &#160; 　　　　　 　　　　　　 &#160; 　■どうせ、ニコラス＆ショー [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>
　■izaブログではあまり受けないネタとしりつつ、最近、見た香港映画｢龍虎門」があまりに、よかったので、映画レビューです。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　　　　　<img style="width: 138px; height: 180px" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2006/08/6523.jpg" alt="" width="138" height="180" align="baseline" />
</p>
<p>
　　　　　　
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■どうせ、ニコラス＆ショーンの若手人気にあやかった香港B級カンフー映画だろう、と思いつつ観た「龍虎門」（葉偉信ことウィルソン・イップ監督）で、すっかり、主演のドニー・イェン（甄子丹）に夢中になってしまった。DVD（ちゃんと正規版）まで買って、繰り返しみたくなるほど、ドニーがかっこよかったのだ。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
新浪の「龍虎門」特集。
</p>
<p>
<a href="http://bn.sina.com.cn/movie/longhumen/index.shtml">http://bn.sina.com.cn/movie/longhumen/index.shtml</a><br />
&nbsp;
</p>
<p>
　■香港では誰もが知っている古典的カンフー漫画「龍虎門」の映画化作品。当初、香港若手スターのニコラス・ツェーやショーン・ユーが主演とのふれこみで、原作ではドニーの役所は脇役だったらしい。しかし、映画をとってみると、ドニーのアクションが圧倒的に美しく、いつのまにか彼が主役に昇格していたとか。というか、彼のアクション・デザインにニコラスとショーンがついていけなかったのかも。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■ドニー・イェンはブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リーに続く、２０世紀最後の本格派アクション俳優、と呼ばれつつ、いまひとつ、主役をはれなかった（と私は思うのだが）。あえていえば、カンフー映画好きの間で、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ２」（ツイ・ハーク監督）中、ジェット・リーとの死闘を演じた敵役として、知られている。この死闘シーンは、ワイヤーアクションやCGでは及ばない本当の肉体を使ったカンフーアクションの美しさを表現している。あるいは一昨年の「殺破狼」（これもウィルソン・イップ監督）で、サモ・ハン（悪役）と戦う正義の武闘派刑事は評判がよかった。でも、日本における知名度では、「燃えよデブゴン」シリーズのサモハンの方がおそらく高い。ドニーは（顔はジェット・リーよりいいのが）アクターとしてより、むしろ映画の武術指導、アクション・デザインといった作り手としての評価で有名になった人だと思っていた。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■が、龍虎門で、そのイメージがかわった。ドニー、かっこいい！しっかり主役。４３歳と思えない動きだ。ちなみに彼が演じる役の王小龍は年齢設定２０歳。４３歳で２０歳を演じているわけだが、違和感な～い。うそみたい。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<img style="width: 166px; height: 232px" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2006/08/6498.jpg" alt="" width="166" height="232" align="baseline" />
</p>
<p>
映画の役（下）になりきるドニー（４３）。写真でみるとただのナルシストオヤジだが、動くとすごいんです。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
<img style="width: 166px; height: 234px" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2006/08/6496.jpg" alt="" width="166" height="234" align="baseline" />&nbsp;
</p>
<p>
&nbsp;王小龍（２０）。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■漫画の登場人物のように長髪のカツラの前髪で顔半分を隠しているので、少々老けていてもわからない、というのもあるのが、うごき、スピード、体が若いのだ。難をいえば、動きが早すぎて、よくみえない。DVDではコマ送りしてみてしまった。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■原作が漫画なのだから、ストーリーは勧善懲悪、荒唐無稽。「北斗の拳」みたいな話といえばいいか？生き別れの異母兄弟、王小龍（ドニー）と王小虎（ニコラス）、それに風来坊のﾇﾝﾁｬｸ使い、石黒龍（ショーン）が、ラオウみたいなものすごく強い、悪いやつを倒す。中国当局がいくら検閲しても、問題は一切なかった優良映画。濡れ場もないから、未成年が見ても安心だ。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■CG、ワイヤーアクションもふんだんで、本格派カンフー映画好きには評判わるいかもしれないが、漫画らしい、ファンタジックな雰囲気や、作中に原作者の漫画家が登場して、「機械仕掛けの神」よろしくストーリーをご都合主義的に変えてしまうばかばかしさが、漫画へのリスペクトを示すいい演出に思える。個人的には、見終わって「香港映画万歳」と叫びたい佳作だった。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■映画中に出てくる日本料理屋の描写のデフォルメぶりなど、ここかしこに、漫画先進国の日本への敬意と愛着がかいま見えるのもうれしい。ちょっと「キルビル」（タランティーノ監督）に出てくる日本料理屋、青葉屋を思い出す。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■さて、中国ではこの夏の映画のイチ押しはこの「龍虎門」と、「クレイジー・ストーン」（寧浩監督）の２本と言われているが、「クレイジー・ストーン」もすごくいいので、ちょっと紹介しておく。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■制作費わずか３００万元、ほとんど業界の素人仲間で出演者を補ったというこの映画は、そのお手軽さ安さからは信じられない完成度とうならされる。いわくつきの「翡翠のブローチ」を狙う国際的大泥棒、地元こそ泥、さえない保安員の三つどもえの攻防を軸にしたブラック・コメディといえば、「ルパン三世」みたいなものをイメージするかもしれないが、もっと大陸的泥臭ささにみち、そこに若手監督のスタイリッシュな映像感覚が冴えて、これは絶対中国人にしか撮れない！と思うような秀逸な作品にしあがった。
</p>
<p>
&nbsp;これはすでにクレイジーシリーズとして続編が撮られることがきまっているらしい。見終わると、寧浩、あんたの時代がきたよ！と叫びたくなる。ちなみに音楽はファンキー末吉（元爆風スランプのドラム）。
</p>
<p>
　
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<img style="width: 168px; height: 238px" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2006/08/6507.jpg" alt="" width="168" height="238" align="baseline" />
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■以上の２作、日本で上映されることになったら、ぜひ見逃さないでほしい。（たぶん上映される）。ほんと、おすすめだから。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　&nbsp;
</p>
<p>
　　
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<br/></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://kaorifukushima.com/%e3%83%9f%e3%83%bc%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%81%af%e4%b8%8d%e6%b2%bb%e3%81%ae%e7%97%85/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>5</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://kaorifukushima.com/%e3%83%9f%e3%83%bc%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%81%af%e4%b8%8d%e6%b2%bb%e3%81%ae%e7%97%85/" />
	</item>
	</channel>
</rss>
