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	<title>中国趣聞博客 &#187; 人権</title>
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	<description>ジャーナリスト福島香織公式サイト</description>
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		<title>　成田空港にただいま籠城中：馮正虎さんかくかたりき⑥</title>
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		<pubDate>Sun, 31 Jan 2010 12:44:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[中国人権]]></category>
		<category><![CDATA[人権]]></category>
		<category><![CDATA[成田空港]]></category>
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		<category><![CDATA[馮正虎]]></category>

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		<description><![CDATA[■このブログでときどきリポートしてきた成田空港籠城中の馮正虎さんが、いよいよ籠城の日々に終止符をうつ。１１月４日からかぞえて９１日目の２日午後２時から、成田空港第一ターミナル南ウィングで「成田空港籠城終了記者会見（仮称） [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■このブログでときどきリポートしてきた成田空港籠城中の馮正虎さんが、いよいよ籠城の日々に終止符をうつ。１１月４日からかぞえて９１日目の２日午後２時から、成田空港第一ターミナル南ウィングで「成田空港籠城終了記者会見（仮称）」を開くそうだ。</p>
<p>制限区域内の記者会見だから、一般人の私は会見には参加できないけれど、まあ、あとでいろいろ聞くからいいや。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■馮さんに電話できいたところによると、３日に空港を出て日本に入国したあと、とりあえず健康診断などして、その後、普通に航空券を買って上海に帰国する予定。具体的な日程はまだきめていないが、春節（２月１４日）は故郷で家族とともに迎える、そうだ。「あたりまえだろ、中国人にとって春節はすごく重要なんだ」と言っていたから、本人も春節前に帰国というシナリオは頭の中で描いていたのかもしれない。とにかく恭喜、恭喜！というわけで、解決（予定）までの道のりを簡単にまとめておく。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■馮正虎さんが日本入国を決意したのは、３０日午前１１時に馮さんと面会した中国大使館領事との態度に「誠意があった」ためだという。これは中国大使館領事との３回目の面会だった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■１１月４日から馮さんが成田空港籠城を開始して以来、中国大使館側はほとんど、馮さんを無視していたが、１月２２日になってようやく千葉県在住の妹さんを訪問し、家族の要望をきいて後、２５日に空港で馮さんと面会した。このとき、領事は「話し合いで問題を解決したい」と語ったが、馮さんは「１、２回の話し合いで解決できるとは期待していない。中国公民の帰国は当然の権利であって、話し合って解決する種類の問題ではなく、中国側はただ&ldquo;大門&rdquo;を開けばいいだけ」と答えていた。だが、中国政府として対応に動いたということは、彼らも春節前に解決したいという意思表示をしたということであり、私はこの時点で双方の心の中で春節前解決のシナリオがきまったのだと思う。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■馮さんはこれまで、「上海当局（公安）が私の帰国を妨害して、日本の航空会社がそれに加担した」というスタンスを貫いて中央政府にたいする批判はしていない。だから、中央政府が妥協姿勢をみせても、それは寛容な態度で上海当局のしりぬぐいをしただけであって、中央政府のメンツをつぶしたことにはならない。当然、上海閥VS胡錦濤という古典的な対立軸は頭に入っていただろうし、中国人権活動家は、ある意味、当局と&ldquo;ケンカ慣れ&rdquo;ているので、最初からそういう落とし所は想定してあったのかな。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■事件が急転直下解決に向かった直接のきっかけと見られるのは、やはり牧野聖修衆院議員（民主党）が２０日に空港にいって馮さんと会ったことだろう。議員が動くと、番記者も動くし、メディアが動く。この面会のときに、馮さんは、自分の事件が、中国にとっては人権問題だが、日本政府にとっては主権問題だと訴え、しかもその考えを翌日に<a target="_blank" href="http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/1427385/">文書</a>としてまとめ、ネットで発表した。これが結構日本政府にとっては激震だったという噂。このブログでも拙訳で紹介している。馮さんのやり方を自分勝手、傲慢と思う人もいるだろうけど、私は彼の主張に納得する部分もある。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■この件に関しては、牧野議員は人権派議員の面目躍如だろう。日本の政治家で初めてこの事件について行動を起こした人物であり、彼が動いたからこそ、日本政府も中国政府も重い腰を上げたのだ、とのちのち語られることだろう。もし、中国人的にとって春節解決がひとつの落としどころだな、と思ってあの時期に空港まで足を運んだのだとしたら、やっぱり目はしが聞く人だよね。どうして自民党議員でそういうこと考える人はいないんだろう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■さて、私には実はいまだにこの事件について、わからないことが多い。まず、馮さんはなぜ、かくも長期にわたって中国帰国を妨害され続けてきたのか、という事件発生の根本原因である。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■このブログで以前に解説した背景は、馮正さんは上海市民で人権活動家でそれなりに影響力のある人なので、２００９年６月４日の天安門事件２０周年に国内にいてほしくない、という当局に拘束され出国するよう脅された。で、留学経験のある日本に一時出国したが、６月４日を過ぎて、帰国しようとしたら、帰国できなかった、というものだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■しかし、私はこの説明に、ずっと腑におちないでいる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■私が１月中旬に北京にいったときに、地元記者らから聞いた話を総合すると、馮正虎氏の帰国を拒んでいるのは上海の関連部門（安全当局か公安？）のナンバー３前後の幹部で、ほとんど、その幹部個人のメンツの問題が原因だという。いわく、６月４日の敏感な時期に、騒ぎを起こさないように、馮正虎氏がもともと訪問していたがった日本に出国させることにしたが、そのとき政治活動を一切しないように約束した。出国に際しては、多少の餞別も渡した。ところが彼は約束をやぶって、日本で６月４日に天安門事件に関する講演会を開き、それが大きく報道された。すでに馮正虎氏を無事出国させて、彼に関するトラブルは完全回避できたと上層部に報告していた上海関連当局幹部はメンツをつぶされたことになり、腹をたてて「死んでもヤツを帰国させるものか」と息巻いていた、とかなんとか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■ただ、天安門事件において、馮さんはそこまで重要人物なのか。馮さん自身は、天安門事件当時は上海にいて、事件そのものを目撃しておらず、ただ文書で批判声明を発表しただけで具体的な行動は起こしていない。投獄されたのも、違法営業（冤罪として訴訟中）が理由で、天安門事件との接点は見いだせない。彼が本格的な人権活動にはいったのは、刑務所から出所してきた２００４年以降だ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■そういう点では、他の人権活動家、民主化活動家、劉暁波氏や胡佳氏や王力雄氏といったメンバーに比べると知名度、影響力とも低い。中国当局が日本政府の顔に泥を塗りながらなりふりかまわず帰国を妨害するほどの&ldquo;大物&rdquo;ではないんじゃないか、と思う。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■それに馮さん自身は、出国中、政治活動を行わないという、そんな約束はしていないし、餞別なんかももらうわけがない、と主張している。馮さんが最初に帰国を試みて上海の空港で入国不許可にあって日本に送還されたのは６月７日。６月４日の東京における天安門事件記念講演会の内容が原因だとすれば、ちょっと時間的に反応が早すぎる。たとえば日本で行われた講演が日本の新聞記事となってそれが全部翻訳されて中国大使館経由で本国に送付されて関係部門幹部に回覧されるまでに本当なら１週間ぐらいかかるのだ（在東京中国人記者の説明によると）。しかも、講演の内容はいっちゃあなんだが、そんなに刺激的でもない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■とすると、馮さんも、中国側もあきらかにしていない、まったく別の背景があるのかもしれない、と想像をたくましくしてみる。以下は私ととあ東京駐在の中国人記者が雑談中、もりあがった完全なる想像（妄想）である。根拠はない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■たとえば、馮さんは、実は誰にも明らかにしていない、極秘情報（上海幹部の汚職の証拠とか）を知っている、とする。彼は上海当局と秘密の協定を結んで、それを他言しない約束とともに、ずっと訪問を希望していた日本への出国を認められた、とする。（彼は一応ブラックリストにのっているのでそれまで海外出国を認められていないが、ずっと日本への訪問を希望していた、というのは事実）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■ブラックリストに載っている人間が出国を許されるとき、それは事実上の亡命であることが多い。つまり、二度と帰国はありえないという双方暗黙の了解の上で出国を許されるのだ。ところが馮さんは、単に日本に旅行に行きたかっただけだから、こころゆくまで日本滞在を楽しんだあと、普通に帰国しようとした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■上海当局とすれば、彼はもう亡命したはずで中国にはもどってこないと思いこんでいた。爆弾のような秘密を抱えた馮さんに再入国されたら非常にこまる。で、ちょっとぉ、約束が違うじゃないないか、あんた亡命したはずでしょ、と恥も外聞もなく力づくで入国を阻止しつづけた、とか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■強力な極秘情報（恐喝ネタ）を握っているのは馮さんに、怖いものはなし。しかも日本の空港の制限区域という、微妙な場所で籠城することで、彼の知名度は一気に国際級になり、もはや一服盛ってこの世から消し去るといった安易な手も使えない。というふうに考えると、帰国しても、逮捕されたり投獄される心配を一切していない馮さんの様子も納得がいく。自分が命の危険にさらされれば海外に住む友人か親戚が情報をリークすることになっているから&hellip;。って、これはあくまで妄想ですよ。信じないように。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■ある人は高智晟氏の事件が絡んでいるのではないか、という。</p>
<p>（これも根拠なし）。馮さんが上海当局に拘束された時期と、人権派弁護士・高智晟氏が陝西省の実家から警察に連行されたのと時期がほぼ同じ昨年の２月。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■高智晟氏はすでに２００６年に国家政権転覆扇動罪で有罪となって執行猶予５年懲役３年の判決を受け、拘留中にすさまじい拷問を受けていたことは、本人が仮釈放中に発表、すでに報道されている。彼が昨年２月に再び警察に連行されたあとは、その消息は完全にわからなくなり（当局も連行中に道に迷い失踪した、としか発表していない）、関係者の間では拷問死の可能性を心配する声もでている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■高智晟氏が異常なまでの激しい拷問にあい、家族までが亡命させられる（亡命とは中国側が国内にとどめておきたくない人間を追い出す側面もある）ことになったのは、高氏が知ってはならない一級の秘密情報、たとえば党中央幹部の腐敗の証拠とかスキャンダルをつかんでしまったからではないか、という噂がまことしやかに流れているのだが、馮さんは高智晟氏とは活動資金を集める代理人になったりして、浅からぬ縁があるらしい（本人には確かめていない）。だから馮さんが当局からあれほど危険視されるのは、高氏がらみではないか、という。繰り返しますが妄想だから、信じないように。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■そういう根拠のない妄想は別にしても、馮正虎事件は結果的に、世界に注目されるインパクトのある大事件となった。欧米や台湾の亡命中国人らが馮さんに注目したり、わざわざ成田まできて差し入れし、激励し、義捐金を送ったりしたのは、一たん国外追放（亡命）させられた中国人が再び中国に戻る手法として、馮さんのやり方が実に斬新で、こういうやり方もありか、と目からうろこだった（米国亡命作家の陳破空氏談）からだという。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■成田空港側は、「模倣犯が心配だ」といっていたが、確かに今後、中国のパスポートコントロールではじかれてしまう欧米在住の華人人権活動家とか法輪功メンバーの間で、中国に入国できるまで成田空港で籠城するというデモンストレーションがはやるかもしれない。日本としては、中国という困った大国の隣りにいるのだということ、だから中国の人権問題は人ごとではない、という自覚をもって、今から対策を練っておいたほうがいいかも。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>■ところで、馮さんは本当に帰国できるのかな。今の段階で、おめでとう！といって、帰れなかったらえらいこっちゃなあ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img border="0" hspace="0" alt="" align="baseline" width="372" height="279" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2010/01/767813.jpg" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&uarr;成田空港第一ターミナル南ウィング。１月１８日、北京からUAで帰国したときに馮さんの籠城場所を通りがかった。米国留学から日本経由で中国に帰国する中国人青年が、馮さんのことを英雄のようにたたえていたのが印象深かった。（福島香織撮影）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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		<title>成田空港でただいま籠城中：馮正虎さんかくかたりき③</title>
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		<pubDate>Fri, 04 Dec 2009 14:28:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
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		<description><![CDATA[■きのう、離職票が郵送されてきた。これをもって来週はじめには国民年金の手続きして、ハローワークいく予定。というわけで「初めてのハローワーク」体験は来週にご報告しよう。きょうは、「成田空港にただいま籠城中」。①、②ときたん [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><span style="font-size: medium">■きのう、離職票が郵送されてきた。これをもって来週はじめには国民年金の手続きして、ハローワークいく予定。というわけで「初めてのハローワーク」体験は来週にご報告しよう。きょうは、「成田空港にただいま籠城中」。①、②ときたんだからやはり③ぐらいまでは続けないとね。もうあきた？</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■あきられても続ける。いや、なぜこんなに力を入れてしまうかというと、彼のキャラクターがいいんだ。結構悲惨で厳しい状況なのだが、ひょうひょうとしている。さすが３年もの間、冤罪で服役し、５５日間の尋問にも４１日の監禁にも耐えてきた６４（天安門事件）世代だ。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■こういう中国人のたくましさ、しぶとさというのを目の当たりにすると、私は頭をたれてしまう。彼ほどの学歴と経歴があれば、たとえ逮捕歴があっても、その気になれば経営コンサルタントとして昇竜の上海の勢いに乗じて蓄財することだって可能だったのにね。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■というわけで今回のエントリーは馮さんのキャラクターがわかるエピソードを紹介しよう。彼自身がブログ上で発表している話なので、中国語を読める人はすでに知っていることも多いだろうが、日本語読者のために、馮さんの了解をえて(私の言葉で適当に)翻訳紹介する。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium"><em>■王家瑞・党中連部長との一瞬の再会</em></span></p>
<p><span style="font-size: medium"><em>分かれ道はどこにあったのか</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;（引用開始）</span></p>
<p><span style="font-size: medium"><em>■馮さんは成田籠城中に、日本にきた王家瑞・党中央対外連絡部長（党の外交部長みたいなもの）と接触したことがあった。１１月８日午後２時１５分ごろだ。馮さんはちょうど、目をとじてベンチに座っていた。王部長と随行の高官らは間違いなく、馮さんの「抗議シャツ」の文字を読んだと思われるが、黙って通り過ぎようとした。</em></span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium"><em>■ところがかれらが通りかかったとき、馮さんは突然目を見開いて、つかつか近づき、大声で「王家瑞」と呼び捨て。王部長は思わず立ちどまって、振り向いた。ほんの２、３歩の距離だ。馮さんはこのとき、ベンチの背もたれにかけてある抗議シャツを指さし、「みてください、私は帰国を拒否され、ここに住んでいます。大使館に伝えてください」と叫んだ。</em></span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium"><em>■王部長ら一行は、そのまま外交官用の通路から出て行った。だが、随行員の一人の女性が、外交パスポートでなかったため、彼女だけが一般用のパスポートコントロールで必要書類に書き込まなくてはいけなかった。そこでそばにいた馮さんに「あなた王部長の知り合い？」ときいた。馮さんは「そうだよ。私たちは復旦大学の学生で、同じゼミだったんだ」「私は上海当局に８回も入国を拒否され、ここで難儀しているんだ。この資料２部を王部長にわたしてくれないか」。彼女は「いいわよ」といったので、馮さんは資料などを２部、彼女に渡した。</em></span><font size="3"><br />
</font></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium"><em>■馮さんと王部長は、中国で著名な管理学の大家、蘇東水・復旦大学名誉教授の教え子だった。このとき王部長は青島市長、若き官僚だった（中国は市長も国家官僚ね）。馮さんはこう語る。「私と王家瑞は同じ師をもつ非常に近しい間柄だ。でもわれわれの身分は同じではない。彼と最後に会ったのは師のお誕生日会</em><em>の席だった。王家瑞先生の人となりは謙虚で、思想は開明的で、民衆側に立った官僚だった」</em></span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium"><em>■馮さんが日本国の門前に黙って座って抗議し、中国の公民の帰国権を主張しているところに、最初にあらわれた中国人が、中国の高官でしかも同窓生。こんな神の采配ってあるのだろうか。</em></span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium"><em>王部長は、習近平国家副主席の公式訪日の準備で来日したので、馮さんの帰国権問題に関心をはらう余裕はないだろうが、しかし、王部長の随行員はこの光景を目の当たりにしたわけだ。つまり、中国の知識分子（しかも王部長と兄弟弟子関係）が上海当局に入国を拒否され、毎日何千何万人の各国旅行客の前で自分の悲哀を訴えている。&hellip;これぞ中国の悲哀、中国の公民権利が上海の権力者によって侵害され、ついには中国政府を恥辱にまみれさせているのだ。</em></span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium"><em>■&hellip;やがて国家元首級の人物が専用機で訪日するが、このときはおそらく馮さんと接触することはないだろう。しかし、馮さんは日本国の門前でこのように恥と飢餓に耐え続けるのは、中国政府が人権の尊重に目ざめさえるためなのだ。そしてすべてに中国人が自由に帰国する権利をもてるよう望んでいるからなのだ。（引用終わり）</em></span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">■かたや理想を追い求め、国家から迫害された男。かたやリアリストに徹して官僚として出世を遂げた男。二人が日本の成田空港でほんの一瞬すれ違う。そのとき双方の胸に去来するものは&hellip;。なんか、馮小剛の映画になりそうな話だな。でも今国家から迫害されている人権活動家と、迫害している国家の幹部が同窓生だったりクラスメートという構図は確かにあるのだ。政府高官になったその人も、学生時代には中国が発展して自由で開明的な国になるんだ、と熱く友と語りあったことがあるかもしれない。</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">■ずいぶん前だが、北京大学出身の、作家や学者たちと飲みながら話したときこんなことをいっていた。私はそばで聞いていただけ。「李克強（副首相）の時代になったら中国は絶対にかわるさ。あいつは昔から開明的なやつで、民主主義の大事さを分かっている！」「はッ！まさか。官僚になったら学生時代の理想なんてわすれちまうのさ。期待するだけ、あとでがっかりさせられるさ」</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&hellip;。</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">■この会話が出たのは確か２００５年くらいで、その頃は李克強氏は胡錦濤直系の後継者とか言われていたんだな。今は習近平氏がポスト胡錦濤の筆頭といわれていて、はたして李克強の時代がくるのかどうかもあやしいが。</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">■でも、石平さんも（彼も北京大学哲学部卒業です）は「習近平が鄧小平路線（改革開放一党独裁）の継承、薄熙来は打黒賛紅（毛沢東主義回帰）だから、李克強が今後３年のポスト胡錦濤争いにからむとすれば、より開明的な民主化路線（党内民主だとしても）しかない。そこにわれわれの一縷の希望がある」と、そこはかとなく李克強氏に期待を寄せているふうがあるので、李氏が学生時代はかなり有名な開明派だったのかも。</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt">&nbsp;</p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">■政府エリートとなる人と、活動家になって監視されたり国を追い出されたりする人と、いったいどこで道が分かれてしまうのだろう。たんなる理想主義者とリアリストの違い？話し合えば、わかりあえるはずなのに、と私は思ってしまう。</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">■このほかにも、馮さんの成田籠城中の面白いエピソードはたくさんある。各国のスッチーたちとかわす言葉。日本の税関職員があったかい缶入りコーヒーを差し入れした話（中ではなかなかあったかいものを口にすることはできない）。税関があるから、外から制限エリアに差し入れはできない、という話なのに、税関職員が差し入れしている（笑）。でも、これをルール違反だなんて問題視するなんて野暮だ。当初は空港側は馮さんに対しては融通のきかない官僚的な対応をして,馮さんもそれに腹を立てたりしていたが、個人レベルになると一人ひとり、やさしさや気遣いを見せ、彼もそのときの感謝の気持ちなどをツイッターで発信している。</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">■馮さんも中国語しかわからないワシントンから来た老夫婦に、トランジットの案内などを通訳してあげるなど「臨時ボランティア」をすることもある。制限エリアを占拠してほかの客に迷惑をかけている部分もあるのではないか？という私の問いかけにたいして「私だって、役にたつことはあるんだよ」と胸を張っていた。</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">■あと笑ったのが、彼の寝泊まりしているベンチのところには、海外から支援にきたアーチストのアイ・ウェイウェイさんが差し入れたアルパカの人形が置いてあるのだが、馮さんはそれに「草泥馬」と名前をつけていた。この余裕！</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">■蛇足かもしれないが、「草泥馬」というのは「ツォウニィマー」という発音で耳で聞くと中国語で「ファックユアマザー」の意味。汚いののしり言葉をインターネットの掲示板などで書き込みするときに、削除されないように使う隠語。だけど、いつのまにやら、アルパカ風の動物の姿が与えられて、ネットでアルパカ風の動物の写真やイラストを使って風刺動画なんかも作られている。</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">■この厳しい状況でユーモアも勇気も失わないタフな馮さんだが、上海に帰ったら真っ先に何をする？という質問に対しては「母親に会いたい。もう９０歳なんだ。国内の老人ホームにいるんだけどね」。</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: justify; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium">■きょうで、成田籠城まる1カ月になる。早く帰れるよう、微力ながら私も応援させてもらう。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium"><a href="http://twitter.com/fzhenghu">http://twitter.com/fzhenghu</a></span></p>
<p><span style="font-size: medium"><a href="http://docs.google.com/View?id=dg5mtmj9_38gnrqk4g8">http://docs.google.com/View?id=dg5mtmj9_38gnrqk4g8</a></span></p>
]]></content:encoded>
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		<title>成田空港でただいま籠城中：馮正虎さんかくかたりき②</title>
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		<pubDate>Wed, 02 Dec 2009 17:09:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[中国人権]]></category>
		<category><![CDATA[人権]]></category>
		<category><![CDATA[成田空港]]></category>
		<category><![CDATA[日中関係]]></category>
		<category><![CDATA[籠城]]></category>
		<category><![CDATA[馮正虎]]></category>

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		<description><![CDATA[■馮正虎成田籠城事件を日本の友達が意外に知らないことに驚いた。不謹慎だけど、映画みたいに面白いじゃないか。友人のマダム・チャンによると、班忠義さんも興味をもっているらしい。班さんは、「ガイサンシーとその姉妹たち」などの作 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><span style="font-size: medium">■馮正虎成田籠城事件を日本の友達が意外に知らないことに驚いた。不謹慎だけど、映画みたいに面白いじゃないか。友人の</span><a target="_blank" href="http://dianying.at.webry.info/"><span style="font-size: medium">マダム・チャン</span></a><span style="font-size: medium">によると、班忠義さんも興味をもっているらしい。班さんは、「ガイサンシーとその姉妹たち」などの作品で知られる映画監督で、中国のマイケル・ムーア？的な存在。彼のドキュメンタリーになったりしたらちょっとすごい。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-size: medium">■そのマダム・チャンが「どうして日本のマスコミは報じないの？」と言っていた。そう、どうして日本のマスコミはあんまり騒いでいないの？</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■で、調べてみたらけっこう報道されていた。当然だ。成田空港といえば立派な記者クラブがあり、記者がほぼ常駐している。取材しないわけがない。だが、その記事があまり目立たない。朝日新聞は大きく紙面をさいていたが、夕刊だ。夕刊ってあまりよくよまないから、朝日新聞をとっている友達も気づかないでいた。その内容もちょっと腫れものに触る感じだ。どうしてだろう。というわけで、今回のエントリーはこの事件を日本人と日本サイドの立場にたって考えてみようと思う。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span><em><strong><span style="font-size: medium">■日本に波及する中国の人権問題</span></strong></em></p>
<p><em><strong><span style="font-size: medium">はっきりいって迷惑してる</span>！</strong></em></p>
<p><em><span style="font-size: medium"><strong>って中国様にいわないと</strong></span></em></p>
<p><span style="font-size: medium"><em><strong>大量の難民押し付けられちゃうかもよ</strong></em></span></p>
<p><em><strong><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></strong></em></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■成田空港の広報の人は結構親切で、私のように「明日から記者なくなるんですけど」という人間に対しても、きちんと対応してくれた。「今は彼の健康だけが心配ですよ」などと、日本人的な優しさを見せる一方で、「早く入国してほしい、あそこは生活するところじゃないから」と本音も。取材は連日、世界各国から申し込みがあり、その対応だけでもへとへとのようだ。ちなみに中国語はわからないようで、あとで「彼は何を話してました？」と聞いてきた。「これは日中関係の問題だ。日中関係の不平等性の問題だ、といってましたよ」と伝えたら、「そうですかあ」となんか、しゅんとしていたよ。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■考えてみれば、成田空港は気の毒だ。彼ら自身は何の非もないのに、中国の都合で、行動力と発信力のある著名人権活動家を押し付けられ、もし邪険にあつかおうものなら、日本の人権感覚はどうなっている？と世界中の人権活動家から批判をあびかねないのだ。でも、実際施設の一部を不当に占拠されているわけで、日常業務にまったく支障がないわけはない。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■ANAにしても気の毒だ。金を払ってチケットを買った以上、お客様だから搭乗はさせるけれど、こんど彼をつれて帰らなければ、上海当局から離陸させないなどの嫌がらせをされる。中国便はANAが力をいれているドル箱ラインだから、中国当局との関係にも気を使うだろう。しかし「当局が馮さんを力づくで飛行機に乗せたのに客室乗務員がだまって見ていた」というだけで、私の友人なんかは「ANAってひどい！」と言っていた。でも、これを一介の客室乗務員にどうしろというのか。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■これをどうこうできるのは、結局日本政府だけなのだ。でも、中国の楊潔チ外相が来日して岡田外相と会談した１９日、記者会見で英国記者が、馮さんの問題を外相会談で取り上げたかとたずねたところ、その話題はでなかったと答えてたそうだ。中国外交部は１２月１日の定例記者会見で、馮さんに関する質問にこう答えていた。「中国の関係部門は中国出入境管理法などの法律に従って、問題を処理しています。具体的状況は関係部門に聞いてください」（つまり知らん顔）。双方とも、この事件を日中関係問題にしないという姿勢で一致しているようだ。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■ちなみに、伝え聞くところによると、上海の馮さんの家族のもとに、上海公安当局が「馮さんに日本に入国するよう説得してくれ。このままだと国際問題になってしまう」と泣きを入れているそうだ。もちろん家族は「それより馮さんを家族のもとに返せ」と拒否している。むこう（中国側）も、この事件はほうっておくとヤバイと思っているのだから、日本政府がここで強気にでないでどうするよ。成田空港もANAも困っているぞ、と私はいいたい。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■日本政府が、あまりこの問題を大きくしたくないのは、中国との関係もあるけれど、おそらく政治難民の取り扱いも関係あるのではないかと、私は勘ぐっている。日本は先進国の中では、難民を受け入れたがらない国である。難民認定は、外務省・法務省の上層部が組織する委員会が非公開で行い、国連の難民条約に照らし合わせた客観的判断より、政治上外交上の判断が優先されるため、実際の受け入れ数は非常に少ない。もし馮さんは日本に入国したほうがいいという政府判断を大っぴらすれば、ではこれから難民受け入れを増やしてくれるんだな、と国連難民高等弁務官なんかは嬉々として言いかねない。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■日本にとって中国からの難民問題というのは、実は潜在的な危機と考えられている。鄧小平は１９９０年６月にこんなことをいったことがある。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■「中国が不安定になれば世界も不安定になる。中国で内戦がおきれば止めることはできない。もし中国共産党が中国をコントロールできなくなり国が乱れれば、人口が海外に流れ出す問題が生じるが、誰もどうすることもできない。１億人がインドネシアに流れ、１０００万人はタイへ、５０万人は香港へいき、香港は大混乱にならないか」。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■このとき、日本へは５０００万人が流出すると暗にほのめかされ、日本外務省が震え上がったそうだ。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■今でこそ、中国は世界中のどこより好景気で、海外に出た中国人もどんどん国内に戻っている。だが、いつなんどき鄧小平の言葉が現実にならないともかぎらない要素を中国は今もかかえている。それゆえ、日本政府も、中国が押し付けてきた難民を、簡単にでは引き受けます！とは言いいたくない。かといって、中国政府さまに、馮さんを引き取ってください、と言う交渉能力もない。かりに馮さんを中国に引き取ってもらうことに成功したとしても、その結果、彼が投獄されたりしたら、あまりに寝ざめがわるいから、ちゃんと人権問題として善処を要求しなければならない。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■そのあたりの事情から、日本のメディアとしても、あんまり騒いでもねぇ～、という気分になるのだろう。で、空港に一カ月立てこもっている中国人人権活動家がいますよ、かわいそうに、というくらいしか報道しないから、読んだ人も、なんか成田にへんな人がいるらしい程度の印象しか残らない。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■１１月１９日夕、国連の駐日難民高等弁務官室の職員が馮さんを訪れ、馮さんには政治難民として日本政府に受け入れを要求する資格があることを伝えた。これに対して、馮さんは「私には中国という祖国があります。私は中国人で中国の知識分子であり、中国に対して責任ある。私が帰国すること、これは中国人の最も基本的な人権です」と答え、拒否した。この知識分子の祖国に対する責任というのは、国家をよい方向に導いていくという責任だろう。そしてこうもいった。「中国の難民はだんだん減っています。中国はだんだん良くなってきている」。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■馮さんが帰国して、中国国内で不満を抱えている膨大な陳情者を少しでもサポートして、法治国家のやり方で社会に鬱積する不満を解消していくことは、長い目でみれば、中国社会の安定化につながると、と私は思う。中国は馮さんのような人権活動家こそ中国社会の安定を脅かすと思って排除しようとするのだろうが、本当の危機はもっと深層にある。切開して膿を出す方が熱が下がることもあるのではないか。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■そう考えると、日本政府としては馮さんを帰国させる方向で外交努力した方がいいのではないか。中国が中国人の人権を守らないことで生まれる難民をただおとなしく受け入れるより、馮さんのように中国に戻って人権状況を改善したいと考える人を支援するほうが、長い目でみれば難民が大量に押し寄せるという危機を回避する結果になるのではないか。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■馮さんはもともと来年６月までのワーキングビザを持っていたが、それを放棄することを宣言している。ビザ取得者の宣言によってビザが本当に失効するかどうかは、外務省に確認しないとわからないけれど、もし馮さんがビザなしの不法滞在であるとすれば、日本としては馮さんを中国に強制送還していいはずである。ほかの中国人に対してはそうしているだろう。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■そのうえで、中国の人権問題が、日本に波及し、ANAや成田空港の運営に支障をきたしていることに対してはっきりと文句を言うべきである。こういう問題が起きないよう、人権状況を改善せよと、日本には言う権利がある。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■すぐ隣にあって人的交流がこれだけ多い国なのだもの、中国の人権問題に日本や日本人がいやがおうでも巻き込まれたり加担してしまうことはあるのだ。中国の人権問題は、日本にとって中国の内政問題だから、と見過ごしていいものではない。中国の人権状況改善を、日本としてもとめていくことは、日本の国益に合致すると思うよ。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■前回のエントリーでは、習近平・副主席訪日のときに鳩山首相がちゃんと問題として取り上げるべきだ、と書いたが、そういえば、その前に小沢一郎民主党幹事長が訪中するんだった。小沢さんは胡錦濤国家主との会談のさいには、ぜひ、馮正虎問題に言及してほしい。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■なぜなら、小沢さんは実は、馮さんに少なからぬ縁があるからだ。小沢さんの著書「日本改造計画」を中国語訳して中国で出版したのは、本人いわく、馮さんだそうだ（海賊版ではない！）。馮さんが天安門事件２０周年記念などの講演会で主張する「中国改造論」は小沢さんの影響らしい？小沢さんは、聞くところによると、一度恩を受けた人との関係は終生大切にする義理かたいところがあるとか。本当に小沢さんのおかげで馮さんが無事帰国できたら、私の中の小沢さん株は急上昇するのだが（笑）。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p>
<span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium"><img border="0" hspace="0" alt="" align="baseline" width="318" height="239" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2009/12/700149.jpg" /></span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="margin-left: 0px; margin-right: 0px" align="center"><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">日本の通信社の取材をうける馮さん。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">早く家に帰してあげたいと思う。家族も待っているし。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p style="text-align: center; margin-left: 0pt; margin-right: 0pt"><span style="font-size: medium"><font class="Apple-style-span" face="黑体"><br />
</font></span></p>
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		<title>成田空港でただいま籠城中：馮正虎さんかくかたりき①</title>
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		<pubDate>Tue, 01 Dec 2009 22:00:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[中国人権]]></category>
		<category><![CDATA[人権]]></category>
		<category><![CDATA[成田空港]]></category>
		<category><![CDATA[日中関係]]></category>
		<category><![CDATA[籠城]]></category>
		<category><![CDATA[馮正虎]]></category>

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		<description><![CDATA[■１１月３０日午前中、まだ記者証をもっているうちに、最後の仕事をしたいと思って成田空港にいった。目的は成田空港の入国審査前の制限エリアで１１月４日から１か月近くも生活している馮正虎さんに会うことだ。空港の制限エリアは旅客 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><span style="font-size: medium">■１１月３０日午前中、まだ記者証をもっているうちに、最後の仕事をしたいと思って成田空港にいった。目的は成田空港の入国審査前の制限エリアで１１月４日から１か月近くも生活している馮正虎さんに会うことだ。空港の制限エリアは旅客以外は記者証と腕章がないと入れないのだ。こういうのを考えると、記者の権利って大きい！</span></p>
<p><span style="font-size: medium">というわけで、私の最後の記者証を使った仕事として、成田で中国の人権問題を訴え続ける馮さんのターミナル籠城ライフを紹介する。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium"><em><strong>■映画「ターミナル」を地でいく！</strong></em></span></p>
<p><span style="font-size: medium"><em><strong>中国人権活動家、馮正虎さんの成田空港籠城記</strong></em></span></p>
<p><span style="font-size: medium"><em><strong>「これは日中関係の不平等性が背景にある」</strong></em></span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■まず馮さんとはいかなる人物か紹介しよう。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">このブログの前の前のエントリー「<a target="_blank" href="http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/1309299/">日本が米国にどうしても負ける点</a>」でもちょっと触れたが、彼は中国で著名な人権活動家。市再開発のために上海で強制立ち退きにあった住民に法律を教えたり、弁護士を紹介したりして、訴訟をバックアップする活動も行っている。昨年１２月１０日付けで発表された「０８憲章」にも署名している。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium"><img border="0" hspace="0" alt="" align="baseline" width="302" height="402" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2009/12/698928.jpg" /></span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&uarr;白のランニングシャツに中国人権、回国（帰国）などと書いた抗議ファッションの馮正虎さん。　</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■ところが４月に来日して以来、祖国中国に帰りたくても入国させてもらえないでいる。これまでに８回も帰国をトライしたのだが、全部未遂におわり、最後に成田に強制送還されたあとは、日本への入国を拒否、成田空港内で、映画「ターミナル」のトム・ハンクスを地でいく奇妙な籠城ライフを送っている。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■彼の籠城ライフを知りたい方は、中国語を読めるならツイッターの＠fzhenghuを見てほしい。すでに世界各国５０００人以上のフォロワーが彼を応援している。ホームページも開いており、義捐金の振り込み先口座なども公開しているあたり、本気度がうかがえる。支援者から金をあつめてしまうと、中途半端に投げだせないからね。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■馮さんは１９５４年生まれ。華東師範大学数学部を卒業し、名門復旦大学管理学院の修士課程も修了している理系エリートで、卒業後は上海財経大学で教鞭ととり、中国企業発展センター所長を務めていた。でもこのとき北京では1989年の天安門事件が発生。彼はこの民主化運動の武力弾圧に対して批判声明文を出したことで、ブラックリストにのってしまう。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■天安門事件後、失意の中国人知識分子の多くが海外に脱出したが、馮さんは日本に行って、１９９１年から一ツ橋大学に留学した。その後、日本の社団法人で研究員をやったり日本企業に勤めたりしたあと、９８年に上海に帰り、上海でコンサルタント会社「上海天倫諮問公司」を設立した。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■ところが、２０００年、上海公安当局に違法経営の罪で逮捕され、罰金４０万元と４年の懲役刑を受けた。電子出版物をめぐるややこしい話なので割愛するが、はっきりいって冤罪逮捕である。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■２００３年に刑期満了で出所したあと、馮さんは戦いはじめる。この逮捕と判決が不当に公民の権利を犯したとして刑事訴訟を起こした。０４年１１月からこの裁判がはじまっていた。同時に中国憲法に明記されている人権を不当に蹂躙されている市民の相談にものるなどの活動を広げていった。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■さて、その馮さんが、どういう経緯でターミナル暮らしを始めることになったか。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■ときは今年２月１５日にさかのぼる。上海の陳情者を北京の弁護士に引き合わせるために上京したとき、彼は北京公安当局に拘束され上海に強制送還されたのだ。その後海軍の招待所（ゲストルーム）に４１日にわたって監禁された。４１日目、国外に出ることを条件に釈放される。ちなみに馮さんによると、人を１日監禁するために当局が使う人件費その他の費用はだいたい６０００元。それが４１日だから、２４６０００元。国内にいると、監禁・監視にそれだけ費用がかかるから、いっそ海外にいってくれ、というわけだ。日本留学経験があり、日本語もまだ覚えている馮さんは行き先に日本を選んだ。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■日本にきたのが４月１日のエイプリルフール。まさに冗談みたいな理由で日本にきた。上海当局がなぜ馮さんをかくも警戒していたかは、正直よくわからないが、天安門事件２０周年で建国６０周年というダブルで敏感な年であり、とにかく問題を起こしそうな行動力のある人は拘束するか国外に追い出すという方針だったのかもしれない。人権派作家の王力雄氏も４月から１０月まで米国に出国していた。</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-size: medium">■日本にきたのは馮さんも納得ずみだった。「本当なら私は出国禁止リストにのっていた人間だから、これを機会に合法的に海外にいけるならいいや」と思っていた。ちゃんとビジネスビザもとり、６月にはしっかり、日本で天安門事件２０周年記念講演会も開いて、「中国は改造すべきだ」「天安門事件は忘れてはならない」と訴えた。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■「たぶん、それが奴ら（当局）を怒らせたのかもしれない」と馮さん。６月７日に中国に帰ろうとしたら、なんと上海の浦東国際空港の入管で入国拒否だと言われたのだった。で無理やりANAの関空行きチケットを渡されて日本に強制送還。このとき入管は上司の命令という以外、何の説明もなかったという。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■このときはいったん日本にもどった。で、６月１７日に成田から今度は上海行きの中国国際航空（CA）で乗ろうとしたら搭乗ゲートで、なんと搭乗拒否。で、３度目の挑戦で米国のノースウェスト航空上海行きに乗ろうとしたら、これも搭乗ゲートで搭乗拒否。理由は上海当局から馮正虎を搭乗させるなという命令を受けたからというが、合法的にチケットを買い、出国ゲートをくぐってパスポートコントロールを通った客を搭乗させないって、それでも民間会社だろうか？</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■国際爆破テロリストなど国際指名手配犯なら搭乗拒否されてもしかたないが（その前に逮捕される）が、馮さんにどんな容疑や罪があるのか誰も説明していない。彼はほとんど冤罪の逮捕歴があるが、ちゃんと刑期満了しているし、法的にはなんら問題のない無辜の市民だ。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■馮さんはこの航空会社２社に対して提訴しており、千葉の裁判所ですでに受理されているらしい。そういう帰国未遂を１１月４日までに計８回繰り返した。うち４回は搭乗拒否。４回は上海までとりあえず乗せていってくれるけれど、入国拒否されて戻ってくるというパターン。ちなみに、馮さんによれば、何度でもとりあえず飛行機に乗せてくれる飛行機会社はANAだけだそうだ。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■でもそのANAも、馮さんを連れて帰らないと上海当局がその便の離陸を許可しないなど嫌がらせをするので、とにかく馮さんにのってもらって再び成田につれて帰ってくるらしい。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■そして最後に馮さんが成田に戻ってきたのがを１１月４日。しかしこの日の馮さんは、いつもと違った。これまでは成田に連れ戻されたらおとなしく日本に入国したのだが、彼は今回、パスポートコントロールを通過せず、空港内制限エリアにとどまることを宣言したのだった。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■馮さんの主張では、４日の帰国便に乗せられるとき、これまでと違いかなり暴力的であったのだという。それまでは、比較的平和的に手を引っ張る程度で搭乗させられていたが、今回は警察４人が馮さんを強くつかんで、ついには両足を抱えあげて機内に運び込んだ。&nbsp;馮さんは搭乗口で一時間くらい体をはって抵抗したそうだが、この暴力的場面をみても客室乗務員も何もいわず、それどころか背の高い男性乗務員が椅子に無理やり座らせシートベルトを締める手伝いをしたそうだ。「まるで拉致だ！」と馮さん。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■さすがに疲れたのと、離陸時の他の客の安全を考えて馮さんはおとなしくなったが、はらわたは煮えくりかえっていた。この怒りが成田籠城決行のきかっけとなったのだ。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■制限エリアについては、じつは籠城してはいけない、という法律がない。そもそも通過するためだけに作られた場所なだから、だれもそこで生活すると想定していない。だから空港職員だろうが警察だろうが、馮さんを強制排除することができない。入管の職員だけ、ここは生活するとこじゃありません、とむなしく訴えるだけだという。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■しかし、人がとどまる場所として設計されていないから、トイレくらいはあるが、飲食店もなければろくに日の光も入らない。税関の問題もあるので外部から差し入れもできない。寝るとしても体の幅よりせまいベンチがあるくらいだ。当初は、誰もが馮さんが早々にあきらめてくれると思った。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■ところが、そうはならなかった。彼は携帯電話をもっており、ツイッターでそこから自分の主張を訴え始めたのだ。もともと著名人権活動家だから、またたく間に馮さんの窮状が知れ渡った。最初の数日間は食べるものもろくになく飢えに苦しんだ。何か買ってきてほしいと空港職員にお金を渡しても、国内から制限エリアに物は持ち込めないと、官僚的な答えが返ってくるだけだった。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■しかし、有志が馮さんの生活する第一ターミナル南ウイングに着陸する飛行機で、緊急物資を届けるまでにそう時間はかからなかった。国内の外部から制限エリアに差し入れはできないが、飛行機から降りた客が制限エリアを通過するときに、馮さんに機内持ち込みの荷物を手渡すことができるのだ。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■さらに、香港、台湾、米国、カナダ、ドイツのメディアなども続々と取材に訪れた。メディアで馮さんのニュースが報じられはじめると、各国航空機の客室乗務員が差し入れをしてくれるようになった。私が訪れた２７日、馮さんは「普段はビスケットとか乾きものばかりをたべているけれど、スッチー（航空小姐）が降りてくると、果物とか新鮮な食べ物をくれる。このあいだ、カナダのスッチーがくれたピザはうまかった」と余裕を見せるまでになっていた。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■ふだん馮さんは自分が取材された記事を見ることはないが、このときは客室常務員が自分の写真が一面にのった新聞をくれたのを自慢げにみせてくれた。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium"><img border="0" hspace="0" alt="" align="baseline" width="354" height="266" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2009/12/698930.jpg" /></span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■「一度も風呂に入ってないんだ」と言っていたので、さぞ小汚くなっているだろう、と思っていたが、ずいぶん小ざっぱりとしている。毎日体もふいて、ちゃんと着替えや下着の差し入れももらっているそうだ。現在はすでに食料だけでも一カ月分くらい持ちそうなほどストックされている。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■馮さんは「ちょっとした英雄だろう」といたずらっぽく笑うが、つらくないわけはない。「やはり夜はほとんど眠れない。昼間は入国する人が多いので、邪魔にならないように気をつけているよ」</span></p>
<p><span style="font-size: medium">この一カ月たらず、ずいぶん痩せたという。気力はあるが健康と体力がそろそろ懸念されている。しかし、ここまでくると、もはや馮さん個人の問題でも中国の内政問題でもなく、普遍的な人権問題を問う事件となり、同時に日中関係の問題ともなるのではないか。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■馮さんはこう言っている。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">「この事件の背景には、日本と中国の不平等な関係性がある。ようするに中国は日本をなめていて、警察が飛行機に押し込んだあとは私をおとなしく引き取ってくれると思っているのだ。私の出国先が米国だったら、中国もここまで強引なことはしなかったかもしれない」。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">「中国の公民が理由もなく中国入国を拒否され、暴力的な手段で日本に強制送還されるということは、これは中国の内政問題ではなく、日中関係に影響を与える問題だろう」</span></p>
<p><span style="font-size: medium">「鳩山首相は友愛の精神を掲げているのだろう。ならばＡＮＡに働きかけ、中国政府に働きかけて私を祖国に帰れるようにしてほしい」</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■この発言の念頭にはほぼ同じ時期に米国に滞在し、そこでダライ・ラマ１４世と面会もした人権派作家の王力雄氏が、入国拒否の可能性も取りざたされながら無事帰国できた例があるかもしれない。完全に比較はできないかもしれないが、人権に敏感な米国で同じことがおこれば、もっと米国人と米国のマスコミが騒ぐだろうし、そうなれば政府も動かざるをえなくなるだろう。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■私は、この事件は中国で中国人の人権が守れていないというだけでなく、国連憲章で保障されている基本的人権の侵害が目の前で行われているのを座視した場合、その国に道義的責任はとわれるのではないかと考える。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">■「鳩山首相にも手紙を送っている」と馮さんは言っていた。首相は手紙を読んだだろうか。習近平・国家副主席が今月中旬に来日するが、そのときに、ちゃんと言及して、「友愛国家」の面目を施してほしいと思う。</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
<p><span style="font-size: medium">&nbsp;</span></p>
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		<title>〝隠れキリシタン〟たちの洗礼式</title>
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		<pubDate>Wed, 30 Aug 2006 06:24:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[宗教]]></category>
		<category><![CDATA[キリスト教]]></category>
		<category><![CDATA[人権]]></category>
		<category><![CDATA[地下教会]]></category>
		<category><![CDATA[宗教弾圧]]></category>
		<category><![CDATA[家庭教会]]></category>
		<category><![CDATA[民主]]></category>
		<category><![CDATA[洗礼]]></category>

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		<description><![CDATA[&#160; 　■一週間以上のご無沙汰です。先週土曜、北京の「隠れキリシタン」、つまり非公認のキリスト教組織の洗礼式を見学させてもらいました。今回は、そのルポおよび中国の宗教状況について報告します。 &#160; 　■私 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■一週間以上のご無沙汰です。先週土曜、北京の「隠れキリシタン」、つまり非公認のキリスト教組織の洗礼式を見学させてもらいました。今回は、そのルポおよび中国の宗教状況について報告します。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■私は目下、信仰の自由のない中国における宗教状況に興味を持っている。中国では紅巾の乱（１４世紀）、太平天国の乱（１９世紀）など宗教秘密結社が時代の変革期に大きな役割を果たしてきた歴史がある。今、全<font color="#ff3300">国の非公認キリスト教徒はプロテスタント系６０００万人以上、カトリック系１０００万人以上の計７０００万人以上で共産党員より多いとされる</font>。この影響力は侮れまい。
</p>
<p>
　■非公認のキリスト教（プロテスタント）組織は一般に家庭教会と称される。当局が認めていないため、教会が建てられず、信者の家庭に集まりミサなどを行うからだ。農村や都市で個別の組織が独自発展しており、その全貌は定かでないが、<font color="#ff0000">昨年だけで約２０００人の信徒が拘束されるし、最近は浙江省蕭山で信徒が献金で建てた立派な教会が打ち壊されるなど、当局からはすでに弾圧対象となっている</font>。しかし、入信者は年々増えており、今や共産党入党希望者より多いそうだ。また、共産党中央幹部にも少数ながら信徒がいるそうだ。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■そういうわけで、私は作家の余傑氏や北村（ベイツン）氏、目下当局が拘束中の弁護士、高智晟氏ら北京の人権派知識人が多く入信する方舟教会（約６０人）から、中国のキリスト教理解のためにいろいろと教えてもらっている。今回の洗礼式も彼らから招待された。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■洗礼式は水盤の水で簡単にすませることもできるのだが、受洗者が望めば、天然の水に頭まで浸る本格的な浸礼を執り行う。この日は、「北京の水瓶」と呼ばれる密雲水庫で行う浸礼。バス一台をチャーターし信徒４４人が早朝出発した。私以外にドイツ人記者も同行した。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■受洗者は女性４人、男性２人。医者、画家、音楽家、コンサルタント&hellip;。２０代から４０代の知識人、ホワイトカラーばかりだ。早朝６時に出発、２時間かけて到着した洗礼式スポットは、宗教画にでも出てきそうな、切り立った崖と濃い緑に囲まれた人工の淵だった。清らかな水を通して魚が群れ泳いでいるのが見えた。ここは、北京中のキリスト教徒、おそらく千人前後だろうが洗礼に使ったといわれている。
</p>
<p>
　　&nbsp;<img style="width: 214px; height: 285px" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2006/08/7683.jpg" alt="" width="214" height="285" align="baseline" /><br/>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
</p>
<p>
　■コンクリートで護岸された岸辺に赤い布で十字架の形にしき、祭壇をつくり百合の花をかざった。奥の草むらに簡易テントをはり、そこで、牧師と受洗者らが白いガウンに着替えた。牧師と介添えの二人が先に淵の中に入り、周囲の信徒らが賛美歌を歌うなか、一人ずつ名を呼ばれ水の中に入ってゆく。
</p>
<p>
&nbsp;<br/>
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「父と子と精霊の御名において、アーメン」。<br/>
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南京神学校卒の鄧牧師は３３歳（背中を向いている白ガウン）と若く、非常に情熱的な講話を行う。ふつう神学校を卒業すると自動的に中国公認の中国キリスト協会か三自愛国委員会所属になるのだが、彼は、信仰が共産党の指導をうけることに疑問をもって&nbsp;非公認となることを選んだ。そういう非公認牧師は中国でも少なくない<br/>
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　■「親愛なる主よ、あなたの御子の血の救いは永遠に失われることはありません&hellip;」。中国語の賛美歌が崖にこだまし、水の流れる音と絡み合う。牧師は、早口の中国語で「この水に浸り出て行くとあなたは生まれかわり神の子となっている。それを望みますか」と問いかけ、受洗者は「はい」と答える。牧師が祝福の言葉を与え続けるなか、受洗礼者は水に潜り、しずくをしたたらせて再び顔を上げたときは、本当に生まれたての赤ん坊のように無垢な表情をしていた。
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　■受洗者のひとり、朱●●さん（３８）になぜ、<br />
洗礼を受けたのかを聞いた。「９２年に大学を卒業してすぐ、医者になりました。しかし、仕事は厳しく競争も激しい。毎日残業残業、同僚のねたみ、足の引っ張り合いに、本当に疲れてしまって。仕事で疲れるから、夫ともケンカばかり。なんのために生きているかわからなくなっていました&hellip;」。
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　■そんなすさんだ生活の中で、昨年、知人に誘われて方舟教会のミサに参加した。「みんな笑顔で迎えてくれた。どうしてこの人たちの顔つきはこんなに穏やかなの？と不思議に思いました。賛美歌の美しさが本当に身にしみて&hellip;。教会に通うようになって、夫が驚きました。顔つきがぜんぜん違って優しくなった、と。私はこれまで競争やねたみで人を傷つけ、傲慢であったことを認め、神に許しを請いたいと思いました。医者の私は病を癒すのが仕事ですが、私は神に癒された&hellip;」。
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　■受洗者の中には感激のあまり泣き出す人もいた。いや、信者でなくとも、昨年などは偶然居合わせていたつり客が、賛美歌の歌詞や牧師の言葉に感激して泣き出したことがあったそうだ。改革開放以来、先富論に従って経済発展を追求してきた中国人のこころが、今何を求めているか、どれほど信仰に飢えているか気づかされる。
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　■キリスト教のほとんどは農民だ。しかし、方舟教会のように都市部の知識人、富裕層にキリスト教が猛烈な勢いで広がっている。農民と都市民の信仰は、同じキリスト教でも若干違っていて、農民の場合は、現実の生活苦、病苦から抜け出し現世利益を求める傾向が強い。たとえば「教会に通うと病気にかからない」といった動機で入信したりすることもある。都市民は、人間関係やストレス、汚職などの罪悪感からの救いを求める場合が多い。経済発展第一主義に疑問をもち、心の豊かさとは何か、と考えはじめた人々だ。
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　■私は、この二つのキリスト教が交流を深めることが、中国の変革をよぶことになるかもしれない、と思っている。農村の信仰は迷信化、邪教化しやすく、ともすると社会の安定を脅かす勢力となりかねない危険をはらむが、知識人信徒との交流は農村信仰の迷信化を防ぎ、基本的人権や博愛、平和、民主の概念を広める助けとなろう。実際に、そういった活動を考えている家庭教会は出てきている。
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　■また、都市の知識人信徒は海外に出て、海外の宗教関係者や政治家と交流し、中国の宗教弾圧状況を国際社会に知らせ、間接的援護を求めることができる。つまり、中国農村の「邪教退治」を国際的なキリスト教弾圧と位置づけることがでる。そうなったとき、中国のキリスト教は、非常に大規模で国際社会の後ろ盾と正当性をもった平和的な民主推進勢力となるかもしれない。
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&nbsp;　■まあ、農村キリスト教が「白蓮教化」して大反乱、というのは映画のシナリオとしては面白いが、実際にそんな風に中国が乱れたら、周辺国のとばっちりも大変なものだ。というわけで、もしこのブログの読者の中に、日本の政治家やキリスト教関係者がいれば、ぜひ中国のキリスト教に関心をもってほしい。ブッシュ大統領と面会もした作家の余傑さんは今度は日本訪問を予定しているそうだから、時間をつくってでも会ってほしい。それが、東アジアの平和と安定と発展につながると、私は思うのだが。<br/>
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