民以何食為天 食の安全学⑭いちおう最終回

Pocket
LINEで送る

スポンサードリンク

■少し前、人民ネットの言論サイト「強国論壇」で、私の書いた段ボール肉まん捏造報道に関する記事について、意見がかきこまれていた。以下引用。

■「福島香織記者は(中国)インターネットの掲示板のネットユーザーの書き込みも利用して続報を書いているが、彼女は内心、この捏造報道が本当であってほしかったようだ。かりに、段ボール肉まんが事実でなくて、新聞の捏造にすぎなかったら、それはたいそう残念だからだ。彼女は、はなっから中国人のモラルがものすごく低いと決めつけ、米国の食品監督当局の統計で、ドミニカやオランダからの輸入食品の合格率が、中国よりもずっとひくいことなども顧みない。彼女の中国を攻撃し続けるという望みは、中国を真っ黒に塗りつぶすという彼女の働いている新聞社の宗旨に一致し、彼女の政治的信仰に一致しているのだ。

 だから、私はここで、福島香織記者にいいたい。日本だってかつて、ニセ食品問題が発生したことがあるし、今も発生している。明治乳業事件、ミートホープの牛肉偽装事件、輸入牛肉の国産偽装事件…。食品の品質保証期間のごまかしなど、枚挙にいとまがない。そういや、旧石器捏造事件というのもあったね。あれは世界の笑いものだったね。福島記者はぜんぶそんな記憶、雲散霧消かい?

 産経新聞の福島香織は堅い信念の持ち主であり、彼女は、日本人の中国のイメージを変えるくらいの原稿をかいている。(それはほめすぎですって!by福島)。その逆に、米国の保守派大新聞は、要点をついた報道を行っている。私はあなたに注意を促したい。中国は米国の不合格輸入食品を全部回収するなどきちんと対処しているし、日本の食品にも同様に対処している。製造過程で生まれる落ち度、ニセモノに対しては、中国であれ、日本であれ譴責すべきだろう。特に、自らを文明古国、文明大国と偽りのイメージを作ろうという行いにたいしては、厳しく譴責をすべきである」(引用終わり)

■米国在住の中国人ユーザーの書き込みのようだが、拙稿をこんなに熱心に読んで頂いて光栄です。ちょっと、誤解があるようなので、反論すると、福島は、別に段ボール肉まんが真実であってほしいとは思っていないし、日本でおきた数々の食品安全問題もちゃんと覚えている。いや、日本で起こっている食品安全の偽装事件は、日本人として本当に情けない。日本人ってこんないい加減な国民だったのか?と。ただ、北京駐在特派員なので、中国の情報を発信するのが仕事なのだ。もし、日本で社会部記者などしていたら、きっと日本の食品問題をおもいっきし書いていただろう。

■別に中国人のイメージをおとしめようという意図もない。あおったつもりもない。中国国内の食品安全問題を、それなりに客観的にまとめたつもりだ。中国国内の食品安全状況は、前より改善したとはいえ、やはりかなり深刻だ。中国の食の安全問題は、世界の食糧問題とリンクしている、という危機感から、ちょっとこってり書きすぎたきらいはあるけれど。

■というわけで、最終回の今回は、バランスをとるため?
中国の安全な食品についてまとめたい、と思う。中国にも安全な食品、ありますよ~。(あるのか!?)

■中国にも安全な食品はいっぱいある!
金さえ出せばね。
緑色、無公害、有機食品マークは今ひとつ信用薄いが…。


■最近、北京で食材を買うとき、ちょっと足をのばして「楽活城」までいく。「楽活城」とは、英語名で「ロハオシティ」。北京のセレブ、ホワイトカラーの間ではやりはじめている「ロハス(中国語で楽活)」な暮らしを提唱するスーパーで、おいてある商品は基本的にオーガニック食品。野菜・穀物・茶類はもちろん、豚肉もオーガニック飼料だけを食べさせた豚を農家に飼育させている。欧米からの輸入加工食品も充実している。

■豪華別荘が建ち並ぶ郊外の朝陽区京順路にある本店は、客の数は多くないが、その少ない客は、セレブカジュアル系のファッションに身をつつみ、たいてい「赤い毛沢東」の札を数枚、何の躊躇もなく差し出して、エビアンやオーガニック・コーンフレークや玄米、輸入ドライフルーツなどを買ってゆくマダムや紳士だ。

■先日、このスーパーの総経理助理、サイモン・チェン氏の話を聞く機会があった。彼によれば、このスーパーは昨年暮れに北京の京順路の本店がオープン、北京市に3店舗、上海に1店舗、まもなく広州店がオープンするそうだ。コンセプトはその名のとおり、ロハス=Lifestyles Of Health And Sustainability、つまり健康で持続可能(環境にやさしいとか)なライフスタイルを重視したスーパー。

■売り上げや資本金の額は秘密だそうだが、どうやら儲けてはいないらしい。儲けよりも、消費者教育、たとえば環境を大切にしようというとか、食の安全を考えようとか、を重視しているのだという。「消費者が成長すれば、私たちのスーパーも利益を出すようになる」そうだ。

■このスーパーのアイデアを生み立ち上げた会長は台湾系米国人。社員も米国帰りとか、英語ぺらぺらの人が多く、出資企業も外資系が多い。日本企業も含まれているという。きけば、会長は病気をわずらっており、その療養目的に、北京郊外(密雲県)の森林地域に「之万農荘」と名付ける農村リゾート地をつくった。ここで、会長の健康のために作られた有機農法の野菜や果物を、せっかくだから販売しよう、という発想から「楽活城」が生まれたという。

■実際に店内で販売されているのは「之万農荘」産のものだけではないが、いずれも、楽活城が直接契約している農家が有機農法で栽培したもので、独自の品質検査で安全を確かめているという。契約農家が、嘘をついて農薬などを使ったらどうするの?と聞くと「農民が農薬や化学肥料を使うのは、虫食いのないきれいな作物の方が売れるから。農薬、化学肥料さえ、つかわなければ、収穫されたものは、必ず契約通りの値段で買い取ると約束されているなら、あえて金のかかる農薬や肥料はつかいませんよ」とチェン氏。

■ただ、こういう契約農家の方式は、検査費や不作などのリスクをスーパー側が背負うので、値段はそれなりに高い。ものによって違うが、通常の2~6倍の価格はするだろうか。日本人駐在員からすればたいしたことのない値段だが、月収1万元くらいのいわゆるホワイトカラーの知人とこの店にいったとき、「ここで買うのって勇気いるよね~。ちょっと買っただけで数百元つかっちゃうから、どきどきするよね~。毎日はこれないよね~」と顔を引きつらせていた。

■楽活城のほかにも、北京市内では「太平洋百貨」「新光天地」などの台湾資本の百貨店やウォルマートなど外資系スーパーでも、「有機」「緑色」など政府が「安全」と認証したシールが貼られている野菜・食品が充実している。ちなみ、太平洋百貨、新光天地は、北京で最も高価な食材がうられているといっていいだろう。楽活城の有機野菜・食品よりもさらに値段が高い。

■これはなぜか、というと、もちろん外国人駐在員奥様方をターゲットにした値段設定、ということもあるだろうが、楽活城の説明によれば、政府認証の「有機」「緑色」は認証取得料がかなり高く、その料金が商品の値段に跳ね返っているからだという。ちなみに楽活城は、独自で有機野菜を栽培していて、政府認証の「有機」「緑色」「無公害」シールには、あえてこだわっていない。

■ここで中国の農産物・食品安全認証制度について、改めて整理しておこう。中国には全国共通の「緑色食品」「無公害食品」「有機食品」認証制度がある。この3食品の区別を簡単にいうと、

①「緑色食品」 中国農業省中国緑色食品発展センターが認証する食品安全基準。国際基準並のJASに相当するAAクラス(化学肥料、農薬は一切つかっていない、有機食品とほぼ同義) とAクラス(化学肥料、農薬の使用に制限を設け、残留農薬が基準以下)の2基準にわけて、「緑色シール」が張られる。1992年、中国国内で最初に導入された食品安全基準。認証は有料で3年間有効

②「無公害食品」 省、自治区、直轄市農業当局が認証する食品安全基準。
(残留農薬が基準値以下)。2001年にスタートされた「無公害食品行動計画」(基本的な食品安全確保を目的とした行動計画)に従って導入され、緑色食品よりも、生産地の環境基準がゆるい。緑色野菜が高級百貨店、高級ホテル・レストラン向きなら、無公害は都市部中産階級の食卓向き。認証は無料。

③「有機食品」 国家環境保護総局有機食品発展センターが認証する食品安全基準。(農薬、化学肥料を一切使っていない)。輸入向け農産物の安全を確保するために、2003年に導入された中国初の有機食品認証制度。一応、国際有機農業運動連盟(IFOAM)もからも認められている。認証は有料。

■2007年8月に発表された中国「食の安全白書」によれば、輸出用農作物の90%はこの「有機」「緑色」「無公害」認証をうけている。もっか無公害
農産品は28600種、無公害農産品産地に認定された生産基地は24600カ所、面積にして2107万㌶。緑色食品表示の認証がつけられているのは14339食品、総量にして7200万トン、緑色食品生産基地に認証されている生産基地の面積は1000万㌶。有機食品認証を使用している企業は600社、2647産品(1956万トン)に相当。有機栽培認証を得ている生産基地面積は311万㌶。

■いちおう、覚え書き程度に数字を並べてみたが、中国全土の耕地面積はだいたい18億ムー(1ムー=6・67㌃だから1・1億㌶)。うち無公害、緑色、有機作物が収穫できる土地は計3400万㌶、つまり耕地全体の3分の1弱を占めるわけだから、まあまあがんばっていると、評価できるかもしれない。ちなみに耕地の10%は、化学肥料・農薬・工場排水汚染がひどく、まともな農産物が収穫できないといわれている。

■ただし、この「有機」「緑色」「無公害」が、中国国内の一般消費者にどれだけ受け入れられ、評価され、あるいは信用されているかというと、ちょっと疑問の部分もある。

■まず、価格面。たとえば有機食品や緑色食品は煩雑な検査費用が市場価格に跳ね返っているので、一般の農産物・食品の5~6倍の値段がついており、中国の都市部の比較的裕福な消費者でも、毎日食べることができるものではない。また認証料は、作物によってかなり違うので具体的数字を出せないが、年間数万元レベルの金がかかり、ふつうの農民が払える額ではない。認証を得ているのは、主に都市郊外型の農業食品加工企業や、貿易商などに認証料などを払ってもらえる、輸出用農作物を委託栽培する生産基地くらいだ。つまり、これら認証付き農作物・食品は、特別な農家が特別金持ちな人たちのために作っている。

■また、ニセモノが横行する中国市場において、緑色マーク、有機マーク、無公害マークなど、いくらでも偽造できるから、いまひとつ、消費者としては信用できない。

■よい例が、2007年8月16日、山東省青島市郊外であった事件。レストランで女性客が煮卵を注文したら、それがニセ卵(人工鶏卵)で、殻の中から「緑色食品認証マーク」が出てきた。ホテル側は、その卵を町の市場で緑色食品認証卵、つまり政府が品質保証する安全な卵として、高い値段で買ったという。殻の中から「緑色マーク」が出てきた、ということは、このニセ卵をつくる製造過程で、殻の表に張るはずだったマークを間違って殻の中に入れてしまった可能性が考えられる。ひょっとしたら、まんまとだまされた消費者をからかうつもりで、わざとマークを殻の中に仕込んだのかもしれない。いずれにしろ、「緑色マーク」なんてこんな程度のものである、ということを思い知らされた。

■さらにいえば、汚職が政治文化としてはびこる中国で、お上から与えられる認証ほど、あやしいものはない、と考える人も少なくない。無公害食品など、地方政府レベルの認証は、賄賂や人間関係でお目こぼしもあるらしい。
無公害・緑色の認証を受けたにもかかわらず、実は農薬使っていました、という事件は、ときどき思い出したように報道されているので、スーパーによっては、「無公害マーク」がついていても、消費者が希望すれば残留農薬テストをやってくれたりする。わざわざ認証マークが付いているのに、検査を求められるなんて、どれだけ権威のない認証マークか。

■農産物・食品ではないが、全国歯科疾病予防組合が発行する「組合認証マーク」は、実は何の検査、審査もせずに、賄賂を受け取って発行されたものであったことが今年発覚、この事件がもとで組合は5月に解散させられてしまった。このとき、中国の権威機構、組織による「認証」への信頼性の低さについて中国メディアも、さかんに指摘していた。中国にも安全な農産品・食品は製造されている。だが、結局その安全には高い代金と、ニセモノかもしれないというリスクがついている、わけだ。

■さて、このブログで、中国の食の安全の概要をひととおり紹介してきたが、今後、この状況は改善されるのだろうか。個人的な感想をいえば、2003年以降、中国の食の安全は、劇的に改善されてきていると思う。もちろん、今も食の安全に問題は多いが、以前はもっともっとひどかった。

■今、中国の食の安全問題が急にクローズアップされているのは、これまで中国の食の安全に対し無頓着だった米国が、急に騒ぎ出したことがおおきい。これは米国が中国の食の問題を、外交カードと国内政治カードに利用しうよとしているからだろうが、五輪前というタイミングもあり、中国としては、いつものように、「いいがかり」「報道のあおりすぎ」と突っぱねてばかりではいられなくなったのだ。せめて北京だけでも、国際社会からけちをつけられないようなレベルに到達せねばメンツが保てない。だからあわてて食品リコール制度などを導入し、年内にローラー作戦で、安全に問題のある食品の徹底取り締まりを実施するというのだ。この努力は、一応の結果を出すことになろうだろう(五輪おわったらゆるむかもしれないが)。

■だが、中国で、ニセ食品、悪質食品、残留農薬農産物の問題が完全になくなるとは思えない。なぜなら、国民の半分ぐらいは今後も、安全な食品より、安価な食品を求めているからだ。中国には、ロハス・スーパーで高価な有機野菜を買うセレブもいるが、残留農薬なんて洗えばとれるのだから安い野菜でいいではないか、と思う消費者もいる。通常の米の20倍の価格の日本直送「ひとめぼれ」を買い占める大金持ちもいれば、発ガン性カビ毒・アフラトキシンに汚染された「民工米」でいいから、腹いっぱい食べたいと思う出稼ぎ者もいる。中国の食品安全の問題は、やはり格差の問題にかえってくる。

■そして、中国の格差は開く傾向にある、としたら、むしろ食の安全問題は、ますます突出してくるかもしれない。全体としては、食品の安全性、合格率が増えても、そのぶん、貧困層の食卓に問題食品が集中し、貧困層の状況は一層悪化するのではないだろうか。

■さらにいえば、その安全でない食品を食べざるを得ない貧困層が、金持ちや外国の消費者のために、自らの口には入らない安全な食の生産を求められる農民である可能性が高いのである。そうなったとしたら、それは人道的にも大いに問題があるのでは?

■人の命は、天のもとでは、平等だろう。その命をつなぐ食の安全も平等であってほしい。ま、そこまで理想をもとめなくとも、中国にとって最大食品輸出国の日本としては、自らの食の安全を確保するためにも、中国の食の安全問題に関心を払い、農村問題解決や格差緩和に貢献できる形での経済・技術協力を考える必要があるのではないか、と改めて思う次第である。

「民以何食為天 食の安全学⑭いちおう最終回」への45件のフィードバック

  1.  正論を非難し、正論を貶める人は、巧妙なレトリックを駆使して反論する。 僕は正論を非難する、巧妙なレトリックに対しては、直感的に直ぐ見破るが、同時に憤りも覚える。 どうぞ、巧妙なレトリックに負けず、正論を発表して下さい。 正論は世界に通じます。 だから、決して負けない。

  2. 真に中国のためを考えるならば、今、中国が行っている「日米は、中国食品の問題を誇張して報道している!」という反論にもならない言い訳の真意を理解してあげることが大事であると思う。
    その真意は、先進国である日本に対し、面子を保ちながら、「正しい食品管理について、教えて下さい」「社会の不道徳問題は、なかなか直せませんからお手柔らかにして下さいよ!」と言ったものであろう。
    これからは、いっそう徹底的に、こねたでもいいから、中国の「恥」を大きく世界に向けて報道して頂きたいと思います。
    この国を大きくよい方向に変えていくのは、面子を命と同じくらいに大切にしている現状をよく理解し、「恥」をうまく利用していくことが得策であると思う。北京の住環境が少しでもよくなるために頑張って下さい。
    中国人は、日本人に比べて、仕事に対する創造性や革新性が、著しく劣ることを日々感じています。それなのに、プライドだけが高いですよね。だけど、人が見ていないと、嘘、不正、手抜き等々しっかり中国人を発揮してくれます。こんな国、こんな人民をマスコミとしての良識をもって、人助けだと思って、告発していって下さい。

  3. 外国とくに日本からの批判は「悪口」になってしまうのは、つらいですね。
    いつも感じます。
    日本の新聞を読みたいといわれたので、
    日本の新聞のサイトをいくつか紹介したら、
    「中国の悪口ばっかり書いてあります」です。
    朝日ですよ!朝日で「悪口」!
    外国でも同じじゃないかってよくかれらから聞きますが、
    外国なんてどうでもいいじゃないか、外国にもそういった事例があるから中国でもいいなんて・・・・。中国の食品を口にいれるのは中国人自身なんだからもっと声をあげろよ~。
    福島さんの記事も外圧として利用するとか有効利用しろよっておもうのですが・・・・。
    毎日、中国製のやさいを口にいれる私、憤ってます。

  4. 中国人はクソッタレとわかる文章ですね。そもそも、ミートホープにしても致命的なものではありません。中国のは、ガン村があるように致命的なのですよ。パナマでしたっけ、子供を死なせてるし、米国ではペットを死なせてるわけです。
    自分たちの国がやったことを認めないばかりか、他国を根拠なく貶めようとするのが、中国人の正体。国はでかくても、小中国人です。

  5. 福島さん、こんにちは。
    このブログは、毎回読ませていただいています。
    わたしは数年前、わたしの住む町のスーパーで中国製野菜から蛾などの卵や幼虫(死骸?)が発見されたというニュース以来、中国産…というとつい手を引っ込めてしまいます。しかし日本の食卓に、中国産の食材が並ばない日はないでしょうね。
    日本人の建康のため、日本の企業が契約した農家から仕入れるとか、あるいは直接農場経営を行っている企業もあると聞きます。そこらあたりの実態を取材していただければ…、と思いました。
    今後のご活躍を期待しております。

  6. 福島さま
    「有機」「緑色」は認証取得料がかなり高い、ってとこも不正の元凶のひとつかもしれませんね。
    プライドが異常に高い人々は、事実を一部しか認めず「○○よりマシじゃないかっ!」って逆ギレしていますが、海外への供給量の多さゆえ世界的な問題を引き起こしているというのに。。。
    突然事情経済を導入しここまで貧富の差が開くと、もはや共産主義ではなく単なる独裁国家です。
    北京五輪開催時期にどうなっているのか、注視したい、と。

  7.  あれだけ偽物作って販売しておいて、中国の食品だけは信用できます信じてくださいと言われても無理ですねえ。
     小は偽物の電池から、大は日本の自動車まで日本の自動車メーカーと誤認するようなものを作っている。
     で、性能はどうかと見てみれば、衝突試験で運転席が完全に潰れるような自動車や爆発する携帯電話の電池とか命に関わる部分で手抜きされてる。
     
     現実に中国製の小麦グルテンに添加されていた物質でペットが死に、グリセリンもどきを売って死人が出ても、知らぬ存ぜずで通す中国のやり方を見ていると、中国食品を食べて死んでも謝罪も補償も無いのは判る。そんな商品を買わないのは当然の選択なのだ。
     大体、段ボール肉まんにしたって、あれは報道がやらせで売られている肉まんは安全だと信じている中国人が何割いるのやら。
     自分達が信じられないものを信じろと押しつける傲岸さを、嫌悪します。

  8. こんにちはー
    今日における中国製食品・工業製品に対する厳しい目やアレルギーは、中国の「今まで」も影響しているのかもしれません。
    普通にドミニカやオランダの方が不合格率が高いですという話ではないような気がしています。
    貧しい人が沢山いるのにロケットを打ち上げる国、領海侵犯して平気な顔をする国、勝手に海に穴を開ける国、数々の嘘、数々の特許侵犯、ドタキャンする失礼な国・・・という事実の延長線上だからこそ、本当にみんな嫌なんじゃないかな、なんて思いました。

  9.  初めて投稿させていただきます。福島記者が書かれた記事は、購読している産経新聞でいつも読んでいます。(ついでに朝日新聞も購読し、いろんな記事を比較しています。)このブログは福島記者を知っている方からのお勧めでした。記事とは違う情報、分析などもあり、興味深く拝読させていただいております。最近は、中国の反論のレトリック(修辞学)に興味があり、大げさですが中国人の深層心理も垣間見ることができます。中国人にとって、面子は命より大切とよくいわれますが、これも一面的で、面子は都合に合わせて、いとも簡単に打ち捨てられるものです。
     福島記者の益々のご活躍と健筆を祈念しています。(出版予定の本のタイトル、決まったでしょうか。私もブログのタイトルのままで良いと思います。ひらがなの「ぺきんこねたぶろぐ」は「北京こねたブログ」としてはどうでしょうか。ひらがなは本を手に取った時にインパクトがありません。)

  10. >■米国在住の中国人ユーザー
    明治乳業やミートホープまで知ってるなんて、日本人じゃないの。

  11. 中国人は、個人的には徹底した個人主義者。マンションの廊下を見ればよく判る。廊下がゴミだらけでも誰も掃除しようとしない。一方、国家主義、全体主義の顔も持っている。これは対外的、もしくは外国人と接するときに如実に現れる。都市ではなく国家開催のオリンピックに踊らされ、対外貿易黒字の増大に一喜し、誰もが「我が国家の発展」に疑いを持っていない。しかし、彼らも、国家の発展が果たして各自の豊かさにつながるかは疑問を持っている。
    また、現在の中国は中国の長い歴史から見れば、共産王朝に呼ぶにふさわしい国家体制(機構)を維持している。すなわち中国における法事国家とは「法を作る者」と「法を守らせる者」と「法を守らされる者」の三階級に分かれており、「法を守らせる者」はいにしえと変わらず汚職に明け暮れている。法を強化すればするほど「法を守らせる者」は肥る。
    このような状況の中で才覚のあるものは法の網をくぐって(または、金を?ませて)金儲けに走る。それが、偽ものであったり、無許可原料を使用したり、禁止物質(人、麻薬含む)の販売であったりする。これが、こと国内だけでとどまっていれば他国はそれほど大騒ぎしないのだが、網からもれて海外に流出してしまう。
    今の、中国はモグラたたきとモグラを助ける者がいるのが状況で、中央はどれだけ認識しているのだろうか。

  12. 福島さん、お疲れ様です。日本ではご存知のように世界陸上で入賞の土佐選手が五輪出場内定!などありまして、着々と北京五輪に向かって物事進んでるなあ~という感じです。
    ブログの内容に出てきましたロハスですが、私個人はなんとな~く、?な気持ちを持っています。
    もともとは米国でのマーケティング分野で、「環境や健康にいいとされるものを購入する際に基準として考えられるほどの余裕のある生活を送っている層」向けに売る商品とは・・・が発祥だったと聞いています。
    また日本ではとある会社がロハスの商標等を取得して、なかなかたくましい(ちょっとサブマリンっぽい)商標商法を行っているようですし・・・
    先日銀座のお店でしゃれた「エコバック」を売り出したところ、買おうとした方々が店頭に殺到され、売り切れと聞くと「誠意を見せろ」「もう帰りたいんですけど、どうにかして」などと店員さんに詰め寄って騒ぎになっていましたが、なんかバッグの趣旨と違和感あるな~と思ってしまいました。
    ことの目的と流行がごちゃまぜになっちゃうんでしょうね。
    中国の食品が安心して食べれるものになるという目的は、中国人でも日本人でも他の多くの国の人たちにとっても共通のものと思うんですが、なんとなく遠い先の話になってしまうような気もします。
    その前に超強力な解毒胃腸薬を開発した方がいいかも知れませんね。

  13. 福島記者
    > 米国在住の中国人ユーザーの書き込み….
    まあ、愛国者には違いない論調ですね…しかし、彼が述べるところの「ステロタイプな産經の論調」に対する印象と福島記者の論調は全く異なると考えます。
    彼の指す中国が飽くまで共産党政権の中国なのに対し、福島記者は中国国民を視野においている…米国在住可能で日本語を解する層なら嫌でも共産党の御威光には逆らえんわなぁ…と同情しつつも、華の国の格差拡大度合いに危惧を覚えますね。
    しかし、まかりなりにも食を国民に行き届かせる事で成立した現政権が食の認証制度でボッタくるとは…あなおそろしや…

  14. お疲れ様でした( ^^) _U~~
    このシリーズ終わりですか、言い残したこといっぱいありそうですね・・・
    福島香織記者は中国史に名を刻みましたね!
    後は歴史家が判定してくれることでしょうw

  15. こんばんわ。
    お金で安全な「食」買える人はいいですが、買えない人の健康は誰が保障してくれるんでしょう。(お金ないと病気もならないみたいだし。)
    米国在住のユーザーさんは日本の事情はよく知っているけど、中国のことは見てみぬふりみたいですね。
    中国製品で死亡した人がいることを忘れているようですが。
    このシリーズ読んでいたら、来年のオリンピックが無事終わるかという心配が増してきた感じがします。特に一番大切な「食」に問題がありすぎます。

  16. 少なくとも日本の偽物は、食べ物ですからね~~言いがかりも甚だしいですね。
    しかも、旧石器時代はそんな国の石とか関係ないですし、明らかに研究者の名誉欲から出たものでしかない馬鹿じゃないかと思う。
    そんな事いったら中国なんて、実際4000年の歴史も誇張だし、チンギスハーンになどモンゴル帝国のことも共産党が進行してモンゴル自治区を作って、自分達の歴史に無理やり組み入れてる。ようするに多民族から支配された歴史を国ぐるみで消し去りたいという運動をしている。中国人の思考で日本の事件を読もうとしないで欲しいですなww

  17.  こんばんは、
     岡山県の「中国食品」という会社が倒産したのを知りました。
    日本の中国地方にある会社なのに「中国産食品」の
    風評被害とは思いもよりませんでした。
     かの国にたいして損害賠償請求できないものでしょうか。
     中国食品の従業員や経営者にとって屈辱でしょう。
    ネーミングでイメージダウンを受けるとは皮肉です。
     これからはそのような風評被害を与えないで
    大人の行動を示したい。
     かの国は「中国地方」に因縁をつけたとか、
    迷惑だからこちらから「かの国」に国名変更を願いたいです。

  18. >旧石器捏造事件というのもあったね。あれは世界の笑いものだったね。
    捏造が発覚した当時、韓国では日本の国威発揚のため歴史を捏造したなんて報道もあったそうですが、この人も・・・いや中国でも同じように誤解されてるんですかね?あれは一個人の名誉欲がおこした事件で、日本が組織的にやったわけじゃないし、だいたい縄文人=日本の誇らしい歴史なんて思ってる日本人は皆無でしょう

  19. こんにちわ。
    意見を書かれている人にも居られますが、輸入禁止にされた割合の問題ではなく、その食品または商品を使用して体調が悪くなるだけでなく生命に関係するような物が出回っていることが問題なのです。
    私も中国製品が殆ど使用に値すると思いますが、偽物を使用して取り返しのつかない事になることに非常に恐怖を感じます。
    そんな偽物が跋扈できる中国を社会に伝えて少しでも改善できるようにがんばっておられる福島香織記者を応援します。

  20. 事実を書くと逆に非難してくる国ですからね~
    非難、反論するならその分国内を取り締まれば良い
    野放しにしたままだから事件事故が後を断たない
    きっとオリンピックでは日本のマスコミに報道されない事件事故が多発するでしょう
    国威発揚どころか各国からの非難が巻き起こるでしょうねw

  21. 中国がいかに自国の食物の安全性を強調しても,またいかに小手先の安全策を弄しても,信用できません.なぜなら動物性,植物性を問はず,すべての食物の基本は水にあり,かの国はその水を取り返しがつかないやうな規模と深刻さで汚染してゐるからです.

  22. To thinkingさん
     超亀レスですが、コメントありがとうございます。がんばります。

  23. To 北京駐在員さん
     返事おくれました。中国人とつきあうには、そのメンツに対するこだわりを理解することからはじまりますね。これ、難しいです。

  24. To nhatnhan625さん
     批判と悪口は違うんですけど。中国人は官も民も、批判を受け止めたり反省したりできないんですよね。だから、改善できないんだと思うのですが。

  25. To kokuさん
     結果の重大さへの認識が、国際社会と中国と違います。これは命の重さに対する感覚の差ですかね。

  26. To jess-kunさん
     お返事おくれました。食安全の取材は今後とも続けていきます。

  27. To Bookersさん
     認証料もそうですが、認証機関の連携なども整理されていないんですよね。食の安全は政府5部門が関わっているのですが、連携がうまくいっておらず、問題が起きた場合の責任や対応がばらばら、という問題がかねてから指摘されています。

  28. To f4phantomさん
     中国が信用を取り戻すのは、やはりかなりの時間と努力が必要です。逆切れしたら、だめです。

  29. To ヌューさん
     輸出食品の合格率は99%以上、という数字は、自慢するようなものではなくて、当たり前のことだと思うのです。それより、中国が批判されているのは、問題発生後の対応の鈍さと甘さだと思うのです。これまでの態度、行動が問題であったと、真摯に受け止めるところから初めてほしいものです。

  30. To izazhirozさん
     ありがとうございます。サブタイトルは福島香織のブログ報告、みたいなシンプルなものになるようです。

  31. To ブリオッシュ或いは出べその親方さん
     日本人では、なさそうな気がします。中国人ネチズンって、日本の社会事件とかけっこう詳しいですよ。

  32. To shimajyoさん
    >また、現在の中国は中国の長い歴史から見れば、共産王朝に呼ぶにふさわしい国家体制(機構)を維持している。すなわち中国における法事国家とは「法を作る者」と「法を守らせる者」と「法を守らされる者」の三階級に分かれており、「法を守らせる者」はいにしえと変わらず汚職に明け暮れている。法を強化すればするほど「法を守らせる者」は肥る。
     その通りだと思います。法に対する認識が、われわれと全くちがうんですね。

  33. To nakashixさん
     ロハスって、今のところ、日本でも中国でもファッション、金持ちのステイタス、みたいなイメージですね。たとえばプリウスにのるのが、ロハス・セレブのイメージ作りになっているのですが、実はプリウスは、フェラーリとかマセラッティに続くサード・カーだったりするわけです。ただ、否定する理由もありませんが。

  34. To 一閑さん
    在米華僑のほうが、ほんどの国民より中国共産党への忠誠心が強い気がします。これって不思議ですよね。

  35. To wonder123さん
    >お疲れ様でした( ^^) _U~~
    ありがとうございます。でも、たぶん、このテーマはまた書きますよ。

  36. To masa19861124さん
     日本で、中国の食の問題への関心が高まっているのは、やはり日本も以前より格差社会になってきたからだと思います。食の安全問題は格差問題として世界中に共通する問題だともいえます。

  37. To bitterさん
    >そんな事いったら中国なんて、実際4000年の歴史も誇張だし、
    歴史事実のねつ造(特に共産党史)といえば、中国の右にでるものはないですね。

  38. To hiroponさん
    >捏造が発覚した当時、韓国では日本の国威発揚のため歴史を捏造したなんて報道もあったそうですが、この人も・・・いや中国でも同じように誤解されてるんですかね?
     一部中国人は誤解している可能性がありますね。歴史のねつ造というのは、だいたい中国では権力者によって行われるものですから。

  39. To mouseさん
     ありがとうございます。命や健康に対する、中国の認識の甘さがかわっていくといいとおもいます。

  40. To take8さん
    >きっとオリンピックでは日本のマスコミに報道されない事件事故が多発するでしょう
    それで、新聞の1面見出しは、北京五輪大成功の文字がおどり、中国がいかに国際社会から賞賛されているかが、とくとくと書かれるのです。

  41. To iza5429さん
    >水汚染、確かに深刻です。これを改善するには、そうとうな時間と努力と覚悟が必要ですね。

  42. 福島香織さん~、食の安全学を楽しく読みました。
    丁度、日本で話題になっている社会保険庁問題を
    連想しました。
    かつての儒教の国はどこへ行ったやら・・。
    孔子は何処に・・・・。
    でも、儒教の国の対極として、乱れた国とも捉えら
    れますか~ 笑。
    中国という国も社会も人もとても日本人の感覚では
    全貌を知るには難しい・・。
    ただ、中国人の「商売気質」が一つのキーワードじゃない
    かなーって思ってますが。
    http://www.geocities.jp/hoken60/shobaikisitsu.htm
    最後になりましたが40歳の誕生日、おめでとう。
    ますますのご活躍をお祈します。

  43. 初めてコメントさせていただきます。
    ああ、時の流れは残酷です。米国在留の中国人と思しき方は、
    同じ乳業でも「雪印」を「明治」と勘違いしてしまいました。
    しかし、このような間違いを犯すとはかなりの知日派。
    SnowをMeijiに”change”するのは、フツーの外人にはムリ。
    さらに、知日派ではあっても、親日派とは程遠いようですね。
    (親中派の日本人が少ないのと同じか)
    中国には「尊敬される国」を目指してもらいたいしだいです。
    日本はアフガニスタン支援のために給油活動を請負うことで
    「尊敬されたい光線」を遠く世界に向けて発射していますが、
    そういう下手なやりかたではなく、中国の良識=世界の模範
    みたいなものでしょうか。日本民族が戦中にどれだけ醜態を
    晒したかわかりませんが、現代の中国民族のそれは反面教師
    どころか、悪しき時代に習って日本軍を共産党幹部に入れ替
    えただけのように見受けられます。「美しい国、中国」なら
    行ってみたいですね。
    ODA予算をあてがわれている中国のあるべき姿はなんだろう
    と、いつも首をかしげるMitsubishiでした(外交的に)。

  44. 福島さん  こないだNHK(ねつ造報道協会w)BSの
    安全な“食”を求めて
    http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=160223
    見てみて一部意識の ある方も四苦八苦してますが、

    中国全体の民や上側の質がダメですから、まずその辺りの質を変える事が出来なければ 滅んだ方がいいですね。この国

bitter にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">