食の安全学再び:食品テロはどうやって防ぐ?

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■北京五輪の選手団の食品の安全は、提供前にハツカネズミにお毒味させることで確かめる。これ本当。ハツカネズミってすごく弱い動物なので、微量の毒物でも反応するそうだ。炭坑のカナリアみたいなもんだな。化学検査だと結果がでるまでに時間かかるし、とりあえず安全を守る、という点では、一番クイックな方法だろう。今後、中国産冷凍食品の安全検査が大変だ、どうしようと思われている輸入食品企業の方。市販の前にいくつかのサンプルをハツカネズミに食べさせてみてはどうだろうか?サリン事件のとき、警察がカナリアをつれていてびっくりしたが、実は原始的な方法ほど信頼できるもんなんだ。毒ガステロにはカナリア、毒食品テロにはハツカネズミ!食品企業のオフィスで、ハツカネズミを飼うなんて、癒しにもなるし。社員交代で飼育当番なんかしちゃったりして、小学校のころを思い出すね。動物愛護団体には怒られそうだが。

■閑話休題。ハツカネズミをお毒味役に、というのは冗談だとしても、中国産食品の安全性をいかに確保するかは、今後、日本企業と日本消費者にって大きな課題となるだろう。確かに、ホントにチャイナ・フリーが実現できるなら、それもアリだろうが、そうなると、中国でも日貨排斥運動がおきたりして、外交的にも経済的に、かなり大きな禍根を残すことになりそうだ。五輪開催時、安心して日の丸を振って応援するためにも、日中関係がぎすぎすするのは、避けたいところだ。

■ギョーザ事件はまだ解決していないし、食品テロと決まったわけではない。だが、この事件の決着がいかなる形であろうと、「中国産品の安全」と日中経済という、ヘビーな課題が浮上してくることは確か。というわけで、今エントリーはこの問題について、ちょこっと考えてみたい。ちょこっとだけね。

■ハツカネズミ無しで、食の安全確保するには?
JTフーズとトヨタ、ユニクロの違いから…
結局、安全は、人なんだ

■実は、このテーマについて、ウォールストリート・ジャーナルがこんな記事を書いていた。
(要約)
 
■日中経済貿易が発展していくについて、日本企業が直面する難題とは、いかに日本ブランドのもとで作られる中国製品の管理を行うかだ。最近、日本で中国産冷凍ギョーザが引き起こした食中毒パニックは、中国輸出食品の名声の汚点となった。中国品質管理検査検疫総局の魏伝忠副総局長は「中日関係の発展を望まぬ一部の少数分子が極端な手段にでた可能性を排除できない」、と語っている。

■JTフーズは、早速、日清と冷凍食品業務の合弁計画を白紙に戻すなど、毒ギョーザ事件で大きな影響を受けている。
 日本は香港を含む中国にとって、米国を超える最大貿易パートナーになっている。過去五年、日本の対中国輸入は72%増、昨年の輸入額は1422億㌦規模だ。

■日本人口の縮小は、日本市場の発展を妨げると同時に労働力が減少、中日貿易は日本の発展のキーポイントになっている。中国は日本の重要な輸出先でもあり、とくに工業部品、機械設備などの輸出先として成長してきた。一方で日本消費者は安い輸入食品で金を節約し、その節約したぶんの金は、より有用な部分に使うことができるようになっている。
 
■ただし両国は環境基準、産品の合格基準が同じでない。これが日本企業の一大難問なのだ。

■この日本ブランドの中国産の品質管理について、自動車大手のトヨタは極端な手法をとっている。生産センターを設立すると、トヨタは部品供給工場も周辺に、長期契約の(傘下の日系)工場をひっぱってきて、地元企業からは供給しない。トヨタは企業内部のエンジニアを使い、日本から派遣させるのだ。

■だからトヨタは品質基準を維持しているが、エンジニア不足などで量産できないなどの困難があり、GMとか、フォルクス・ワーゲンに遅れをとっている。

■日本の服飾小売大手、ファースト・リテイリング(ユニクロ)は、日本技術者による専門家チームが、上海、深センの両中国工場で品質監督および工場労働者の研修を責任をもって行っている。

■JTフーズは多くの食品企業と同様、餃子の加工、包装を現地企業にまかせ、、自分自身は遠隔操作で監督、コントロールしていた。昨年、JTフーズが生産工場に対して行った監督は、品質検査人を二回派遣しただけ。JTフーズは、毎日送られてくる品質報告書を読むだけだった…。
(以上、要約)

■この記事を読んで、う~ん先を越されちゃったよ、と思った。この指摘は、けっこう本質を突いているかも。もっとも日本メディアがこういう問題を論じるには、やはり事件自体が解決してからになるだろうが。

■現地日系企業が、自らのブランドの名誉を守るために費やしている苦労と金と時間を比べて、JTフーズは、製造、包装、梱包の管理を完全に中国現地企業にゆだねていた。この差はなにかというと、企業がその現地工場に投資して、製造現場に人を派遣しているかしていないか、という点だ。それと、中国を市場とみているかみていないか、という点だ。

■自ら金と時間をかけ工場を立ち上げれば、当然、そこでできる商品の品質管理は自らのブランドの名をかけて責任を負う。同時に、現地で商品を売るということは、中国人のために商品を作っている、ということだ。安い労賃で、特別上等の食品を日本人のためだけに作らせ、日本だけに輸出するのとは、働く中国人のモチベーションや感情が違うだろう。

■自分が直接取材した例をあげよう。2005年、日中関係が靖国問題で最も先鋭化した時期におきた、日貨排斥デモで一番やり玉にあげられたアサヒビールは伊藤忠、住友化学と共同で15億円出資して06年、山東省莱陽市に朝日緑源という農場を作った。「2016年までに投資を回収する」という悠長さからみても、ビジネス的なアタリをねらった投資ではなさそうだ。

■乾祐哉社長(日本人)にきいてみると、その通りで、むしろアサヒビールのブランドイメージをあげる宣伝作戦の目的が大きい。さらに、理想的な農業の形を現地の農民に教え、農民の育成という一種ボランティア的なねらいもある。そうすることで、山東省政府にも恩を売れるし、現地の親日感情も高まるし、長い目でみればプラス効果が大きい、というわけだ。

■ここの農場を現地取材して驚いたのは、社長が朝誰よりも早く(午前5時とかそのくらい)畑にでたりして、社員やアルバイト社員の現地の農民に、声をかけたり、いっしょうけんめいコミュニケーションを図ろうとしていることだった。アサヒビールから派遣された、ビール作りしか知らなかった人がいきなり、農作業。

■農業指導を行っている日本人は、JICAの元海外青年協力隊員で途上国で農業指導経験のあるつわものばかりで、片言の中国語でやはりこちらも、農民と対話しながら一緒に農場で汗を流していた。日本人がこういうことをして、何を教えているかというと、自分の作った商品に誇りを持つということ、だという。収穫した農作物をつかって、農場でガーデンパーティとかして、みんなで食べたこともあるという。そこの場で、自分たちの作ったものが、いかにうまいか、いかにいいものかを大いに喧伝して、その労を称えたりする。実際に、そこで働いている農民に取材すると、りっぱなイチゴがつくれてうれしいとか、そういう感想が飛び出してくる。ちなみに、ここで生産された企業は、青島市の高級スーパーで売られる。それなりに高い値段だが、所詮食品なので、一般の中国人もがんばれば買える値段だ。

■なるほどこの企業は、日本的な人材育成を実践しているのだな、と思った。日本では、社長がトイレ掃除を自らやったり、率先して店頭に出て消費者に頭をさげて迎えたりする。それが理想的かどうかは、議論の余地があるにしても、こういうのは日本人的といっていいだろう。

■中国では、私儲ける人、あなた働く人、という感じで管理職、経営者と労働者の間には、壁がある。もちろん、給料の壁も高い。数十倍から数百倍?工場で働く出稼ぎ農民が出世して、工場幹部になるということは聞いたことがないし、工場幹部がラインにでてきて一緒に汗を流す、ということも、あまり聞かない。だから、中国でおきる労働争議は、けっこう激しい。幹部室を占拠して立てこもる、とか、親企業から派遣された社員を人質にとって、賃上げ交渉なんて武闘派の事件もおきている。中国に投資をし、中国をよく知る日系企業の多くは、中国の最大のカントリーリスクが、潜在的な反日感情であることを知っている。この場合の反日感情は、もちろん江沢民政権時代の反日教育も影響あるが、金持ち、リッチマンの象徴としての日本製品、日本人への反感だ。そのため、中国を知る日系企業の中は、希望工程で中国の地方に小学校を建てたり、いろいろ慈善事業もやったりして、一生懸命親日感情を育てようとしているところも多い。

■私が思うに、日本の高度経済成長期をささえたのは、日本人的精神論で培われたサラリーマンの会社に対する忠誠心や愛社精神、自社商品への愛着ではなかったかと思う。この日本的サラリーマンの愛社精神はバブル後の強烈なリストラの嵐で、くずれさり、今はサラリーマンと企業は欧米風のドライな雇用関係に変わっていった。どちらがいい悪いとは言えないが、70年代末、ジャパンアズナンバー1と呼ばれた、日本の技術、品質レベルの高さは、愛社精神旺盛な一介のサラリーマン、工場労働者らが支えたのではないだろうか。そして、そういう愛社精神や自社商品への愛着が崩れたから、日本でも賞味期限の偽装とかそういう問題が相次いでいるような気がする。勝手な解釈かもしれないが。

■中国で、こういった日本人的な情緒を育てられるかどうかが、中国製品の安全性を高める鍵なのか。それは、わからない。でもJTフーズのえらいさんたちが、、自分たちの名前で日本の消費者に提供している食品の製造工場で、労働者たちがどんな思いでギョーザを作っているか、気にもかけなかったとしたら、それは責められるべきではなかったかと思う。かりによ、国慶節休みに働いている人たちのために、JTフーズの人や工場長が生産現場におりて、「みなさん、ご苦労様!私もいっしょにギョーザを包みます!今日は仕事を早めに終えて、作った餃子でパーティしましょう」なんて、言葉をかけたりするような工場であれば、こういう事件は起こらなかったかもしれない。

■昨年、北京五輪の選手団向けに「五輪ブタ」というオーガニック資料で育てられた特別のブタが飼育されている、という話を一部養豚企業がぽろっとしゃべったために、ネットでは、「オレたちには、感染症のブタや抗生物質漬けのブタ肉をくわせておいて、外国人のためには、そんな高級なブタを用意するのかよ」と不満が爆発して、あわてて、そんな五輪ブタはいません、と前言を撤回した騒動があった。この事件は、今の中国人の不満は、食品物価があがりエンゲル係数の上昇に悩まされている一方で、外国人のために安全な食品を比較的安価に提供している、という状況に矛先が向かいやすいことを示した。食べ物の恨みはこわいのだよ。

■信用や安全どうやってつくるのだろう。今回の事件の原因が、人為的犯罪であれ事故であれ、天洋食品の工場が原因地点であるとすれば、HACCAPとISOといった安全認証は実は、気休めにすぎない、ということになる。信用も安全も、結局人がつくる、という以外ないのだ。

■つまり、安全な食品を中国で作るには、安全な食品を作ることのできる人を創らねばならない、ということだ。目下、私の見る限りでは、中国企業であれ、日系企業であれ、ほとんどが、「作る人」を大事にしていない。農民を大事にしていないし、工場労働者を大事にしていない。ちょっとは、労働者を大事にしなきゃ、ということで、今年から労働者の権利保護を盛り込んだ労働契約法が実施されたわけだが、その結果、昨年から今年にかけて各地で企業と労働者の関係が、先鋭化している。

■信頼できる人を創る、育てるというのは、企業として一番金も時間もかかることだろうから、結局商品の単価はあがることになる。で、なんだ、日本で作るのと、あんまり変わらない価格になっちゃった、という風になれば、純国産の食品や日本の農産物にも、競争力がでてきて、結果的に自給率があがるかもしれない。もちろん、そうならないかもしれないけど。

■あと作る人が心を込めて作るには、作る人が同時に消費者でなければならないのではないだろうか。貧富の差があるから、確かに高級食品を作っている工場で、労働者がそこで生産された食品を食べる機会はめったにない。でも、春節くらいは、自分で買って食べようとか、息子の誕生日には買ってやろう、とか、そういった気持ちをこめて作れる商品でないと、本当はダメなんじゃないだろうか。

■まあ、そういう理想をいっても、今の中国の経済構造やシステムがすぐに変わるわけではないし、貧富の差は広がっているし、しかも日本も貧富の差が広がって、安価な中国産食品に頼らざるを得ない家庭は多い。結局、食品テロを防ぐために、すぐさま出来そうなことは、日本政府として、原料原産国表示の徹底とかで、消費者が自分のお財布と価値観にあわせて商品を選べるだけの情報提供をするしかない。で、徐々に、上記の中国の食品業界(食品だけに限らないが)の問題点を改善してゆく方法を考える。

■あるいは、各ご家庭で、ハツカネズミを飼う?一家に一匹、お毒味役。

「食の安全学再び:食品テロはどうやって防ぐ?」への50件のフィードバック

  1. おはようございます。
    毒入り餃子事件、お疲れ様です!
    ちょうど話し変わりますけど、南中国の大雪の被害はどうなっているでしょうか?非常に心配です。
    中国のCCTVを見てるけど、全然被害状況を伝えてない、相変わらず、共産党の賛歌を歌ってる、お手数ですが、時間あったら、教えていただけませんか?

  2. 福島様
    早朝4時から長文のエントリーお疲れ様です。現地時間3時ですか? 夜更かしか早起きか、よくわかりませんが。
    >確かに、ホントにチャイナ・フリーが実現できるなら、それもアリだろうが、そうなると、中国でも日貨排斥運動がおきたりして、外交的にも経済的に、かなり大きな禍根を残すことになりそうだ。・・・
    私はある程度のチャイナ・フリーは自然発生的に起きる思いますし、日本の農家にとってチャンス到来だと思います。地方経済の停滞は中国の安すぎる食品の輸入が原因だと考えています。
    WSJの指摘は消費者の利益しか見ず、日本の農家が得るべき所得が中国に渡った事実を見逃しています。それと、今回の事件は日中間に極限される問題ではなく、かなりの普遍性を秘めているのではないでしょうか。単刀直入に言えば、米国が輸入する食品も危ないよ、死ぬかもしれないよ、ということです。
    中国に進出した企業が努力して中国人を変えていく、と言う発想は大変感動的ではありますが、13億人のほんの一部の人々に良い影響を及ぼすことができるとしても、中国を本当に変えることが出来るのは中国自身しかありません。
    むしろ、中国の近未来史を大きく変えるであろう巨大なうねりに日本企業が飲み込まれるのではないかと心配です。
    日貨排斥運動が起きるとすれば、それは無警戒な日本企業の経営者に警鐘を鳴らすことになり、大局的には望ましいのではないでしょうか。
    福島さんが到達された現実的な結論は妥当なものだと思いますが、中国が良い方向に変化するのに必要な時間が残されているのかどうか懸念が残ります。

  3. 福島さん。お休み中にもかかわらずエントリご苦労様です。
    これ、中国ビジネスの古くて新しい問題ですね。
    私はご紹介の某アパレルチェーンには疑問だらけ(彼らは労務管理には絶対手を出さない)ですが、三洋などは中国でまじめにモノを作って会社が傾く日本企業の見本でしょうか。
    多分、中国に進出した日系企業の多くも最初は「同じ釜の飯を食べる」的な志は持っていたと思います。しかし、毎晩カラオケに行ってたり、地方政府に食い物にされるうちに、日本人のモラルも低下していきます。中国を知れば知るほど絶望感は増すばかり…。
    私は今回の毒ギョーザー事件が中国バブル崩壊の引き金になることを願ってやみません。それぐらいしないと、13億人民が拝金主義の愚かさに気づくことはないでしょう。
    長文、失礼しました。

  4. 福島さん、初めてコメントします。以前より拝読させて頂いておりましたが、毒餃子事件の会見でコメントの質問を受けていたようだったので、興味を持ち、iZaに登録しました。
    人の意識を作る(変える)のは法律です。健康増進法(タバコの分煙)に然り、個人情報保護法(過剰反応もある)に然り、法律が人の意識を変え、多くの人が関心を持ってきたと思います。しかし、日本において通用しますが、中国は法治国家ではなく、人治国家であるので、特権を持つ人が法律に勝っている現状では、人の意識を変えることは不可能でしょう。中共が存在している限り、絶対に不可能だと思います。言い換えれば、日本はおおむね公平に法律が運用できているということになると思います。しかし、今回の毒餃子事件に関しては、法律が公正に運用されるか、興味があります。少なくとも今回の事件は(殺人未遂も視野に入れるべき)傷害事件なので、警察がどのような捜査と見解をしますかが重要です。警察は外交問題と考えずに捜査してほしいものです。行政が司法に同じ結論を求めようとすれば、三権分立が崩れ去ることになります。人治国家につながります。

  5. 福島様、おはようございます。
    「人為的に食品に混入された毒物」を防ぐ手段は事実上ないんですよね。古い話ですが『グリコ・森永事件』を見てもそうなんですが、line全体に混入された毒物であれば抽出検査にも引っかかる可能性があり、ハツカネズミ君の貴重な死で防ぐ可能性もあるでしょうけれど、今回のような10,000個以上のロットに対して数十個以内の薬物混入では「各製品一袋づつに1匹ハツカネズミ君に食べてもらう」しかないでしょうからね。
    ところで、上にでていたアサヒビールさんのやり方というのは、特殊部隊が現地の人たちを訓練し部隊を編成するときの方法と同じですね。

  6. 福島さん、お疲れさまです。
    日本企業が、中国を単に「安い生産地」と捉えているならば問題は解決できないでしょうね。
    また中国政府は「利潤」という結果だけを追い求めている限り同じでしょう。
    ちょっと話変わって今回の事件で驚いたのは、訪日した中国調査団長氏。
    記者会見で「中国の食品は安全です。信用してください」と、何と涙ながらに訴えてました。
    私は中国の役人が公の場で泣くのを見たの、初めてです。
    日本に罪を着せることが使命だったのに果たせず、左遷されるのを恐れて感極まったのでしょうか(笑)
    遡って、当初天洋食品に立ち入り調査を行う役人も「信用してください、真面目に調査します」って。。。
    自国の役人の現状を正直に口にしたのか、それにしても海外メディアの前で「真面目にやります」って(笑)

  7. 福島記者
    > …青島市の高級スーパーで売られる。それなりに高い値段だが、所詮食品なので、一般の中国人もがんばれば買える値段…
    アサヒビールだけに、販路も青島なのね…満州と並んで日本にとって因縁ある土地ですが、朝日緑源の投げた小石の波紋が広がらねば今後も中国産食品に対する疑念は晴れないだろうなぁ。 しかし「理想の農場/工場」ってプロパガンダは、本来全体主義国家お得意の手法だったのにね?。 アサヒ・伊藤忠・住友合作によるブラックジョークの意味合いもあったりして♪(関西系企業だもんね)
    翻せば、派遣工依存度の高まる日本の製造業に対する問題提起でもあるのですよね。
    私は賃金格差そのものを否定する気はありませんが、熟練工養成の視点に欠ける現状に関しては大いに不安を覚えております。

  8. 働く人のモラールをいかに高めるか。
    会社の経営、組織の運営する人なら誰もが頭を悩ますところであり、またそれを達成できたときにこそ、よりよい物が造れると思います。
    福島さんもご指摘のように、バブル以降にでしょうか、会社や組織の対して帰属意識が下がってきいるのでしょうね。(それはそれで悪質な労働環境のところから出て行くとか、個人生活の充実などのいいところもあるかも)
    昔(すみません、いつもこれで)三重県のモーター工場で原価計算やってた頃は、工場長もお昼を現場の人といっしょに食べてましたし、現場の人も上の学校行ってなくても、簿記や品質管理、労務管理などの資格をがんばって取ったりして(工場内のですが)管理部門に昇格したりしていました。
    (勿論お給金が10倍も違うなんてことなかったです)
    それをイギリスからいらっしゃった見学者さんたちに、私がつたないカタカナ英語で説明しましたら、ちょっと驚いていました。
    もっと驚かれたのは、経理・財務の専門家(一応僕です)が、工場が忙しい時は5時以降に現場に応援にいくと説明したときでした。
    調子に乗ってエアドリルでネジ締めするときは・・・と現場で案外一所懸命に実演していたのですが、はっと気が付くと、日本のホワイトカラーも大変ね(可哀そうに)なんて目で見られてました・・・
    北京五輪で、可哀そうなハツカネズミさんたちが、あまり食中毒で昇天しませんように。

  9. こんにちは。
    >目下、私の見る限りでは、中国企業であれ、日系企業であれ、ほとんどが、「作る人」を大事にしていない。農民を大事にしていないし、工場労働者を大事にしていない。<
    これ日本の現在の企業も同じですよね。
    某外食チェーンの店長への残業代の支払いで「経営が成り立たなくなり大打撃だ」って言ってるようじゃ、それまで如何に「人」を大事にしないで安く働かせていたかって事でしょう。
    (管理職手当がそれなりのものだったのなら、管理職手当を減らせるわけだから、残業代を払ったところでそんなに負担になるはずがないのですから)
    反省すべきは日本企業の考え方そのものなのかも知れませんね。

  10. 福島さま
    今回のエントリ、大いに頷きながら拝読いたしました。
    現在のかの国の労働者は、封建的な身分制度の下で搾取されているようなものです。今こそ、プロレタリアートによる革命が・・・あれ?
    しかし、どんなシステムを導入しようと、一番大切なのはそこで働く人の質を向上させること。単に人件費をケチろうとした業者(と、安易に安物に飛びつく消費者[含む私])がしっぺ返しを喰らったということのようですね。反省します。

  11. 上策は、中国の食の安全について根本から考え直し、自ら信頼を回復するように努めること。
    報道の自由を確保し、業界の自浄作用が働くようにすること。
    市中に広まる不正な食品を野放しにせず、再起不能なくらいに取り締まること。
    例えば、不衛生なミネラルウォーターが出回るのはいいとして(よくもないが)
    それが「野放し」であるというのが信じられない。
    覆面検査をして、黒となれば現場を押さえる、これだけのことがなぜできないのだろうか。蜂起農民を追い回す暇があったらできるはずだ。
    下策は、口先だけの安全宣言をだし、海外マスコミに圧力をかけ、報復行動に出ること。
    そんなことをすればするほど信頼は回復せず、消費者に変な恐怖感を残し、いつまでも尾を引きつづけるでしょう。
    多分下策をとるだろうけど・・・

  12. 福島さん
    こんにちは。わんこのそばです。記者証の一件でコメントさせていただいて以来の書き込みですが、ブログはいつも拝見させていただいております。
    今回の中国製薬物ギョーザについては、日本のテレビ局がこぞって『検証』と称して工場の内部を再現しどの部分で毒物が混入された可能性が高いかなんて報道してますが、たとえ一部の人間の犯行だったにせよ、その背後にある動機についてきちんと『検証』してもらわなければいけないと思います。
    反日教育を受けて育った者が『何で日本人のために、自分がこんな苦労をしてギョーザを包み続けているんだ!我慢ならない!』『反日無罪だ!』と思っての犯行だとしたら、今回の事件だけで終わるはずはありません。どこかで必ず再発するのではないかと危惧します。
    『五輪ブタ』の件を読んでも『外国人のためだけに安全なものを作って、自国民はほったらかしか!』と思えば、当然労働へのモチベーションは下がり、不満は増幅されていくと思います。
    実際私はスーパーで買い物をするとき、生産国表示に『中国製』とあれば棚に戻してしまいます。以前は比較的安価なので中国製を選んでいたのに、残留農薬や、中国製の玩具、風邪薬など、海外からの事件などを見聞きするにつれて、どうしても『中国製』に対する不安感は払拭できません。
    一度失った信用を回復するのにどれだけ苦労するのか、中国政府は分かっているとは思いますが、末端の生産者、労働者が『信用・信頼・安心・安全』という言葉の重みをどのくらい分かっているのでしょうか。
    福島さんのブログが私にとっては中国の生の情報を得ることができる貴重な情報源です。これからも(文字通り)お体に気をつけて頑張ってください。応援してます。

  13. 夕べのニュースで、沖縄でにがりを作っている老夫婦が、政府の規制で今年の4月から作れなくなるというのをやっていました。老夫婦は薪で火を焚き手作りで小規模な(月10万にもならない)にがり作りを続けていて、おいしい豆腐を作りたい人が頼み込んで分けて貰っているということです。
    にがりを作るには食品衛生管理者を置く事、そのためには東京で35万円の受講費を払い2ヶ月間講習を受けること、ただし講習内容はにがりとは関係無い、チョコやお菓子の話ばかり、東京に2ヶ月間居るには受講費を合わせ100万円近くなること、という話です。
    老夫婦は負担能力が無く、そのにがりを使う豆腐も作れなくなるようです。
    日本の経済を廃れさせ、伝統の日本食を禁止し、中国の毒菜は禁止しない政府とは何だろうと思います。
    中国の工場は東京で受講した食品衛生管理者を置いているんですかな。

  14. >食べ物の恨みはこわいのだよ。
    いまのわれわれ平和ボケ日本国民は、この感覚すら失ってしまっているのかもしれませんね。食品めがけて経済テロを起こすヒトビトは、まだそれがわかっている?(笑)。たくさんの中国工場があるなかで、そんな事件があたり前にあるとするなら、天洋だけですむはずがない。ゆえに、なぜ今回天洋だったのか、そこをよく考えることも必要かもしれません。農水省の家畜防疫指定の工場(「指定加熱処理施設」、中国全土で79ケ所だそうで、河北省で日本に食品を輸出できる工場は八つだそうで)になっていたということも何やら関連がありそうで・・・。イヤミな言い方になりますが、日本国内の食肉利権の側からみれば、こういう事件がときたま起こってくれたほうが大助かりですね。とは言っても、中国産品の残留農薬疑惑は懸念されてましたけど。あまりヘンな政治・制度がらみにしないで、あくまでもまっとうな経済原則(いいものは売れる、悪いものは売れない)のなかで解決克服に向かう姿であって欲しいと思います。ヘンな国境政策をやたらに設けたりしないで。ヒト・モノ・カネ・情報の流れをなるべく阻害しないように。

  15. こんばんは、初めてコメントさせて頂きます。私は食品関連の会社で輸入の
    仕事をしており、中国からの輸入も少なからず有ります。そんな訳で中国の食品工場は何社か視察に行ったことは有りますが、HACCPやISO、GMOなどを取得している会社でも、あまり信用できるとは考えていません。実際、お金を積んで視察の日に接待すると認定してくれるような話しも聞いたことがあります。それと残留農薬の件ですが、確か一昨年、ポジティブリスト制度が導入された時に、うちの会社の担当者が調べたところによると、リストにある農薬は数百種、それに対して厚生労働省の指定の機関が分析できるのは一番多いところで、約50種類。残留農薬についてはこれから輸入時の検査を今よりも厳しくするなんて新聞記事も有りましたが、あまりにも
    お上の事なかれ主義で決定されると荷主、分析機関が混乱するのではないかと心配しています。

  16. まさか「食の安全・安心」消費者行政規制強化のために仕組んだでっち上げ?
    《「行き過ぎた市場経済、市場の暴走は抑えられるべきだ。」》
    http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080205/146477/?P=1
    http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/7ea9ef49a527e077e63089b822ff0548
    《このままでは日本という国は資本主義のルールが通用しない官僚独裁の共産主義の国として孤立を深め、衰退していくと思います。》
    http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/0b905f7602c8be88d1ac505bf790e714
    霞ヶ関は、どっか狂い始めてる? コンプライアンス不況(規制不況)は深刻だ。

  17. いつも中国からの情報をありがとうございます。とても楽しみにしております。
    ハツカネズミでスクリーニングですかー、急性毒性だけ見てもしょうがないでしょうに。食ってすぐにネズミが死ぬような食品を除外できればオッケーってのが、すでに我々とは全く基準が違う証拠ですね。「微量」の解釈が日本とは百、千、万倍以上違ってますよね。
    体に有害で蓄積もされちゃうが急性毒性は示さない量の有害物質とか、寄生虫とか、人間でないと発病しない病原体とかには当然無力ですからねー、ハツカネズミ。
    これを物差しに持ってくる中国食品はやっぱ危ないなと認識を新たにさせていただきました。選手団の完全な安全を確保したければ、全部持ってくしか方法はありませんよ。しかし、空気を持って行くわけにはいかないんですよねー。大変ですね。

  18. 全く同感です。この国で生活していて感じることは、中国人工場労働者への教育の難しさです。人民自体(上流階級も含む)に国際的なモラルが低く、自己中心的な中華思想で行動するお国柄ですから、工場労働者の管理には人一倍苦労をしています。中国は、伝統的な密告社会ですし、自分の意にそぐわないことがあれば、第三者に犯罪をさせたりします。給料、身分の保証、面子の保証子の三つをうまくコントロールしなければなりません。今回のJTさんの件に関しては、天洋食品との労務問題や、自社の製品を委託しているのだから、製品の品質維持の裏側にある、労働者の職場環境やストレス管理を本当に中国駐在経験のある社員が親身に相談に乗ってやっていたのか疑問に思えます。同じ日本人として、「ものづくり」は、「人づくり」だということが本当に同社は、理解されていたのでしょうか?タバコ事業の将来性への不安から、事業の多角化を急ぐあまり、旭化成の冷凍食品事業を買収したことが運のつきでした。JTという巨大企業だから資金力にものを言わせ、東大や欧米MBA卒を大量入社させ、ポートフォリオ的にM&Aをしてきたつけが今の状態の大きな原因でしょう。メーカーは、自社の商品に誇りを持ち、従業員にものづくりの楽しさを教えていかなくてはならないと思います。そういう意味で、何処の国で製造しようと、日本品質を維持し、最終消費者に感動を与えていく地道な作業を忘れかけている日本企業にも大きな問題があると思うのです。

  19. To 在北京日本人さん
    >何処の国で製造しようと、日本品質を維持し、最終消費者に感動を与えていく・・・
    「何処の国で製造しようと」というその部分で、すでにあなたは間違っているのです。
    それが日本の地方を疲弊させ、食糧自給率を低下させるという最悪の結果をもたらしました。あなたがたの我欲、視野の狭さ、愛国心の欠如こそが問題なのです。

  20. To 在北京日本人 さん
    今回の毒ギョーザ事により中国食品に重大な問題が存在することが日本でも広く認識されるようになりました。
    急性毒性であったからこそ中国と結びつけることが可能だったわけですが、それでさえも原因の特定に手間取っています。
    中国食品にはさまざまな有害物質が含まれていることはよく知られてはいますが、私たちが患う何らかの病気と中国との因果関係を証明することは不可能でしょう。
    しかし、そのような因果関係が存在するであろう事は疑う余地がないと考えます。
    つまり、あなたがた金儲けのために中国に進出した人々のせいで、日本国民の健康が知らないうちに広範囲に蝕まれているかもしれない、そう考えることにかなりの合理性があると私は信じています。

  21. 中国毒ギョーザ事件を振り返ってみると、
    千葉県市川市で中国産の冷凍ギョーザを食べた一家5人が下痢や嘔吐の食中毒症状を訴えて入院したのは1月21日。
    5才の少女がハツカネズミの身代わりになってお毒味させられたのです。ハツカネズミは少女の身代わりになってくれませんでした。事実は正反対だったのです。
    この事実が公表されたのは1月30日。9日間のタイムラグがあります。この間、JTは何をしていたのでしょうか?
    公表の直前にJTの株価が急落し、取引が急増しました。重大な事実を知った鬼畜共が少女を生け贄にして金儲けをしたのです。
    JTはかなり前から問題のある企業でした。木村宏という無能社長が諸悪の根源であることは明らかです。
    http://blog.goo.ne.jp/stopchina/e/15dd64c80a8da59367bfc805b1430a8c
    日本たばこ産業(JT)の無能社長
    http://www.news.janjan.jp/business/0703/0702270740/1.php
    「日本たばこ産業」の驚くべき無謀!

  22. To kashiwa123さん
    貴方の精神構造と無知にはコメントする価値さえありませんが、あえて一言言わせて頂きます。日本の食糧自給率は国策であり、市場経済と一線を画す議論が大切です。日本企業は、食品に限らず、世界各地に工場を作り、日本向けだけでなく、現地の消費者のために日本の技術を世界規模で広めているのです。グローバル経済の時代に企業を非難するより、国政について非難をしたほうがよいと思います。貴方の言う「愛国心」とは、いったい何ですか?こういう輩が、最も愛国心の無い人種だと思います。日本を離れ中国で日本人の考え方を現地の方々へ伝え、少しずつ中国も変化している現実を理解して下さい。こんな日本人が、中国には10万人もいるのですよ。日本で右翼まがいのバカな発言をしているより、本当の日本のあるべき姿を考える方が、有意義というもんですよ。

  23. To 在北京日本人 さん
    >日本の食糧自給率は国策であり、
    意味不明の文章ですが、もう少し日本語を勉強してください。
    あなたが言いたいことは、日本の自給率は国策として引き下げられた、ということですか? そんな国策は聞いたことがありません。日本政府は自給率を引き上げるためにそれなりの努力をしていました。しかし金儲けに狂奔するあなたがた(あなたが本当に日本人だと仮定して)業者が中国に進出し、安物の危険な食品を見境もなく輸入したのです。それがグローバリズムだとすれば、そんなものは終わりにすべきでしょうね。実際、ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツ教授は「世界を不幸にしたグローバリズムの正体 」を指摘しています。自らの物欲をグローバリズムで正当化する単細胞には困ったものです。

  24. 福島殿
    春節休暇で久しぶりに日本の空気を満喫して来ました。日本のニュースでも毒餃子事件はネタ切れの情況のようですね。
    ところで、福島さんは、北京で冷凍餃子を買われたとのことですが、中国国内で売っている冷凍餃子は水餃子で形が違い、且つ「蒸し工程」のない「生餃子」でしたでしょ。
    今回、日本で問題になっている餃子は「蒸し工程」が入っていますが、何故だかわかりますか。これは日本のある法律によって規制されているための措置だということを。。。。
    1. 中国国内向け餃子の工程
    「機械」で包む→包装(一般的に自動)→冷凍→箱詰め
    2. 日本向け餃子の工程
    「手」で包む→蒸し工程→冷却→冷凍→包装(手詰め)→箱詰め
    1. と2.の違いは、蒸し工程が入ることと、冷凍と包装が逆転しています。
    天洋食品は、日本の農林水産省が指定した56施設の一施設です。工場NOは1300/29002です。 詳しくは書きませんが興味あれば下記参考にしてください。
    http://www.maff-aqs.go.jp/topix/h19.3.28ch.pdf

  25. To kashiwa123さん
    減反政策は国策ではないのでしょうか?
    他のコメントで書きましたが、日本が米だけでなくトータルで自給自足できる人口は6000万人程度と言うのが実状だそうです。これは海外からのエネルギー供給が滞らないことを前提にしています。
    戦後すぐの人口程度でも、輸入食料が途絶えると飢えるわけで、我が国は海外からの輸入に頼らざるをえません。
    いま中国が問題になっていますが、アメリカの食材も相当いい加減だった時期があり(小麦に故意に砂を混ぜて重量を誤魔化して輸出する、アメリカ国内の基準では禁止された薬剤での薫蒸などなど)、いまでも狂牛病対策だけではなく様々な問題があると聞きます。中国だからどうだとか言う話ではないと思いますよ。
    一番の懸念は、国際的な政治力の差で、日本政府が米中などの大国に正論を吐けない状態が敗戦後ずっと続いてる点ですね。ここ10年間もアメリカとの「年次改革要望書(The U.S.-Japan Regulatory Reform and Competition Policy Initiative)」の運用とか見ると暗澹とします。

  26. To leny さん
    >減反政策は国策ではないのでしょうか?
    減反政策は国策ですが、これは自給率云々の前に、国民が米を食べなくなったから、米価下落を防ぐためのやむをえない政策です。中国からの食品輸入とは無関係です。
    日本は穀類を米国、豪州、カナダ、アルゼンチンなどから大量に輸入していますが、中国に頼っているのは主として野菜や加工食品であって、中国からの輸入が途絶しても飢えるという心配は皆無です。
    単に安さの故に国産で十分にまかなえる部分が中国にシフトしただけです。問題を混同しないでいただきたいですね。
    それと、たとえば割り箸ですが、中国産の安値攻勢の前に国内産業は壊滅しました。そこへ、突然、中国の環境保護等を理由とする禁輸措置が発動されました。1?2年前のことです。その後をフォローしていませんが、怖いのはこういう中国のえげつないやり方です。食品でも起きる可能性があります。
    いずれにせよ、貴方の「アメリカだってひどいじゃないか」という中国擁護論は説得力がありません。砂を口に入れても死ぬことはありませんが、農薬は死にます。大違いです。この違いを理解できますか?

  27. 2/11 中央日報の記事より以下引用
    「中国の食品は信じられない」…米五輪チームは食料を空輸
    米オリンピック委員会(USOC)は、牛肉・豚肉・鶏肉などの肉類2万5000ポンド(11.3トン)をケロッグやタイソンなど米大手食品企業の支援を受けて北京に空輸する計画だと、米ニューヨークタイムズ(NYT)が9日(現地時間)報じた。
    米国から送られた肉類は五輪開幕2カ月前に現地に到着する。 その後、徹底した税関検査を経て、600人余の米五輪代表チームが到着する3週間前、USOC側に引き渡される予定だ。
    USOCの関係者は、2年前から現地調査を行ってきた結果、こうした決定を下した、と明らかにした。 中国産の鶏肉に禁止薬物のステロイドが多量に含まれていることを確認した、ということだ。
    引用ここまで
    選手を大事にできるお金があるなら、全部自前。
    これが今の中国産食品に対する評価ですね。

  28. 安全な食料は日本で作ることですよ・・・・簡単ですよ。
    日本人が意識改革すればいいのですよ。
    農家は野菜をたくさん捨てています・・・・・大きい野菜や曲がった野菜
    買わない人は日本人ですよ。
    世界の食料は現在不足しています・・・・日本人が日本で作った野菜  米を食べることが国債貢献ですよ。
    農家は土地に花や荒地にしていますよ。
    農業の魅力を上げれば(テレビや新聞で)よと事報道すべきですよ。
    テロは起きますよ・・・・アメリカの小麦でも船に積んで消毒しています。
    調べてもらいたいものですよ。
    食料が無いときに売り惜しみして交渉に使われますよ(ミサイル100億円のものを800億円で買わされますよ)国民の税金ですね。

  29. To jackdanさん
    >おはようございます。
    >毒入り餃子事件、お疲れ様です!
    >ちょうど話し変わりますけど、南中国の大雪の被害はどうなっているでしょうか?非常に心配です。
    直接経済損失1111億元、死者107人不明者8人、森林の1割、耕地の1割が被災し、交通インフラの寸断で、駅・道路に取り残された人は累計400万人、うち救助を必要としたひと192万人。倒壊家屋35万軒、半壊家屋140万、151万人が依然避難生活。6900万頭の家畜が凍死、93万㌶の水産養殖池が凍結でほぼ全滅。被害のひどい貴州や湖南などでは、便乗値上げによる狂乱物価が発生、卵一個10元(ふつう0・4元くらい)、カップラーメン20元(ふつう1,2元)、ミネラルウォーター40元(ふつう2元くらい)とか。
     森林1割がダメというのは、痛いですね。豪雪の原因はラニャーニャ現象らしいですが、この現象のおきた年は夏は猛暑、渇水になかされます。雪による森林破壊は、夏の干ばつや洪水被害の拡大につながるのではないでしょうか。間接的影響は五月の黄金週間にまで引きずるとも予測されています。物流コストも300倍くらいに跳ね上がって、インフレ傾向は加速、庶民の生活をいっそう圧迫しそうなので、当局は社会不安を引き起こすまいと、がんばっている模様。ちなみに、日本政府はすでに53万㌦、米政府は15万㌦の緊急援助物資をおくっています。

  30. To kashiwa123さん
     夜更かしです。消費者がノーといえば、自然、チャイナフリーになっちゃいますよね。産経が中国製品はアブナイ!と騒いでも、朝日が、だが、しかしと、騒ぎすぎではないか?と冷静を呼びかけ、毎日新聞に中国当局の息づかいを感じていれば、事前に(食品テロの)気配があったはずだ、と説得すれば、また中国産品は自然に流通するようになると思います。

  31. To sakuratouさん
     ギョーザに雪害、それに今年は猛暑らしい。ということで、北京は、地方に犠牲をしながら、全国の水と電気と安全な食料をかきあつめて五輪を開催するも、その直後にへたる可能性はあります。大丈夫かなあ。

  32. To 縁起だるまさん
     私も、中国の法規整備が進むことが、とりあえず重要と考えます。中国人は米国人くらい、本当は訴訟好き。司法の独立は完全でないとはいえ、ネット世論というものもできてきて、法律を利用して自己の権利を守ろうと考える人は増えてくるでしょう。

  33. To starbeastさん
    >ところで、上にでていたアサヒビールさんのやり方というのは、特殊部隊が現地の人たちを訓練し部隊を編成するときの方法と同じですね。
    ビリーズ・ブートキャンプみたいな感じですかね。君にもできるさ、とかいって、はげましながら、安全な野菜をつくってもらう。

  34. To Bookersさん
     私も、涙の会見にはちょっと驚きました。そういうのって、私の知るかぎり、中国人のメンタリティにないような…。日本政府の親中派議員から、日本人は涙に弱いよ、とか耳打ちされたのではないか、と疑いました。

  35. To 一閑さん
     満州国がもし、存続していたら、いまごろ、中国のオアシスのような豊かな一国2制度下の特別行政区になっていたかもしれません。

  36. To nakashixさん
    >働く人のモラールをいかに高めるか。
     結局、これにつきる気がします。

  37. To maikeeさん
     かつての日本企業の特徴とされた人を育てる社風は、今どうなっているんでしょうかね?

  38. To でんちょ(cyber-bird)さん
     偽物というものがありますが、私は、高いものは、高いなりの良さがあると信じています。ブランド品で、たしかに、やすくで作ろうと思えば作れるもので、なぜこんな値をつける?というような品もありますが、私は、作った人、企業への敬意のつもりで、あえて高い本物を買いたい、とも思うのです。

  39. To torisugariさん
    なんか、下策にながれているみたい、13日の会見をみるに。

  40. To わんこのそばさん
     労働者の動機、工場の待遇とか反日感情とか、13日の会見で完全否定されました。しかし、個人的には政府の公式発表より、匿名の元工員の語る具体的不満の方を私は信用しますね。

  41. To dandancafeさん
     その沖縄の老夫婦お気の毒ですね。食の安全については、システムやマニュアル強化だけではだめだと思うのですが。

  42. To ニッポニア・ニッポンさん
    >あくまでもまっとうな経済原則(いいものは売れる、悪いものは売れない)のなかで解決克服に向かう姿であって欲しいと思います。ヘンな国境政策をやたらに設けたりしないで。ヒト・モノ・カネ・情報の流れをなるべく阻害しないように。
     結局、よいもので、リーズナブルなら売れ、やすくても悪いものは淘汰される。その原理だけで十分なのかもしれません。

  43. To mille-fiumiさん
     仕事がら、いろいろ苦労の年になりそうですね。お疲れ様です。ポジティブリスト導入に、中国の検疫機関はなかなか対処できない状況だそうですね。日中関係改善のきざしをうけて、なんとかこれをゆるめてもらおうと画策中だったはずなのに…。

  44. To kakesuさん
    >ハツカネズミでスクリーニングですかー、急性毒性だけ見てもしょうがないでしょうに。
     そりゃ、そうなんですけど、とりあえず、病院に担ぎ込まれるのはさけることができると…。

  45. To 在北京日本人さん
     日本企業は、激しい労働争議などトラブルに直面したとき、地方政府当局や公安当局に仲介を頼んだりするんですね。でもそれって、首謀者を捕まえて解決とかそうなってしまう。日本人が中国現地企業の労使関係に首をつっこむのは難しいでしょうが、やはり、商品に責任を持つ、というのはそこまでの関与が必要だと思います。

  46. To shimajyoさん
    >ところで、福島さんは、北京で冷凍餃子を買われたとのことですが、中国国内で売っている冷凍餃子は水餃子で形が違い、且つ「蒸し工程」のない「生餃子」でしたでしょ。
    え、そうなんですか。あのギョーザ生?ちなみに手工とか文字が入っているので、手作りかと思いましたが、機械なのか。まあ、形が同じだし、そうか。

  47. To fts01さん
     五輪の場合、微量の化学物でもドーピングにひっかかったりするので、食料自前、というのは大切ですね。ハツカネズミのお毒味役では、まにあわない~。

  48. To 藍 トラ (いと車)さん
     まがったキューリも、でかい青虫がついているキャベツも私ならOKですが。日本ではすてているんですか?わざと曲がったキューリを、スーパーにおけば、いまなら、安全の印、とかいってよく売れそうです。

  49. To 福島香織さん
    お忙しい中で、丁寧な返信を頂き、ありがとうございます。
    避難者の無事を祈っております。
    中国政府の対応を見る限り、国民の命を大事にしているとぜんぜん思えない。
    日本のため、中国の苦難な人々のため、もっと真実を伝えてください。
    独裁政権を国際社会にもっと暴ければ、世界中の人々は目が覚めるでしょう!!!
    独裁政権に血を注げれば注ぐほど、返ってくるのは毒であることを私は信じています!!!
    もし日本に帰ってきたら、ぜひ 本当の中国文化を再現した『神韻芸術祭』を見てきてください。
     

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