■昨年の今ごろ発覚した中国河北省の天洋食品のメタミドホス・ギョーザ事件の犯人が未だ絞り切れてないらしい。昨年秋から容疑者を拘束しても厳し取り調べをしているそうだが、「中国で(メタミドホス)混入した可能性はきわめて低い」と公安当局者が堂々と記者会見していた頃を考えると、すばらしい進展ともいえるが、決定的証拠もつかめておらず、自供も得られていないとは、泣く子も黙る鬼の中国公安らしからぬ。そんなに冤罪をおそれて慎重な取り調べをするお国がらだったけ(失礼)。
■最近では、回収した天洋食品ギョーザをもったいないからといって、河北省内の国有企業に大量に横流しして、4人だとか6人だとか中毒者を出した事実もあきらかになった。やることが本当に中国的だ、とあきれ声をあげたら、友人がすかざず、日本の事故米・汚染米の流通問題と同じじゃない?、とぽつり。確かに、日本も中国の事件を他人ごとと思えなくなってきた。
■もし、私が学生だったら夏休みとか利用して、農家などにバイトにいきたい。そこで自分たちの食べているものが、果たしてどんな風に作られているのが、自分の目で確かめてみたいものだ、と最近強く思う。取材にいって、短時間、相手の話を聞くだけでは、なかなか隠していることまではわからないが、一ヶ月住み込みで手伝いにいけば、だいたいその業界のウラも察しがつく。
■話題は中国の食品安全にもどる。食の安全学拾遺シリーズは、元北京特派員が字にできなかった中国の食の安全問題を落ち穂拾いするコーナー。今回のテーマは、干し葡萄。新疆名物の干し葡萄は私の好物。ひとりでビニール袋一杯、平らげることも珍しくない。カロリーは高いが、「トルファンの太陽と風が育てた健康食品」とかいう宣伝文句を真にうけて、干し葡萄食べていたら健康になる、といった思いこみもある。ところが、この干し葡萄があやしい。なぜ、そんなことが言えるのか。それは私のとある知人(日本人学生)がトルファンの干し葡萄農家に一夏、ホームスティして、その製造現場をつぶさに見ていたからだ。
■太陽の恵み・トルファンの干し葡萄
実は促乾剤で乾かしてました
ウイグル人生産者は体に悪いから食べません!?
■その知人は、2008年夏、トルファン在住のウイグル族の友人のところにホームスティしたという。そこの稼業は代々の干し葡萄農家。泊めてもらったお礼に、葡萄の収穫や干し葡萄作りを手伝わせてもらったという。
■その知人とは、普通のウイグル族の漢族や北京五輪に対する思い、ウイグル族に対する宗教弾圧の実体などを教えてもらう予定で一緒にご飯をたべたのだが、そのとき、「新疆の干し葡萄のほとんどは、今は促乾剤を使ってつくるそうです。でも、その促乾剤って何なのかわかりません。福島さん、そういうのくわしいでしょう?教えてください」という話になった。
■透き通る緑の宝石のように美しい種なし葡萄からつくった小粒の干しぶどうは、トルファンの名物。蜂蜜のようにねっとり甘く、口に含めば貴腐ワインのような芳香がひろがる。意外にお酒のおつまみにあう。新疆ウイグル自治区に旅行にいけば、まちがいなくおみやげリストの筆頭だ。食べるときはホコリをさっと洗う程度でたべている。干し葡萄が水でふやけたら、おいしくないではないか。かの地の風に吹かれているうちに、たとえ農薬を使っていても飛んで消えるだろう、と思っていた。
■しかし、知人は言う。「葡萄農家の友人は、町で売っている干し葡萄たべちゃダメだというんです。町で売るための干し葡萄は促乾剤を使っていて、体に悪い、と。オレの家では家族が食べる分用にちゃんと伝統的手法でつくった干し葡萄があるから、こっちを食べろ、と」
■知人によると、干し葡萄の造り方は、①葡萄を収穫する。②葡萄を促乾剤につける。③レンガ造りの干し葡萄小屋に干す。それだけ。あれ、干し葡萄収穫したあとは洗わないのか、へ~。ネットの専門サイトで調べると、最後に硫黄燻蒸で仕上げる場合もある。これは殺菌と発色が目的だ。
■促乾剤に1分ほどつけたあと、日干しレンガの風通しのよい部屋につるして干すと10~15日で干し葡萄が完成する。促乾剤を使わない場合は30~45日かかるので、製造時間が3分の1から半分に短縮できる。「でも、この促乾剤、粉末を水で溶いてつくるんですけど、白濁していて刺激臭がするんです。普通は1分ぐらいつけて引き上げるんですけど、うっかりしてつける時間をオーバーすると、葡萄が真っ黒に変色して、捨てるしかないんです」と知人。
■聞くからに、なんか体に悪そう。促乾剤には2種類あって、葡萄の色を暗褐色に変えるものもある。干し葡萄の色は、乾す時間の長短によってかわるそうで、乾いた風で短時間で干しあげたものは色が本来の葡萄の緑に近く、干し上がるのに時間がかかるほど色が濃くなるそうだ。葡萄の種類が違う場合もある。それを、薬でわざと色を変色させるのだそうだ。
↑促乾剤を水に溶かしているところ。
↑葡萄を促乾剤につけた瞬間。なんか白い泡がでて、すごく危なそうな薬にみえるんですけど。
↑薬品で色を変えた葡萄。もともとは上の葡萄みたいにグリーン。
↑葡萄はこんなふうに日干しレンガの小屋の中でほす。
(写真はぜんぶ2008年夏、知人が提供)
■さて、この促乾剤とはなにか。
中国の食品技術市場サイトには次のように説明されていた。
「1994年新疆科学技術進歩2等賞を受賞。1996年国家発明4等賞を受賞。干し葡萄、干しクコをつくるさいに使われる。白い粉末で、国際市場の同類の商品よりも使い方が簡単、安価。15㍑の水に350㌘をとかし、300~400キロの葡萄に使用。安全無毒で副作用なし。伝統的な乾燥法に比べると時間を半分に短縮でき、品質も1~2級アップできる。トルファン、ハミなどで積極的に使われている。甘粛省敦煌、内モンゴルでも使われ、高品質干し葡萄の生産を順調たらしめている…」
■安全無毒副作用なしって、何を根拠に…?しかも、成分表がついてません。
■で、別の企業サイトをみると、成分表があった。促乾剤とは動植物性油脂5~12%、エタノール1・5~8%、アルカリ金属水酸化物1~4%、のこりアルカリ金属炭酸塩と成分表示があって次のように作用が説明されている。
「エタノールが媒介となってアルカリ金属水酸化物が動植物油脂鹸化し、脂肪酸塩とグリセリンを含んだ鹸化液となってアルカリ金属炭酸塩とまざって製剤となる」
■さらに別の企業の製品の成分表では、「水酸化ナトリウム1・2~3・5%、炭酸ナトリウム65~85%、、食用油8・、16~11・8%、ミョウバン0・5%、乳化剤」。
■水酸化ナトリウムは吸湿作用があるから、乾燥を促進するのか。だれか化学に強い人、時間があるときに、なぜこれらの薬品が促乾剤になるのか、詳しく教えてほしい。
■しかし気になるのは、いずれの企業も「食べても安全」と太鼓判を押している点である。促乾剤とは石鹸のようなものに思えるのだが、石鹸は食べられるのか。確かに馬油石鹸のように、食べても安心!を売り言葉にしている石鹸、というのはある。動植物性油脂が原料なら、確かに食べてもよさそうだが、中国の場合、食用油ですら、「下水溝油」といわれる廃油の再利用製品が市場に出回っているくらいだから、すごく不安。
■100歩ゆずって、食用油・動植物性油脂が食べられるものだとして、水酸化ナトリウムは一応、劇物指定では? 昔は日本も、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を食品添加物に認めていた時代があったが、今はたとえ、製造用剤として使われても、完成前に中和して除去する工程がなければならない。また、アルカリ金属水酸化物って、食べられるのだろうか。毒ではないかもしれないが、体にものすごくいい、というものではないだろう。
■この促乾剤の発明は、新疆の干し葡萄製造の革命、と業界関係者に絶賛され、当局も積極的に使うべし、と宣伝している。それまで干し葡萄は、時間がかかり、生産量が非常にすくなかった。ちんたらやっているうちに、畑で葡萄が収穫される前に朽ちてしまうこともあった。促乾剤を使うことにより、干し葡萄製造・出荷がスピードアップされ、農家は葡萄作付け面積を増やすことが可能となり、全体の生産量は増えたという。トルファン市農業局のリポートによれば、1990年初め、トルファンの葡萄作付け面積は20万ムー(1ムー=6・67アール)。年間葡萄生産量は5万㌧。しかし2002年時点では43万ムー、50万㌧の生産量となる。
■ちなみに干し葡萄は、フレッシュな葡萄の6~7分の1の重量になる。農家は、質や時期にもよるだろうが、その干し葡萄1キロ10元前後で卸すという。干し葡萄製造の工程はほとんどすべて手作業。すごく大変な仕事なのにこの安さ。
■私は干し葡萄のオーソドックスな造り方、というものを知らない。この促乾剤のようなものを使うやり方は、他国にもあるようだ。この程度の添加物なら許容範囲なのかもしれないし、促乾剤を使う干し葡萄が安全でない、というつもりもない。ただ、トルファンはの干し葡萄というのは、つい数十年前まで、完全に自然陰干し乾燥で作られてきた完璧かつ理想的なスローフードだった。アメリカのレーズンや日本の干し柿みたいに硫黄燻蒸の工程すら本来はなかったと聞いている。
■それを、「促乾剤を使えば生産時間が短縮でき品質も向上できた。新疆の干し葡萄の革命」と考えて、伝統的な造り方をすっかり変えてしまうのが私には理解できないし、なんかもったいないと思う。これほど、オーガニック食品ブームだというのに、どう考えても時代の潮流に反している。日本は、干し柿の硫黄燻蒸ですら最近はやらない生産業者が増えている。
■生産に時間がかかり、一度に沢山作れないが、多くの消費者が欲しと思う高品質の商品であれば、値段があがる。100%手作り、無添加の商品というのは、今の食品安全意識の高まりの中、高品質のひとつの指標だ。促乾剤の使用は、生産量を増やしたことになるかもしれないが、生産者にとっては、労働量は増えたし(作付け面積が増えたから)、促乾剤を買うためコスト増だし、生産量増で卸値が上がらないとしたら、実はそんなにプラスにはなっていないのではないか。
■知人は昨年夏、ウイグルの家族と寝食を共にし、一緒にその大変な葡萄の収穫と干し葡萄作りに参加した経験をこんな風にふりかえっている。「こんなに一生懸命働いても、干し葡萄は仲買人に安く買いたたかれ、ろくな収入にならない。彼らは自分たちが搾取されていると感じている。彼らとの会話は、いつも漢族の悪口になってしまうが、ウイグル族は安価で重労働をするのに、漢族の商売人は彼らが安価に生産した商品を高く売ってもうけている、という不満もありそうだ」。だからウイグル族の生産者は、漢族の観光旅行者が買う「トルファンの干し葡萄」にどんな食品添加物が使われているか一向に気にしない。でも、葡萄の収穫を手伝ってくれた大切な友達の日本人には、町で干し葡萄を買うな、と親切な忠告をするのである。
■中国では、豚肉の赤みを増す大発明と絶賛された「痩肉精」が実は、肉に残留して、それを食べた者が中毒を起こす危険な食品添加物であったことが今は判明して、使用禁止となっている。高価なグリセリンに変わる安価な代替物として発明されたTDグリセリンが、パナマの咳止めシロップ原料に使われた結果、大量の死者を出した事件もあった。品質の悪い生乳のタンパク質を増やすというふれこみの発明品「蛋白粉」は、それが添加された粉ミルクを飲んだ赤ん坊の腎臓結石を引き起こして、それを製造・販売していたやつらは死刑判決を受けている。生産の合理性をうたった中国の食品添加物の「発明品」は過去、問題を起こすことがしばしばあった。
■「促乾剤」は発明されて10年以上たっており、目下問題がおきていないし、安全だと太鼓判を押されているところをみると、「痩肉精」のような危険な問題食品添加物とは違うのだろう。が、それでも食品製造に対する価値観、姿勢、安全面より目の前の底の浅い利益を追求するという発想は共通している。
■あいつぐ食品安全問題の本当の原因は、消費者を思いやらず、生産者を大切にせず、目先の利益ばかりを追求するような仲介業者の価値観の押し付けがあるのではないだろうか。その背景には、中国の末端生産者が小規模農業経営者ばかりで、その生産者利益を守る構造がなにもなく、消費者が無知だという産業構造もありそうだ。
■ウイグル族は本来、お金儲けに腐心するより、適度に働き時間があれば歌を歌い踊りをおどることを好む陽気な人たち。そういう人たちが、シルクロードの宝石とよばれるオアシスの町トルファンで、風まかせ天気まかせでゆっくり作り上げた何の手も加えられていない干し葡萄。だからこそ、世界中の人々がトルファンの干し葡萄にロマンを感じ、珍重し、少々値段が高くても買いたいと思う。食品の安全性とは、じつはそういう生産地の風土、気候、その土地の生産者の伝統、文化を尊重するということも重要な要素だと思うのだ。なぜなら、何百年も何千年もその土地にはぐくまれてきて、消費者に愛されてきた食べ物は、必ず安全なのだから。
■まず生産地、生産者に思いをはせよ。表面的な合理化が果たしてその土地、生産者の価値観や文化、伝統にふさわしいのか。そうすれば、生産者も消費者に思いをはせながら、誇りをもってその土地で農産物や食品をつくり、売るようになるのではないだろうか。そういう視点は、実はどこ国の食品安全を考える上でも大切ではないだろうか。同じ視点で、中国のことだけでなく我が国のことも振り返ってみたい。
水酸化ナトリウムの耐用一日摂取量(TDI)ってNET上では見つからないですね。
製品安全データシート(MSDS)では、ほとんど強アルカリを理由とした腐食性物質としての危険性の記述が中心で、経口投与試験もウサギとかしかないみたいです。「劇物」だけど「毒性」は低いって位置付けかな。
12.環境影響情報
水生環境急性有害性:甲殻類(ネコゼミジンコ属)の48時間LC50 = 40.4mg/L 10)から、区分3とした。水生生物に有害。
と有りますけど、これもpH値の問題の気がします。
要するに人間への危険性は「タンパク質を分解しますよ」って事なんで、干しぶどうを水につけて、強アルカリになるようなら「やばい」って感じじゃないですか?
トルファンでの干しブドウ作りについて見聞記がありました。
http://www.kaze-travel.co.jp/chuzainikki/?p=478
最終段階で水洗して促乾剤を洗い流すと書いてありますが、かなり残留するはずです。普段見掛ける干しブドウとは色が違いますが、こういう色の干しブドウを買ってはいけない、ということですね。参考になりました。
先日、うちの祖母が蜂蜜1kgを買ってきましたが中国産と書いてあったので、すぐに全部捨てました。もったいないけど健康にはかえられません。
中国産の全部が悪いわけではない、と言う人がいますが、私たち一般消費者は良いか悪いか見分ける手段を持ちません。したがって、問題がある確率が高い中国産は一切食べない、という選択肢しか残らないわけです。
詳しい化学は分からないですが、基本的に漬物のような水分の出し方のようですが・・・・。
このエントリーは、失礼ながら???でした。
「促乾剤」が科学的にどれくらい人体に有害かという
論拠がないと、そもそもこの話が成り立たなくないですか。
読み終わって、「・・・。で、どれくらい有害なの?」
という疑問だけが残って終わってしまいました。
アルカリでブドウの果皮を破壊、つまり孔だらけにする、という仕組みのように思います。アルカリそのものは残留すれば劇薬ですが、まあ干すうちに空気中の炭酸ガスで中和されるのでは。
缶詰のみかんの薄皮は、塩酸と水酸化ナトリウムで溶かしていたはず。
私がイヤなのは、その油脂関係。アルカリで鹸化していても、残りますから。
あと、アルカリと果物中の何かの成分との化学反応で、変なものができる可能性はある。伝統的じゃない方法を使って食べ物を加工するときは、かなり厳密に調べないと。。。
> 食品の安全性とは、じつはそういう生産地の風土、気候、その土地の生産者の伝統、文化を尊重するということも重要な要素だと思うのだ。なぜなら、何百年も何千年もその土地にはぐくまれてきて、消費者に愛されてきた食べ物は、必ず安全なのだから。
福島さまのご意見に強く同意します。
福島記者
時節柄、施政方針演説や代表質問絡みのネタで来るか?と思ってた…(笑)
> かの地の風に吹かれているうちに、たとえ農薬を使っていても飛んで消えるだろう、と思っていた…
灼熱のウィグルの陽光だって、薬品は蹴散らせないでしょう…日本の緑茶だって一番茶に農薬成分が出てしまう場合が有るそうだし。
> だからウイグル族の生産者は、漢族の観光旅行者が買う「トルファンの干し葡萄」にどんな食品添加物が使われているか一向に気にしない…
悲しいけど、これが事実なのよね…
牛乳も揚げ物も買い叩かれた零細業者が極刑に処されている事例が多いのでは? と考えさせられます。 所詮中共の「科学的な生産手法」の前には浪漫なんぞ無価値なんだろうなぁ…
水酸化ナトリウムも炭酸ナトリウムもミョウバンも日本の厚生労働省認可の
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/a11c0985ea3cb14b492567ec002041df/407593771b8750e94925690d0004c83e?OpenDocument に書いてある。水酸化ナトリウムも炭酸ナトリウムはラーメンやプレッチェルに使うかん水などの成分なのでそれだけでは問題とは…それよりは工業用の汚い原料で安く食品添加物を作るほうが怖い。
>友人がすかざず、日本の事故米・汚染米の流通問題と同じじゃない?、とぽつり。
いや違うでしょ。輸出先で多くの中毒患者が出たのに碌に調べもせず、「ウチで混入した毒じゃない。自分とこでやったんだろ」という恥ずかしい嘘はつきませんよ日本は。
まあ、すぐに被害が表れるわけじゃないからバレやしないだろうと、長年に渡って汚染米を売り続けた企業もかなり悪質だとは思いますがね。
興味の湧くテーマで期待しましたが、あまりに長いので途中でギブアップでした。多忙でしたので、悪しからず。
2~3回に分けるとかをお願いします。
アルカリ金属水酸化物についてざっとぐぐってみたところ、第1属元素のうち水素を除くリチウム・ナトリウム・カリウム・ルビジウム・セシウム・フランシウムをアルカリ金属と言うようです。空気中の酸素と反応するほか、還元剤に利用される水酸化物はエステルをアルコールに還元するそうなので、干しブドウ製造に関連するのはこのあたりなのかな?と思います。
人体への影響はわかりません(´・ω・`)
http://yosi29.iza.ne.jp/blog/entry/893224/
読後の感想です
あくまで伝聞ですが。大阪河内地方で片手間に稲作農業をやってた会社のおっちゃんから聞いたことがあります。もう10年前です。
「自分とこで喰うコメだけは農薬使わん、けど出荷するコメはじゃんじゃん農薬使わな(使わないと)やってられへんわい」
別に中国に限ったことではなく、ほとんどの農家はそれこそ「喰う(商売)ために農薬を使い」「喰う(自給食として)ために使わない」というのが普通なんじゃないでしょうか。
「文筆を生業としないがゆえに裏付けを必要としない無責任な一般人」のヨタ話ととっていただいても結構ですが。
それから、たまたまですが、私は更迭された石家荘の書記長と面識があります。
友人の手伝いで当地の建築プロジェクトのコンペに参加したのですが、その書記長が前にどんと鎮座しておりました。でもその書記長、こっちがさんざん準備して泡飛ばしてやったプレゼンが終わった後「っで、もう終わり?」といかにも退屈そうに一言。はっきり言っていかにも尊大そうなイヤなやつでした。
クビとばされて、ちょっと溜飲が下がりました。いや、ほんま。
そう言えば石家荘は街全体に工場の排煙みたいな異臭が漂ってたのを覚えてます。印象悪い街でした。
福島記者
記事、ありがとうございます。
促乾剤の成分および使い方については当地トルファンの農科局というところに問い合わせば教えてくれるはずです。またこういった個人の作坊みたいなところはそもそも違法かもしれませんが流通品の検査は基本的に当地食品?品?管局が行われています。
間接的な証明にしかなりませんが、少なくとも2002―2008の間に「干し葡萄」が検疫所で御用となった事例は見当たりません。ポジティブリストが運用され始めてもなお「干し葡萄」が御用とならないところをみると、日本において
・干し葡萄が検疫で御用になるまで確率論的に時間を要する
・干し葡萄が健康に影響をおよぼす可能性は低い
・輸入される干し葡萄は自然陰干し乾燥品に限定されている
・干し葡萄は輸入されていない
一般的に、乾燥モノで注意しなければならないのは、「硫黄燻蒸」の名を借りた化石燃料による「近代的殺菌乾燥法」ですよね?
硫黄成分の付着と基準を超える残留によって検疫で引っかかった事例は、半発酵茶(ウーロン茶)などで多く見受けられます(厚労省 食品衛生法違反事例より)。
日本の干し柿も、硫黄を嫌ってのコトではないかと推察しています。
すみません、何の解決にもなっていません。
親戚の農家では出荷用の野菜と自家用の野菜を区別して栽培しています。
出荷用は広い畑で、自家用は家の裏と山間の畑で作っています。
出荷用は選別して等級外になったものでも食しませんし、私たちにも「食べるな」と言います。スーパーで買ったものでも念をいれて洗うようにと。
自分が薬漬けにしているからよく分かる、とのこと。
それでも日本政府は普通に流通させているのですから、中国でも日本の厚労省と同じような感覚ではないでしょうか?
毒餃子やメラミン牛乳などの中国には困ったものですが、日本の当局にも同様の疑念を抱いています。
内部告発がないと何にもしないんですから!
いえ、北海道の食肉偽装なんか内部告発があっても動かなかったんですよね。
http://yosi29.iza.ne.jp/blog/entry/894480/
ゴシップ記事書いてみました
こんにちは、お久しぶりです。
神韻芸術団が2月11日に東京にやってきます。
神韻芸術団が生み出す、色艶やかで心ときめく中国古典舞踊と音楽の舞台は、古代文化の精神からインスピレーションを得ています。その道を極めた舞踊家、歌手、音楽家で固められたニューヨークを拠点とする神韻芸術団が東京に到来し日本国内を縦断します。
時間がありましたら、ぜひ 福島さんみてきてください。
詳細は以下のアドレス
http://www.ntdtv.jp/divineshows/home.html
福島記者へ
久しぶりにブログ拝見! まだ、中国に未練があるようでうれしい限りです。
新疆グリーンレーズン・・・懐かしいですね! 昔は日本にもたくさん輸出されてましたけど近頃あまり見ませんね。大部分がインドに輸出されてるようですよ。インドの買いオファーが高くて日本商社には手が出せない?
私も大昔80年の10月(トルファンが外国人に解禁された年)に葡萄溝で生産現場を視察したことがあります。その頃は、本当に自然食品だったのですが・・・現状を知り残念でなりません。
自然環境(常に山側から乾燥した熱風が吹いていた)を生かしたレーズン作りに魅了されたものです。日陰干しするからグリーンになる。外側の日の当たる部分はやはり色が悪くなる。一級品は粒が揃っていて本当に綺麗なグリーンでした。美味しかったのに。。。。
追伸:何度もすみません。
日本の輸入統計では干ぶどうはこの20年間ほぼ3万トン前後で推移しているようです。08年の統計ではUSA85%とダントツで以下チリ2.2%
南ア、トルコ、オースト、中国 0.5%(166トン)となってます。ことレーズンに限れば中国産は殆ど影響無いようですね。中国在住の私共にとっては深刻ですが。。。。中国は自国生産高が10万トンー12万トンといわれその80%が新疆トルファン地区のようです。輸出統計を探してみましたが見当たりませんでした。国内以外では何処に行っているのやら。。。
日本にとっては中国産より他国産のほうが心配です。
又、新疆では70年台後半より液浸による速干法が薦められていたようです。簡単に紹介しますと、0.6gの水酸化カリウムと6mlの95%アルコールの混合液に3.7mlのオレイン酸エステルを加え、更に1000mlの3%炭酸カリウム液を加え攪拌し乳液を作る。この乳液に30秒から5分程度浸し、水洗して乾燥する。と7日間で乾燥し従来法に比べ4分の3から5分の4時間短縮できる。 と紹介されてました。
福島さん
北京で一度会ったことがあるものです。
いまは 雲南 にいます。
百度百科の 干しぶどうの作り方によれば
http://baike.baidu.com/view/38475.htm
『1.5%から4%の水酸化ナトリウム溶液で 1から5秒浸漬。
皮の薄い品種ならば 0.5%炭酸ナトリウム溶液で 3から6秒浸漬。
浸漬後 直ちに 水で洗い流す。このことで 8日から10日は短縮できる。
干し白ブドウについては 3から5時間 イオウ薫煙をする。』としている。
これは、ブドウの皮をアルカリ処理して 乾燥を進めるためなんでしょうね。
この方法ならば 問題がないですが・・・
水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムのクオリティが問題ですね。
福島さんが指摘している 促乾剤のポイントは
食用油を使っていることなんですね。
ただ 福島さんの引用が 『食用油8・、16~11・8%』と書いてあるんですが、
何かが抜けているような気がします。
食用油を使うのは 葡萄の皮膜となって 湿度を保ちながら
乾燥させていくという工夫じゃないのだろうか。
雲南の米線なども 食用油をまぶしてありますからね。
乾燥を防ぐという理由だったように思います。
アルカリ金属水酸化物とは・・・
アルカリ金属とはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムであるので、
この場合は 水酸化ナトリウムをさしているとおもう。
アルカリ金属炭酸塩は 炭酸ナトリウム ということかな。
乳化剤は 食用油を使うので 界面活性剤として使用しているとおもう。
ミョウバンは
甘露煮などを作る際に、細胞膜と結合して不溶化することで煮崩れを防ぎ、またナスの漬物では色素であるアントシアニンの色を安定化して、紫色を保つ働きがある。ウニ(雲丹)の加工時の型崩れ防止・保存のための添加物としても使用される。
ただし 日本の基準で ミョウバンを使っていいのかどうかは知りません。
干しブドウの日本の厚生省の基準は 食品添加物として漂白剤に使われる
亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、二酸化イオウ、ピロ亜硫酸、
カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウムは
干しブドウ 1kgに1,5g以上あってはいけない としていますね。
以上参考ながら。
乾燥つながりで。
このあいだ「万年青」という乾燥野菜を買いました。日本には同名の観葉植物があるようですが、中国で売ってるのはただ乾燥野菜の事。
なんとなく青汁の粉末ぽいから、適当に摂ってりゃ栄養の足しになるかもとラーメンに入れたりしてましたが、今回の記事読んで怖くなりましたね。
こんなもん絶対自然乾燥してるわけない!ぞおお、ぶるぶる。
でももうだいぶ食べちゃったなあ、明日死ぬかも。
私の2009年大予言、トレンディ商品の横綱は「農薬添加物不純物検査用簡単チェッカー」で決まり。発売されればですけど。
しかし。一つ記事を書くたびにその方面の専門書を読破しなければいかん、となったら記者家業も大変でございますな。
これ言い出せば「医学部を出たけれど内科専攻だったから、脳外科についてのニュースは書く資格がない新聞記者」とか「経済担当でも専門の財政投融資以外の記事は書けない記者」なんていっぱい出てきそう。
目くじらは立てればキリがないっすよ。
いつも福島さんのブログを読んでいますが、今回は思い切って苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)などに挑戦してみます。苛性ソーダ水溶液は薄くても猛毒です。口に薄い溶液を入れると、口内の粘膜が全て剥げ落ちますし(経験有り)、胃袋まで行くと胃がただれます。目にはいると失明の危険があります。ただ干しぶどうは何日も干しているので、苛性ソーダは空気中の炭酸ガス(人間がはき出した物などあり)と徐々に反応して、重曹(これは胃酸の中和に使う薬)などに中和されていますので、害はないでしょう。問題は油でしょう。日本でも良く婦人会などで、使い古した油(天ぷらなどに使ったあとの)と苛性ソーダを煮て石けんを作っています。古い油は下痢をおこしたり、肝臓に悪い物質です。(昔日本で古くなったインスタントラーメンについている油で中毒を起こしたことがあります)中国の促乾剤が煮たりしていないで、どれだけ石けんとグリセリンになっているか分かりませんが、このグリセリンは吸湿剤ですので、水分を飛ばすのに役立っているかもしれません。ただ中国の油は食用とは限らず、工業用なども使っていそうで、葡萄を沢山食べると危ないですね。
福島さんへ。無理とわかってのお願い(^^)
貴社でも当然北朝鮮の金何某死去に向けてのXデー紙面作りはもう以前から行ってらっしゃると存じます。
どんな予測を立てているのか、ちょびっとだけでも教えてもらいたいなーみたいなー。
私の予想では中国と米が近隣国の頭ごなしに「なんとか条約」結んで、現在の香港みたいなほとんど非武装に近い中国領暫定自治区域を作るのが可能性大だと思ってます。
時期が熟せば韓国との統合を進めるという前提で。
あちこち検索しましたが、政治家とか学者等々専門家ってあんまり頭良くないみたいで、「After kim」のビジョンを明確に断言してる人は少ないようです。こんなこと明日にでもやってくるかもわからないのにね。
以下余談。
もっとトンだ事を言うと、どうしてみんな1000年後の未来まで描けないかなと思います。その頃はもう日本や韓国や中国台湾という境界さえ無くなっているんじゃないかな。
過去の話をすると現在の日本人でも時をさかのぼっていけば先祖はどこかできっと大陸の住民に行き当たるはず。氷河期は地続きやったんやでえ。
てめえの血統をたかだか何十代くらい前しか知らない日本人が、中国はクソだー韓国はーアホだとか言ってる。そのほうがよっぽどアホだと思いますがな。自分の先祖のじーちゃんばーちゃんをけなしてどないすんねん。
そんなら中国韓国から伝承した文化をぜんぜん使わずにメッセージ書いてみろって。漢字使わずに全部英語でやってみろって
同じ事は中国の反日運動の時も感じましたがな。日本文化を排斥しろ!と怒鳴ってる奴の持ってるデジカメがニコンやもんね。
まあ、もっとさかのぼれば黄色人種はぜんぶモンゴル起源、もっとさかのぼれば人類はすべてアフリカの一人の女性、もっとさかのぼればバクテリアか。
坂本竜馬は「日本がどうにかなりそうな時に薩摩じゃあ、長州だあ、いがみあってても何にもならんぜよ」とか言ったらしい。
けれど今なら「地球がどうにかなりそうな時に、国がいがみあっててどうするんぜよ」と言うはず。「ちーせー、ちーせー」とも言うかもね。
以上「ニ鍋頭酒」を飲みながらヨタ話書いてしまいました。
衣食足りれば次は、性欲ですか?
中国の人口問題
http://yosi29.iza.ne.jp/blog/entry/910240/
■満州国の思い出・あるスクラップブックから 2009/02/11 11:53【国を憂い、われとわが身を甘やかすの記】
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/908954/
>「張学良」「民族共和」などと、なじみ深い言葉も出てきますが、中国語で書かれた部分は私には判読できません。どなたかご教示いただければ幸いです。
福島記者の出番では? 解説エントリを書いてTBというわけにはいかないでしょうか。とっても忙しそうだしなぁ・・・。