総理番のお仕事番外・中国は麻生首相をどう報道しているか。

Pocket
LINEで送る

スポンサードリンク

■先週末、夜回りのタクシーの中で、ラジオが流れていて、麻生首相の漢字が読めないことや失言・放言の多さについて、パーソナリティーとコメンテーターがこき下ろしていた。すごいな、公共の電波で自国の宰相をここまでばかにできるなんて、中国人記者が聞いたら目を丸くするだろう。かの国ではこのラジオの100分の1の毒や批判ですら、番組制作者のクビがとび、労教(労働教養所労働による思想改造施設)おくりになりかねない。

 

■で、そのラジオを聞きながら運転手さんにも聞いてみる。「麻生首相をどう思う?」。そうそう、北京でもタクシー運転手さんと、よくこんなおしゃべりしたなあ、と思い出しながら。中国のタクシー運転手さんにこういう質問をすると、共産党は汚職だけらけでけしからん、という話でもりあがる。公共の場では、共産党万歳といっていても、外国人に対しては、共産党への不満を隠さない。

 

 

■で、その日、私が乗りあわせたタクシー運手さんの麻生首相評とは、「とてつもない金持ちですけれど、まあ、頭は並以下の人ですな」というものだった。「漢字が読めないのは、官僚の作った文章をそのまま理解しないで読むから。思いついたことをぱっぱっといってしまう人だ」とも。

 

 

■福島「でも、ブッシュ大統領も失言で有名なんですよ。英語のスペルもよく間違って、ブッシュ英語と国民から笑われていたけど、8年も大統領勤めあげた」

運転手「ブッシュさんも頭が悪かった」

福島「だからアメリカの経済が悪くなった?」

運転手「麻生さんだと、日本の経済どうなるんですかねぇ。いまひとつ不安です」

福島「周囲のブレーンの意見に耳を傾ける柔軟さがある方が、なまじっかな切れ者よりいいうまく行く場合もある」

運転手「麻生さんの経済ブレーンって誰ですか」

福島「…誰だろう?与謝野さんとか?」

運転手「あまり、頼りになりそうではないですね」

福島「なら、民主党の小沢さんがいい?」

運転手「あの人はダメダメ」

福島「なぜ?」

運転手「小沢さんは本当にダーティな人。あんな人に任せたら日本は食い物にされる。頭はよさそうですが、腹黒すぎる」

福島「麻生さんはクリーンなのか」

運転手「まあ、もともととてつもない金持ちですから、そんなに金に執着するタイプではないでしょう」

福島「クリーンだけど切れ者でない、切れ者だけどダーティ、どちらかをリーダーに選ばねばならないとしたら…」

運転手「うーん、クリーンな方ですね」

このあたりは、いずこも同じ感情だろうか。

 

 

■閑話休題。国家指導者のイメージと外交について、今エントリーでは考えてみたい。日本では最近はもっぱら失言とか迷走とかのキーワードで、嘲笑の対象のように報じられることの多い麻生首相。海外で麻生首相はどんなイメージで見られているのか。特に、私の前の勤務地であった中国では、麻生さんはどんな評判なのか。まず、最近の中国記事で麻生首相ネタをひろってみる。

 

 

■環球時報の特約記者は、共同通信やワシントンポストを引用しながら金融サミットでの麻生首相について次のように報じていた。

「先週のワシントンで開かれた金融サミットでは、世界のメディアは日本にさほど注目しなかった。日本メディアはこれを反省の思いをこめて、宣伝不足だったとしている」

 

 

■「共同通信によれば麻生太郎ら20カ国の首脳が出席した金融サミットでは日本の存在感が非常に希薄であった。日本は世界第2位の経済大国であり、過去に金融危機を克服した経験もあり、今サミットでは主導的役割を果たすにたる十分な条件があり、麻生も勢いこんでワシントンにのりこんだというのに、彼の声はうもれてしまった」

 

 

■「金融サミットの宣言草案には日本の主張がちゃんと反映されていた。しかしサミットにおいて日本の影はうすかった。IMFに対する1000億㌦の融資の用意表明は、ワシントンですらニュースになっていない」

 

 

■「麻生はワシントンポストの取材を受け、1000億㌦の融資について宣伝したが、それは1行の記事にもならなかった。また麻生はウォールストリートジャーナル(アジア、欧州版)に投稿したが、その投稿も掲載されていない。サミット後の麻生の記者会見にも外国メディアは数社来たのみだった」

(以上引用)

 

 

■せっかくいい提案したのに、冷たくあしらわれてかわいそうだ、と言わんばかりの、そこはかとなく日本をフォローするような書き方だと感じないだろうか?しかも、ワシントンは日本に冷たいよ、といっている。(中国は麻生首相がASEMで北京にきたとき、特別の礼をもって遇し、CCTVで単独インタビューを流したのにね!といいたい?)

 

 

■次ぎに、中国論評ネットと呼ばれるネチズンの論文投稿サイトで、クローズアップされていた「麻生さんのために私はちょっといいたい」という論文。これは田母神論文が中国でも話題になったあとの普通の中国人(福建省の企業社員)の麻生評だが、かなり好意的。

 

 

■「麻生はかつて日本の政治家の中で、日本侵略の歴史を美化した右翼の代表的人物で、小泉政権の外相時期、中日友好協力発展会見を破壊せんとする言論を絶えずしており、このため中国人民の目からみてまったくよい印象はない」

 

 

■「麻生が親中派の福田首相の地位を引き継いで以降、多くの中日関係筋は非常に心配した。麻生が昔のように中国に対し友好的でない態度なら、中国人民の感情を害して、また中日関係を深刻な試練にさらし、後退するのではないか、と」

 

 

■「いまのところ、麻生が首相になったのち、過去の中国に対する非友好的態度を継続していないだけでなく、中国との友好関係を強化しようという意思表示をたえずしており、実際に行動した。まず中国を訪問し、訪問期間を利用してメディア(CCTV)を通じて中国人民にむけて、過去の侵略の歴史に謝罪の意を表し、同時に中国改革開放以来の巨大な成果を賞賛し、中日民衆の多層的、多領域の交流と協力をもって共同発展の目標を実現せねばならないと語った」

 

 

■「これだけでなく、麻生は中国の力強い発展にたいして、脅威とみるどころか、日本の発展のチャンスであるとみている。とくに、着目にあたいするのは、田母神俊雄・航空幕僚長の侵略美化論文が発表されたのち、すぐに田母神俊雄の職務を解任した点である。かつ明確に田母神論文は不適切である、とした。戦後日本の歴史上、言論によって即刻免職となるのは非常に珍しいことだった。

 

(後略)

 

■だから、麻生さんはかつての鷹派右翼ではない、もう変わったんだ、日本と仲良くしよう~という結びになっているわけだ。こういう公のメディアの論評は中国の政策方針をかなり反映しているはずだから、中国としても麻生首相イメージアップをはかっているわけだ。極めつけが解放日報紙が報じた「麻生が漢字をしらないことから話はじめて…」という、上海国際研究院日本室副主任、廉徳カイ(王へんに鬼)氏のコラム。要約してみると。

 

 

■「中日は同文同種だろうか。反中的な人は、違うというだろう。しかし、漢字という点でいえば中日は少なくとも同文的であろう。」

 

■「4世紀ごろ、朝鮮人が日本に論語と千字文をもたらして以来、日本は漢字をずっと手放さず、漢字への尊重も弱まることなく、漢字をよく掌握しているものへの尊敬も変わらなかった。そしてつまるところ、それは中国文化への崇拝もゆらがなかったということである。漢字が一字もない文章は人に笑われる。最近麻生太郎がいつも漢字を読み間違っていることでメディアから批判をうけている」

 

■「もともと、マンガが大好きなこの方は、英語は通訳なしでオバマ次期大統領と会話するほどなのだが、どういうことか漢字が読めない。母校の学習院大学でおこなわれた中日友好交流活動のときも、頻繁(ヒンパン)をハンザツとよみ踏襲(トウシュウ)をフシュウと呼んだ。そのほか前場(ゼンバ)をマエバとよみ、有無(ウム)をヨウム、詳細(ショウサイ)をヨウサイとよむなど、高等教育を受けたようには思えない。そういうわけで、日本メディアが、太郎、マンガばっかりよまずに勉強せよ、と言うのも責められまい」
 

 

■「日本の首相の漢字読み間違いを、中国人が大騒ぎする必要もないのだが、しかし、中国を起源とする漢字がこのように今にいたるまで日本人に尊重されている、しかも依然としてそれは中国文化に対する尊重も含んでいるのである。麻生についていえば、彼の自民党所属派閥の会派名は為公会という。これは中国礼記中にある、天下為公の一句からとり、麻生自身、非常に論語など中国古典が好きだという。というわけで、中国人と日本人は同種ではなくとも同文的で、両国は文化上、分かち合うものが多い事は確かなのだ」

 

 

■「遺憾なのは、現在、同文といえども、その価値観においては共通ではない。麻生が漢字を正確に読めないというのは、今日の日本人の中国観の一側面を反映している。すなわち、日本人の漢字と中国文化に対する理解は、単に中国古典文化に対する尊敬の念を証明するだけで、現代の中国に対する理解を意味しているわけではない」

 ■「たとえば、論語や礼記が好きな麻生は、決して中国を理解しているわけではない。でなければ、先月中国で取材を受けたとき、鄧小平を国家主席などと言わなかったはずだ」

 

■「その実、この種の麻生現象は、決して個別の話ではなく、日本の誰もが米大統領の職務を取り間違えることはないのに、中国指導者の職務ははっきり知らないのは現実なのである。お互いのコミュニケーションが不足し、信頼できておらず、信頼醸成の妨げになる根本原因、それはとりわけ文化的価値観の共通認識の欠乏であり、しかもこれは安全上の困難な状況をももたらすのである。日本人にしてみれば、一衣帯水かつ同文同種の中国の台頭とインドの台頭を比べると、明らかに中国のほうが恐ろしく、彼らにとっては、隣人の中国よりインドの方が価値観上の遠い親戚みたいなものなのだ」

 

(後略、以上、誤訳御免)

 

 

■このコラムは、首相が漢字を読みまちがえていることから説きはじめて、日本の中国への無理解を嘆いている。ちょっと牽強付会という気がするが、さりげなく、麻生首相が論語や礼記に精通して、彼は中国通なんだよ~と訴えている。でも、麻生さん、北京で鄧小平のこと国家主席って、言い間違えていたんだ…、これは外交的に相当失礼なんだけれど、よく問題にもならず…ご無事でお帰りで。

 

 

■というわけで、中国における麻生報道はむしろ好意的。しかし麻生首相は本音は必ずしも中国に好意的ではない、とある外務省筋の人はいう。外相時代に中国に一度も行ったことがないし、そういえば10月の北京訪問でも「友好は手段であって目的ではない。目的は日中両国の共益だ」と、結構きついもの言いをしていた。それなのに、ここまで中国は露骨に秋波を送っているのだ。

 

 

■中国の外交というものをある程度ご存じの方には、この麻生主席プラスイメージ報道と日本へのラブコールの真意はうすうすおわかりだろう。

 

■中国の国家系シンクタンクのアナリストの言葉を借りれば、米中の経済関係とは、(高さの違う下駄をはくなどして)左右足の長さの違う状態で、タンゴを踊りつづけるような、極めて不安定、いびつな関係、一人がこけると、もう一人もこけて、なかなか立ち上がれないような関係という。

 

 

■人によっては、中国の経済的打撃は日本より軽い、米国のレームダックによって、次に台頭するのは中国を中心とする新興市場国、といった見方をする人もあるのだが、私は、中国が、今後の戦国時代のキーワードとなるとは思うものの、そんな甘い状況ではないと思う。

 

 

■中国も米国もその経済成長モデルに歪なところがあり、その歪さをお互いもたれあいながら、肥大させる関係で、もっとも巨大な共倒れの関係にあるのではないか。もちろん日本も米国ともたれ合う関係にあるが、もともとの経済成長モデルの歪さでいえば中国の方が規模が大きく、しかも、中国の場合、経済失速が即、政治、社会不安に直結する。知り合いの中国人記者は、日本の「消えた年金問題」発覚のとき、どうして社会保障庁に火がつけられないのか、私に聞いたが、おそらく冗談のつもりではない。

 

 

■そういう、目の前に深刻なリスクを認識し、これをいかに乗り越えていくか、最大の知恵をしぼって戦略的にあたらねばならない中国にとっては、最も頼りがいのある味方になりうるのが、日本であることは間違いない。米国がレームダックで、政権も民主党に変わる転換期だからこそ、日本を米国から引き離し中国陣営に引き入れるチャンス、とみていてもおかしくはなかろう。前にもいったが、民主党政権というのは中国と必ずしも相性がよろしくない。しかも、オバマ氏のような運動家だの人権派のイメージの人物は鬼門中の鬼門。

 

 

■国際関係はそう単純に割り切れたり分類できるものではないが、中国のスタンスは一貫して米一極体制を崩すことをねらった多極外交であったことをふりかえれば、三国志を生んだお国柄、今の状況をみて、天下三分の計、あるいは四分の計によって、この戦国時代を有利にわたるべし、と頭をひねっていることは想像にかたくない。

 

 

■麻生首相は、日米同盟の堅持、ドル基軸体制維持を何度も繰り返し訴え、金融サミットでも米国援護に徹している。でもオバマ新政権となったあかつきの米国がその日本の〝友情〝にきっちり応えてくれる義理堅さがあるか今のところわからない。そもそも、外交や国際関係に〝友情〝があるかも疑問だが。外交にあるのは、利害関係とあくまで国家利益を追求するエゴイズム。米国が日本よりも中国に接近する方が国家利益に合致すると判断すれば、日本は米国経済の立て直しに利用されるだけ利用されておわり、ということもあるかもしれない。杞憂だといいんだけどね。

 

 

■もちろん、中国も米国と同等かそれ以上のエゴイスティックな国であり、中国が親しげな様子を見せたり、妙に持ち上げるときほど警戒が必要なのは言うまでもない。が、それなら日本も徹底して国家利益を追求するエゴイスティックな国として、秋波を送ってくる中国を利用するぐらいの戦略をねってほしい。サミットやAPECで中国に存在感を奪われた、と嘆くだけでなく。知り合いの外務省の人は「北米2課をつぶして、その人員を中国に振り分けるくらい、真剣に対中外交戦略に力をいれるべきだ」と半分冗談で言っていたが、私はそれもアリかも、と思って聞いていた。

 

 

■金融サミットに出発する前、麻生首相は記者団に対し、「みんなのお役に立ちたい」とその抱負を語った。それが建前なのか本気なのか、表情からは分からなかった。でも、金融サミットは、ドル一極支配がくずれたのちの混沌の時代をいかに自国が有利にたちまわるか、各国の国家利益をかけた、硝煙のない戦場だ。表向きは国際協調を打ち出していても、そういうもんだろう。果たして首相は、天下分け目のいくさ場に赴く心境であったのだろうか。

 

 

■首相周辺によれば、1000億㌦のIMFへの融資のねらいは外貨準備の手堅い運用だという。それも悪くはないが、いずれは来るIMF改革において、日本の立ち位置が有利になるような、中国やアジア諸国を味方につけられるような根回し外交を実はばっちりやっていました、ということであれば、漢字を読み間違ったり放言の連発程度は何の失点にもならないと思う。

 

 

 

http://world.huanqiu.com/roll/2008-11/290361.html

 http://www.gzxw.com.cn/news/world/2008/11/21/18141930.html

 

 http://edu.people.com.cn/GB/1055/8418093.html

 

 

 

「総理番のお仕事番外・中国は麻生首相をどう報道しているか。」への49件のフィードバック

  1. 福島さん、こんばんわ。
    毎度、読み応えのあるエントリーありがとうございます。
    私もダーティーな人より失言が多いけど…、の方がいいですね。しかし、口に出す前に表現を考えられないのかしら、と思ってしまいますね。
    それにしても、中国も地方での混乱があるかと思えば、今回はインドでの同時テロ、両国とも平穏に発展を遂げることにはならないようですね。混沌の時代だからこそ、国益と日本国民の利益を第一に考えていきたいものです。

  2. 面白い麻生氏の評価ですね
    私もタクシー運転手さんに近い評価ですね
    ただ漢字を知らない事に対する評価は違います
    独学の人との感じがします
    議論や教えを受けず独学した、お坊ちゃまだから、独学せざるを得ない
    環境だったそんな風に思えます
    結構努力家かな?
    理事会の椅子の代わりに拒否権?

  3. こんばんは
    漢字を多少読み間違っても、クィーンズイングリッシュで、ジョークをまじえながら、世界の首脳と交渉できる能力を評価する日本のメディアは、あまりないようですね

  4. ♪福島さまの聴取された時間帯から推測すると、たぶん某赤坂局でしょう。
    反日本・親中国・愛韓国の姿勢が明確な処ですから。都内でも高層ビルの
    電波障害で1,000KHz以上の周波数が聞きにくいためと、運転係が申していました。

  5. ぜひ知りたい事があります
    APECの記者会見のとき
    司会者が何度も合図するのに
    目を向けたがイヤーホーンを取らなかった
    結局司会者は麻生氏に言葉でイヤーホーンをと催促した
    記者会見前英語以外が使われると誰も麻生氏に教えないのですか
    打ち合わせで質問事項はチェックしても言語はチェックしない
    それとも外務、広報は英語のできない首相ばかりだったので英語のできる
    首相がイヤーホーンを取らない可能性を思い浮かばない
    それほど、馬鹿なのですか

  6. ぶら下がり詳報はいいですねえ。
     朝毎新聞がちょっと真似してやめてしまいましたが、あれをいつもいつもやってると、記者が適当に記事をでっち上げにくくなるからでしょう。
     医療費の失言報道と謝罪記事でも、詳報を読むと、こうやって記事を作ってるのかとよく分かる。
     真意なんかおかまいなしで、ほら失言したぞ、ほら謝りましたてな調子で、自分達の都合のいいように記事を書いてる。これは読売も同じでしたね。
     でも、こうやって詳報していくうち、麻生ってのは、あんなに意地悪報道されても、一向に平気で、いじけもせず、ぺらぺらとよくしゃべって、ある意味大物じゃないか、ちょっとした失言も大目に見てやれよ、という雰囲気が出来てくると、面白いかも。
     今日のエントリーも、グッド。

  7. 今回の「ノーぶら」エントリーは、とても中身の濃い結構な御点前でございました。
    福島さんの相変わらずの鋭い切り口、語り口と屁理屈(私は大好きです)が光っていますね。
    金銭と大事なものは姑息な人間に預けるより、朴訥な人間に託す方が、経験則的には、安全でしょう。 過去の所業を見ても、「何でもありの詐欺師」の汚沢氏よりも、「世間擦れしていない坊々」の麻生氏の方が無難でしょう。 
    G20で日本が目立たなかったのは当然で、日本のような「思想操作」に明け暮れているマスゴミが存在する国では、話題にもあがらない。 国内で隠蔽された話題に、外国メディアが取り上げるなどとはありえないし、常識的に見ても話題にならないのも当たり前でしょう。
    ところで以前から思っているのですが、麻生氏は少し言語障害があるのではないでしょうか。当然、麻生氏が日本語で話すことを聞くことが、英語で話す時よりも多いのですが、日本語、英語とも話し方に少し問題があるように思います。それと、記憶の出し入れにも、御本人は少し困難を感じておられるような印象を受けます。 例えば、言葉の端々に「...何、...」や「等々」のような、コンテクストと無関係な表現を、頻繁に挿入された会話が目立ちます。 漢字の読み誤りもその事と関係があるのかも...
    >中国の外交というものをある程度ご存じの方には、この麻生主席プラスイメージ報道と日本へのラブコールの真意はうすうすおわかりだろう。
    これは支那人の伝統的且つ国民的態度と云うか習性でしょうか。相対的に強い立ち位置にある時は、必ず横柄な強圧的態度を取る事は、よく知られているところでしょう。 今回のように、支那が下手に出るのは、もはや対日外交では以前のように、「カルテ ブランシェ」があるとは思っていないと云う事でしょうか。 日本の対中外交攻勢にはチャンスでしょうが、常習性二日酔いの害務官僚には不可能でしょうし、「北米二課」を「新チャイナ・スクール養成課」にするのも、はなはだ考えものでしょうね。 それより、外務官僚を排除した日本版NSA(国家安全保障局)を設立するべきではないでしょうか。

  8. 今後とも、「ノーぶら」、「ぶらアリ」、「夜回り(火の用心もあわせて)」、「ぶら下がり(ブランコも)」を、風邪を引かないように、食事にも気をつけて、ご健闘下さい。  
    それと最後に、お住まいの方は落ち着きましたか? 「我家が第一!!」 (件の不動産屋(民ス)のオッサンにはご注意を!)

  9. アメリカの国家情報会議(NIC)が先ほど公表した「世界の潮流2025: 変貌した世界」の中に、将来米国が中国との関係をより緊密にした場合の東アジアの変貌を予測した部分があります。
    1939(昭和14)年ヒットラーが突然スターリンと不可侵条約を締結し、衝撃をうけた平沼内閣が「欧州情勢は不可解」と政権を投げだしましたが、情報量は当時とは比較になりません。対米関係も対中関係も十分予測可能ですし、その潮流の中で何が我が国にとってベストの選択であるかということです。
    心配は、マスメディアが相も変わらず低レベルの政治ニュースを垂れ流しつづけて、国民が「太郎と一郎」劇に汚染されていることです。
    現状では
    >日米同盟の堅持、ドル基軸体制維持<
         
    以外に選択の余地はありませんが、
    >日本も徹底して国家利益を追求<
    して、対中外交戦略に力をいれるべき<です。
    もっとも私はサミットやAPECで中国に存在感を奪われたというのは、我が国のマスメディアのためにする情報だと思います。

  10. マスコミはやたらと麻生さんの誤読とか失言を揶揄しますが、当のマスコミはどうなんでしょうね?
    間違った漢字、間違った日本語、間違った数字、切り貼りでの捏造等々・・・。
    「お前らが言うな!」
    と言いたくなります(^^;
    あの石原都知事閣下もかなり漢字の読み間違いをします。
    でもそれが何か?ってなものでしょう。
    マスコミはよほど麻生さんが嫌いなのかも知れない。
    なので、私はマスコミ報道(漢字の読み間違いとか失言が報道に値するかは疑問だが)はほとんど信用していません。
    麻生さんと同じ位、小沢さんの失言・暴言を報道して追求するならまた別ですがね。

  11. 福島記者、こんにちは。
    麻生評の紹介、ありがとうございます。
    ≫すなわち、日本人の漢字と中国文化に対する理解は、単に中国古典文化に対する尊敬の念を証明するだけで、現代の中国に対する理解を意味しているわけではない≪
    ≫日本人にしてみれば、一衣帯水かつ同文同種の中国の台頭とインドの台頭を比べると、明らかに中国のほうが恐ろしく、彼らにとっては、隣人の中国よりインドの方が価値観上の遠い親戚みたいなものなのだ<
    冷静に分析する人も、中国人の中にもいますね。
    さて、天下三分の計あるいは四分の計が図られ、天下分け目の戦場に突入するという折、麻生大将の軍師山本堪助は、適切な助言を与えることが出来るでしょうか。
    わたしは現代の山本堪助には、新聞の論調というものもなることが出来ると考えます。出来れば産経新聞が、日本の進路を示すような論陣を張ってほしいと期待しています。

  12. 八方美人は異性には便利扱いされ、同性には嫌われます。結局、お金や美貌が失われてしまえば、孤立して誰にも相手にされなくなります。
    麻生さんには、ええかっこしいの八方美人でおっちょこちょいなところがあるので心配です。友人はいても師となる人がいないところも、吉田茂と違うところでしょうね。

  13. 漢字の読み間違いを批判するのは結構ですが、あれは「読み間違い」ではなくて「覚え違い」でしょう。一度間違えて覚えると、いくつになっても直りません。私も最近まで「遵守」を「ソンシュ」と間違えて覚えていました。こんなの誰でも2~3個あるんじゃないですか。記者さんは、その道のプロだからあり得ないでしょうが。それでも麻生総理は英語がペラペラだから、前総理なんかより、よっぽどましですよ。この件では、英語がしゃべれて漢字も完璧な人のみ、批判を許されると思います。
    福島記者のぶら下がり詳報は、崩壊寸前の現状のジャーナリズムにおいて、画期的です。失言騒動も前後関係が繋がると、それほどでもないことが判ります。マスメディアは何故、はっきり物言う総理の言葉狩りをするのか。もっと大事な報道ネタはいっぱいあるはずなのに。むしろ麻生総理は判り易くていいではないですか。

  14. 先日のNICのレポートもそうですが、中国が果てしなく経済発展すると考えているバカな人が多いようですね。中国人の生活レベルが向上すれば地球がもう1個必要になるという指摘を無視する人々でもあるわけです。
    中国が平和的に経済を拡大することが物理的に不可能な時代はもうすぐそこにあることに気付いていないのです。資源・エネルギー・食糧などの価格は不況のせいで一時的に小康状態ですが、長期的なトレンドとしては激しい値上がりが続くでしょう。露骨な奪い合いが起きます。
    中国人はとっくに気がついていて、すでに対策を考えています。恐ろしい対策を。
    http://jp.epochtimes.com/jp/2005/08/html/d82122.html
    「中国にとって、20年来の平和と発展の政策は、すでに終りに達した。国際環境は、すでに本質的な変化が起こり、列強は、すでに再度中国の近代化阻止のための準備をしている。中国が自国の発展権利を守りたければ、戦争の用意をしなければならない。戦争の手段しか発展に必要な空間と時間を獲得できない。」
    日本近海には原潜が遊弋し、先日は艦隊が津軽海峡を通過するという出来事がありました。空母の建造も始めたようです。多数の核ミサイルが日本に照準を合わせていると伝えられています。
    日本侵略の意図がある、と解釈する他ない中国の行動なのです。
    日本国民は戦争を拒否し「平和」を選ぶのでしょうか?
    それが「奴隷の平和」に過ぎないことを知らないのでしょうか?

  15. ダイアモンド社 オンライン
    10兆円拠出してもコケにされ続ける、日本外交のいつもの敗北
    日本政府のIMFへの貢献は際立っていた。 しかし、不思議なことに、大活躍した海外の報道によれば、同会議で存在感を示したのは麻生首相ではない。それは、サルコジ仏大統領であり、オバマ次期米大統領の代理人オルブライト元国務長官、あるいは胡錦涛中国国家主席、メドヴェージェフ・ロシア大統領、ルラ・ブラジル大統領などのBRICsの首脳たちであった。
    日本は存在感どころか、サミット開催地をめぐる駆け引きでも敗北を喫している。しかも続けてだ。 開催前のことだ。サルコジ大統領は、独自の外交路線を展開し、開催地を強引に日本から奪い取ろうとしていた。サミット議長国で行うのが筋だという日本の主張を退け、代わりに金融危機の発生国でもある米国開催に同意を示した。
    ワシントンに奪われた日本は、戦略を変え、第2回金融サミットの日本開催を目指した。ところが、またしてもサルコジ大統領が独走し、記者会見でこう言い放ったのだ。「来年3月までに開かれる第2回会合は、(来年の)サミット議長国でもある英国(ロンドン)で開かれることが望ましい」
    こうしてコケにされている間も、日本外交は現実を直視せず、「独自外交」(笑)を模索していた。オバマ次期大統領との会談が難しいと分かると、一転、ブッシュ大統領との「日米首脳会談」の可能性を探ったのだ。
    だが、それさえも困難を極める。各国が水面下で次期政権のオバマチームの面々との接触を模索している間にも、日本はブッシュ大統領との首脳会談を目指した。思えば、麻生首相はブッシュ大統領の米国に秋波を送り続けていた。だが、結局は、ブッシュ大統領は、麻生首相との会談を拒否した。
     対北朝鮮のテロ支援国家指定解除が示すように、日本外交は、今回もまた米国に袖にされている。麻生首相本人が、米国との緊密な関係をいくら誇ろうが、それが現実なのである。
     確かに海外メディアで、日本の対IMF1000億ドル融資については報じられている。だが、その内容は、評価とは程遠いもので、「日本はやっぱり金があるな」という程度のものばかりだ。日本外交は今回もいつものように、ひとりで夢を見ながら敗北していったのだ。
    「夢想外交」はそろそろ終わりにするべきではないか。

  16. To ana5さん
    私が現場をみたわけではありませんが、現場にいた記者にきくと、ガルシア大統領との共同記者会見のとき、首相は通訳からイヤホンをつけてください、と注意をうながされた、とのことです。首相は、英語がお得意、という自信があるのか、会見のときの同時通訳イヤホンをつけないことが多いのだそうです。しかし、ペルーの公用語はスペイン語ですから、イヤホンつけないと。
     たとえ、英語であっても、公式の場で通訳を立てるのは、その発言が外交や国の未来を左右する非常に重いものだからで、これは相手国に対する一種の礼儀ともとられます。それに言葉はアイデンティティの一部ですから、日本の首相としては、いくら外国語が得意でも、公共の場面で、みだりに外国語をつかったり、外国メディアのインタビューに英語で答えたりするのは、ほんとうは控えた方がいいとは思います。相手の言葉を話してみせるというのは、外交においては非常に大きなサービスであり、あるいは相手に対して一種のへりくだりの態度で、そこで微妙な上下関係を対外的に印象づけかねないですからね。
     ちなみにAPECで、日本が国威をさげたか、というと、これは現場にいない私にはわかりません。しかし、私が官邸の人から聞いた話では、各国の評価が一番高かった、とか。胡錦濤さんがわざわざ、麻生さんに、ぜひ日本のバブル時期の経験を短時間でも聞きたいと話をせがんだので、じゃあ、あっちでと、なかば引っ張られるようにつれていかれて会談がはじまったとか。
     まあ、中国の外交術というのは、奥深くて、必要と思えば、恥ずかしいようなおべんちゃらなど、平気でいって、相手をとろけさせるけど、実はその言葉の中にある意味深長な漢文の一句で表面の意味と逆の意味を織り込んで、敬意を示しているようにみせて愚弄していたり、ということもあるし、たんなるリップサービスかもしれませんが。

  17. >首相周辺によれば、1000億㌦のIMFへの融資のねらいは外貨準備の手堅い運用だという。…
     以下は、10/10にこのニュースが流れた直後なされた某巨大掲示板でのやり取りですが(一部引用者が削除)、国際金融について多少の知識があれば当然思いつくこうした視点が、マスコミから全く出てこないのは何故なんでしょうね…
    51
    これって円建てで借金した国が最近の円高でヤバイ事になってるから、
    IMFから金を借りさせて日本からの借金を返さすって事だろ。
    多重債務者におまとめローン紹介して自分のとこの借金は回収する
    手口と同じ。なかなか日本もエゲツない事するね。
    53
    >>51
    とにかく、今回の事態の救済に、日本は絶対に絡まさない。
    欧米が執拗に提案した「債務、債券買い取り機構」拒否、「サブプラ基金設立」
    拒否、「協調利下げ」拒否w
    途上国救済用の政府借款も断るべきと、ハッキリしている。
    まずは、何が何でもIMFとだけ言い続けてる。
    「IMF」と言っただけで、韓国もアイスランドも、慌てて逃げていくから、
    これ以上の手口はないと思われwww
    68
    なんというか、すごい手口だよね、これ。
    『他のところ(IMF)から借りて俺のところの借金をかえせ』
    その他のところも実は自分のとこから資金だしてて、なおかつ信用性や
    透明性はより上だから怪しげな客は借りられない。
    まともな客は一時的に資金繰りがよくなって立て直すチャンスができるうえに
    自分のところの借金は確実に回収出来てるので、自分のとこの資金繰りに使える。

  18. To guizisunさん
     まあ、首相を弁護するつもりもないのですが、公平に首相サイドの言いぶん、というのをご紹介しておきます。金融サミットの日本開催については、麻生首相はすでに興味を失っていたそうです。それは1回目のサミットで、各国ともちっとも踏み込んだ議論ができず、これでは2度目も成果がでない、と判断したからだそうです。サミットを開くとなると、ロジやら警備や非常に大きな負担です。しかもその開催によってろくな成果がなければ、これは、ホスト国・日本にとってプラスとなるどころかマイナスになる。2回目サミット開催後にさらに株価大暴落、なんていことになったら目も当てられない。
     そう思っているところへ、ブラウン首相からロンドンでサミットを開きたいという打診が、麻生首相側にもあり(一応、今年の議長国ですから)、次期議長国だし、ではやってください、となった。その代わり、出席メンバーを変えるように、麻生さんは条件をだした、という。アジアの出席国をもっと増やせ、と。このメンバーでは、いくら議論しても成果がでない、と。
     さあ、本当のところは、どうなんでしょう。

  19. こんにちは。
    >…中国にとっては、最も頼りがいのある味方になりうるのが、日本であることは間違いない。
    中国の外交政策が「米一極体制を崩す」ことであることは間違いないと思います。ただ、中国が日本を「最も頼りがいのある」と思っているというのは、個人的には疑問です。確かに日本の経済力は未だ世界の中では大きいですが、政治的な影響力はかなり限定的なので、中国としてもイザというときに頼りにしにくいのではないでしょうか。中国が想定する多極化する世界の中で、味方に付けたい重要な国の一つであるとは思うのですが、最重要かどうかは検討の余地があると思います。
    >日本も徹底して国家利益を追求するエゴイスティックな国として、秋波を送ってくる中国を利用するぐらいの戦略をねってほしい。
    私のような素人より福島さんのほうがよくご存知だと思うのですが、海外では、日本はかなりエゴイスティックに行動していると見る人がいます。実際に、アメリカでは「日本は都合が良いときには“民主主義国づら”をして自分達に擦り寄ってくるが、都合が悪くなると“アジアづら”をして中国に擦り寄る」と見る人がいます。成功した国は嫉妬も含めてエゴイスティックに見られがちなので、日本もその例に漏れないだけなのかもしれませんが、我々が考えているのとは裏腹に、「日本はこれまで、そして今でも非常にエゴイスティックに行動している」可能性があることも思考の片隅に留めて置く必要があると思います。

  20. >まあ、首相を弁護するつもりもないのですが、公平に首相サイドの言いぶん、というのをご紹介しておきます。
    原文は売れっ子上杉隆氏の引用であるが、字数オーバーで削ったなかには、こんな記述がありました。
    「実際、政府・外務省の狙い通り、翌日の紙面には、次のような見出しが躍った。〈首相、存在感を発揮〉(読売新聞)。しかし、不思議なことに、大活躍したはずの麻生首相だが、それは、日本国内のメディア報道に限られるようだ。
    海外のメディアが扱った日本のニュースといえば、せいぜい「日本政府、IMFへの巨額融資を発表」(AP)などのストレートニュースに過ぎない。もっとも大きい扱いでも、〈日本と中国が巨額救済案を提示〉という「WSJ」の分析記事程度だ。」

    もう一つ 産経ニュース
    「中国に翻弄される日本 二転三転の首脳会談
    舞台裏には、首脳会談開催を巡り、中国に翻弄(ほんろう)される日本の姿があった。日中関係はやはり「中国主導」で動いているのか。
    ペルーに到着すると状況はまた一変する。中国側から「キャンセル」の連絡が入ったのだ。日本側にも中国のわがままに追従せざるを得ない背景があった。外貨準備高、米国債保有高で世界第1位の中国を金融危機対策に取り込もうと、ドタキャンされても辛抱強く首脳会談を受けた。、首脳会談をめぐるドタバタから見えるのは、無視できない中国の存在だ。
    福島記者のブログは、官邸の言い分を大した批判もなく垂れ流しているように思える。政敵と比べて持ち上げてさえいる。それはある意味で正しく総理番の任務を実行していると言える。しかし、ジャーナリストへの評価という観点からみれば、上杉隆や佐々木類に比べても、残念ながらとても尊敬には値しない。
    総理番が問題にすべきは、総理のオツムが弱くて漢字が読めないことより、下記のような
    発言から見える麻生総理の真の意味でのダーティさではないか。
    「(医者は)社会的常識がかなり欠落している人が多い。(医師不足が)これだけ激しくなってくれば、責任はお宅らの話ではないですかと、お医者さんの。」
    「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」

  21. To guizisunさん
    垂れ流しといえば垂れ流しですけど、官邸サイドの言い分というのが、まったくメディアに出ていないので、出したまでです。ちなみに産経の同行記者の分析を疑うつもりでもありません。私自身、日本および欧米メディアの報道、反応などと見比べながら、どっちが本当のところだろう、と疑ってかかっているくらいですから。つまり、官邸サイドは、そういっている、という事実のみをお伝えしただけ。貴兄がよくいわれる客観報道ではありませんか。
     ただ、上杉氏は売れっ子かもしれませんが、私が自分で確認できるある点について、あきらかに事実と違う記事を書いたことがあるので、実はあまり信用していません。それは、新潮の「暴走秘書官」についての記事で、麻生首相の文藝春秋への寄稿が出ることがわかったとき、某秘書官がぶら下がり取材で、その問題について質問しないように記者らに要請した、といった内容だったと思います。今手元にその雑誌がないので、細かい文面は忘れましたが。私はその当時、幹事社だったので、質問内容を取りまとめる立場にありましたが、そんな要請は一度も受けておらず、さらに言えば、その某秘書官が、ぶら下がり取材に関与することも一度もありませんでした。広報担当は別の秘書官です。でも、佐々木記者は政治部で長年研鑽をつんだデスク級のベテラン記者で、海外経験も豊富な見識のある方です。

  22.  ちなみに、私は佐々木記者のその原稿から別の感想をもちました。中国側は日本を翻弄しているというより、中国にいろいろ迷いや焦りが生じている、と。中国としてはこの危機を乗り越えるため、あらゆる外交的手当を打たねばならず、とにかく忙しい。日本とはこないだ会談したし、またすぐするし、むりしなくても、結構太いパイプもあるので会談はいいや、と一度は思ったが、いやいや、やはり日本は重要、あっとくだけあっとこう、と判断。しかし、麻生政権がすぐ交替しそうだ、という情報を聞き、それなら無理してあわなくてもいいか、とおもったんだけど、夕食会であったとき、目があっちゃったから、リップサービスもかねて「ぜひ、お話をうかがいたい」といっちゃったら、麻生さんも乗り気になって、急きょ会談となった…などと想像してみたりして。中国も相当失礼ですが、麻生首相もASEMでは、かなり中国の神経を逆なでする態度であったと聞き及んでおり、ちょっと意趣返し的な部分もありそうな?正直、わかりません。現場で取材したわけではないので。

  23.  もし、サミット、APECで、日本および麻生首相が軽んじられ、存在感をアピールしても空振りにおわったというのなら、その最大の原因は、各国首脳は、麻生政権はもう保たない、なら、麻生首相とあって話ししても時間のむだ、と判断したからだと思います。そして、その海外首脳部がそう分析する最大の論拠は日本大メディアの報道です。
     いくら日本がすばらしいアイデアを提示し、多極外交を展開しようとしても、すぐに変わる首脳とは確実な約束はできない。
     ですから、今の日本の状況は、外交を展開する上できわめて不利なのです。
     この責任は麻生タタキにあけくれている日本メディアのせいか?それも多少はあるかもしれません。私は正直、大統領や首相という職業は頭脳明晰でなくともできるのではないか、と思っています。優秀なブレーンが存在し、彼らに全幅の信頼をおける関係を築けていれば。麻生首相について、私が本当に失敗したなと思うのはただ一点。早いうちに解散、選挙を決断しなかったことです。早いうちなら勝てる可能性だってあったのに。
     早期に解散選挙しなかったことは、たんに政権が交代する、与野党入れ替わる、というだけでなく、金融危機に関する必要な外交的手当を打つ時期を逸することにもつながり、結果的には日本経済をいっそう深刻な状況に追い込むかもしれないのでは、と心配しています。今回の金融危機は国際金融システムの問題です。ですから、日本経済を救う根本的な手当は外交を通じてしか行えません。政局より、国内政策より、本当は外交の方が大切ではないか、と私は思っています。

  24. 福島記者、貴重な中国での経験からのエントリー、お疲れ様です。
    コメントとのやり取りで「垂れ流し」との批判もありますが、私なぞは別に麻生総理が好きとか嫌いではなくて、日本の国を背負う首相として何をしているのかが気になりますので、是非とも他社のように敢えて問題としようと思うような言葉の摘み取りはご遠慮したいところです。
    発言の前後をきちんと見れば、「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」 この内容も全然意味が違うことは明白でしたので。

  25. >この責任は麻生タタキにあけくれている日本メディアのせいか?…
     それが最大の原因ではないと言うのですか?
    >麻生首相について、私が本当に失敗したなと思うのはただ一点。早いうちに解散、選挙を決断しなかったことです。早いうちなら勝てる可能性だってあったのに。…
     こういうことを免罪符のように言う人がいますが、仮に、解散総選挙で与党過半数、さらに自民党単独過半数で勝つことができたとしても、3分の2は確実に失うでしょう。その場合に、民主党が分裂もせず、政界再編も起こらず、参議院にしがみつき国益を無視して徹底抗戦をしたらどうなりますか? 参議院を解散することはできず、選挙は再来年です。それまでは確実に国政は停滞し、日本は無茶苦茶になるでしょう。その危険性を考慮することが失敗だと言う理由はなんですか?

  26. To guizisunさん
    >「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」
     
     http://nerituti.iza.ne.jp/blog/entry/816475
     故郷求めてさんが全文をアップしています。
     至極まともなことを言っていると思いました。

  27. 福島香織 さん
    ご返事ありがとうございます
    外務省は事務方と首相任命方に分ける
    べきかもしれませんね
    ヘンなリーク情報と思えるものが多すぎます

  28. 福島記者
    > 外交にあるのは、利害関係とあくまで国家利益を追求するエゴイズム。
    結局は指導者の国家観に帰する問題ですよね。 悔しいが米国にも中国にも芯の通った国家観が存在するが故に、外交の席では見事なる本音と建前の使い分けができるのに…
    大手マスメディアの失言漁りの如き政治..いや政局報道にうんざりしている中、いいエントリーを有り難うございます。 「ぶらさがり詳報」見ててもこういう観点から質問している記者が殆どいないように見受けられるもんでねぇ…
    > …上杉氏は売れっ子かもしれませんが…実はあまり信用していません。
    持論の正当化に都合の良い事しか書かないタイプ(しかも裏付けが薄弱)の物書きさんですから、その程度の認識で良いのでは? 鬱陶しいでしょうが…♪

  29. こんばんわ
    初めて書き込みさせて頂きます。
    上杉氏の話題が出ていたのでお聞きしたい事があるのですが、
    関東一部以外で放送している関西の某番組に
    上杉氏が出演されていたのですが、その時の発言で、
    「首相へのぶら下がり質問は、
    まず、首相への質問内容をあらかじめ首相サイドに申請する」
     ここまではいいのですが、その後の発言
    「申請外の質問をしてはならず、
    もし申請外の質問を3回続けて行うと、
     記者クラブ出入り禁止となる。
     これをスリーアウト制と呼ばれているそう」
    内容的にはこのような感じだったと記憶しています。
    この発言には同番組に出演している三宅久之氏から
    「いい加減なことを言うな」
    と一喝されていましたが。
    私も本当か?さすがに懐疑的なのですが、
    どうなのでしょう。

  30. To mindmapさん
     首相側は質問を事前に知りたがるし、こちらもきちんと答えてほしいので、こんな質問しますよ、と教えるのが習慣となっています(幹事社によってはほとんど教えない人もいる)。でも、それ以外の質問をしてはいけない、というルールはない。ただ、予定にない質問をすると、答えられない場合がある。あるいは不機嫌になって、ぶら下がりを打ち切って帰ってしまうことも。すると時間の無駄というか、チャンスの無駄になるので、私が幹事社のときは比較的きちんと教えました。
     あと昼ぶらは基本的にレコーダーは使わないことになっているので、あまりたくさん、ランダムに質問すると、正確にメモしきれないこともあって、事前に2つか3つぐらいに質問を絞り込む作業があります。夜ぶらは基本的にテレビが優先されますので、テレビ幹事が先に質問きめて、そのあとに、ペン記者がこれを聞きたい、と質問をねじ込むかんじです
     首相はぶら下がりに応じる前に、執務室で「打ち合わせ」というのをやります。これは、首相の周辺にいる人たちが、こういうふうに答えたらいいですよ、などとアドバイスする時間です。これを業界用語で「ふりをつける」といいます。記者らは打ち合わせが長引いているのをみると、「きょうは、えらいふりつけに時間かかっているなあ」「最近失言が多いから、慎重にふりをつけてるな」とかいいあったりしています。首相が失言(?)すると、「どうして、きちんとふりをつけなかったのか」「ふりどおりにいってくれなかった」という声が聞こえたりします。
     ぶら下がり取材は、経済から内政、外交、社会事件から国際事件までどんな質問をしてもいいですし、それに何の準備をせずに対応するのは無理、ということで、こういうプロセスをふむわけです。たいてい、私たちが知りたいのは、麻生首相としての考え、方針ですから、しっかり事前に考えて慎重に答えてほしい。いったん発言したら、それは首相の言葉として後々まで影響力がでますから。でも、ときどきだまし打ちみたいな質問をして、麻生さんの狼狽したり、怒ったような素顔を引き出そうとする場合もあります。

  31. To 福島香織さん
    >To guizisunさん
    >
    > ただ、上杉氏は売れっ子かもしれませんが、私が自分で確認できるある点について、あきらかに事実と違う記事を書いたことがあるので、実はあまり信用していません。それは、新潮の「暴走秘書官」についての記事で、麻生首相の文藝春秋への寄稿が出ることがわかったとき、某秘書官がぶら下がり取材で、その問題について質問しないように記者らに要請した、といった内容だったと思います。
    同感ですね。 確か、この方は、詳細は失念致しましたが、この方が書かれた書物で、裁判をおこされて、最近敗訴しているはずですし、安倍晋三首相辞任直後にも、安倍氏に関して、「胡散臭い暴露本」の出版をされていますね。その他、余り良い評判は聞きません。 直接取材せずに書くのは、この方の得意なところでもあるようです。
    「上杉氏が売れっ子」とは、私には不思議な話ですね。

  32. >麻生首相について、私が本当に失敗したなと思うのはただ一点。
    >早いうちに解散、選挙を決断しなかったことです。早いうちなら
    >勝てる可能性だってあったのに。
    こういうことを言う人は多いですね。
    しかし、長くやってだめになるなら、仮に早い時期に解散して過半数を維持したとしても、その後、結局、麻生さんでは、だめだということになりますよね。
    今がんばれない人は、この先どんなことになっても、がんばれないでしょう。そのがんばれる人が誰かいるのかということなのです。
    もちろん、総選挙で負けたら退陣するという約束を小沢が守るのな
    ら状況も違ってくるでしょうが。民主党が参議院をもってる以上は、まだやれるとなるでしょうよ。

  33. 麻生氏が引いて、汚沢氏がやるという事は、村山富市と社民党(社会党)・日教組にやらすということと同じ事でしょう。 民主党に、一度やらせてみれば良いと云う人が居ますが、それが民主党下での最初で最後の「日本の民主主義体制」になる事は、「民主党政策INDEX2008」を検証すれば明らかです。
    http://www.docstoc.com/docs/2036234/民主党政策INDEX2008

  34. 麻生首相が馬鹿であると、既成事実のようにしたい人が多いようです。
    しかし、福田首相の時には全く審議が進まなかった国会が、条件のより
    厳しい麻生首相のときにはある程度進んできました。この1点を見ても
    馬鹿とは思えません。過去の外相などの実績を見てもそうです。
    第二次補正予算の件については、
    (=ヘ=)「オムレツを作れ!」
    (゜⊿゜)「そこのタマゴ、持ってきて」
    (=ヘ=)「タマゴの話をしているんじゃない! オムレツを早く作れと言っているんだ!」
    (゜⊿゜)「しょうがないなぁ(ブツブツ)」
    (=ヘ=)「何でタマゴを持っているんだ?」
    (,,゜⊿゜)「え?」
    (=ベ=)「オムレツを作れと言ってるんだ! だれが卵を割れと言った!」
    (-@∀@)「先に卵を割るせいでオムレツの完成が後手に回っている、無能なシェフだ。」
    (-@∀@)「シェフのフライパンの持ち方は変だ。」
    という様に見えます。報道機関は何故このあたりを民主党の意見の通り
    の報道しかしないのでしょうか?
    給付金については否定的な人が多いですが、不本意にも生活保護で苦しい
    生活をしている人にとっては大事な話でしょう。正直、我が家も子どもが多いの
    で助かります。
    漢字を読み間違う件については、ビデオを見ていないので、本当かどうか
    わかりませんが、本当だとしても、そこまで騒ぐほどのことでしょうか?
    最近、原稿を読む事が増えたため目立ってきたのだと思いますが、それは
    これまでは原稿など読まずに、自らの考えを述べてきた査証であろうと思います。
    日本の報道機関は、それぐらいしか綻びをみつけられないのだなと思います。
    以上

  35. 福島さん、すいません。エントリの主旨とは全く関係が無いのですが、文中で言及されている労教(労働教養所)というのは、いわゆる“労改(労働改造処)”のことでしょうか?
    中国人自身もよく『労教』、『労改』と口にしますが、彼らもその区別がよく判らないらしく、同じ施設を別の呼び方で読んでいるのか、それとも呼称自体がある時期変更になったのか、判断がつきません。
    北京オリンピックが終了して以降、期間中に暴動や抗議行動を起こした少数民族・貧困層が現在、そこら中で報復的に労働改造処に送られている、という話も聞きます。
    労働改造処と労働教養処、この区別について何かご存知でしたら、お教えください。

  36. To Cosplayさん
    あなたがあまたのいいことはわかったから、ルールはきちっとまもってください。

  37. 労働改造処については中国系アメリカ人のハリー・ウーが、自身の投獄の経験を元にそのものズバリ『労改(ラオカイ)』という本を出しています。
    http://www.amazon.co.jp/%E5%8A%B4%E6%94%B9-%E3%83%A9%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%82%A4-%E2%80%95%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%BC%B7%E5%88%B6%E5%8F%8E%E5%AE%B9%E6%89%80%E3%82%92%E5%91%8A%E7%99%BA%E3%81%99%E3%82%8B-%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%BC/dp/448496113X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1228303501&sr=1-1
     メンバーの中に持っていた者が居たのですが、どうも引越しの時に無くしてしまったようで……。
     版元にも残っていないらしくて、古本屋さんで探している情況です。
     中国って、本当に怖いですね。

  38. To 曙機関さん
    すみません、コメント入れ直しです。労改は刑事処分、よって法院の審判を経ます。労教は行政処分。よって公安部門が独自で決定。コスプレイさんも失礼いたしました。そういえば、労改処分の判決がでた裁判記事も書いたことがある。大変すみません。

  39.  ……そうですか。
     私は「労改が裁判無し」と、文革で痛めつけられた中国人の老教授にわったのですが。
     本来は3年しか収容する事ができないものが、期限に近くなると処内の判断で勝手に2年単位で延長できるので、刑期が決まっている刑務所よりも遥かに恐ろしいのだ、と。
     しかし労改も裁判が必要だとなると、刑務所(監獄)との違いはどこにあるのでしょう?
     実際、中国人自身も労改と監獄の区別が殆んどついていませんよねぇ。
     もっとも、裁判があるといっても、中国の司法は分立しているのではなく、全て共産党の指導を受ける立場にあるのですから、政治犯・思想犯にとっては裁判など無いのと同じことでしょうが。

  40. To 曙機関さん
    労改条例
    http://www.law-lib.com/law/law_view.asp?id=43255
    これをみると、監獄との違いは、未成年も収容できる、という点でしょうか。確かに、現地でもいろいろ混乱しているようで、公務委員試験受験者の間でも、ネットでわからない、教えて、といった質問がありました。
    未結審の場合や、二年以下の判決は看守所の拘留ですませることがあるようです。
    法院の宣判が決定するということは、厳密ないみで審理を経なくてもいいケースがあるのかもしれません。

  41. 今度、社会部の加藤記者に日本で活動しているウイグル族の独立派の活動家を紹介することになりました。
    よかったら福島さんも一緒にどうですか?

  42.  んじゃ、加藤さんの方に連絡してみてください。
     もし予定が合わなければ、また日を改めて別にご紹介したいと思います。
     いやぁ、福島さんって一度是非お会いしてみたかったんですよねぇ。
     でも加藤さんったら『いやぁ……、あんまり期待しない方が良いよ……』なんて失礼なことを言うんですよ。
     ブチブチしてやってください。

  43.  ああ、なんか素っ気無い書き方になっちゃったかも。
     このブログは色々な人が見ているだろうから、具体的な日時とかは書けなかったもんで、すみません。
     しかし思ったとおり、このコスプレが沸騰してしまいましたねぇ。
     こいつはたぶん、自分が『噛み合った議論ができている』と錯覚していて、周囲から相手にされていないことを『日本人は皆、自分との議論を逃げているんだ』と思っているのでしょう。
     しかしここは福島さんのブログであるのだから、本当に主張を戦わせたいのであれば、もっと公平な場所を選べばいいのに。
     本当に中国人と言うのは、卑怯な生き物ですね(笑)。
     

  44.  ああ、またまたコスプレが涌いている(笑)。
     しかし、本当に日本語を勉強したいのであれば、こんな個人のブログにストーキングしていないで、いくらでも議論の場があるのになぁ。
     例えば、この↓ヤフーの掲示板『中華人民共和国』なんか、昔は日中両国民のなごやかな交換の場所だったのに、中国で開かれたサッカーアジア大会あたりから壮絶なチャイナバッシングの場と化している。
    http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=topics&board=1835368&type=r&sid=1835368&tid=cf9qa4giqhafa49a4ka1v935d9tf0a1wa4ka4da4a4a4f
     こういう場所に駆けつけて、非難を浴びている同胞を救おうという義侠心は、コスプレにはないのだろうなぁ。
     そんなことをするくらいだったら中国人であるコスプレは、こうして女性記者のブログに粘着して、ネチネチと嫌がらせを続けることを好む。
     というのも中国人は、福島嬢のような産経新聞記者が、自社の運営するブログ上では、(読者である事を前提にした)参加者一人一人に対して、攻撃的な言動を封じられている事を本能的に知っているからだ。
     このように中国人は、何らかの事情で抵抗できない立場に置かれている者を一方的にいたぶる事を無上の快感としている。
     そのことは、文化大革命の時に無数に行なわれた奪権闘争を見ればあきらかだろう。
     しかし中国では一般的な娯楽とされているこういったことでも、それを他国でやってしまうと、世界では軽蔑とそしりを受けることを当の中国人はほとんど知らない。
     日本では、抵抗できない状態の女性にいつまでも嫌がらせを続けるのは、最高に軽蔑される行いなのだが……。
     しかし産経新聞の読者諸氏のために、コスプレは実に貴重な中国人のサンプルとなるだろう。
     海を隔てた大陸には、コスプレのような輩が13億人も居るのだ!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">