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	<title>中国趣聞博客 &#187; 民以何食為天</title>
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	<description>ジャーナリスト福島香織公式サイト</description>
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		<title>民以何食為天　食の安全学⑭いちおう最終回</title>
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		<pubDate>Sat, 01 Sep 2007 20:05:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[有機食品]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[無公害食品]]></category>
		<category><![CDATA[緑色食品]]></category>
		<category><![CDATA[食の安全学]]></category>

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		<description><![CDATA[■少し前、人民ネットの言論サイト「強国論壇」で、私の書いた段ボール肉まん捏造報道に関する記事について、意見がかきこまれていた。以下引用。 ■「福島香織記者は(中国)インターネットの掲示板のネットユーザーの書き込みも利用し [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■少し前、人民ネットの言論サイト「強国論壇」で、私の書いた段ボール肉まん捏造報道に関する記事について、意見がかきこまれていた。以下引用。</p>
<p>
■「福島香織記者は(中国)インターネットの掲示板のネットユーザーの書き込みも利用して続報を書いているが、彼女は内心、この捏造報道が本当であってほしかったようだ。かりに、段ボール肉まんが事実でなくて、新聞の捏造にすぎなかったら、それはたいそう残念だからだ。彼女は、はなっから中国人のモラルがものすごく低いと決めつけ、米国の食品監督当局の統計で、ドミニカやオランダからの輸入食品の合格率が、中国よりもずっとひくいことなども顧みない。彼女の中国を攻撃し続けるという望みは、中国を真っ黒に塗りつぶすという彼女の働いている新聞社の宗旨に一致し、彼女の政治的信仰に一致しているのだ。</p>
<p>　だから、私はここで、福島香織記者にいいたい。日本だってかつて、ニセ食品問題が発生したことがあるし、今も発生している。明治乳業事件、ミートホープの牛肉偽装事件、輸入牛肉の国産偽装事件&hellip;。食品の品質保証期間のごまかしなど、枚挙にいとまがない。そういや、旧石器捏造事件というのもあったね。あれは世界の笑いものだったね。福島記者はぜんぶそんな記憶、雲散霧消かい？</p>
<p>
　産経新聞の福島香織は堅い信念の持ち主であり、彼女は、日本人の中国のイメージを変えるくらいの原稿をかいている。（それはほめすぎですって！ｂｙ福島）。その逆に、米国の保守派大新聞は、要点をついた報道を行っている。私はあなたに注意を促したい。中国は米国の不合格輸入食品を全部回収するなどきちんと対処しているし、日本の食品にも同様に対処している。製造過程で生まれる落ち度、ニセモノに対しては、中国であれ、日本であれ譴責すべきだろう。特に、自らを文明古国、文明大国と偽りのイメージを作ろうという行いにたいしては、厳しく譴責をすべきである」（引用終わり）</p>
<p>
■米国在住の中国人ユーザーの書き込みのようだが、拙稿をこんなに熱心に読んで頂いて光栄です。ちょっと、誤解があるようなので、反論すると、福島は、別に段ボール肉まんが真実であってほしいとは思っていないし、日本でおきた数々の食品安全問題もちゃんと覚えている。いや、日本で起こっている食品安全の偽装事件は、日本人として本当に情けない。日本人ってこんないい加減な国民だったのか？と。ただ、北京駐在特派員なので、中国の情報を発信するのが仕事なのだ。もし、日本で社会部記者などしていたら、きっと日本の食品問題をおもいっきし書いていただろう。</p>
<p>
■別に中国人のイメージをおとしめようという意図もない。あおったつもりもない。中国国内の食品安全問題を、それなりに客観的にまとめたつもりだ。中国国内の食品安全状況は、前より改善したとはいえ、やはりかなり深刻だ。中国の食の安全問題は、世界の食糧問題とリンクしている、という危機感から、ちょっとこってり書きすぎたきらいはあるけれど。</p>
<p>
■というわけで、最終回の今回は、バランスをとるため?<br />
中国の安全な食品についてまとめたい、と思う。中国にも安全な食品、ありますよ～。（あるのか！？）</p>
<p>
<font size="3"><strong><em>■中国にも安全な食品はいっぱいある！<br />
金さえ出せばね。<br />
緑色、無公害、有機食品マークは今ひとつ信用薄いが&hellip;。</p>
<p>
</em></strong><br />
<font size="2">■最近、北京で食材を買うとき、ちょっと足をのばして「楽活城」までいく。「楽活城」とは、英語名で「ロハオシティ」。北京のセレブ、ホワイトカラーの間ではやりはじめている「ロハス（中国語で楽活）」な暮らしを提唱するスーパーで、おいてある商品は基本的にオーガニック食品。野菜・穀物・茶類はもちろん、豚肉もオーガニック飼料だけを食べさせた豚を農家に飼育させている。欧米からの輸入加工食品も充実している。</p>
<p>
■豪華別荘が建ち並ぶ郊外の朝陽区京順路にある本店は、客の数は多くないが、その少ない客は、セレブカジュアル系のファッションに身をつつみ、たいてい「赤い毛沢東」の札を数枚、何の躊躇もなく差し出して、エビアンやオーガニック・コーンフレークや玄米、輸入ドライフルーツなどを買ってゆくマダムや紳士だ。</p>
<p>
■先日、このスーパーの総経理助理、サイモン・チェン氏の話を聞く機会があった。彼によれば、このスーパーは昨年暮れに北京の京順路の本店がオープン、北京市に３店舗、上海に１店舗、まもなく広州店がオープンするそうだ。コンセプトはその名のとおり、ロハス＝Lifestyles&nbsp;Of&nbsp;Health&nbsp;And&nbsp;Sustainability、つまり健康で持続可能（環境にやさしいとか）なライフスタイルを重視したスーパー。</p>
<p>■売り上げや資本金の額は秘密だそうだが、どうやら儲けてはいないらしい。儲けよりも、消費者教育、たとえば環境を大切にしようというとか、食の安全を考えようとか、を重視しているのだという。「消費者が成長すれば、私たちのスーパーも利益を出すようになる」そうだ。</p>
<p>
■このスーパーのアイデアを生み立ち上げた会長は台湾系米国人。社員も米国帰りとか、英語ぺらぺらの人が多く、出資企業も外資系が多い。日本企業も含まれているという。きけば、会長は病気をわずらっており、その療養目的に、北京郊外（密雲県）の森林地域に「之万農荘」と名付ける農村リゾート地をつくった。ここで、会長の健康のために作られた有機農法の野菜や果物を、せっかくだから販売しよう、という発想から「楽活城」が生まれたという。</p>
<p>
■実際に店内で販売されているのは「之万農荘」産のものだけではないが、いずれも、楽活城が直接契約している農家が有機農法で栽培したもので、独自の品質検査で安全を確かめているという。契約農家が、嘘をついて農薬などを使ったらどうするの？と聞くと「農民が農薬や化学肥料を使うのは、虫食いのないきれいな作物の方が売れるから。農薬、化学肥料さえ、つかわなければ、収穫されたものは、必ず契約通りの値段で買い取ると約束されているなら、あえて金のかかる農薬や肥料はつかいませんよ」とチェン氏。</p>
<p>
■ただ、こういう契約農家の方式は、検査費や不作などのリスクをスーパー側が背負うので、値段はそれなりに高い。ものによって違うが、通常の２～６倍の価格はするだろうか。日本人駐在員からすればたいしたことのない値段だが、月収１万元くらいのいわゆるホワイトカラーの知人とこの店にいったとき、「ここで買うのって勇気いるよね～。ちょっと買っただけで数百元つかっちゃうから、どきどきするよね～。毎日はこれないよね～」と顔を引きつらせていた。</p>
<p>
■楽活城のほかにも、北京市内では「太平洋百貨」「新光天地」などの台湾資本の百貨店やウォルマートなど外資系スーパーでも、「有機」「緑色」など政府が「安全」と認証したシールが貼られている野菜・食品が充実している。ちなみ、太平洋百貨、新光天地は、北京で最も高価な食材がうられているといっていいだろう。楽活城の有機野菜・食品よりもさらに値段が高い。</p>
<p>
■これはなぜか、というと、もちろん外国人駐在員奥様方をターゲットにした値段設定、ということもあるだろうが、楽活城の説明によれば、政府認証の「有機」「緑色」は認証取得料がかなり高く、その料金が商品の値段に跳ね返っているからだという。ちなみに楽活城は、独自で有機野菜を栽培していて、政府認証の「有機」「緑色」「無公害」シールには、あえてこだわっていない。</p>
<p>
■ここで中国の農産物・食品安全認証制度について、改めて整理しておこう。中国には全国共通の「緑色食品」「無公害食品」「有機食品」認証制度がある。この３食品の区別を簡単にいうと、</p>
<p>①「緑色食品」　中国農業省中国緑色食品発展センターが認証する食品安全基準。国際基準並のJASに相当するAAクラス（化学肥料、農薬は一切つかっていない、有機食品とほぼ同義）　とAクラス（化学肥料、農薬の使用に制限を設け、残留農薬が基準以下）の２基準にわけて、「緑色シール」が張られる。１９９２年、中国国内で最初に導入された食品安全基準。認証は有料で３年間有効</p>
<p>②「無公害食品」　省、自治区、直轄市農業当局が認証する食品安全基準。<br />
（残留農薬が基準値以下）。２００１年にスタートされた「無公害食品行動計画」（基本的な食品安全確保を目的とした行動計画）に従って導入され、緑色食品よりも、生産地の環境基準がゆるい。緑色野菜が高級百貨店、高級ホテル・レストラン向きなら、無公害は都市部中産階級の食卓向き。認証は無料。</p>
<p>③「有機食品」　国家環境保護総局有機食品発展センターが認証する食品安全基準。（農薬、化学肥料を一切使っていない）。輸入向け農産物の安全を確保するために、２００３年に導入された中国初の有機食品認証制度。一応、国際有機農業運動連盟（IFOAM）もからも認められている。認証は有料。</p>
<p>
■２００７年８月に発表された中国「食の安全白書」によれば、輸出用農作物の９０％はこの「有機」「緑色」「無公害」認証をうけている。もっか無公害<br />
農産品は２８６００種、無公害農産品産地に認定された生産基地は２４６００カ所、面積にして２１０７万㌶。緑色食品表示の認証がつけられているのは１４３３９食品、総量にして７２００万トン、緑色食品生産基地に認証されている生産基地の面積は１０００万㌶。有機食品認証を使用している企業は６００社、２６４７産品（１９５６万トン）に相当。有機栽培認証を得ている生産基地面積は３１１万㌶。</p>
<p>
■いちおう、覚え書き程度に数字を並べてみたが、中国全土の耕地面積はだいたい１８億ムー（１ムー＝６・６７㌃だから１・１億㌶）。うち無公害、緑色、有機作物が収穫できる土地は計３４００万㌶、つまり耕地全体の３分の１弱を占めるわけだから、まあまあがんばっていると、評価できるかもしれない。ちなみに耕地の１０％は、化学肥料・農薬・工場排水汚染がひどく、まともな農産物が収穫できないといわれている。</p>
<p>■ただし、この「有機」「緑色」「無公害」が、中国国内の一般消費者にどれだけ受け入れられ、評価され、あるいは信用されているかというと、ちょっと疑問の部分もある。</p>
<p>■まず、価格面。たとえば有機食品や緑色食品は煩雑な検査費用が市場価格に跳ね返っているので、一般の農産物・食品の５～６倍の値段がついており、中国の都市部の比較的裕福な消費者でも、毎日食べることができるものではない。また認証料は、作物によってかなり違うので具体的数字を出せないが、年間数万元レベルの金がかかり、ふつうの農民が払える額ではない。認証を得ているのは、主に都市郊外型の農業食品加工企業や、貿易商などに認証料などを払ってもらえる、輸出用農作物を委託栽培する生産基地くらいだ。つまり、これら認証付き農作物・食品は、特別な農家が特別金持ちな人たちのために作っている。</p>
<p>
■また、ニセモノが横行する中国市場において、緑色マーク、有機マーク、無公害マークなど、いくらでも偽造できるから、いまひとつ、消費者としては信用できない。</p>
<p>■よい例が、２００７年８月１６日、山東省青島市郊外であった事件。レストランで女性客が煮卵を注文したら、それがニセ卵（人工鶏卵）で、殻の中から「緑色食品認証マーク」が出てきた。ホテル側は、その卵を町の市場で緑色食品認証卵、つまり政府が品質保証する安全な卵として、高い値段で買ったという。殻の中から「緑色マーク」が出てきた、ということは、このニセ卵をつくる製造過程で、殻の表に張るはずだったマークを間違って殻の中に入れてしまった可能性が考えられる。ひょっとしたら、まんまとだまされた消費者をからかうつもりで、わざとマークを殻の中に仕込んだのかもしれない。いずれにしろ、「緑色マーク」なんてこんな程度のものである、ということを思い知らされた。</p>
<p>
■さらにいえば、汚職が政治文化としてはびこる中国で、お上から与えられる認証ほど、あやしいものはない、と考える人も少なくない。無公害食品など、地方政府レベルの認証は、賄賂や人間関係でお目こぼしもあるらしい。<br />
無公害・緑色の認証を受けたにもかかわらず、実は農薬使っていました、という事件は、ときどき思い出したように報道されているので、スーパーによっては、「無公害マーク」がついていても、消費者が希望すれば残留農薬テストをやってくれたりする。わざわざ認証マークが付いているのに、検査を求められるなんて、どれだけ権威のない認証マークか。</p>
<p>
■農産物・食品ではないが、全国歯科疾病予防組合が発行する「組合認証マーク」は、実は何の検査、審査もせずに、賄賂を受け取って発行されたものであったことが今年発覚、この事件がもとで組合は５月に解散させられてしまった。このとき、中国の権威機構、組織による「認証」への信頼性の低さについて中国メディアも、さかんに指摘していた。中国にも安全な農産品・食品は製造されている。だが、結局その安全には高い代金と、ニセモノかもしれないというリスクがついている、わけだ。</p>
<p>
■さて、このブログで、中国の食の安全の概要をひととおり紹介してきたが、今後、この状況は改善されるのだろうか。個人的な感想をいえば、２００３年以降、中国の食の安全は、劇的に改善されてきていると思う。もちろん、今も食の安全に問題は多いが、以前はもっともっとひどかった。</p>
<p>
■今、中国の食の安全問題が急にクローズアップされているのは、これまで中国の食の安全に対し無頓着だった米国が、急に騒ぎ出したことがおおきい。これは米国が中国の食の問題を、外交カードと国内政治カードに利用しうよとしているからだろうが、五輪前というタイミングもあり、中国としては、いつものように、「いいがかり」「報道のあおりすぎ」と突っぱねてばかりではいられなくなったのだ。せめて北京だけでも、国際社会からけちをつけられないようなレベルに到達せねばメンツが保てない。だからあわてて食品リコール制度などを導入し、年内にローラー作戦で、安全に問題のある食品の徹底取り締まりを実施するというのだ。この努力は、一応の結果を出すことになろうだろう（五輪おわったらゆるむかもしれないが）。</p>
<p>
■だが、中国で、ニセ食品、悪質食品、残留農薬農産物の問題が完全になくなるとは思えない。なぜなら、国民の半分ぐらいは今後も、安全な食品より、安価な食品を求めているからだ。中国には、ロハス・スーパーで高価な有機野菜を買うセレブもいるが、残留農薬なんて洗えばとれるのだから安い野菜でいいではないか、と思う消費者もいる。通常の米の２０倍の価格の日本直送「ひとめぼれ」を買い占める大金持ちもいれば、発ガン性カビ毒・アフラトキシンに汚染された「民工米」でいいから、腹いっぱい食べたいと思う出稼ぎ者もいる。中国の食品安全の問題は、やはり格差の問題にかえってくる。</p>
<p>
■そして、中国の格差は開く傾向にある、としたら、むしろ食の安全問題は、ますます突出してくるかもしれない。全体としては、食品の安全性、合格率が増えても、そのぶん、貧困層の食卓に問題食品が集中し、貧困層の状況は一層悪化するのではないだろうか。</p>
<p>
■さらにいえば、その安全でない食品を食べざるを得ない貧困層が、金持ちや外国の消費者のために、自らの口には入らない安全な食の生産を求められる農民である可能性が高いのである。そうなったとしたら、それは人道的にも大いに問題があるのでは？</p>
<p>
■人の命は、天のもとでは、平等だろう。その命をつなぐ食の安全も平等であってほしい。ま、そこまで理想をもとめなくとも、中国にとって最大食品輸出国の日本としては、自らの食の安全を確保するためにも、中国の食の安全問題に関心を払い、農村問題解決や格差緩和に貢献できる形での経済・技術協力を考える必要があるのではないか、と改めて思う次第である。</p>
<p></font></font></p>
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		<title>民以何食為天　食の安全学⑬</title>
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		<pubDate>Sun, 26 Aug 2007 09:34:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[化学肥料汚染]]></category>
		<category><![CDATA[毒菜]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[食の安全学]]></category>

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		<description><![CDATA[■ずいぶん前だが、産経新聞の外信面で、「野菜も洗える洗濯機」（２００２年９月５日付）というコラムを書いたことがある。中国産残留農薬冷凍ほうれん草問題が表面化した２００２年夏、山東省青島市の大手家電メーカー、ハイアールを取 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■ずいぶん前だが、産経新聞の外信面で、「野菜も洗える洗濯機」（２００２年９月５日付）というコラムを書いたことがある。中国産残留農薬冷凍ほうれん草問題が表面化した２００２年夏、山東省青島市の大手家電メーカー、ハイアールを取材した際、新開発製品の「野菜も洗える洗濯機」を紹介された。そのとき、なるほど、中国の野菜は、洗濯機で洗わねばならないほど農薬まみれなのか、洗濯機で野菜を洗う発想、日本人にはないよなあ、と妙に感心したものである。蛇足かもしれないが、当時のコラムを再録しておく。</p>
<p>
■「野菜も洗える洗濯機」<br />
　中国野菜の残留農薬が日本で大問題になっているけれど、では中国人は農薬野菜を毎日食べても平気なのか？<br />
　そりゃあ同じ人間、平気なわけはない。しょっちゅう農薬中毒も発生している。だから中国では非常によく野菜を洗う。水道の流水で３０分洗うなんて普通。ゆでるときは塩をいれず、湯は必ず捨てる。塩を入れると、毒素と塩分が一緒に野菜に再付着するらしい。<br />
　少し前、中国最大手の家電メーカー、ハイアール社の見学にいったとき、〝野菜もあらえる洗濯機〟が展示されていた。「ハイアールは消費者のニーズに応じて、新しいアイデアをどんどん商品化しているんですよ」と、広報担当者が自慢していたが、中国人はそこまで野菜洗いに腐心しているのである。<br />
　ハイアールは三洋電機と提携して日本市場にも進出中だが、この洗濯機も日本で売り出されるかも。そうすれば農薬問題も解決、洗濯機も野菜も売れて、中国政府の思うつぼである。<br />
　しかし、パンツを洗った洗濯機で洗ったキュウリの浅漬けは果たして、おいしいか？中国人のビジネスアイデアには敬服するが、やっぱり農薬を減らす方に頭を使ってほしい、日本人としては&hellip;。（２００２年９月５日付）<br />
（再録おわり）</p>
<p>
■このコラム執筆時から約５年、野菜も洗える洗濯機は中国国内ではそれなりに売れているみたいだが、三洋電機と組んで日本市場進出を狙ったハイアールは結局撤退。やはり、野菜も洗える洗濯機的ビジネス感覚は、日本人にはついていけなかったということだろうか。ちなみに北京的感覚になれた私は、野菜を洗うのに洗濯機こそ使っていないが、洗剤は使っている。日本から来た友人は、「野菜を洗剤で洗うなんて、信じられない！」と言っていたが、これってこっちでは常識よ。</p>
<p>
■いや、何がいいたいか、というと、こちらの人たちにしてみれば、野菜に残留農薬があることは、当たり前のこと、おりこみずみなのだ。少なくとも、夏になると、<font size="2">「野菜の残留農薬濃度が高くなる季節です、気をつけましょう‥」と、堂々と雑誌やネットを通じて専門家から警鐘がならされる。パッチテスト式の残留農薬試薬も売られているし、主婦たちは野菜の正しい洗い方、なんて会話でもりあがるのだ。</font>というわけで、今回は、中国産野菜（国内向け）が、どのくらい残留農薬にまみれているのか、まとめたい。</p>
<p>
<font size="3"><strong><em>■国内ではまだまだポピュラー〝毒菜〟<br />
化学肥料による土地汚染も原因<br />
背景にはニセ農薬・肥料の氾濫！</p>
<p>
</em></strong></font>■残留農薬野菜が日本でホットな問題として注目されはじめたのは、２００２年から２００３年の冷凍ほうれん草残留農薬問題だろう。２００１年１２月に、中国産輸入野菜から使用禁止の農薬メタミドホスが検出されたことをきっかけに、日本の検疫当局が中国産野菜の監視を強化したところ、つぎつぎと残留農薬問題が発覚。</p>
<p>
■特に、このころ「中国国家品質検査検疫総局が全国２３都市について中国産野菜のサンプル調査をしたところ４７・５％から、安全基準を超える残留農薬が検出された」（２００１年１２月１０日、中国青年報）、「中国では年間１０万人が、野菜の残留農薬で中毒症状をおこしている」（２００１年１２月１８日　中国青年報）といった報道も日本で転電され、日本の読者に衝撃が走った。なんたって、日本の輸入野菜は２００１年当時、中国産が５３％をしめており、食卓に中国野菜が並ばない日はないからだ。</p>
<p>
■さらに２００２年は、日本のスーパーの店頭においてある冷凍加工食品から基準値を超えるクロルピリホス（食べたら中枢神経を侵す農薬）が検出されたりして、大騒ぎになった。「冷凍ほうれん草」問題と呼ばれたこの問題は、あわや禁輸措置発動というところまでいった。結局輸入自粛措置になったが、日本の措置に、中国はそれでも「保護貿易主義！」と非難ごうごう。残留農薬が検出された冷凍加工食品は枝豆やセロリもあったのに、なぜか冷凍ほうれん草が悪の代名詞になって、日本では冷凍ほうれん草の販売量が社会現象になるほど激減した。</p>
<p>
■さて、あのころ、逆ギレしていた中国も、その後ずいぶんと努力したようで、最近は、都市の野菜の半分が〝毒野菜〟という状況は多少改善されたみたいだ。２００７年の上半期、野菜の残留農薬合格率は９３・６％にたっした、と最近発表された「食の安全白書」で胸を張っている。また、政府が安全だと認定する、「無公害」「緑色」「有機」といった農産品の格付けラベル制度が浸透してきたことで、いちおう、消費者に安全な野菜の目安というものを与えることができている。</p>
<p>
■だが、しかし、残留農薬問題が依然、中国の食の安全の主要なテーマであることはかわりない。最近だってこんな状況だ。</p>
<p>
■山東省煙台市無公害野菜モニタリングセンターがこのど明らかにしたデータによると、２００７年７月末までに全市で廃棄された残留農薬野菜は１６トンあまり。７月だけで６トン以上。ニラ、キュウリ、セリ、小白菜などだった。検出された農薬はメタミドホスとメチルパラチオンなどという。</p>
<p>
■２００７年８月４日付の中国農薬ネットによれば、８月２日に煙台市で残留農薬野菜が市場に流入したことが発覚し、１・４トンの野菜が押収された。これも煙台市無公害野菜モニタリングセンターの発表。残留農薬野菜の筆頭はやはりニラ、キュウリだった。煙台市はじめ山東省は、野菜の産地として質、量ともに全国有数。無公害野菜（低農薬で安全と政府から認定されている野菜）栽培にも力を入れて、日本への輸出量も多い。そういうところでも、やはり残留農薬野菜が市場に出たりするわけだ。</p>
<p>■２００７年２月１０日、アモイ晩報によれば、昨年廃棄された残留農薬野菜は１１７トンで、前年よりむしろ増加。有機リン系農薬、メタミドホスなどが検出されたという。一日２トンの野菜が廃棄されることもあったという。</p>
<p>
■今年１月、環境保護NGO「グリーンピース」香港支局の発表によれば、市内６地域の市場から野菜・果物１０サンプルの抽出調査をおこなったところ、中国産５種からメタミドホス、トリアゾフォスなどの使用用禁止農薬が検出されたという。香港の検疫当局が昨年暮れに、市内に流通している果物、野菜３００サンプルについて検査を行い１００％合格を宣言をしたばかりだったため、当局の検疫の甘さに批判が集中した。</p>
<p>
■おなじく「グリーンピース」が０６年４月に発表した調査結果では、香港の野菜市場の３割を供給している百佳、恵康の両スーパーで、売られていた野菜５５サンプルの７５％にあたる４１サンプルから残留農薬が検出されたという。これら野菜は中国国内、香港で生産されたものだった。検出農薬の仲にはDDTやメタミドホス、６６６などの使用禁止農薬も。複数の農薬が使われて「農薬カクテル」になっている、という野菜もあった。</p>
<p>
■２００７年２月１０日の京華時報によれば、五輪をひかえた北京市では、ハイテクを駆使した野菜の品質管理を昨年９月から導入しているが、このほど小湯山特別野菜栽培基地が管轄している０２号基地の温室で栽培されたほうれん草に使われた農薬の残留値が基準を超していたことが判明して、出荷が停止された。</p>
<p>■これは、当局がいかに農産品の品質保証に真剣に取り組んでいるか、ということをアピールする記事だったが、優良農場の代名詞である「特別野菜栽培基地」でも残留農薬野菜はできてしまうことも明らかになった。ちなみにハイテクを駆使した野菜の品質管理とは、農産品が出荷される際にパッケージに生産地情報をそれこそ、どの温室のどの苗、というあたりまでもりこんだICタグを張り、あとで問題が起きたとき、その生産地・生産者を特定でき、責任を負わせるというシステムだ。北京では今年までに４０農業企業の１２０種の野菜について導入されている。</p>
<p>
■毒菜は農薬のせいだけではない。農薬より怖いのが化学肥料汚染野菜だ。農薬はよく洗えばなんとかなるが、化学肥料は、野菜の内部に毒が浸透する。化学肥料の過剰使用は、土地を窒素過多にする。そんな土地で育った農作物は硝酸態窒素を多く含むが、これは人体に入ると血中ヘモグロビンと結合し、体内に酸素が行き渡るのを阻害、酸素欠乏症を引き起こすことがある。この硝酸態窒素を多くふくんだ野菜を食べた赤ん坊の顔が、酸素欠乏で紫色になることがある。ブルベビー症と呼ばれる症状だ。家畜が食べれば家畜の健康が損なわれるし、味も苦くてまずい。中国でたまに信じられないくらい苦い大根やほうれん草があるが、これは化学肥料汚染野菜の可能性が高いので、食べずに捨てよう。</p>
<p>■２００７年８月２２日の光明日報によれば、全国で年間使用されている農薬は毎年１４０万トン以上、化学肥料は４３００万トン以上。中国は世界の耕地の７％を占めているが、化学肥料は世界の３５％を使用している。しかも、その効果率というのは、農薬で３０％前後、化学肥料で３５％という。つまり、本当は現在使用している３０％～３５％の量の農薬、化学肥料で十分なのだ。必要以上の農薬や化学肥料は土地と農作物を汚染し、人体に悪影響を与えかねないのだ。ちなみに中国で水質汚染、化学肥料による土壌汚染は全耕地の１０％にのぼる。</p>
<p>
■なぜ、そんなに化学肥料や農薬を多用するのか。実際、地方の農村を取材すれば多くの農民が肥料代と農薬代が経済負担だと訴える。この最大の原因は、目先の利益しかかんがえていない農民の無知だと思う。</p>
<p>
■たとえば、メタミドホスなど中国国内で使用が禁止されている農薬は、価格が安い。そして効き目が強い。低残留農薬を使うより、元手が２０％安くなるといわれている。虫食いのないきれいな野菜は、高く売れる、ということばかりにとらわれ、目先のお金節約のために、毒菜をつくってしまうことの方が、長い目でみれば生産者としての信用を失い損をする、という発想が、残念ながらない。</p>
<p>
■さらにいえば、農民に農薬や化学肥料に対する根本的な知識が欠如している。山東省莱陽市でアサヒビールなど日本企業３社が出資して経営している牧場・農場「朝日緑源」を取材したときの話。この農場の土地は、省政府の仲介で、農村所有の土地を借り、その土地の〝使用権（請負経営権）〟を所有する農民を社員や契約社員として雇って運営されている。ところが、土地を借りた当初は、化学肥料による土壌汚染で農作物を植えられる状況ではなかったという。</p>
<p>
■だから、朝日緑源は、まず麦類を土地に植え、余分な窒素を吸い上げさせ、その麦を廃棄するという作業を数回くりかえし、土地の窒素量を調節しなければならなかった。しかし、地元農民はそんな当たり前のことも知らず、せっせと化学肥料を加え続け、この土地で農作物をつくっていたのだった。化学肥料さえ入れれば、農作物がよく育つと思いこんでいる。農薬の使い方一つにしても、どのくらいの量を、どういう方法で、どういうタイミングで使う、という知識が行き渡っておらず、その管理の仕方がきわめて雑な場合が多いという。</p>
<p>
■農作物ではないが、中国の牧場では、乳牛に抗生物質を打つとき、ふつうの農民や、ときに農家の子供が獣医からもらった薬をぽんぽん打つという。日本では家畜に薬を投与するのは獣医だ。「量とかまったくいい加減で、投与量は多くなりがち。これじゃあ牛乳の抗生物質汚染が問題になっても仕方がない」と、中国で長年酪農指導をしてきた長野県松本市の酪農家、小沢禎一郎さん（６７）から聞いたことがある。</p>
<p>
■さらに、農作物の農薬汚染、化学肥料汚染を深刻化させているのは、ニセ農薬、ニセ肥料の多さだ。中国では、使用期限をすぎて成分が変質したり、カドミウムなど不純物や劇物が基準より多くふくまれている農薬・化学肥料が市場にでまわっている。さきほどふれたが、農民にとって農薬、化学肥料代は、大きな負担。だから少しでもやすいものを買おうとする傾向がある。そのため、安かろう悪かろうのニセ農薬・肥料をつかまされてしまうこともあるのだ。このニセ農薬、ニセ肥料は、しばしば農作物全滅などの被害を出し、農民が損害賠償裁判を起こした、といった形で報道されている。最近では国外での被害もでている。</p>
<p>
■たとえば、南アフリカで中国から輸入した化学肥料を使ってパイナップルを栽培したら、パイナップルが化学肥料を通じてカドミウムに汚染され、EUへの輸出がストップされてしまった。２００７年７月６日付、インディペンデント・オンライン（南アフリカメディア・インディペンデントグループのネットニュースサイト）が報じた。</p>
<p>
■実は日本の検疫でも、カドミウム入り混合肥料が水際で食い止められた例が一度ならずある。なんで、化学肥料にカドミウムが混入するのか、素人の私にはよくわからないのだが、中国のカドミウム土地汚染、農作物汚染も、工業排水による水質汚染だけでなく、化学肥料汚染も原因ではないか、との見方がある。</p>
<p>
■ニセ農薬・肥料の問題の最近の国内ニュースを拾い上げてみよう。<br />
２００７年８月１３日北京晩報によると、５・８トンの毒性の強いニセ農薬が１２日、北京コンクリート工場で処分された。北京市、農業・工商当局が展開した取り締まり活動で、１２８７の農薬生産企業から３６０キロの毒性の強いニセ農薬が押収され、依然に押収された６００キロのニセ農薬、４９００キロの使用期限を過ぎた劣化農薬とともに、灰にされた。押収されたのはメタミドホスなど５種類の有機リン系農薬で、これをまいた野菜を食べると人体に悪影響がでるという。</p>
<p>
■２００７年５月３１日の安徽市場報によると、合肥市工商当局は、ニセ農薬闇製造所を摘発、２万瓶以上のニセ農薬、家畜用薬を押収した。価格にして５万元に相当する。このニセ農薬は、毒性にしてふつうの農薬の倍にあたるという。</p>
<p>
■中国化学肥料ネット（２００６年１１月７日）によると、中国の化学肥料業界で最近は混合肥料の市場が急拡大しているが、この１０年の国産混合肥料製品のサンプリング調査では、全国の平均合格率が７０～８０％で流通地域（地方の農村など）の合格率は７０％以下という。混合肥料製造企業の多くは年産３万トン以下の零細企業で、ニセ肥料を製造したり、、製造技術が劣っていたり、製品の品質に対する化学検査機能が働いていなかったりする。こういった悪質、ニセ肥料が、外国産肥料の袋に入れられて市場にでまわることがある。</p>
<p>
■こうしてみてみると、中国の毒菜問題は、単に農民・生産者のモラル、利益主義の問題だけでなく、農民の無知、農業の体質の脆弱さ、肥料・農薬製造業界の体質の問題も関係する複合的な要因がありそうだ。</p>
<p>
■だから問題を解決する最大の鍵は、農村経済の立て直しを通じた中国農業の体質強化にほかならない。胡錦涛政権も「新農村建設」とスローガンを掲げているが、なにぶん人口の７、８割が農民という国。スローガンだけでは、遅々として進んでいない。</p>
<p>■ところで、対日輸出用冷凍加工食品製造で知られる山東省莱陽市の農業食品加工企業「竜大集団」や、さきほどもふれた「朝日緑源」など、日本企業の投資がどかんと入り、日本式栽培・管理の技術も導入されている農場は、私の取材したかぎりでは、その生産者である社員・契約社員（農民）の意識や知識、生産品レベルもかなり高いように見受けられる。日本の資本力、技術力、指導力には中国農業をかえていく力があるのだな、と感じた。</p>
<p>
■というわけで、日本の食卓が中国に支えられている現状は今後変わることはないだろうし、１３億人口をかかえる中国の農産物の安全向上が、世界の食糧問題に直結すると考えれば、米国のようにチャイナ・フリーを叫ぶより、日本としていかに、中国の農産物の安全や品質向上に寄与できるかを考えたほうがいいと、私は思っている。その方法として、ひとつは、検疫強化などを通じて、日本の食品、農産物への安全意識の高さを示し、このままでは中国の農産物はじめ食品の安全レベルは日本には通用しない、と警鐘を鳴らし続けることだろうが、もう一つは、経済利益を見込める形での、日本農業の技術、人材育成など協力のいっそうの促進ではないだろうか。それは長い目でみれば、日本農業にけっして不利なことばかりではないと思うのだが。</p>
<p>■おまけ。中国食品産業ネットが推奨する正しい野菜の洗い方。</p>
<p>①中国の野菜は、残留農薬、化学肥料による硝酸塩、寄生虫卵、土中にある様々な病原菌に汚染されている可能性があります。よく洗いましょう。</p>
<p>②残留農薬に関しては、水道水で１０分から６０分かけて洗えば１５％から６０％は除去できます。野菜・果物用洗剤をつかうと効果的です。</p>
<p>③高温で熱を加えることで、農薬成分を分解できます。夏の野菜はできるだけ加熱して食べましょう。よく洗ったあと熱湯で数分ゆでると残留農薬は３０％前後まで減らすことができます。さらに高温の油でいためると、９０％以上の残留農薬は除去できます。このほか、米のとぎ汁で野菜を洗い、日に干しても、効果があります。</p>
<p>④くだものの場合、皮をむくのも効果的ですが、皮にはビタミンCなどが多く含まれていることがあります。洗剤を垂らした水に１０～１５分つけて、きれいな水で洗うと、おおむねきれいになります。</p>
<p>写真もいろいろあるのだが、ネットの調子がわるいので後でアップする。</p>
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		<title>段ボール肉まんやらせ事件フォロー③</title>
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		<pubDate>Wed, 25 Jul 2007 21:44:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[やらせ報道]]></category>
		<category><![CDATA[段ボール肉まん]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[食の安全学]]></category>

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		<description><![CDATA[■段ボール肉まんやらせ報道事件は、本来なら、吉例小ネタニュース！で取りあげるような、キワモノ、おもしろニュースの類だったと思うのですが、なぜか日本で大きな注目をあびてしまい、ついに中国当局が本格的な食の安全報道規制にでて [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■段ボール肉まんやらせ報道事件は、本来なら、吉例小ネタニュース！で取りあげるような、キワモノ、おもしろニュースの類だったと思うのですが、なぜか日本で大きな注目をあびてしまい、ついに中国当局が本格的な食の安全報道規制にでてしまいました。</p>
<p>■つまり、やらせ報道ゆるしません、と党中央宣伝部（中国の思想・宣伝工作を管轄する一番トップ）が通達を出してしまいました。</p>
<p>■確かにやらせは、報道に携わるものにとってはずべきこと、ゆるされるものではありません。しかし、ちょっとまてよ。それは報道の自由が保障されている国にいえることで、中国のような、やらせでも、党の指導にあってればＯＫ、指導者の宣伝報道なんてほぼ１００％やらせ、でも党の指導にそむけば真実でも拘束！といった国で、この通達は微妙です。</p>
<p>■党につごうの良いやらせは良いやらせ。でも、都合のわるいつまり、たとえ食品安全を啓発するような報道のやらせは、ぜったいダメ。これってふつうに報道統制強化では??という感じです。きっと中央では「食品安全啓発報道を奨励していてたけどさ、なんか変な方向につっぱしっているから、やっぱり規制かけよっと」ということではないでしょうか。</p>
<p>■このあたりは、じっくり考えたいところなのですが、実は福島はこれからチベット出張なのでした。で、本日付けフジサンケイビジネスアイ（ＦＢｉ）に掲載した原稿の内容を紹介しておきます。ブログ読者と紙の読者はあまりだぶらないという前提で。</p>
<p><em><strong><font size="3">■やらせ防止？それとも報道統制強化？<br />
</font>もともとやらせ三昧の報道体質なのに<br />
食の安全報道のやらせがダメなら、<br />
政治報道のやらせもやめないと不公平！</strong></em></p>
<p>■中国共産党中央宣伝部は２３日、段ボール入り肉まんのやらせ報道事件をうけて、全国のメディア、報道機関に対し、やらせ・捏造（ねつぞう）報道防止を目的とした監督内容の監督強化をの徹底防止を通達した。しかし中国のフリーのテレビ関係者らによれば、「中国の報道はやらせが当たり前の世界。これは事実上、食の安全問題への報道統制ではないか」と反発が広がっている。</p>
<p>
■通達は中央宣伝部、国家・ラジオ・映画・テレビ総局、中国新聞出版総署の連盟でおこなわれた。今回の虚偽報道から教訓をくみ取り、共産党の指示・規定を改めて確認するように求めた上で、①報道内容の批判を受け付ける専用電話の設置②記事に関連する読者のウェブサイト上の書き込み、論評については事実と確認されるまで（つまり当局がＯＫを出すまで）掲載を認めない③やらせ報道を転電したメディアも処罰対象となる（勝手に後追いするな）などといった内容が盛りこまれている。</p>
<p>
■中国では国民の食の安全意識が高まっており、ここ数年、ヤミ食品・ニセ食品・危険食品の実態を隠し撮りした潜入ルポ番組が高視聴率を稼いでいる。こういった番組は、五輪前に零細食品加工企業、無許可の路上飲食品販売などを整理し取り締まっていこうという中国当局の方針と合致しており、これまでは「比較的自由に報道できる分野」（関係者）のひとつだった。</p>
<p>■この分野の番組制作を請け負ってきたのは主に契約スタッフ。中国ではテレビを含め公式メディアは当局の報道統制、管理下におかれ報道の自由には制限が設けられているが、契約スタッフは記者以外の身分で動くため、建前上、こうした縛りに引っかからないからだ。「一回３０００～５０００元の安い請負料で引き受け、当局から評価が得られればテレビ局記者の肩書で報道された」という。</p>
<p>
■ヤミ食品加工業者の内幕取材は、取材相手も命がけで逃げるため、実際の映像をとるのは極めて困難な仕事。そこで再現フィルム風のやらせ映像をつくることは珍しくないという。このことは、「テレビ局、そしてその上層部も暗黙に了解していた」という。北京テレビで「段ボール肉まん」問題を取材した契約スタッフ、●（砦の石のかわりに言）北佳氏はこの業界ではやり手として知られ、今回も番組放送直後、高視聴率をはじき出したとして、北京テレビ上層部から「すぐれた番組をつくった。若い記者は見習うように」と称賛されていたという。</p>
<p>
■しかし、この報道が海外で問題視され、中国の国家イメージを傷つけたとみると、当局の態度は一転、●氏は拘束され、「虚偽テロ情報を故意に流した容疑」に問われるとも指摘されている。テレビ局の番組責任者３人の免職され、番組主管編集局次長は引責辞任した。</p>
<p>■一方、別のフリーカメラマンによれば「中国のテレビ報道は、党の宣伝という目的に沿っていればやらせはかまわない」といい、中国の報道には、もともとやらせ体質があったという。たとえば「温家宝首相が春節で河南省の通称エイズ村と呼ばれる村を視察した（０５年）とき、村には本当は医者や看護婦などいないのに、別の都市から大量の医師・看護婦を動員してカメラに写して、さも現地の医療が充実しているようなアピールしていた」。ＣＣＴＶで、農民がさもありがたそうに、国家指導者を褒めそやすのも、農民の自分の言葉ではなく、発言内容を指導されるのが普通だ。</p>
<p>■そういう「やらせ体質」の中で、「食の安全報道」にだけブレーキをかけるのは、国際社会の非難が集中するこの問題を沈静化するのが目的の報道統制強化と、受け取る記者もいる。</p>
<p>
■中国の食の安全問題を長年取材し『民以何食為天（民は何を食べて天と為すか）』（中国工人出版社）などの著書がある北京のフリージャーナリスト、周★（京へんに力）氏は「食品安全の問題の本質は、報道がやらせかやらせでないかという点ではない。５００㌘?元の豚肉を使って一個１元以下の安価な肉まんは絶対作れないというのは事実であり、それに紙が混じっているのか、病死の豚のリンパ液などもっと危険なものが混じっているか、それを取材し解明する方が大切」と訴えている。<br />
（以上）</p>
<p>■周さんによれば、かれが数年前に取材したときは、「紙入り肉まん」は見なかったが、病死の豚の首（リンパ液）の入った肉まんはあったそうです。病死の豚のリンパ液、つまり病原菌、ウイルスがつまった肉まんであり、加熱が万が一たりなかったりすると、人間に感染する可能性が大だと、たいそう危険におもったそうです。周さんは、段ボール肉まんをみたとき、「紙ならまあ食べられるか、リンパ液入り肉まんのほうが危険だな」とおもったそうです（おいおい）。まあ、水酸化ナトリウムという化学物質が入っていても、酢をつけてたべれば中和される？ということでしょうか。</p>
<p>■おお、タイムリミットです。しばらくチベットにいってきます。出張先で更新できない可能性大なので、ご了解くださいませ。</p>
<p>・</p>
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		<title>民以何食為天　食の安全学⑪</title>
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		<pubDate>Tue, 17 Jul 2007 13:20:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[ニセブランド飲料水]]></category>
		<category><![CDATA[ネスレ]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[食の安全学]]></category>

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		<description><![CDATA[■北京にかぎらず、中国では、少し生活に余裕のある人は、水道水を飲まない。なぜなら、まずいから。安全ではないからだ。このブログでも以前紹介したが、水道水から寄生虫やボーフラが一緒にでてくるような国である。上海の水道水はうっ [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■北京にかぎらず、中国では、少し生活に余裕のある人は、水道水を飲まない。なぜなら、まずいから。安全ではないからだ。このブログでも以前紹介したが、水道水から寄生虫やボーフラが一緒にでてくるような国である。上海の水道水はうっすら黄緑色をしているし、無錫の水道水は歯をみがくだけでえずくほどの悪臭がする。地下水をつかった水道水は、重金属汚染が深刻な地域も。</p>
<p>
■で、都市部の豊かな人たちは飲料水はもっぱら買う。プラスチック容器（桶）にはいった水を給水器に設置する。ブランドにもよるが１桶１０～１６元。この水は、きちんと水販売店業者が新聞みたいに宅配してくれるし、チケットを買えば割安になったりするので、水を買うことはそんなに不便ではない。私は一人暮らしで、料理もしないから、一ヶ月に１桶１９㍑もあれば十分。</p>
<p>
■ところが、最近、この飲料水にニセモノが結構多いことが、判明した。すでに新聞でも報道済み「ニセブランド飲料水」事件である。市場に出回る商品の半分がニセモノというのは、当局や業界団体からも異論がでているが、それでもかなりの数のニセモノがあるはずだ。というのも、わたし自身も、今思えばニセブランド水と思われるものを買った気がするのだ。というわけで、食の安全学⑪は、飲料水がテーマ。水は食か？といわれれば、こまるのだが、口に入るものの基本ということで。</p>
<p>
<strong><em><font size="3">■あなたの飲んでいる飲料水はほんものか！？<br />
ブランド・ミネラルウォーター、実は水道水<br />
雑菌基準値３０倍の天然水も！<br />
</font></em></strong></p>
<p>
■５年前、北京に赴任して最初に買ったものは給水器だった。一般に桶水とよばれる容器入り飲料水を利用するには給水器が必要なのだ。で百貨店の家電店で、ハイーアール製の給水器をかったところ飲料水２個（３８㍑相当）を無料プレゼントしてくれるという。家電店から飲料水販売店の電話番号をもらった。この「飲料水無料プレゼント」が実は罠だったりするわけだが、まだ北京のきたばかりで、このときは、中国のペテン文化に対する警戒心が今ほどなかった。そう、おろかにも「ラッキー」なんて思っていたのだ。</p>
<p>
■その電話番号にかけると水販売業者がすぐに容器入り飲料水２個をもってきてくれた。で、１００元くれ、という。なんで？無料プレゼントでしょ？と問い返すと、水はただだが、プラスチック容器は１つ５０元、２つで１００元という。引き続き同じ業者から水をかうなら、空容器をひきとるかわりに、容器代はただ、水代だけ払えばいい。この業者と契約をうちきるとき、空容器と引き替えに１００元が返金される。こういうしくみだ、といって「容器保証金１００元」の控えをもらった。これをまんま信じるこのころの私はまだまだ甘かった。</p>
<p>
■で、タダでもらった水をしばらく使っていたのだが、どうもまずい。なんというか、カルキくさい？もともと、私は水をそのまま飲むことはほとんどない。お茶やコーヒーにして飲む。最初はお茶っぱかコーヒー豆の質がわるいのか、と思っていたのだが、ある日、給水器からそのまま水をのんだら、すごくまずかった。</p>
<p>■で、タダでもらった水はやっぱりダメだ、と思い、２個使い切ったあとで、ネスレ（スイス系食品ブランド）のブランドミネラルウォーターに切り替えることにした。このとき業者を変えればよかったのだが、ネスレに変えたい、と業者にいうと、うちもネスレを取り扱っている、という。ちなみに、なぜは、ネスレかというと、中国総局で買っている水がネスレだったから。１個１４元とちょっと高め。</p>
<p>■で、ネスレの水にしたのだが、家にほどんといることのない私は、しばらく水の味がへんだときづかなかった。夜寝る前などに飲む水は、冷蔵庫にいれているエビアンやペリエの小瓶。で、ある日、ひさしぶりに家で給水器から水をのむと、これがまず～い。アーイ（お手伝い）さんに、ネスレの水ってこんな味なのか？と飲ませてみたところ、「きっと古いんでしょう。早く飲まないから」という。一桶１９㍑の水を消費するのに、私は２カ月くらいかけているから、たしかに古くなっているのかも、と思い、じゃあしかたないか、とそのときは諦めた。</p>
<p>■しかし１年たって、やはり水がへんだと思い、業者を変えることにした。で、電話で業者を呼んで空容器と引き替えに１００元返すように、と要求すると、なんとその業者、「電話番号は、おなじだけれど、この控えを発行した業者とうちは違う」と言い出して１００元を返すことを拒否。</p>
<p>■確かに、控えの業者の名前が、最初に契約していたときと違っていた。なぜこんなことが？相手が答えて説明するには、前の業者は経営難でつぶれた。そのあとの事務所を、自分たちが、受け継いだ。電話番号も受け継いだ。なら、顧客に対する責任も受け継げよ、と文句をいったが、私は一従業員で、よくわからな～い、とかわされた。</p>
<p>
■たかが、１００元、されど１００元。腹たちまぎれに、控えに書かれた水販売店の住所に突入。責任者にねじ込むつもりだった。ところが突き止めた住所は、小さな社区（住宅街）のアパートの地下の一室。はだか電球ひとつ、木の古びたテーブルひとつ、ふるぼけた電話がひとつ。こきぶりがはいずる部屋には、山のように空のプラスチック容器と、水の入ったプラスチック容器がつまれていた。外には自転車リアカーが１台。これって、本当に水販売店？？</p>
<p>■結局、その業者の事務所には３回くらい通ったが、ぜったい１００元は返してくれなかった。消費者組合に訴えるぞ、裁判おこすぞ、と脅しても、相手もたかが１００元のために、費用も時間もかかる裁判なんて起こさないとタカをくくっている。実際、１００元取り戻すために、炎天下の道を何度も通い、不毛な交渉なんて、続けてられなかった。それでなくとも糞忙しい記者稼業。しかも、新聞記事に書き立てるには、あまりにもショボイ話。自分の根性無しをうらみつつ、この件については、私は敗北を喫したのだった。</p>
<p>
■このときは、容器料金１００元を騙しとられたことにばかり腹をたてていたが、改めて考えると、あのまずい水は、まちがいなくニセネスレ・ミネラルウォーター。蓋にはちゃんとセロハンのシールがはってあり、中の水が入れ替わっているなんて考えもしなかった。単に、さすが中国製だから質悪い、くらいにしか思っていなかった。きっと消費者から水容器代を騙しとり、ニセ飲料水をうりつけ、ばれそうになったら店をつぶしたことにして、店の名前と経営者の名前を変えるのが手口なのだろう。</p>
<p>■さて、最近のニセブランド飲料水報道によれば、こんなニセ飲料水が出回りはじめたのは２００２年前後、そう私の赴任時期とかさなっていた。私はかなり初期に騙されたクチか。</p>
<p>■ニセ水といっても、実はレベルがいろいろある。まず、中味が水道水。水道水は、地域によってずいぶん味が違う。同じ北京市でも郊外の地下水利用の水道水は結構おいしいし（重金属汚染はひどいらしいが）、高級ホテルやマンションの水はかなり高度な処理がしてあり、実際飲んでも、ちょっと味がする程度。一方、普通の住宅、アパートの水はのめたもんじゃないし、朝陽区のある地域では虫が出てくるレベル。でも水道代はかわらないのだ。だから、いい水のでてくる地区からとった水道水なら、けっこう騙せるし、さほど危険でもない。もっとも、今年５月に行われた１６２ブランド飲料水抜き打ち検査では雑菌が基準値の３０倍の「天然飲料水」とか、塩素が基準値を超える「ミネラルウォーター」とかがみつかっているし、敏感な人ならおなか壊すかもしれないな。</p>
<p>
■また、雑牌水といって、ブランド名無しの飲料水、それに水道水をまぜたものなど、そのまま水道水をつめるよりは、ちょびっとマシなニセ飲料水もある。いや、むしろこチラの方が主流か。はっきりいって、よっぽど鋭敏な舌をもっていないと、お茶やコーヒー、料理につかっている水の味なんて、わからない。きっと、私のように、やっぱり中国のミネラルウォーターって質わるいよな～と思いながら、信じて飲んでいる人は多いのではないか。きくところによると、わが同朋会社のフジテレビ北京支局の飲料水もニセモノだったとか。いつもアンテナをはってニュースを探し回っている記者だが、自分自身のことはいがいと鈍感なのよね～。</p>
<p>■私の記憶では、ニセ飲料水事件を最初に本格的に報道したのは北京の大衆紙、京華時報（７月９日付）。この記事を参考にしつつ、まず事件の概要を説明しよう。</p>
<p>
■７月４日、有名ブランド飲料水の北京区販売責任者が、目下北京市場に流通する桶（大型プラスチック容器）入り飲料水の半分はニセモノだと、同紙に告発した。その根拠として、業界の統計では、２００６年に北京の飲料水は２００ブランド以上、販売数が１億桶。うちワハハ、ＲＯＢＵＳＴ、ネスレ、燕京の四大ブランドが２５００万～３０００万桶。</p>
<p>■しかし、北京の水販売店は約２万店あり、その販売店数から割り出した市場流通量は、２億桶。つまり１億桶分はニセモノ。飲料水１桶の価格を最低１０元とすると１０億元分を消費者から詐取したことになる。このデータについては、同紙記者が他の水ブランド企業に確認したところ、同意したという。</p>
<p>
■北京で、桶入り飲料水市場が形成されはじめたのは、１９９７年。当時はニセ水などなかったらしい。このころ、飲料水を買ってのむのは、豊かな家庭にかぎられていたからだ。しかし、飲料水市場はあっという間に拡大、（それほど北京の水質は悪かった）、それにともない２００２年ごろからニセ飲料水が登場しはじめた。ニセ飲料水は主に先にあげた４大ブランドだった。ただこのころ、ニセ飲料水が市場に占める割合は２０％前後だったという。その後、５年、ニセ飲料水業者が瞬く間に、市場の半分？を締めるようになったのだという。</p>
<p>■北京でなぜこれほどニセ飲料水が出回るようになったのか。これには北京の飲料水販売方式が関係する。北京では独立経営の水販売店が市場を圧倒しており、その販売店が、各ブランド飲料水メーカー企業から水を買う。そして消費者に売り、宅配する。ちなみに、広東省などでは違い、広東市場大手の華潤集団怡宝食品飲料（深セン）は、自社専売店を通じて消費者に商品を届ける。新聞の宅配システムみたいなもんだな。ちなみに怡宝は、昨年広東省だけで２０００万桶の飲料水を販売し、２００６年９月、今度は北京市場に乗り込もうとした。</p>
<p>■怡宝食品飲料の責任者は、最初は北京の販売方式にしたがって、独立系水販売店と契約しようとおもったのだそうだ。ところが、その商談のさいに、北京の水販売店がニセ飲料水の作り方を話しはじめたというのだ。この広東人、一応まじめな商売人だったらしく、その時点で怒って席をたった。結局、わずか３０店舗の自前の専売店で北京市場進出を果たしたが、２万店の水販売店対３０店の専売店では勝ち目はない。「北京の消費者は、なぜみんなニセ飲料水をかいたがるんだ？」とこの怡宝の責任人者は嘆いているそうだ。</p>
<p>■ニセ飲料水は、ニセブランドの容器にはいっているのだが、この点についても、同紙記者は、ニセブランド容器製造工場に潜入取材している。こういう覆面取材とか潜入取材とか、中国人はうまい。日本人記者には、「取材相手を騙す」という行為が記者倫理に抵触するようで、なかなかできない。</p>
<p>■その潜入取材によると、そのニセブランド容器製造工場長は「北京の９割以上のニセブランド飲料水容器はオレがつくっている。一個０・５元」といい、覆面記者は数万個分のニセブランド容器を契約したという。そのあと、自分が記者であることをばらし、あらためて取材要請した。（たぶん、これって取材協力しないとお前の名前さらすぞ～、という脅しのやり方だな。あこぎだな～）。</p>
<p>■で、そのニセブランド容器工場長の紹介で、ニセブランド飲料水製造工場の潜入取材に成功している。最初、その工場長は「うちは間違ったことはぜったいしない」とかいってニセブランド飲料水を造っていることを否定。でも、最後に、普通のニセ飲料水なら１・５元、ワハハブランドの容器にいれ封をして、合格証を添付で１・８元でニセ飲料水を造っていることをみとめた。この工場では年１０万桶のニセブランド飲料水を造っているのだという。ちなみに、この取材協力したニセブランド容器工場長は、数日後公安に逮捕された。（記者がたれこんだ？やはり日本人記者にはここまであこぎな取材はできん。）</p>
<p>■１・８元で買えるニセ飲料水を、十数元のブランド飲料水として売る。運搬人などの人権費をのぞいても、一個につき７～８元の純利益だ。濡れ手に粟の商売である。しかも、元手は５００元くらいで足りるのだそうだ（リヤカーと電話さえあればいのだから）。だから水販売店の経営者には、地方からの出稼ぎ者が多い。私がだまされた水販売店は、河北省の男がやっていた。京華時報記者が取材した水販売店は河南省出身だった。街でリヤカーで桶水を運んでいる男達をみれば、この水販売店関係者のほとんどが、農村からの出稼ぎ者であることはみてとれる。私は、北京のニセ飲料水問題の本質のひとつが、ここにも求められるのではないか、と感じている。</p>
<p>
■中国はものすごい水不足である。全国で３・２億人の農民が安全な飲用水を確保できない。私の友人は、北京郊外の農村部に住んでいるが、そこは１日おきに断水がおきる地域。水は、水道水がでる間に大がめにためて、大事につかう。例えば、手を洗ったり口をゆすいだ水をとっておいて、トイレに流すとか、皿を洗った水でお鍋を洗い、最後には畑にまくとか、常識のようにこまめにやっている。</p>
<p>
■しかし、北京市中心部に暮らすものは、実は水不足を肌で実感するこことはほとんどない。金持ちたちは、バスタブの２つあるマンションの暮らしがあたりまえで、朝晩風呂に入るのも習慣化している人が増えている。いたるところで噴水池があり、百貨店の中まで人工の小川がながれている。来年の五輪が終わるまで、北京の中心部で水不足を実感させられるような状況はないはずだ。なぜなら、華北全体の水が今、北京に集められているからだ。五輪の舞台であり、世界各国からお客様が集まる中国の表玄関がひからびているなんてことは、中国のメンツにかけても許されないのだ。</p>
<p>
■河北省や山西省には、小規模ダムがけっこうあるが、それら水はぜんぶ優先的に北京に送られる。目の前の畑が日照りでひからびても、ダムの水は北京におくられる。で、結局農業でくっていけなるので、農民たちは近くの大都市、北京に出稼ぎにでる。きっと、北京の水のぜいたくなつかいっぷりに度肝を抜かれることだろう。</p>
<p>■河南省の淮河は中国の河川の中で最も汚染のひどいもののひとつ。流域にはがん発生率が異様に高い俗称〝がん村〟が点在する。まずしい農民はプラスチック容器入りの水を贅沢に飲む習慣などない。汚染された井戸水、川水をつかったにがい水道水を飲んでいるのだ。中にはその汚染水さえ、十分にない地域もあるのだ。</p>
<p>
■北京の水販売店で働いている人たちの多くが、そういう水不足の苦しみを経験してきた出稼ぎ農民だと考えてみよう。少々うがった見方だが、自らの飲料水の安全が守られていない彼らに、北京市民たちにおいしい水を届けよう、なんて気持ちがもてるわけないだろう。彼らにとっては、北京の水道水だって、自分たちの故郷から取りあげられた貴重な水。だましたところで、髪の毛ひと筋の罪悪感などない。しかも、北京の水道水なんて、故郷の汚染水とくらべるとずっとずっと安全だ。</p>
<p>
■京華時報は、ニセ水問題の解決の指針として、①飲料水メーカーが、こういった出稼ぎ農民のやっているような水販売店をたよらず、独自の水販売網を構築すること②工商当局がきちんと水販売店の営業を許可証などを通じてコントロールすること③市民がもっとニセ水に対して警戒心を持つこと、などをあげているが、個人的意見として、ここに、④全国の水道網整備、水質整備など水問題について根本的解決をはかり、今の中国の深刻な問題である「水格差」を是正する、ことを加えたい。</p>
<p>
■中国では、７月１日から全国の都市部で水道水を直接のめるようにレベルアップするプロジェクトが始まっている。今までヒ素、水銀、カドミウム、鉛など１５項目だった化学汚染物質チェック項目をに、農薬成分、モリブデンなど重金属類を追加し７４項目に拡大。このほかのチェック項目をふくめるとぜんぶで３５項目から１０６項目に増やす。遅くとも２０１２年までにこのプロジェクトは完了し、少なくとも都市部の水道水は安心してのめるようにする、としている。</p>
<p>■そのあかつきに、ニセ水問題が完全になくなるとは思わないけれど、少なくとも職業倫理とかコンプライアンス（法令遵守）とか責任とか、そういう高等な意識は、その産業に従事する人のくらし、安全が保証されていないと育たないのではないだろうか。まず、最低限の水の安全問題を解決すること、ニセ水問題の本質はここにある気がする。</p>
<p>
■ところで、２０１２年までに水道水を直接飲めるようにするという、高い目標はわかったが、技術的にどうやって水質をよくするつもりなんだろうか。中国当局はそこのところ、まったく説明していない。最近、日本の知人に聞いたのだが、日本の東京の水道水って、今はすごくおいしいくなったんだって？清華大学<font size="2">環境学部環境管理策研究所の常杪所長</font>は以前、中国各地の上下水網整備プロジェクトなどは日本を含む海外技術に期待したい、と語っていたし、ひょっとすると、日本の関連企業の出番かもしれない、よ。</p>
<p><img height="288" alt="" width="216" align="baseline" border="0" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2007/07/103407.jpg" /><br />
桶水と呼ばれる大型プラスチック容器入り飲料水と給水器。これは中国総局のネスレの水だ。</p>
<p><img height="336" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2007/07/103526.jpg" width="252" align="baseline" border="0" alt="" />中国の赤い河（天津）</p>
<p><img height="266" src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2007/07/103552.jpg" width="354" align="baseline" border="0" alt="" /><br />
白い河（河南省）</p>
<p>中国の水は、どこも汚い&hellip;。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>民以何食為天　食の安全学⑨</title>
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		<pubDate>Tue, 29 May 2007 12:48:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[寄生虫]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[福寿螺]]></category>
		<category><![CDATA[食の安全学]]></category>

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		<description><![CDATA[注意！！お食事の前にはご覧にならない方がベターです。あと、虫の苦手な方、覚悟がいります。当ブログを読んで、中国産食品が食べられなくなっても、責任とれません。でも、福島は中華料理大好きです。 ■すこしまえ、北京市朝陽区の住 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><font color="#ff0000">注意！！お食事の前にはご覧にならない方がベターです。あと、虫の苦手な方、覚悟がいります。当ブログを読んで、中国産食品が食べられなくなっても、責任とれません。でも、福島は中華料理大好きです。<br />
</font></p>
<p>
■すこしまえ、北京市朝陽区の住宅の水道から、<a target="_blank" href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070509-00000002-rcdc-cn.view-000">糸くずのような虫</a>が出た、という事件が話題になった。千匹くらい水といっしょにどどっとでたみたいだ。写真をみたところ線虫みたいだ。ねずみの糞などに寄生しているヤツだ。線虫だったら、まちがって飲むと髄膜炎などになって大事であるが。</p>
<p>
■正直いって、中国では驚くほどのことではない。北京では二年前も同様の<a target="_blank" href="http://news.sina.com.cn/o/2005-06-16/01186182202s.shtml">事件</a>があった。私自身、９８年に上海復旦大学に留学中、学生寮の水道水から、全長２㌢の糸くずのような虫がいっぱい出てびっくりしたことがある。最初、洗濯物の糸くずかな、と思って気にせずつかっていたら、その糸くず、生きている！ボウフラのように浮いたり沈んだりして動いているではないか。学校側に文句をいったら、次の日給水タンクを掃除していた。給水タンクの継ぎ目などから、ガガンボ（蚊のでかいやつ）が入って卵をうみ、それがタンク内でどんどん繁殖してしまったのだと。中国ではよくあるはなしとはいえ、タンク内の様子を想像して、とりはだがたった。</p>
<p>
■北京（だけではないが）で水道水は煮沸しないと飲めない、というのは常識であり、水槽タンクに線虫やボーフラ（特大）が繁殖したとて、まあ、気持ちわるい、ですむが、こういった虫が、水産品やつけものに含まれているとしたら、これはただごとではない。今回のエントリーは、食品の寄生虫汚染をテーマとする。</p>
<p>
<font size="3"><strong><em>■なあに、かえって免疫力がつく？まさか！<br />
１６０人以上の被害をだした北京のタニシ線虫<br />
肺吸虫病、肝吸虫病は全国にそれぞれ１２００万人<br />
グルメブームで増大する食品寄生虫汚染の危機</p>
<p></em></strong><font size="2">■昨年夏、北京市の蜀国演義酒楼というレストランで出された福寿螺（スクミリンゴガイ、ジャンボタニシ）を使った前菜を食べた人がつぎつぎ髄膜脳炎を起こした。原因は、福寿螺に寄生していた「広州管圓線虫（広東住血線虫）」。貝料理は火を通すと硬くなってまずいので、火加減が大事なのだが、しっかり過熱されずに寄生虫が生き残っていたのだな。</p>
<p>
■この線虫は、ドブネズミなどの体内に寄生する成虫にして２㌢ていどの虫で、その幼虫はねずみの糞にまじって外にでる。福寿螺などの貝が、このねずみの糞をたべ、中間宿主になり、この貝などを人がたべたとき、その幼虫は、胃や腸の壁をつきやぶり、血液やリンパ液の流れにのって身体中をめぐり、中枢神経部分にあつまる。で髄液をつたって頭蓋に侵入して、脳みそを食べる？そうだ。このとき、ものすごい頭痛に、発熱、顔面マヒ、痙攣、昏睡などの症状がでて、ときには死んでしまう。こ、こわい！！</p>
<p>
■この寄生虫病の集団発生は北京ではじめてといわれ、当時、私をふくめ、タニシ好きには衝撃がはしった。福寿螺の唐辛子炒めは数年前から、北京っ子の間で大流行している南方料理のひとつで、私も大好物。８月１８日、北京市衛生当局は市内で福寿螺料理をたべて線虫病にかかった２３人が入院中、と発表し、最近、福寿螺をたべて皮膚がむずむずする、くびが肩こりみたいに硬くなる、など自覚症状がある人はすぐさま病院へＧＯ！と警告を発した。虫が血管などを通ってからだを異動するのでむずむずするし、それが最終的には髄液をつたって首をとおるから、首が凝るそうだ。</p>
<p>
■この発表のとき、私は１０日くらい前に福寿螺料理を食べたばかりだったので青くなった。線虫病もこわいが、病原菌と誤診の巣窟、北京の病院にいくのも別の意味で恐い。潜伏期間の１０日がすぎても、なにも変化がなかったからよかったけれど、中国では日常生活の中にこんな風に危機が潜んでいる。</p>
<p>
■２００６年９月２９日の北京市衛生当局の発表によると、この北京タニシ線虫病集団発生は、最終的に感染者１６０人、２５人が重症、５３人が中等症。幸い死者はなかった。２９日段階で全員が退院している。貝も虫も本来北京のような北方に生息するものではないから、寄生虫病の大流行の心配はない、と衛生当局は力説していたが、本当かなあ。</p>
<p>
■レストランによれば、この福寿螺、ちゃんと食品としての「合格証」がついていた。しかし、その後の調査発表で、福寿螺１匹に３０００から６０００の線虫の幼虫が寄生していたことが判明。あれいらい、タニシブームはすっかり火がきえている。このレストランは被害者１１８人から慰謝料を請求され、すでに計３００万元を支払っている。</p>
<p>
■ちなみに、原因食材の福寿螺、もとは８０年代に南米からきた外来生物で、中国人にとっては農作物を食い荒らす敵だった。で一生懸命、退治したが、捨てるのはもったいないと、たべてみると意外においしい。で、中華料理として定着。外来の有害生物も中国人にかかれば、ひとたまりもないな、とおもっていたが、さすが生命力、繁殖力が群をぬいてたくましいジャンボタニシ、だまって食われてはいなかったわけだ。</p>
<p>
■中国の寄生虫汚染は、タニシだけではない。高級食材の上海がには肺吸虫汚染の危険がある。上海ガニは蒸して食べるのが一般的だが、ツウは「酔蟹」（生の上海がにの紹興酒づけ）がたまらないという。本来、上海がにの産地・江蘇省や上海あたりの金持ちらの特権的な食べ方だが、最近の全国的な三流グルメ指向により、この料理は全国の上海料理店、江南料理店でけっこうやすくで食べられるようになった。その結果、広東や上海など水産物の生食の習慣がある一部地域に流行していた肺吸虫病（肺ジストマ症）が全国区の病気になっている。</p>
<p>
■２００７年１月２７日の新華社（電子版）によれば、寄生虫感染被害がもっともひどいのは、肺吸虫感染で、全国で発症例は１２００万人にのぼると、中華医学会寄生虫分化会の余新炳・副主任は指摘している。</p>
<p>
■肺吸虫とは、成虫１㌢前後のレモン型の虫で、中間宿主はカニやえび、魚などの水産物。食べると、肺に移動し寄生、血痰など結核に似た症状がでて、結核に間違われる場合も多い。ひどくなると胸水がたまったりするし、ときには血液の流れにのって脳にはいって髄膜炎もおこすのであなどれない。</p>
<p>■つけもの類も要注意だ。２００５年秋、韓国の検疫当局が中国産キムチから生きた寄生虫の卵が検出し回収さわぎがあったのも記憶に新しいが、ハルビン市では「?醤菜」とよばれる野菜の醤油漬けによる、嚢虫感染が急増している。</p>
<p>
■２００７年１月、ハルビン市の九三学社（中国特有のなんちゃって野党みたいな政治連盟）が発表した調査報告では、ハルビン医大第二付属病院に毎年収容される寄生虫病は２０００～３０００人だが、そのうち９０％が脳嚢虫症で、原因は不潔な?醤菜だというケースが近年急増しているという。</p>
<p>
■脳嚢虫症とは、嚢虫（有鉤条虫の幼虫）が、血液をとおって脳にいき、脳腫瘍みたいな塊になる病気。有鉤条虫は豚などに寄生しているが、その糞とともに卵が外にでて、土壌を汚染したり野菜についたりする。中国の農村では豚を飼っているところが多いから、野菜への汚染も結構おおいのだ。</p>
<p>
■同病院の脳外科医、葉偉教授の説明によると、昔みたいに病死の豚を食べて嚢虫に感染するケースは、衛生意識の高まりで減ったが、食品の「純天然」の間違った概念追求が、逆に嚢虫感染のきっかけになっているという。つまり、化学肥料でなく、家畜の糞尿を肥料にした「純天然」「緑色」野菜なら、生食ＯＫみたいな誤解があるわけだ。確かに、残留農薬や化学肥料で、舌がぴりぴりするような野菜は、生食や漬け物にむかないけれど、家畜の糞尿肥料を利用するなら、よっぽど、きちんと洗わないと。</p>
<p>
■こんなふうに、寄生虫問題は、中国人にとってきわめて日常的、身近な食品リスクなのだ。そして、信じられないことだが、中国の食品の寄生虫汚染は、９０年代にくらべると、経済も衛生観念も発達したはずの今の方がいっそうひどくなっている。中国医学論壇報（２００６年９月１８日付）がつぎのように報じている。</p>
<p>
■中国衛生省が２００１年６月から２００４年末までに全国３１省・自治区・直轄市で展開した「人体重要寄生虫病現状調査」によると、寄生虫病は肝吸虫（肝ジストマ症）、肺吸虫（肺ジストマ症）、嚢虫病、旋毛虫病、弓形虫病などが食源性が大多数をしめていた。１９９０年の一回目の同様の調査と比較すると、肺吸虫の感染率は７５％上昇し、条虫感染率は５２・４７％上昇している。</p>
<p>
■北京熱帯病研究所の寄生虫病専門家の甘紹伯教授は、「寄生虫病の流行は昔は農村だけだったが今は都市部に徐々に移行している。２００５年にもっとも肺吸虫の感染率が高かったのは上海市と重慶市」と指摘。また本来、南方の病気だった寄生虫病が北部に移行する傾向も目立ち、患者も昔のような貧困者だけではなく、金持ちに増える傾向があるという。</p>
<p>
■つまり、これは生食など海外の影響をうけた新しい食習慣が都市の金持ちの間に流行したこと、飲食上の新しい試みの追求に、食品検疫作業や寄生虫対策がおいついていない、状況が背景にある。<br />
（以上）</p>
<p>■広東人には生魚を食べる習慣があり、雲南人は、生豚肉を食べる習慣があるが、中国のほとんどの地域では魚も肉も野菜も生食の習慣はなかった。みんな、熱々の油でよ～く加熱してたべる。しかし、経済が発展して金持ちが増え、情報網が発達し、日本食のすし・さしみブーム、生野菜のサラダブーム、韓国料理のユッケなど、都市部に、先端のグルメ文化が開花した。「酔蟹」に、福寿螺、南方の一部の人しか食べなかったものが、今は全国で食べられている。野菜の生食は、化学肥料や農薬の多用から、糞尿堆肥中心の栽培による「純天然」「緑色」野菜ブームを起こした。だが、そのグルメブームの急激な広がりに、品質管理が追いついていない。</p>
<p>
■日本人はけっこう昔から全国的にすしや刺身、つけものを食べてきたが、それは圧倒的に生活習慣が清潔で、衛生観念が発達した、きれい好きな民族であったから問題なかったのだ。食というのは文化だから、その国の国民性にあった料理というものが発達してきた。衛生観念の基準が全く違うのに、料理法だけまねするのは、やはりダメなのね。</p>
<p>
■１３億人口のうち、三流グルメの金持ちが１～２割だとしても、日本人口よりははるかに多い。上海ガニ含む、えび、かになど高級魚介類市場を満足させるだけの供給量は、かなり無茶な過密な養殖法でないと間に合わない。こういう状況だと寄生虫汚染が広がりやすいのだが、これが危険だ！とさわぐと、こんどは抗生物質や殺虫剤をがんがん使う傾向になる。食品の高級志向と残留抗生物質問題と寄生虫問題は、かなり密接な関係がありそうだ。</p>
<p>
■最近の食の安全問題は、貧しいものたちにしわ寄せがいく食の格差問題も引きおこす傾向にあるが、寄生虫問題は、比較的豊かなの三流グルメたちも直撃する。ちなみにわざわざ「三流」をつけたのは、中国のスーパーリッチは、日本風のさしみを食べるにも仙台産のあわびや、下関のふぐなど、世界でもっとも安全で高級な天然食材をおとりよせするから、寄生虫や抗生物質汚染とは無縁なのだ。危険にさらされているのは、あくまでちょっと金持ち、一億総勢中流の日本人レベルの金持ちである。</p>
<p>
■さて、日本に輸入される水産物や野菜が、寄生虫に汚染されているはずはないと、私は信じている。だが、中国の寄生虫汚染の背景にある、三流グルメブームの問題は日本人も考える必要があるのではないだろうか。おいしいものを毎日たべたい、他国の料理文化を堪能したい、というあくなき欲望そのものに、食の安全を脅かすさまざまな要因が入り込むすきがある気がする。</p>
<p>
■最後に、参考までに中国のハイリスク寄生虫を列挙。中国にあそびにくるときは、あまりへんな食べ物にチャレンジしないでね。それとよく火のよく通っていないものは食べない方が懸命だと思う。</p>
<p>
①広東住血線虫。タニシ類に多い。酔螺（タニシの紹興酒づけ）などあぶない。ただし摂氏７０度以上　５分の加熱で無害化できる。</p>
<p>②肝吸虫。淡水魚の生食は要注意。北京郊外に、紅鱒魚をいけすからあげて、目の前で刺身にしてくれる店が多いが、あんまりおすすめしない。さしみは、海鮮にかぎる。それも日本人が経営管理している日本食レストランを選んだ方がベター。肝吸虫は慢性胆嚢炎、肝炎をひきおこし、ひどいときは肝硬変に。２００５年の衛生省発表の喫緊の調査結果では肝吸虫病発症者は１２４９万人。</p>
<p>③肺吸虫など。淡水甲殻類（上海がになど）に多い。上海がに、北京の鬼街で人気のザリガニ料理など、要注意。火をよく通せば大丈夫なのだけど、ときどきザリガニ料理は火がとおっていないこともある。肺に入り込むと肺結核風の症状がでるが、肝臓、腹腔、中枢神経、皮膚などにも入り込んで、いろいろな症状をおこす。上海市では酔蟹による肺吸虫病患者が１９９７年以来１０００人をこえている。</p>
<p>④嚢虫（有鉤条虫）。豚などに寄生する。豚肉の生やけに注意。あと家畜の糞などから野菜に卵がついていることも。で、キムチなど漬け物が嚢虫の卵に汚染されるケースもある。身体中のどこでも寄生する。脳に寄生されると、脳腫瘍ににた症状がでて死ぬことも。目に寄生されると失明する。皮膚下に寄生されたばあい、こぶ状になってうごめくのがわかる。いや～ん。零下１２度以下で１２時間以上冷凍すると無害化できるので、私は豚肉を買うときは冷凍ものを買っている。</p>
<p>
⑤弓形虫（ﾄｷｿﾌﾟﾗｽﾞﾏ）　豚など家畜に寄生して、その肉の生焼けから感染することが多いが、最近は都市部のペットブームで、ペットから感染する例もある。妊婦さんが感染すると、胎児の奇形や早産など異常出産をひきおこす。ペットにやるエサもきちんと加熱しよう。</p>
<p>
⑥姜片虫（肥大吸虫）　豚と人の腸に寄生する。人にはなぜか水性植物の「菱（中国語で菱角）」や「れんこん」などで感染する。あと地方の生水も注意。菱の実のゆでたのが、街角でうられているが、それを食べるときは、よくあらい、皮はきれいにむいてたべよう。虫は大きくなると７㌢くらいになり、腹痛、下痢などの症状をおこし、ひどい場合は潰瘍になる。</p>
<p>
⑦旋毛虫。豚肉の生焼け、半生加工肉に注意。筋肉痛みたいな傷み、まぶたのはれ、脱力感などの症状がでる。ひどいときには、心不全なども併発するそうだ。中国では１９６４～２００５年までに、５７１回の旋毛虫病の流行があり、２４９３６人が発症、２３８人が死亡している。</p>
<p>⑧マンソン裂頭条虫。幼虫がカエル、ヘビなどの血液に寄生。だから、広東料理でヘビの生き血や胆汁を白酒でわって飲むのは、ほんとうにあぶないです。本気でおなかにサナダムシ飼うつもりなら別だが、すすめられてもことわろう。カエル、ヘビによるマンソン裂頭条虫の感染例は昨年末の新聞報道によれば、２３省で６３２例報告されている。寄生されても多くが無症状だからもっといるような気がする。皮下に寄生されると腫瘍状に、脳に寄生されると脳腫瘍状態、目に寄生されると失明だ。</p>
<p>
気持ち悪い写真、みたいならクリック&darr;<br />
<a href="http://gd.news.sina.com.cn/local/2005-12-28/2038432.html">http://gd.news.sina.com.cn/local/2005-12-28/2038432.html</a><br />
<a href="http://news.sina.com.cn/c/2006-08-29/09039876978s.shtml">http://news.sina.com.cn/c/2006-08-29/09039876978s.shtml</a></p>
<p>参照記事<br />
<a href="http://bj.sina.com.cn/danone/art/2006-12-14/083824827.shtml">http://bj.sina.com.cn/danone/art/2006-12-14/083824827.shtml</a><br />
<a href="http://news.sina.com.cn/c/h/2006-12-08/184211738344.shtml">http://news.sina.com.cn/c/h/2006-12-08/184211738344.shtml</a></font></font></p>
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		<title>民以何食為天　食の安全学⑧</title>
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		<pubDate>Mon, 14 May 2007 13:12:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[下水油]]></category>
		<category><![CDATA[残飯油]]></category>
		<category><![CDATA[毒入りインスタントラーメン]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[食の安全学]]></category>

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		<description><![CDATA[■ウランバートル・ポストによれば、中国製のインスタントラーメンを食べた学生２人が、中毒死したそうだ。どうやらインスタントラーメンに、毒性廃水が含まれていた？とか。これだけの情報で簡単に判断するのはばかれるが、「地溝油」を [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■<a target="_blank" href="http://ubpost.mongolnews.mn/main/index.php?option=com_content&amp;task=view&amp;id=702&amp;Itemid=36">ウランバートル・ポスト</a>によれば、中国製のインスタントラーメンを食べた学生２人が、中毒死したそうだ。どうやらインスタントラーメンに、毒性廃水が含まれていた？とか。これだけの情報で簡単に判断するのはばかれるが、「地溝油」を使っていたな、と私は直感的に思った。「地溝油」とは、工場などの排水溝、下水溝にたまった油を集めて精製した安物の食用油脂。中小企業のつくる超安いインスタント・ラーメンに使われることがあり、こういったインスタント・ラーメンは中国でも「毒方便面」（毒入りインスタントラーメン）と呼ばれている。</p>
<p>
■急性胃腸炎をおこしたり、食べ続けると発がん性等も指摘される。ウランバートルの事件のように、急死するケースは今のところ、中国国内では確認できておらず、新聞ではとりあえずスルーさせていただくが、こういう事件が本当におこりうるだろうなあ、と思わせる中国の食用油（脂）のすさまじい実態を今回、紹介したい。</p>
<p><strong><em><font size="3">■もはやマイオイル持参しかない！？<br />
地溝油（下水溝油）?水油（残飯油）<br />
油を使った加工食品も要注意！<br />
</font></em></strong></p>
<p>
■まず、最近のボツ原稿（ＥＸの街角用に８日に出したのだが、似た原稿が同時に出稿されていてボツにされてしまった）をここで救済させいてください。たまにあるんだよね、ネタがかぶる、というヤツ。</p>
<p>（転載開始）<br />
■中国の都会では食品の安全性に対する意識が高まっており、広東省珠海市でレストランや食堂に「マイオイル」を持参する人が急増中という。広州日報（５月７日付）が報じた。</p>
<p>　背景には中国市場に出回っている食用油脂の質の悪さがある。廃棄された油の再加工や皮革加工用の豚皮を利用したラード。工場の排水溝などにたまった油を再加工する「下水溝油」、レストランや食堂の食べ残しゴミを回収して抽出した油を原料とする「残飯油」まである。</p>
<p>　この残飯油は汚水や細菌、洗剤などが除去しきれておらず、不衛生なだけでなく、酸化値が基準より高く、急性胃炎などを引き起こすほか、発がん性も指摘されている。</p>
<p>　こういった悪質食用油脂は建設現場の食堂や企業、大学の食堂、下町のレストランで経費削減のために使われることが多く、最近の広東テレビの報道によれば、珠海市だけで毎月２５０～３００㌧の「残飯油」が生産され、消費されているという。</p>
<p>　このニュースをみた、珠海市のホワイトカラーやＯＬら富裕層は驚愕。鞄の中に自分専用の食用油瓶持ち歩き、レストランで料理を注文するときに、その油を使って調理するように頼むのが流行しはじめている。レストラン側も、自分の店の油を使わずにすむので不利益ではない、とほとんどが断らないという。</p>
<p>　ただ、中国の外食産業で怪しいのは食用油だけでなく、野菜も魚も残留農薬や抗生物質汚染の危険が指摘されている。そのうち食材から調味料まですべて持参してレストランに行くのが、先進的で衛生的であることを自任する都会人のライフスタイルとなるやもしれない。<br />
（北京　福島香織）</p>
<p>（転載おわり）</p>
<p>■この原稿に出てくる残飯油とは、中国語で?水油という。?水とは、どろどろのかゆ状のものをさし、一般にレストランから出てくる残飯の意。中国では街のレストランは毎日大量に出る残飯をブタのエサや肥料用に、農民に回収してもらう。ところが、中華料理は油分が多いので、これから油を搾り取って売ればいいや、と思いついた。</p>
<p>■「下水溝油」とは「地溝油」。さきに説明したとおり、、食用油工場などの排水溝や近くの下水から回収した汚水に含まれる油を加工したもの。一応２つの言葉にわけているが、一緒くたに廃物の再利用油の意味で使われることも多い。</p>
<p>■残飯油も下水溝油も、もし工業用につかわれたとしたら、立派なリサイクル、あったまいいね、中国人、日本もみらわなくっちゃ、と誉められたことだろう。実際に湖北省武漢市では、残飯油を「バイオディーゼルオイル」として商品化され昨年１０月には市場にでている。</p>
<p>
■しかし、油は食用油が一番、簡単に売れる。バイオオイルとして、工業用に使うには、営業許可証とか、納入書類など、なにかとややこしいが、近所のレストラン、食堂、屋台に売るには、なんの証明書もいらない。だから、食用に売るヤツも、それを買うヤツもあとを立たないのだ。</p>
<p>
■というわけで、中国生活を満喫しようと、地元の人のいくような屋台で、巻餅などを食べてしまう留学生の方は、中国にとけ込むのもいいが、そこで使われている油が、ハエがぶんぶんうなる非衛生な地下工場でつくられた残飯油かもしれない、と想像してみよう。きっと食欲がなくなる。残飯油は、ときに一口食べただけで急性胃炎や、とめどもないような下痢になるほど質が悪いものもあるし、本当にあぶないよ。</p>
<p>
■「残飯油」「下水溝油」をキーワードに最近の報道をみてみよう。</p>
<p>
■中国の貴州名物でしられる「老干?」（調味香辛料のブランド）は、多くの家庭であいされてきたが、最近、黄江鎮工商当局、検疫当局、公安当局は、このブランド調味料のニセモノを作る地下工場を摘発した。そこでは市民が大好きな「老干?」の瓶のほか、残飯油が押収された。（黄江ラジオ、４月２３日）</p>
<p>
■市民の通報により、陽朔県工商局はこのほど、登子岩村の残飯油製油所のガサ入れを行ない、現場で残飯油５００㌔と原料の残飯１５０㌔を押収した。同県は元旦から春節にかけて食品安全監督管理強化を実施、１月２９日、同村で残飯油がヤミで製造されているとの通報があった。製造関係者は、これら残飯油は広東で工業用に使用されていると主張しており、目下調査中。（陽朔県工商局　２月７日発表）</p>
<p>■武漢では毎日、大量の残飯がでているが、いったいどこにいくのだろう。記者が一ヶ月あまりの追跡調査をしたけっか、一部が豚のエサになるほか、のこりは洪山区青菱郷、江岸区後湖郷などの村の不法製油所で残飯油に加工されていた。これらはレストランや食用油市場にでまわり、少なからぬ量が食卓に戻ってくるのである。（中略）<br />
　これら残飯油は「シュロ油」として市場でうられる。記者が徐東食用油市場で、新しくレストランを開業すると偽って油の買い付けにいくと、一番安い「シュロ油」を勧められた（１㌔、２・６元）。そのとき、市場の主人から「この油はあまりよくないので、単独でつかってはいけない。サラダ油と１：１でまぜて使え」とアドバイスされた。記者がその〝シュロ油〟を持ち帰り、化学検査にだしてみると、動植物油脂成分だけでなく、過酸化物、ヒ素、鉛なども基準値をこえ、到底、食用油に適さないものだった。（武漢晨報２００６年８月２１日）</p>
<p>
■広西チワン族自治区北海市の工商当局は５月８日、郊外の果樹園のなかで不法に下水溝油を製造している地下工場を摘発し、６０００㌔の商品を押収した。現場は、耐えられないほど不潔で、臭気にみちていた。関係者は、広東の瀬戸物工場の燃料用に卸すと主張していたが、工商当局は事実かどうか追及するつもり。（新華社２００７年５月９日）</p>
<p>
■２００７年４月１８日、ウルムチ市の食品安全協調指導グループ拡大会議で、市民の飲食健康を保障するため、ウルムチ衛生庁など８部門合同で、「下水溝油」にたいし宣戦布告を行った。この場合の「下水溝油」は下水道中の油分浮遊物や、レストランの残飯を再加工したもののほか、豚の内臓、皮を加工して抽出した油、使いすぎて酸化した油を再加工したものも含む。下水油は、食用にすると、白血球や消化粘膜を破壊し、食中毒をおこすほか、最終的にはがんを引き起こすことがある。（新疆都市報）</p>
<p>あああ～きりがない。</p>
<p>■報道をみるに、下水溝油、残飯油は、「シュロ油」として売られることが多いようだ。シュロ油なんて家庭で使わないから、大丈夫、と思ってはだめ。、実はインスタントラーメンなど油であげた加工食品は、中国の場合、「シュロ油」が一般的なのである。こんな報道も。</p>
<p>
（引用開始）<br />
■新民週刊（２００５年９月２９日）<br />
インスタントラーメンヤミ生産の内幕！ルポ<br />
病死豚を原料にした調味料、下水溝油を利用して生産<br />
（長いので要約）</p>
<p>■河南省信陽市准濱県の農婦・符浩（３３）は、数日前に、村の入り口の売店で１袋１元のインスタントラーメン数袋を買った。子供のおやつ用のほか、農作業の忙しいときのための買い置きのつもりだった。</p>
<p>■昼ご飯に彼女は２袋食べた。へんな味で、表面にできた油の層が濁っていた。夜になり、急に腹痛がはじまり、嘔吐し続けた。一晩苦しんだのちに、人民病院にいくと、医師は不潔なものを食べたことによる急性胃腸炎と診断した。１０００元の治療費で病気がなおったあと、彼女はラーメンの製造もとに交渉に赴き、同時に記者に今後の世論監督のために取材を依頼した。</p>
<p>
■インスタント・ラーメンの製造元は河北省●台市の東方食品城の中にある小規模工場で、おどろくことに、工場長は、すぐに製造に問題があったことをみとめ、匿名を条件にインスタントラーメン業界の内幕を紹介してくれた。</p>
<p>■「私は字は読めますが、書けない、そんなレベルの老いぼれです」と工場長は語り始めた。東方食品城は「華竜」「三太子」などのブランド・インスタントラーメンの生産基地で、１９９４年、生産開始。２０００年ごろ、華竜の生産ラインの付近に、７、８軒の小規模インスタントラーメン工場もできて、この工場もそのひとつ。</p>
<p>
■工場長は華竜の技術員を引き抜いて、毎月４０００元の給料を与え、ラーメン製造技術を教えてもらった。それで「康師ふ」（中国で有名な台湾インスタントラーメンブランド、サンヨー食品と提携）、「華竜」（日清と提携）「三太子」にそっくりのニセ・ブランドインスタントラーメンを製造。</p>
<p>■この工場の生産ラインは２本で、それぞれ一日３万個、５万個のラーメンをつくった。それら生産品は、成分検査など行わず、見た目の色が変かどうかを確かめるだけだった。</p>
<p>■記者がその工場を参観すると、メリケン粉倉庫のとなりに、生産ラインがあり、むっとする暑さのなか、２０人あまりの女工が手作業でインスタントラーメンをつくっていた。女工はマスクや帽子、手袋をしておらず、汗まみれの手で直接、ラーメン生地をさわっていた。女工の健康検査は一切行われていない。</p>
<p>
■工場内はハエがとびかい、地面には水がたまり、プラスチックのカーテンで遮っただけの場所にトイレがあり、汚物がいっぱいたまって、汚臭で吐き気を催すほど。作業員のひとりが、トイレにいって手も洗わず、ラインにもどってきた。「以前はハエを一匹ころすと１元のボーナスを出していたが、今は生産のピークで忙しいため、そういうひまがなくなった」と工場長。</p>
<p>
■工場長はラーメンの「揚げ場」に連れて行ってくれて「これが最大の内幕です」「シュロ油をつかうのですが、一度も油を取り替えたことがありません」「企業の大小にかかわらず、どのラーメン工場もそうです。油を取り替えるには、工場のラインを停止しないといけないです。誰がそれを望みます？」と説明。</p>
<p>
■工場の外の下水溝には、木製の蓋がしてあり、それをあけると、強烈な悪臭がただよい、乳白色のあぶらがゴミの中に浮いていた。これが「下水溝油」だ。大工場では毎年、シュロ油６００～７００㌧を使用するが、中小工場では２００～３００㌧。数年前から、工場の大小にかかわらず、これら排水溝はちかくの村の農民が年間１万元前後を支払って、その使用権を買っている。当然、「下水溝油」を回収するのが目的だ。</p>
<p>
■下水油は何に使うのか？記者がきくと、「彼らは石けんをつくる、とか言うが、誰が信じますか？精製しなおして、油条（あげぱん）や麻花（中華風クッキー）をつくるんでしょう。近くに石けん工場はないが、スナック食品工場はいっぱいありますから」。</p>
<p>■「さらに、大手ラーメン工場のシュロ油は輸入ものだが、小規模工場は、大工場から油をこっそりわけてもらったり、この下水溝油を再利用することもある。輸入シュロ油は１㌧７，８千元で、下水溝油はそれより１㌧あたり４０００元も安い」。</p>
<p>
■工場長はさらに説明する。「これは業界内の公開の秘密だが、山西、山東にある別のラーメン工場は、康師ふの大工場の付近にある。その工場の中味は康師ふにまったくそっくりで、毎日３０万個以上のニセ康師ふラーメンを製造している」</p>
<p>
■「ラーメン工場は薄利多売。大工場は調味料工場を自分で持っているが、中小規模工場は、ニセモノの調味料を河南あたりから一袋０・０１元で買う。河南のラーメン用調味料工場は、一般に農家の庭先にあり、非常に不潔で、野菜を洗う水もまっくろ。唐辛子も生姜も安物をつかうから、ぜんぶカビがはえている。そういった材料も油に放り込めばわからなくなる。河南のある調味料工場では、賞味期間のすぎた豆板醤を使っている」</p>
<p>
■「豚骨スープの材料は、年老いたメス豚か、老病死の豚を使うこともある。調味料の袋の上にかいてある賞味期限が過ぎて、いくらか変質しても、ラーメンの袋の中にいれれば、だれも調べない」</p>
<p>
■「私たちは、うまれてこのかたインスタントラーメンなど食べたことがないよ」と工場長はいった。<br />
（引用おわり）</p>
<p>
■揚げ物系の食品、というと、デンプンを１２０度以上の高温であげたときにきやすい、発がん性が指摘されている化学物質「アクリラミド」も、中国では問題になっている。アクリラミドは長期に摂取しつづけると、発がん性のほか、情緒や記憶力への障害、幻覚、ふるえなどの悪影響がでるとか。これが米国系ファストフードのプライドポテトに多く、インスタントラーメンよりも１０倍は多い、などと非難されていたが、中国のニセモノ・インスタントラーメンの場合、それ以前の問題のような&hellip;・。</p>
<p>
■中国は２００４年、年間４８０億個のラーメンを製造し０３年より２６％増。この数字に、ニセブランドラーメンがふくまれているのかどうかわからないが、市場にはかなりの数のニセ康師ふ、ニセ華竜がでまわっているもよう。きっと、周辺国も輸出されていることだろう。まあ、日本には、下水溝油も残飯油も、それでつくったニセ・インスタントラーメンも入っていない&hellip;よね？</p>
<p>
■ちなみに、私はインスタントラーメンはめったにたべないから、あまり気にしていなかったが、屋台ものや下町レストランは、おつきあいで、たまに行くので、いまさらながら、ぎょっとしている。下水溝油、残飯油はけっこう知らずに食べている気がする。鬼街名物のザリガニの唐辛子炒めなど、いかにも、あぶなそうだ。２年前に初めて食べたあと、激しい腹いたおこしたし。今度から、私もマイオイルをもっていくことにするか。</p>
<p>ヤミ・インスタント・ラーメン工場の写真あり（なぜか新浪美食ネットで紹介されていた。ブラックユーモア？）<br />
<a href="http://gd.sina.com.cn/life/news/2006-04-06/2364085.html">http://gd.sina.com.cn/life/news/2006-04-06/2364085.html</a></p>
<p>下水溝油はこうして作る。<br />
<a href="http://news.sohu.com/20061215/n247058580.shtml">http://news.sohu.com/20061215/n247058580.shtml</a></p>
<p>その下水溝油をつかってマーラー豆腐をつくる<br />
<a href="http://www.shm.com.cn/newscenter/2005-12/17/content_1169718.htm">http://www.shm.com.cn/newscenter/2005-12/17/content_1169718.htm</a></p>
<p></p>
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		<title>民以何食為天　食の安全学⑦</title>
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		<pubDate>Fri, 04 May 2007 12:39:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[牛乳]]></category>
		<category><![CDATA[粉ミルク]]></category>
		<category><![CDATA[食の安全学]]></category>

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		<description><![CDATA[■トラックバックで、中国のニセ牛乳に関する情報をおしえていただいた。おお、こんなおもしろいネタ、忘れていました、皮靴を原料にしたニセ牛乳！毛髪醤油とならんで、双璧の中国なんちゃって大発明では？（毛髪醤油のアイデアを発明し [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■トラックバックで、中国のニセ牛乳に関する情報をおしえていただいた。おお、こんなおもしろいネタ、忘れていました、皮靴を原料にしたニセ牛乳！毛髪醤油とならんで、双璧の中国なんちゃって大発明では？（毛髪醤油のアイデアを発明したのは日本人だが、実用化したのは中国人だろう）</p>
<p>
■チャップリンが靴を食べるシーンがあった映画は「黄金狂時代」だったか。その昔、その映画をみて、本当に靴を食べることができるのか、という疑問をもった視聴者のために、探偵ナイトスクープという番組が、実際に調理して食べられることを実証したことがあった。考えてみれば原料は牛の皮、成分的にはタンパク質、コラーゲン？牛乳パックの後ろに、原材料：牛と書いていれば、表示にいつわりはない。</p>
<p>
■だが、中国で発覚した、革靴人造牛乳事件はもっとえげつなかった。２００５年３月１８日の煙台晩報によると、山東省検疫検査当局が同省内の３企業が人造牛乳を製造していたと発表。具体的には、ゴミとしてすてられていた皮靴を化学処理して人工タンパク質をつくり、それに香料、色素を加えた人造牛乳を、伊利や蒙乳など、中国では結構信用のあるブランド牛乳とそっくりのパッケージにつめて「鮮乳」（フレッシュミルク）として売っていたのだ。</p>
<p>■この靴牛乳は、タンパク質含有においては普通の牛乳の７分の１以下で、牛乳としての基準に満たないばかりか、皮加工に使われた薬剤が残留し、発がん性がある可能性も指摘されている。人造鶏卵のときも思ったのだが、中国人生産者のこの創意工夫の熱意や努力が、べつの方向にむいたらよかったのに！！</p>
<p>■この人造牛乳騒動については、今も時折報道されており、中国の「問題牛乳」に関する危機感はおさまっていない。今回は、中国市場にでまわる牛乳および乳製品の危険性について紹介したい。</p>
<p>
<strong><em><font size="3">■早産牛乳　有抗牛乳　まぜもの牛乳<br />
日付や成分表は信用できない！<br />
乳児と老人をむしばむニセ粉ミルクも</p>
<p>
</font></em></strong></p>
<p>■昨年４月２３日、温家宝首相が重慶市江北区光大牛乳科技園養殖基地を視察にいったとき、こう語った。「私の夢は、中国人、とりわけまず子供に一日５００㏄の牛乳を毎日飲ませることだ&hellip;」。すると、企業の人はこうこたえた。「総理の夢、私たちがかなえてみせます！」。かくして、中国人が１日５００㏄の牛乳を飲むことは国民の義務となった&hellip;、というのは冗談だが、温首相のこの一言のおかげで、いまや乳業は中国で急速に拡大する巨大市場と期待され、２０１０年には今の倍の２００億㌦市場と見込まれている。</p>
<p>
■日本じゃ、牛乳離れが激しいときくが、こちらでは、香港女優のマギー・チャンの美貌のひけつは一日３杯の牛乳と宣伝されているし、最近は「世界史をひもとけば、多くの国が〝牛乳運動〝を富国強兵の戦略的重要部分として位置づけ、法令によって大衆の牛乳飲料増加を促進したところもある」などといった論調もでてきて、「中国人は牛乳のんで強くなろう！」というのが、「大国崛起ブーム」と連動した乳業企業のかっこうの宣伝文句になっている。学校でも、毎日牛乳を飲ませるところが多い。（ただし、この牛乳費は貧しい農村の保護者にとっては大きな負担となり、学校と牛乳屋さんが結託して、利権の温床になっているなど、別の問題もある）</p>
<p>
■さて、国民総動員の牛乳運動が展開されている中国で、最近、業界を震撼させるショッキングな事件があかるみなった。「陝西省混ぜもの牛乳事件」である。</p>
<p>■中央テレビ（ＣＣＴＶ）の人気番組・焦点訪談（４月１１日）によれば、中国有数の牛乳生産基地、陝西省楊陵で、搾乳業者が牛乳に水やタンパク質、乳精、脂肪、麦芽糊を加えて「混ぜもの牛乳」をつくり、鮮乳、つまりフレッシュミルクとして出荷していた。乳製品企業はこれを原料に、さらにいろいろな添加物を加えて乳製品や加工乳をつくるわけだから、食品安全の基準値を超えた添加物の乳製品ができあがる危険性もあるという。いずれにしろ、鮮乳という表示のもとで出荷されるなら、母牛からとれたミルクに添加物を加えてならないことが決まっている。</p>
<p>■酪農家によれば、水を加えたら、成分がうすまるが、タンパク質や脂肪、乳精を加えることで、成分的には合格ラインをクリアできる。科学機器を駆使し、成分データ的にはホンモノの牛乳とかわらないものができるのだという。ちなみに、水、乳精、脂肪、タンパク質、麦芽糊などの成分を調合した人工牛乳は、１㌔分のもとでが０・８元以下。それを２元でうれる。高い利益が見込めるわけだ。</p>
<p>
■さらに驚くべきは、夏、牛乳がいたみ安い時期は、これに過酸化水素水や抗生物質などを加えるという。乳製品企業が受け取りを拒否した不合格品も、こうやって成分調整など加工して再び出荷するそうだ。原料乳自体が、人工まぜもの入りという、この事件で、陝西省の２０以上の乳製品企業の信用はがた落ちとなり、その余波は今も続いている。</p>
<p><a href="http://news.cctv.com/china/20070411/104501.shtml">http://news.cctv.com/china/20070411/104501.shtml</a></p>
<p>
■しかし、私にいわせれば、この程度の「混ぜもの牛乳」はまだかわいい。消費者として一番心配なのは、「有抗乳」と呼ばれる抗生物質汚染牛乳だろう。</p>
<p>■実は、中国で「有抗乳」と呼ばれる抗生物質入り牛乳は昨年夏、牛乳の抗生物質含有量の検査を強制化する新しい国家標準「生鮮牛乳購入標準」がまもなく打ち出される、と発表があるまで、市場できわめて一般的だった。「無公害」「緑色」とか特に表示のあるものでなければ、抗生物質入りの可能性は否定できない。４年前のサンプル調査では北部市場の牛乳の２２％に基準値以上の抗生物質が含まれていた。</p>
<p>
■有抗乳とは、母牛の病気治療や抵抗力増進のために抗生物質を投薬した結果、薬が残留した牛乳。とくに夏は、乳牛が乳腺症にかかる時期で、中国全体の乳牛の３０％、酪農家が飼う乳牛の６０％が乳腺症を患うそうだ。そのとき、乳房に抗生物質を打って治す。この期間に搾乳された牛乳は抗生物質含有濃度がたかく、「薬乳」または「有抗乳」などとよばれる。中国にはそういう抗生物質入りの牛乳を制限する法規はなかったので、みんなこの「薬乳」も捨てずに乳製品企業に売る。農家にしてみれば、「抗生物質なしで酪農なんてできないし、薬乳を捨てれば、こんな安くで牛乳を売れない」とも開き直っていた。</p>
<p>
■しかし、政府は昨年夏ごろから、こうした有抗乳の危険性を訴えはじめた。有抗乳は、長期間飲み続けると人間のからだが、抗生物質への耐性をもってしまい、いざ病気になったとき、抗生物質が効かない体質になるし、牛乳自体にも耐性菌で汚染されていることもある。アレルギーの原因にもなるという。で、今年にも正式に発表されるだろう新しい国家標準では、市場から「有抗乳」を排除することになる、という。</p>
<p>■これはおそらく、中小の乳製品企業を淘汰し、中国乳製品業界の体質強化もねらっているのだろう。これまで、抗生物質含有が比較的多いとみられていた中国乳業３大トップブランドのひとつ「光明」は、政府のこの方針をうけて、昨年夏から全製品を「無抗乳」にすると宣言。無抗化のために光明がかけた年間投資は１億元近いと報道されている。</p>
<p>
■しかし、中国にある約１５００の中小乳製品企業は、当然、無抗化への対応ができないだろう。「民工米」ではないが、安い「民工乳」という形で、裏流通する可能性は高いのではないだろうか。今のところ、この反有抗乳キャンペーンで、原料乳としての有抗乳は無抗乳の６～７分の１の値段にまで下がっている。</p>
<p>■有抗乳につづいて、問題なのは「早産乳」である。パッケージにある生産年月日より実は早く生まれている、つまり生産月日に偽りのある牛乳のこと。これは中国市場で極めて頻繁にある状況なのだが、さすがにトップブランドの光明で、この早産牛乳が発覚したのは、けっこう衝撃が大きかった。</p>
<p>
■上海光明乳業集団は中国３大トップ（蒙乳、伊利、光明）のうちもっとも歴史がある乳業界の老舗だが、２００５年６月、河南省鄭州の光明の工場で、一旦出荷して返品となった変質した牛乳を再処理して出荷していたことがテレビ報道番組で暴露された。このとき、会長の王佳芬氏は報道を否定したが、浙江省当局が調査したけっかをうけて、光明側も重大な管理ミスを認めた。</p>
<p>
■さらに同じ光明の成都の工場で今年１月、早産牛乳問題が再発覚。１２月３０日に製造されたものを１月５日製造したものとして、３００個出荷したと内部関係者の告発を、地元紙が報じた。これについて、光明側は、「盗まれた牛乳が市場にながれた」と責任を回避していたが、こういった一連の不祥事で、最近の光明の人気は急降下。そりゃそうだ。牛乳が盗まれたとしても、盗まれたこと自体が商品管理の怪しさの証拠だ。</p>
<p>
■ちなみに、私は個人的に伊利、蒙乳は買うが、光明は避けている。最近の光明の全商品無抗化大キャンペーンも、それまでは平気で有抗乳を製造していたということの裏返しだろうし、パッケージの日付に偽りがあるということは、成分表示だって無抗乳マークだって、偽りがあっても不思議ではないと思うから。</p>
<p>■こういった不祥事続きのせいか、「乳業の女王」と呼ばれていた光明の会長、王佳芬氏は１月２６日、総経理（社長）の職務を辞任すると発表した。これで企業の体質がかわるかどうか。あまり期待はしていないが。</p>
<p>
■この他にも、気をつけなければならないのが「海賊版牛乳」。蒙乳、伊利は消費者の間で一番信頼が高いため、このパッケージに、質の悪い牛乳を入れて売られているケースがめだつ。最近（４月２５日）も、山東省勝州市の食品企業が、伊利、蒙乳のパッケージとよくにた「海賊版牛乳」を製造、１万個以上の海賊版牛乳が押収されている。これを、避けるには、高級スーパーでホンモノのパッケージの印刷の色や精密度をよく覚えておいて、自分で識別しながら買うしかない。</p>
<p>■乳製品の安全性の問題で一番、留意しなければならないのが、乳児や子供用に売られている粉ミルクである。これは実際に健康被害が出ている。最近も、湖南省婁底市が市場調査したところ、コマーシャルが頻繁に流れる美廬粉ミルクはじめ、飛鹿、田力、健鹿などのブランドの粉ミルク１２種、計１トンが悪質ミルクとして押収された。</p>
<p>■悪質ミルクとは、①保存期間がすぎ、品質が劣化したもの。粉ミルクは栄養素が多く添加されているため、保存期間をすぎると、品質が変質し、中毒を起こす、と指摘されている。②完全にデタラメの粉ミルク。麦芽糊精にブドウ糖と香料、着色料をまぜただけで、赤ん坊の成長に必要なタンパク質やカルシウムなど栄養素がほとんど含まれていないものなど③有名ブランドのパッケージに悪質ミルクを入れてうる海賊版粉ミルク。</p>
<p>
■悪質粉ミルクは、カラダの小さい、抵抗力の弱い赤ん坊が毎日のむだけに、健康への被害が大きい。たとえば２００４年に安徽省を中心に発生した大頭ベビー事件。</p>
<p>
■２００４年６月、安徽省阜陽市を中心に、美盧や健鹿などおなじみにパッケージの粉ミルクを飲んでいた赤ん坊が、「大頭ベビー」と呼ばれる症状をつぎつぎと発症。頭が大きくふくれ、浮腫がうき、熱や下痢が続く状態で、「栄養不良による」症状という。２２９人がこの症状をうったえ、うち１２人が死亡した。このあと、市場から１０万㌧以上の悪質ミルクが摘発されている。</p>
<p>
■この事件の原因ミルクを調べてみると、含有タンパク質は、わずか２～３％、あるものは０・３７％だった。国家が規定する粉ミルクのタンパク質含有量は１２％～１８％だ。原因粉ミルクの主要成分は麦芽糊精などで、炭水化物と脂肪は多いが、カルシウム、タンパク質がほとんどふくまれていない上、鉛、亜硝酸塩なども検出された。</p>
<p>■このミルクを飲み続けたけっか、単純なタンパク質欠乏症だけでなく、亜硝酸塩中毒症状と免疫力低下による感染症を併発、心臓、肝臓、腎臓の発育を阻害し、タンパク質の合成が減少するため、血漿浸透圧が低下し、細胞内の水が血液、腎臓を通して体外に排出されず、身体に浮腫となって残ったのだという。特に頭は、水が溜まりやすい部分で、大頭症状が共通して出た。この症状が出た赤ん坊は命が助かったとしても、重い後遺症に苦しむことになる。</p>
<p>
■この事件の責任者はいまだ明確になっていない。悪質粉ミルクのパッケージはたしかに、良く知られたブランドのものだが、メーカー側は、「海賊版粉ミルク」だと責任を回避。赤ん坊を亡くした親が小売店を起訴したケースもあるが、小売店側は上訴。被害者の多くが農村の貧しい家庭で、民事訴訟を維持できるだけの経済的余裕がなく泣き寝入りしている。</p>
<p>
■一応、政府は、大頭症状の子供に関する医療費を全額免除にすると、発表し、劉慶強市長が行政処分を受け、阜陽市副市長・馬明業氏ら６人が辞職、減俸処分となるなど、表面的な責任はとった。また、粉ミルクの製造地として名前があがった安徽省福鼎市の質量監督当局局長が責任感から首つり自殺するなどの余波もあった。が、後遺症の残る子供たちに対し、どのような保証があるのか、問題再発にどういった対策やシステムを構築したのか、ほとんど曖昧なままだ。</p>
<p>
■粉ミルク被害は赤ん坊に対してだけではない。中国では中高年用粉ミルクも多くうられているが、これでも健康被害がでているのだ。これは、カルシウムや亜鉛、「脳白金」（メラトニンを主成分とした、記憶力向上をうたい文句にした怪しげな中国の健康保健食品）などを添加した商品。医療システムが整備されていない中国では、老後の健康をいかに維持するかは非常に重大な問題であり、こういった中高年用健康食品は、売れ筋なのだ。</p>
<p>
■しかし、０６年７月の中央テレビ「質量報告」で、こういった中高年用粉ミルクの中に、なんら栄養成分が含まれていない上、基準値を超えるヒ素が含有している悪質粉ミルクが出回っている状況が明らかになった。</p>
<p>
■これら粉ミルクは東方、宝元といったブランドでうられ、パッケージには「脳白金」入りなどかかれている。東方ブランドの粉ミルクを数日間飲んでいた内モンゴル自治区清水河県の農村の女性（５９）が、嘔吐、悪寒などの症状を訴えた。フフホト市食品薬品監督管理当局が調べたところ、そのミルクの中には国家基準の１０倍をこえるヒ素がふくまれていたという。基準値を超えるヒ素は皮膚癌、肺ガン、内臓腫瘍などを引き起こすという。</p>
<p>
■成分表示には主成分を新鮮牛乳、それに亜鉛、カルシウム　脳白金添加、ビタミンや微量元素などがもっともらしくかかれていたが、全部、ウソ。製造元の東方という会社も、記載の住所には登記されていなかった。ちなみに、宝元というブランドも、この東方乳業が製造元と記載されていた。</p>
<p>■地元公安当局が販売者からたどって、この悪質粉ミルクの製造もとである東方乳業の責任者を捕まえることができた。その取り調べ結果によると、２０％の悪質粉ミルクに対し８０％の麦芽糊精（デキストリン）をまぜてつくっていた。その責任者は、材料の粉ミルクが、大頭ベビーの原因となった悪質ミルクであることを知っていたが、こう語った。「安徽省岐阜陽県の悪質ミルク事件をみて、赤ん坊だからすぐばれたのだと思った。中高年だったら、ミルク以外の栄養もとっているはずだから、めったなことではばれないと思った」。</p>
<p>■一日２００袋つくり、１トンあたりの収入は１２９０元。２００３年から０６年まで生産を続け、河北省、新疆、モンゴルなどで売られていたという。当局がこれまでに押収した中高年用悪質粉ミルクは全国で２万袋以上にのぼる。</p>
<p>
■この世に生を受けた赤ん坊が、はじめて口にする母乳以外の貴い食品・粉ミルクまで、単なる金儲けのために危険な商品もかまわず市場に出す非道な生産者が暗躍する中国。こんなふうに秩序なく拡大する中国の乳業市場の様相をみるに、温首相の願うとおり、すべての子供が今の中国の品質レベルの牛乳を毎日５００cc飲んだら、富国強兵どころか、みんなおなかこわして、国家存亡の危機、ではなかろうか。</p>
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		<title>民以何食為天　食の安全学⑥</title>
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		<pubDate>Fri, 04 May 2007 04:16:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[カドミウム米]]></category>
		<category><![CDATA[毒米]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[民工米]]></category>
		<category><![CDATA[食の安全学]]></category>

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		<description><![CDATA[■米国で、ペットフードが原因で犬や猫の中毒死が発生している。米食品医薬品局（ＦＤＡ）は原料に使用された中国産の小麦製品に化学物質・メラミンが混入していたとして禁輸を発表しているが、中国側は、これをいいがかりだとしている。 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■米国で、ペットフードが原因で犬や猫の中毒死が発生している。米食品医薬品局（ＦＤＡ）は原料に使用された中国産の小麦製品に化学物質・メラミンが混入していたとして禁輸を発表しているが、中国側は、これをいいがかりだとしている。中国の食品安全のいいかげんさを身をもってしる私としては、いいがかりをつけられても、そりゃしかたあるまい、と思うものの、狂牛病問題への対応などからかいまみえる米国の食品安全も、必ずしもほめられたものではなかろう。そもそも、米国側は最初は殺鼠剤が原因とかいっていなかったか。それが、実は殺鼠剤ではなくて、メラミンが検出されました…、って米国も、いいかげんな。</p>
<p>
■すくなくとも報道ベースでは、中国国内ではメラミン汚染の小麦粉問題は確認されていない。ところでなぜ、小麦にメラミンなのか。専門家の受け売り風に説明しておくと、メラミンはプラスチック製食器などに使う化合物。ただ小麦のタンパク質を測定するとき、窒素の含有量を測定してタンパク質量に換算する方法が使われるため、窒素含有量の多いメラミンを小麦にくわえると、検出される窒素量が多いので、タンパク質含有量が多く見せかけることができる、というカラクリがある。メラミンはタンパク質の４倍の窒素を含有しているため、メラミンを１グラム小麦に加えると、タンパク質が４グラム増えたように測定されるわけだ。確かにせこい中国人生産者が、そういうズルをした可能性は有りそうな気がする。</p>
<p>
■たが、たとえメラミンが意図的に加えられていたとしても、さほど毒性の強い物質ではないらしいから、果たしてこれが中毒の原因かどうかはわからない。そもそも中国ではメラミン中毒の例は報告されていない。もっとも人間が食べても平気な微量でも、体重の小さい犬なら中毒になる可能性はある。でも小麦は中国北部においては主食だからね、赤ん坊も子供も食べている。うーん、本当に中国産小麦のせいなのか、この件にかんしてはもう少し、材料というかデータがほしいところだ。</p>
<p>
■むしろ、穀物の汚染、安全の問題については、私は小麦より米を問題にすべきだと思う。まず水稲は、水分が多いので、水が汚染されれば、米も汚染される。さらに、中国では、カビの生えた米をきれいに漂白して、新米のふりしてい売る、ニセ米も多い。というわけで、今回は米がテーマ。</p>
<p>
<strong><em><font size="3">■農業大国　中国の没落<br />
　毒米、民工米、カドミウム米<br />
　最後に米を救うのは日本の技術かもしれない？<br />
</font></em></strong></p>
<p>■中国で毒米（毒大米）事件が最初に全国的に問題視されるようになったのは２０００年１０月ではないだろうか。河南省原陽県の農民・王斌が、山東省魚台県から５０㌧以上の質のわるい米を買い、それを鉱物油をまぜて漂白、艶を出し、おいしいと人気が高く値段も高い東北米の袋につめて広東省に運んで売った事件が発覚。この米を食べて、気分が悪くなったり下痢やめまいなどを訴える中毒患者が出て問題となった。この王斌は逮捕されたが、こういった毒米が市場に広く出回っていたことがつぎつぎ明るみになり、同年１２月には広東省だけで１４５トンの毒米が押収されている。油のしみた毒米はいまも、ときどき発見され、相当ねぶかい問題である。</p>
<p>■この事件についていえば、中毒は、米にまぜられた鉱物油が原因とされているが、中国では古い米自体が問題である場合も多い。中国各地で備蓄されている古米は管理がわるく、発がん性のあるカビが発生している場合が多いのだ。このカビ毒はアフラトキシン。中国農業大学食品学院の胡小松副院長によると、ダイオキシンの十倍くらいの毒性があり、とくに人体に入ると肝臓への影響が強く、最短で２４週間継続して摂取すれば肝癌を引き起こすおそれがある。自然界にある最強の発がん性物質という。</p>
<p>■このカビ毒に汚染されている米は、黄色く変色しているので黄変米などとも呼ばれる。国家としては、この古いカビの生えた米を食用として市場に流通させることをはっきり禁じているが、実際は安い値段、普通の米の３分の１くらいでどうどうと売られている。おもに建設現場の食堂などで使われ、最低貧困層の出稼ぎ農民「民工」が食べているので、「民工米」と呼ばれている。</p>
<p>
■このシリーズで参考にしている周勍著「民以何食為天」によれば、民工米は、天津や北京など都市部で一袋４６㌔入りがわずか４８元だが、もともとが捨てるしかないタダ同然の米。米の小売業者にすれば普通の米一袋を売ったときの純利益は１元あまりだが、民工米は一袋あたり７～８元の利益があるのだという。濡れ手に粟ならぬ濡れ手に米状態。</p>
<p>
■「中国質量万里行」雑誌の報道によれば、北京だけでも年間１万㌧以上の民工米が食べられている。北京で食べられている民工米の出所は遼寧省遼東や、黒竜江省五常で、工事現場の食堂だけでなく大学の食堂にも流れているとか。</p>
<p>
■五輪開催のおり、北京を訪れる外国人観光客は、意匠をこらしたスタジアムなどの五輪施設や、有名建築家の手になる数々の建築物や豪華ホテル、商業ビル、マンションの林立する国際都市ぶりに感嘆の声をあげるかもしれないが、その街並みは、最低賃金しか払われず、休みも与えられず、一日の最大の楽しみである食事すら発がん性の高い古々々米を食べさせられ続け、いくばくかの金をもって故郷に帰ったときには末期がんでした、というような民工の命の使い捨てによって完成したのだということに思いを馳せてほしい。</p>
<p>
■毒米も民工米も、農家や小売り業者が目先の利益を目的におこなっているのだが、最近明るみになったカドミウム米、水銀米、ヒ素米の存在は、量的にはわずかだというものの、中国の稲作農業の未来自体に影響する深刻な問題に思える。</p>
<p>■２００６年１１月、国家工商行政管理総局が行った市場で流通している米の品質抜き打ち検査によると９８・９％が合格したのだが、不合格理由はいずれも基準値以上のカドミウムが含有していたことだった。同局はこの原因を土壌汚染による、としている。</p>
<p>
■中国の耕地の１０％が農薬や肥料、工業廃水、生活ゴミなどで汚染され、それが農作物の品質にマイナス影響を与えていることは当局も認め、危機感を募らせている。とくに、珠江デルタ流域の耕地は半分以上が、カドミウム、ヒ素、水銀などの重金属に汚染され、そこで育った米、野菜、くだものを抽出検査した結果、程度の違いこそあれ、重金属の含有量が基準値を超えていた。（信息時報２００４年６月２２日）</p>
<p>■今年４月２６日、深センの検疫当局が抽出検査した結果では、依然、少数ながら一部米から基準値以上のカドミウムが検出されている。また、深センの米の一部は水分が基準より多く、まずい上に、カビが生えやすいことが、指摘されている。</p>
<p>
■こういった状況をかんがえると、確かに中国は、小麦、米生産量世界一の農業大国だが、その生産レベルはかならずしも高くない。いや、むしろ人口増に対し、穀物生産増がおいついていない。９３年から２００３年までの１０年間で、野菜の生産量は３倍になっているのに、穀物類の生産は１割減少、という。実際、２００３年～０４年、穀物生産量の不足で、輸出より輸入が増え、０４年から中国は穀物輸入国に転落。０５，０６年は比較的豊作だったようだが、米国との貿易不均衡是正から、大量の穀物を買う必要もあり、日中関係改善のため今年から日本の米輸入を開始。専門家の中には「中国の農業危機」は避けられない、という人もいる。人口１３億の中国の農業危機、それは世界の食糧難を意味するのだから、他人ごと、というわけにはいかない。</p>
<p>
■ところで、中国の農業危機の主たる原因、土壌汚染、農民の出稼ぎによる農地の荒廃、効率的農業ができない農業・土地政策、そして品種改良など農業技術や生産後の管理技術の後れ、これらの問題のうち、品種改良や、農業技術や管理技術については、日本の協力が期待されているのではないだろうか。実際、日本はすでにそうとう協力している。</p>
<p>
■日本の技術指導を経て、大連や黒竜江省でつくられた「魚沼産コシヒカリ」や「あきたこまち」などは、中国の米の中で、ダントツにおいしい。中国で生産されているのに、「魚沼産」と言っていいのか、と文句もいいたくなるが、これはブランド名だからいいのだそうだ。日本でも中国産コシヒカリとかあきたこまちとか、売られているはずだ。中国産コシヒカリを日本産といつわって福井県の業者が売っていた事件が２００５年に発覚し、日本人にも中国人みたいなのがいるなあ、と腹立たしくおもったことがあるが、米に関しては口の肥えた日本人がだませるレベルに達したか、と驚いたものである。</p>
<p>
■つまり、日本人の開発した米、日本の技術指導があれば、中国でも相当おいしく安全な米ができるわけだ。このほか、精米技術とか貯蔵管理など、日本の技術は群をぬいてすぐれているのではないだろうか。去年の米など、食べ比べると、日本産の米というのは、中国産とくらべると味が劣化していない。というわけで、中国の農業危機、とくに米の分野で救世主となるのは日本かもしれない、と思っている。こういった技術協力は、うまくやらないと日本の農業の不利になるという危惧もあるみたいだが、私自身は、ぜひ中国人に、「お米のひとつぶひとつぶに仏さんがやどっているのだ」という、日本人古来の米に対する信仰というか愛着の深さも含めて教えて、中国の米を安全にしてほしいものだと思う。</p>
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		<title>民以何食為天　食の安全学④</title>
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		<pubDate>Tue, 24 Apr 2007 06:57:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[ニセハチミツ]]></category>
		<category><![CDATA[ニセフカヒレ]]></category>
		<category><![CDATA[人工鶏卵]]></category>
		<category><![CDATA[毛髪醤油]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[注目の記事]]></category>
		<category><![CDATA[食の安全学]]></category>

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		<description><![CDATA[■北京のスーパーで卵を買い、冷蔵庫においておくと意外にもつ。最初１カ月以上たっても、大丈夫だったので、びっくりした。最近の卵は長持ちだなあ、便利だなあ、とたべてしまった。そう思って、油断していると気がついたら、半年以上前 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■北京のスーパーで卵を買い、冷蔵庫においておくと意外にもつ。最初１カ月以上たっても、大丈夫だったので、びっくりした。最近の卵は長持ちだなあ、便利だなあ、とたべてしまった。そう思って、油断していると気がついたら、半年以上前の卵が冷蔵に残っていた。さすがに半年たっていたら無理だろう、と思って割ってみると、なんと卵はくさっておらず新鮮なそのもの。うわあ、中国の卵ってミラクル。と思ったが、さすがに気味悪くて捨ててしまった。どうせ、飼料に防腐剤を山ほど入れているのだろう、と。</p>
<p>だが、あとになって衝撃の事実を知る。防腐剤卵どころか、卵にも完璧なニセモノがある。しかも食べると、アホになる！あれがニセ卵だったのかはわからない。だが、中国にあるニセモノは、なにもビトンやシャネルのブランド品やＤＶＤばかりではないのだった、生鮮食品を含む食品にも、びっくりするような精巧なニセモノがある。今回は、そんな、まさか…、と思うような、ニセモノ食品を紹介する。</p>
<p><span style="font-size: medium;"><strong><em>■似て非なる卵、ハチミツ、フカヒレ<br />
ニセモノ王国の面目躍如？</em></strong></span></p>
<p><span style="font-size: small;">■今年１月１７日、北京郊外の通州で工商当局による人工鶏卵一斉摘発ローラー作戦が行われた。おそらく消費者から通報があったのだろう。このとき、さいわい人工鶏卵は発見されなかったようだが、この数年の間、北京、天津、珠海などの都市部で、人工鶏卵が発見されているというので、五輪をひかえ食品安全に敏感になっている北京当局はぴりぴりしているのだ。</span></p>
<p>■人工鶏卵とは？卵と似て非なる人工の卵。殻は炭酸カルシウムと石こうででき、中味は、樹脂、デンプン、凝固剤、色素、みょうばん、海藻酸ナトリウム、ゼラチン、食用塩化カルシウム加水などでできているとか。</p>
<p>■作り方は海藻酸ナトリウムを温水にまぜ、タンパク質状にしたものにゼラチンをくわえ、安息酸ナトリウム、みょうばんを加える。これが白身。黄身はこれに、レモン黄色素に塩化カルシウムを加え、型にいれて形をつくる。内側のまくはパラフィン、石こう粉、炭酸カルシウムなどでつくる。</p>
<p>■毎日料理をつくっている人なら、ともかく、私のような料理に縁遠い人間は、まず気づかずに食べてしまうくらい、精巧にできているそうだ。実際、なんかへんなまずい卵たべたような記憶が。だが、ここまでくれば芸術だね、なんて感心している場合ではない！この卵だと栄養価ゼロなうえ、最近の研究では、これを長期間たべると、大脳の記憶力が衰退し、痴呆を招く、と商工当局は警告しているのだ。</p>
<p>■確かに、海藻酸ナトリウムなど材料のほとんどは、食品添加物として中国で認められているものだ。しかし、これら卵は地下工場でつくられており、塩化カルシウムや色素が食品添加物用ではなくて、工業用の質の悪いモノが使われていたりする可能性も指摘されている。</p>
<p>■なんでこんなものをつくるのか？君ら、ひまやね、とあきれるのは日本人。これら材料で一人１日１５００個卵をつくったとすると。１個あたりの原価は０・０５元。卵は市場で０・２ー０・４元で、４～８倍の利益があがるのだ。これは鶏を育てて卵を産ませるより、手間も時間ももとでもかからない。鳥インフルエンザ発生のリスクもない。すごくもうかるのだ。</p>
<p>■もちろん、見分け方はある。かるくふると音がするのがニセ卵<br />
。またゆで卵にしたとき、黄身が色鮮やかで、みょうに弾力があるそうな。卵をわって、長時間放置しておくと、黄身と白身が勝手にまざる。しかし卵にニセモノあるとは思わないから、からわって、そのまま鍋にぶちこんだら、わからないよ、ふつう。</p>
<p>人工鶏卵をゆで卵にしたら、こうなるのだ。↓<br />
<a href="http://cn.bbs.yahoo.com/message/read_shehuibaitai_186997.html">http://cn.bbs.yahoo.com/message/read_shehuibaitai_186997.html</a><br />
<a href="http://news.sina.com.cn/c/h/2007-02-01/133712201740.shtml">http://news.sina.com.cn/c/h/2007-02-01/133712201740.shtml</a></p>
<p>■精巧なニセモノ食品、というなら他にもある。人工フカヒレ。これは、素人にはまずわからない。そもそもフカヒレなどめったに食べないから、フカヒレってこんなものか～と私など思ってしまう。</p>
<p>■原料は魚や豚の皮のコラーゲンやゼラチンに膨張剤を加えるらしい。いちおう、まがりなりにも食品が原料か、とほっとするのはまだはやい。昨年１１月に山東省済南市食品安全当局が摘発したニセフカヒレは、工業用にかわでできており、加工時に発ガン性が指摘されているホルムアルデヒトにひたしてつくるそうだ。こういった人工フカヒレは５００グラム６５元でうられている。５００グラムの乾燥ニセフカヒレでだいたい６０杯のフカヒレ丼がつくれる。それをレストランでは１００～３００元くらいでうるのだから、すごい暴利。<br />
<a href="http://www.singpao.com/20061127/local/888957.html">http://www.singpao.com/20061127/local/888957.html</a></p>
<p>■どのくらい市場にでまわっているかはやはりわからない。ただ、ホンモノのフカヒレは鮫の激減で高騰している。年１～２割のスピードで値上がりしているのではないだろうか。ほんものは乾燥状態で５００グラムあたり５００元～３０００元する。しかも、フカヒレは処理、調理に技術が必要で、ふつうなら１人分のフカヒレスープの原価は最低でも１００元。つまり１００元以下のフカヒレスープは、ありえない、ということだ。</p>
<p>■香港福臨門のような老舗で、フカヒレの姿煮のように、形のままでてくるのは、まずホンモノだろうが、中国国内の中流レストランで出てくるほぐしたタイプのフカヒレのほとんどがニセモノ、といわれている。まあ、ニセモノと一口にいっても、エイなど他の鮫類の魚のひれを利用したのから、春雨を代用したもの、工業用膠をつかったものまでほんとうにいろいろだが。</p>
<p>■さて、ニセフカヒレを見分け方。ホンモノは①フカヒレの繊維の両端がとがっている。②やや黄味がかっている。③箸でつまんで切ろうとしてもなかなか切れない。お箸でぷつんときれるのはニセモノらしい。</p>
<p>■ただ、ホンモノのフカヒレも過酸化水素水で漂白したり、水銀汚染されているものも増えているらしい。２００６年１１月、中国各紙の報じたところによれば、最近、タイ、オーストラリア、ニュージーランド、デンマークの学者らの調査で、フカヒレに大量の水銀が含まれていることがわかった。サメは食物連鎖の高位におり、汚染海水中の水銀が一番蓄積されているとか。吸収率がたかい妊婦や子供がたべると、発育不全、知能遅滞などの影響、あるいは死産、水俣病といった影響がある、と警告されている。</p>
<p><a href="http://www.cei.gov.cn/index/serve/showdoc.asp?Color=Two&amp;blockcode=wnsskb&amp;filename=200611222182">http://www.cei.gov.cn/index/serve/showdoc.aspωColor=Two&amp;blockcode=wnsskb&amp;filename=200611222182</a></p>
<p>■かつて、福建省の船乗りが長い航海の間の栄養補給として食べたというフカヒレ。天然コンドロイチン、コラーゲンたっぷりの美容食といわれているかしらないが、その恩恵にあずかる前に、ニセモノや汚染フカヒレで健康を害する可能性もありそう。まあ、中国でフカヒレ毎日食べるヤツは、汚職官僚くらいだと思うので、あまりめくじらたてる必要はないかもしれないが。</p>
<p>■もうひとつ、市場のニセモノ率が高い食品。ハチミツだ。２００６年、中国のハチミツ市場の７割がニセハチミツだと推計され、２００６年の１０大食品安全問題にもとりあげられた。中国で生産されるハチミツは８万㌧、でも売られているハチミツは２５万㌧。この差を埋めるのがニセハチミツのはず、というのが根拠だ。このニセハチミツ、水飴やデンプンにハチミツ香料と色素がまぜてあるだけ、とかというならまだ、許せるが、すごいのが硫酸とか尿素を添加した硫酸ハチミツ。<br />
<a href="http://finance.sina.com.cn/roll/20060323/0000610209.shtml">http://finance.sina.com.cn/roll/20060323/0000610209.shtml</a></p>
<p>■砂糖（二糖）に水を加え、硫酸を加えると、単糖に分解される。ハチミツというのは、花の蜜（ショ糖＝二糖）をミツバチが酵素でブドウ糖と果糖という単糖に分解したもので、原理は一緒（？）のようだが、硫酸つかっちゃ身体に毒だろう？当然、プロポリスとか身体によいとされている成分も含まれていない。</p>
<p>■近年、ホンモノのハチミツ生産量は環境悪化で減少、一昨年は㌔あたり１６元だったのが昨年は３０元、今年は４０元が相場といい、過去１０年最高値をつけている。ニセハチミツは、㌔あたりせいぜい５元。ニセハチミツをホンモノのハチミツと偽って売った場合の利益率の高さはいわずもがなだろう。</p>
<p>■ニセハチミツの見分け方は、冷蔵庫にいれても、水飴状態で結晶化せず、にごりがなく、透明感があるのがニセハチミツの可能性高し。あと味が違うそうだが。ニセハチミツはただ甘いだけ、あるいは香料の臭いがするが、ホンモノのハチミツは芳醇な香り、深みのある甘み、らしい。でもふだんからハチミツ食べ慣れている人でないとわからないんじゃないか？</p>
<p>■つぎにニセ醤油。２００４年に国民に衝撃を与えた毛髪を原材料とした毛髪醤油について。〝体毛が逆立つほどぞっとする「毛髪醤油」〝（ＣＣＴＶ毎週質量報告）と当時報道されたため、この人工毛髪醤油会社（湖北省荊州）はつぶれたはずだが、今もって、髪の毛醤油が市場にでまわっているという噂はたえない。<br />
<a href="http://news.sina.com.cn/c/2004-01-05/11281509365s.shtml">http://news.sina.com.cn/c/2004-01-05/11281509365s.shtml</a><br />
<a href="http://hi.people.com.cn/2007/04/13/302660.html">http://hi.people.com.cn/2007/04/13/302660.html</a></p>
<p>■毛髪醤油とは、人の毛髪を原料にしたアミノ酸液を原料としている。ＣＣＴＶの番組では、ゴミや使用済みコンドームまでまじる毛髪をあらわずに、そのまま粉末機にいれ、それを酸で分解してアミノ酸液にかえ、それを過熱しつつ、工業用窒素ナトリウムを加え、その後塩酸を加えて中和、それを煮詰めて紅砂糖、工業ソーセージ用塩、カラメル着色料、香料を加え味付けしていた。</p>
<p>■中国では１００％大豆、小麦とか穀物原料の醤油だけでなく、アミノ酸液添加醤油もみとめられ、安い醤油の成分表などをみると、アミノ酸液とか書いている。だが、そのアミノ酸液の正体が、人の毛髪とは、この番組が報道されるまでほとんどの人が知らなかった。ちなみに、政府は毛髪を食品に使うことは禁止している、というか普通、毛髪を食品にしようなんて、そんなこと考えつかないよ。</p>
<p>■学者らはこの毛髪醤油が、不衛生なだけでなく、重金属汚染の可能性も指摘、発ガン性があるという見方を示す人もいる。</p>
<p>■こうやってみてみると、中国はＩＴなど核心技術は欧米におくれをとり、アニメやゲーム・コンテンツなどソフト力は日本におとるが、ニセモノをつくる技術、発想は世界で最もたけていることはまちがいない。それはそれですごいことかもしれない。もし、もっと衛生的に安全基準をみたして人工鶏卵や人工フカヒレ、人工ハチミツ、人工醤油をつくったなら、きっと、きたる全地球的食料危機のときに、人々を飢餓から救うことになるやもしれない？</p>
<p>■いや、むしろ、その労力を、より効率のよい農業や畜産業システムの確立や、食料資源の節約、環境保護に注いだ方がいいか。<br />
中国人って、がんばる方向性が間違っている気がする。</p>
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		<title>民以何食為天　食の安全学②</title>
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		<pubDate>Thu, 19 Apr 2007 18:23:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[ニセ塩]]></category>
		<category><![CDATA[亜硝酸塩]]></category>
		<category><![CDATA[密造塩]]></category>
		<category><![CDATA[広東]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[注目の記事]]></category>
		<category><![CDATA[食の安全]]></category>

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		<description><![CDATA[■中国には「開門七件事」という言葉がある。意味は暮らしを立てていくうえで必要な７つのもの。 それは、柴・米・油・塩・醤・醋・茶。最近、このうち食品でない柴をのぞく米・油・塩・醤・醋・茶については、すべて品質や安全性が問題 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■中国には「開門七件事」という言葉がある。意味は暮らしを立てていくうえで必要な７つのもの。<br />
それは、柴・米・油・塩・醤・醋・茶。最近、このうち食品でない柴をのぞく米・油・塩・醤・醋・茶については、すべて品質や安全性が問題になっている。<br />
・米　土壌汚染で一部地域ではカドミウム米とか問題になってきている。<br />
・油　ニセ食用油（製油工場の排溝からとった油を業務用ラードとしてうったりした事件があった）<br />
・塩　密造ニセ塩（広東では工業塩が食塩として市場に出回っていたことが発覚）<br />
・醤　ニセ醤油問題（背筋も凍る髪の毛醤油）<br />
・醋　ニセ醋（これはあるらしいが、あんまり問題になっていないな）<br />
・茶　残留農薬が一番ひどいらしい</p>
<p>■このなかで　ｈｉｒｏｐｏｎさんからもリクエストいただいた密造塩について、今回はとりあげる。</p>
<p><strong><em><span style="font-size: medium;">■中国社会の必要が生んだ？<br />
ニセ塩がなくならないわけ<br />
とりあえず、健康のために、塩分は控えめに！</span></em></strong><br />
■２０００年の昔から塩専売制をとっている中国では、密造塩、ニセ塩の問題はある意味伝統であり、１９９４年に現行の専売制度になってからも、密造塩、ニセ塩による中毒、あるいは中毒死事件というのは、けっして珍しくはない。</p>
<p>■ニセ塩の今にはじまった問題ではないのに、なぜ、急に問題視されるようになったのか。きっかけは、今年１月から広東省で、ニセ塩防止のデジタル表示を導入したことをうけて、地元メディアがニセ塩調査報道を開始したこと。ニセ塩防止デジタル表示ラベルやそれをうけた密造・ニセ塩報道は、食品安全にたいして中央政府が本気で取り組みはじめた状況に、ちょっとびびった地方政府としての一種のパフォーマンスとみてよいだろう。なぜなら、広東省は中国有数の密造塩生産地であり密造塩消費地といわれている。（あと四川かな？）</p>
<p>■広東省の密造・ニセ塩の状況を地元報道からみてみよう。</p>
<p>■新快報（３月１４日付）　このほど広州６地区１０カ所の野菜市場にある９０店舗の食塩売り場で調査をおこなったところ、８２店舗で非合法のニセ食塩を違法に販売していた。今年１月１日から、広東省各地では政府が認可する正規食塩であるヨード塩にニセモノ防止デジタル表示ラベルをはることを義務づけている。広東省塩管理弁公室によると、ラベルがはられていないもの、あるいは張られていてもチェックして番号が登録されていなものは、すべてニセ食塩という。（中略）</p>
<p>■塩業部門関係者によると、これら大多数のニセ食塩は不法に市場に流入にした密造塩。密造塩にはヨードが添加されておらず、衛生方面でも食用塩の基準をみたしていない。これらニセ塩はおそらく大量の水銀、鉛など多種の人体に有害な重金属を含み、さらには亜硝酸塩など有毒物もふくまれるものもある。記者は一ヶ月あまり、広州、東莞、深センなどを調査したけっか、広州、東莞の多くの大型の農貿市場（露天市場）で大量のニセ塩が売られていることを発見。また湛江、徐聞、雷州などの地域でほしいままに塩の密造が行われていることがわかり、その量の多さは驚くべきものだった。</p>
<p>■これらニセ塩のおろし価格は政府が制定する価格を大きく下回り、このため、大量のニセ塩が工場、学校、ホテル、レストランに流入している。</p>
<p>■３月２日、記者がレストラン・オーナーと身分をいつわって、広州市天河区の市場に潜入取材した。塩売り場の女主人に、「塩１袋いくら？」ときくと、彼女は「１袋１元」という。食塩の包装は非常に精巧で、ニセ防止ラベルはついているが、番号をチェックすると登録されていない。<br />
「これニセモノじゃないの？」ときくと、女主人は不機嫌そうに「正規の塩がほしいなら、こちらを買いなさい。１袋３元よ」とカウンターのしたから別の袋をだしてきた。さらに「今は、多くのひとが正規の塩を買わないわよ。ニセ塩だって食べれば同じ、それに安い」と言う。このあと、記者は９店舗、同様の取材をし、７つの塩袋を買った。それにはラベルがついていたが、全部番号は登録されておらず、ニセ塩だった。（中略）</p>
<p>■ある大学食堂に材料を下ろす店の主人はいう。「正規塩の利潤は非常に低い。一袋の塩で多くて０・１元。これがニセ塩なら０・５元の利潤だ。ニセ塩一袋売れば、正規塩３袋売るよりもうけはまだ多い。だから、多くのひとは安いのを買うのさ」<br />
（後略　引用おわり）</p>
<p>■こういった報道があいついだ。もっとも、密造塩、ニセ塩のすべてが、省塩業当局の宣伝するように、重金属汚染されていたり、亜硝酸塩がふくまれていたりするかはわからない。成分データーは公表されていない。これは、政府の正規塩キャンペーンの一環でもあることは承知しておいた方がよいだろう。</p>
<p>■ここで、密造塩とは何か、ということをちょっと解説したい。密造塩とは政府が認可した以外の不法に作られた塩だ。誰がつくるか、というと一般に農民。広東の沿海地区は土壌が汚染によって極度にアルカリ化し、長年、農産物ができない状況がつづいている。つまり農民は農業でいきていけない。では元手なしに簡単に製造できるものは何か？それが塩なのだ。塩は海水が原料、あと黒いビニールシートとかあれば、晒塩という方法で、だれでも簡単にできる。広東の田舎にドライブにいったりしたら、密造塩（私晒塩）をつくっている風景に出会うこともある。</p>
<p>■な～んだ、海水が原料か、それって普通の塩と同じじゃん？正規塩とどこが違うの？と思われるだろう。実は、密造塩を売りつけ、買う人たちがあとを断たないのは、多くの人もそう思っているからだ。塩の専売で政府がもうけているだけだ、味はほとんど同じ（？）なのに、なんで正規塩が３倍の値段なのだ、けしからん！と。</p>
<p>■正規塩と密造塩の違いは、正規塩にヨードが添加されていることだ。これは中国はもともと世界一ヨード不足の国で、ヨード欠乏症も風土病の一種だったため。だか、ヨード不足は内陸部の問題であり、海辺の広東人にとっては関係ない。（ヨードはこんぶなど海産物にふくまれているので、海辺の人たちはまず不足しない。）なんでわざわざ高い塩をかう必要があるのか、と思うわけだ。</p>
<p>■だがしかし、ちょっとまて。そりゃ工業も発達していないのどかな海辺の村なら、密造塩も問題ないだろう。しかし、密造塩をつくる地域は、ぺんぺん草も生えないほど土壌汚染がひどい土地。その沿岸からくみ取った、魚も住まぬような工業廃水で汚染されまくりの海水を原料にした塩に、カドミウムだのヒ素だの水銀だの重金属が混じらないわけがあろうか？</p>
<p>■さらに、恐ろしい問題がある。広東省沿海部で作られた密造塩は海水から晒塩方式でつくられた不純物は多いがまがりなりにも海の塩だが、最近は湖北、山東、江西あたりから「工業塩」が流れ込んでいるという指摘がある。</p>
<p>■工業塩とは染色や石けん製造などの工業用につかわれる食用には向かない塩。その中には亜硝酸塩が含まれているものも多く、誤食すると、亜硝酸中毒を引き起こす。亜硝酸塩は、ソーセージやハムなどの防腐剤、発色剤など食品添加物としても使われるため、どこでも安く簡単に手に入るが、そのままたべれば３グラムが致死量の毒物である。発がん性の可能性も疑われている。</p>
<p>■３月２０日付新快報を少し引用しよう。<br />
「広州、東莞に氾濫するニセ塩はどこからくるのか。徐聞、雷州の私晒塩以外に、さらに危険な工業塩がもっと多いのだ。広東省塩業総公司の担当責任者は新快報の取材に答え、『広東省の４分の１の市民が毎日、食塩の袋に入った工業塩を食べている、ひどい場合はもっと多い』と話した。工業塩とは亜硝酸塩などを成分として、一旦食塩市場にはいれば、慢性中毒を発症することもある」</p>
<p>■この広東省塩業総公司が新快報に明かにしたころによると、広東省塩業総公司の２００６年の販売総量が３５万㌧。しかし広東人の年平均塩消費量は５ー７㌔と推定されており、全省９０００万人人口（出稼ぎ者をのぞく）だと最低でも４５万㌧は塩が必要なはず。その差１０万㌧が、ニセ塩のはずだ、というわけだ。徐聞、雷州などいわゆる地元密造塩の製造量は１万㌧と推計されるから、むしろ市場にでまわっているニセ塩は工業塩の方がおおい、ということになる。ちなみに２００６年に広州市で摘発・押収された工業塩を食用塩の袋にいれたニセ塩は６０００トン以上だった。</p>
<p>■まあ、亜硝酸塩が塩として使われた日には、中毒死続出だろうから、工業塩の主成分が亜硝酸塩という報道は、ちょっと割り引いた方がよい気もする。しかし、前回エントリーでとりあげた『民以何食為天』にはこんなこわいレポートが。</p>
<p>■成都のある四川泡菜メーカーに潜入取材したときの話。つけものに用いる塩があまりに白く、顆粒がいやに細かいので、「この塩はなぜこんなに白いの？」と社長に聞いたのだという。すると「これはいわゆる密造塩なんだ。１トンあたり５０元安い。」そのあと、工場の裏にいくと「工業用、食べるな」と書いた塩の袋がやまづみされていた、という。作業員に「ずっとこの塩をつかっているのか？」ときくと、「そうだ」と答える。「他のつけもの工場もそうなのか？」ときくと、うなづいた。</p>
<p>■さらに、数日後、その工場をもういちど訪れると、つけ込み用の池（おけ）の周辺にはたくさん虫（たぶんゴキブリ）がいた。「虫がいっぱいいるが」というと、「つけこみのとき、くすりを打ったら、ぜんぶいなくなる」という。「なんの薬？」ときくと、「知らない」という。その紅い殺虫剤のはいったプラスチック瓶をこっそりもちかえり、中国輸出入検疫検査センターでしらべてもらうと、はたしてそれは９９％のジクロルボスだった…。</p>
<p>■このケースは、工業塩どころか劇薬のジクロルボスが漬け物製造のさいに使われたいた、という方がショッキングだが、加工食品に工業塩を利用するというのは、けっこうあるらしい。加工食品工場では、もともと亜硝酸塩を食品添加物として使用している。塩とよくにているので、ついつい多めにつかったり、塩味がして、防腐効果もあるから一石二丁、と塩がわりにつかって、中毒死事件を起こすことが、けっこう各地であって、衛生省も２００４年７月に、「亜硝酸塩中毒が頻発している」と警告を発したことがあった。２００４年上半期だけで、山西省、陝西省、吉林省、湖北省のレストランなどで計４０３人の中毒、２人の中毒死がでた、と。</p>
<p>■全国で密造塩市場がどれほどの規模かはわからないが、たとえば２００５年１２月から２００６年４月はじめまでに、湖北省から四川省へ、鉄道を通じて流入した密造塩で当局に摘発・押収されたものは１８００㌧にのぼった。密造塩は１㌧あたり少なくとも４００元の利益があり、小袋にわけて食用塩としてうったら、１㌧あたり１１００元でうれ、７００元以上の利益があるという。この場合、密造塩は添加物、石こう、石材などの名目で貨物として申請されることが多い。（以上、「民以何食為天」より）</p>
<p>■このように、みていくと、密造塩の危険性は、これまでも結構報道されているが、なかなか市場からなくならない。この大きな原因としては①人々の食の安全への無知、無関心②密造塩に頼らねばならない農村の貧しさ③０・１元でも経費を抑えねばならない中小加工工場やレストランの市場競争の激しさ、がうかがえる。正規塩でも、やすいものだと思っていたが、それでも庶民にとっては高いらしい。それと、当局、あるいは専売制への根深い不信、もあるかな。わかって、密造塩とわかっていて買う人もけっこういる、あるいみ社会で密造塩を必要としている人がまだ存在するわけだ。海賊版ＤＶＤと同じで。</p>
<p>■さて、こういったニセ塩からわが身を守るためにはどうしたらいいか。広東省の場合は、デジタル表示ラベルの番号が登録されているかどうかを調べればすむ。または、ヨード試薬を買って、自分で塩を検査する。中国の正規塩はすべてヨードが添加されている。それに高級スーパーで買えばまず、問題はないだろう。だが加工食品、レストラン、給食まで絶対、大丈夫、とは誰も言えない。そもそも加工食品には、ニセ塩がつかわれていなくとも、添加物としての亜硝酸塩が使われ過ぎの傾向があることを、中国在住の方ならご存じだろう。</p>
<p>■というわけで、中国にあっては結局、塩分ひかえめを心がける以外、方法はないと思う。ハムとかソーセージとか、塩漬け類など塩分の高い加工品はできるでけひかえ、薄味になれるのが、高血圧予防にもよいでしょう。</p>
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