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	<title>中国趣聞博客 &#187; 注目の記事</title>
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	<description>ジャーナリスト福島香織公式サイト</description>
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		<title>民以何食為天　食の安全学⑤</title>
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		<pubDate>Wed, 02 May 2007 09:25:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
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		<category><![CDATA[食の安全学]]></category>

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		<description><![CDATA[■色彩感覚というのは、文化である。日本人はとくに、色彩に敏感ではないだろうか。えび色、にび色、とき色　はな色、利休鼠、あさぎ、あかね…微妙な色合いにまで固有の名前をつける。そのほとんどは自然の中にある色のように思う。伝統 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■色彩感覚というのは、文化である。日本人はとくに、色彩に敏感ではないだろうか。えび色、にび色、とき色　はな色、利休鼠、あさぎ、あかね…微妙な色合いにまで固有の名前をつける。そのほとんどは自然の中にある色のように思う。伝統衣装の和服の色も、和菓子の色も、どこかぼんやり、やわらかい。一方、中国にいて気づくのは、中国人は、あざやかな色が好き、ということだ。</p>
<p>■とりわけ赤。鮮烈な赤は、春節にやってくる怪物・年獣が嫌う魔よけの色であり、道教的世界観でいえば、南の方角を象徴する朱雀の色であり、政治的にいえば革命の色、共産党の色彩だ。とにかく赤はいい色。風水をよくするためには、平気で真っ赤なベッドカバーやシーツを使う。真っ赤なシーツやパジャマで熟睡出来るなんて中国人ってすごいよ。</p>
<p>■同じように、食べ物も赤がすき。赤ちゃんが生まれたとき、卵を紅く染めるのは、伝統だとしても、真っ赤なソーセージ。真っ赤な唐辛子みそ。真っ赤ないちご。真っ赤なえび。おいおい、それはどうみても人工着色料、危険信号の赤では。でも、その色に、おいしそう、と反応してしまうのだから、しかたがない。というわけで、今回は、中国の食品の色と安全について、まとめてみる。</p>
<p><span style="font-size: medium;"><em><strong>■美しい色には毒がある。<br />
スダンレッドにマラカイト・グリーン<br />
それがおいしそうにみえること自体問題か…</strong></em></span></p>
<p><span style="font-size: small;">■ずいぶん前のこと。ルビーのように美しいいちごを買ってきて、洗って、さあ食べよう、と思っていたところへ、急に電話がかかってきて、そのまま仕事にいってしまった。で、いちごを洗ったまま、台所に放置していたのを、数日後に発見した。そのとき、不思議なことにカビも生えず、いちごは紅いまま。ただ、表面がゴムのようにぶよぶよと硬化していた。中国のいちごってミラクル…。もちろん捨てた。</span></p>
<p>■あとになって新聞で、きれいな果物には「化粧」施されていることがあるから注意、といった記事をよんだ。イチゴは赤色色素と防腐剤につけ込むそうだ。カビの生えたオレンジは洗剤であらったあとパラフィンを塗ればぴかぴか。青い桃は、みょうばんと甘味料、味の素とアルコールを注射すればみずみずしくなり、うれていないスイカは砂糖水と色素を注射…。</p>
<p>■これでは果物が美容によいから、たくさん食べましょうなんて、いえない。知人から、イチゴが大丈夫かどうか確かめるには、まず煮てみよ、へんなイチゴからは真っ黒なアクがいっぱいでるから、とアドバイスされたが、めんどうくさがりの私は、結局そのままたべている。</p>
<p>■浙江省温嶺市は有名なエビの産地で、ここでは街角でエビの加工食品、干しエビ（蝦米）などが売られている。これが、みごとに真っ赤でみちゆく人が思わず買ってしまうほど美しいのだが、実は木材用化学染料で染められていることが、２００４年１１月、CCTVの「毎週質量報告」で暴露された。</p>
<p>■この干しエビは、まずエビをにて、干してカラをとったあと、赤色色素をいれ、繰り返し焙煎する。すると３カ月も色あせないそうだ。この色素は俗に酸性大紅７３といわれ、発がん性の疑いありとして食品に添加することを禁じられている。</p>
<p>■中国で食品に添加されていたことで問題になった発がん性が指摘されている着色料の筆頭といえば、スダンレッドだろう。これは中国赤色汚染として、今も大問題となっている。スダンレッドとは靴クリームなどに使われるタール系色素で、IARC（国際がん研究機構）でその発ガン性が指摘され、世界中で食品添加が禁じられている。これについては、２年前、産経新聞紙上で報じたことがある。<br />
（以下引用）</p>
<p>&nbsp;</p>
<div id="honbun">■発がん性が指摘され、食品への使用が禁止されている工業用着色料スダンレッド１が中国の加工食品などに広く使われていたことが判明し、社会問題化している。中国に進出し現地生産・販売を展開しているハインツ、ケンタッキー・フライドチキン（ＫＦＣ）など有名外資系ブランド食品にもこの赤色汚染は広がっており、中国の食の安全問題では日中の貿易摩擦にまで発展した残留農薬野菜以来の規模だ。　同着色料については、二〇〇三年にこの着色料で色づけしていたインド産唐辛子を使用し製造された調味料がＥＵ域内市場に出回るなど大問題となったことがある。今回の騒動も発端は英国で、今年二月に英国国内でソースやチリパウダーなどの四百種余りの食品への使用が再度発覚。中国国内でこの着色料が唐辛子加工製品や調味料、ハム、ソーセージ、カップめんなどに広く使われていたことが判明した。</p>
<p>中国では一九九六年に食品添加物衛生基準が制定されスダンを含む工業用着色料の食品への使用は禁止されたが、実態を監視・管理するシステムがなく野放し状態だったようだ。全国各地で連日数百キロ単位のスダンレッドの押収が報告され、ブラックリストにあがった食品は二十日時点で六百十八種。その中には原料を現地調達する外資系ブランド食品も含まれショックが広がった。</p>
<p>外食産業に広く流通しているハインツ子会社のハインツ美味源（広州）食品製造のチリソースなど六種の調味料、全国千二百の店舗をもつＫＦＣの五種類の商品に使われていた調味料、日清食品と中国企業との合資企業・金海岸永南食品公司（珠海）が製造するカップめん四種類などからこの着色料の使用が確認され、各メーカーともすでに商品の回収、破棄を行った。</p>
<p>外資系ブランドといえど中国で安全な原料を調達し品質を確保するシステムが確立されていなかったことを露呈した。経済的影響はまだ推計がないが、ＫＦＣについては商品販売を停止した一週間だけで三千万元（一元＝約十三円）の損失とされている。</p>
<p>中国におけるＫＦＣ運営統括を行う百勝餐飲集団の広報責任者は「われわれの管理に穴があった」と非を認め「原料提供企業の厳選に力を入れる」と改善を約束。日清食品側は「来年一月に上海に食品安全研究所を設立する」とし原料の安全性をすべて独自で確認する方針を打ち出した。一方、広州市当局はスダンレッドの製造元のひとつと特定された広州田洋食品の責任者をすでに拘束、刑事責任を問う方向で捜査が進んでいる。<br />
（2005年04月01日?産経新聞?東京朝刊?１面）<br />
■スダンレッド汚染は、この後もあまり改善はみられておらず、２００６年１１月にも、「紅心鴨蛋」事件として中国社会を震撼させた。紅心鴨蛋というのは、鴨の卵の加工品で、卵の塩漬けみたいなものだ。中国では、おかゆの薬味や料理のソースなどに加えてこくを出すのに使う。この鴨の卵の黄身は、夕日のようなオレンジ色。卵の黄味の色が濃いのは、飼料に蝦や人参をまぜたためで、栄養価が高いことの証し、と信じられていたため、多くの人が、わざわざ健康のためにこの高価な卵を買い求めていた。</p>
<p>■しかし、実は鴨の飼料に、スダンレッド４をまぜていたのだった。<br />
中国報道によればスダンレッドは５００グラムわずか２０元。それを飼料１㌧につき５０グラム加えれば、飛ぶように売れる人気の紅い卵のできあがり。しかしこの紅い卵には１個あたり７・１８ｐｐｍのスダンレッドがふくまれ、体重６０㌔のひとだと１２００個たべると、がんになる可能性が指摘されている。塩づけ卵１２００個たべればガンになる前に高血圧など病気になるだろうが、という疑問はさておき、健康食品にみせかけて有害な化学着色料卵をうる、生産者の悪意は許し難い。</p>
<p>■この紅心鴨蛋の生産はおもに河北省で、１１月１５日の北京市の市場抜き打ち検査では、塩づけ鴨卵の約３割が、スダンレッド汚染の疑いがあった。また同日までに石家荘ではスダンレッド汚染鴨５１００羽が処分された。各地で一時的に塩付け鴨卵の販売を停止するなどで、全国の塩付け鴨卵業界が大打撃をうけたことはいうまでもない。</p>
<p>■このスダンレッド鴨卵とほとんど同時期、マライカイトグリーンによる緑色汚染というのも発生した。マラカイトグリーンとは青緑色の塩基性有機色素で、発がん性、催奇性が指摘される。これは着色料としてではなく抗菌薬として、養殖魚に使われていた。食用魚などへの使用は２００２年から中国でも禁じられている。レッドとくれば、補色のグリーンということで、この回でふれておこう。</p>
<p>■マラカイトグリーンは、２００５年に広東省産の日本向け輸出用冷凍ウナギからも検出され、日本は中国からのウナギ輸入を一時停止にするなどの波紋をよんだことがある。今年１月にも日本に輸入された山東省産の魚粉（飼料用）から検出されており、中国の魚養殖産業で、いまだ根強く広く使われている。</p>
<p>■昨年１１月、上海で高級魚・多宝魚（イシビラメ）の抜き打ち検査をおこなったところ、３０のサンプルすべてから、基準値を超えるマラカイト・グリーンやシプロフロクサシンなど残留抗菌薬が検出され、大騒ぎになった。これにともない山東省の養殖企業３社があいついで違法にマラカイトグリーンを使用していたとして、生産停止命令をうけた。上海や北京では、調査がおわるまで一時的に、多宝魚販売を全面停止された。このとき、全国の多宝魚養殖家がうけた経済損失は４０億元と推計されている。</p>
<p>■ある養殖魚業家は、北京メディアにこう語っていた。単価が高い多宝魚が養殖魚の中で最も利益率の高い魚で、とくに抗菌剤などを多量に使われている魚のひとつ。養殖魚業家は言う。「多宝魚の抗菌薬残留が基準以上なのは、もうこれはあたりまえ」</p>
<p>■高級魚の養殖は、うまくいけば利益率６０％と相当高いが、たとえば養殖池に一匹でも病気の魚がでれば、すべてを失う。そのために、養殖池を抗菌薬付けにするのは、いたしかたない、という。中国人記者が、養殖魚業家に問う。「毒性のある薬が残留している魚をうるなんて、リスクが高すぎるのでは？」。すると、養殖魚業家は言うのだ。「リスクはあるが利潤も高いのです」「あなたがた北京人は、病気で白い瘡のある多宝魚を食べる気がしますか？抗菌剤を使わねばきれいな多宝魚なんてありませんよ」</p>
<p>■魚の養殖はリスクが高い。そのリスク回避は、水の入れ替えなどによる水質の管理や施設、技術にたよるべきなのだが、そんなに手間ひまかけて、投資を多くするとリスクにみあわないと中国人は思う。そこで安価な抗菌薬に頼ってしまうわけだ。今や中国の養殖海鮮魚のほとんどが、程度の差こそあれ抗菌薬に汚染され、妊婦や幼児は食べるべきではない、と国内の専門家も注意喚起するほどになっている。</p>
<p>■赤色汚染にしろ、緑色汚染にしろ、中国の生産者の、目先の利益優先のモラル欠如と食品安全管理監督のシステムの不備の問題に集約されるわけだが、同時に消費者として反省させられるところもある。確かに、私は紅く美しいいちごにひかれ、青いイチゴもまじる不揃いなパックには手をださない。くだものが、こんなに同じように紅く形がそろっているなんて本当はおかしいのだろう。夕日のような卵の黄身だって、どうかんがえても自然じゃない。鱗に傷ひとつない美しい魚も、真っ赤な干しエビも、ちょっと考えればヘンだと気づくのに。</p>
<p>■結局、私は、自然がどんな色をしていたのか、どんな姿をしていたのか、ずいぶんと忘れているということなのだろう。暮らしの中から、自然の色がきえて、人工の極彩色に囲まれているうちに、色彩感覚が退化してしまった。色彩は文化だ、といいながら、昔の日本人が愛していた自然の色を忘れかけていた自分に反省。生産者は売れるものを作るのだから、消費者が、目先の美しさにとらわれすぎなければ、過剰な食品の「化粧」は抑制されていくはずなのに。</p>
<p>■しかし、そう思い直して、あらためてスーパーや農貿市場（農産物の露天市場）にいくと、こうこうとした蛍光灯と照らし出されてならんでいる野菜もくだものも加工食品も、自然の色のものなんて、何ひとつなかった気がした。家にかえって、スーパーの袋から蝋細工のようにぴかぴかと美しいサクランボを取り出す。サクランボってこんな色だっけ、と首をかしげながら洗って、今、たべている。味は甘くもすっぱくもない。こんなに紅いのにふしぎだなあ。</p>
</div>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>民以何食為天　食の安全学④</title>
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		<pubDate>Tue, 24 Apr 2007 06:57:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[ニセハチミツ]]></category>
		<category><![CDATA[ニセフカヒレ]]></category>
		<category><![CDATA[人工鶏卵]]></category>
		<category><![CDATA[毛髪醤油]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[注目の記事]]></category>
		<category><![CDATA[食の安全学]]></category>

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		<description><![CDATA[■北京のスーパーで卵を買い、冷蔵庫においておくと意外にもつ。最初１カ月以上たっても、大丈夫だったので、びっくりした。最近の卵は長持ちだなあ、便利だなあ、とたべてしまった。そう思って、油断していると気がついたら、半年以上前 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■北京のスーパーで卵を買い、冷蔵庫においておくと意外にもつ。最初１カ月以上たっても、大丈夫だったので、びっくりした。最近の卵は長持ちだなあ、便利だなあ、とたべてしまった。そう思って、油断していると気がついたら、半年以上前の卵が冷蔵に残っていた。さすがに半年たっていたら無理だろう、と思って割ってみると、なんと卵はくさっておらず新鮮なそのもの。うわあ、中国の卵ってミラクル。と思ったが、さすがに気味悪くて捨ててしまった。どうせ、飼料に防腐剤を山ほど入れているのだろう、と。</p>
<p>だが、あとになって衝撃の事実を知る。防腐剤卵どころか、卵にも完璧なニセモノがある。しかも食べると、アホになる！あれがニセ卵だったのかはわからない。だが、中国にあるニセモノは、なにもビトンやシャネルのブランド品やＤＶＤばかりではないのだった、生鮮食品を含む食品にも、びっくりするような精巧なニセモノがある。今回は、そんな、まさか…、と思うような、ニセモノ食品を紹介する。</p>
<p><span style="font-size: medium;"><strong><em>■似て非なる卵、ハチミツ、フカヒレ<br />
ニセモノ王国の面目躍如？</em></strong></span></p>
<p><span style="font-size: small;">■今年１月１７日、北京郊外の通州で工商当局による人工鶏卵一斉摘発ローラー作戦が行われた。おそらく消費者から通報があったのだろう。このとき、さいわい人工鶏卵は発見されなかったようだが、この数年の間、北京、天津、珠海などの都市部で、人工鶏卵が発見されているというので、五輪をひかえ食品安全に敏感になっている北京当局はぴりぴりしているのだ。</span></p>
<p>■人工鶏卵とは？卵と似て非なる人工の卵。殻は炭酸カルシウムと石こうででき、中味は、樹脂、デンプン、凝固剤、色素、みょうばん、海藻酸ナトリウム、ゼラチン、食用塩化カルシウム加水などでできているとか。</p>
<p>■作り方は海藻酸ナトリウムを温水にまぜ、タンパク質状にしたものにゼラチンをくわえ、安息酸ナトリウム、みょうばんを加える。これが白身。黄身はこれに、レモン黄色素に塩化カルシウムを加え、型にいれて形をつくる。内側のまくはパラフィン、石こう粉、炭酸カルシウムなどでつくる。</p>
<p>■毎日料理をつくっている人なら、ともかく、私のような料理に縁遠い人間は、まず気づかずに食べてしまうくらい、精巧にできているそうだ。実際、なんかへんなまずい卵たべたような記憶が。だが、ここまでくれば芸術だね、なんて感心している場合ではない！この卵だと栄養価ゼロなうえ、最近の研究では、これを長期間たべると、大脳の記憶力が衰退し、痴呆を招く、と商工当局は警告しているのだ。</p>
<p>■確かに、海藻酸ナトリウムなど材料のほとんどは、食品添加物として中国で認められているものだ。しかし、これら卵は地下工場でつくられており、塩化カルシウムや色素が食品添加物用ではなくて、工業用の質の悪いモノが使われていたりする可能性も指摘されている。</p>
<p>■なんでこんなものをつくるのか？君ら、ひまやね、とあきれるのは日本人。これら材料で一人１日１５００個卵をつくったとすると。１個あたりの原価は０・０５元。卵は市場で０・２ー０・４元で、４～８倍の利益があがるのだ。これは鶏を育てて卵を産ませるより、手間も時間ももとでもかからない。鳥インフルエンザ発生のリスクもない。すごくもうかるのだ。</p>
<p>■もちろん、見分け方はある。かるくふると音がするのがニセ卵<br />
。またゆで卵にしたとき、黄身が色鮮やかで、みょうに弾力があるそうな。卵をわって、長時間放置しておくと、黄身と白身が勝手にまざる。しかし卵にニセモノあるとは思わないから、からわって、そのまま鍋にぶちこんだら、わからないよ、ふつう。</p>
<p>人工鶏卵をゆで卵にしたら、こうなるのだ。↓<br />
<a href="http://cn.bbs.yahoo.com/message/read_shehuibaitai_186997.html">http://cn.bbs.yahoo.com/message/read_shehuibaitai_186997.html</a><br />
<a href="http://news.sina.com.cn/c/h/2007-02-01/133712201740.shtml">http://news.sina.com.cn/c/h/2007-02-01/133712201740.shtml</a></p>
<p>■精巧なニセモノ食品、というなら他にもある。人工フカヒレ。これは、素人にはまずわからない。そもそもフカヒレなどめったに食べないから、フカヒレってこんなものか～と私など思ってしまう。</p>
<p>■原料は魚や豚の皮のコラーゲンやゼラチンに膨張剤を加えるらしい。いちおう、まがりなりにも食品が原料か、とほっとするのはまだはやい。昨年１１月に山東省済南市食品安全当局が摘発したニセフカヒレは、工業用にかわでできており、加工時に発ガン性が指摘されているホルムアルデヒトにひたしてつくるそうだ。こういった人工フカヒレは５００グラム６５元でうられている。５００グラムの乾燥ニセフカヒレでだいたい６０杯のフカヒレ丼がつくれる。それをレストランでは１００～３００元くらいでうるのだから、すごい暴利。<br />
<a href="http://www.singpao.com/20061127/local/888957.html">http://www.singpao.com/20061127/local/888957.html</a></p>
<p>■どのくらい市場にでまわっているかはやはりわからない。ただ、ホンモノのフカヒレは鮫の激減で高騰している。年１～２割のスピードで値上がりしているのではないだろうか。ほんものは乾燥状態で５００グラムあたり５００元～３０００元する。しかも、フカヒレは処理、調理に技術が必要で、ふつうなら１人分のフカヒレスープの原価は最低でも１００元。つまり１００元以下のフカヒレスープは、ありえない、ということだ。</p>
<p>■香港福臨門のような老舗で、フカヒレの姿煮のように、形のままでてくるのは、まずホンモノだろうが、中国国内の中流レストランで出てくるほぐしたタイプのフカヒレのほとんどがニセモノ、といわれている。まあ、ニセモノと一口にいっても、エイなど他の鮫類の魚のひれを利用したのから、春雨を代用したもの、工業用膠をつかったものまでほんとうにいろいろだが。</p>
<p>■さて、ニセフカヒレを見分け方。ホンモノは①フカヒレの繊維の両端がとがっている。②やや黄味がかっている。③箸でつまんで切ろうとしてもなかなか切れない。お箸でぷつんときれるのはニセモノらしい。</p>
<p>■ただ、ホンモノのフカヒレも過酸化水素水で漂白したり、水銀汚染されているものも増えているらしい。２００６年１１月、中国各紙の報じたところによれば、最近、タイ、オーストラリア、ニュージーランド、デンマークの学者らの調査で、フカヒレに大量の水銀が含まれていることがわかった。サメは食物連鎖の高位におり、汚染海水中の水銀が一番蓄積されているとか。吸収率がたかい妊婦や子供がたべると、発育不全、知能遅滞などの影響、あるいは死産、水俣病といった影響がある、と警告されている。</p>
<p><a href="http://www.cei.gov.cn/index/serve/showdoc.asp?Color=Two&amp;blockcode=wnsskb&amp;filename=200611222182">http://www.cei.gov.cn/index/serve/showdoc.aspωColor=Two&amp;blockcode=wnsskb&amp;filename=200611222182</a></p>
<p>■かつて、福建省の船乗りが長い航海の間の栄養補給として食べたというフカヒレ。天然コンドロイチン、コラーゲンたっぷりの美容食といわれているかしらないが、その恩恵にあずかる前に、ニセモノや汚染フカヒレで健康を害する可能性もありそう。まあ、中国でフカヒレ毎日食べるヤツは、汚職官僚くらいだと思うので、あまりめくじらたてる必要はないかもしれないが。</p>
<p>■もうひとつ、市場のニセモノ率が高い食品。ハチミツだ。２００６年、中国のハチミツ市場の７割がニセハチミツだと推計され、２００６年の１０大食品安全問題にもとりあげられた。中国で生産されるハチミツは８万㌧、でも売られているハチミツは２５万㌧。この差を埋めるのがニセハチミツのはず、というのが根拠だ。このニセハチミツ、水飴やデンプンにハチミツ香料と色素がまぜてあるだけ、とかというならまだ、許せるが、すごいのが硫酸とか尿素を添加した硫酸ハチミツ。<br />
<a href="http://finance.sina.com.cn/roll/20060323/0000610209.shtml">http://finance.sina.com.cn/roll/20060323/0000610209.shtml</a></p>
<p>■砂糖（二糖）に水を加え、硫酸を加えると、単糖に分解される。ハチミツというのは、花の蜜（ショ糖＝二糖）をミツバチが酵素でブドウ糖と果糖という単糖に分解したもので、原理は一緒（？）のようだが、硫酸つかっちゃ身体に毒だろう？当然、プロポリスとか身体によいとされている成分も含まれていない。</p>
<p>■近年、ホンモノのハチミツ生産量は環境悪化で減少、一昨年は㌔あたり１６元だったのが昨年は３０元、今年は４０元が相場といい、過去１０年最高値をつけている。ニセハチミツは、㌔あたりせいぜい５元。ニセハチミツをホンモノのハチミツと偽って売った場合の利益率の高さはいわずもがなだろう。</p>
<p>■ニセハチミツの見分け方は、冷蔵庫にいれても、水飴状態で結晶化せず、にごりがなく、透明感があるのがニセハチミツの可能性高し。あと味が違うそうだが。ニセハチミツはただ甘いだけ、あるいは香料の臭いがするが、ホンモノのハチミツは芳醇な香り、深みのある甘み、らしい。でもふだんからハチミツ食べ慣れている人でないとわからないんじゃないか？</p>
<p>■つぎにニセ醤油。２００４年に国民に衝撃を与えた毛髪を原材料とした毛髪醤油について。〝体毛が逆立つほどぞっとする「毛髪醤油」〝（ＣＣＴＶ毎週質量報告）と当時報道されたため、この人工毛髪醤油会社（湖北省荊州）はつぶれたはずだが、今もって、髪の毛醤油が市場にでまわっているという噂はたえない。<br />
<a href="http://news.sina.com.cn/c/2004-01-05/11281509365s.shtml">http://news.sina.com.cn/c/2004-01-05/11281509365s.shtml</a><br />
<a href="http://hi.people.com.cn/2007/04/13/302660.html">http://hi.people.com.cn/2007/04/13/302660.html</a></p>
<p>■毛髪醤油とは、人の毛髪を原料にしたアミノ酸液を原料としている。ＣＣＴＶの番組では、ゴミや使用済みコンドームまでまじる毛髪をあらわずに、そのまま粉末機にいれ、それを酸で分解してアミノ酸液にかえ、それを過熱しつつ、工業用窒素ナトリウムを加え、その後塩酸を加えて中和、それを煮詰めて紅砂糖、工業ソーセージ用塩、カラメル着色料、香料を加え味付けしていた。</p>
<p>■中国では１００％大豆、小麦とか穀物原料の醤油だけでなく、アミノ酸液添加醤油もみとめられ、安い醤油の成分表などをみると、アミノ酸液とか書いている。だが、そのアミノ酸液の正体が、人の毛髪とは、この番組が報道されるまでほとんどの人が知らなかった。ちなみに、政府は毛髪を食品に使うことは禁止している、というか普通、毛髪を食品にしようなんて、そんなこと考えつかないよ。</p>
<p>■学者らはこの毛髪醤油が、不衛生なだけでなく、重金属汚染の可能性も指摘、発ガン性があるという見方を示す人もいる。</p>
<p>■こうやってみてみると、中国はＩＴなど核心技術は欧米におくれをとり、アニメやゲーム・コンテンツなどソフト力は日本におとるが、ニセモノをつくる技術、発想は世界で最もたけていることはまちがいない。それはそれですごいことかもしれない。もし、もっと衛生的に安全基準をみたして人工鶏卵や人工フカヒレ、人工ハチミツ、人工醤油をつくったなら、きっと、きたる全地球的食料危機のときに、人々を飢餓から救うことになるやもしれない？</p>
<p>■いや、むしろ、その労力を、より効率のよい農業や畜産業システムの確立や、食料資源の節約、環境保護に注いだ方がいいか。<br />
中国人って、がんばる方向性が間違っている気がする。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>民以何食為天　食の安全学③</title>
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		<pubDate>Sat, 21 Apr 2007 18:57:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[塩酸クレンブテロール]]></category>
		<category><![CDATA[注目の記事]]></category>
		<category><![CDATA[痩肉精]]></category>
		<category><![CDATA[豚肉]]></category>
		<category><![CDATA[食品安全]]></category>

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		<description><![CDATA[■中華料理で肉（ロウ）といえば、おおむね豚肉をさす。中国人が最も好む肉だろう。しかし、昔は、豚肉は卑しい肉でもあった。たとえば、宋代の詩人、蘇軾の「豚肉の詩」（猪肉詩）。 「黄州のよき猪肉（豚肉）、価銭は糞土のごとし、  [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■中華料理で肉（ロウ）といえば、おおむね豚肉をさす。中国人が最も好む肉だろう。しかし、昔は、豚肉は卑しい肉でもあった。たとえば、宋代の詩人、蘇軾の「豚肉の詩」（猪肉詩）。</p>
<p>「黄州のよき猪肉（豚肉）、価銭は糞土のごとし、<br />
貴者はあえて食わず、貧者も煮ることをあたわず、<br />
よわき火、すくなき水、火力たりるとき、それ自らうまし<br />
毎日起きて一碗をもり、飽きて自家君をかまうことなかれ<br />
（黄州好猪肉，価銭如糞土；<br />
富者不肯喫，貧者不解煮<br />
慢著火，少著水，火候足?它自美<br />
毎日起来打一碗、飽得自家君莫管）</p>
<p>黄州の質のよい豚肉は、値段はくそみたいにやすく、身分の貴い人は食べず、貧乏人は料理する腕がない。<br />
でも少ない水でじっくりにこんで、火がよーくとおると、うまくなるんだよ。<br />
毎日おきると茶碗に一杯、自分でつくって自分で満足しているのだから、<br />
あなた、あれこれいわないでね。</p>
<p>■宋時代、豚肉は猫のエサくらいにしからない、下等な肉だった、と「中華料理の文化史」（張競著、ちくま新書）にもある。豚は残飯や人糞などなんでもたべる汚い動物。毛並みだって薄汚れている。いまでも、農村にいけば落とし式便所のしたに豚を飼い、汚物をたべさせる家はたくさんある。しかし、蘇軾は、卑しく汚い醜いこの動物の肉の美味なる本質を見抜き、礼賛した。そう、食材なんて、見栄えがわるくても、新鮮でおいしくて、最終的には衛生的に処理されれば、それでいいのだ。</p>
<p>■ところが、現代人ときたら、虫食いはダメ、形や色のわるいものは受け付けない。その結果、豚肉を美しいピンク色にする「痩肉精」なる化学薬品などまで出回ってしまった。これで育てた豚の肉は、みためは確かに食欲をそそるが、きっと蘇軾は礼賛しないだろう。これは、食べたらヘタすれば２０分ー４時間後に身体がふるえ、めまいや吐き気など中毒症を起こす危険性があるからだ。まくらがながくなった。今回は１９９８年以降、わかっているだけで２０００人以上の中毒者をだした豚肉の痩肉精汚染の状況を紹介する。</p>
<p><span style="font-size: medium;"><em><strong>■狂牛病より、口蹄疫より、鳥インフルエンザより<br />
こわい痩肉精中毒<br />
ピンク色の美しい肉ほどあぶない<br />
五輪選手が食べれば薬物違反で失格だ！</strong></em></span></p>
<p><span style="font-size: small;">■「痩肉精」といわれても、ピンこない人が多いかもしれない。では塩酸クレンブテロールといえば？スピロペント錠といえば？お医者さんなら知っているだろう、ぜんそく発作の薬、気管支拡張剤だ。「痩肉精」とはこの塩酸クレンブテロールを主成分とした化学薬品。<br />
この薬物は単純にいえば交感神経を興奮させる作用があり、これをエサにまぜられた豚は、興奮するから？脂肪がへり、筋肉に赤みが増す。つまり肉色が鮮やかなピンクになり、肉を商品化したとき見た目がよくなるそうだ。</span></p>
<p>■薬物だから当然副作用がある。まず手のふるえ、めまい、動悸、不整脈。いまでは治療にもあまりつかわれない。それほど、慎重に取り扱う薬である。その薬をとくに量もさだめず、豚に食わせた結果、その薬が肉や内臓にのこり、それを食べた人間が中毒になるという事件が、１９９８年ごろから全国的に多発。当局の不完全な統計では２００６年までに１７００人以上（１人死亡）の被害はでている。最近では２００６年９月に上海市で浙江省海塩県産の豚肉を食べた３３６人が中毒を起こす事件が記憶にあたらしい。</p>
<p>■痩肉精を発明したのは、周勍著「民以何食為天」によれば米国人らしい。８０年代初めのこと。で、世界で最初に「痩肉精」中毒事件が出たのは実は中国ではなく、スペインだ。１９９０年３月、牛肝スープを飲んだ４３家庭１３５人がふるえ、悪寒などの集団中毒症状を訴えた。その後、７月までに１２５件の同様の集団中毒事件が発生、いずれも牛肝、豚肝を食べたあとだ。</p>
<p>■さらにスペイン、イタリア、フランスで同様の事件があり、欧米では痩肉精の危険性を警告するようになった。ちょうどその頃、中国の一部科学者が、これを中国国内に持ち込み、「豚の赤身率をあげる科学研究成果」として発表、化学飼料として沿海地区の飼料加工工場や養豚家に普及させはじめた。海外でその危険性が問題視されているものを、さも独自の研究成果のように発表し、平気で国内で普及させようとするあたり、中国人とは恐ろしい。</p>
<p>■しかし、９０年代後半から、中国沿海地区を中心に痩肉精問題がじわじわ表に出始めた。報道ベースで最初に中国で痩肉精中毒が確認されたのは１９９８年。広州市で豚肝の生姜炒めを食べた一家六人が、食事後、ふるえ、頭痛などの中毒症状を起こし、医者にいったところ化学物中毒と診断された。家族が豚肝炒めを疑って広州市検疫当局に検査を依頼したところ、結果として、塩酸クレンブテロールが検出された。</p>
<p>■１９９９年４月、上海のスポーツ選手２人が豚肉を食べたあと、尿から塩酸クレンブテロールが検出され薬物検査で失格になる事件もあった。この例から、たとえ中毒にならなくても、北京五輪のとき五輪選手などが中国の豚肉を食べて、ドーピング検査にひっかかる可能性だってまったくないとは言えないことがわかる。五輪関係者の方には、くれぐれも選手の食事には注意してほしいものだ。</p>
<p>■２０００年１月には浙江省杭州市で数十人が紅焼肉をたべて集団中毒を起こした。２００１年３月には広東省順徳市杏雲鎮である養豚家が屠殺した豚９頭の肉をたべた村人約６３０人以上が集団中毒を起こした。同年８月２６日の広東省信宜北界で約５３０人の集団食中毒がおこったときには、この肉を売った養豚家も公安当局に取り調べられる大事件に発展した。</p>
<p>■このとき、痩肉精を含む飼料を押収、その飼料の仕入れもとをたどって四川、浙江、広西などの地下飼料工場が摘発され、「痩肉精」問題が全国的に食品安全問題として意識されるようになった。</p>
<p>■ちなみに、痩肉精問題について最初に危険を注意喚起した地方政府高官は、浙江省書記だった習近平氏だといわれている。２００１年１月２７日のCCTVの番組で習氏はこういっている。「私の友人のある画家は、酒の肴に豚肝をよくたべるが、しばらくして手が震えて絵筆がもてなくなった。これはどういう原因かと、医師にいくとクレンブテロール中毒だという。のちに豚肉をたべなくなると、症状が改善した。このことから（痩肉精は）明かに危険だ」「われわれは外国から２０万元もする機械を購入した。これで判断すれば、痩肉精を使用しているかすぐにわかる。…これは全国で初めて豚屠殺の現代化を進めた例だ…」<br />
習近平氏は最近、上海市党委書記になり、出世街道ばく進中だが、こういう面をみると、やはり有能な人らしい。地方高官には養豚場の株をもっているゆえ、痩肉精使用の被害がでても隠蔽してしまう人もいるのだから。</p>
<p>■しかし、なぜ養豚家は危険とわかっていても「痩肉精」を使うのか。「民以何食…」中、こんな記述がある。<br />
「農業省高官が養豚場を視察にいったとき、毛並みがつややかでまるまると太った豚が目をひいた。普通の豚とはあきらかにちがうので、高官が不思議におもってきくと、養豚場の農民が答えていうには、見目よい豚は痩肉精をエサにくわせている。屠殺して肉にしたとき、色がきれいで、よくうれるので都市部向けに準備しているのだ、普通の豚は農村用だ、と。<br />
高官が、痩肉精は人体に害は無いのか、ときくと農民は、どっちにしても都市民は医療費が公費だから、問題ないでしょう、といった…。」</p>
<p>■これは著者・周氏が、農業省高官に随行した食品安全官僚の知人から聴いた逸話として紹介している。当局が痩肉精について本格的に調査しはじめたのは２００１年以降だから、これはその前の時期の話しだろう。</p>
<p>■痩肉精を食べさせた肉の方が都市で高く売れる。利益率にして、普通の豚の３倍と、同書は指摘する。それが身体に害があったとしても、どうせ、医療システムの整った都市の人たちが食べるんだからかまわない、という。この口ぶりに、農民の都市民へうらみや憎しみを感じてしまうのは私だけだろうか。</p>
<p>■貧富の差の激しい中国で、農民にとって実は未だに肉類は貴重だ。毎日肉を食べる農民なんて、まだほとんどいないだろう。農民がつくる肉や野菜の一番よい部分、最上の部分は全部都市へいく。だから、家畜が病気で死ぬと、農家の子供たちは喜ぶのだ。死んだ家畜は都市で売れないので、自分たちで食べることができるからだ。それで、食中毒になったりすることもある。（だから、中国の農村で鳥インフルエンザの人への感染が心配されるのだ。死んだ鶏をすてろ、といっても、そんなもったいないこと農民にできるわけがないのだ）</p>
<p>■その一方で、都市の飽食が急激にすすんでいる。それも中途半端にぜいたくに目覚めてきているので、きれいな色、きれいな包装、高い値段のものがよいもの、という大いなる誤解をしたうえの飽食。そんな都市民の贅沢を満足させるために、痩肉精をつかうことなど、農民にとっては、たとえ人体に有害なものだとわかっていたとしても、後ろめたさはないかもしれない。そこに生産者としての誇りとか、モラルとか、そういったものはみじんもないようだ。</p>
<p>■さて、痩肉精中毒が多発するようになると、確かに取り締まりも厳しくなり、食品また被害者が養豚家を訴えるなどの法的措置もおこり、痩肉精を食べた豚を売ることが有毒食品販売罪として実刑の対象になってきたことから、痩肉精使用は全体的には減ってきたようだ。</p>
<p>■２００１年、北京で行われた調査では市場の豚肉や豚内臓の１８・８％が痩肉精に汚染されていたが、２００５年には０・０８％までに減少している。さすがに五輪をひかえて、こんなこわい豚肉が市場にでまわっていては大事だから、北京市当局は必死だ。</p>
<p>■しかし、痩肉精使用が減ってきたのは、養豚家ら生産者の意識が高まったわけではなく、当局側が検査検査検査、で厳しく取り締まり、発覚すれば思い罰金、実刑を与え始めた結果だ。</p>
<p>■検査、取り締まりの手をゆるめると、彼らはまた痩肉精を使い出すかもしれない。ちなみに、痩肉精検査は一頭の豚あたり、１００元プラス４、５時間の検査時間がかかるとか。もっと手軽な検査法も開発中らしいが、中国農村に豚を買っている家は約一億戸。これらすべてに目を光らせることは、難しい。</p>
<p>■痩肉精など食品安全の問題は、生産者のモラルの問題が大きいが、その背景には教育不足や単なる拝金主義だけでない。都市の発展が農村の搾取の上になりたち、食の消費者である都市と食の生産者である農村の間に、深く暗い敵意がよこたわっている、ということも関係あるのでは。冗談でなく、食品安全の問題は、農村の都市への未必の故意の報復のような気もする。</p>
<p>■私の親は、米一粒でも残せば、「農家の人が一生懸命つくったご飯をムダにするな」と怒ったものだった。日本の家庭は、だいたいそうではないかな？今年２月、日本に帰ったら、実家でつかっていた野菜のパックに生産者の名前と顔写真つきの「私が作りました」シールがはってあって、びっくりしたが、こういうのは、とても日本人的と思う。</p>
<p>■消費者は生産者に感謝するし、生産者は消費者に喜んでもらうことを誇りにする。中国で本当に食品安全を確立するのはそういう消費者と生産者の健全な関係を育てることだろう。その一歩は、農村と都市のいびつな関係を健全なものにすることではないか。</p>
<p>■冒頭の詩は蘇軾、つまり蘇東坡は、詩文で政治を誹謗したという讒言をうけ、投獄後左遷された湖北省黄州で、農民においしい豚肉料理・トンポーロウ（東坡肉）の作り方を教えたときに吟じたといわれる。当事、卑しい肉と言われた豚肉を、こんなにおいしんだよ、と礼賛した蘇軾。それは貧しく搾取とさげすみの対象であった農民への肯定と思いやりでもあったのでは。<br />
見栄えやイメージに惑わされることなく、その本質を賞味し感謝し礼賛する、そういう蘇軾の「猪肉詩」にあるような精神こそ、食の安全の確立に必要なのではないかと思う、というと、ちょっとこじつけっぽいか。</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>民以何食為天　食の安全学②</title>
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		<pubDate>Thu, 19 Apr 2007 18:23:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[ニセ塩]]></category>
		<category><![CDATA[亜硝酸塩]]></category>
		<category><![CDATA[密造塩]]></category>
		<category><![CDATA[広東]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[注目の記事]]></category>
		<category><![CDATA[食の安全]]></category>

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		<description><![CDATA[■中国には「開門七件事」という言葉がある。意味は暮らしを立てていくうえで必要な７つのもの。 それは、柴・米・油・塩・醤・醋・茶。最近、このうち食品でない柴をのぞく米・油・塩・醤・醋・茶については、すべて品質や安全性が問題 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■中国には「開門七件事」という言葉がある。意味は暮らしを立てていくうえで必要な７つのもの。<br />
それは、柴・米・油・塩・醤・醋・茶。最近、このうち食品でない柴をのぞく米・油・塩・醤・醋・茶については、すべて品質や安全性が問題になっている。<br />
・米　土壌汚染で一部地域ではカドミウム米とか問題になってきている。<br />
・油　ニセ食用油（製油工場の排溝からとった油を業務用ラードとしてうったりした事件があった）<br />
・塩　密造ニセ塩（広東では工業塩が食塩として市場に出回っていたことが発覚）<br />
・醤　ニセ醤油問題（背筋も凍る髪の毛醤油）<br />
・醋　ニセ醋（これはあるらしいが、あんまり問題になっていないな）<br />
・茶　残留農薬が一番ひどいらしい</p>
<p>■このなかで　ｈｉｒｏｐｏｎさんからもリクエストいただいた密造塩について、今回はとりあげる。</p>
<p><strong><em><span style="font-size: medium;">■中国社会の必要が生んだ？<br />
ニセ塩がなくならないわけ<br />
とりあえず、健康のために、塩分は控えめに！</span></em></strong><br />
■２０００年の昔から塩専売制をとっている中国では、密造塩、ニセ塩の問題はある意味伝統であり、１９９４年に現行の専売制度になってからも、密造塩、ニセ塩による中毒、あるいは中毒死事件というのは、けっして珍しくはない。</p>
<p>■ニセ塩の今にはじまった問題ではないのに、なぜ、急に問題視されるようになったのか。きっかけは、今年１月から広東省で、ニセ塩防止のデジタル表示を導入したことをうけて、地元メディアがニセ塩調査報道を開始したこと。ニセ塩防止デジタル表示ラベルやそれをうけた密造・ニセ塩報道は、食品安全にたいして中央政府が本気で取り組みはじめた状況に、ちょっとびびった地方政府としての一種のパフォーマンスとみてよいだろう。なぜなら、広東省は中国有数の密造塩生産地であり密造塩消費地といわれている。（あと四川かな？）</p>
<p>■広東省の密造・ニセ塩の状況を地元報道からみてみよう。</p>
<p>■新快報（３月１４日付）　このほど広州６地区１０カ所の野菜市場にある９０店舗の食塩売り場で調査をおこなったところ、８２店舗で非合法のニセ食塩を違法に販売していた。今年１月１日から、広東省各地では政府が認可する正規食塩であるヨード塩にニセモノ防止デジタル表示ラベルをはることを義務づけている。広東省塩管理弁公室によると、ラベルがはられていないもの、あるいは張られていてもチェックして番号が登録されていなものは、すべてニセ食塩という。（中略）</p>
<p>■塩業部門関係者によると、これら大多数のニセ食塩は不法に市場に流入にした密造塩。密造塩にはヨードが添加されておらず、衛生方面でも食用塩の基準をみたしていない。これらニセ塩はおそらく大量の水銀、鉛など多種の人体に有害な重金属を含み、さらには亜硝酸塩など有毒物もふくまれるものもある。記者は一ヶ月あまり、広州、東莞、深センなどを調査したけっか、広州、東莞の多くの大型の農貿市場（露天市場）で大量のニセ塩が売られていることを発見。また湛江、徐聞、雷州などの地域でほしいままに塩の密造が行われていることがわかり、その量の多さは驚くべきものだった。</p>
<p>■これらニセ塩のおろし価格は政府が制定する価格を大きく下回り、このため、大量のニセ塩が工場、学校、ホテル、レストランに流入している。</p>
<p>■３月２日、記者がレストラン・オーナーと身分をいつわって、広州市天河区の市場に潜入取材した。塩売り場の女主人に、「塩１袋いくら？」ときくと、彼女は「１袋１元」という。食塩の包装は非常に精巧で、ニセ防止ラベルはついているが、番号をチェックすると登録されていない。<br />
「これニセモノじゃないの？」ときくと、女主人は不機嫌そうに「正規の塩がほしいなら、こちらを買いなさい。１袋３元よ」とカウンターのしたから別の袋をだしてきた。さらに「今は、多くのひとが正規の塩を買わないわよ。ニセ塩だって食べれば同じ、それに安い」と言う。このあと、記者は９店舗、同様の取材をし、７つの塩袋を買った。それにはラベルがついていたが、全部番号は登録されておらず、ニセ塩だった。（中略）</p>
<p>■ある大学食堂に材料を下ろす店の主人はいう。「正規塩の利潤は非常に低い。一袋の塩で多くて０・１元。これがニセ塩なら０・５元の利潤だ。ニセ塩一袋売れば、正規塩３袋売るよりもうけはまだ多い。だから、多くのひとは安いのを買うのさ」<br />
（後略　引用おわり）</p>
<p>■こういった報道があいついだ。もっとも、密造塩、ニセ塩のすべてが、省塩業当局の宣伝するように、重金属汚染されていたり、亜硝酸塩がふくまれていたりするかはわからない。成分データーは公表されていない。これは、政府の正規塩キャンペーンの一環でもあることは承知しておいた方がよいだろう。</p>
<p>■ここで、密造塩とは何か、ということをちょっと解説したい。密造塩とは政府が認可した以外の不法に作られた塩だ。誰がつくるか、というと一般に農民。広東の沿海地区は土壌が汚染によって極度にアルカリ化し、長年、農産物ができない状況がつづいている。つまり農民は農業でいきていけない。では元手なしに簡単に製造できるものは何か？それが塩なのだ。塩は海水が原料、あと黒いビニールシートとかあれば、晒塩という方法で、だれでも簡単にできる。広東の田舎にドライブにいったりしたら、密造塩（私晒塩）をつくっている風景に出会うこともある。</p>
<p>■な～んだ、海水が原料か、それって普通の塩と同じじゃん？正規塩とどこが違うの？と思われるだろう。実は、密造塩を売りつけ、買う人たちがあとを断たないのは、多くの人もそう思っているからだ。塩の専売で政府がもうけているだけだ、味はほとんど同じ（？）なのに、なんで正規塩が３倍の値段なのだ、けしからん！と。</p>
<p>■正規塩と密造塩の違いは、正規塩にヨードが添加されていることだ。これは中国はもともと世界一ヨード不足の国で、ヨード欠乏症も風土病の一種だったため。だか、ヨード不足は内陸部の問題であり、海辺の広東人にとっては関係ない。（ヨードはこんぶなど海産物にふくまれているので、海辺の人たちはまず不足しない。）なんでわざわざ高い塩をかう必要があるのか、と思うわけだ。</p>
<p>■だがしかし、ちょっとまて。そりゃ工業も発達していないのどかな海辺の村なら、密造塩も問題ないだろう。しかし、密造塩をつくる地域は、ぺんぺん草も生えないほど土壌汚染がひどい土地。その沿岸からくみ取った、魚も住まぬような工業廃水で汚染されまくりの海水を原料にした塩に、カドミウムだのヒ素だの水銀だの重金属が混じらないわけがあろうか？</p>
<p>■さらに、恐ろしい問題がある。広東省沿海部で作られた密造塩は海水から晒塩方式でつくられた不純物は多いがまがりなりにも海の塩だが、最近は湖北、山東、江西あたりから「工業塩」が流れ込んでいるという指摘がある。</p>
<p>■工業塩とは染色や石けん製造などの工業用につかわれる食用には向かない塩。その中には亜硝酸塩が含まれているものも多く、誤食すると、亜硝酸中毒を引き起こす。亜硝酸塩は、ソーセージやハムなどの防腐剤、発色剤など食品添加物としても使われるため、どこでも安く簡単に手に入るが、そのままたべれば３グラムが致死量の毒物である。発がん性の可能性も疑われている。</p>
<p>■３月２０日付新快報を少し引用しよう。<br />
「広州、東莞に氾濫するニセ塩はどこからくるのか。徐聞、雷州の私晒塩以外に、さらに危険な工業塩がもっと多いのだ。広東省塩業総公司の担当責任者は新快報の取材に答え、『広東省の４分の１の市民が毎日、食塩の袋に入った工業塩を食べている、ひどい場合はもっと多い』と話した。工業塩とは亜硝酸塩などを成分として、一旦食塩市場にはいれば、慢性中毒を発症することもある」</p>
<p>■この広東省塩業総公司が新快報に明かにしたころによると、広東省塩業総公司の２００６年の販売総量が３５万㌧。しかし広東人の年平均塩消費量は５ー７㌔と推定されており、全省９０００万人人口（出稼ぎ者をのぞく）だと最低でも４５万㌧は塩が必要なはず。その差１０万㌧が、ニセ塩のはずだ、というわけだ。徐聞、雷州などいわゆる地元密造塩の製造量は１万㌧と推計されるから、むしろ市場にでまわっているニセ塩は工業塩の方がおおい、ということになる。ちなみに２００６年に広州市で摘発・押収された工業塩を食用塩の袋にいれたニセ塩は６０００トン以上だった。</p>
<p>■まあ、亜硝酸塩が塩として使われた日には、中毒死続出だろうから、工業塩の主成分が亜硝酸塩という報道は、ちょっと割り引いた方がよい気もする。しかし、前回エントリーでとりあげた『民以何食為天』にはこんなこわいレポートが。</p>
<p>■成都のある四川泡菜メーカーに潜入取材したときの話。つけものに用いる塩があまりに白く、顆粒がいやに細かいので、「この塩はなぜこんなに白いの？」と社長に聞いたのだという。すると「これはいわゆる密造塩なんだ。１トンあたり５０元安い。」そのあと、工場の裏にいくと「工業用、食べるな」と書いた塩の袋がやまづみされていた、という。作業員に「ずっとこの塩をつかっているのか？」ときくと、「そうだ」と答える。「他のつけもの工場もそうなのか？」ときくと、うなづいた。</p>
<p>■さらに、数日後、その工場をもういちど訪れると、つけ込み用の池（おけ）の周辺にはたくさん虫（たぶんゴキブリ）がいた。「虫がいっぱいいるが」というと、「つけこみのとき、くすりを打ったら、ぜんぶいなくなる」という。「なんの薬？」ときくと、「知らない」という。その紅い殺虫剤のはいったプラスチック瓶をこっそりもちかえり、中国輸出入検疫検査センターでしらべてもらうと、はたしてそれは９９％のジクロルボスだった…。</p>
<p>■このケースは、工業塩どころか劇薬のジクロルボスが漬け物製造のさいに使われたいた、という方がショッキングだが、加工食品に工業塩を利用するというのは、けっこうあるらしい。加工食品工場では、もともと亜硝酸塩を食品添加物として使用している。塩とよくにているので、ついつい多めにつかったり、塩味がして、防腐効果もあるから一石二丁、と塩がわりにつかって、中毒死事件を起こすことが、けっこう各地であって、衛生省も２００４年７月に、「亜硝酸塩中毒が頻発している」と警告を発したことがあった。２００４年上半期だけで、山西省、陝西省、吉林省、湖北省のレストランなどで計４０３人の中毒、２人の中毒死がでた、と。</p>
<p>■全国で密造塩市場がどれほどの規模かはわからないが、たとえば２００５年１２月から２００６年４月はじめまでに、湖北省から四川省へ、鉄道を通じて流入した密造塩で当局に摘発・押収されたものは１８００㌧にのぼった。密造塩は１㌧あたり少なくとも４００元の利益があり、小袋にわけて食用塩としてうったら、１㌧あたり１１００元でうれ、７００元以上の利益があるという。この場合、密造塩は添加物、石こう、石材などの名目で貨物として申請されることが多い。（以上、「民以何食為天」より）</p>
<p>■このように、みていくと、密造塩の危険性は、これまでも結構報道されているが、なかなか市場からなくならない。この大きな原因としては①人々の食の安全への無知、無関心②密造塩に頼らねばならない農村の貧しさ③０・１元でも経費を抑えねばならない中小加工工場やレストランの市場競争の激しさ、がうかがえる。正規塩でも、やすいものだと思っていたが、それでも庶民にとっては高いらしい。それと、当局、あるいは専売制への根深い不信、もあるかな。わかって、密造塩とわかっていて買う人もけっこういる、あるいみ社会で密造塩を必要としている人がまだ存在するわけだ。海賊版ＤＶＤと同じで。</p>
<p>■さて、こういったニセ塩からわが身を守るためにはどうしたらいいか。広東省の場合は、デジタル表示ラベルの番号が登録されているかどうかを調べればすむ。または、ヨード試薬を買って、自分で塩を検査する。中国の正規塩はすべてヨードが添加されている。それに高級スーパーで買えばまず、問題はないだろう。だが加工食品、レストラン、給食まで絶対、大丈夫、とは誰も言えない。そもそも加工食品には、ニセ塩がつかわれていなくとも、添加物としての亜硝酸塩が使われ過ぎの傾向があることを、中国在住の方ならご存じだろう。</p>
<p>■というわけで、中国にあっては結局、塩分ひかえめを心がける以外、方法はないと思う。ハムとかソーセージとか、塩漬け類など塩分の高い加工品はできるでけひかえ、薄味になれるのが、高血圧予防にもよいでしょう。</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>民以何食為天　食の安全学①</title>
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		<pubDate>Wed, 18 Apr 2007 12:46:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[福島 香織]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[指定なし]]></category>
		<category><![CDATA[中国]]></category>
		<category><![CDATA[早熟症]]></category>
		<category><![CDATA[民以何食為天]]></category>
		<category><![CDATA[注目の記事]]></category>
		<category><![CDATA[食品安全]]></category>

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		<description><![CDATA[■最近書いた、環境問題がらみの原稿のトラックバックをみると、多くの読者が中国の食の安全問題に興味をもっているごようす。自他ともにみとめる食いしん坊の私は、実は食の安全を気にするより、命けずってもおいしいものを口にいれてし [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■最近書いた、環境問題がらみの原稿のトラックバックをみると、多くの読者が中国の食の安全問題に興味をもっているごようす。自他ともにみとめる食いしん坊の私は、実は食の安全を気にするより、命けずってもおいしいものを口にいれてしまうタイプ。ふぐのキモとかね。しかし、やはり最近の中国の食の安全には警鐘を鳴らすべきだと思う。ちょうど本紙で連載していた「食の政治学」もおわったことだし、こんどは「　食の安全学」というタイトルで、中国の食の現状を何回かにわけて紹介しよう。</p>
<p>■ちなみに、この「民以何食為天（民は何の食をもって天と為すぞ）」のタイトルなのだが、おそまきながら最近よんだ「民以何食為天～中国食品安全現状調査～」（中国工人出版社）からいただいている。今年１月に出版されて、ずっと積ん読状態だったが読み始めると一気だった。昔「中国農民調査」（邦訳は文芸春秋刊）という本が話題になったが、それと同じくドイツのユリシーズ国際報道文学賞（２００６年）に受賞したドキュメンタリー文学だ。</p>
<p>■作者の周勍さんは、西安出身の口述史学家。この口述史学家という存在に、私は今非常に注目している。あらためて記事などでとりあげたいと思うが、かれらは厳しい報道・情報統制の中で、正史や公式報道には記されない、人々の記憶の中にある歴史、事件の形を口述によって浮かびあがらせる作業を公安の嫌がらせなどに耐えながらも、地道に続けている、早い話がフリーランスのドキュメンタリー作家、ジャーナリストだ（映像、文章ともにあり）。日本ではあまり紹介されないが、彼らの作品は、欧米では有名なドキュメンタリー賞や文学賞などとって、高く評価されているものもある。日本もこういう中国人ドキュメンタリストにもっと目を向けて、賞とか賞金とか出してほしいものだ。</p>
<p>■話がそれたが、同書は周さんが、２年にわたり食の生産現場をあるき、実態を調査した堂々たる調査報道。食品製造のアンタッチャブルな裏社会にまで足を踏み込んでおり、外国人記者にはまねしようとしても、なかなかできない深さだ。というわけで、このシリーズは、全面的に同書を参考にしている。（といっても翻訳じゃありません。版権とっていないからそれはできない）ところどころ引用もしながら、福島自身がみたりきいたりしたこともくわえて中国の食の恐ろしさにせまってみたい…。</p>
<p><strong><em><span style="font-size: medium;">■７歳で〝女性〟に ５０年後に広東人は子供を産めなくなる！？ 恐怖の水産物</span></em></strong></p>
<p>■中国人は、街で知り合いに偶然でくわしたとき、「ごはん食べた？」というのが挨拶がわり、だ。民以食為天（民は食をもって天となす）という言葉があるように、食は中国人生活の根幹をなすもの。世界そのもの。それは、中国の長い歴史の上で、飢餓というものが極めて身近にあり、腹をいっぱいするのが、日々の生活で最大の関心事だったからだ。いなかにいって老人に話をきけば、今も飢餓の記憶を持つ人はまだいる。福島イチオシの中国人作家、莫言さんは、なんで軍に入ったのか？との質問に、「餃子が毎日食べられるときいたから」と答え、好物は餃子、と今も迷いなく答えていた。彼は大躍進による大飢饉のころ、餓えて石炭をかじったこともある、そうだ。</p>
<p>■その一方で、金持ちたちは美食を追求してきた。これは中国の長い歴史で上で、体制の転覆というものが極めて身近にあり、今日の貴人が明日の罪人になることがしょっちゅうだからだ。巨万の富を得ても、明日政権がかわれば没収される。だから金持ちたちは、財産を美味で栄養ある高価な食品にかえて自分の血と肉とすることに没頭した。フカヒレアワビ、熊の手といった山海の珍味、究極的には人の胎盤、嬰児にいたるまで、（うまいかどうかは別にして）、健康になり長寿になる高価な食材を捜しもとめた。</p>
<p>■今の中国では、よほどの地方にいかないかぎり飢餓はみなくなったが、体制がいつ変動するか、自分の財産や地位やいつ突然失われるか、という危機感はかわっていない。今の世の中、財産は海外に持ち出すか自分の腹の中におさめる以外、本当に守る方法はないのだ。物権法できて、ちょっとましになるかはしらないけれど。</p>
<p>■そういう状況に加えて、中国の産児制限・一人っ子政策で、夫婦は原則一人の子供しかもてない。もともと子供を宝宝、とよび過保護に育てる傾向のある中国人。どんなに貧しくても、こどもには栄養のあるもの、おいしいものをたべさせようとする。その結果どういう事態がおきているか。周さんの報告をみてみよう。</p>
<p>■「筆者（周）はあるコネを通じて、北京の有名な産婦人科病院の女医を取材した。ある午前、筆者がその病院の待合室で待っていると、30歳過ぎの女性が娘をつれて診察にきていた。もし自分の目でみなかったら、その成熟した少女がわずか７歳半だといわれても信じられなかっただろう。女医の説明によると、その少女はすでに月経があり、胸はピンポン球ほどの乳房があり、ふとももの脂肪の蓄積ぐあいなどから、十数歳の女性と同程度の性的発達をとげているという」。</p>
<p>■「その女医はさらに、こういった。早熟児童は北京ではもう珍しくない。６歳でひげが生えている男の子もいる。これはホルモン剤を含んだ児童食品のせいだ。この手の児童食品は子供が好む味付けがしてあるが、ホルモン剤の吸収率は児童の方が高いので、簡単に体内に蓄積し、早熟症を発症するのだ、と」</p>
<p>■「あと化学物質を含む水産物が、子供の早熟症をさらに強烈にしている。中国の女の子の初潮年齢は２０年前は平均１４歳前後だったが、今は１０歳前後になった。さらに、ある統計によれば、中国人の生殖能力は低くなっており、８組に１組の夫婦は不妊症だ、と」</p>
<p>■「筆者がさらに調査をすすめると、いわゆる滋養のある水産物が、児童に非常に深刻な影響を与えていることがわかった。大人たちは、ウナギやスッポンをいわゆる滋養・精力増進のためにたべるだけでなく、これらを大枚をはたいて買って、子供たちの健康増進のためと思って、せっせと食べさせている。しかし、この水産物に含まれるホルモン剤は、精力増進どころか、子孫断絶の危険性を含み、子供にたいしては、親切があだになるかっこうで、心身を深刻にむしばんでいるのだ」</p>
<p>■「筆者は広東、浙江、江西、陝西などの地域にいって驚くべき光景を目の当たりにしたことがある。それは毎年年末、農民が魚の養殖池を清掃するときの光景だ。池の底には泥だけでなく、<span style="font-size: small;">シプロフロキサシン（抗菌剤）と</span>避妊薬が分厚くたまっていた」</p>
<p>■「農民たちは魚やエビに、これら避妊薬などを大量にホルモン剤を加えたエサとともに与えていた。それは薬品が、伝染病予防になり、魚の成長を促進させる、一種の成長剤になるからだ。養殖地区の農民たちは、だいたい同じような話を私にしてくれた。自分で養殖している魚なんて、絶対自分では食べないよ、と。」</p>
<p>■周さんの報告によれば、これら避妊薬は一人っ子政策のために地元政府が無料で配るそうだ。これを養殖用の成長促進剤に利用すれば、元手はただ、ということで、農村では通常に行われていることらしい。</p>
<p>■ちなみにスッポンを１キロくらいに大きくしようと思うと、ふつう２年はかかるが、北京の中流以下のレストランで出されるスッポンはだいたい３カ月で、そのくらいの大きさに成長させるそうだ。レストラン業界のひとたちは、周さんにこういっている。「水産品は値段が高いものほど、たべちゃいけない。特にウナギとスッポンは絶対食べない」</p>
<p>■この児童の早熟症については、私もずいぶん前に紙面で紹介したことがある。そのとき、ＷＨＯ関係者から「本当なのか？ＷＨＯも注目しているので資料がほしい」といわれたことがある。そのときは、私も北京地元紙の転電でしかなかったので、「事実かどうか確認はできないが、●●紙ではこう報道された」と答えるしかできなかった。 その直後、早熟症ではないが、知人の知り合いの子供が３歳になっても立てない、という話を聞いた。 知人いわく「母乳のかわりにコーラをのませていたんだって」。 私「はあ？なんで？」 知人「そりゃコーラの方が母乳より高価だからよ」 私「？？？」 知人「大事にそだてようと思ったんでしょうよ」 このほか、毎日、ソーセージ（値段は高いが添加物たっぷりのピンク色したヤツ）を食べさせていた子供が、立てず、話せず、寝たきり状態、という話も聞いた。（会いにいきたいな、と思いつつ、今もってこの子供たちには取材していない。環境とか食の安全というよりは、親の無知でしかないので、取材対象にしてしまうにはちょっとあわれ）。</p>
<p>■地方の農民が、都市に出稼ぎに出てきて現金収入を得るようになると、こんなとんちんかんな「ぜいたく」をするようになる。昔貧しかった記憶がある人ほど、同じ感覚で、子供に高価なスッポンやらウナギを食べさせたがるのだろう。こういう例を身近にきくと、食べもののせいで成長や身体の機能に障害をもつ子供が増えている話に、ウソはないと思う。</p>
<p>■さて、このホルモン剤汚染食品は、単に早熟症の問題だけにとどまらない。</p>
<p>■２００４年暮れ、中国の新型肺炎対策で活躍した良心的な医師で知られる鍾南山・全人代代表が広州市全人代（地方議会）の討論の席上でこう警告した。「食品安全問題は日ごとに深刻になっており、５０年後広東の大多数の人間は、生殖能力を失うだろう」。</p>
<p>■鍾医師がいうには「大腸癌、子宮頚癌、卵巣癌の発生率が急増中だ。これは食品に残留する農薬、添加物、防腐剤、成長促進剤などの過剰使用と大いに関係がある」</p>
<p>■「近年食品問題が突出してくるにつれ、男性の精子濃度は４０年前、５０００万から１億が通常だったのが、今は３０００万がふつうになっている。今対策をとらねば、５０年後、広東では多くの人が子供を産めなくなる」</p>
<p>■女性ホルモンは、避妊だとか更年期障害の治療に処方されることがあるが、これが女性生殖器系のがんの発生率と因果関係があることはかねてから指摘されている。成人が、何らかの目的で、その副作用もきちんと理解して医師の処方に従って服用するならまだしも、そんなホルモン剤入り食品を食べ続けている子供たちの未来はいかに？うすら寒いものを感じないだろうか。</p>
<p>■一人っ子政策をとらなくても、人口抑制できるから、いいじゃないか、という問題ではない。中国が目指す持続的発展を阻む大きなリスクが飽食の陰にかくれている。そして、その状況は中国産食品に日常生活を頼るようになった日本人も無関心ではおれない。 注：今、日本に輸入されている中国産水産物はきっと大丈夫ですよね？「世界一厳しい検査体制」（ｂｙ中国）で検疫済みだから。と、いちおう関係企業などに気をつかってみる。</p>
<p><img src="http://kaori.kuron.jp/wp/wp-content/uploads/2007/04/62427.jpg" border="0" alt="" width="198" height="264" align="baseline" class="aligncenter" /></p>
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