■細田幹事長インタビュー続きです。ここでいったん打ち切りになったんですが、幹事長、マスコミ批判がいいたりなくて、しばらく続きます。ちょっと失言も飛び出しました。(以下、インタビュー続き)
■【マスコミに言いたいこといっぱい…小泉改革の評価と批判を正しくできていない!】
「ただね、改革と道筋というのを、あまりにも過激なる小泉改革というものについて、批判のしようがないものだから、みなさんも。評価と批判を正しくできなくなっちゃっているわけだ。3分の2の多数をとったことをもって批判の対象としてしまっていて、後の2人の総理大臣が替わったことをもって批判の対象にしているから、何が正しくて、どういう方向に行くべきかの座標を失って、みなさんが磁石を失ってウロウロしているというのが私の分析だ」
「だから、やっぱりちゃんと評価した上で、郵政は郵政で突き進んでやらなきゃダメだ。地方についてもある程度合理化したんだから、きちんと合理化した上で悲鳴の上がっているものを対応してあげなきゃいけない。その合併の改革の結果によって、相当そこまで来たわけだから。後は自由度を増すといったって、カネがないから。結局財政だ、最後は。だけど財政の問題は全員で逃げようとしているからね。逃げないと言っているが、もちろん今の政権は。しかしこれだって景気が回復しなければ逃げられないから」
■【人事なんてどうでもいい報道】
「増税のようなことは言えないわけだから。だけど増税をするのが先なんですねと。今の日本の経済がどんなに大変な状況であるか、去年の暮れから。指標を見れば分かる。明らかに何十パーセント減でしょう。前期比や前年比。これだけの落ち込みがある割に、だけどものすごく悲劇がたくさんあるが、その割に何とか支えているというのはバブルの崩壊以来の日本人の知恵が働いていると言わざるを得ない。経済界の人は、みんなそれを評価している。日銀の副総裁も評価しているし、この間会ったら。
だけど、そんなこと国民に伝わらないんだから。なんか字が読めないらしいですねなんて言って、それだけで楽しんじゃっている。ぶれたらしいですね、なんて。たいしたことない、そんなのは。役員人事だろうが閣僚人事だろうが、そんなことどうでもいいことでしょう。だけど、そのことの方がおもしろいんだよ、みんな」
「それは日本国の程度を表している。しょうがない。そんなことを嘆いてもしょうがない。それは国民の程度かもしれないし(←ここ失言)。そういうことしか主として取り上げないんだから。で、電話で調査して、『麻生さん、どう思いますか』で、支持率は何%と。『鳩山さんとどっちがいいですか』なんて。もういい加減にしてくれという感じなんだけど、本当は。そうでしょ。それを聞いて何か意味があるか。現場にいる政治部のみなさんが見て、ああこれはこういうことなんだな、と。もっとこうした方がいいんじゃないかと考える方が意味がある。『支持率が何%だが、どう考えたらいいか』とか『無党派層をどうやって取り込むのか』となっちゃう。今の論調はみんなそうだから。だから私は残念に思っている」
「しかし最後の投票時には国民のみなさんは理解するであろうと。そのためにみなさんがいろいろ解説を書いたり、現実にどういう政策が行われそうか、民主党になったら、どうなりそうかと。まそうひどいことにはしないでしょうというのかもしれないが。そのへんはしかし、選択の問題というのは、それこそそれを選択するわけだから。ということをお願いして、演説会を終わる」
(了)
注:細田幹事長はこのあと、マスコミが役員人事や閣僚人事などどうでもいい報道ばかりしていることについて、(そう言う報道あかりをよろこぶ)「それが国民の程度かもしれない」と発言したことについて、「真意でない。誤解を招く」と謝罪し、撤回しました。
■幹事長、言いたいことはわかりました!!でも、閣僚人事や役員人事など、どうでもいいことで大騒ぎしたのは党内の議員さんたちであります。それに乗ってリーク合戦につきあったのはメディアですが。おそらく国民の中には、日本の政治ってつまんねぇ、決まっていない人事抜いた抜かれたといって、各社一面そろって結果的誤報を報じても、政治記事ってそんなもんだとうそぶいている新聞ってどうよ?とつっこんでいるような人が多いかもしれません。
幹事長、言いたいことはわかりました!!でも、閣僚人事や役員人事など、どうでもいいことで大騒ぎしたのは党内の議員さんたちであります。それに乗ってリーク合戦につきあったのはメディアですが。おそらく国民の中には、日本の政治ってつまんねぇ、決まっていない人事抜いた抜かれたといって、各社一面そろって結果的誤報を報じても、政治記事ってそんなもんだとうそぶいている新聞ってどうよ?とつっこんでいるような人が多いかもしれません。
当事者が、平気でこういうことをかけるわけですから、日本の政治も、新聞も、総選挙までは、安泰ですね。
民主党政権によって、少しは民主化が進めばよいのでしょうが。
>日本国の程度を表している。しょうがない。そんなことを嘆いてもしょうがない。それは国民の程度かもしれない
これは失言でも何でもなく厳然たる事実です。代議士、議員を選んだ国民が低レベルだから、代議士、議員果ては首相に至るまで低レベルになるのは間違いない。それが民主主義です。マンガばっかり読んでいる輩が首相や新聞記者になるのだから、発言も記事も低レベルになっても仕方がない。低レベルにつきあいたくない高レベルの人は、大学か研究所で研究していれば良い。一般市民からかけ離れた高レベルの人は、逆に一般社会生活に不向きなのです。私も含め低レベルの市民は自らが低レベルであるから、ろくな政治家を選べないことを肝に銘じるべきです。
これだけの長文をアップされたことは評価します。
でも、新聞やネットに流れたのは「細田幹事長が失言!」だけみたいなものでしょう。
結局、面白おかしいことだけのつまみ食いをマスコミはしてるだけ。
「だって、政策の細かいことなんて、読者は読まないし関心をもってくれないもの」と言い訳するのでしょう。
つまり、マスコミこそが「国民なんてその程度なんだ」と思っているのだと言うことです。
どこが失言なのでしょうか。
昔のほうが、報道も単なる土管にならずタメがあったような気がします。一方、今では噂や発言内容を各社都合が良いように自動抽出して流しているだけかな?
傍から見てても、このまえの自民党の闘争って結論が見えていたのに、一生懸命報道しているので何しているんだろうと思っておりました。というか、御社の編集長さん微妙なんですけど。
細田さんの発言にもありますが、ここ20年で人材(特に50台?)が劣化しているんだなと、感じざるを得ません。
# 中川議員も塩崎議員も、あんなに根性無しとは思ってみみませんでした…
福島さん
幹事長の長文アップ、ご苦労さまでした。参考になりました。
>日本国の程度を表している。しょうがない。そんなことを嘆いてもしょうがない。それは国民の程度かもしれないし(←ここ失言)。そういうことしか主として取り上げないんだから。
別に失言ではないでしょう。全くの事実だと思いますよ。その責任のかなりの部分は「言葉狩り」しているマスコミにあります。
以前の産経はこんな事はなかったのですがね。是非読んで下さい。
「言葉狩り報道は、産経紙面から終止符を」
http://specialnotes.blog77.fc2.com/
>各社一面そろって結果的誤報を報じても、政治記事ってそんなもんだとう>そぶいている新聞ってどうよ?とつっこんでいるような人が多いかもしれ>ません
失言?
「それが国民の程度かもしれない」と発言したことについて
真意?
「それがマスコミの程度かもしれない」
「真意でない。誤解を招く」?
「今の報道姿勢を歓迎する、それが国民の程度かもしれない」!
細かい部分には相違もありますが、細田幹事長のご意見はほぼ私の憂える日本の政治報道の現状そのものです。
勿論「それは国民の程度かもしれないし」を含めて。
漢字の読み間違えなど代表的ですが、構想を立て、情報を収集し、分析した結果、構想とは方針が変わったとしても、マスコミはその方針自体を評価すると外してばっかりだから、方針が変わったことをぶれたと面白おかしく騒いでいるだけでしょうが。
例えば拙速とマスコミが盛大に批判した給付金にしても、色々批判していたエコポイントにしても、当初の目的であった景気刺激策として効果があったことは、株式市場を見れば明らかですが、マスコミは自己批判皆無でしょ。
例に挙げたものとは別の政策でもよいですが、外交から内政まで麻生首相になってから実施された政策で明らかに失敗であったと言う政策がありますか?
マスコミのエンターテインメントに徹した政治報道が、日本の将来に良い影響を与えていると本気で考えていたら、発信する側だけでなく受信する側も含めて、想像力も判断力も皆無と言う評価しか与える余地が有りませんよ。
ですから、本当に民主党が衆院選で大勝するようであれば、マスコミの程度など高が知れていますが、「それは国民の程度」と呆れるだけです。
イエロージャーナリズムという言葉が重くのしかかります。
これほどの会見が行われたにも関わらず、報道された内容が揃いも揃って「それは国民の程度かもしれないし(←ここ失言)」。
郵政選挙以降の総括でしょう、これ。
自民党の総括か、細田幹事長個人的な総括かはともかくとしても。
報道のあり方が問われている、国民に真意が伝わらない、伝えてもらえない、という主張に対して、
「いまさら報道にナニを期待してるの(笑)」「まともに報道する気などありません」というマスコミの意思表明なのかな、と。
産経webで鳩山ぶら下がりの頻度が気になりますね
福島記者
> …各社一面そろって結果的誤報を報じても、政治記事ってそんなもんだとうそぶいている新聞ってどうよ?とつっこんでいるような人が多いかもしれません。
新聞を定期購読する層の1/3位はそう考えている…と信じたいですね。
細田幹事長にせよ麻生首相にせよ、結局こういう講演やインターヴューのテキストから問題発言部分を抽出されるような形で槍玉に挙げられている「好例」ではないですか?
福島記者のように鋭敏かつマトモな感性持っていれば当然ツっ込み処も変わって来る訳だし、各記者の優秀な読解力や表現力をもってすれば、本来発言者の趣旨から報道内容が外れる筈が無いわけで…森元首相の「神の國」発言以来、余りにこのような「演出失言」が多すぎるように思えます。 でも、民主党幹部ならスルーなんだな…♪
閑話休題 Willの「政治記者一年生日記」…ら、来月号はありますよねっ?
福島さんへ
あなたの気骨に賛辞を送りたい。小さい時から政治座談会とか聞いていたが、今は全く興味がない、むしろ顔を背けたくなる。KYの記者ばかりで政治家もステイツマンとか言う言葉が死語になりつつある。汗を流すことが軽んじられ、口先のごまかしが横行するマスコミメッセージは結構。そのなかにあって、福島さんの感覚は新鮮に感ぜられる。ところで、細田さんの失言といわれるところは、本当は国民ではなくマスコミといいたいところを、一瞬躊躇して国民といってしまっただけの話。反省がない、あるいは人様からしかられたことのないマスコミ人こそ、猛省すべき言葉なのに、国民に転化してわれ関せずの能天気。汗をかかずに政権交代?勘弁してもらいたいよ。
福島さん
テレビで見てると、最近の細田さんは議論の突っ込みがうまくなっているような気がします。
今まで責められる一方で、攻撃的な議論は顔を覆いたくなるほど下手くそだった自民党の中では、なかなかうまくやっているほうではないでしょうか。討論会が最近はちょっぴり楽しみです。
全文を挙げてくださってありがとうございます。細田氏のおっしゃるとおりだと思います。全文を紙面に載せていただければありがたいのですが、ここから、「失言があった」とだけ報じるんでは、捏造歪曲報道以外のなにものでもないような気がします。
これは二回目の投稿ですので、ルール違反ではありませんよね。
Commented by 福島香織 さん
To 一閑さん
ブログで正式におわびしようか、どうしようか迷っているのですが、Willの「政治記者一年生日記」は休載になりました。(というか打ち切り)
理由は、「正論のライバル誌になんでウチの記者がかいてんだよ!!」「WiLLをみると、産経の雑誌かと見間違う。こういうことは辞めてもらいたい」と党中央政治局会議(笑)で発言があったためです。
某えらい人から「福島はどうやら呉晗になりたいらしいな」といわれてしまいました…。私は「いや、あの連載は、中央宣伝部から『産経記者の他媒体での活動は産経の宣伝となるのでおおいにやるべし。依頼のきた原稿は全部うけていいよ』と通達を受けたので、宣伝部に正式ルートで申請し、社外活動審査を経て、上司の検閲も経て掲載されたものであります」と説明したのですが、「そうか、君は利用されただけか」「君の今の発言が彼らの命運をきめたな(にやり)」とかいわれて、冗談でも怖いよ~。そのあと、直属の上司から「WiLLの連載は3回で打ち切りにしろ。これは命令だ」と通達があり、その発言を伝える上司の声が微妙に震えていたとかいなかったとか。
WiLL編集部の方では「けっこう評判がよかったのに~」「連載がたまれば本にしてもいいと思ったのに」とか言っていただいて、非常に嬉しかったのですが、そういうことで、あの連載は打ち切りになりました。「打ち切りの告知」をしようかと編集部の方にも相談したのですが、「いつ復活してもいいように、打ち切り告知はしない」という温かい言葉をいただき、ああいう不自然な形で終わりになってしまいました。もし、楽しみにしてWiLLを買っていただいたのなら、申し訳ありません。
どこにいっても、虎の尾をふんでしまう福島でした。
To 鈴木 茂さん
ルール違反ではないですが、鈴木さんの性格がよくわかる投稿ですね。友達いますか?それなりの事情があって取り下げたコメントをわざわざこういう形でアップするのは、嫌がらせ以外のなにものでもありません。しかもあなた宛のコメントではない。
福島記者
> それなりの事情があって取り下げた…
なんだか私のコメントが結果として御迷惑かけてしまったようで…申し訳ないです…
遺憾ではありますが、本ブログの秩序維持の為なら起因である私の該当コメントを削除して頂いて構いませんので、鈴木氏による不快極まる貼付けコメントの削除を依頼します。
鈴木 茂 殿
貴下もizaのアカウント持って居られるのだから、上記のような間抜けな全文貼付けをコメント欄でやるのではなく、TBを使われては如何ですか? コメント欄に字数制限がある事位は熟知されている筈ですし、次のエントリで行われている貴下の主張なんぞエントリの主旨から完全に外れている訳ですから、ブログ管理者から荒らし行為と判断されても文句言う筋合いなぞ無いと考えます。
To 福島香織さん
>To 鈴木 茂さん
>
>ルール違反ではないですが、鈴木さんの性格がよくわかる投稿ですね。友達いますか?それなりの事情があって取り下げたコメントをわざわざこういう形でアップするのは、嫌がらせ以外のなにものでもありません。しかもあなた宛のコメントではない。< 福島香織さんの無責任な性格がよくわかる処置ですね。 一度掲載した意見を何の説明も無く削除するというのは食言よりも性質が悪いですよね。 事情があって削除したならその事情を説明するのが大衆通信媒体編集者・記者として当たり前の作法でしょうね。 掲載を削除して隠蔽たところで、一旦公開した意見が消滅するわけではないのだから…。
To 一閑さん
>福島記者
>
>> それなりの事情があって取り下げた…
>
>なんだか私のコメントが結果として御迷惑かけてしまったようで…申し訳ないです…
>
>遺憾ではありますが、本ブログの秩序維持の為なら起因である私の該当コメントを削除して頂いて構いませんので、鈴木氏による不快極まる貼付けコメントの削除を依頼します。
>
>
>鈴木 茂 殿
>
>貴下もizaのアカウント持って居られるのだから、上記のような間抜けな全文貼付けをコメント欄でやるのではなく、TBを使われては如何ですか? コメント欄に字数制限がある事位は熟知されている筈ですし、次のエントリで行われている貴下の主張なんぞエントリの主旨から完全に外れている訳ですから、ブログ管理者から荒らし行為と判断されても文句言う筋合いなぞ無いと考えます。
ご意見は拝聴しますが、私は私の意見を書きます。
三度目ですから、削除される前に読んでいただければ幸いです。
なんだが変なコメントが多いですね・・・・・。
細田さんのお話の通り、民主党の公約は、子供だましの全くめちゃくちゃなところだらけです。
高速道路をただにしたら、これまでの建設費の借金を誰が返すのか、維持費、管理費を誰がどこから出すのか。
この程度のことが分からない政党、国民。
ローマの滅亡、パンとサーカスそのままの亡国。
本当に大変だ。
マスコミの政権に対する対応は欧米も似たようなもんでしょ。イギリスの女性首相のドラマを見るとそう思います。
結局、その政権にマスコミをコントロールする力があるかどうかですよ。それがないと政権はマスコミにおもちゃにされる。
その力が麻生さんにはなかったが小泉さんにはあったということですよ。小沢さんにはあるが、鳩山さんにはないでしょ。
知事なら橋下さんにはあるが、東さんにはない。
権力はすぐに暴走します。そしてマスコミも権力の一つなんですよ。
>「WiLLの連載は3回で打ち切りにしろ。これは命令だ」
休載の理由はここにあったのか。
それにしても産経もせこい会社だね。Willはやめてくれ、その代わりこっちで書けと月刊『正論』の仕事をやるのが筋だろ。
そうすりゃ、ちっとは『正論』の売れ行きも上がろうというものだ。これじゃ今後もWillに負けっぱなしで廃刊の運命だよ。