■国内はYou Tubeも、BBCもアクセス禁止。ラサの電話は故障を装い、メールは届かない。一方で、中国CCTVは、抜き身の刀をさげた凶暴そうなチベット族の暴徒の姿をうつし、チベット族の無法を強調している。中国のネット世論は「チベット独立派を殲滅せよ!」「不要軟手(手加減などいらない!)」と雄叫びをあげ、鎮圧部隊は正義の味方扱いだ。見事な情報統制と世論誘導!さすが。
■しかし、国際社会では北京五輪ボイコット要求拒否が主流。さすが!中国の外交力、そしてパブリック・ディプロマシー力。日本も爪の垢でも煎じてのませてもらおう。
■今回、中国はCCTVなどで、現地の暴動の映像を流したが、中国的にはこれが成功だった。隠蔽しなかった分、情報公開の透明性は前よりまし、と国際社会に思わせ、海外メディアも、この同じ映像使い、公式発表を中心に報道した。赤い衣のラマ僧が商店を破壊したり、チベット族の若者が中国国旗・五星紅旗を燃やしたりしている映像。それだけで、テレビを見ている一般の人々は、中国もこんな凶暴なやつら抑えるには、多少の暴力もしかたなかったんじゃないか、と思いかねない。実際、日本の知人とさきほど、電話で話したら、そういう意見だった。
■しかし、この暴動が起きたきっかけは何だったのか?そこを忘れてはならないと思う。この暴動事件を「一部血の気の多いチベット族大騒ぎ」で納得してもらっては、彼らがあまりにあわれだ。暴動は一刻も早く収まってほしいが、今回の件では中国当局に非があることは、きっちり日本もふくめ国際社会として認識を一致させてほしい、と切に願う。
■16日夕、14日夜にチャットした友人と再びつながった。検閲ワードをさけながら、書いては速攻で削除しながらの、あわただしいチャットで、情報量は多くない。チベット自治区にネット・ユーザーは32万人しかいない。中国全土では2億1000万人もいるのに。しかもその32万人の多くは漢族だろう。チベット族でネットを自由に扱える人間は、限定されていて、監視を受けやすい。そういう危険を承知の上で、グレート・ファイヤー・ウォールをかいくぐって私に何かを伝えようとしてくる彼女。もちろん、彼女のもたらす情報がどれほど正確か、検証するすべはない。だが彼女とのチャット文面からにじむ焦りと民族の悲哀に、私は当局発表より、真摯なものを感じるのだが、みなさんはどうだろうか。
■彼女、ラインオン。
彼女「ハロー、ここは悪くなっている」
福島「ハロー?元気?」
彼女「今、入ったばかりの情報だけど、シガツェで抗議行動(衝突?)が起きている。」「ナクチェ県でも」
福島「どのくらい大きい?」
彼女「大きいわ、人数は調べているところ。僧侶はまだ含まれていない。」
福島「ラサはOK?」
彼女「外出禁止令が出ている。外に出ると撃たれるわ。街は軍だらけよ」「ラサは静か。でも郊外で抗議行動(衝突)は起きている。(ずらずらと地名がでてくる、五カ所くらい。あっという間に削除でメモれなかった!)」
福島「電気、水道、電話、食料、みな大丈夫?」
彼女「大丈夫よ、私の家にはツァンパ(干菓子みたいなチベットの保存食)がたっぷりあるから!」
「でもバルコルエリアの方は食料が大変みたい。長引くと飢える家がでてくる」
福島「家族は大丈夫?」
彼女「もちろんよ!」
福島「(暴動は)どんな風にはじまったの?」
彼女「14日、午前11時30分ごろ、ジョカン寺の近くにあるラムチェ寺で僧侶がハンガーストライキをはじめた。これを軍(武装警察だろう)が阻止しようと、殴るけるなどの暴行のあげく発砲した。7、8人が死んだ。逮捕者もでた。これをきっかけに市民に怒りが広がり、暴力的な大規模デモが起きた。他の僧院も抗議のハンストに入った」
福島「ラムチェ寺の僧侶は何人?」
彼女「70~80人」(寺院の1割の僧侶が虐殺されたわけだ)
彼女「市民デモは北京中路あたりで軍と衝突。軍は発砲を繰り返し、銃創や圧死(おそらく軍用車両で)で、このエリアだけで死者は70~80人は出ている。」
福島「市全体では何人くらい(の死者)?」
彼女「正確には分からないけれど100人以上。110から120人の間だと思う。(亡命政府の発表は80人の遺体が確認された、少女も含む。これから増える可能性も)」
福島「市民が多いの、僧侶が多いの?」
彼女「僧侶より市民が多い、若いチベット族が犠牲になった」
福島「政府は漢族の商人が犠牲になったようなことをいっていたけれど」
彼女「漢族の死者はない。回族が5人死んだ。」「チベット族は怒りにかられて回族のショップを襲った。それで回族が怒りチベット族を5人殺した。それでチベット族が怒り回族を5人殺した」「漢族が犠牲になったというのは、政府のウソよ」
福島「僧侶が破壊行動に参加したというのは本当?」
彼女「それは本当。回族の店に火をつけた」
福島「僧侶は何を望んでいるの?独立?」
彼女「それだけではないわ。僧侶たちは政府に、漢族・回族移民政策をストップするように要求していた」「政府は300万人の漢族・回族をラサに移民させようとしている。僧侶たちは自分たちの子供たちをまもろうと、この政策に反対を申し立てていた。今でもチベットの大学新卒者は就職難で、チベット族の失業者は多い。そんなに大量の漢族、回族がくれば、チベットの子供たちは生きていけない」
福島「最初のデモは10日?」
彼女「10日、デプン寺で起きたデモ行進は軍(武装警察)に制圧された。このとき発砲もあったし、死者や車でひかれた者もでた。人数は分からないけれど。逮捕者も相当でた」。
ここで、ラインオフ。
■ここに書いた以外にも、いろいろ書き込まれたのだが、地名や寺の名前は、速攻で削除されるので、あやふやなもの、読み取れないものもあった。今回の暴動の最初のきっかけは、軍による僧侶への発砲、暴力であった、というのが彼女の主張。しかも、僧侶らの要求は、独立という大層なものではなく、地域の移民政策への反対だった、という。当局のいうところの「ダライ・ラマ14世策動による独立分裂活動」のようなものではなかったとの見解だ。
■この300万移民政策なるものが、本当にあるのかどうかは、確認できていない。しかし新疆ウイグル自治区ウルムチは、まさに大量の漢族移民によって、人口200万人あまりのうち75%が漢族という漢族支配の都市になった。もはやウルムチには、ウイグル族文化のかおりはほとんどのこっていない。中国では、少数民族地域への漢族移民、同化政策というのは、これまでもやってきた手段だ。全自治区人口280万人、ラサ人口44万人のところへ300万人、というのは多すぎる気もするが、最高の観光資源と地下資源、インド・ネパールに隣接する軍事的要衝でもあり、そのぐらいのことやらかしたとして不思議はない。
■ましてや、今は青藏鉄道が敷設され、大量の人、物資の輸送が可能になった。チベット族たちは、すでにラサに氾濫する漢族文化、漢族経済に不安を覚えている。それは昨年夏、中国外交部主催のプレスツアーにいったとき、ひしひしと感じた。
■ちなみに、ムスリムである回族は、少数民族ながら、普通語に堪能な人が多く、漢族とビジネスができる人は多い。しかもチベット族と仲がわるい。一方、チベット族は、普通語の会話・読み書きが苦手、というより過去の迫害の記憶から漢語を蛇蝎のごとく嫌っている人が多い。
■そこで、漢族が青藏鉄道とともにもたらした漢族市場経済(特色ある社会主義市場コネ経済)にすでに、チベット族はあぶれている状況がある。チベット族は貧しい人が多く、このままラサやチベットに漢族が増えたら、我々の文化、伝統、くらしは完全に破壊される、そういう危機感は強い。
■当局側が撮影したと思われる暴動映像をみれば、暴行を働いているのは、若いチベット族だ。みなりはボロをまとい、ひょっとして失業中かもしれない。たとえ仕事をしていても、賃金は数倍の差がある。昨年7月のプレスツアーで、ラサの経済開発地域の取材をしたさい、建設現場で同じ仕事をしている漢族の出稼ぎ農民と、チベット族地元民の賃金は、かたや1日40元、かたや1日8元だった。
■もちろん、自由アジア放送が伝えたように、投獄中の僧侶の釈放要求とか、いろいろな不満がつもりつもっていたのだろう。昨年末で、政治犯として投獄されたチベット族は僧侶を中心に119人。活仏の当局による管理・許可制導入など、チベットの伝統・宗教文化を完全になめくさった政策を強引に導入するなど、外国人にはどうしてそこまで締め付けねばならないのか、踏みにじらねばならないのか、理解に苦しむほど、チベット族への圧政がある。たとえ、ダライ・ラマ14世の存在感、影響力が共産党中国の想像を絶するほど大きく、中国指導者が過剰におびえているとしても、あまりにひどすぎる。
■こういう状況でおきた僧侶のデモだが、300人レベルの坊さんのデモを武装警察を突入させて制圧する必要がほんとうにあったのだろうか。300人レベルの抗議活動なら、香港では毎日起きている、とはいわないが、比較的頻繁に起きている。ダライ・ラマ14世が求める高度の自治とは、この香港レベルのなんちゃって自治・一国二制度にすぎないのである。一国二制度くらいいいじゃないか、と私などは思うが。
■暴動の原因が何なのか、どういう経緯でかくも悲惨な大暴動に広がったのか、今は断片的な情報の寄せ集めで見えない部分が多い。中国側公式発表をうのみにして、それを既成事実としてしまうのは、毒ギョーザ事件の真相を中国公式発表どおりの見解で処理するのと同じだろう。
■ダライ・ラマ14世は、この暴動について、国際的な独立した調査団派遣を望んでいる。ぜひ、日本もこの意見を支持してほしい。暴動は今や飛び火、拡大している。今、ここで国際社会に見捨てられると、沸点の低いチベット族は、それこそ玉砕覚悟で蜂起するかもしれない。
■毛沢東が行った対チベット政策がいかに苛烈にして陰惨であったかは、わざわざ私が言うまでもないが、その記憶を受け継いでいる若いチベット族は今でも大勢いる。一見、漢族にとけ込んで暮らしている普通のチベット族の若者も、ふと酔った瞬間、もし状況がこのままならば、殺された祖先の数だけ漢族を叩き切って自分も死ぬのだ、といまだにうわごとを言う人もいるのだよ。その深い恨みと悲しみを本当に癒すのは、金でもなく、女でもなく、ダライ・ラマ14世の帰還と宗教の自由というあたり、チベット族のメンタリティは、中国人にも日本人にもなかなか理解できないのだが、それは尊重せねば多民族国家は成立しえない。
■あす(というか今日)17日は、ダライ・ラマ14世インドへの脱出の記念日。多くのチベット族・僧侶の心がざわざわする日だ。どうか、恐ろしいことがおきませんように。血がながれませんように。私まで心がざわざわする。ひとつ間違えば、本当に北京五輪どころではなくなるかもしれない。
福島様
緊迫した詳細レポートをありがとうございます。これこそIZAの存在意義。
ここで、ガンガン報道していかないと、中共政府は図に乗るだけです。
どうぞ、産経新聞様、日本のマスコミの皆様、ロイター様、BBC様、AP様、CNN様、etc.がんばってください。
それにしても、NHKの扱いの地味さといったら。アメリカにいるのでよくはわかりませんが、民放テレビもどこもそんな感じみたいですね。何ででしょう。
業田氏の「慈悲と修羅」はお読みになりましたか? ひとりでも多くの人に見て欲しいですが、中国ではもうYoutubeだめなんですね。。。
おはようございます。
福嶋様
いつも貴重な情報に感謝しています。
それにしてもシナという国には今更のように驚いています。
北京ではオリンピックの為の人民のマナー教育に力を入れて
チベットでは僧侶のハンガーストライキに発砲して虐殺。
尊い人命を虫けらのごとく踏み潰して奪い・・・
世界にまだこの様な国が有り、この国と「友好」を強調するどこかの
国の指導者たち。こんな国のオリンピックの成功を祈念するどこかの国の
議員連盟。恥を知れ!と叫びたい。
貴重な情報をありがとうございます。
情報を伝えてくれた彼女の無事を心から祈ります。
命をかけてでも守りたいものがチベット族にはある。
命なんてなんとも思っていない漢族支配の前に
命が無駄に燃やし尽くされている・・・
胸が詰まるばかりです。
>あす(というか今日)17日は、ダライ・ラマ14世インド脱出の記念日。
僕は、「ダライ・ラマ」自伝を読んで、チベットの悲惨を知ったが、100万人以上も虐殺されたと、自伝には書かれていた。 しかし、まだチベットの悲惨は、続いているのだ、中国によって続けられているのだ。 日中友好とは何だ?
あれ?もしかしてチャットサーバー使っているんですか?サーバーなんかデフォルトでログをとっていますよ。skypeは使えなかったの?
福島香織様: おはようございます
休日に連続の更新、ご苦労様です。
昨夜、NHKニュースでもダライラマの会見映像が流されていました。
固唾を飲みながら、福島さんのリポートを読んでおります。
何か出来る事は無いかと思い、今回のリポートのチャット部分を英語に直してコメントのフォームからBBCに送りました。
もちろん福島さんの情報を中国政府側に漏らす事のないよう、但し書きも付けて。
彼らが全てを信じてくれるとは思いませんが、これが少しでもチベットの人たちの助けになれば、と思います。
To kkoshさん
>福島様
>
>緊迫した詳細レポートをありがとうございます。これこそIZAの存在意義。
>ここで、ガンガン報道していかないと、中共政府は図に乗るだけです。
>どうぞ、産経新聞様、日本のマスコミの皆様、ロイター様、BBC様、AP様、CNN様、etc.がんばってください。
>
>それにしても、NHKの扱いの地味さといったら。アメリカにいるのでよくはわかりませんが、民放テレビもどこもそんな感じみたいですね。何ででしょう。
>
>業田氏の「慈悲と修羅」はお読みになりましたか? ひとりでも多くの人に見て欲しいですが、中国ではもうYoutubeだめなんですね。。。
先日も書きましたが、アルトラ・リーチのカウンター・ブロッカー・ソフトを試されてみては。 米国の、先端コンピューター・サイエンスト等が開発しているものです。 ネットの対グレート・ウオール・ブロッカーです。
http://www.ultrareach.com/company/index.htm
BBCの映像です。
戦車が街を蹂躙する映像や、建物に隠れるチベット人を捜索する警察の様子が見られます。
http://www.bbc.co.uk/mediaselector/check/player/nol/newsid_7290000/newsid_7299700?redirect=7299754.stm&news=1&nbwm=1&bbram=1&bbwm=1&nbram=1&asb=1
福島記者、臨場感あふれる記事をありがとうございます。
今朝17日の記事の解説版ですね。
しかし中国は、どうしてかくもダライ・ラマ14世とチベット仏教を恐れるのでしょうか。確かにおっしゃるとおり、一国二制度のチベット版と考えられるのですが…。
世界の各国が「五輪ボイコット」でもって、中国にきつーいお灸をすえる必要があると思います。日本は当然、Fさんが率先されるでしょう。
身の危険をも顧みず(?)、本当にご苦労さまです。
>>一方で、中国CCTVは、抜き身の刀をさげた凶暴そうなチベット族の暴徒の姿をうつし、チベット族の無法を強調している。中国のネット世論は「チベット独立派を殲滅せよ!」「不要軟手(手加減などいらない!)」と雄叫びをあげ、鎮圧部隊は正義の味方扱いだ。
チェチェンとロシアの関係みたいですね。辟易する思いがないわけではありませんが、問題は本当にsubtleで、ていねいに解きほぐしていかないと、理解することも、解決法を見つけることも出来ないようです。
天安門事件の時には、詳細は伝えられずとも、国が悲劇に遭遇しているという深刻な認識を多くの中国人が持っていたのだと思います。その感覚が読み取れないのです。
少し、文章に混乱があるようですが、この部分はなおさえたほうが、、、。
「ダライ・ラマ14世の暴動は今や飛び火、拡大している。」
かつての、安保闘争や大学紛争の時、マスコミ(TV、ニュース映画)がどちらの映像をより多く放映するかで世論が変化したようなものですね。TBS(当時は朝日新聞の資本下)の報道車が中核派の運び役になったのも懐かしい記憶です。
現地からの生々しい声を伝えてくれて、ありがとうございます。
まだ安全とは言えないでしょうが、ご友人がご無事でなによりです。
情報が検閲され遮断される中で、口コミレベルで伝わる悲劇的な状況。本当の恐怖とはどんなものか、よく分かります。また、自分たちをはるかに越える多数の異民族入植にも、追い詰められる思いと絶望を感じるでしょう。それを危険覚悟で伝えようとされた、ご友人の気持ちが痛いように感じられます。
今回の暴動の端緒や責任などが、正確に伝わる事はないでしょう。しかし、各省のチベット族にデモが広がっただけでなく、世界から中国に対する批難が起き始めているようです。証拠や動画が無くても、その責がどちらにあるか、多くの人は分かっています。
中国には、譲歩という考えすらないようです。このまま、あらゆる手段でチベットを完全な植民地にするつもりでしょうか。彼らの言う融和とは、やはり漢民族(あるは党員?)だけを対象としたものなんですね。
昨年でしたかNHKの深夜放送で、開通したチベット鉄道を何夜にもわたりしつこいほど放送していました。 ちょうどチベット支配が鉄道の開通で強化、完結するだろうと言われていた頃です。 NHKのいつもながらの愚かさに腹が立ったのを覚えています。 私は2年程ですが受信料を払っていません。 もう一つ不思議なのは北京オリンピックです。 虐殺オリンピック、ベルリンの再来などと言われているのに、日本ではボイコットの話が選手からは聞こえません。 個人の思惑だけでは行動は難しいのでしょうが、日本人選手はその様なことは考えないのでしょうか。
チベットは、チベット仏教に生・生存の支柱があり、それを否定し、ダライラマを否定し信仰さえも否定する教育を進め、同化政策を進める中国には無理があります。
おそらく、解決は見ないでしょうね。
中国が進めるチベット整備も漢族の利のためであり、なんらチベットの民の利にはなっていない。
世界も中国の情報操作は知っているはずだし、中国の報道が正しいと誰も思ってないでしょう。
韓国の報道系の日本語版を見ていたら、今回の騒動の原因は中国側にあると書いてましたが。
いい記事ですね、産経新聞WEBで読みました。貴重な情報をありがとう。今後の報道も期待していますが、気をつけて取材して下さい。
平和的デモを行った僧侶に発砲して銃殺する国でオリンピックですか?なにか悪夢を見ているようです。多額の金銭授受外交の暁に、無事に開催されたら、中国に行って平和的デモを行い、私も銃殺されようかと思ってしまいます。やはり、中国に五輪観戦に行かれる方は、防弾チョッキ常時着用必須ですね。だって、こんな残虐行為が行われる国家でどんな言動をとったら無事にいれるのかわかりませんから。
きっと、リチャード・ギアみたいにビザが発行されないのが、一番の身の補償なんでしょうね、きっと。そういう意味では、仕事を拒否したスピルバーグの選択は賢いかな。しつこいですが、ほんとに中国でオリンピックやるんでしょうか?やっても行く人は少ないですよね。選手ですら、空気が汚いといって直前まで日本で合宿するのだから。それにしても、気に入らない言動をとった国を、国家が銃殺する国で平和の祭典とは・・・。
情報を寄せてくれた彼女も心配ですね。日本から中国のサイトに投稿しても大丈夫なんでしょうか?この記事を読んで、試しにやってみようかなと思いました。言論統制で無理なのかな。日本からなら、削除される程度で済みそうですがどうなんでしょうか?国際社会が反応することって大事ですものね。現地の人がだめなら、安全な場所にいる人がやることも必要なのかなと。
お仕事お疲れ様です。
検閲で文字が消されてメモが出来ないとのことですが、画面をビデオの
ように録画できるソフトを使ってみてはいかがでしょうか。
これを使えば、後で確認も取れるかと思いますし。
もし使用されるので有れば、事前にテストで何度か使ってみる事をおすすめします。
録画は容量をかなり食いますので、録画範囲を絞ると長時間でも何とかなるかと。
お役に立てれば幸いです。
画面動画キャプチャーソフトCamStudio 日本語版
http://nonn-et-twk.net/twk/CamStudio/
香港TVBは昨日まで現地からナマ映像を交えて報道していましたが、今日はラサからの撤収を求められたようで、電話でのリポートのみになってしまいました。NHKが伝える「今日は平穏を取り戻し…」という状況ではなさそうですね。
To hosiさん
検閲で文字が消されたのではなくて、検閲除けのために、書いてすぐ自分で書いた文章を消すんです。彼女はタッと書いて、タッと消す。画面にぱっと文字がうかんで、ぱっと消えるんです。
To pakaさん
>なおしました。ひやあせ。
福島さん、貴重な情報ありがとうございます。
福島さんもご指摘のとおり、『中国側公式発表をうのみにして、それを既成事実としてしまうのは、毒ギョーザ事件の真相を中国公式発表どおりの見解で処理するのと同じだろう。』と思っているので、真相がみえてきません。 現地から、ネット世論の情報も含め何が起きているのかをこうしてアップしてくださり、感謝しております。
何が起きてもおかしくない中国の現状ですから、どうぞ福島さんも気を付けてください。
ライオンさんの無事を祈ります。
中共は、見せしめの為草の根を分けても探し出し、国家機密漏洩の罪で処刑する恐れがあります。
記事をどうもありがとうございます。
お友達が無事でありますように。
米穀のABCサイトにあるチベットニュースに関するコメントを昨日のぞいてみました.
そのなかに中国・漢人女性のコメントがあり、「私たちはチベット人をBorotherだと思っています。そして、チベット人も・・・」、というのがありました。
ネットで95年に作成された「チベットの悲劇」というドキュメンタリーを見たのですが、その内容を知っていたら、「私たちはチベット人をBorother・・・チベット人も・・・」などとても言えないと思います。
本当に外の世界とかけ離れた教育を受けているのだなあ,としみじみ思いました。
(彼女は自分も貧しい、と言っていましたが、英語ができて海外のインターネットも使用可の中国人なので,どこまで真実かはわかりませんが)
チベットへ移住してくる漢人がこの女性と同じような教育をうけているのなら、
チベット人の怒りも何がなんだかわからないままそこに移住し、「野蛮なチベット人」とレッテルを貼ってしまうに違いありません。
憎悪だけが生まれる仕組みができていそうです。
誤タッチと思われる箇所がありましたので、報告します。
>しかち新疆ウイグル自治区ウルムチは、
しかし、ですかね。
ザンパ は ツァンパ
バルコ は バルコル
ラムチ は ラモチェ
と、カタカナで表記されるもののことかと思います。たぶん。
チベットに外国のメディアが入って真実を伝えてくれればいいのですが。チベット人もウイグル族も漢民族も、これ以上の血が流れないよう、祈ることしか私には出来ません。
お疲れ様です。どうぞご自愛くださいませ。
各人各様の感情はあるでしょうが、
今を逃したら、チベット、その他侵略された地域の回復見込みはなくなるでしょう。満州族が淘汰されたように。
チベットに呼応して、他国、他地域が動いてくれるのを恃むしかありませんが、他国も傍観するほどおろかでは無いかと思います。
物凄い勢いで拡大の一途をたどる中国を潰す機会が天から降ってきたようなものですから。
隣接国の軍部が阿呆でなく、自分の政府を説得できる力があることを祈っています。国境に展開するだけでもずいぶん違うはずです。
それに力づけられ、立ち上がるところも出てくるでしょう、と、これも祈らざるを得ない希望ですが。
今を、事なかれ主義で抑えたら、病巣は残ったままです。
将来のために、一時の痛みを我慢する必要があるのではないでしょうか。
福島さん、
在日のTVメディアでは知ることの出来ない
緊迫する情報、ありがとうございました。
ただただ ライオンさんの無事をお祈りいたします。
そして福島さんご自身も 身の安全にくれぐれも 気をお配りください。
中国政府の悪質な情報操作や虐殺行為、許しがたいことです。
中国政府に天罰が下ることを 切に願います。
福島記者
彼女>「漢族の死者はない。回族が5人死んだ。」「チベット族は怒りにかられて回族のショップを襲った。それで回族が怒りチベット族を5人殺した。それでチベット族が怒り回族を5人殺した」「漢族が犠牲になったというのは、政府のウソよ」
この部分が実に生々しいですね。 少数民族間であえて軋轢起こさせる下拵えやって、治安回復の名の下に統制を強化…多くの植民地政策の先例を踏襲してますね。
「彼女」が訴える実情を上記の体裁で提示した貴女の判断を支持します。 「彼女」の安否が気遣われますが、覚悟あっての交信で有る以上無視は出来ないと考えます。
「福島流」での報道を期待します。
福島香織、記者として、お前は恥を知れ!
ネット世論は、「見事な情報統制と世論誘導!さすが。」日本なら、「世論」、中国なら、「世論誘導」。いかに記者の仕事に向いていないと分かる。
「しかも、これだけの無法行為がありながらも」
その「無法行為」は、誰がやったか?!言論自由の民衆なのか、暴動を起こしている犯罪者なのか!東京でも、デモの名義で暴動を起こしたら、世論で支持されると思うか!
全くのでっちあげで死者の数を出すのは、あまりにも酷すぎるではないか?!仮に事実にしても、「彼女」はどうやって混乱の中にその数字が出せるのか!
福島香織、さっさと記者を辞めろ!お前は、全世界の記者の恥!
To hosiさん
こんばんは。
横からすみません。
もっと手っ取り早い方法は、プリントスクリーンがありますよね。
デスクトップの場合は「Print Screen」キー、ノートなら「PrtSc」キーだと思いますが、キーボード右上にあります。
アクティブなウィンドウだけをプリントする場合は、「Alt」キーを押しながら、プリントスクリーンのキーを押す。
横にペイントソフトを開いておいて、「Ctrl」+「v」で貼り付けできます。
つど保存を繰り返えさないといけないので、せわしないですが、、、
福島様、ご友人共々、危ない中をかいくぐり、貴重な情報を届けてくださるの大変有り難く感じてます。
とても緊迫した状況がひしひし伝わってきて、こちらのブログや他のサイトなどを拝見しながら、TVでもニュースが流れると観るを繰り返しています。
TVだけ観ていたなら、不満が爆発したチベット人が一方的に暴動を起こしてると思ってしまったかもしれません。
中国という国は、どこまで嘘つきなんでしょうかね。
性根が腐っているというのは、このことだと思います。
福島様
初めまして。チベット大虐殺の報道ご苦労様です。
テレビの報道は全く物足りません。危険な状況下、現状をつたえて戴き、誠に有り難うございます。チベット亡命政府の報道を私は信じます。中国の報道は大嘘だらけで、怒っています。
中国関係の真実を伝えている日本のメディアは、産経新聞だけだと私は思います。
オリンピックに向けて日々練習に励んでいる選手、首脳陣達には不本意ですが、私は、今回のオリンピックはボイコット、上海万博もボイコットするべきです。
イースターを前に起きた大事件、色々と考えさせられますが、私ができることは、大虐殺の状況を知り、チベット、ウイグルなどへの祈りをすることではないかと思います。
チベット、ウイグルをはじめ、中国の少数民族が言語、文化、自治などが北京政府の体制維持の為に走る大嘘、欺瞞、苛政など、様々な暴力などから守られますように。福島様の務めが無事に果たされるように。また、政府などからの魔の手から逃れられますように。
いつも記事を拝読させていただいております。
今朝までハルビンにいました。ハルビンではこの記事がブロックされていて読めませんでした。どうか、身辺にはお気をつけください。
お友達の無事も祈っております。
福島さんの記事には情報の正確性を除いて概ね共感できます。私も中国に対しては常に疑いの目を持って見るべきだと思っています。
ただ、みなさんのコメントを見て思ったのですが、絶対にオリンピックのボイコットは行うべきではないと思います。ここで言うボイコットは例えば日本が北京オリンピックには参加しないというようなことです。オリンピックの開催地を変えさせるためのデモ(時期的に無理でしょうが)や選手が個人的にボイコットするのならまだいいのですが、政治的な判断で参加したい人間までオリンピックに参加させないことは、どんな大義名分の上でも許されないことだと思います。自分も可能性は薄いですがオリンピックを狙っています。みなさんがどれほど想像できるかわかりませんが、オリンピックを目指している人間はそれこそ青春を捧げて打ち込んでいます。友達が楽しく遊んでいる中、毎日毎日苦しい練習に耐えなければならないのです。十数年かけてそれだけに必死に取り組んできた仕事を、いきなり上司にそれもういいよと言われたらどう思いますか?(例えが悪くてすいません)私は話に聞いたことしかありませんが、モスクワの悲劇を二度と繰り返さないでください。スポーツは政争の具ではありません。それを主張すると中国と同じレベルまで落ちてしまいます。
>>sankei-detarame
人に偉そうに言えた義理ではないが、
棄てハン使って言う意見ではないと思うぞ?
中国人並みに卑怯だ。
帰 れ 中 国 に
>>bumpofwimps
棄てハンですか?
sankei-detarameと同一人物かな?
To bumpofwimpsさん
私もボイコットは反対、したくないです。北京五輪、心待ちにしています。日本人選手の活躍、北京でみたいです。五輪が招致された当時は、これで中国も、韓国みたいに変わっていくきっかけになるのでは、と密かに期待をよせてました。しかし、今はどうしてこんな事態が起きているのか、こんな状態で、平和と自由の象徴でもあるスポーツの祭典を行っていいのだろうか。行っても、成功するのだろうか、感動したりたたえ合ったりできる五輪になるのか、とも思うのです。
北京で五輪をやろう、ときめたのは国際社会です。ですから、北京五輪を無事成功させるために国際社会も働きかける必要があるのでは。そのとき、「このままでは五輪など開催できないのではないか」と問いかけて、ほしい、という気持ちです。書き方がまずいので、ボイコットを主張しているように読めたかもしれませんが、そうではありません。
福島さん、大丈夫ですか?こんなに正直に書いて。
中国共産党指導部もピリピリしているでしょうから、刺客等にお気をつけください。
確か、回族と漢族は(共産中国になる前までの話ですが)宗教的に違うだけで、外見上は余り区別がつかなかったんじゃないですかね?
だから政府発表の際に、「漢族」といわれても、外国人には判別がつかないというか・・・アジアの住民でも判別できないのですから、それ以外の地域の人にはもっと違いがわからないような気がします。
評判の悪いNHKですが、チベットに起こる問題をNHKなりに捉えている番組もありました。
あの中で、村のお年寄が大切にしているご本尊を買い付けに回る漢人飯店社長が取り上げられていましたね。
貧しい農村の足元を見たうえに、「たくさんカネをやるといっているのになぜ譲らない?」と首を傾げていました。
漢人の9割方は無宗教(又は拝金教徒)でしょうから、信心深いチベットのお年寄の精神構造が理解できないのでしょうね。
あの番組を見ていた人なら、多少は今回の背景がわかると思います。
To sankei-detarameさん
記者稼業とは、もともと恥知らずな仕事です。
開き直って申し訳ないですが。人の痛みと不幸を飯のタネにしています。
ちなみに、当方は、記事ではなく、所詮ゴシップ専門のチラ裏ブログであることをご了承のうえ、自分の見識、経験による判断でご理解ください。
>「しかも、これだけの無法行為がありながらも」
確かにこの一分はうかつでした。どの段階で誰によるどんな無法行為があったのかは、まだ本当のところは分かっていません。なので削除しました。
ただ、私は個人的な彼女との人間関係を尊重し、また彼女のバックボーンを理解した上で、友人の発言を結構信じています。
>福島香織、さっさと記者を辞めろ!お前は、全世界の記者の恥!
こんなところで、そう叫ばれても、はい、そうですかとはやめられないのが職業です。この仕事、向いていないのでは、と思うことは、最近結構多いのですが。
To bumpofwimpsさん
すみません、先ほどの書き込み、読みまちがいしますよね。
北京五輪、心待ちにしている、ということです。私はボイコット反対派です。ただ、五輪をやりたいからといって、こういった事態を真相や背景を突き止めずにチベット族暴徒のせいだけに終わらせてしまうのは、いけないのではないか、ということです。私は、日本人にありがちな、いわゆるチベット好きなので。
To nihonjinnさん
>きっと、リチャード・ギアみたいにビザが発行されないのが、一番の身の補償なんでしょうね、きっと。そういう意味では、仕事を拒否したスピルバーグの選択は賢いかな。しつこいですが、ほんとに中国でオリンピックやるんでしょうか?やっても行く人は少ないですよね。選手ですら、空気が汚いといって直前まで日本で合宿するのだから。それにしても、気に入らない言動をとった国を、国家が銃殺する国で平和の祭典とは・・・。
まったくの同感です。
必死にオリンピックを目指している選手が不憫で仕方ありまん。
今回いったいどのような経緯で開催国に決定されたのか勘ぐってしまいますよ。
平和の祭典オリンピックがここまで質を落としてしまったという事実、残念極まりないです。本当に・・・。
ここ数日間、貴ブログをかたずをのんで拝見しております。
現地の方の貴重な生の声をお伝え下さってありがとうございます。
この時期、国内のチベット問題の情報量の少なさは異常です。
情報を一切遮断しなければならない事態とは、つまり他に知られて
はならない非道な行いをしているという事ですよね。
正当な被害者の一斉粛清で、加害者の言い分だけが歴史に残る事態
だけは絶対にゆるせません。
貴ブログの様な存在が平和ボケした私達の頭を冷やし、現地の方々
の心の支えにもなっていると思います。
日本は言論の自由を保障されている国だったはずです。
どうか誹謗中傷に負けないで頑張ってください。
http://www.freetibet.org/index.html
英国から発信されている情報です。決して他人事ではありません。知って語る、そんな個人レベルでできることを私たち読者もしていきませんか?
福島様更新お疲れ様です。
福島様のおかげで『生』の情報に触れることができました。
なるほど、今回はチベット族と回族の衝突もあったみたいですね。
しかし毎度ながら産経の釣りタイトルには参っております。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080315/chn0803150158001-n1.htm
これは福島様の記事で大変結構ですが、飛ぶ前のタイトルが
『チベット騒乱 4省で540万人』一見まるで540万人が騒乱に
参加してるようなタイトルですが、540万人ってチベット族
の中国における総人口じゃないですか。
びっくりしてリンクをあけてみると、なぜか福島様の記事に・・。
おまけに540万という数字はどこにもでてこない。
やってるのはMSなのか産経なのかわかりませんが、
まじめな記事なのに、pvのためとはいえメジャー企業が
ここまで荒唐無稽なつりタイトル(見出し)にした時に
ためらいなどはなかったのでしょうか。
記事としてのまとめ上げ、ご苦労様です。
生々しいレポート内容に、なかなか想像力が付いていかず、
何度も読み直しては恐ろしい事態であることを理解しました。
日本だけでの報道では、なかなか伝わってこないもどかしさがあり、
このところ、中国、チベット、香港などの新聞を読み漁って、
情報量だけは豊かになりました。
ですが、何が正しいかの判断に迷いがあります。
これからも覗かせていただきます。
また事後報告ながら、TBさせていただきました。
ホントに、日本のテレビ局の報道は情けない。
一日ニュースを見ていても、貴ブログには叶いません。
やはり、北京オリンピックはボイコットすべきです。
温家宝が、「ボイコットはオリンピック憲章に違反する」
と記者会見で言ってましたが、どのツラさげて、そんな
事が言えるのか理解に苦しむ。
福島記者が言う:“■しかし、この暴動が起きたきっかけは何だったのか?そこを忘れてはならないと思う。この暴動事件を「一部血の気の多いチベット族大騒ぎ」で納得してもらっては、彼らがあまりにあわれだ。暴動は一刻も早く収まってほしいが、今回の件では中国当局に非があることは、きっちり日本もふくめ国際社会として認識を一致させてほしい、と切に願う。”------------------------------------------------------------—犯罪者、殺人犯に“非”が無いのは、殺されたのが中国人だから?中国当局に非があるのと決め付けるのがとても無理があります。