民以何食為天 食の安全学⑪

Pocket
LINEで送る

スポンサードリンク

■北京にかぎらず、中国では、少し生活に余裕のある人は、水道水を飲まない。なぜなら、まずいから。安全ではないからだ。このブログでも以前紹介したが、水道水から寄生虫やボーフラが一緒にでてくるような国である。上海の水道水はうっすら黄緑色をしているし、無錫の水道水は歯をみがくだけでえずくほどの悪臭がする。地下水をつかった水道水は、重金属汚染が深刻な地域も。

■で、都市部の豊かな人たちは飲料水はもっぱら買う。プラスチック容器(桶)にはいった水を給水器に設置する。ブランドにもよるが1桶10~16元。この水は、きちんと水販売店業者が新聞みたいに宅配してくれるし、チケットを買えば割安になったりするので、水を買うことはそんなに不便ではない。私は一人暮らしで、料理もしないから、一ヶ月に1桶19㍑もあれば十分。

■ところが、最近、この飲料水にニセモノが結構多いことが、判明した。すでに新聞でも報道済み「ニセブランド飲料水」事件である。市場に出回る商品の半分がニセモノというのは、当局や業界団体からも異論がでているが、それでもかなりの数のニセモノがあるはずだ。というのも、わたし自身も、今思えばニセブランド水と思われるものを買った気がするのだ。というわけで、食の安全学⑪は、飲料水がテーマ。水は食か?といわれれば、こまるのだが、口に入るものの基本ということで。

■あなたの飲んでいる飲料水はほんものか!?
ブランド・ミネラルウォーター、実は水道水
雑菌基準値30倍の天然水も!

■5年前、北京に赴任して最初に買ったものは給水器だった。一般に桶水とよばれる容器入り飲料水を利用するには給水器が必要なのだ。で百貨店の家電店で、ハイーアール製の給水器をかったところ飲料水2個(38㍑相当)を無料プレゼントしてくれるという。家電店から飲料水販売店の電話番号をもらった。この「飲料水無料プレゼント」が実は罠だったりするわけだが、まだ北京のきたばかりで、このときは、中国のペテン文化に対する警戒心が今ほどなかった。そう、おろかにも「ラッキー」なんて思っていたのだ。

■その電話番号にかけると水販売業者がすぐに容器入り飲料水2個をもってきてくれた。で、100元くれ、という。なんで?無料プレゼントでしょ?と問い返すと、水はただだが、プラスチック容器は1つ50元、2つで100元という。引き続き同じ業者から水をかうなら、空容器をひきとるかわりに、容器代はただ、水代だけ払えばいい。この業者と契約をうちきるとき、空容器と引き替えに100元が返金される。こういうしくみだ、といって「容器保証金100元」の控えをもらった。これをまんま信じるこのころの私はまだまだ甘かった。

■で、タダでもらった水をしばらく使っていたのだが、どうもまずい。なんというか、カルキくさい?もともと、私は水をそのまま飲むことはほとんどない。お茶やコーヒーにして飲む。最初はお茶っぱかコーヒー豆の質がわるいのか、と思っていたのだが、ある日、給水器からそのまま水をのんだら、すごくまずかった。

■で、タダでもらった水はやっぱりダメだ、と思い、2個使い切ったあとで、ネスレ(スイス系食品ブランド)のブランドミネラルウォーターに切り替えることにした。このとき業者を変えればよかったのだが、ネスレに変えたい、と業者にいうと、うちもネスレを取り扱っている、という。ちなみに、なぜは、ネスレかというと、中国総局で買っている水がネスレだったから。1個14元とちょっと高め。

■で、ネスレの水にしたのだが、家にほどんといることのない私は、しばらく水の味がへんだときづかなかった。夜寝る前などに飲む水は、冷蔵庫にいれているエビアンやペリエの小瓶。で、ある日、ひさしぶりに家で給水器から水をのむと、これがまず~い。アーイ(お手伝い)さんに、ネスレの水ってこんな味なのか?と飲ませてみたところ、「きっと古いんでしょう。早く飲まないから」という。一桶19㍑の水を消費するのに、私は2カ月くらいかけているから、たしかに古くなっているのかも、と思い、じゃあしかたないか、とそのときは諦めた。

■しかし1年たって、やはり水がへんだと思い、業者を変えることにした。で、電話で業者を呼んで空容器と引き替えに100元返すように、と要求すると、なんとその業者、「電話番号は、おなじだけれど、この控えを発行した業者とうちは違う」と言い出して100元を返すことを拒否。

■確かに、控えの業者の名前が、最初に契約していたときと違っていた。なぜこんなことが?相手が答えて説明するには、前の業者は経営難でつぶれた。そのあとの事務所を、自分たちが、受け継いだ。電話番号も受け継いだ。なら、顧客に対する責任も受け継げよ、と文句をいったが、私は一従業員で、よくわからな~い、とかわされた。

■たかが、100元、されど100元。腹たちまぎれに、控えに書かれた水販売店の住所に突入。責任者にねじ込むつもりだった。ところが突き止めた住所は、小さな社区(住宅街)のアパートの地下の一室。はだか電球ひとつ、木の古びたテーブルひとつ、ふるぼけた電話がひとつ。こきぶりがはいずる部屋には、山のように空のプラスチック容器と、水の入ったプラスチック容器がつまれていた。外には自転車リアカーが1台。これって、本当に水販売店??

■結局、その業者の事務所には3回くらい通ったが、ぜったい100元は返してくれなかった。消費者組合に訴えるぞ、裁判おこすぞ、と脅しても、相手もたかが100元のために、費用も時間もかかる裁判なんて起こさないとタカをくくっている。実際、100元取り戻すために、炎天下の道を何度も通い、不毛な交渉なんて、続けてられなかった。それでなくとも糞忙しい記者稼業。しかも、新聞記事に書き立てるには、あまりにもショボイ話。自分の根性無しをうらみつつ、この件については、私は敗北を喫したのだった。

■このときは、容器料金100元を騙しとられたことにばかり腹をたてていたが、改めて考えると、あのまずい水は、まちがいなくニセネスレ・ミネラルウォーター。蓋にはちゃんとセロハンのシールがはってあり、中の水が入れ替わっているなんて考えもしなかった。単に、さすが中国製だから質悪い、くらいにしか思っていなかった。きっと消費者から水容器代を騙しとり、ニセ飲料水をうりつけ、ばれそうになったら店をつぶしたことにして、店の名前と経営者の名前を変えるのが手口なのだろう。

■さて、最近のニセブランド飲料水報道によれば、こんなニセ飲料水が出回りはじめたのは2002年前後、そう私の赴任時期とかさなっていた。私はかなり初期に騙されたクチか。

■ニセ水といっても、実はレベルがいろいろある。まず、中味が水道水。水道水は、地域によってずいぶん味が違う。同じ北京市でも郊外の地下水利用の水道水は結構おいしいし(重金属汚染はひどいらしいが)、高級ホテルやマンションの水はかなり高度な処理がしてあり、実際飲んでも、ちょっと味がする程度。一方、普通の住宅、アパートの水はのめたもんじゃないし、朝陽区のある地域では虫が出てくるレベル。でも水道代はかわらないのだ。だから、いい水のでてくる地区からとった水道水なら、けっこう騙せるし、さほど危険でもない。もっとも、今年5月に行われた162ブランド飲料水抜き打ち検査では雑菌が基準値の30倍の「天然飲料水」とか、塩素が基準値を超える「ミネラルウォーター」とかがみつかっているし、敏感な人ならおなか壊すかもしれないな。

■また、雑牌水といって、ブランド名無しの飲料水、それに水道水をまぜたものなど、そのまま水道水をつめるよりは、ちょびっとマシなニセ飲料水もある。いや、むしろこチラの方が主流か。はっきりいって、よっぽど鋭敏な舌をもっていないと、お茶やコーヒー、料理につかっている水の味なんて、わからない。きっと、私のように、やっぱり中国のミネラルウォーターって質わるいよな~と思いながら、信じて飲んでいる人は多いのではないか。きくところによると、わが同朋会社のフジテレビ北京支局の飲料水もニセモノだったとか。いつもアンテナをはってニュースを探し回っている記者だが、自分自身のことはいがいと鈍感なのよね~。

■私の記憶では、ニセ飲料水事件を最初に本格的に報道したのは北京の大衆紙、京華時報(7月9日付)。この記事を参考にしつつ、まず事件の概要を説明しよう。

■7月4日、有名ブランド飲料水の北京区販売責任者が、目下北京市場に流通する桶(大型プラスチック容器)入り飲料水の半分はニセモノだと、同紙に告発した。その根拠として、業界の統計では、2006年に北京の飲料水は200ブランド以上、販売数が1億桶。うちワハハ、ROBUST、ネスレ、燕京の四大ブランドが2500万~3000万桶。

■しかし、北京の水販売店は約2万店あり、その販売店数から割り出した市場流通量は、2億桶。つまり1億桶分はニセモノ。飲料水1桶の価格を最低10元とすると10億元分を消費者から詐取したことになる。このデータについては、同紙記者が他の水ブランド企業に確認したところ、同意したという。

■北京で、桶入り飲料水市場が形成されはじめたのは、1997年。当時はニセ水などなかったらしい。このころ、飲料水を買ってのむのは、豊かな家庭にかぎられていたからだ。しかし、飲料水市場はあっという間に拡大、(それほど北京の水質は悪かった)、それにともない2002年ごろからニセ飲料水が登場しはじめた。ニセ飲料水は主に先にあげた4大ブランドだった。ただこのころ、ニセ飲料水が市場に占める割合は20%前後だったという。その後、5年、ニセ飲料水業者が瞬く間に、市場の半分?を締めるようになったのだという。

■北京でなぜこれほどニセ飲料水が出回るようになったのか。これには北京の飲料水販売方式が関係する。北京では独立経営の水販売店が市場を圧倒しており、その販売店が、各ブランド飲料水メーカー企業から水を買う。そして消費者に売り、宅配する。ちなみに、広東省などでは違い、広東市場大手の華潤集団怡宝食品飲料(深セン)は、自社専売店を通じて消費者に商品を届ける。新聞の宅配システムみたいなもんだな。ちなみに怡宝は、昨年広東省だけで2000万桶の飲料水を販売し、2006年9月、今度は北京市場に乗り込もうとした。

■怡宝食品飲料の責任者は、最初は北京の販売方式にしたがって、独立系水販売店と契約しようとおもったのだそうだ。ところが、その商談のさいに、北京の水販売店がニセ飲料水の作り方を話しはじめたというのだ。この広東人、一応まじめな商売人だったらしく、その時点で怒って席をたった。結局、わずか30店舗の自前の専売店で北京市場進出を果たしたが、2万店の水販売店対30店の専売店では勝ち目はない。「北京の消費者は、なぜみんなニセ飲料水をかいたがるんだ?」とこの怡宝の責任人者は嘆いているそうだ。

■ニセ飲料水は、ニセブランドの容器にはいっているのだが、この点についても、同紙記者は、ニセブランド容器製造工場に潜入取材している。こういう覆面取材とか潜入取材とか、中国人はうまい。日本人記者には、「取材相手を騙す」という行為が記者倫理に抵触するようで、なかなかできない。

■その潜入取材によると、そのニセブランド容器製造工場長は「北京の9割以上のニセブランド飲料水容器はオレがつくっている。一個0・5元」といい、覆面記者は数万個分のニセブランド容器を契約したという。そのあと、自分が記者であることをばらし、あらためて取材要請した。(たぶん、これって取材協力しないとお前の名前さらすぞ~、という脅しのやり方だな。あこぎだな~)。

■で、そのニセブランド容器工場長の紹介で、ニセブランド飲料水製造工場の潜入取材に成功している。最初、その工場長は「うちは間違ったことはぜったいしない」とかいってニセブランド飲料水を造っていることを否定。でも、最後に、普通のニセ飲料水なら1・5元、ワハハブランドの容器にいれ封をして、合格証を添付で1・8元でニセ飲料水を造っていることをみとめた。この工場では年10万桶のニセブランド飲料水を造っているのだという。ちなみに、この取材協力したニセブランド容器工場長は、数日後公安に逮捕された。(記者がたれこんだ?やはり日本人記者にはここまであこぎな取材はできん。)

■1・8元で買えるニセ飲料水を、十数元のブランド飲料水として売る。運搬人などの人権費をのぞいても、一個につき7~8元の純利益だ。濡れ手に粟の商売である。しかも、元手は500元くらいで足りるのだそうだ(リヤカーと電話さえあればいのだから)。だから水販売店の経営者には、地方からの出稼ぎ者が多い。私がだまされた水販売店は、河北省の男がやっていた。京華時報記者が取材した水販売店は河南省出身だった。街でリヤカーで桶水を運んでいる男達をみれば、この水販売店関係者のほとんどが、農村からの出稼ぎ者であることはみてとれる。私は、北京のニセ飲料水問題の本質のひとつが、ここにも求められるのではないか、と感じている。

■中国はものすごい水不足である。全国で3・2億人の農民が安全な飲用水を確保できない。私の友人は、北京郊外の農村部に住んでいるが、そこは1日おきに断水がおきる地域。水は、水道水がでる間に大がめにためて、大事につかう。例えば、手を洗ったり口をゆすいだ水をとっておいて、トイレに流すとか、皿を洗った水でお鍋を洗い、最後には畑にまくとか、常識のようにこまめにやっている。

■しかし、北京市中心部に暮らすものは、実は水不足を肌で実感するこことはほとんどない。金持ちたちは、バスタブの2つあるマンションの暮らしがあたりまえで、朝晩風呂に入るのも習慣化している人が増えている。いたるところで噴水池があり、百貨店の中まで人工の小川がながれている。来年の五輪が終わるまで、北京の中心部で水不足を実感させられるような状況はないはずだ。なぜなら、華北全体の水が今、北京に集められているからだ。五輪の舞台であり、世界各国からお客様が集まる中国の表玄関がひからびているなんてことは、中国のメンツにかけても許されないのだ。

■河北省や山西省には、小規模ダムがけっこうあるが、それら水はぜんぶ優先的に北京に送られる。目の前の畑が日照りでひからびても、ダムの水は北京におくられる。で、結局農業でくっていけなるので、農民たちは近くの大都市、北京に出稼ぎにでる。きっと、北京の水のぜいたくなつかいっぷりに度肝を抜かれることだろう。

■河南省の淮河は中国の河川の中で最も汚染のひどいもののひとつ。流域にはがん発生率が異様に高い俗称〝がん村〟が点在する。まずしい農民はプラスチック容器入りの水を贅沢に飲む習慣などない。汚染された井戸水、川水をつかったにがい水道水を飲んでいるのだ。中にはその汚染水さえ、十分にない地域もあるのだ。

■北京の水販売店で働いている人たちの多くが、そういう水不足の苦しみを経験してきた出稼ぎ農民だと考えてみよう。少々うがった見方だが、自らの飲料水の安全が守られていない彼らに、北京市民たちにおいしい水を届けよう、なんて気持ちがもてるわけないだろう。彼らにとっては、北京の水道水だって、自分たちの故郷から取りあげられた貴重な水。だましたところで、髪の毛ひと筋の罪悪感などない。しかも、北京の水道水なんて、故郷の汚染水とくらべるとずっとずっと安全だ。

■京華時報は、ニセ水問題の解決の指針として、①飲料水メーカーが、こういった出稼ぎ農民のやっているような水販売店をたよらず、独自の水販売網を構築すること②工商当局がきちんと水販売店の営業を許可証などを通じてコントロールすること③市民がもっとニセ水に対して警戒心を持つこと、などをあげているが、個人的意見として、ここに、④全国の水道網整備、水質整備など水問題について根本的解決をはかり、今の中国の深刻な問題である「水格差」を是正する、ことを加えたい。

■中国では、7月1日から全国の都市部で水道水を直接のめるようにレベルアップするプロジェクトが始まっている。今までヒ素、水銀、カドミウム、鉛など15項目だった化学汚染物質チェック項目をに、農薬成分、モリブデンなど重金属類を追加し74項目に拡大。このほかのチェック項目をふくめるとぜんぶで35項目から106項目に増やす。遅くとも2012年までにこのプロジェクトは完了し、少なくとも都市部の水道水は安心してのめるようにする、としている。

■そのあかつきに、ニセ水問題が完全になくなるとは思わないけれど、少なくとも職業倫理とかコンプライアンス(法令遵守)とか責任とか、そういう高等な意識は、その産業に従事する人のくらし、安全が保証されていないと育たないのではないだろうか。まず、最低限の水の安全問題を解決すること、ニセ水問題の本質はここにある気がする。

■ところで、2012年までに水道水を直接飲めるようにするという、高い目標はわかったが、技術的にどうやって水質をよくするつもりなんだろうか。中国当局はそこのところ、まったく説明していない。最近、日本の知人に聞いたのだが、日本の東京の水道水って、今はすごくおいしいくなったんだって?清華大学環境学部環境管理策研究所の常杪所長は以前、中国各地の上下水網整備プロジェクトなどは日本を含む海外技術に期待したい、と語っていたし、ひょっとすると、日本の関連企業の出番かもしれない、よ。


桶水と呼ばれる大型プラスチック容器入り飲料水と給水器。これは中国総局のネスレの水だ。

中国の赤い河(天津)


白い河(河南省)

中国の水は、どこも汚い…。

「民以何食為天 食の安全学⑪」への39件のフィードバック

  1. うわ?。ニセ水、すごいことになっていますね。
    先日、朝暘区周辺の某有名賓館にカンファレンスで宿泊した友人は、ホテルの部屋に備え付けのブランドものミネラルウォーターを茶杯にあけて、びっくり仰天。細かい塵が浮かんでたそうです。高級ホテルでこれなら、他は推して知るべしですね。

  2. こういう記事を読むと日本って本当に恵まれていると思いますね。
    私の家なんて車で5分ぐらいの所に湧水が合って、めちゃ美味しい水が汲み放題です。(^^) まぁ水道の水でも充分に美味しいですけどね。

  3. こんばんは、日頃面白おかしくでも、中国の食品の安全性の悪さについて書いている記者さんでも騙されるのですね~~ご愁傷さまです。
    水道水から線虫が出てくる画像とか見たり、日頃中国の水環境の悪さにも人事で笑っていますが、偽ミネラルウォーターまで来ると呆れますね。

  4. 水が無ければ人間は生きていけません。
    その水に対する意識がここまで低いとは。
    脱力以外のなにものもありません。

  5. 現地だと高級レストランでも米がまずいのは、水道水で焚いているからでしょうか?

  6. 中国国内だけで、ニセ水が蔓延して、川が汚染されてるのなら知ったことじゃないけど、汚染された水は日本海に流れ込むわけだから頭が痛い・・・。
    >中国各地の上下水網整備プロジェクトなどは日本を含む海外技術に期待
    相応のカネを払って技術を導入するのならともかく、援助しろというのならふざけるなとしか思えない・・・軍事費やロケットにかける金を回せと言いたい

  7. 福島様
    初めてコメント入れます。
    水って食の基本の「き」ですよね。
    それがこんなことになってるなんて。
    ヨーロッパとかは生水飲めないからミネラルウォーター、って聞きますが、
    ミネラルウォーターも信用できないなんて。。。
    段ボール肉まんも凄いですが、水も侵された北京での五輪選手は。。。
    福島さんも早く帰任してください(笑)

  8. 国土交通省のHPによると、日本の水資源量、降雨量から蒸散量を引いた量は約3300。中国は約2200m3年人らしいです。日本の2/3で、水には不足するんでしょうね。
    こないだのNHKの特集でも、北京近郊から水を徴集して、地元は水不足でした。でも、オリンピックが終わったらどうするんでしょうか。そのままか、あるいは地元にも水を使わせるんでしょうか。
    ま、世界人口は増加の一途ですから、いずれ世界的な水不足になるんでしょう。日本は例外でしょうか。石油の不足もあり、日本は小子化を推し進めるべきですね。小子化対策とか移民受け入れとかやってる場合ではないでしょう。人を増やしてはいけないと思いますので、海外援助はどのような理由であってもゼロにするべきです。

  9. まさに水商売。水は儲かるのですな。かつて日本では「水と安全はただ」といわれた時代があったのに、ヨーロッパ並にミネラルウォータを飲むのが当たり前になった。さらに今現在はナサで開発されたという超微粒異分子をも、ろ過するというフィルターを使ったマシンがスーパーに設置されていて、ろ過された水が無料サービス。現代版水汲みを励行する日々でふと、昔の人はこうして飲み水を運んだのかと文明に逆行するかのような水汲みを皮肉に思う。
    コップにためるとカルピスを薄くした乳白色のパリの水道水にはじめは戸惑ったものだった。むしろカルシウムは体に良いとか。
    ところでナサのフィルターつきマシンはシナにあるのでしょうか?まだでしたら中共政府は輸入を検討する価値あります。ブランド飲料水を念のためフィルターでろ過して飲用するために。

  10. こんばんは。
    sakuratouさんのコメントとも関連するのですが、飲食店の料理の際にはどのような水を使用することになるのでしょうか。日本の料理ですと、味噌汁、煮物には当然水を使用しますし、おひたしにおいても水の味は大きな要素となります。
    最近の彼の国に関する報道を目にしていると、孔子や老子に代表されるような優れた文化や芸術というのは、腐敗した権力構造に対するアンチテーゼに過ぎなかったのかと悲しい気持ちになってしまいます。

  11.  こんばんは、
    水は身体の約6~7割を構成します、1日2~3Lは必要ですからとても大事ですね、身近な解毒剤だし。
     水を買うととても高い(100円位/L)し、ペットボトルリサイクルのために石化燃料の消費も多い(分別手間・運搬費など)。
     結果として私は米国製の日本向け浄水器にいきつきました。
     活性炭で重金属・薬品を1/10000以下に漉し、紫外線ランプで雑菌・大腸菌すら殺菌する、でもミネラル類は残る、安全で美味しい水のランニングコストは4~5円/Lです。
     この水を毎朝ペットボトルに入れて職場や出先でちびちび飲んでますと缶コーヒーやジュース代もいらないし、重い水を買いに行くこともなく分別袋もごみ出しも減りました。
     ごはんやお茶も美味しいし、ポットの中はかなりきれいです。
    浄水器のACアダプターは100~240V対応だったかな、彼の地でも使えるかも知れません。

  12. 安全な水ひとつ満足に供給できない国が、日本をしのぐ経済大国になるなど、とても信じられないのですが。

  13. 大変。
    ところで、水の話も、アメリカでは2、3日おくれて報道されました。
    それでも報道されるから良いのですが、私はいわゆる中国系のアメリカ人の多くの記者に、ちょっと不満を持っています。職務が怠慢ではないかと。
    日本の記者は、即報じてくれる。でも、アメリカで中国の情報を仕入れて、レポートするのは、中国系アメリカ人なわけです。
    彼らは、自尊心の問題から報じたくないかも知れないけれど、彼らに比べると、福島さんの報告や、その他のブログの中国ニュースなどを見ていると、
    アメリカの中国人は、きちんと報じていないな、と思います。
    そして、中国の紙リサイクルとか、そういう努力していますって記事を、その水が大変な時にABCなんかも持ってくる始末。
    問題は、APなんですよね。殆どがAPの記者で、CNNなんかは、わりときちんと厳しく報じます。中国だって容赦しません。
    ところが、APの記者は、日本だと悪く書くのに、中国の不祥事は、隠し気味に、私はどうしても感じる。
    だから、アメリカのニュースのコメントに、米系の中国人記者は、中国の事実を報じない、隠しがちだ、肉まん事件と奇形豚事件をしっとるのか?とビデオなど貼っておきましたよ。
    彼らの、きちんと報じない姿勢は、国民性なんですか?
    困ったものですよ。

  14. ちょっと意地悪かも知れないけれど、香港系の中国人移民の人とは、ざっくばらんに話しやすいんだけれど、中国からの移民の人って、アメリカでペットフードの汚染の話があって、これも中国系だったらしいんだけれど、なにげにそういう注意しなきゃね、って話のとき、話聞かないふりするんですよね、これはちょっとまいった。
    別に中国人の移民を責めているわけでも、彼女を責めているわけでもないのに、アメリカで、面と向かって中国人に食品公害の話もできないのか、と私はちょっと驚きぎみ。
    一般的な、常識も話せないようじゃ、こまります。
    その点、台湾とか、香港の人とは、こういう普通の話を普通にできるので、
    助かります。
    まあ、全部の中国系の人がそうだってわけじゃなく、たまたまその方がはぐらかしぎみだったんでしょうけれど、なんていうのか、アメリカに20年も住んでいても、共産圏の人ってちょっと違うのかな、と(これは私の100%偏見だよ)でも
    思ってしまいました。
    でも、ソ連系の移民の人ってずばずばもの言い合えるから楽なんですけれどね。
    中国の人って、どうして中国=自分 って感じで、記者まで中国かばって書くのカナ?
    だから、慰安婦問題で日本政府は謝っていないって嘘かいちゃうんでしょうね。
    200,000人とか。(私もしつこいですね)
    うんざりです。

  15. 覆面取材とか潜入取材とか、中国人はうまい
    アメリカンチャイニーズ系の記者にもこの姿勢が欲しいものです。
    偏ったことばかり書かないでね。
    って、日本語読めないんだよね、彼ら。

  16. 記事の主旨とは離れるけれど、2ヶ月もかけて19リットルの水を飲んだら、最後のころは雑菌が繁殖していると思うよ。水道水は逆浸透膜タイプの浄水器がいいですよ。海水が真水になる性能で、お茶もおいしく飲めます。私も水道水は飲めない国に住んでいるので、ご参考まで~。

  17. 福島さんkenbooさんに一票w改めて女性は強いと思ってしまいました^^;
    日本に帰国したときには精密検査してもらったほうが良いですよ。ついでに水も持って帰って検査しましょう、新聞記者なら検査するとか何かの理由で税関も何とかなるでしょう、無理?
    しかしこんな状況でオリンピックできるのかと恐怖を感じます。

  18. まず一言。100元の為に3回もきったない地下室に交渉に行ける福島さんのエネルギーが素晴らしいと思います。中国では正義のためにエネルギーを費やすなんてほとんどありえない行為です。金とメンツが全ての人たちなんだから・・・
    私が北京在住の時は、外国人アパートの管理人に薦められてなんと36元の欧州系列会社の水を買っていました。途中で「いくらなんでも高すぎるんじゃないか?管理人と水業者が結託してるんじゃないか」と14元の現地水ボトルに変えたけど、今思えばあさはかでした。
    それにしても北京・上海の成金の犠牲になってぎりぎりの所で生きている中国農民は本当に哀れだ!在住外国人も疑問を感じながら住んでいるのです。
    15年くらい前までは北京でも皆水を本当に大切に使っていたと聞きます。このバブルの狂態の中で水への感謝がすっかり失われてしまったんですねー
    反面教師として、水と食物は良いものを謙虚にいただくことにしましょー

  19. To iori3さん
    ホテルで提供されるただの飲料水って、なんかあやしいですよね。とくに地方の三つ星ホテルレベルなど。

  20. To 珈琲好きさん
     実家に帰って、おどろいたのは、水も米もすごくおいしかったことでした。

  21. To paraisoさん
     中国の水は少ないと同時に、汚染がひどいんです。これをなんとかしないと、経済は必ず失速すると思います。

  22. To sakuratouさん
     そうだと思います。上海のレストランで、たべた上湯(スープ)なんて、匂いのこってました。

  23. To hiroponさん >
    >相応のカネを払って技術を導入するのならともかく、援助しろというのならふざけるなとしか思えない・・・軍事費やロケットにかける金を回せと言いたい
    環境ビジネスは市場価格で行われるべきだと、わたしも思います。でも中国の水ビジネスの可能性は大きいと思いますよ。

  24. To Bookersさん
    初めまして。
     五輪選手団は、ほんと、おいしく安全な食品や水の確保の考えてほしいですね。へたに現地の食事をとると、含有化学物質が反応してドーピングにひっかかりそうです。

  25. To kokuさん
     そうとおくない将来の世界的水不足、食糧不足は本当に心配です。

  26. To minatoさん
    >ところでナサのフィルターつきマシンはシナにあるのでしょうか?まだでしたら中共政府は輸入を検討する価値あります。ブランド飲料水を念のためフィルターでろ過して飲用するために。
    そんな便利なものが、日本では流通しているのですか。こんど帰国のおりにさがしてみます。

  27. To yaginumaさん
     上海人からきいた話しですが、上海で日本料理屋がはやるのは、水がいいからだそうです。ナマの魚など、水の味が影響するので、まともな日本料理屋は調理につかう水はすべて、蒸留水とかミネラルウォーターをつかいます。でも、それ以外のほとんどのレストランは、水道水をつかっているんですね。一度、上海の若者向けのオシャレな茶館にいって、高級な緑茶を頼んだとき、茶葉は高級なのに、お湯が水道水の匂いがして、台無しだったことがありました。スープとかにも、ほんのり匂いがして、料理が台無しです。なので、北京の上海料理の方がおいしいくらいですよ。北京の水道水は上海よりまだましだから。

  28. To mutimsaさん
     そんな便利なものがあるとは。米国からのお取り寄せでしょうか。中国の場合、関税とかかかるのかな。

  29. To iza1211さん
     私も同意見です。足腰を鍛えないうちに、上半身ばっかりふとっちゃったという感じ?

  30. To izaporaさん
    そうそう、アメリカってじつはこれまで、あまり中国の食の安全問題、報道してこなかったんですよね。日本とかEUはけっこういってましたが。しかし、ここにきてペットフード、せき止めシロップ、歯磨き粉と、堰を切ったように報道しています。政治的背景があるんでしょうかね。それとも、がまんの限界を超えたということでしょうか?米国で報道されると、中国も日本などが騒ぐのとちがって、あわてちゃうんですね。

  31. To kenbooさん
     やっぱり、そうだったんですか。でも、封を切ったばかりのときから、水の味がわるかったから、ニセモノ+放置プレーで、きっとすごい雑菌だらけの水をのんでいたんだろうなあ。いちおう生の水をのむときは、小型ペットボトル入りの水を冷蔵庫で冷やして飲むことにしていました。給水器の水は煮沸してからのまないので、とりあえずおなかはこわさなかった。

  32. To wonder123さん
    こんどの8月8日で、オリンピックまで一年ですね~。北京、もりあがってません。やはり、水だの交通だの食の安全だの、懸念材料がおおすぎるという感じです。あと一年で問題解決できるのか??

  33. To chifanlemaさん
     水の安全をまもる本質的な行動は、節水だと思うし、食の安全を向上させる最低限の行動は、飽食をいましめることだと思います。

  34. こんばんは。
    近年、中国に関しては、嫌な報道ばかりが目に付きます。非常に残念なことです。中国に限らずあらゆる国、ひいてはあらゆる共同体においては、一部民衆の愚かさを統制するために指導者が必要とされ、その指導者には教養、知性、理性、聡明さが備わっていることが望ましいと思うのですが。ローマ皇帝のプブリウス・アエリウス・ハドリアヌスやマルクス・アウレリウスに関する叙述が信用できるものであるならば、そのような指導者を望みたいところですが。
    今後は中国の良い面(政治においてそれを見出すことは困難かもしれませんが)、特に文化・芸術においてのそれが聞けるようになると良いですね。
    追記:
    産経新聞を購読している理由の一つが、優れた女性記者の多いことです。福島さんも、パリ支局の山口昌子支局長を目指して頑張ってください。カラーは違うかもしれませんが。
    食べ物とお身体に気をつけて。

  35. 福島記者
    北京水争い日記、愉しく(苦笑)拝見させて頂きました。
    > …目の前の畑が日照りでひからびても、ダムの水は北京におくられる..
    なんか大躍進時代に毛沢東の視察予定の農村で無理矢理麦を植え替えて、豊作を装ったと言うエピソードを彷彿とさせるものがありますな。
    > 少なくとも職業倫理とかコンプライアンス(法令遵守)とか責任とか、そういう高等な意識は、その産業に従事する人のくらし、安全が保証されていないと育たないのではないだろうか…
    その考え方については同感です。 後は指導層に対する国際標準な倫理観の醸成かな? 
    ところで現代中国語(口語)に日本語にある「適当」に該当する形容語はあるのですか? エエ意味と悪い意味があるわけですが、日頃記者会見なんぞでどんだけこのニュアンスの言葉が用いられるのか興味が湧いたもんで♪

  36. はじめましてだかお久しぶりだか忘れましたが・・・。
    水は日本から取り寄せられないのでしょうか?

  37. To iori3さん
    >段ボール小籠包子は北京電視台のやらせだったという報道
    は、やらせを北京電視台に指示した誰かがいるのか?
    と、疑心暗鬼になります。頭の回転がフリーズしそうです。

bitter にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">