■前中国外交部長、つまり中国の前外相だった李肇星さんが先週、首相官邸を訪れ、支持率急落に気落ちしていた麻生太郎首相に「中国人民は麻生政権を支持しているよ!」とエールを送った。二人が会うなりいきなり熱い抱擁をかわし、背中をたたき合ったのには、ちょっと驚いたよ。え?そんなに仲よかったん?実は仲よかったみたいです。そういえば、この2人、ちょっと似ている。雰囲気とか、不適当発言で反感かってなんか損するところとか。というわけで、今回は麻生さんと李肇星さんの関係から、日中関係を考えてみたい。
■李肇星さんが現役外相時代、私は全人代の会見現場にいったこともあるし、テレビで幾度となく彼の記者会見を目にした。ちょうど日中関係が「政冷経熱」(政治関係は冷え込んでいるが、経済・貿易関係は絶好調)といわれた小泉純一郎政権時代。山東なまりのべらんめぇ調で、日本についても結構いいたい放題だった。
■たとえば、小泉首相(当時)が、中国はODA卒業したら?といったら、「日本の援助がなくても、やっていける!」と返し(2004年)、2005年春の北京、上海の大使館・総領事館を襲撃した反日デモで、日本側が謝れよ!といったら、「中国は、これまで一度も日本にトイプチー(申し訳ない)なことしたことはない、ましてや謝罪しなければならないようなことはしたことない。日本人は中国人民の感情を傷つけているけど」といってのけ、2006年の全人代の会見では、小泉首相の靖国参拝問題について「日本の指導者がA級戦犯を参拝している。ドイツ当局者も、日本の指導者がなんでこんなおろかで不道徳なことをするのかわからんと言っているぞ。ドイツの指導者は第二次大戦後、ヒトラーやナチスを崇拝する人がいなかったのに、と」などといって、旧日本軍をナチス呼ばわり。
■青筋たてて、激高の様子も隠さず唾を飛ばして日本を批判するその会見の姿がテレビで世界に放送されたものだから、すでに相当悪化していた日本人の対中感情がさらに悪化したのはいうまでもない。
■この強面の中国外相と、麻生さんが、なぜ仲がいいのか。
李肇星さんが、麻生首相表敬訪問後、私たちのぶら下がりインタビューに応じてくださった。
Q麻生首相とどんなお話を
Aいや彼との対談は愉快だったよ。彼とはね、2005年以来、いい友達さ。日中関係の発展は世界の平和にとっても有益だから、これを強化させるために努力していきたいね。
Qでも、日中間は(尖閣諸島領有など)いろいろ利害の対立する懸案事項がありますね。
A問題のない国家関係なんてないよ。
■麻生首相は、同じ日のぶら下がり取材で李肇星さんとの関係についてこういっている。
「旧交を温めたというのかな。ちょっと待てよ…平成18年5月のカタール・ドーハ。あれが最初の日中外相会談が、正式に再スタートしたのがカタールのドーハ。それまで(日中間は)ずいぶん難しい関係でしたから。それが、最初の相手が李肇星。あれからですね、ずいぶんいろいろやりあった仲ですけど、英語もできましたし、われわれとしては結構、意見の交換ができました。あの人と。いろいろこの2年半、時代は変わったな。日中首脳…、今年だけで5回か?」「ね、5回。今までとは考えられない時代になったね」
なんか、懐かしそうな口ぶりだね。
■李外相と麻生外相(ともに当時)の出会いであったカタール・ドーハ外相会談とは、冷え込んだ日中関係が改善に向かう最初の一歩だったといっていい(よね?)。このときの会談の中身は中国外務省のHPによれば、こんな感じ。
李肇星:「近代のあの時代の不幸な歴史を正確に認識し対処して、戦後の日中関係を回復させることこそ重要な政治的基礎だと考える。日本の指導者が第二次世界大戦のA級戦犯が祀られている靖国神社に参拝することは、中国人民の感情を深く傷つけており、日中関係の政治的基礎を損なうものである。できる限り早くこの政治的障害を一掃して、両国関係の現実的課題の改善と発展に取り組むべきだ。」
麻生太郎:「日本も日中関係を非常に重視しており、中国の平和的な成長を歓迎し、両国間の3つの政治的文書の原則に基づき、日中友好関係を発展させていくことを心から願っている。台湾問題において、日本政府は一つの中国の原則を引き続き堅持する。日本側は胡錦濤主席の3月31日の演説の内容を真剣に研究し、両国がこの演説の精神に基づき、いっそう対話と交流をすすめ、相互理解を深め、日中関係の改善と発展のために共同で努力していくことを希望する。」
双方合意:「日中関係はお互いにとって最も重要な二国間関係の一つである。両国関係の改善と発展を推し進めるため、二国間の戦略的対話を強化し、政治的障壁を排除する努力を共同で行う。また、経済交流を更に深めていくべきで、省エネと環境保護などの領域で協力し、お互いの利益を拡大していく。両国国民、とりわけ青少年の友好交流を更に推し進め、相互理解と友情を深めていく。さらに、両国の副大臣(局長)レベルによる安全対話と両軍の交流を引き続き展開し、互いの信頼関係を増していく。」
■李肇星さんは麻生さんに対し「靖国神社はA級戦犯まつっているんだから、参拝したら日中関係はよくならないよ!」と牽制をかけたわけだ。
■これに麻生さんがどう答えたかというと、これは日本外務省HPにある。
■「靖国神社について、中国側は引き続き関心を表明したが、麻生大臣は、日本のこれまでの立場を改めて確認するとともに、自分自身の参拝については、個人の信条と公的立場を踏まえて適切に判断していく考えである旨発言。」
■中国外務省HPはあえて触れていないが、この会談では、中国があまり触れて欲しくない東シナ海、北朝鮮、国連改革と日中の結構微妙な懸案事項についてもつっこんだ意見交換がなされた。
■こんなやりとりも。
麻生:「中国の平和的台頭に期待しています。しかし、国防政策には透明性が必要なはず。中国の軍事拡大路線には憂慮しています」
李肇星:「なら、万里の長城にいってみてごらんなさい。あれこそ透明な、しかも見事な防衛線じゃないですか」
http://gb.cri.cn/2201/2006/05/26/1905@1061749.htm
■↑李肇星さん、けっこうナイスな切り返しじゃないですか。この記事からもわかるように、李肇星さんも麻生さんも、けっこう相手がいやがることを平気でずけずけいいながら、なかなか、ユーモアも交えられて、雰囲気は悪くなかったもよう。
■また 昨年7月、引退後に北京大学国際関係学院の特別教授として招聘された李肇星さんは、最初の講義で、現役外相時代の経験を振り返り「麻生外相とトイレで20分も話しこみ、信頼を深めた」と語っている。
■2006年7月、マレーシアのクアラルンプールで行われたアジア外相会議で、麻生外相と李肇星外相が会場のトイレでばったりあい(麻生さんが追いかけていった?)、二人でこの機会に通訳もいれず英語で20分間話し込んだ。率直だがユーモアをまじえて、歴史問題に関する立場もふくめてかなりつっこんだ話をして2人は意気投合したという。外で待っていた記者らは、あまりにも長いトイレに不思議におもっていたという。
■この日中〝トイレ外交〟は、欧米メディアは報じたけれど、日本のメディアではほとんど報じられなかった。日本メディアの「集団無視」の理由はわからないが、当時、日本国民に蛇蝎のごとく嫌われていた李肇星外相と、小泉首相の靖国神社参拝を一貫して擁護し、天皇陛下の靖国参拝問題にまで言及してい麻生外相が、トイレでこっそりなれ合っている、と思われるのはまずい、と思ったのかもしれない。それとも日本記者は気づかなかったのかな?知らなかったのかな?
■日本メディアはこのとき、中国は麻生外相の訪中を招請しなかったとか、8月15日の小泉首相靖国参拝阻止にむけた牽制だとか、どちらかというとネガティブな報道が多かったが、李肇星さんは北京大学の講義の席で、このトイレ外交が、「両国の外交首脳の相互理解を深め、信頼の基礎となった」として、日中関係改善を加速させたと振り返っている。李さんはいう。「外交には決して譲れないことがある。例えば歴史問題とか」「しかし思いもよらないような柔軟な交渉のやりかたも存在する」。
■麻生さんは外相時代、小泉首相の靖国神社参拝を繰り返し擁護するだけでなく2006年1月、天皇陛下が靖国神社を参拝してはいかが、と発言し、あの強面もあって、中国の反日分子とメディアから最右翼政治家とみなされ嫌われていた。一方、李肇星さんは、旧日本軍をナチスと同列にあつかい、言葉や表情が相当きつかったこともあって、日本人の反感を買っていた。
■双方とも相手国の国民から嫌われる発言、態度を一貫してとって表面的には相手国に対する感情を悪化させたといえるが、その背後では、彼らなりの機知と柔軟さでもって、日中関係を前進させてきたわけだ。
■しかし、李肇星さんは結局、その外交能力を評価されなかった。2007年4月突然解任される。対日重視政策を掲げる胡錦涛政権は、李肇星さんは日本の対中感情を悪化させた、と見なされたようだ。また対米、対北朝鮮外交で実質的に活躍したのは、両国に太いパイプを持つ戴秉国筆頭外務次官だった。戴秉国さんは国務委員に昇進。そして日中関係の雪解けに最も貢献したのは、李肇星さんではなくて、王毅元駐日本大使ということで、王毅さんは筆頭の外務次官に昇進し、しかも党中央委員に大出世したのだった。もちろん、こういった人事の背景には、政治権力、派閥の闘争もある。
■そんな李肇星さんの心中はいかに。最後の外交活動は2007年4月27日の魚釣台迎賓館での外交官聯誼会。本当は外相の肩書きで外交政策について講演する予定だったが、突然の解任に急きょ取りやめとなった。李肇星さんは欠席かと思われたが、ぎりぎりになってかけつけ、短いスピーチを行い「私は外相を引退します。さようなら!」といって手をふって去ったのだった。
■日中関係改善にがんばって、それなりに結果も出た…はずなんだけれど、評価されなかった李肇星さん。そんな彼の目には、かつてのカウンターパートの今の苦境はどう映ったのだろうか。詩を読み、愛妻家のロマンチストと言われ、情の深い人だけに、きっと昔の最も厳しい時代に日中外交をになった好敵手として、苦労を振り返り、多いに同情し励ましたのではないだろうか。オレたちのがんばりで、少なくとも中国の対日感情は改善されているよ(日本人の対中感情は悪化しているけど)。といういみで「中国人民は麻生政権を支持している」という発言がでたのではないか。
■外交にかぎらず政策というものは、打ち出して実行して結果が出るまでに時間がかかる。ひょっとすると今の時代の混迷のタネは2、3代前の政権の失敗かもしれないし、麻生首相が今、与野党から反発を受けながら行おうとしていることは、数年後先には高く評価されるものかもしれない。しかし、その数年後の結果はおそらく、麻生首相の功績あるいは失敗として国民には認識されず、ときの総理大臣のものとなるだろう。そう思うと、政治というのはなかなか非情だね。
■さてこれからの日中関係だが、麻生・李肇星外交以来、政治的には軌道にのったと感じている。ただ、中国国内も一枚岩ではなく派閥闘争があるし、軍との微妙な対立関係もある。特に今回、初の日中韓の定例首脳会談の直前に海洋調査船の侵犯があった尖閣諸島領有問題は、トウ小平氏も解決が難しいとして棚上げにした問題だが、ここにきて、にわかに中国はその領有権を主張する傾向にある。
■共産党の求心力が低下傾向にあるなか、軍部が自らの存在感を誇示しようという動きが強まっているのかもしれない。共産党は今まで奇跡的な経済成長で求心力を保ってきたが、経済成長に陰りがでてくれば、そこは銃口から生まれた政権の伝統に帰って、軍部の発言力が強まる傾向になるのは致し方ない。そして文民出身の胡錦涛・軍事委員会主席が軍をがっちり掌握している、と言う話もきいていない。
■というわけで、中国というのは、経済的にも地政学的にも絶対うまくつきあわなければいけない隣人で、かの国の経済や社会の安定に日本は積極的に力を貸さなければいけない立場にあるが、同時に、その本質は軍事政権で潜在的な脅威にもなりうる、というきわめてつきあい方に難しいテクニックを要する相手でもある。13日、福岡で行われる日中韓首脳会談では、麻生首相は海洋調査船領海侵犯について抗議をきちんと申し入れるのだろうか。どこまで日中(そして日韓にもある)領海・領土問題にもクギをさせるのだろうか。
■外交には絶対譲れない部分がある。しかし、思いもよらぬ柔軟な交渉のやりかたも存在する。表面的には険悪にみえても、裏でうまく交渉が進め、あとで結果がでてくる場合も。その結果の発現に時差があれば、当事者の功績と評価されることはないかもしれないけれど。
■だから、どうかあまり選挙や支持率や評価を意識することなく、持ち前の機知とユーモアを思い出し微妙な隣国と、よりバランスのよい関係を築く方向に日本を導く外交をしてほしい、と思うのだった。
To 孔子さん
一面真実。外交官の功績など実はなく、経済関係緊密化の流れの中で、日本の首相が交代したと契機を利用しただけかも。日中関係を決定するのは常に財界なのかもしれません。あなたが賢いことはよく分かりましたから、きちんとルールと礼儀をまもってください。前のコメントの多すぎるものは消去します。
こんばんわ
麻生、李肇星の外交場面のような、お二人のコメント
実は靖国の側で珈琲とケイキ食べ語り合う仲?
>かの国の経済や社会の安定に日本は積極的に力を貸さなければいけない立場にあるが、・・・
この部分は同意できません。
13億人の巨大国家の安定のために貸す力など日本にはありません。
中途半端な支援は泥沼に足を突っ込むことを意味します。戦前の失敗を繰り返すことにつながります。
中国のことは100%中国にまかせるべきです。
日本がしなければならないことは、中国の将来を予測し、その影響(恐らくは巨大な負の影響)から我が国を守るにはどうすればいいかを考え、実行することでなければなりません。
結論を言いましょう。
今回の世界恐慌はまだ始まったばかりです。中国経済はまもなく破綻するでしょう。失業者があふれかえり、暴動が激増するでしょう。
暴動の鎮圧にあたる軍部は当然その発言力を増します。
軍部には極端な強硬派がいます。例えば、
http://jp.epochtimes.com/jp/2005/08/html/d82122.html
「・・・戦争が起きたら、日本を全面壊滅させ、米国を機能麻痺させなければならない。この目的を達成するためには、核を使うしかない。・・・」by 遅浩田(元中国国防長官、中国中央軍事委員会副委員長)
日本に残された時間はもうほとんどありません。
太平の夢をむさぼる我が平和ボケ民族は滅びるほかないのでしょうか?
To stopchinaさん
>日本に残された時間はもうほとんどありません。
>太平の夢をむさぼる我が平和ボケ民族は滅びるほかないのでしょうか?
>
遅浩田、80歳の老人発言か。
これであなたの被害妄想から日本の国益を減らすわけには行かないだろう。
ここに屯する中国人は相変わらず実に無礼ですな。
実にわかりやすく中国人の小賢しさを表現していて国の恥をさらしてくれます。中国人を理解したければ福島さんのコメントを見るとよくわかりますね。彼らのコメントをまとめるだけで本が一冊かけるボリュームになっているのではないでしょうか。
ところで、私が気に入ったのが下の一節です。
>李肇星:「なら、万里の長城にいってみてごらんなさい。あれこそ透明な、しかも見事な防衛線じゃないですか」
つまり、中国の設定した国境は万里の長城なわけですね。実にユーモラスの効いた発言ではないですか。
中国人を一言で表現する最も適切な表現は「小賢しい」だと思っています。この手は上げ相場ではめっぽう強いが、下げ相場になると周囲に多大な迷惑をかけてあっという間につぶれるのです。日本は100年といわず、30年がんばれば大丈夫です。
>stopchina さん
いま広東にいる中国人の友人は何人もリストラ失業しています。大学生の就職も氷河期で、この不景気です。一番の問題は20代前半の退役軍人です。一般企業は大卒などを採りやすい時期なので、あえて軍人あがりなど採用しようとは思いません。中国の南部では火器などは比較的簡単に手に入りますので、戦闘訓練を受けた彼らの不満が高まるとろくでもないことが起こります。
一般の人民にいくら不満がたまっても中国式に武力で「和諧」してしまえば済む事ですが、退役軍人はそうはいきません。なぜなら、動員される一般の兵士から見ても、相手は数年後の自分なわけなのですから、党の命令を聞かない状況も出てくるでしょう。みんな風見鶏ですから、ある閾値を超えると流れが一気に逆転します。
現代中国の階級敵人が、もうすぐ白日の下にさらされることになるはずです。
福島記者
> 日中〝トイレ外交〟は、欧米メディアは報じたけれど、日本のメディアではほとんど報じられなかった…
情けない事に初耳です。 しかし連れション(失礼!)でコミュニケーションとは…マレーシアの”会場”は完全洋式なのか、大小の器が別な形態なのか、手洗いが広いからなのか…なんてアホな想像を重ねてしまいました。 いずれにせよ、お互い言質を取らせない環境なら確かに個人レベルの意見交換は捗るわなぁ…♪
> 13日、福岡で行われる日中韓首脳会談では、麻生首相は海洋調査船領海侵犯について抗議をきちんと申し入れるのだろうか。
これをやらなきゃ麻生首相の謳う「自由と繁栄の弧」なんて大嘘という事になりますね。 無論主題は金融/経済なのでしょうが、外交記録に日本の主張が残る事の意味くらいは理解されていると信じています。 まあ、大手マスメディアがそれを報道するかどうかは全く別の話…首脳会談後の会見やぶらさがりで機会があれば是非質問して下さいね♪
To 大陸浪人さん
島国浪人に改名したらどうだ?
その他、不評。
by実に生意気な中国人より。(土下座)(以上)
トイレ会談の話、どっかで読んだよな・・・と思ってググってみたら、
朝鮮日報が2007年9月11日に報じてました(日本語版で見た)。
ついでに、「日中共益」のメモの話にも言及してください。
「日中友好」という情緒的な外交から決別した瞬間です。
何やら大陸では「08憲章」なるモノが12/10頃から出てきたそうで。
現場離れて情報も入りにくいかもですが、官邸側ではこれがどう受け止められてるかも気になりますねえ。
近い将来、中国の経済崩壊と騒乱が予想されるわけですが、それに伴って日中関係は著しく緊張するでしょう。先日の領海侵犯は予兆にすぎません。いずれ沖縄領有権さえ主張してくる可能性があります。首脳間の「機知とユーモア」で対処できる範囲をはるかに超えるでしょう。
我が国がとりあえずなすべきことは、日中関係の緊張に対処するための国民的コンセンサスを確立することでなければなりません。いたずらに楽観論を振りまくマスメディアの行為は、かっての「大本営発表」報道と同等の罪深いものとなるでしょう。
我が国がなすべき備えの第一は、難民流入問題への基本方針を確立することです。追い返すのか、収容所に受け入れるのか。国家の安泰と人権との整合性をどう確保するのか。
備えの第二は核武装の是非について十分な議論をすることです。我が国の現状は議論さえ許さないという一種の言論統制下にあります。民主主義国家にあるまじき状況なのです。
核武装について考える場合、次の三つの事柄に留意しなければなりません。
第一に、米国の核の傘は信頼できないという現実です。中国による米国本土への核攻撃を示唆されれば、よその国のためになぜ危険にさらされねばならないのかという米国世論がわきあがり、米軍は日本防衛を放棄すると予想されます。
第二に、ちまたに流布するうわさとは異なり、我が国の自主的な核武装は3ヶ月では不可能という現実です。我が国が保有する大量のプルトニウムには不純物であるプルトニウム240が多量に含まれるため原爆には使用できません。従って、黒鉛炉の建設から始めなければならず、巨額の資金と数年の時間を要します。「その時」には間に合わないでしょう。
第三に、核武装は戦争をするのための備えではなく、戦争を防止するための備えだということです。MDは必要ではありますが、実戦での有効性が証明されていませんので、国家の命運を託するには不十分なのです。
福島様こんにちは。
中国の方は賢いですからね。尖閣諸島はポーズでしょう。
あれで民主党以外の国内の議員さんが理解したので非常に感謝したいですよね。
本日は三か国首脳対談でしたっけ?どういった話し合いがされるのか楽しみです。
まあ日本人は昔から「何を考えているかわからない」と言われるほど、本音と建前が違います。中国の方も賢い方はそういう感じなのでしょうね。
今日のレポート?は非常に興味深く読みました。
初日から、言葉尻や面白半分での、麻生バッシングのオンパレードの中で、「発言や行動の一部を見て、判断、批判する人間」と「今までの経緯、行動、発言等」全体的に見ての評価は、可也違ったものになってしまいます。
日本のマスコミの中で左よりの新聞は、何時の世でも批判に徹していますが、近年は右より?の読売新聞まで三流新聞の様に、理解しがたい単純な論評、批判が多いと思っています。
政治家、政権は結果オーライのはずですが、まだ、何にもしていない状況下で、各マスコミは「失言で支持率低下」「政権末期」「総選挙が先だ」と足の引っ張り合いで、今の状況の解決は全くお構いなしで麻生批判に明け暮れてしまっています。
日本のマスコミは以前から、こんな状況だったかな?
外相、外交官が友好的と外国の外交担当者に言われたときは、バカの代名詞です。要するに与しやすいクズの外交担当者と言うこと、李肇星は見る目があったと言うことでしょう。
福島記者
麻生氏と李肇星氏が英語が非常に堪能なのだろうか?
日本語と英語を使用し検証が行える自信があるのか?
トイレ会談で彼らが話し合った内容が
政治的内容を含んでいた、政治的交渉を行ったとは思えない
外国語で政治家が通訳を介さず、相手と政治課題を議論する危険を冒すには
逼迫した重要な案件が存在した場合以外考えられない
私的な会話とも思えない
第三国を話題に上げ、お互いの評価順を語るぐらいだったと思う、せいぜい文化論をぶつけ合う事で、相手の人物像を描く資料獲得ぐらい
さもないと、謀略歴史観の餌食になるだけだと思う
いかがでしょうか
韓国記者が報道したのであれば、彼の趣味は私と合わない
追記
未婚女性に男子トイレの構造や生理現象の処理の仕方を理解しろとは言わないが、トイレは長時間の密談に向かない
小用は短時間で終了する(糖尿病であれば多少長くなる)仲間同士の短時間の接触以外有用な情報交換は出来ないだろう
隣合う個室で小声で会話するとすれば、立ち聞きの危険が大きい
向かい合った個室の扉を開けたまま会話するとも思えない
可能性が高いのは、入り口が見える洗面台に体をあずけ、並んで会話
ぐらいが、可能な話し方だろう
この形を取れば、会話を希望する方は、相手のすぐ後に入れば
相手の背中に、声をかけ相手に自分の意思を伝える事はできる
相手は小用を止め、トイレを出るわけにはいかない
出すもの出して、仕舞うまで席は外せない
相手が興味を持てば会話は成立するだろう
tenyofoodさんへ
地球は日本と中国だけでできてませんからね。
アメリカ発の金融不安が世界中で影響があるのと同じように日本や中国に何かあれば同じように影響があると感じます。
外交に関しては世界規模で何が起こったかを考えるべきではないかなと私個人は思いますよ。
そして外交には裏の意味と表の意味があると思います。まさにゴルゴ13の気がします。麻生さんはゴルゴ13を読んでたから外交がうまいのかもしれませんね。
To ana5さん
駐米大使も経験した李肇星さんは英語が堪能だときいている。普通話よりもうまいかもしれない、と。
福島香織 さん
ご返事ありがとうございます
李肇星はアメリカんのパワーポリテックスの信奉者で
そのせいで、出世を棒に振った可能性があると言う事ですね
面白い、彼の対日交渉はアメリカ式過ぎた
だが麻生氏には理解しやすい相手だったとも思える
追加情報ありがとう
李の英語は母国語の標準語より敵わないと思う
ただ 当代中国外交家の中 氏の作詩は有名だ
>「中国人民は麻生政権を支持している」
そんな麻生政権に対して朝日新聞が悪口ばかり書いているのは、親中であるはずの朝日新聞社の方針に反していると思います。
朝日新聞は、麻生内閣の支持率に中国人民の支持率を足して、記事を書くべきではないでしょうか。
さすが福島さん
相変わらず元気で饒舌?っすね!
旧日本軍=ナチスで、正しくないか?
もしかしてあなたの身内もあのナチスの一員で、戦争に死んだか?
あの戦争亡霊が祀られる神社にいるか?
一部の饒舌なやつらの戦争美化はもう聞きたくないんだ。
反省もサルの反省しかない。
正直どうでもいいことだ。
中国人も過剰反応する必要が全くないと思う。
死んだ奴らとやつらの追随者はそんなに怖いか?
攻めて来なければ、別にいいじゃないか?
尖閣諸島はお前らの領土?恥ずかしくないの?
沖縄も昔琉球王国だよ!
麻生か小沢か、福島さんはもうちょっと自国政治に目を付け、
もうあなた得意な中国批判で宅男たちの神主なるのが、
やめてくれないか?