■このブログでもたびたび取りあげ、新聞記事でも書いているのだが、私は中国の宗教問題には非常に注目している。とくに観察しているのは①非公認キリスト教(カトリックを含む)の急速な拡大と弾圧②バチカンと中国の関係③知識人のチベットブーム。この中で、②に関して、注目すべき動きがあった。
■バチカンが20日、中国との関係正常化をもとめて、中国当局に対話を呼びかけたのだ。1951年以来断交していた中国とバチカン。これは歴史的な歩み寄りの一歩なのだろうか。宗教弾圧の嵐がふきあれる中国国内信者にとって、投獄中のカトリック聖職者にとってこれは朗報?
いや、23日、劉建超報道官(中国外務省)の発言を聞いていると、そんな甘いものではなさそうだ。むしろバチカンVS中国の本当の「暗闘(水面下での闘い)」のはじまりではないだろうか?
■中国カトリック信仰のゆくえ、
バチカンのホンネはどこに?
■あらましについては22日、24日付紙面などに書いた。ネットに転載されてないようなので、ここで改めて紹介する。
■カトリック教の総本山バチカンは20日間にわたる対中関係をめぐる特別会議を終えて、中国とさまざまなレベルで関係正常化を目指す対話の開始を中国側に呼びかける声明を発表した。バチカンと中国は1951年以来断交、バチカンは欧州国家として唯一、台湾と外交関係を維持している。両者の関係正常化は、中国にとっては台湾の孤立化、バチカンにとっては最大人口国での信者獲得いうメリットがあり、かねて双方で水面下工作が続いていた。バチカンでの特別会議はベルトーネ国務長官(首相に相当)の主催で、香港出身の陳日君枢機卿、台湾出身の単国璽枢機卿やマカオ教区司教らが参加。法王ベネディクト16世は臨席していなかった。会議後の声明では「双方の誤解を克服し、中国人の幸せと世界平和をともに創造しよう」と呼びかけた。
■これに中国側は、このように答えた。23日の劉建超報道官の発言である。
「バチカンの会議コミュニケには、我々も注目している。中国側は一貫して中国バチカン関係の改善を重視し、そのための努力を怠っていない。われわれは2つの原則の基礎の上にバチカン側と接触、対話を続け、積極的に関係改善のみちすじをさぐっている。われわれはバチカンが対話を望み、関係の正常化を実現しようとする態度を称賛する。バチカンは中国が行う宗教信仰の自由政策と、中国のカトリックが発展している事実を正視し、実際的行動で関係正常化のための条件を造ることを望む」
つまり、「おまえらが中国が主張する2原則で妥協するなら、関係改善してやってもいいぜ」というスタンスである。つまり、関係正常化には、双方とも前向きだが、両者には温度さがあり、より熱心なのはバチカン。中国側はあくまで妥協しない覚悟のようだ。
■関係改善のための中国が譲れないと主張する2原則とは、①バチカンによる台湾との断交。②宗教事務の名をかりた内政干渉の停止、である。②について、もっと具体的にいうと、司教の任命権である。
■世界中のカトリック教区において、司教の任命権はバチカンにある。しかし、中国はこれまで独自に選んできた。この司教任命権問題は、中国とバチカンの間に存在する目下もっとも大きな障害である。この問題で、バチカンが妥協すれば、教会の権威は失墜する。なぜなら、カトリック教会にとって、神がすべての上にある存在で、法王は神の代理人。それが中国共産党の下にくることを認めたことになる。
■一方、中国では宗教は共産党の指導に従わねばならない。宗教指導者をバチカンといえども外国人が任命するとなると、これは共産党に従わない宗教が生まれる可能性を大きくする。歴史上、中国の王朝滅亡のかげには常に宗教、とくにキリスト教の存在が大きかった。中国の執政者にとって宗教は常に脅威なのだ。
■この中国・バチカン間の司教任命権問題がどれほど深刻かというと、2006年4,5月にこういう事件がおきた。
■05年春、新法王にベネディクト16世が就任し、両国に関係改善への意欲が見えていたその矢先の事件で、これは中国、バチカンの関係に決定的打撃を与えたかにみえた。しかし、先に緊張緩和に動き出したのはやはりバチカン。事件直後の06年6月に北京に密使を派遣し、司教任命権問題について話し合われたとみられる。(ロイターしか裏をとっていないが)。
■さらに07年1月18日のサウスチャイナ・モーニングポストによれば、中国宗教当局が広東省広州教区で選出した新司教について、バチカンがいち早く承認を宣言した。これも、バチカン側の譲歩とみられ、中国公認のカトリック教会愛国会の劉柏年副主席が「いい知らせだ」とコメントしていた。ところが、共産党中央(北京)はこのバチカンの素早すぎる反応が不満で、「バチカンで対中関係をめぐる特別会議)が行われているこの重要な時期に、中国に連絡もなく勝手に、新司教の承認を宣言した」などと述べていると、20日付け中国系香港紙「大公報」が報じている。
■これら司教任命権問題からバチカン側の対話呼びかけに至る流れをみると、関係正常化はバチカンが熱望しており、中国側はむしろここにきて警戒を強めている。いくつかの香港消息筋は、司教任命権についてはバチカン側が中国の共同任命という妥協もありうべし、と考えているという。バチカンが、教会の権威失墜の恐れをおかし、そこまで中国との関係正常化を望むのはなぜか??
■ここで思い出されるのが、前法王、ポーランド出身のヨハネ・パウロ2世の功績である。東西冷戦の最中の1978年に法王となったヨハネ・パウロ2世は、1979年に祖国を訪問、ワルシャワのピウスツキ広場で「Nie?l?kajcie?si??(恐れてはいけない)」と聴衆に呼びかけ、旧ソ連による共産主義支配への民衆の抵抗運動を力づけた。それが、その後ワレサ氏を中心とした「連帯」運動につながり、ポーランド民主化への道を切り開くことになったのである。
■ここから、妄想である。バチカンの本当の狙いは、実は大胆にも中国の民主化を進める、という点にあるとしたら。実際、中国公認教会の愛国会の劉副主席は香港教区出身の陳日君司教が枢機卿に任命されたさい、「バチカンは香港の陳日君枢機卿を盾に北京に対し、ヨハネ・パウロ2世のポーランド共産主義への挑戦と同様のことをしようとしている」と発言し、関係正常化に強い警戒感を示したことがある。これに対し陳枢機卿は「バチカンに政治的なたくらみは一切ない」としているが。
■バチカンは一時的に教会の権威が失墜しても、いったん中国の懐に入り込めば、影響を発揮でき、宗教の自由、民主化を推し進めることができるという勝算を確信している。つまり、中国公認教会・愛国会をバチカン側に抱き込む自信がある。中国のカトリック教政策は国務院宗教事務局の指導下にある愛国会を通じて行われる。しかし、愛国会に所属するものは、曲がりなりにも聖職者であり信者であり、聖書を隅から隅まで読んでいる。共産党に従うか、神(あるいは神の代理人の法王)に従うか、内心悩むものは少なくないことは、昨年の司教任命問題の際に明るみになっていた。バチカンの意向にそわない司教叙階式を欠席する聖職者が少なからずいたのだ。。中国とバチカンが断絶状況では、多くの聖職者は共産党に従わざるを得ないが、バチカンが目の前に見えれば、バチカンに従うものが増えるのではないか、と踏んでいる?
■中国には愛国会所属の公認カトリック信者は500万人だが、それ以外の非公認カトリック信者は、中国側の発表で500万人。非公認信者は宗教弾圧を受けているものも少なくなく、聖職者で投獄されているものは著名な者だけで7人いる。(この7人についてはバチカン側が憂慮しており、対中関係正常化の交渉の中には、彼らの釈放も含まれている、と見られている。)
■かりに、バチカンが中国の主張する2原則をのんだとしても、この投獄されている聖職者を助けだし、弾圧への憂慮をなんらかの形で世界に発信すれば、非公認の信者たちは、やはり法王の祝福のもとに団結するのではないか。正直、今の非公認宗教はバラバラの組織だがバチカンと関係正常化を機に、そのバラバラの組織が連携を取り出すかもしれない。
■カトリック教会とは直接関係ないが、先日、面白い話をきいた。某省某市のプロテスタント系の公認キリスト教の教会では、実は香港経由で米国の教会から資金援助を受けていた。その資金を受けると同時に、教会内では米国の教会の指導で、民主化教育も行われていた。6・4事件のビデオなどをみせて討論を行ったりするのだという。つまり、海外には教会の支援を通じて、民主化進めようという動きは実際にあるのだ。バチカンに、そういう考えがまったくないとは、思えない。
■中国共産党の一番の弱みは、思想、信仰を失っていることだといわれている。毛沢東時代はみな、曲がりなりにもマルクス・レーニンを信仰していた。社会主義のユートピアを信じていた。しかし、改革開放後、それは急速に失われ、今、中国人が信じるのは金だけになった。そのことは共産党の求心力にも大きく影響し、愛国教育だの反日だのに力をいれたあとは、ちょっと毛沢東回帰してみたり、大国崛起だの旗をふってみたり、いろいろ手をかえ品をかえ、人民が党をありがたがるような工夫を凝らしている。
■こういう状況で、ひとびとが本当の宗教の総本山と接触すれば、たとえ聖職者の任命権が党にあったとしても、その程度ではコントロールできないほどの思想的インパクトがあるのではないだろうか。
■そう考えると、中国とバチカンの関係正常化は、バチカンがいかに中国に妥協しようと、一見、権威の失墜をまねいたとしても、中国の思想と体制に大きな転換期をもたらす可能性がある。
■中国の未来の変化にとって、宗教というのは、必ず某かの役割を負う。過去の歴史がそれを立証している。本当に関係改善にむけた対話が始まるというなら、その変化は実は意外に間近にせまっているのでは。意外に急転直下かもしれない。そうだとすれば、かりに台湾が、これでバチカンと断交することになっても、きっと台湾信者たちは、むしろ中国の信仰を救うをことを望むだろう。
■もちろん中国側も、十分そのことを警戒しているから、簡単ではないだろうが、ともかく、今後2、3年は中国とバチカンの関係から目が離せないのである。
バチカンは共産革命と戦うためにはヒトラーとも手を組んだといわれる隠れた歴史を持っています。支那共産党選出といえどもバチカンが承認した枢機卿がはたしてイザというとき教区民に対してどちらの意向に従えと説教するのか、もしくはその説教を赤色からバチカン色に染めることが可能と踏んだのか。先代教皇がポーランドからソビエト共産党に対して中指を立てた結果銃撃されたことをよくよく噛み締めて、それでも法衣の下で組んだ手の中指はしっかり立っているような感じですね。この数年の動きを広く把握できたらそれだけで世界的ベストセラーノンフィクション作家になれそうな気がします。てか、福島さんなれますヨ、チョット書店へ予約してよろしいでしょうか。
こんにちは
> ■そう考えると、中国とバチカンの関係正常化は、バチカンがいかに中国に妥協しようと、一見、権威の失墜をまねいたとしても、中国の思想と体制に大きな転換期をもたらす可能性がある。
これなんですが、バチカン含むヨーロッパ諸国は陰謀策に対する運が中長期的にないので、実施した場合は大失敗するに1票。
…運がなくなった原因は大東亜戦争での日本のせいですが。
やっぱり原理主義ごり押しのほうが > バチカン
>「おまえらが中国が主張する2原則で妥協するなら、関係改善してやってもいいぜ」
えー、ほんとに紙面にこう書いたの? 図書館で見てこよう。
キリスト教による民主化はあり得る。出でよ中国のリンカーン、あーんど、キング牧師!
>愛国教育だの反日だのに力をいれたあとは、ちょっと毛沢東回帰してみたり、大国崛起だの旗をふってみたり、いろいろ手をかえ品をかえ、人民が党をありがたがるような工夫を凝らしている。
福島様
このような「工夫」は功を奏しているのでしょうか?
「バチカンの陰謀」の成否もそこのところにかかっているように思われますが。
To nhac-toyotaさん
中国は、いろんなことが水面下でものすごい勢いで動いているような気がします。表面的には今年は、五輪前で党大会で、もっとも安定した(というか安定させた)一年になるでしょうが、それは嵐の前の静けさ??私の友人の中国人たちも、あと5-7年で中国は体制的、思想的、経済的に大転換がある、という人が多いですね。
To izu-chanさん
まあ、考えても、実行するのは難しそうですね。中国側も、これまで以上に警戒していますし。
To tomochan2002さん
新聞では、そこまで書いていません。図書館いかなくていいですよ~。中国では一人のカリスマが現れて、バラバラだった民衆が団結するという伝統があります。中国のキング牧師、現れるでしょうか。
To iza1211さん
表面的には成功しているのかもしれませんが、本質はどうでしょう?中国人になぜ党員になったのか?と聞くと、ビジネスに有利、と答える人が多いです。マルクスって何?と聞いても、答えられません。この思想的空白に、キリスト教(プロテスタント、カトリックともに)がどんどん入り込んでいるのだと思います。いまやキリスト教徒は共産党員より多いです。
> いまやキリスト教徒は共産党員より多いです。
本当ですか、そりゃすごい!
日本政府要人や政治家は北京詣でするよりもバチカン参りをしたほうがいいようですね。
紅巾の乱、義和団の乱、太平天国の乱、白蓮教徒のナントカ。反乱に宗教が欠かせない国ですからね。東ウィグルもチベットでも宗教がらみだし、共産党がナーバスになるのも無理はないです。
カトリック教徒が団結してなんか起こすよりも、その前にカトリック教徒弾圧によって各国の非難を浴びる事態が起きそうです。
福島さん、
お金儲けの為に共産党を利用する中国人がキリスト教を信じるときにはカトリックと一緒の西洋からの(又は米国からの)利益を得ようとしていると考えられませんでしょうか。
>あと5-7年で中国は体制的、思想的、経済的に大転換がある、という人が多いですね。
多くの中国人がこれを感じているとしたら、共産党体制が崩れた時は自由経済で儲けようと今から考えている筈ですね。
中国人は歴史的にプラグマティックな国民で先祖崇拝は現世利益の思想と言われてますね。
バチカンも中国の新富裕層が将来的にバチカン参りをするとの展望にたっての布石、それに対する崩れ去る堤防を支えている共産政府の姿と私には見えますが、いかがでしょうか。
>中国の未来の変化にとって、宗教というのは、必ず某かの役割を負う。過去の歴史がそれを立証している
例えば宗教戦争と呼ばれるものには以外に宗教そのものが問題ではなく敵味方が主教ではっきり区別が出来るのでそれぞれの側で鼓舞され利用されることが多いのです。そういう意味での何がしかの役割はあると思います。
>その変化は実は意外に間近にせまっているのでは。意外に急転直下かもしれない。
私もそんな気がします。2つのりゆうです。一つはPCとネットの普及。もう一つは北京オリンピック。どちらも外国に中国人の目を向けさせる。
言うまでも無くファイヤーウォールに穴が開いたらあっという間に真実の洪水が中国に押し寄せ、共産党政府を分けも無く倒すでしょう。
皮肉な事は時代の流れと共産党員内の腐敗(新事業による汚職)が新しい歴史を作る事に手を貸したということです。
福島さん、
例の『河殤』の作者・蘇暁康が米国亡命後に製作したもので(タイトルは失念しました、とほほ)、シナには宗教が欠けている、キリスト信仰を広めよう、というまるでミッションのようなフィルムを撮りましたね。あれはちょっと食えない代物でしたが、一面シナの精神状況の真理をついているようにも思えました。
またじっさい農村では布教が盛んなようです。しかしそれは太平天国が信じたような「天主教」まがいのものかも知れません。
がしかし80年代から布教活動をしている米国人グループをあたしは知っています。かなりまじめな米国式キリスト教原理主義の人々で、ミッションの使命に燃えています。布教の下地はあると思います。ゆえにかなりの情報能力を有するバチカンが、しっかりシナのそのような事情をつかんでおり、布教への意欲をもっているのは確かだと思われます。
農村から都市への移住を自由化するだけで(農村籍を廃止するだけで)、
共産党支配のみならず国家自体が崩壊してしまうように思います。
都市の住民は、それを薄々分かってきているので、東欧とは違い民主化
に消極的になっていくのではないでしょうか。
おや、おいちゃん、奇遇ですね。
実は福島さんが関心を持たれた
>①非公認キリスト教(カトリックを含む)の急速な拡大と弾圧
について気になって戻ってきたら、おいちゃんさまが米国ファンディと思われますが御体験で書かれてます。
私もひねくれているのか聖書は信じるがそれを信じる団体さんは信じる訳にはいけない。日蓮の言ってる事は信じられても学会は信じる訳には行かない、と同じでしょうね。
ミッションの使命に燃える方々は純粋でしょうし、信仰の自由に長年飢えていた中国の人々にはミッションの身近な存在は至上の喜びになるでしょう。
それから先のドロドロした利権の絡む主導権争いは、それのお得意な共産政府とバチカン政府?にお任せすればよいことかもしれません。(^^)/
大島信三さんのブログに2月から「鄧小平秘話」の連載が始まるというエントリがありました。なので、中国総局は忙しいのかと了解しました。新連載に期待してます。
香織記者の御尊顔は、遠目に塩野七海さんの若い頃みたいでした。
今回のエントリも興味深いものでした。ご多忙の中、ありがとうございます。
To iza1211さん
カトリック教は公認500万。非公認500万~800万。
プロテスタント系キリスト教公認1600万、非公認7000万人
中国共産党員 7080万人(05年末)
カトリック、プロテスタント、公認、非公認あわせると共産党員をこえています。
To やまかんむりさん
中国の動乱って、必ず宗教が関わっていますね。
To hirotamiさん
インターネットは中国を変える大きな要素ですね。だから今、当局がネット掌握に懸命なのだと思います。ネット、宗教、農民、このみっつが結ばれるとき、何かがおこる??
To マルコおいちゃんさん
農村の非公認カトリック、キリスト教というのは、かなり神秘系です。まさしく、鉄砲の弾があたっても神のご加護があるから死なない、と信じ込むくらい神秘系。党のために死ねる党員はいませんが、神のために死ねる、あるいはどんな拷問にも耐えてみせるという信者はいます。
北朝鮮からの脱北者支援を東北の現場でやっている人の中には、韓国系クリスチャンが多いですね。そうそう北京の陳情村にたむろする陳情者の中には、木の枝を十字にくくりつけた十字架を首に下げる人を見かけます。
誰かが布教しているんですよね。もうぎりぎりに追いつめられた人たちは、失うものがないので、神のために何でも(命を含む)捨てられるのです。
To yigossoさん
戸籍統一の方向性は、すでに既定の路線だと思います。でないと、農村経済の立て直しは不可能だから。ただ、都市が個別に猛反対しており、中央もなかなか決断できない。戸籍統一となると、どんな状況になるのでしょうか。どきどきですね。
To hirotamiさん
巨大宗教組織が結局、政治権力を求めるようになるのは世のことわりですね。ゆえに、共産党VSバチカンは、けっこういい勝負になると思うのです。
To やまかんむりさん
鄧小平秘録、おたのしみに!
>香織記者の御尊顔は、遠目に塩野七海さんの若い頃みたいでした。
え~?それはちょっと、うれしいかも。(ただし、遠目にですか…)
リンク貼ってまずかったかなと思ったけど。ちゃんとコメント伸びてますね。よかった。
福島香織様
バチカン市国と国交を樹立した後、中国は、独自の司教任命権を保持するために「バカチン市国」と国号を改めるという噂は本当でしょうか?
司教の任命権問題と聞くと、中世ヨーロッパでのカソリック教会と、世俗の君主たちとの確執を思い出します。 教会と君主との確執の始まりは、この司教の任命権の問題で、これは近世以前に君主側の勝ちました。 カソリックの信仰が、君主の権威の根源だった社会でしたが。
これを思うと中国対カソリックの抗争は、カソリックにかなり苦しい物になりそうです。 それでも塩野七生さんの本など読むと、カソリックの老獪さも尋常一様ではないので、ミスミスやられっぱなしとは思えませんが。
To tenyoufoodさん
国家宗教事務局。本当はしっているんでしょ?
公認数字、非公認数字とも新華社経由で発表されています。カトリック非公認800万は、バチカン推計。新華社は非公認500万と発表していましたので、500万~800万と幅を持たせました。新華社発表はこの場合当局発表と同じと考えています。
身分証明書にはご存じのように、宗教欄はありません。しかし、信徒の数は教会、教区の集計があります。