■なんか、農薬・殺虫剤の名前の中国語ばっかりおぼえてしまうね。甲拌?(ホレート)、対硫?(パラチオン)、甲基対硫?(メチルパラチオン)、敵敵畏(ジクロルボス)。ここまでくると、きっと、内吸?(デメトン)とか六六六(ベンゼンヘキサクロリド)とか滴滴涕(DDT)とかもそのうち検出されるような気がする。まるで、農薬カクテルだね。ちなみに、上にあげた農薬のうち中国で生産・使用ともに禁止されているのは、パラチオン、メチルパラチオン、六六六、DDT。でも、とうの昔に禁止されているDDTなども、たまに残留農薬検出の報告で名前があがったりするので、まったく、この国の農薬使用状況は得体がしれないよ。
■パラチオンは1605、ホレートは3911、デメトンは1059、という数字でも知られているので、中国語検索ネットで、残留農薬、中毒という用語と一緒に検索すると、中国の新聞記事で、これら農薬がどれほど残留農薬問題や中毒事件、投毒(故意に農薬を食品に入れる)事件を引き起こしているかがわかる。
■しかし、これだけいろんな農薬、しかも日本では使われていないものばかりがでてくると、やはり原因は中国側にあるという気がますます強くなってくる。実は問題は、事件の性質からいっても、メタミドホスギョーザより、メタミドホス肉まん、ホレートカツ(アスパラ)の方が問題かもしれない。
■メタミドホス肉まんの製造現場、山東仁木食品について、ホームページから紹介。コメントで指摘されたとおり、ニッキフーズ独資(360万㌦)の食品加工工場で、山東省より1997年3月に批准されている。さっき電話かけたら、「不太清楚(よくわかりません)」の連発で、まだ対応策が協議されていないもよう。ホレートかつは、同じ山東省の清清仁木食品で製造。
■産品のすべてが輸出用。山東仁木の方は、工場従業員は1200人でうち720人が大卒、専門学校卒の技術員でレベルはたかい、はず。日本農林水産省衛生注冊(登記)企業、つまり日本農水省お墨付きの企業だ。しかもISO9002品質システム認証を取得している。東京国際食品飲料博覧会(第24回、第25回)で高い評価をえて、味、香り、栄養の三拍子そろった、食肉、野菜加工製品、粉ものなどは海外でもひっぱりだこ。年間6000トン(1・1億元)の生産量をほこっているパーフェクトな食品加工企業、のはず。
■なのにどうして、有機?農薬が検出されたのか?しかも肉まんのニラからメタミドホス最高0・66ppm、冷凍カツのアスパラからホレート1・2ppmとはけっこうな濃度だ。
■中国でこのホレートは、まだ国内で生産みとめられている高毒性有機?農薬殺虫剤。ただし、国家としては野菜、果樹、茶樹、漢方薬草には使用するなと命令している。アスパラって野菜だから、本当はつかっちゃだめなんだよね。だが、じつのところ、中国の残留農薬問題の上位に必ず登場するから、みんな使っているんだろう。
■国家品質監督検査検疫総局によると、ニラのメタミドホス、アスパラガスのホレートは、残留農薬らしい。100%日本独資で、責任があるのは日本側管理のせい、といいきった。ホレートは粉剤で使うことが多く、固まって野菜表面上に残ることがあるそうだ。質検総局によると、この肉まん、冷凍カツともに、地元検疫当局で残留農薬検査を受けた記録がなかった。ISOも、農林水産省お墨付きも、ポジティブリストも、いったいどういう意味があるのか、考えなおさないといけないね。
■昨年7月、ホレートの毒性を示す、結構、衝撃的な事件があるので、これは紹介しておこう。7月26日、吉林省吉林市の肥料会社で〝化学肥料〟の袋35トン分を一袋5元の運搬料でトラックへの積み込み作業を行っていた、出稼ぎ者4人が、作業中、急に体がかゆくなり、ふるえだし、気分が悪くなってショック症状を訴えた。化学肥料だと思いこんでいた袋の中身は実は、劇薬農薬のホレートだったのだ。病院の緊急措置で命は取り留めたものの、4人のうちひとりは、精神異常をきたすなど重い症状だった。会社側がちゃんと防護措置を提供しなかったということで、責任を認め、相応の賠償金を支払って解決したそうだが、袋ごしにふれただけでも、中毒になるほどきつい農薬ということだ。
■しかし、化学肥料と思わせて、無防備な出稼ぎ者に、安い賃金で劇薬農薬を運搬させるなんて、農薬を取り扱う企業にしちゃあまりにいい加減、無責任、非人道ではないか。ひょっとして、こういう感覚で、農薬店でも、農業の現場でも、劇薬農薬が取り扱われているんじゃないかな、そうだとすると、ISOもポジティブリストもすりぬけて、たまに残留農薬ぐらい検出されることもあるだろう、と思ってしまうのである。それが、安さの代償といわれたら、日本の消費者としては、どうするかね。私なら、自分は安さと手軽さの魅力に負けて食べるかもしれないけれど、子供とかには食べさせたくない、と思うかも。
福島さん、いつもおもしろいエントリありがとうございます。
それにしても、こういう現状、日本企業が指導をしてもなかなかむずかしそうですね・・・・。
基本的な発想が「検査に合格するかどうか」ですから。日本が検査しない農薬などロシアンルーレット状態ですね。中国の某大手ウーロン茶メーカーの社長も「農薬を使わなきゃいいお茶は出来ない。日本人は気にしすぎ」なんて平気で語っていましたから、彼らは死なない程度に調整できるのでしょう。
こんにちは。
福島様の収集情報の分析能力は見事というか。
イージス艦「あたご」の事件の
「自衛隊が悪い・自衛隊は嘘つきである」を
前提にして
「海上衝突予防法」 も
「運行経路シミュレーション」も
「目的経路」も
考えずにただただ垂れ流しているマスコミを見ると
「怒る」とか「泣く」とか「情けない」とかを超えてもうねえ….
初めまして福島さん。
いつも仕事柄ROMさせて頂いております。
件の「農薬カクテル」の影響で山東を始め河北、福建、遼寧の各CIQで生鮮野菜について事実上対日輸出を止めているという情報があります。
昨年のしょうがの残留農薬違反の際も山東などで同様の事例がありましたが、今回は他省や農産加工品・肉加工品にも波及する可能性があるかも知れません。止めれば違反は起きませんからね…
現地では何か情報は入っているのでしょうか?
福島香織さま
こんばんは。
しかし中国の管理体制というのは一体どうなっているんでしょうね。
しかも日本のマスメディアは農薬検出の話をだんだんと放送しなくなってきていますし。
農産物も「ドーピング」のいたちごっこ状態と同じ?(笑)。障害が出たり死人が出るまでは「安全」ということにしておく、っていうことなんでしょうかね。現実に犠牲者が出れば対症療法的処分処罰で、常に実地での一発勝負の人体実験ってのがまさにリアルということでしょうか。あまりにも現実主義的。日本人の「リスクゼロ求めたがり」とは対極の生き方かも・・・。
To nhatnhan625さん
なんか、あまりたくさん、農薬でてくると、感覚がマヒしちゃいますね。実は残留農薬って、けっこうふつうにあるのかな、とか。
To sakuratouさん
まあ、交通事故より確率ひくいや、とかいってなれてきそう。
To izu-chanさん
いつの時代も、権力を持つ方が、とりあえず悪者になるんです。でも、それが正常かも。
To matu3さん
ポジティブリストがあまりにもうざったいので、ロシアとかに輸出先をかえていこうという動きがあるとは、かなり前から聞いています。でも、今の日本の状態をみれば、輸出は自粛しますよね、ふつう。
To silverwolfさん
まだ、中国側に原因があるかはわかりませんが、かりにISOとかHACCAP認証の工場で、残留農薬とか農薬の人為的混入があったとしたら、何を信用すればいいのか、わかりません。
To 切葉鳩さん
>農薬をつくる企業、売る店、使う農民、みな、安全ということへのこだわりが少ないのは確かだと思います。
To ニッポニア・ニッポンさん
ハツカネズミは私たちだったりして?
福島香織 さん
貴重な報告にいつも感謝です。
怖い怖い。食料の自給率など考えた事も無い日本人には良い薬です。
決してこの現況を忘れないようにしたいものです、そして1日も早く日本企業は人間の生命を軽視する国から撤退すべき。
日本の毒物専門家の中には汚染されていたのはアスパラガスでなく、小麦粉かパン粉だと指摘している人がいます。虫がわいたら廃棄するという日本の常識は通用しないようです。もったいないから殺虫剤を混ぜて使っちゃおうというのですから・・・。自分さえ良ければよいというのは民族性なんですかねぇ。
福島香織 様
新聞ではなかなか読めない内容で、何時も楽しみにしています。
大分前に、中国へ短期の技術指導に行ったことがありますが、
指示しても殆ど守られず、それでも言い訳だけはちゃんと行う
という対応に面食らった記憶があります。
ところで、今回の餃子問題は両国の警察間の交渉に移ったようですが、
他国の非は声高に責め立てても、自国の不始末はなかなか認めたがらないというお国柄ですから、「友好第一」の名の下に、曖昧決着で終わるような気がしてなりませんが、如何でしょうか。
それよりも、日本人が反省しなければならないことは、農産物を栽培するには、生産量の数千倍の水が必要だそうですから、深刻な水不足が報道されている中国産の農産物に、安いからと言うだけで頼っていながら、問題が起きるとヒステリックに騒ぎ立てるのは、日本の「消費者」の我が儘と言はざるを得ないのではないでしょうか。
福島さん、こんにちは。
日本の警察庁が「毒が混入したのは日本である可能性は低い」としたのに対し、中国の、肉まんみたいな顔した例の報道官が「証拠もないのに勝手なこというな」と会見で言ってました。
ふざけるな、そっちなんか、まだ状況も分からないうちに流通過程での可能性があるなんて、好き勝手言ってたじゃないか!
ところで中国五輪委員会が、他国の食べ物の持込みはダメって言ってましたが、確かなんでしょうか?
選手さえもダメ?
福島香織様
今回ばかりは、中国も困っているようですね。犯人を挙げると「やはり中国製の冷凍食品は危ない」、知らぬ存ぜぬとシラをきると「やはり中国政府の言うことは信じられない」となって消費者の足が自然と中国製の食品から遠のくからです。
日本人は馬鹿ではありませんから足で中国政府に判断の結果を突きつけます。
これは本題から外れますがどうして生協からばかり中国製の農薬入りの冷凍食品が見つかるのでしょうか。
食品での農薬の検出については、マスコミにも上るようになりましたが、漢方薬の原料である『生薬』については如何なものなのでしょう?
漢方薬の製薬メーカーは、「契約農家の産品を使用している」と言っていますが、莫大な流通量や多品種を考えると「落とし穴」が存在してもおかしくないように思います。
北京市、五輪食品安全を保障できる 食材・薬持参禁止
http://www.newschina.jp/news/category_1/child_31/item_9175.html
以下引用
北京市食品安全弁公室の唐雲華スポークスマンは21日の記者会見で、北京・夏の五輪期間中の食品の安全性について、「五輪大会に向けて構築してきた食品安全保障システムの導入によって、選手に提供する食品の安全を確保できる」と強調。また、五輪の際、米国代表チーム用の全ての食材・飲料水を中国の外から持ち込む計画があったとの報道について、「北京五輪大会用の食材の安全基準は国際基準より厳しいものとなっているばかりでなく、食材の種類では各国選手の食習慣の違いを配慮している。選手らの食安全需要に対し完全に満足でき、海外から食材の持参は認めない」と述べ、当計画を反対する見解を示した。
引用ここまで
持ち込ませないって・・・・
何考えてるんだか。ドーピング引っかかる選手続出とか容易に想像が付いたり・・・
To tenyoufood さん
中国?からのコメント御苦労様です。
最近は「日本人を刺激しないで中国を擁護する」ための巧妙な書き方を習得なさったようですね。
しかし、お気の毒ですが、すでにほぼすべての日本人の頭に「中国はこわい」という情報がしっかりとインプットされてしまいました。
隣近所のおばちゃん達は買い物をするとき、表示ラベルを見て「中国」という文字があるかどうかを必死に探す、そうですよ。健全な感覚ですね。ロシアンルーレットは誰だっていやですからね。
今後日本国民は、加工食品の原産地表示徹底と、最終加工地の表示併記を政府に要求していくことになるでしょう。
福島記者、お久しぶりです。
さて今朝の(22日)産経を読んでいたら、「生鮮野菜の農薬検査が厳格になり、残留農薬のありそうな野菜は加工食品用に廻しているのではないか。加工食品の検査が、雑菌検査だけであることを突かれたようだ。」という趣旨の記事を見ました。これは、日本の警察当局の見解だったかな、あるいは福島記者?
これの裏づけは取れましたか。中国ではこのようなやり方(野菜の捌(は)かせ方)は普通ですか。加工食品へ廻したときの検査はどうなっていますか。まだ猛毒を含む農薬は使われているのですか。薬品に・農薬はいつまでもしおらせない・色づかせる・腐らせない…などがあるそうですが、どのような使い方をされているのでしょうね。
初めまして。
自分の生活で一番中国に深い関わりがあるのは、毎日の食卓という一主婦です。
コメントが書きたくて、会員登録しました。
今まで、中国の食材や製品に対して、あまり神経質になってもなぁ・・・という感じと、ちゃんとチェックしてくれてるだろうという考えで食材選びにもたいして気を使っていませんでした。
シロップ薬で死者が出たニュースを観てから、根拠はないんですが、(これから、色んな形でまだまだ出てくるゾ)と妙な確信があって、注意してニュースを観ていました。
ニュースが増えるに従って、中国製品からジリジリ後ずさりするようになりました。
なんとなく信用していたチェック体制も、そもそも検査対象じゃなきゃ引っ掛かりようがないんやねという基本の部分に今頃気付いた次第ですが、不信感はかなり膨れ上がっています。
中国の現状などを、もっと積極的に知りたいと思い、ネットで調べるうちに福島さんのブログに出会いました。
そこで周勍さんの本も再認知(というのは、以前、周勍さんが出た番組を観たことがあり、本も紹介されていたのですが、その時は、本を購入するまでの関心は持っていませんでした)し、さっそく購入しました。
最初は、内容に驚いていましたが、読み進むにつれ、ホントにこれが現実の話なんだか作り話なんだか、、、混乱というか、だんだん不思議な感覚を覚えました。
最後に「中国で食品を買う時の注意と選び方」という識別法が載っていましたが、これも、1つの食品を買うときに、ここまで(注意)しなきゃなんないのっ?!というようなことが書かれていて、すんなり信じることができませんでした。
福島さんのブログは、本の件だけでなく、新聞やニュースにはならないようなことも知ることができて、見つけた当初は食い入るように読み、今もちょこちょこ覗かせてもらっています。
長くなりますが、もう1点。
今、生協の宅配システムを利用しています。
重いものやかさ張るものなどを極近くまで持ってきてくれるので、とても重宝しています。
毎週もらう商品カタログには、原料や加工元が中国の場合、その旨も明記されているので、それを参考にしながら、もしかすると仕入れた原料が中国食材であることも頭に入れながら、商品をチョイスしています。
最近は、中国加工食品のリストが別プリントで添えられるようになりました。
それでも、また新たに別の食品に農薬が検出されるニュースが出てきてます。
自分の注文した商品(来週宅配分)を見直しながら、セーフとかアウトとか判定しなきゃなんないって、なんなんだろう・・・って思ってしまいます。
今回の件で、一番嫌な結末だなぁと考えるのは、他のニュースに埋もれて、最後はうやむやになってしまうことです。
今でも、加工食品も多少なり買います。
外食もたまにします。
知らないうちに口に入ってる分は仕方ないし、そこまで神経質になりたくないとも思ってますが、初めの一口の時に、自然と小さな決心をしてる自分がいます。
こんな博打したくないんですけど・・・(苦笑)
>Commented by 福島香織 さん
>To nhatnhan625さん
>
> なんか、あまりたくさん、農薬でてくると、感覚がマヒしちゃいますね。
>実は残留農薬って、けっこうふつうにあるのかな、とか。
そうなんですよ。こないだから私の頭には日本産の野菜は大丈夫なのか? という疑問が湧いています。
tenyoufoodさん。貴重なご意見、ありがとうございました。
貴コメントによって私が理解したことは、天洋食品あるいは山東仁木食品ごとの「ISO品質マニュアル」および「HACCAP製造管理マニュアル」を入手し、それに従ったこれまでの作業内容をトレースしなければならない…ということですね。
タイミングのよい上記質問は、これを下敷きにしているもの…と考えていいですね。確かにおっしゃるように、原材料の入り口検査や加工途中での検査が、上記“マニュアル”通りだったのかどうか、これを検証しなければならない…ということですね。
福島記者の回答が待たれます。
To jess-kunさん
建前では、原料搬入時に残留農薬検査をやっている。検査項目にはジクロルボスもメタミドホスも入っている。過去の記録では、これら残留農薬が検出された記録はない。と公式発表であります。でも、検査するのも人なら、記録をつけるのも人ですから、そしてそれらを発表するのも人ですから、人を疑いはじめるとキリがありません。
To tenyoufoodさん
天洋工場の会見には出ていないので、よくわかりませんが、質検総局の説明によれば、原料は調味料にいたるまで、搬入時に、残留農薬検査はしており、その検査項目にはメタミドホスもジクロルボスも含まれている。過去に検出された記録はない。とのことです。対日輸出用食品は、検疫当局の検査に合格した納入生産基地(農場)から原料が調達されることになっています。
天洋のHACCAPの記録は、外交ルートで日本の厚生労働省担当に送られることになっており、その分析結果の発表を待っている段階です。
すべての会見に出ているわけではないのですが、この種の質問は、なんども繰り返されていると思います。私は、日本の調査団の会見で、質検総局が、上記のように説明していることをしりました。このブログでも紹介していたと思います。
農場の視察・調査なども当初は予定されていたようですが、農薬をまくのは、春、夏で(冬は寒く害虫がいないので殺虫剤はまかない)、調査の効率を考えて、今回は生産農場視察はやらなかったそうです。
いまのところ、原材料搬入前後で異常はなかった、というのが中国側の公式見解です。
To hanehanさん
有名な北京同仁堂の漢方薬から基準を超える残留農薬が検出された言うニュースを1~2年前見たことがあります。
高価な物には必ず農薬を筈です。
”六味地黄丸”のような大衆保健薬(1瓶8元,8日分)でも1瓶毎に特別に番号が付けられ,電話で問い合わせればその番号が正しいかどうか教えてくれるというような説明書がありました。
To tenyoufoodさん
>かつての日本での農薬散布方法;
>
>ヘリコプター散布:
>村の田んぼ全部の上を農家も井戸も川にも撒いた。
その当時まだ子供でしたが,家の上・井戸・川に撒くというのは聞いたことがないですね。田んぼに撒いた農薬のせいで用水路の鰻が死に,その鰻を持って帰って食べるという人は,見たことがあります。
終戦直後のDDTを頭から撒かれた人のその後の様子知っていますか?
>人力散布:
>農薬入りタンクを背負い稲の間を歩きながらモウモウと農薬を撒いた。
一人で背負いながら撒く場合は,モウモウとはなりませんが…
二人一組になり長い管のようなもので撒く場合は,まさにモウモウです。
>ネズミ捕り団子:
>毒入り団子を鼠の居そうなところに置いておく。
いわゆるネコイラズはドブネズミには効果はあるが,クマネズミには効かないということでしたっけ?
>農薬散布では、
>人家や学校の傍でもどこでもこの方法は取られたので息を止めても吸い込まざるを得ないし衣服にも飲料水にも散布対象作物以外の作物にも隣近所に風に流されて広がっていったので農薬中毒死する子供や大人も絶えなかった。
中毒死する人はいたらしいですけど,そんなにいなかったようでしたが…
>毒入り団子では、
>間違って食べたり食べさせたりで死者も出た。
確か岡山県では,『お嫁さん(方言で鼠)』にあげてと言われ,他の土地から来た人が本当にお嫁さんにあげて中毒死したと言う話を本で見たことがあります。
中国と同じようによく自殺時に使われましたが
To tenyoufoodさん
>かつて中国の農村では、
>鼠、雀、蝗の被害が多くて近隣の村総出で朝から夜までドラや太鼓を鳴らして疲れた雀が飛べなくなるまで雀を追い払い退治したし
大躍進のころ,雀を退治した次の年大虫害が発生したのは有名な話ですが
>蝗の被害は大きかったが最近はニュースになっていない。中国ではかつてのような害虫などに因る作物被害が無くなり…
2005,2006年内蒙古では飛蝗が大発生したのでは…
農薬を散布したのはいいが,今度は草が農薬で汚染され,その草を食べた家畜はどうなったのでしたけ?
福島さま いつも楽しく読ませていただいております。
さてISOですが、それを取ったから品質管理がしっかりしているのではなく、品質を管理できるシステムがそろったかを審査します。基本的に取ったから品質がよくなるわけでなく、そこの品質を保証するものでもありません。
国によってシステムのレベルも色々で日本では難癖をつけられますが、中国では茶封筒と白酒が解決します。
ISOを取るとヨーロッパの認可がやりやすくなります。ヨーロッパの国家ぐるみの詐欺だと思っています。
福島様
以前書かれた『葉蝉』ですが,調べて見ると
現代漢語大詞典:別名浮塵子
漢英大詞典:葉蝉とはleafhopper;jassid
浮塵子とはleafhopper
大英和辞典:leafhopper/jassidとはヨコバイ
広辞苑:ヨコバイ(横這い)とはカメムシ目ヨコバイ上科の昆虫の総称
和英大辞典:ヨコバイとは[セミに似た昆虫]leafhopper
で,多分これで合っていると思いますが…
今回の検査で殺虫剤ホレートが検出されたソースかつのパッケージに、「お弁当に」と印刷してありました。
JTがバレーボール選手と子供を出演させたCMも、お弁当関連のものでした。
危うくお弁当に毒入り冷凍食品を使う危険があった訳です。
毒入り餃子を輸出した企業は、学校給食にも使用されていたようで、子供を狙った無差別テロと言えるでしょう。
小さな被害者の女の子に、後遺症が残りませんように…。
こんばんは。
はじめまして福島さん。
いつもこのブログからは、いろいろな事を勉強させていただいております。ときにはユーモアたっぷり、またときには鋭く事象を分析しながら毎日エントリーを更新する福島さんには頭が下がります。
>100%日本独資で、責任があるのは日本側管理のせい、といいきった。
どうやら例の徳島県のケース以来、中国側は何とかして日本側に責任転嫁して逃げようという腹のようですね。
自分の地元が、こんな不甲斐ない事で世界的に有名になるのってちょっと腹立ちますね。やっぱり。
皆ネタ上がってんだ。「憶測であり、完全な証拠に基づていない」(中国外務省の劉建超報道官)などと強弁しないで、おとなしく非を認めて日本の警察に協力しなさい。それが日中双方の理に適うんだよ。
緑茶飲料中の緑茶抽出物
先週読んだ週刊誌にこの緑茶抽出物は生産国の表示はしなくてもよいと言う記事がありました。PETボトルには国産茶葉100%使用と書いていますが,国産茶葉100%には,この抽出物は多分含まれていないような感じです。
これも抜け穴のひとつになりそうな感じです。コーラ等の清涼飲料水は30数年来飲まないようにしています。緑茶飲料も去年から飲まないようにし,去年は確か1本しか飲んでいませんので個人的には影響ないのですが。
中国に5年間住んでいましたので,ドブの水をかけて醗酵させ,床には蛆虫が這っていたプーアル茶事件,工業用着色料で綺麗に染めた緑茶,中国の新聞上で絶対飲むなと書かれていた“??茶(ごみ茶)”等については知っていましたがやむを得ず現地ではお茶を飲んでいました。現在日本にいますので安心というか,緊張感が全くありません。
いわゆる「上海列車事故:1988年(昭和63年)3月24日に中国上海郊外で発生した列車事故」のことですね。
この事故で生徒27名と引率教諭1名が犠牲となり36名が負傷しました。(のちに重体の1名が死亡)
この場合、乗客だった方々には何の落ち度も無く100%中国側が悪いのですが補償が中国側基準で行われたため非常に少なく問題になりました。
今の昔もゴネ得というか態度が強い方が勝つという点においては「変っていない」と思います。
また余計なお世話とは思いますが、貴方の書き込みはあれだけの行数において、句読点が2個しか有りません。
文章の内容とは別な意味で「悪文」と言う形になりますんで、読む人の身にもになって推敲をお願いいたします。
句読点が余りにも少ないと日本人でも読み間違いが多くなりますし、ましてや外国の方などにおいては困難になります。よろしくお願いいたします。
To tenyoufoodさん
>もう何年前か解らないけど、
>高知県の高校が中国へ修学旅行に行って列車転覆だか衝突事故で多数の犠牲者が出た際の対応は当時の中国にとって破格の補償だったように記憶しているが昨今の農薬入り冷凍食品に対する中国の監督官庁や捜査当局やオリンピック参加国への食料持込み禁止宣言などなどを見ると随分と中国も変わったと感じるのは往時は全て自国責任の時代だったの反して現在は半ば外国企業や輸出品に関わる事件なので責任転嫁の口実を作り易いだけで中国国内諸問題に原因がある事件であることには変わりないのを承知の上で白を切らざるを得ない中国を思いやる気も私はあるけど致死量に近い農薬入りの食品に関わる全ての責任は輸入国日本にあるという一貫した要人の言動そして25日間も入院した子供に対して何等声明を発表しない中国の質検総局や捜査当局や温家宝さん初め胡錦濤さんや唐さん達を見ると高知の高校生らに見せた昔の中国人と今の中国人は全く異なる人達だと確信する。
福島様 お疲れ様です
来週より 待望の?中国へ約 2週間行ってきます。
食料重要地点の Qingdao も 行きます
昨年12月 毒餃子事件発覚前にも 北京など行きました
現地スーパー(カルフール)などは 食品検査表を張り出していましたが
果たして 今回は???
店内写真撮影は その時は 何もいいませんでしたが
私は見るからに ”日本人のおっさん”ですのでどうとられるかなーー
食料品質問題 現地では ほとんど問題にしていなく”没有問題”との事
何を食べても ”あかん”様な気しますが
この時期 寒いので ”火鍋”で煮込んで
海鮮、野菜は食べて来ましょう
野菜サラダなどは ホテルでも???でしょうか
また ”ネタ”あれば 連絡します
福島記者へ
中国はかって日本に対する偏見教育を行った結果、「小鬼子」「小日本」と公然と日本人及び日本人蔑視の言葉が飛び交っています。アジアカップにおける日本チーム罵倒の嵐もその表れですよね。福島記者自身は気が付かないでブログを書かれてるとは思いますが、節々に偏見を誘導するおぞれのある文章が見られます。多くの人が見ているブログであり、もはや好き勝手な事をいえる段階は過ぎていると思います。慎重に対処されることを期待します。
余談ですが、日本でも戦後パラチオンは67年に禁止されるまで大量に使用していました。これは、DDT・HBC等共に稲の「螟虫」に非常に効果がありおかげで今日では殆ど発生しなくなりました。戦前までの凶作といえば「螟虫」と「ウンカ」の大発生で一旦大発生をすると手のつけ様がなかったようです。また、終戦後「頭に白い粉」をGHQにかけられた経験のある人はご存知だと思いますが、あれは「DDH」です。PPMの世界ではありません。グラム単位です。
また、中国南部では毎年「ウンカ」(以前の貴ブログの葉蝉の一種)が大発生しています。日本でも発生し「坪枯れ」や「反枯れ」を起こすことが今日でもあります。特に、恐ろしいのが「トビイロウンカ」と「セジロウンカ」ですが、これらは毎年東南アジアで発生し中国南部に飛来して大発生します。そして、梅雨時に南西風に運ばれて日本につきます。日本のウンカはすべて東南アジアか中国南部より飛来したものです。ウンカもいったん発生すれば農薬に頼よるしかありません。これは、中国も日本も同じです。
To shimajyo さん
>節々に偏見を誘導するおぞれのある文章が見られます。・・・
意味不明。どちらからどちらへの偏見ですか? 日本人が中国人に対する偏見を持つよう福島記者が誘導しているということですか? 福島記者は中国の現状を、主観を交えつつ、率直な表現で伝えられているわけで、大変参考になり、読んで面白いから多くの人が訪問するようになったのではないでしょうか。「偏見」を持つことと「事実を正しく認識する」ことは別ですよ。日本人が中国チームを罵倒したわけでもないでしょうに。このブログはあなたのお気に召さないようですが、まあ、人それぞれですから。
はっきり言って、あなたは毒ギョーザ事件および引き続いて明らかにされたいくつかの事実の本質がおわかりになっていないようですね。誰も農薬を使うこと自体を否定しているわけではありません。
人を死に至らしめる、あるいは健康を害する恐れのある高濃度の農薬が中国食品に含まれていたことを問題にしているのです。
To kashiwa123さん
いつも私のコメントに対しご意見ありがとうございます。
まだあなたの質問(どうしたら食の安全を確保できるか)に答えていませんでしたね。これは今後ゆっくりひも解いて行きたい。
私のコメントがいつも解らない、意味不明とのことですが、本当はわかりたくないのでは?
日本で安穏と日本の理屈で過ごしていれば当然わかりたくないですよね。
しかし、日本の理屈が通らない時代がすぐそこまで来ているのも事実ですよ。物を持たない国がいくら吼えても蚊に刺されたぐらいしか感じていない国があることも事実ですよ。
あなたとしてはどうするのですか。(ごめんなさい、少し酔ったかな)
shimajyoさん
DDTとかHBCを使ったからウンカがなくなったというのは間違いでしょう。ウンカなどの病虫害は毎年出るはずです。問題は中国でも日本でも農薬を使うのですが、どんな農薬をどれぐらい使うかの問題です。人間の病気の治療に使う薬には病気が治ればそれで投薬は終わりというものもありますが農薬は毎年使うものです。
むしろ農薬の大量使用で農地が汚染され残留農薬がなくなるまで何年もかかるでしょう。
今日のMSN・サンケイに中国旅行の予約が大幅減とありましたがさもありなんでしょう。
To shimajyoさん
偏見ですか、そんなつもりはないんですけど。
To tenyoufoodさん
>質検総局の説明ではメタミドホスなどの農薬も材料の受け入れ検査項目に含まれていたのならばISOなりHACCAPのマニュアルの該規程の写しや検査記録の写しを報道陣に何故配布しなかったのでしょうか?
>
>口先だけでは信用できないから今からでも遅くないので記者会見の裏付け資料として要求できないのですか?
はっきりいって、そんな資料もらっても、あまり意味ないと思うんですけど。いくらでも作れるし。調査団ら専門家が、外交ルートを通じてもらって検証できる、というならそれでいいと、思いましたが。
To xs650さん
>国によってシステムのレベルも色々で日本では難癖をつけられますが、中国では茶封筒と白酒が解決します。
だいたい、そのようなものみたいですね。
To sengyanさん
調べてくださってありがとうございます。
To chocoさん
パッケージに印刷するべきは「中国産冷凍食品は20歳になってから」「食べすぎはあなたの健康を害する危険があります」とかいうコピーではないでしょうか。
To セアラ小太郎さん
意図せずに援護射撃で味方を撃つ、みたいな。
To truth110さん
報道官としては、空気と展望のよめていない失言だったですね、あれは。
To sengyanさん
何を信じていいか、分からなくなってしまいますよね。
To laska-take3さん
ありがとうございます。このブログも本になっているので、よろしくお願いします。と、さりげなく宣伝。(どこが?)
To haojiyaさん
青島、いいですね。なかなかこぎれいな街で好きです。
報道のレベルの低さを感じますし、一般の人の勘違いも多いと思います。報道は、もっと専門的な情報を流すべきではないでしょうか。
1,ISOは、品質を保証するシステムではありません。
2,農薬が毒性が高いのは当たり前です。
そして今回の餃子の問題、故意に入れられた可能性が高いと判断するのが妥当だと思います。最終的に犯人が見つからなくても、原因がわからなくても対策を立てるとしたら、故意に混入された事を前提に対策を立てるべきですよね。
では、抜き取り検査で見つけられる可能性がどれほどあるのでしょう。
原産地の表示に意味がありますか。
そういう基本的な問題をなぜ報道は指摘しないのでしょう。
「中国加工食品からの残留農薬検出について」という記事をTBさせていただきました。私が書いたものではありませんが、是非一読していただきたい。
福島さん個人に文句を言っているわけではありませんが、日本の報道に大変危機感を感じております。