中国は北朝鮮がき・ら・い?

Pocket
LINEで送る

スポンサードリンク

 

 

 

 ■香港に拠点をおく人権団体、中国人権民主化運動情報センターが26日伝えたところによると、北朝鮮国境防衛の責任を負う中国人民解放軍瀋陽軍区16集団軍は24日以来、図們、竜井、従化、琿春、安図などの辺境の駐留部隊を約2000人増員したという。ひょっとして、北朝鮮軍の越境に備えている?
 

 ■同センターによれば、昨年、16集団軍は国境で北朝鮮軍と3度にわたって発砲事件をおこしており、うち10月に発生した16集団軍ミサイル第2旅団の分隊と北朝鮮軍との銃撃戦では、解放軍兵士が1人死亡しているという。

 

 ■2000人の増員で、中朝国境最前線の解放軍駐留軍は約7000人になったという。現在、対北朝鮮国境防衛にあたる解放軍は4万人でその中心を16集団軍が担っている。16集団軍は従来ロシアを仮想敵国としていたが03年、対北朝鮮防衛を主眼におき、1万人の増員を図ってきたという。
 

 ■また吉林省延吉などの監獄には現在、約50人の北朝鮮人が投獄されており、うち1人は中国のミサイル研究者に接触し技術資料を窃取しようとしたとして、スパイ罪で服役しているという。

 (ここまでニュース)

 

 

 ■鮮血で固めた友誼、同盟国といわれつつ、中国は北朝鮮のことが本当は大っきらい、なのだと私は思う。そう確信したのは、先日、小さなパーティの席で、中国外務省関係者に「中国は北朝鮮の兄貴の国だから、うんぬんかんぬん」と話したときに、きわめて激しい口調で「北朝鮮と中国はまったく違う」と反論されたとき。心底、北朝鮮と同類扱いされるのが嫌だという思いが、しっかりつたわりましたよ、Lさん。

 

 ■だから、安保理の非難決議に賛成したのは、日本に譲歩したように見せて、本当は中国の望むところなのかもしれない。日本が提案した最初の決議案には抵抗したという印象を、国際社会にまず与えて、とりあえず北朝鮮擁護のために精一杯がんばった、日本に対してはすごーく譲歩した、というイメージをつくれば、日本は単純なので、中国、ありがとう、という気持ちが自然に芽生えて、今度は日本が譲歩する番、みたいな雰囲気がつくれるとふんだ、芝居?

 

 ■「将軍さま」はミサイル発射問題最中に訪朝していた米国学者に、「中国は裏切りもの」と口走ったらしい。表面では北朝鮮をなだめているふりをしつつ、だまって中国銀行マカオ支店の北朝鮮口座を凍結したり、対北朝鮮防衛を増強したりするやり方をみれば、北朝鮮にとっても、制裁するぞ、するぞといいつつ実際は、なかなか実行に踏み切れなかった日本より、よっぽど食えない潜在敵国なんだろうし。

 

 ■在北京某ベテラン、チャイナウォッチャー氏は冗談談とも本気ともつかぬ表情でこう解説する。「数年か十数年後、〝金正日将軍さま〝が酒と美食の末の成人病により〝崩御〝し、かの国で跡目争いや、軍部のクーデターが発生したとき、この非難決議に中国が賛成票を投じた狙いがわかるかもね」。

 

 ■というわけで、中国指導部の目には、すでに国連のブルーの御旗を掲げた中国人民解放軍が鴨緑江をこえる姿が見えているのではないか?(以上妄想)。

Pocket
LINEで送る

「中国は北朝鮮がき・ら・い?」への13件のフィードバック

  1. >口調で「北朝鮮と中国はまったく違う」と反論されたとき。心底、北朝鮮と同類扱いされるのが嫌だという思いが、しっかりつたわりましたよ、Lさん。
    先年もうなくなられましたが、国立遺伝学研究所(当時)の宝来聡博士の研究によると、母から娘へと母系にのみ遺伝するミトコンドリアDNA遺伝子、そうです、横田めぐみさんの娘と言われた金へぎょんちゃんが横田早紀江さんんの孫娘であることが確実とされたDNA遺伝子です、の分析では日本人のミトコンドリア遺伝子は
     日本人固有のタイプ  4.8%
     韓国に多いタイプ  24.2%
     中国に多いタイプ  25.8%
     アイヌに多いタイプ  8.1%
     沖縄に多いタイプ  16.1%
     5集団以外のタイプ 21.0%
    となるそうです。
    これが、韓国では韓国固有のタイプが40.8%、同じく中国では60.6%と、単一民族度というものがあるとすれば日本より中国、韓国がよっぽど単一民族国家だそうです。
    (1999年7月15日日本放送出版協会出版 驚異の大宇宙・人体Ⅲ「日本人のルーツを探れ」88、89頁)
    昔中国人の友人に朝鮮人より日本人のほうがよっぽど親近感が持てるといわれて、外交辞令だと聞き流しましたが、案外本心だったのかも。
    そういえば、私も(マルクスレーニン主義者には生理的嫌悪感を感じますが、これは人種国籍を問いません)以前から中国人の方が親近感というか同胞という感じを持てましたし、いまでも持っています。
    そちらから列島と列島人をみればどんな感じに見えるのでしょうか。
    PS 日本人と中国人また朝鮮人の近代化の違いは単に遺伝子のスイッチオンオフの違いだという人がいます。中国人や朝鮮人の「近代化」への欲求遺伝子は今まさにオンしつつあり、逆に日本人のその遺伝子が退化の一途をたどりつつあるというものです。

  2. 中国という国は謀略とか戦略については日本人を遙に凌ぐものを持っているように感じます。戦乱と易姓革命の歴史がそうさせているのでしょうか?
    そう言えば先日NHKで三夜連続で放映された北朝鮮のドキュメントでも、ロシアの北朝鮮担当者が「北朝鮮とは付き合いたくない」といったニュアンスの発言をしていたみたいです。
    靖国問題などでも、中国の場合は戦略や政策の変更によってあっさり主席が靖国神社に参拝することさえ厭わないと思います。韓国の場合は完全に「情緒」の世界に浸っているのである意味扱いにくいかもしれません。
    中国に対しては将来、どんなに笑顔で接近してきてもその「裏」に隠された意図を冷徹に見通すことが肝心なんでしょうね。
    北も南も半島の人々は扱いにくい?

  3. weirdo31さま:日本人の血は結構まじっているんですね。私も、韓国人は本音では中国人より日本人に親近感を持つ人がおおいし、中国人は韓国人よりも日本人が好きな人が多い、というのは、確かに実感としてあります。そして日本人には、意外に日本はだめだ、日本人が嫌いという人が多いきがします。遺伝子の関係でしょうか。

  4. 小龍景光さま:中央集権2000年の歴史の成果でしょうか。中国人の本音とは、本当に見えにくいと感じるときがああります。日本人が誠実すぎるというか、ナイーブなのでしょうか。腹のさぐりあい、計略、謀略のたぐいは、日本人が中国人に真っ向から挑むとたいてい負ける気がします。私の場合、最近はムダな抵抗はよして、騙されてもなめられても率直かつ誠実に応対するという一手にしぼってます。

  5. 長三郎さま:中国と朝鮮半島の歴史問題は、日中の歴史問題より深く厳しいようですね。

  6. 福島香織 様
    はじめまして。遅ればせながら、もちろんご存知と思いますが、北の利用価値は米軍と中国の間にはさまった緩衝材ですから、好きとか嫌いの範疇ではないですね。
    中国人が北を嫌いな理由も教えていただけるとうれしいのですが。援助ばかりで金がかかるってことですか?
    まえに金泳三元大統領が、北にはさんざん騙されたと言ってました。それはたぶんノムヒョン大統領も同じでしょう。ノムヒョン氏が大統領の間に、北での核実験があると見ますがどうでしょう?

  7. kokuさま:
    亀レスで失礼いたします。外交に好き嫌いは関係ありません。国益に沿った外交戦略があるだけです。これはいわずもがなのことです。〝き・ら・い?〟とあえて感情を表す言葉を使ったのは、単なる表現上の趣味です。つまり、かつて鮮血で固めた義兄弟関係(建前だけど)だった中朝関係は次第に変わってきている、ということをわかりやすく伝えたいと思ったのです。でも、うまく伝わらなかったでしょうか。
     さて、中国が北朝鮮を「き・ら・い?」になった理由ですが、一番大きな理由は、北朝鮮が、中国のカードであることを拒否しはじめ、中国の思惑どおりに動かなくなってきたからです。中国系銀行を使っての資金洗浄、偽ドル、偽人民元
    偽たばこの氾濫、ヘロイン汚染、脱北者、これら北朝鮮を源する中国国内の問題は発生してからすでに長く、中国は北朝鮮に対しずいぶん前から苦々しく思っていたと聞いてます。それでも、重油を送り、支援してきたのは、中国は有効な対米、対ソカードだったから。

  8. (つづき)
     中国は朝鮮戦争以来の強いパイプを持つ北の同盟国であり、北朝鮮は誰の言うことも聞かないけれど、でもひょっとすると中国だけが彼らを説得できるかも、そう日米が考えたから6カ国協議に期待がかかったわけです。しかし、蓋をあけてみれば、北朝鮮は、むしろ中国を利用し、米国との直接交渉に持ち込もうと画策し、それに失敗すると、6カ国協議やーめた、といってミサイル試射です。中国のメンツ丸つぶれ。私が中国の為政者なら、もちろん感情論で外交戦略を変えることはありませんが、内心はらわたが煮えくりかえります。
    「き・ら・い?」になったもう一つの理由は、対米緩衝地としての北朝鮮の地政学的意義です。韓国が親米政権であれば、南北統一は絶対に阻止せねばならないし、北朝鮮の現体制維持が至上命題でしょうが、少なくとも今の韓国は親中反米。緩衝材の利用価値としては以前よりプライオリティが下がっているのでは?この当たりはちょっと自信がないですが。
     中国という国は、政治家だけでなく一般市民にいたるまで深謀遠慮の国民性です。為政者は北朝鮮の現体制がどのような形で崩壊するか、すでにシュミレーションを繰り返していると私は思うのですが。そのとき、北の(現政権の)義兄弟でいた方がと得か、国連平和維持軍の主要メンバーでいた方が得か、計算しているのではないでしょうか。
     ちなみに北朝鮮は中国が「きらい」だと思います。歴史をさかのぼれば中国から侵略されたり、迫害された古い民族の記憶があります。そんな古いことは覚えていなくとも、小国にとって国境を接している大国に敵愾心がないわけがありません。この気持ちは、海で囲まれている日本人には、絶対理解できない、と以前モンゴル人から言われたことがあります。もちろん、外交は感情ではありませんから、建前は中国最重視です。私は北が開発しようとしている核ミサイル開は、実は北京にも向いているのではないか、と思っています。それをわかっているから、中国も北朝鮮がきらいなのでは。これは、国際情勢にはほとんど素人の私が、勝手に妄想していることなので、床屋談義のつもりで聞いておいてください。
     

  9. ていねいな解説、いたみいります。お手間をかけさせてしまったようでもうしわけありません。
    国は、その権威や影響力、軍事力を高め、自己の安全を高め、そして機会があれば隣国を侵略するものです。中国人やモンゴル人にとっては常識でしょう。日本人にそういう常識がないのは、太平の江戸時代と、天皇陛下が日本にあるためでしょう。戦国時代などでは国内での戦いがありました。しかし古いことですし、大陸諸国の戦い方と比べたら、日本人同士の戦い方はおとなしいです。
    韓国については、「ラムズフェルド米国防長官は先週、尹光雄(ユン・グァンウン)国防長官に書簡を送り、 「戦時作戦統制権09年移譲」の方針を再確認した。」というように、米国はノムヒョン大統領を持て余し、そして米軍再編に都合がよいので韓国から一歩引きそうです。
    1つの見方として、今のままだと、北朝鮮と戦争になれば自動的に米国主導の戦争になるわけですが、もし、そうなったら米軍がまともに核爆弾をくらうかもしれず、「戦時作戦統制権」を放してしまえば、米韓同盟を裏切ったと言われない程度に、最小限の被害で戦うことも可能になります。

  10. (続)
    私はそういう意味では、中国は北の核開発に賛成の面もあると思います。ただし北朝鮮があらぬ方向へ走り出すと困るので、お守りをしていかなければならないという面もあるのですが。
    たぶん5年、おそくとも10年以内に北の核ミサイルがお目見得するでしょう。北朝鮮は、たぶん日本に対して脅しをかけながら、謝罪と賠償を求め、拉致問題は強制終了。日本政府はどうするんでしょうか。また、日本国民は。
    中国人はよくいえば深慮遠謀ですが、私は、単に常習的なウソつき集団だと思ってます。江沢民氏が最近出した「江沢民文選」に、日本の侵略で3500万人が死んだと書いてます。「歴史問題、永遠に言い続けよ」とも言ったそうで、たぶん、将来に誰か中国高官が3500万人が死んだと日本を非難するでしょう、その布石であり、「江沢民文選」は根拠となるでしょう。
    南京虐殺30万人と同じで、見え透いた安っぽい手口と思います。また、もし中国人指導者に少しでも頭があれば、年間の暴動数万件とか北京が黄砂で覆われるということもないと思います。
    長文失礼しました。

  11. koku さま:今の状況をみると、北朝鮮に核ミサイルがお目見えする、というシナリオは否定はできないかもしれませんね。私は核弾頭の開発が、どのくらい時間のかかるものかは知りませんが。うーん、そのときは、日本も正々堂々と核武装しますか。
    「北朝鮮が核をもったら、日本は核武装する」と宣言してみたら、北京もワシントンももっと本気になって、北の核開発を阻止してくれるでしょうに。ある中国人の友人は「そういったら翌日に北京とワシントンが同時に刺客を放つだろう。平壌に」と笑っていました。日本の核武装を阻止するためなら、中国も米国もそのくらいのことをするほど、日本の核武装を恐れている、ということらしいです。

  12. >日本の核武装を恐れている、ということらしいです。
    これは推測ですが、中国人は自らやっている反日教育で自家中毒を起こしているのではないかと思える時があります。彼らの目には、過去に日本軍に連戦連敗したという記憶と、アメリカが核爆弾まで落とさねばならなかった日本の精強さ残忍さ、あるいは狂信的な日本人というイメージが定着してしまっているのではないかと思える時もあります。
    言い換えると、中国は朝日新聞を通して、軍国主義日本を見ているといえばいいですかね。
    中国が日本バッシングはアジアに主導権争いとして説明されます。しかし私には中国が日本人を上のように見ているがために、日本を怖れ、恐がっているために、予防措置としてバッシングしているようにも見えます。そもそも、なぜ日本と友好関係を持とうとしないのか、私には不思議です。そのほうがよほど中国の利益になるはずです。人口などからいうと、日本と争わなくても、将来的には、アジアの主導権は自動的にころがり込むはずです。
    一つの見方ですが、朝日新聞は日中の緊張を高め、戦争や紛争を引き起こす原因の1つかもしれません。
    もちろん、チベットその他で見るように、中国人が前世紀的な帝国主義的な考えをいまだに持っていることが全ての原因です。
    彼らが恐れてるのは、核ではなく日本人と思います。

福島香織 にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">