■昨日深夜に、武装警察200人による救援隊が震源地・?川入りしました。午前8時時点で救援隊900人以上が現地いり。救援活動を展開しています。成都軍の救援ヘリも上空で着陸態勢にはいっています。
■きのう深夜の段階で、現地からの情報では、?川県映秀鎮の上流にあるダムが決壊寸前でとても危険ということです。避難活動が始まっているもよう。この鎮(常住人口6000人、流動人口ふくめ9000人)では少なくとも2300人の生存が確認されています。でも1000人が病気で、医薬品、食料ともに不足しているそうです。映秀鎮は?川の中では工業地域です。小学校が倒壊して、がれきの下から子供たちの助けを求める声が聞こえる!
■あと綿陽市などでは、市民による自主的な炊き出しボランティアがはじまっていますね。CCTVでリポートされていました。
■CCTVによると18時現在、死者は14866人、四川省だけで、14463人がお亡くなりになっています。
■綿竹市では午後4時ごろ、輸送機からの物資投下が行われました。ミネラルウオーターやカップ麺、牛乳などです。量はたりるのかな?
■午後3時ごろ、中国ラジオ局の報道によれば、?川から40人の負傷者が軍用ヘリで移送される準備がすすんでいるそうです。受け入れ病院もきまっているもよう。
■新華社が?川からリポートを送ってきました。?川境から20㌔の地点まで、あるいて8時間かかったらしいです。私も阪神大震災のとき、水と食料を背負って壊れた線路にそってあるいて、神戸を目指したものです。この地点から映秀鎮までさらに20㌔。映秀鎮は1万人口の工場地域らしいですが、2300人しか生存しておらず、うち1000人が重病だそうです。
■以下、新華社のリポートを簡単に紹介。
「道すがら、映秀鎮から徒歩で脱出してきた大勢の人にあった。生存者によると、断水停電が30時間以上つづき、映秀鎮にのこっている人はもう多くないという。生存者はぞくぞくと都江堰の紫坪埠を目指している」
「道すがら、多くのひとが簡易タンカなどで、廃墟から救出した負傷者を運んでいるのにあった。ある負傷者は瀕死の状況。有る者は途中で死亡したが、家族はあきらめずに運んでいる」
「記者は、白い布で赤ん坊を包んで抱いている夫婦ものにあった。赤ん坊はもう死んでいた。母親はそれでも赤ん坊をしっかりだき、そのため崩れた道路の障害物を乗り越えて歩くのが大変そうだった」
「ある住民は、一輪の押し車(工事現場で土砂などを運ぶあれに似たやつ)をおして置いた父母を運んでいた」
「生存者がいうには、映秀鎮で最も欠乏しているのは医薬品と飲料水」。
■「記者は、解放軍と武装警察が列をなして、213号国道にそって被災地に行進しているのを見かけた。 彼らとともに、都江堰からきた人々が歩いていた。外地から故郷が心配で戻ってきた出稼ぎ農民だ。彼らは家族を捜しに来ているのだ」
■「途中、二人の都江堰市民が記者と同行していたが、 映秀鎮から?川県への道路は完全に断絶しいるときいて、涙をのんで引き返えすことになった。彼らは家族の名前と電話番号を記者に託し、家族を捜すのを手伝ってくれとたのんだ」
「私たちは、二人の市民の願いをかなえることができるだろう。彼らの遠のく後ろ姿をみながら、心の中で彼らの家族の平安を願った」(以上)
■短い記事ですが、これを読むと、記者の仕事を肯定できますね。阪神大震災の取材経験を振り返ると、被災地取材ではしばしば、自分の無力感に打ちのめされて、自分の仕事を否定したくなることもあるのです。結局、阪神大震災の取材後、記者をやめてしまった人も知っています。こんな風に、確実に、被災者の誰かの役に立てる機会を得られたら、救われます。崩れ落ちたコンクリートを乗り越えながらひたすら被災地を歩いた昔を思い出して、ふとこの記者と一緒に被災地をめざしている気分になりました。
■CCTVによると、米国のボランティア心連心国際組織の数人が北川県に医療用品などをもって救援活動にいったようです。温家宝首相が徳陽に戻る途中にこのボランティアと合い、「中国人を代表して米国人と米国政府に感謝する」と謝意をのべました。どうやら、かってに現地入りする外国ボランティアまで排除するようなことはないようです。ちなみに、ジャーナリストビザなしで東京から来たカメラマンが取材することも黙認されているようです。そういう意味でオープンになってきている?ただし、役立つボランティアは現地当局と連携した組織力が不可欠なので、勝手に乗り込んでも、よほど慣れている人でないと、現地に迷惑がかかるだけかも。
先遣隊はもう既に活動しているのですね。
映秀鎮という町ですか、そこは非常にまずいことになっているのですね。
救助活動もダムを気にしながらになるということですね。
ダムの方は手付かずなのですか?
それとも水を徐々にどこかに流すとか・・・
工場が結構あるということですが、これは軽工業?
重工業だとまた、やっかいな問題も起きるでしょうし・・・。
ダムが壊れませんように。それと、火の気がないことを祈ります。
(神戸のときは、街の消防局は一番細かく分かれた状態で二十数班作れるだけの消防体制になっていましたが、同時に100ヶ所から火の手が上がり、消防士にすがりつく人と、なすすべもなくどうしようもなく悲しみと悔しさをにじませる消防士の姿が報道され、やるせない気持ちになったのを記憶しています。)
火と洪水、ものは違いますが、なんというかこの「救出の前に立ちはだかるもの」というか・・・。
ttp://www.47news.jp/CN/200601/CN2006011301003578.html
これ、本当?
だとしたら、最低だな。
To mokoさん
中国ではありがちなことです。私も記事にした覚えが。私の知人で河南省の地方都市の幹部と昵懇の人がいて、その人から聞いた話ですが、長江洪水被害の被災民が直接手にした支援物資が、結局、ミネラルウオーター1本とカップ麺1個こっきり、ということもあったそうです。もちろん、中央は緊急救援費とか特別に拠出しているのですが。あと、エイズ対策費を横領しておいしい思いをした幹部もいました。つかまっちゃいましたが。
福島香織さん
直々の返答、多謝です。
援助物資の横流し and/or 横領の常態化といい、中国政府の人的援助受け入れの融通の利かなさといい(北九州市の消防士精鋭部隊60余人が援助を申し出たのですが、断られました。『現場が混乱しているから』というのが理由だそうです。混乱してるからいくんだろ?アタマついてんの?)、傷んでいるのは末端の市民であることといい(政府の建物は頑丈にできてるようです)、北朝鮮を彷彿とさせますね、中国は。
社会主義国はダメだね、やっぱ。
国境無き医師団、とか赤十字とかは入れるのかな?
彼らの活躍を期待するしかない。
中国本土の救援隊で十分な気がする。人手が足りないわけでもないでしょう。
言葉の壁もあるし、自国の人が救助に当たったほうがいいでしょう。
救援がすぐ届かなかったのも道路とか交通の問題だと思うんだけど。
To testerさん
経験をつんだ震災レスキューのプロは中国にわずか200人あまり。がれきの下じきになっている人は2万5788人。エキスパートの人手は圧倒的にたりません。しかもタイムリミットはあすの午後2時半ごろです。震災レスキューはわずかなうめき声や生命反応をたよりにがれきの下から息のある人を優先的無事に救い出す高度な技術です。解放軍や武装警察に簡単にマネができるとは思いません。遺体を収容するだけなら彼らでもできるでしょうが。
To 福島さん
勝手ながら福島さんの今現在の最新の追加分をここで再度掲載させていただきますね。
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■CCTVによると、米国のボランティア心連心国際組織の数人が北川県に医療用品などをもって救援活動にいったようです。温家宝首相が徳陽に戻る途中にこのボランティアと合い、「中国人を代表して米国人と米国政府に感謝する」と謝意をのべました。どうやら、かってに現地入りする外国ボランティアまで排除するようなことはないようです。ちなみに、ジャーナリストビザなしで東京から来たカメラマンが取材することも黙認されているようです。そういう意味でオープンになってきている?ただし、役立つボランティアは現地当局と連携した組織力が不可欠なので、勝手に乗り込んでも、よほど慣れている人でないと、現地に迷惑がかかるだけかも。
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とのことです。
To 福島さん
>これを読むと(中略)ふとこの記者と一緒に被災地をめざしている気分になりました。
我々は福島さんのような方がいらっしゃるので非常に助かっています。頼もしい存在です。時には頭の中に膏薬を貼っていただきたいと思います。
to 福島様
震災レスキューのプロの話でしたか。
それならお越しいただいて、アドバイスなどをいただきたいものですが、日本のプロは日本の環境で救助する事を前提に訓練してた
だろうし、クレーンが足りないなどのニュースもあり、
重機などがないとなると、従来どおりの活動が展開できるか少し疑問です。
それと、
消防士や民間ボランティアレベルなら中国にもいっぱいいるから現地の人に任せても大丈夫ではないでしょうか。
シロート考えだけど、陸路が寸断されてるのなら、ありったけのヘリコプターや小型セスナを集めて、徹底的に熟練されたレスキュー部隊を多数投入する、というのが正しい解答なんじゃないの?
広い中国、豊富な物量の人民解放軍、ヘリぐらいいくらでも調達できそうなもんだがな。
レスキュー部隊にしたって、昨年の台風とかで災害救助作業のノウハウは蓄積されてるだろう?
それこそ「速度戦」「総突撃戦」だろうに。
それと、中国は中国民間人のボランティア活動、なんてのは認めてないのかね?
阪神淡路大震災のときは、自分の知り合いのお医者さんがボランティア・ドクターとして向かったが。
成都でデマが流れたそうですね。
デマはときに凶器になりますのでお気をつけください。
to 福島さん
あなたの記事を見て直感したのは、中国にいるのに、中国の文化、中国人を理解できていないお金持ちの外国人だなという印象を持ちました。
あなたは記者?か、なんだか知りませんが、四川で発生したM7.6地震は漢族とチベット族とどんな関係があるのかが分からない。漢族だから死んだ人が少ない、チベット族だから死んだ人が多いとか、まったくの妄想ではないでしょうか?中国にいるんだから、地震が発生した現場に行って、自分の目で、自分の体で中国人は今、何をやっているのかを確認してください。悪い記事は誰でも書ける。本当の事を言えるお金持ちな外国人が少ない。。。
中国人は人命よりメンツが大事とか書ける人の神経がわかりません。
中国人の命も命だと言う事を覚えてください。こんなにくだらない(事実に反する)記事を書くより、良心のある記者になって欲しいと心から願います。
福島様
こんにちは、お疲れ様です。
紫坪埔ダムの堤頂部の亀裂が、下方に伸びると危険が増すそうなのですが、その後の情報は伝えられているのでしょうか?
下流に三峡ダムがあるそうで、放流するとそちらにも負荷がかかりますね。三峡ダムについて、何かと取りざたされていたのを思い出し、改めてwiki検索して驚きました。
2006年8月、香港の中国人権情報センターは三年以内に三峡ダムが強い地震を引き起こす可能性があると発表した。また中国国務院の温家宝総理もこの件について憂慮しているとも添えられている。
これが、中国政府の素早い対応の一因になっているのかもしれませんね。事後の処理より事前の対策をしておいて欲しかった。日本も地震大国、明日はわが身かも、日本政府もダムの地震誘発について、再考していただきたい。
今となっては、中国政府の優秀さと能力を信じるしかない。ダム決壊等による上乗せ災害の危惧を、要らぬ心配と吹き飛ばす確たるものが見出せればと思います。
私が推測しているのは、中国政府はこの機会を逃さず、チベットでの虐殺の痕跡を隠してしまうことと、ついでに暴動に参加したものを消してしまって、地震に巻き込まれた事にしてしまおうとしているのではないかと言うことです。温家宝さんが現地している事の裏にはこういうこともあるのではないかと言うことです。
また、今回の地震に対する緊急援助は必要ないと思います。海外から送る救援物質の殆どは中国製と思われます。救援物資の生産能力も資金もたっぷりあるはずです。必要なのは災害用品だけです。災害用人体感知レーダーとか。
復興の時には援助もいいと思いますが、今は必要ないでしょう。
それよりもチベット暴動のあった地区を監視した方が良いと思います。
ボソッ
(・・・江沢民派は喜んでるのかな・・・)