■おちついて更新する間がなく、放置状態になっていました。それでもお運びくださる読者のみなさまありがとうございます。
■北朝鮮の「かまって音頭」がついに2度目の地下核実験にまで発展しており、日本としても座視していられない気分になって当然なのですが、実は意外にテンションの高まりが感じられない国会であります。ミサイル発射のときの方が自民党幹部らは怒りをストレートに表現していたような気がします。うーん、なぜ?やはり、米中には事前通知があったのに、日本は教えてもらえなかった。しかも米国経由でも連絡がなかった(あったけれど外相は知らなかった?)、というのがショックだったんでしょうか。それとも、ミサイル実験のあとに核実験をやるというのは、想定内のことで心の準備ができていた?
■幹事長や幹事長代理の会見でも、日本としては確認していない、北朝鮮側の発表によると、という前置きがあって、もし事実とすれば、許し難いことだ…、というようなまどろっこしい、おさえた表現を、実験からまる一日たっても使ったりしています。やはり、こういう状況になって国内で敵地攻撃論や、さては核武装論なんかがもりあがることのほうを警戒しているんでしょうか。確かに今の北朝鮮の暴れん坊ぶりを見ると、核武装反対派の平和主義者の私ですら、日本も核武装するぞ~、といって米中をあたふたさせてみたいものだ(でも、あとが怖い)、とちょっとは考えてしまいます。
■さて、経済危機、インフルエンザ、北の核と騒がしいなか、週末ネットインタビュー用に、山本幸三衆院議員にお話をうかがってきました。なんか、日米同盟だいじょうぶかよ~という気分になる話しでした。週末に、MSN、イザにアップする予定(未定)。
AP通信の英文記事では、米国は実験一時間前に北朝鮮から通告を受け、他の六ヶ国協議参加国に連絡したとの事です。ですから、日本にも事前連絡はあったと思われます。
To ysaki777さん
外相が無かったと思うとコメントしていたので、てっきり無かったのかと思いましたら、米国側は連絡したという。で官邸側に確認をもとめると、言葉をにごす。なぜ?いずれにしろ、日米だけでなく国内の連携もなんかゆるそうな印象が。
平和主義者の福島さんへ
実は私も平和主義者なのです。戦争には断固として反対します。そして核武装論者でもあります。「核武装平和主義者」と呼んでいただければうれしいです。平和を守るためには核武装が必要だと考えています。平和と核武装は両立します。
もう少し詳しくいいますと、近い将来、北朝鮮や中国からの武力侵攻があるだろうと予想しているわけですが、侵攻を跳ね返すだけの実力(=核による反撃力)を保有することで、侵攻をあきらめさせ、それによって平和を守ることができるという考え方です。
ところで、福島さんはいわゆる「9条教徒」でいらっしゃるのでしょうか?
「9条教徒」は9条があれば平和を守ることができると信じている人々ですが、福島さんが「9条教徒」ではないとしても同じことですが、いわゆる平和主義者は「どういう方法で、どんな手段によって、平和を守ろうとされているのか」ぜひお聞かせください。
9条教徒にとって「戦争」とは、日本が外国を侵略する戦争だけを意味しているようです。
一方、私ども「核武装平和主義者」にとって「戦争」とは、海外(具体的には中国と北朝鮮)からの武力侵略に対する自衛戦争を意味しています。
「戦争」の定義が異なるため、9条教徒と核武装平和主義者の議論がまったくかみあわなくなってしまうわけですが、福島さんにとって、戦争とは何を意味するのでしょうか?
そして、平和とは何でしょうか?
中国が核恫喝により日本を無条件降伏させ、属領とすることになれば、戦争は起きません。
その時、日本は平和を維持できたことになるのでしょうか?
奴隷の平和であっても平和は素敵なものでしょうか?
チベットのような民族浄化により日本民族が消滅するかもしれません。
チベットが問題である理由は、それが明日の日本の運命を象徴しているからなのです。
(続く)
なお、私がなぜ中国による武力侵攻を予想しているかといえば、その根拠は遅浩田氏(元中国国防長官、中国中央軍事委員会副委員長)のスピーチ原稿です。
http://jp.epochtimes.com/jp/2005/08/html/d82122.html
このスピーチが本物であり、最近になって再び中国で注目されているという記事を産経の伊藤記者が書いています。
中国から見れば、遅浩田のロジックは極めて合理的で説得力があるのだろうと思います。
中国の経済発展が続けば、やがて地球規模で資源・エネルギー・食糧の不足が起きるでしょう。先進国と中国の奪い合いになります。それは第三次世界大戦に発展するかもしれません。
中国にとって、子羊のように無防備な日本は最初の獲物として最適なのです。
To stopchinaさん
たとえば、自衛隊OBの核武装論者と議論しあうと、概ね私などは論破されることがおおいです。核は窮極の兵器で、通常兵器で防衛するよりよっぽど安上がりで、管理もお手軽でお得であり、艦上の配備であれば、専政攻撃をみとめなくとも、十分抑止力を発揮できるそうです。核武装論者の理屈は、真面目に聞いてみるとけっこう論理的です。だからこそ、北朝鮮も核をもとうとするし、パキスタンもイランも核を持つわけでしょう。まあ、核をもっていれば通常兵器はいらないというものではないでしょうからどのくらいお得でお手軽は、本当のところわかりませんけど。
核武装がいやだと思うのは、核兵器が嫌いであるという一点につきます。小さい頃から平和教育を受け、小学校の修学旅行に広島にいき、いかにおぞましい兵器であるかをしっかりすり込まれております。これを受け入れろと言われても、生理的に嫌。
どんな貧乏国も小国もこれを持てば一発逆転、大国も台頭に相手にできるスーパー兵器。戦争に美学があるとは思いませんが、そういう「お手軽」な武器にたよる、誰でもできる外交や防衛というのは、まったく暴力的で美しくない。
日本にそれ以外、手段があると、思えるうちは持ちたくないですね。世界で唯一、核を使わずに、国家の平和や安全を守るテクニックをどこまで維持できるか、やれるだけやってみてほしいと思っています。
たとえば経済力や技術力、情報力などを総合した外交や戦略で、日本の独立や平和を守れる自信が日本になくなったとき、そのときに日本は初めて核を持つのでしょう。もっともそんな自信を失った日本は私の目の黒いうちは見たくないですが。
北朝鮮はすでに自信を失い、国家崩壊の瀬戸際になっているからこそ、核保有を最後のカードとして勝負に出ている。でも勝つとはかぎりませんよね。核保有国となる前に国家が崩壊するかもしれません。そうさせるのは米国や中国かもしれませんが、私は日本は核を持つより、通常兵器を増やすより先に、そういう国際情報戦にコミットできるだけの諜報防諜戦力を磨くほうを先にしてほしいです。
To stopchinaさん
>To 福島香織 さん
>
>お返事ありがとうございます。
>
>>核武装がいやだと思うのは、核兵器が嫌いであるという一点につきます。・・・
>
>私も核兵器は嫌いです。でも他に日本の独立を守る手段は存在しない信じています。核兵器の前にはいかなる通常兵器も無力なのです。だからといって、通常兵器は不要というわけではありませんが。
>
>それはともかく、いわゆる平和主義者の主張は情緒的であり、合理的根拠がないということは理解できました。
>
>>たとえば経済力や技術力、情報力などを総合した外交や戦略で、日本の独立や平和を守れる自信が日本になくなったとき、そのときに日本は初めて核を持つのでしょう。・・・
>
>外交?
>日本の無能な外交官に期待されているわけですね(笑)。
>
>戦略?
>日本に一体どんな戦略があるのでしょうか?
>麻生首相の「自由と繁栄の弧」ですか(笑)?
>多少の助けにはなるかもしれませんが、中国の侵略を防ぐには圧倒的に無力ですよ。
>
>自力で核武装を実現するには数年を要するとされています。自信がなくなってからでは間に合わないでしょう。
>
>>もっともそんな自信を失った日本は私の目の黒いうちは見たくないですが。・・・
>
>私も見たくありません。というより、外交や戦略に頼ることで自信が生まれるというものではないと思いますが。
>日本の経済力や技術力は、中国の侵略を防止するための防波堤というよりは、侵略を誘発する「おいしいごちそう」ではないでしょうか。
>
>ところで、遅浩田のスピーチについて、福島さんはどのように評価されているのでしょうか?
>
ここで返事すると、自分できめた2回コメントルールがなし崩しになりそうなので、この件については改めてエントリーしましょう。とりあえず、2回超えた分は消します。
福島様
大多数の女性が持つ戦争や兵器への漠然とした嫌悪感というのが何となくわかる気がします。
ソ連が西ヨーロッパ左翼に言わしめた”Red is better than Dead”
今日本中で左翼勢力が画策している”無防備都市宣言”。
これらにも女性は弱そうですね。
福島様
「核武装は通常兵器による武装より安価」!
一部では真理ですが「使えない兵器に金をかけるほど不条理はない」という論点も成り立つわけで…私などは「核兵器なんていう不経済な兵器体系に金をかけるべきか?」と言う点に行き着きます。それに「核の管理は誰が行うのか?」これに対する答えを日本の政治systemが答えを出せるとも思えないので…
とはいえ「核カード」をちらつかせて中国政府に本気を出させるのには賛成ですけどね。中国政府は日本の核武装を一番嫌うでしょう。
福島記者
> おちついて更新する間がなく、放置状態になっていました…
まあ、その分雑誌”Will”でエエ感じの連載コラムも読める事だし…♪
> 核武装反対派の平和主義者の私ですら、日本も核武装するぞ~、といって米中をあたふたさせてみたいものだ(でも、あとが怖い)、とちょっとは考えて…
多くの日本人の感覚としてそういうものだろうな…と思います。 故に怖いのも事実なんだから平素から議論慣れしとかんと…というのは私の考え方。
で、横レスになりますが…
> 私は日本は核を持つより、通常兵器を増やすより先に、そういう国際情報戦にコミットできるだけの諜報防諜戦力を磨くほうを先にしてほしい…
福島記者の「美意識」には激しく同意します。 ハードウェアだけでは意味ないもんね♪
もっとも、既にその能力については北朝鮮にすら凌駕されている観がある故に、遠い道程である事もまた事実…マッチョイズムを貫き通すのも難しい現状か…
日本は米国の戦力をお陰で(いわゆる核の傘ってやつですかねぇ)膨大な軍事費
を使うことなく、戦後の復興ができたと思うのです。その米国の影響力が低下し
てきたことにより、安全保障というものは揺らいできているのではないかと思い
ます。米国自身も戦力の維持に限界を感じ、もうずっと以前から日本は自分で
武装せよと言っているように思います。しかし、米国の中でも日本に対する恐怖
は大きく、力を持たせるべきでないという意見も強いのではないかと思います。
本当に怖いのは中国ではなく、日本。というのは、この国は何を考えているのか
さっぱり分からない。(^^;) 諜報戦術としては、日本でも有数の佐藤氏を鈴木
氏とセットで葬ったのは大きな損害だと思うのですが、自虐自滅的なことをやっ
ている。佐藤氏の存在が公になったこと自体がヤバイのに、保身のためか切捨て
た。佐藤氏は武士なので、(でないかと思っている)国益のためには口が裂けて
も言えないことがあると言っている。この日本にまだこのような人物が存在して
いたことに驚きを覚える。まだその他にいるといいんだけど。
これからの諜報活動は佐藤氏の動きをチェックし追いかけると、かなりの事が
分かるかもしれない。しかし、危険な賭けになるかもしれない、と勝手に思っ
ている今日この頃です(^^;)
福島さんの卵の話から拝見しています。
①中国のソースコード開示問題は日本国内であまり話題にならなかったようですが日本政府は中国政府と水面下で交渉を続けているのでしょうかね。ちなみに、この問題は中国内で知られていません。中国人スタッフの意見は、日本だけが言っている問題ですとの事で会話にもなりませんでした。
②中国の大学(本科・専科)1900校に「日本人日本語教師」700人以上来ていると思われるが、中国の大学教授から「まともな教師が欲しい」と言われました。この話興味ありますか?
③スタッフが騒いでいました。2か月前です。赤ん坊のスープの話。作る手順が写真付き。しばらく食事ができませんでした。
福島さんは中国を卒業されたが、当方は何でも有りの中国で留年中です。
核兵器が実際に使用されたら・・・(でもそれはありえない、多分・・)
僕だって 誰だって厭でしょう
しかし
これから、我が国はこのままでいいの?
国家の構成要素(主権、領土、国民)を満たしていない
このままではいけないでしょう。
日米安保も、早晩有名無実化(現に米国は、中国と切るに切れない
関係になっている)した時、日本の摂るべき道は?
核保有の論議だけでもよいからやるべきです。
こういう事をいうと、「日本は唯一の被爆国として・・」となるのですが
日本は最初の被爆国であって、唯一の被爆国ではありません。その事実を、最近 高田純教授の本で知りました。かのシルクロードで、とんでもない事が起こっていたのです。本当に怖い、核のボタンを押し兼ねないのは、自国民?を平気で殺す支那なのです。
北朝鮮を 国家などと呼ばないで下さい。
将軍様の命令一過、麻薬を製造、偽札、他国の罪のない人を連れ去る
ならず者集団は国家などと言って欲しくありません