被災地から②心のケア

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■日本が思わぬところでお役にたっている状況を発見しました。21日付けの記事にもしましたが、成都医学院の「心のケア」の専門家のある女性が、日本留学経験があり日本語がわかるので、阪神大震災の心のケアに関するデータや論文をインターネットでひっぱって、現地で応用しているということです。この記事はネットに転載されていないので、ここで転載します。彼女の恩師が熊本大学の北村俊則教授なのですが、産経新聞は九州では出ていないのが残念。熊本大学の方が、もしこのブログをごらんになったら、教え子の陳孜さんは、今回の被災で、子供たちの心のケアで大奮闘されています、と北村教授にお伝えください。

以下転載:
■ 【成都(四川省)=福島香織】四川大地震で被災した子供たちの心の傷のケアに、日本留学経験のある専門家が奮闘している。四川省唯一の心のケア専門医療機関・四川省応用心理学研究センターを擁する成都医学院の応用心理学博士の陳孜さん(36)。


↑「起きたばかり?」と少年にやさしく尋ねる陳孜さん。彼は家族全員の安否が不明。元気のなさそうな少年に対して、元気ないね、とはいわない。がんばれ、なんていうのも、無理。お母さんは必ず生きているよ、なんて根拠のない希望もダメ。言葉を慎重に選ぶこの仕事は、人が想像するより精神力を消耗する。陳さん自身も「私もケアが必用」と冗談っぽくだが、訴えていた。

■同センターで唯一日本語がわかる陳さんはネットで阪神大震災の心理ケアのデータを集め同僚や教え子とともに、同学院が受け入れている被災中学生・教師ら120人余りのケアに当たっている。だが経験不足に悩んでおり「阪神大震災でケア経験のある専門家に指導してほしい」と訴えている。

■「何かしたいことある?」という陳さんの問いかけに「何もしたくない」と少年(15)は抑揚なく答えた。まったくの無表情。少年の家族は全員安否が不明だ。
 「18日ごろから心的外傷後ストレス障害(PTSD)症状を見せる生徒が急増しています。食事をとれない、言葉を全く発しない、表情がまったくない、などの症状です。夜に無意識に徘徊する子も。サポートしたくてもサポート拒否にあったり…」。陳さんは顔を曇らせる。

■軍の施設内にある同学院は建物が頑丈なこともあって震源地・?川県映秀鎮の生存者のうち中学生と教師が避難。ほとんどが家族の誰かを失っている。それだけに慎重なケアが必用だ。陳さんは熊本大学医学部の北村俊則教授の指導を受け五年余り臨床行動科学や心のケアを勉強。日本の台風犠牲者遺族の心のケアも実地で学んできたのち、昨年帰国し同学院に配属された。四川省に70人前後しかいない心のケアの数少ない専門家のうち唯一日本語がわかる。

■「中国でも1994年から心のケアの研究が本格化しています。しかし地震被災者のケアは他の災害とは全く違う。余震が続くため、恐怖が長引く。中国では震災被災者ケアの実践経験が少ないんです」。
 
一番参考になるのは阪神大震災のデータだといい、ネットで日本の専門家の論文やデータを捜しては現場で応用。「中国人は加油(がんばれ)とか希望という言葉が好きですが、これは逆効果というのも学びました」。

■同学院では、心のケアを学ぶ学生たちが震災被災者と被災体験を語りあう「緊急事態ストレス・デブリーフィング(CISD)」も週一回行っている。「生徒だけでなく、責任の重い教師も重症。また救援活動をする側の心のケアも必用」と心のケアの需要は高まるばかりだ。四川なまりが聞き取れない外地や外国の専門家が現地の心のケアに直接関与することは難しいが「症状や回復段階ににあわせたきめ細かいケアのあり方など、日本の経験を私たちに指導していただけたら」と話している。
(以上)

■陳さんの話をもう少し詳しく説明しよう。震源地(映秀鎮)を生き延びた中学生たちは、その4分の1が、PTSDの症状を示している。食事をとらない、表情がない、検査では異常がないのに体中がかゆい、痛いと訴える子供。話をきこうにも、こころ閉ざしてしまう子。避難所(学院)を脱走して家族を探しに行こうとする子供。

■陳さん「子供たちだけでなく、約20人いる教師のPTSDも重い。いえ、子供より重いかもしれない。なぜなら、事態の悲惨さを子供たちよりよく理解しているから。それに教師として責任の重さも違います」

■私も、陳さんと一緒に子供たちの様子を見せてもらった。
私「メディアが、子供たちに震災の体験をきいたり、話をさせたりするのは、悪い影響があるんですか?」
陳さん「地震直後は、恐怖の体験をぜんぶ吐きださせて、話させる方がいいんです。でも、その時期をすぎると、今度は話すことが、恐怖の記憶を蘇らせることになるので慎重さが必用です。というか、子供たち自身が話したがりません。そういうとき子供たちに必用なのは、無理にききだそうとせず、安全で安心できる場所を提供すること。子供たちに不安を与えるような取材はやめてもらいたいですね」

■この学院には、応用心理学を学ぶ学生が約100人いて、みな「心のケア」のエキスパートの卵。そういう学生たちが、子供たちの日常の世話にあたっている。

■陳さんは瀋陽出身。もともと内科医だった。大学時代に勉強した応用心理学の教科書が、熊本大学の北村教授の書いたものだったので、この教授について心理学を勉強したい、と思ったのが日本へ留学のきっかけ。2年半の語学勉強ののち、研究生時代をふくめ5年、熊本大学で臨床行動科学を学び、昨年、帰国。成都医学院に配属された。

■陳さん「臨床行動科学は、こころのケアとはちょっと違うんですが、熊本では水俣の台風災害の遺族の心のケアなども勉強しました。でも台風と地震はちがうんですよ」

■陳さんによると、中国でも心のケアの研究は1994年の新疆の学校火災の生存者が重いPTSDにかかった事件から、かなり進んでいるとのこと。しかし、火災や空難、海難、台風などの生存者と、地震の生存者に対する心のケアは相当違うのだそうだ。

■陳さん「地震の恐怖は長引くんです。台風は台風一過。でも地震は余震が続く。だから難しい。中国はこういった大震災の生存者ケアの経験がほとんどありません」

■しかも、地震災害の場合、軍、警察や消防、医療関係者など救援側の人間も長期にわたって厳しい緊張を強いられるのでケアが必用になってくる。
陳さん「私たち、心のケアの専門家も、ケアが必用。だから、お互いにケアしあっているんですけど」

■こういった状況で、陳さんは、大震災生存者のケア経験のある専門家の話がききたい、阪神大震災の心のケアのデータがもっとほしい、と訴えている。

■福島「もし、阪神大震災で心のケアに実際にあたった専門家が、成都医学院の専門家や学生さんに講義したりすれば、それは役に立つことですか?」
陳さん「そうなれば、ものすごくうれしいです。いちおう、ドイツの専門家とは交流があるんですが、今まで日本の専門家とはなかった。でも去年から日本語のわかる私がいるので、そういうことも可能だと思います」
福島「まあ、お医者さんや専門家はだいたい英語できるし、英語で交流できるでしょう」

■取材をおえて、子供たちの部屋から出ると、入り口のところで、年配の男女と、学院の学生がもめていた。年配の男女は、どうやら自分は映秀鎮の人間で、ここに保護されているある少年の親戚だから、連れて帰ると主張し、学生らは、身分証明書がなければ子供たちを連れて帰ることはできない、と抵抗しているもよう。

■陳さん「同じ村の人が、子供たちを連れ出そうとよくくるんです。でも、血縁関係であるという証明ができなければ、子供たちをつれてゆくことはできません。ここでは、悪い大人から子供を守る必用もあるんです」

■一人っ子政策が導入されている中国においては子供は宝。それは大事にされる、という面もあるが、金になる、売買対象になる可能性もあるということだ。被災した子供たちの安全で安心できる生活環境を守ることを並大抵ではなさそうだ。

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「被災地から②心のケア」への51件のフィードバック

  1. こんばんは
    中国でも一人っ子政策もあってか、子供の命の価値は高いようですね
    官製デモでなく、「反共産党」につながるようなデモが行われたと読売新聞で報道されました(TBさせていただきました)

  2.  中国における人身売買の状況については、これまで度々聞いておりましたので驚きません。しかし、今後被災地で売買される子供が出るというのは想像しておりませんでした、自分の読みの甘さを痛感させられます。
     被災地では今後疫病や野生化したペットによる襲撃が予想されるとの報道がありますが、福島さんがそのような被害に遭わずに生還されますことを切に願うものです。

  3. 福島様、
    こんばんは、ここ数日はMSNの記事の方で拝見させていただいておりましたが、お元気そうで何よりです。
    ブログの内容ほど詳細では無かったですが
    ”応用心理学博士、心のケアに奔走 「1・17」の経験教えて”
    という標題で、IZAの記事、拝見しましたよ。
    確かyahooトピから飛ばしたと思いますが・・・
    福島様の記事やブログには心があるので、大好きです。
    被災地では思わぬトラブルもあるかと存じますが、どうかお気をつけてくださいませ。

  4. 福島記者
    今日は成都ですか…震源から離れれば通信状況はあんまり問題ないのかな?
    なんかコメント書いてる最中に写真追加されてるし…陳さん聡明そうだなぁ…
    私> 「メディアが、子供たちに震災の体験をきいたり、話をさせたりするのは、悪い影響があるんですか?」
    陳さん> 「地震直後は、恐怖の体験をぜんぶ吐きださせて、話させる方がいいんです。 でも、その時期をすぎると、今度は話すことが、恐怖の記憶を蘇らせることになるので慎重さが必要です。というか、子供たちが地震をしゃべりたがりません。そういうとき子供たちに必要なのは安全で安心できる場所。子供たちに不安を与えるような取材はやめてもらいたいですね」
    う?ん、考えさせられる指摘ですね。
    こういう事例の場合は、被災者の子供達に喋りたい事だけをどんどん話して貰い、聞き役に徹する形が彼等の為に理想なのですかね。 どうか福島記者は慈母の心境で彼らに接してあげて下さい。 TVで流れる子供達の言動がなんか痛ましいもので…
    > 被災した子供たちの安全で安心できる生活環境を守ることを並大抵ではなさそうだ。
    生々しい事実だなぁ…せめて非常の時くらいこういう余計な配慮をせんでええようにならんものですかいな? 

  5. 福島さん、お疲れ様でした。お体にきをつけて頑張ってください。私はつい最近地震になってから福島さんの記事が好きになりました。とてもやさしく日本人女性らしい一面を感じており、並びあなたへの感謝の気持ちも沸いてきました。中国人民のことをご心配され、必死で取材し、被災者のための心遣い、本当にありがとうございました。

  6. 発生からもう日にちがたってしまった今からは、ご指摘のように精神的ケアの重要性が高まってくるのでしょうね。
    成都医学院に保護されている子供たちも専門家のもとで、ゆっくりと傷ついた心を癒してもらいたいです。
    また、そんな不安的な状態の人に(悪気があるとかないとかの幼稚な話ではなくて)傷口を広げるようなことをする人が接しないことも願います。
    阪神大震災の際の、家族を目の前で失って悲しみにくれている人に「今の心境は?」と聞いたり、なんとか雨露をしのぎ疲労困憊のなかやっと寝ようとしているところにライトを向け撮影するテレビ局、友達を失った小さな子供に「友達が死んだんだよ、死んじゃったんだよ」と泣くまで心無い言葉浴びせるレポーター・・・
    阪神大震災、新潟の震災などの経験をプラス面、マイナス面含め、うまく役に立てて欲しいです。

  7. 福島さん、
    いつもありがとうございます。
    私もカウンセリングを勉強しています。
    だから、この部分はすごくよくわかります。
    --------------------------------------------------—
    元気ないね、とはいわない。がんばれ、なんていうのも、無理。
    お母さんは必ず生きているよ、なんて根拠のない希望もダメ。
    言葉を慎重に選ぶこの仕事は、人が想像するより精神力を消耗する。
    --------------------------------------------------—
    強くなって欲しい。
    自己解決能力を高めて欲しい。
    そして生きていって欲しいです。
    陳さんもケアが必用です。

  8. To nakashixさん
    横から失礼します。
    >阪神大震災の際の、家族を目の前で失って悲しみにくれている人に「今の心境は?」と聞いたり、なんとか雨露をしのぎ疲労困憊のなかやっと寝ようとしているところにライトを向け撮影するテレビ局、友達を失った小さな子供に「友達が死んだんだよ、死んじゃったんだよ」と泣くまで心無い言葉浴びせるレポーター・・・
    あれ、最低でしたね。無茶苦茶ですよね、暴力ですよ。
    私自身は直接的な被害に遭わなかったので、心底の部分までは察することができません。ですが、今でも、そういう経験をした方の前で、軽率な発言はできないと感じている次第です。
    それとは別の話に脱線しますが、NHKでしたっけ、被災地ではとんでもない状況が現に引き続いている時に、「もしも東京で起きたらどうなるだろう?」という特番を組んで、1時間だか2時間だか「識者」とかいう人達の討論を放映したのは。
    あれ、関西エリアでも放送が流れていましたね。
    あんなものに時間を割くなら、もっと違う番組の設定の仕方があったでしょうに。
    番組の存在自体、とても腹立たしく、未だに許せません。
    被災地の人があれをみてしまった時、どういう気持ちになるか全然考慮されていなかったわけですから。


  9. 放送は阪神の震災のときの日本の放送のことですよ。
    勘違いされると困るので念のため。

  10. 初めまして、こんばんは。
    いつも記事、参考にさせていただいております。
    熊本大学の生徒ではありませんが、インターネッ
    トで検索してとりあえず表向きだけの北村先生
    のアドレスを見つけ、こちらの記事を案内させ
    ていただきました。
    現在は大学付属病院のこころの診療科にて科長
    を勤めていらっしゃるようです。
    <http://www2.kuh.kumamoto-u.ac.jp/kokoro/aisatu.htm>
    私の大学のアドレスから送ったのでスパムとは
    思われないとは思うのですが・・・。
    すみません、差し出がましいとは思ったのですが。
    両親を先の地震で失った留学生の友人がいるの
    で、他人事とは思えませんでした・・・。

  11. 福島記者、現地取材とその報告、ありがとうございます。御身大事に!
     さて本エントリー内容、貴紙でも読ませていただきました。
    わたしは神戸在住で阪神大震災の経験者ですが、私自身および家人には何の損傷もなく、安心したことを覚えています。
    しかし被災した人は多く、特に親を失った子供たちを引き取って「心のケア」をするハウスもあります。貴紙の阪神支局を通じて、その情報を得てお役に立つよう計らわれてはいかがでしょうか。
    この四川大震災の記事を読ませていただくごとに(TVを視るごとに)、中国当局の日本レスキュウ隊や医療隊に対する態度に心を痛めています。
    しかし被災した人々、亡くなられた人々に対しては、心からお見舞い申し上げます。
    陳さんに早く阪神大震災の経験が届きますように…。(蛇足:必用→必要?)

  12. もうお亡くなりになりましたが、元・神戸市西市民病院精神神経科医長の安克昌先生が、阪神大震災で実地のケアを指揮され、研究者としても優れた論文を発表されていたと記憶しています。
    市販されている著作としては「心の傷を癒すということ―神戸…365日」があります。
    当時、地震が落ち着いてからですが、カレーの炊き出しのボランティアで芦屋に行きました。知り合いには、3日目に現地入りして物資の振り分けの手伝いをしていた人もおり、関西では他人事ではありませんでした。
    安先生を知ったのはお亡くなってから別の論文を読んでからでしたが、とても温かい視点で人柄がしのばれる内容でした。
    参考になれば幸いです。

  13. To jess-kunさん
    >中国当局の日本レスキュウ隊や医療隊に対する態度に心を痛めています。
    失礼ですが、どういう態度に心を痛めているのですか?
    地元の需要と日本のレスキュー隊および医療隊が提供できる技能にずれがあるだけの話じゃないですか?
    それってそんなに痛ましい話?

  14. To tenyoufoodさん
    >チベット、チャン、漢、そして、宗教もさまざまな社会が、同じ被災地にいることは、どのようなトラブルが起きるかを知る、良い機会だ!
    すみませんが、それを知ってどうなさるつもりですか?
    他人の不幸を喜んでいるように見えますが、、

  15. To lenyさん
    >もうお亡くなりになりましたが、元・神戸市西市民病院精神神経科医長の安克昌先生が、阪神大震災で実地のケアを指揮され、研究者としても優れた論文を発表されていたと記憶しています。
    >市販されている著作としては「心の傷を癒すということ―神戸…365日」があります。
    >
    >当時、地震が落ち着いてからですが、カレーの炊き出しのボランティアで芦屋に行きました。知り合いには、3日目に現地入りして物資の振り分けの手伝いをしていた人もおり、関西では他人事ではありませんでした。
    >
    >安先生を知ったのはお亡くなってから別の論文を読んでからでしたが、とても温かい視点で人柄がしのばれる内容でした。
    >参考になれば幸いです。
    ーーーーーーーーー
    いい情報、ありがとうございます。
    読ませていただきます。

  16. To lenyさん
    陳さんに、この本もっているか聞いてみます。もっていなかったらプレゼントします。

  17. To 福島香織さん
    2ヶ月後のボランティアにいった自分でも結構影響を受けて引きずりました(いまでも2階部分がペシャンコになったマンションや川に崩落した橋、ブルーシートに被われた家屋が蘇ります)。
    福島さんご自身の心のケアも忘れないでくださいね。

  18. お久しぶりです、福島さん。写真の子はずいぶん大きいですね。10代後半でしょうか。個人的には子供というと10歳前後という印象ですが、確かに思春期の子が一番深い傷を心に負いそうですね。医療機関がセーフハウスになっているのも、現代中国の1側面を見た思いです。そういえば、養子の希望が殺到していると聞きます。一人っ子政策の影響で子供の処遇はまだしも保たれそうですね。とにかく、彼らが何とか新しい生活を始められればいいのですが…。
    個人的には心のケアで思い浮かべるのは高齢者でした。この問題も心の隅に置いておいていただけると幸いです。
    こういう震災後の問題にたいする対処の人脈を持っているのは誰なんでしょう?私は、例えば神戸市の現・元市役所職員の方かな、と思うんですが、政府はどう考えているんでしょうね?検討くらいはしていると思うんですが。
    ともあれ、しっかり休息を取ってください。体を(心も)こわさぬように

  19. To izaihouさん
    >http://www.lung-ta.org/testimony/bagdo.html
    >チベットで逮捕&拷問を受けたチベット僧達の証言集
    >
    >この人々にも、心のケアを。
    ーーーーーーーーーーーーー
    当時チベットにいたイギリスの記者もいました。
    読んでほしい。
    中国語がわからなかったら、英語ぐらいは大丈夫よね。
    日本語だけでしたら、どうやって世界のことを客観で見れるのであろう。
    http://www.mitbbs.com/pc/pccon.php?id=2306&nid=33879

  20. To 福島さん
    現地取材ご苦労さまでした。
    最近の地震関連記事は「感動」と一言、報道は統制された感じもあります。
    ・おから工事で子供を失った親達、市政府への訴訟(構え)、後続がありますでしょうか。
    >>行政、立法、司法、三権分離しない。。。
    ・被災者への救援はちゃんと届いたでしょうか。
    ・アバチャン族チベット族自治州は震源地だが、山上の少数民族達、ニュースが少なく、状況はどうなるでしょうか。
    四川盆地に湿度が高く、お体に気をつけて取材頑張ってください。

  21. To fudan82jpさん
    不安なくらい、チベット族の被災に関する情報が少ないのです。病院には全省の入院者の名前がはりだしてあります。それでチベット族らしい名前をさがすのですが、見つからない。まさかチベット族が入院していない?それとも山間部なので、まだ病院に搬送されていない?武詞侯近くのチベット人居住区でチベット族の被災者を捜してみましたが、まだ見つけていません。私の友人の作家には、?川県在住のチベット族の友人がいて、その安否を確かめようと躍起になっているようなのですが、やはり連絡が途絶えたままです。

  22. 〉福島さん
    見あたらない件については
    もともと県内在住のチベット人の方が少ないということではないのですか?
    あとはその方たちの住居の大半が山間部という地理条件や地震後のあらゆる混乱が影響していることも考えられませんかね?

  23. 入院している患者にチベット族の名前がない?
    チベット族を、治療対象にしないように中国共産党が指導しているのでは?
    地震を奇貨として民族浄化を進めている可能性が大かと。

  24. 話がずれてすみませんが、中国の友人からの面白い話です。日本人の印象はメタボばっかりなのに、この前レスキュー隊は団長を除いてなぜみんなイケメンばっかり?という質問ですが、どう答えたらいい?

  25. To 福島香織さん
    関東大震災当時、朝鮮・中国出身者や社会主義者が虐殺されたことを思い出してゾッとしました。
    民間での流言に乗じて、内務省・警察関係者が関与していたり、当時の新聞が確かめもせずに記事にした「朝鮮人暴動」のデマで民間自警団までが虐殺に参加しています。
    似たような状況が起こらないように、海外の記者とともにあらかじめ警戒するよう取り上げる事は出来ないのでしょうか?
    もう既に起こってしまっているのでしょうか?

  26. 今回の?川大地震で、大きな被害を受けた場所は、日本でも報道されていますが、震源地の?川県を西端とし、ここから長さ300kmにもおよぶという東北に伸びる断層上に位置する、都江堰市(成都市管)・彭州市(同)・安県(綿陽市管轄)・北山県(同)・青山県(広元市管轄)などです。
    ?川県はアバチベット族?族自治州に属しますが、自治州内ではもっとも南に位置し、南は都江堰市です。この県の北に茂県・西に理県があり、両県とも?族が多数居住しています。理県桃坪の?族村の石塔(日本の特別史跡相当の指定地)などは損傷を受けています。本地震の被害を被った自治州内の3県はチベット族ではなく、基本的に?族の居住地です。チベット族が居住するのはそれより北の松番県以北、西の小金県以西(これより西は現在でも外国人の立ち入りは停止されています)です。もちろん3県にチベット族が皆無とはいえませんが、ごくごく少数といえます。
    北川?族自治県とあるように、ここは?族が居住しています。それに、壊滅した県城より奥の山間部にはチベット族?族郷がいくつも存在するように、チベット族が本県に居住しています。これらの中には交通その他の危険(特に山崩れによる人造湖)で救援体制が不十分なところがあるかと察せられます。
    青山県は回族郷が幾つかあります。
    いずれの県ももちろん最大多数は漢族です。
    このように、被災地にはいろいろな少数民族が居住していますが、彼らに救援の手が伸びていないというわけではありません。地元テレビの報道などでも、山間の集落へ徒歩で行く救援隊に同行取材する映像などが流れ、この中には少数民族も見ることが出来ます。
    ともかく、彼ら少数民族の多くは山間部の極めて条件の悪いところに居住しておられる方が多いのです。それだけ救援が難しいのです。
    (在成都)

  27. 昨夜、陳さんの記事を熊本大学国際課に転送しました。
    今朝、国際課留学生担当の方から返信がありました。
    この情報を北村先生をはじめ、関係者に伝えてくださるとのことです。
    また、熊本大学に留学中の中国からの学生にも知らせるとありました。
    取り急ぎ、報告まで。

  28. To tenyoufoodさん
    ? 
    民族浄化と反政府的な活動家の抹殺が、天災に乗じて行われていないかが心配です。
    と言う意味の文章を書いたつもりです。

  29. >福島さん
    子供病院での子供への取材。
    野口記者は野口記者なりに仕事を全うしたかったのでしょうが、今後は子供への取材は控えた方がよいのではないかと、思いました。

  30. >民族別の、
    >集落の位置や人口構成を現地政府は把握しているはずだが、PLAはヘリでそれらの地区へ、救援物資を投下したり救助隊を運んでいるのでしょうか?
    もちろん、地元の県人民氏府には県内部の地理・集落・民族・人口などの基礎資料はあります。しかし、今回の地震で、北川県や?川県などでは県城自体がむごい被害を受け、それらの詳細な資料を活用できる状態ではありません。
    救援物資や被災者の救出に全力でへりを活用しているのは当然です。それでも、被災地が広大すぎ、またへり活用すら困難さを伴う山岳地区もあり、全ての地区にへりが行ける状況ではありません。日本の災害でもそうですが、より多くの被災者がいる地区がどうしても優先されます。
    解放軍を主体とした救援隊は全ての集落に入り、連絡を付けようとしています。ほぼ全集落と連絡が付いたようです。このため、道路が山崩れなどで寸断通行不能故、道なき山越えで集落に入っています。この際、一人一人の救援隊員は30~60kmの物資を担いで徒歩で行動しているのです。
    >漢族ばかり救援された、
    >と彼らが言っても、それは「ひがみ」でも「的外れ」でもない、当然の感情だ。
    >元々、
    >漢族と係わりが薄ければ、そんな感情も(お互いに)生まれないが。
    これは現地の日常の実態を知らない海外からの憶測です。奥地の集落にいる少数民族でも日常生活で漢族と関わっていないわけではありません。アバ自治省西部地区のチベット文化圏のチベット族と異なり、?族や北川県のチベット族が漢族と疎遠なわけでなく、むしろかなり混合の生活を営んでいます。テレビの映像からも救出された?族の姿はうかがえます。
    付け加えますが、成都市在住と思われるチベット僧複数が漢族と楽しそうに成都伊勢丹「とんかつ和幸」で食事をするのを見かけました。
    (在成都)

  31. to tenyoufoodさん
    とても筆不精とは思えません。
    ぜひご自分でブログを作ってみては如何でしょうか。
    私事で本当に恐縮なのですが、福島さんの記事に対するコメント欄が日々膨大になって、tenyoufoodさんの書かれているコメントを探すのは中々大変です…ご検討頂けたら幸いです。
    レスを返す方々も読みやすいのではないかと思います。
    生意気を言ってすみません。失礼致します。

  32. こういった状況で、陳さんは、大震災生存者のケア経験のある専門家の話がききたい、阪神大震災の心のケアのデータがもっとほしい、と訴えている。
    これ、言わんとしてることは判るのだけど、もしデータが存在するとしたらどんな形であるんだろう?
    臨床カウンセリングの世界はただでさえいろんな「派」にわかれてるのに、それに薬物併用したかしてないかとかでも予後とか結果は変わってくるだろうし。
    こうするとよかった、こう対応するのはよくない結果となった、という実際的なノウハウが欲しいんだろうけど。
    台湾人の臨床カウンセラーや精神科医がボランティアで現地入りすればいいんじゃないかな。台湾人なら北京語ほぼ完璧に話せるから。

  33. To lenyさん
    >民族浄化と反政府的な活動家の抹殺が、天災に乗じて行われていないかが心配です。
    >と言う意味の文章を書いたつもりです。
    ----------------------------------------------------------------------------
    ノンフィクション作家の工藤美代子氏が「関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実」という題で
    雑誌「SAPIO」に連載をはじめ、実態を調査し連載しています。
    朝鮮人暴動が横浜からおこり、それには実名で目撃談があり、それによると、
    横浜において朝鮮人約2000人が白昼略奪、暴行、強姦をおこない、
    東京市と違い軍隊の出動もないので監獄囚人全部を解放し掃討にあたらしめ、大戦闘となった
    とあります。
    「虐殺」人数にも大きく分けて吉野作造説、上海の臨時政府機関紙説、謀略宣伝によるもの等あり
    人数もばらばらです。連載でそれぞれ検証されることと思います。
    例えば、上海の臨時政府機関紙説の6400人説だと東京・横浜に朝鮮人が1万人いたなかで
    震災でなくなった朝鮮人はいないことになります。
    また、連載には記述していませんが、戦争直後に日本の法のおよばない第三国人となった朝鮮人による
    略奪・暴行・武装化はご存じのことと思います。アメリカ占領軍は鎮圧のため戦闘しています。
    「民族浄化と反政府的な活動家の抹殺」の例として関東大震災を取り上げるのはやめていただきたい。
    「虐殺」人数も社会主義者や中国からだされたもので客観な検証が必要だからです。

  34. To hide608さん
    参考にさせていただきますが、当時の報道管制後の各新聞社の記事や、内務省・警察の通達文書など、いろいろな資料も目を通されると良いのでは?警察署を襲ってまで保護されていた人たちを虐殺し、軍隊に鎮圧された群馬や埼玉の自警団の例もあります。
    いろいろな立場の人がさまざまな情報をもとに自分の考え方を発表しています。自分と反対の立場の人の提供する情報も充分に吟味してみて下さい。
    あと、敗戦後の朝鮮系の暴徒による略奪・暴行があったから、関東大震災当時もやったに違いない、と言う論法はおかしなものですよ。

  35. To lenyさん
    ご指摘の点、参考にさせていただきます。
    また、戦争直後に朝鮮系の暴動があったから関東大震災当時でもあったという論理ではなく、多くの証言から関東大震災で朝鮮系の暴動があったということであり、
    戦争直後の警察の治安維持がおよばない状況でまた発生したということです。

  36. to tenyoufoodさん
    さしあたって、
    必要な治療は、心より身体ではないですか?
    そりゃそうです。
    ただ、「身体のキズ」は痛いし、外から見てケガしてるな、とわかるので治療の対象になり易いですが、「こころのキズ」は、外から見えないし、どこまで治ったのかが判りづらい・・・
    そしてソレはその人の一生を変えてしまう。
    カウンセラーや精神科医は、粘り強くケアや治療を続ける必要がある。それがうまくいかないと、被災者は廃人にすらなり得るし、「生きる意味」を見失って自殺するかもしれない。

  37. 福嶋 様 疲れが出てませんか?
    陳さん 活躍期待してます。
    心理学・カウンセリング 大切な役目だと考えます。
    何か出来る事をしたいけど何が出来るのかなって思います。
    今 日本のコンビニ他色んな所で募金活動してます。
    ボランテアも中国は遠い国だし支援はお金・物資だけではなく
    今の医療協力や色んな事あります。
    中国も今 良い所・悪い所 見直せる場面と私は思います。
    被害者の心理的・金銭的なバックアップ 協力したいです。

  38. 共産党の歴史を振り返れば、侵略、残忍暴虐な粛清と殺戮の繰り返し。
    命の重みなんて感じない人達の集団ですよ。  
    「震災による精神的ダメージを受けている子供」
     お涙頂戴劇にはもってこいの材料ですね。
    同時期にチベットでは、僧侶が射殺されているんですよ。
    目前で展開される殺戮現場と震災現場。
    非常な殺戮現場の生き証人の精神状態がいかほどのものか、どれほど重症か想像できないんでしょうか?
    何故同時にこちらも記事にしないんですかね。理解に苦しみます。  
    震災を美化しようとしている共産党の罠に引っかかっちゃっているようです。

  39. To inngaouhouさん
    >共産党の歴史を振り返れば、侵略、残忍暴虐な粛清と殺戮の繰り返し。
    >命の重みなんて感じない人達の集団ですよ。  
    >
    >「震災による精神的ダメージを受けている子供」
    > お涙頂戴劇にはもってこいの材料ですね。
    >同時期にチベットでは、僧侶が射殺されているんですよ。
    >
    >目前で展開される殺戮現場と震災現場。
    >
    >非常な殺戮現場の生き証人の精神状態がいかほどのものか、どれほど重症か想像できないんでしょうか?
    >何故同時にこちらも記事にしないんですかね。理解に苦しみます。  
    >
    >震災を美化しようとしている共産党の罠に引っかかっちゃっているようです。
    ーーーーーーー
    アホか、返事いらない。

  40. To f4phantomさん
    >入院している患者にチベット族の名前がない?
    >チベット族を、治療対象にしないように中国共産党が指導しているのでは?
    >地震を奇貨として民族浄化を進めている可能性が大かと。
    民族浄化まではいくらなんでもやりたくても、そのよゆうはないのでは?
    漢族最優先、の指示は出してると思いますけど、 つまり 他民族後回し。

  41. >関東大震災当時、朝鮮・中国出身者や社会主義者が虐殺されたことを思い出してゾッとしました。
    >民間での流言に乗じて、内務省・警察関係者が関与していたり、当時の新聞が確かめもせずに記事にした「朝鮮人暴動」のデマで民間自警団までが虐殺に参加しています。
    四川大地震を扱った記事を載せているブログのコメント欄にまで、こういうのが湧いてくるとは……ゾッとしました。
    「朝鮮人暴動」はデマでしたか?
    そーでしたか(棒
    >あと、敗戦後の朝鮮系の暴徒による略奪・暴行があったから、関東大震災当時もやったに違いない、と言う論法はおかしなものですよ。
    関東大震災以前から朝鮮人(そのほとんどが密入国者)は犯罪率の高いグループでした。家賃踏み倒した挙句、わざと問題行為を起こして立退き料をせしめるなど朝飯前。そして第二次大戦後の悪逆非道。彼らが関東大震災のときだけ無害で模範的な市民だったと推論するのも、おかしなものですよ。
    返信ご無用

  42. >お涙頂戴劇
    共産党を非難してるようだが、
    こういう人道的な記事に拒否反応を示す人こそ尋常ではない。

  43. To testerさん
    >>お涙頂戴劇
    >共産党を非難してるようだが、
    >こういう人道的な記事に拒否反応を示す人こそ尋常ではない。
    ーーーーーー
    私もそう思う。
    心ないことをいうのをやめてください。

  44. 四川地震の義援金が国内外から集まっているから、中国政府は懐が暖かい!
    ミャンマーに10億円寄付…「恩を売る」になりそう。

  45. こんにちは。
    私の友人の友人が被災地でボランティアしているという話を聞いています。
    中国の方です。
    話を聞いていると本当にひどいみたいで…。
    少しでも早く復興することを祈るばかりです。
    もう一つ、友人から日本にありがとうと伝えてほしいと言われました。
    友人やその周囲からも感謝されているとのこと。
    福島さんのような在中の方にぜひお伝えしたくコメントしました。
    お体に気をつけてくださいね。

  46. はじめまして、
    25日付け各国医療支援チームの比較記事を読ませていただきました。記事は露独伊の医療支援体制を特徴的に説明した後、被災地のニーズを「長期にわたって病院機能が肩代わりできる設備と運営能力」だと分析した上で、日本は事前の打ち合わせが不足していると指摘してらっしゃる点、わかり易く説得力のある記事でした。でも、用意周到なロシアの施設になんで21人しか入院患者がいないんだろ?と、ちょっと気になりました。
    ところで、最近の地震報道も、漸く被害者の救出から被災者の救済、復興計画へと焦点が移って来たように見えます。
    そこで、当局が週末発表した3年の復興期間は、インフレか経済減速かいずれか(または両方)が予想されてる中で始るのですから、経済困難が被災者の方々の生活に与える影響とか、出だし20万を越えるボランティアとその後の活動に与える影響等、いろいろ思いを巡らせるためにも17日付け没原稿のフォローアップ情報、厚かましくもお願いしたいと思います。 
    現地の生産設備とかインフラの現状、世界最大の米生産国の8.1%の耕作地がどういう常態化とか、世界豚生産の1/2を食す中国人の豚さん達は無事かとか云うアグフレーショん関連。また、6月中にほぼ全部の仮設住宅を提供する予定だそうですが、まだテントが2.6百万不足してたり、援助物資がスーパーに横流しされたり等など、コラプションに対する被災者の方々のフラストレーション如何ばかりかとか。 
    勝手なことばかり言いました。どうぞお気を悪くなさらないで下さいね。今後とも福島様独自の支店での記事を期待しております。それでは、暮々もお達者で。

  47. To tenyoufood さん
    私は人間という生き物は病気や災害に面した時に
    優先順位が変わるものだと考えております。
    色んな劇を見なくとも。
    中国からミャンマーへの義捐金を問題視されているようですが
    社交辞令の意味でも送るべきではないでしょうか。
    北朝鮮でさえ、国交はないのに。神戸大震災の時は
    いくらか日本に義捐金をおくりました。

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