■ホワイトデー・イブの13日、女性記者たちが、官邸でおこなわれた昼ぶら(昼のぶら下がり取材)のときに、麻生首相からホワイトデーのプレゼントとして、白いICレコーダー(4100円)と自筆の手紙(コピー)をもらったそうだ。2月13日のバレンタインデー・イブに女性記者有志がチョコと寄せ書きを贈ったのだが、そのお礼。ちなみに福島はこの有志メンバーには入ってません。2月13日は夜勤だったので、チョコを渡した2月13日の夜ぶら(夜のぶら下がり取材)にはいなかったのだ。残念!ICレコーダーはともかく、私も首相自筆の手紙欲しかったよ。
■しかし、ホワイトデーの返礼はバレンタインデーの何倍、とかいう暗黙の掟は、官邸でも生きていた。人数分(8人)とそれぞれにコピーとはいえ自筆の手紙をそえての返礼とは、麻生さん、なんともマメな人である。ちょっと印象的だったのは、ホワイトデーのプレゼントを代表の民放女性記者に手渡したとき、深々とおじぎをしたのだった。そのおじぎの仕方が、いかにも、よい家庭教育を受けた人のそれだったので、ああ、この人、やっぱり育ちがいいんだ、と思ったのだった。
■よく秘書官が、首相は国会のトイレの洗面台を使い終わったとき、大理石に飛び散った水をきちんとペーパータオルで拭くとか、ゴルフするとき絶対ボールにさわらないとか(ゴルフは紳士のスポーツで、ボールにさわっちゃいけないのがマナーらしい。だが日本人の仲間うちのコンペではボールがへんなところに落ちたら、手でもって少し位置をずらしたりするんだという)、そういう逸話を語って、首相がいかに礼儀、マナーを重んじる人間であるかを強調するのだが、あながちそれは、秘書官の身びいきではないらしい。
■さて、なぜホワイトデーの返礼がICレコーダーだったのか。聞くところによれば「総理の発言にはオフレコはないというメッセージがこめられている」そうだ。さきの「自民党側には捜査が及ばない」というオフレコ懇談会の高官発言が問題になったことを踏まえて、私の発言にはオフはない、堂々と発言するからちゃんと間違えず記録してくれ、という意味なのかなあ、と勝手に推測。
■閑話休題。例のオフレコの高官発言が、オフレコにも関わらず、早々に漆間巌官房副長官の発言であることが暴露され、高官のオフレコ発言の取扱いについて、番記者の間ですくなからず波紋が広がった。実は私は漆間番。ただ問題の発言があった5日のオフレコ懇談は、イチロー番(小沢番)に引っ張り出されていたので出席していない。だから、私自身、この問題でとやかくいう権利はないかもと思いつつ、それでもいろいろ背景を知ると、ちょっと漆間さんを擁護したい気持ちがむくむくおきたので、覚え書きついでに雑談エントリー。
■月~木に夕方に官邸内で行われる漆間副長官のオフ懇は、俗にいう「筋懇」といわれるもので、何々筋によると、というふうに匿名で引用してOKという暗黙の了解のもとで話される。このクオートの仕方は、官房長官、官房副長官→政府高官、秘書官→首相周辺などとパターンがほぼ決まっており、政府高官によると、といえば官房長官か3人の副長官のうちの誰か、ということになり、政府のナカの人や議員ら関係者は、誰の発言かほぼ確定できる仕組みになっている。最近はめったに使わないが、官房長官→政府首脳というパターンもある。これって、一人しかいないから、ぜんぜん匿名ではないが。
■どちらにしろ、オフ懇といえど、オフにあらず、というのが私の率直な感想。だって、何時にどこそこで懇談会します、って掲示板に張り出すオフ懇なんて、オフになりようがない。だったら、オフ懇なんていわずに、きっちり記録とった発言にすればいい。そもそも、高位の公職にある人間が各社そろった場で発言してオフもくそもないだろう、というのが私の本音。だが、官邸の伝統からいうと、そうもいかないらしい。
■私は、オフレコというのは、書かないことが前提だとずっと思っていた。で、政治部のオフレコは書いていい、とあとで教えてもらった。なら匿名取材と同じかと思っていたのだが、どうも匿名取材とも違うみたいだ。匿名取材とは、立場を離れて人間対人間として本音を語ってもらう、その代りに匿名にして、その発言によって発言者にかかる不利益を避ける。だから、匿名取材にはニュースソースを守るという責任が記者にかかっている。この記者ならその責任を果たしてくれる、という信頼が取材相手との間に醸成されたときでないと、匿名取材はありえない。でなくちゃ、本当の話なんて、誰も怖くていえない。また、記者の方もウソの発言で振り回される可能性がある。
■したがって、代打ち(番記者以外のかわりの記者)も出席でき、なおかつ問題発言したら、すぐ発言者がわかるかっこうで直後に報じてしまう、この「筋懇」といわれるオフレコ懇談というのは、オフでもなく匿名取材でもない。だから、核心の話などでないのが普通である。いわば雑談の延長、誰もが知っている話プラスちょっとしたサービストーク、理解を深めるバックグラウンドブリーフィングが主流だ。あるいは、お互い記録をとっていないことをよいことに、少々の放言、あるいは、とばし記事を黙認できる、双方にとってこずるい取材・リークの場かもしれない。
■オフ懇をする議員や高官の中には、オフ発言で記事に出ることを想定して発言する人もいるそうだ。その発言が問題になっても、双方に記録がないことを理由に、記者側が発言を誤解したり聞き間違ったと突っぱねることができる。記者の方も、なにげない一言や言い間違いをとらえて、牽強付会して伝えたとしても、それが誤解、誤報だと証明できる記録もないわけだ。双方にとって、そういうメリットがあるから、一見意味のないように思えるオフ懇というものが、えんえんと存続するのかもしれない。
■しかし、漆間副長官の場合、そういう政治部的なオフ懇リークをするタイプなのかな。そもそも、発言が問題になったとき政治部のオフ懇ルールというものを改めて説明されて、「完オフというものもあるんですね~。そういうルールは社会部(記者の取材を受けたとき)にはありませんでしたから」と驚いていた。ちなみに完オフ(完全オフレコ)というのは、発言の内容自体はソースを示さずに書いていいことになっている。
■漆間さんは、前警察庁長官。警察では、旧ソ連とか北朝鮮とか手ごわい相手の情報戦の最前線に長くにいた人だけに、オフであろうとオンであろうと肝心なことは人に話さないというのが、私の印象。(たんに私が付き合いが浅いからかもしれないが)いつも核心におよぶ話は「そういうインテリジェンス(諜報・防諜)にかかわる話は一切いえません」とそっけない答えだ。まあ、そういう話は家族にも言わないんだから、付き合い数カ月の記者にいうわけないか。だから、実は漆間副長官からの情報で、大きな抜かれ記事はない、という安心感がこれまでにはあった。
■それでも、私が時間の許す限りオフ懇にでるのは、いつかの本当の匿名取材ができるように、人間関係を醸成する場であると考えるからだ。雑談をしながら、人間同士だから、いつか信頼関係ができるだろう、重要な話に答えてもらえるチャンスもあるだろう、と期待する。でも、そういう本当の話を聞いた時、記者は絶対ソースを守る努力をする。たとえ誰かがあれは漆間副長官の発言だろう、と問い詰めても、記者は知らぬ存ぜぬ貫く。そういうのが、本来の匿名取材というものだろう。政治部のオフ懇というのは、だからいわゆる匿名取材ルールとも違うし、やはり独特のものである。
■さて、漆間懇談の例の発言だが、あれは本当にそんなに問題発言だったのだろうか。現場にいた記者にあとで聞くと、どうも、そうじゃない気がする。私が出席していない懇談の場の出来事なので、なんともいいがたいが。
■5日夜、共同通信がこの発言をニュースとして流したのを受けて、同僚が他社から確認のためにもらったメモをみたら、「自民党に及ぶことは絶対ない。額が違う」と漆間副長官の発言として書かれていた。
■本当にこの発言をそのまま言ったのなら、高官のオフ懇発言としては失言、だろうが、翌日に各社の漆間番からよくよく話をつきあわせてみると、「『絶対』っていってないような」「漆間さんの性格だと絶対なんていわないんじゃない?」「いや絶対という言葉は記憶にのこっている」「別の発言のところで絶対っていったのが、交じったのでは」「自民党といったのは質問のなかで」「こっちにはこないと思いますよ、とかいう言い方だったか」…と記者の方も記憶があやふや。
■共同が記事を流したから、あわてて記憶を掘り起こした、という社もあるようだ。おそらく、私が懇談会に出席しても気にもとめなかったかもしれない。で、共同の配信記事をみて、デスクかキャップにいわれて、あわてるんだろうな。
■ただその現場でも、「検察からの情報をもとにしての発言ではない」という感触は多くの社が共有していて、漆間さんの性格上、情報を持っていれば、その話題は「それは知っている知っていないふくめていえません」「インテリジェンスですから」と話題を打ち切ってしまうだろうと、私も思う。
■具体的な情報はもっていなくても、前警察庁長官としては、こういう捜査のやり方は知っている。だから、常識、あるいは一般論として、たとえば「二階さんもあぶないんじゃないですかぁ?」ときけば、「それは大丈夫なんじゃないですかぁ。違法性の認識の立証って難しいんですよ。請求書みたなものあっても難しいですよ」と答えるような、そういう雑談風のヤリトリはあったかと思う。失言といえば失言だが、それをもとに、国策捜査だとかいえる類のものではないと思うよ、私がそのオフ懇出ていないから負け惜しみいうわけではなくて。
■この高官発言のおかげで、いまや漆間巌の名前が記事にふくまれていれば、他の新聞が先に報道した記事の焼き直しであっても一面の左肩にのってしまうくらいの時の人となってしまった。週刊誌なんかをよむと、漆間さん、すごい陰謀家に見えるな。いや、そりゃロシア、北朝鮮相手に諜報戦やってきた人なんだから、見た目は人当りのよい柔和なおじいさん(首相よりは若いけど)でも実はすごい策略家なんだろう。だが漆間さんはともかく、夫人の中傷まで週刊誌に掲載されて、夫人の人柄を知る者としては気の毒でしかたがない。
■警察庁長官から官房副長官への異例の抜擢。あいつがいなければ、おれがあのポストに、なんて思う人はいくらでもいるし、結構、ねたまれるポジション? 高官問題発言がでたとき、「辞任すればいい」と言っている人が与党内にも官邸内にもいたことに、私は正直、恐れをなした。そういう背景も、漆間批判記事の扱いの大きさに関係しているかも。
■民主党サイドには、問題の漆間懇に出席した記者リストとかも流れていて、オフ懇の秘密録音があるという噂をもとに、そのICレコーダーのありかを探しているらしい?自宅の懇談での夫人の立ち場とか、オフ懇の記者リストだとか、番記者でしか知りえない情報が週刊誌や野党側に流れているとなると、番記者も心穏やかではない。番記者同士で、「私たちが上にあげたメモを週刊誌とか野党議員に売っている人が同僚や上司にいるってことだよね」「某社に一か月60万円くらいで、官邸内のオフ懇メモのすべてを民主党議員に譲渡する契約をしていた人がいたらしい」とかいう噂話もでて、いやあ、政治部って本当にいやな世界なんだね。
■個人的には、漆間さんのような北朝鮮やロシアの手ごわさを肌で知っている人間が政府の中枢にいることは、一国民としては心強いと思っている。韓国が李明博政権になって、拉致問題については、これまで封印されてきた韓国在住の脱北者からの情報提供も増えるだろうし、北朝鮮も政権交代が近付きつつあるせいか、ミサイルぶちあげるといってみたり、緊張感がただよう。ひょっとしたら何かが動くかもしれない。そういう中で漆間さんが抜擢されたのは、麻生政権が対北朝鮮政策について慎重に考えているからだと勝手に解釈している。
■だから、オフの懇談のいわば双方わざと曖昧なところ残して発言や報道の責任をぼんやり回避するような場からでた記事を理由に、議員宿舎に女性を一晩泊らせても辞職しなくていい程度の副長官職を更迭されたとしたら、それこそ国益に反するんじゃないか。西松建設の不正献金問題により小沢代表が辞任しようが続投しようが、正直、そんなに国民生活に打撃になる気がしないけれど、政府が北朝鮮情勢の分析を誤れば、国民の生命と財産の安全を確実に脅かすことになる。
■オフ懇を通じて、番記者が政府高官と信頼関係築こうとするのは、本来、そういう重大局面での情報収集、情報確認をより素早く行うためで、いわゆる政局ゲームに興じるのは二の次でいいんじゃないか。
■というわけで、まだまだ政治部のいろんなシステムに慣れないとういか反感をおぼえてしまう福島だった。
麻生総理はバレンタインに電子辞書をもらったという話を聞きました。漢字を勉強しろということなんでしょう。
そのお返しにレコーダー。麻生総理に言わせれば「ちゃんと言ったことを書けよ」ということだと私は思いました。
ちなみに
>「心づかい」と書くところを「心ずかい」と書いていた
これは間違っていませんね。年配の方が現在と違う漢字・読み方を使うことはよくあります。
記者のみなさんも自分でプレゼントした「辞書」くらい使いこなせるようにしなくてはなりませんねw
それにしても、そのくらい本を読んでたら当たり前だと思うのですが、最近の記者は程度が低すぎますね。
漆間さんの姿を見ていて思うのですが、「記憶にない」「記憶から消えた」などの台詞は悪徳政治家が使うベタベタの常套句というイメージなので、民主党寄りのマスコミが大喜びで流しています。「記憶にない」の一点張りは、どうしても状況を悪くする答弁に見えるのですが。。。
「オフレコだから、経験に基づく個人的な推測を語っただけ。一般論ですよ。」という答弁はできなかったのでしょうか。まぁ、それでも鳩山あたりが「一般論のはずはない。馬脚を現した。」とか言うんでしょうが。
テレビのニュースもスポーツ以外はほとんど見なくなりましたが、たまに見ても小沢の疑惑への注目を散らそう散らそうというマスコミの思惑がハッキリ見え過ぎて、本当にウンザリです。
いやあ久しぶりに今日のブログは面白かったです。
政治部に移った福島記者の葛藤が手に取るように判ります。
今後の変化を見守りたいと思います。
>女性記者らに送った自筆の手紙の中で「心づかい」と書くところを「心ずかい」と書いていたそうで、
「心ずかい」と書いても誤ってはいないですよ。記者として勉強が不足しておりませんか?
ところで、そうした総理の自筆の手紙、私信を、下記のようにテレビで晒し、しかも誤りじゃないのに、偉そうに指摘するという女性アナウンサーの行為についてはどう思われますか?
同じ報道に携わる福島さんのお考えが聞きたいですね。
日テレ 丸岡いずみ、総理が女性番記者へ送ったホワイトデーの手紙をミノの番組で晒す
↓
丸岡「私見つけちゃったんですけど~、『ずかい』では無く『づかい』ですよね(笑)』
http://ana.rusk.to/upload/src/ana69936.jpg
To umi-kunさん
昔は「心ずかい」でもよかったんですか、知りませんでした。確かに古い広辞苑では、両方書いてある。今は校閲に赤を出されるので、てっきり間違いだと思っていました。不勉強であいすみません。言葉というのは、時代とともに変わってゆくので、本当に難しいです。ちなみに手紙を公開するのは、総理から秘書官を通じてOKをもらっているので、よいのではないでしょうか。
すみません。皆さまのご指摘をうけて本文訂正いたしました。
3パラ目の最後の部分(以下参照)をけずりました。
ちなみに、女性記者らに送った自筆の手紙の中で「心づかい」と書くところを「心ずかい」と書いていたそうで、そういうところは、ちゃんとツボをはずさない、というか、みんなの期待に応えてくれていた。この日の昼のぶら下がりも、けっこうきわどいジョークを飛ばすし、麻生さんらしさは健在である。
To sabumaneさん
勉強不足ですみませんでした。
ちなみに女性番記者が電子辞書を贈ったという話はどこから?私の記憶では合同で国産チョコを買って、内需拡大に貢献したということで、これは報道されています。たかがチョコでICレコーダーの返礼は高すぎないかと、みなびびってました。
To tenyoufoodさん
唸るほどお金のもっている人だから、ポケットマネーだと思うけれど、今度きいておきます。2回ルールはまもってください。
To Cosplayさん
あなたは最初から2回以上書くことがわかっているので、気がついたときに先に削除しておきます。
>西松建設の不正献金問題により小沢代表が辞任しようが続投しようが、正直、そんなに国民生活に打撃になる気がしないけれど、・・・
小沢なんて、しょせん単に腹黒いだけの小物政治屋だから、どうでもいいですよね。
ただ、小沢がやめる・やめないで民主党政権実現の可能性が影響を受けます。民主党政権なら、広い意味での日本の安全保障は後戻りできないレベルまで破壊されるでしょう。外国人参政権、人権擁護法、沖縄一国二制度などが通るでしょうし、その上、主権移譲などという訳のわからないことを叫んでいますから。
>国民の生命と財産の安全を確実に脅かすことになる。・・・
自民党にお灸を据えれば、つまり民主党政権が実現すれば、国民全員にお灸を据えるのと同じ結果になるでしょう。
民主党政権下で中国が尖閣を軍事的に制圧したりすれば、たぶん自衛隊は身動きできないでしょう。神戸大震災での自衛隊のように。
左右がごちゃ混ぜになった寄り合い所帯の民主党ですが、実質的には旧社会党と大差無い左翼政党と見て間違いありません。
福島様、お邪魔します。
漆間官房副長官の人物像についての福島さんの観察結果、おもしろく読ませていただきました。『intelligence』だからと言って発言に線を引く方だとすると、この人の口から出てくる言葉は基本的に差し障りのない事だけなのですね。この人の言葉で上げ足を取ろうとしても、同じ事はみんなが常識程度に思っていることしか本来は話さない…話していないと言うことでしょうか。
懇談会に出た人は「思いこみ」があったから懇談会での言葉を主観の示す方に解釈してしまったと言うことなのでしょうかね。
「こんな結果が欲しいから誰かあんな台詞を言って欲しい」…その程度の事だったんですね。
本日も大変興味深い裏話でした。
漆間官房副長官の人柄も一歩踏み込んでわかったような気がします。大変経験と能力のある方なのでしょうが、既にハトポッポさんあたりが「国策捜査』などと喚いている折にあの類の発言をするとは”この愚か者”と一喝したくなりますねえ。もっともこれで検察の捜査が自民党にまで及んで二階大臣が沈没すれば日本国のためには誠に結果オーライということになりますが、漆間師もそこまで読んではいないでしょうねぇ。ところで、本日のブログには福島さんらしからぬ大失言があります。「・・・小沢氏が辞任しようがしまいが・・・」といったくだりです。福島さんは「小沢なんてたいした者ではない」ということを言いたいのだと拝察しますが、民主党のガンは自民党のもっとも醜悪な部分を集約した小沢と輿石に代表される日教組等の売国左翼が手を組んでいるところにあるわけですから、まずは小沢に完全失脚してもらわないとイカンわけで、この表現はちょっと同意しかねます。
>翌日に各社の漆間番からよくよく話をつきあわせてみると、「『絶対』っていってないような」「漆間さんの性格だと絶対なんていわないんじゃない?」「いや絶対という言葉は記憶にのこっている」「別の発言のところで絶対っていったのが、交じったのでは」「自民党といったのは質問のなかで」「こっちにはこないと思いますよ、とかいう言い方だったか」…と記者の方も記憶があやふや。
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私の感覚だと、これってものすごい大ニュースだと思います。
確認いたしますが、
共同通信の報道翌日・各社の「漆間番」の話をつきあわせると
「言った」「言ってない」「自民党という言い方したかしてないか」含めて「記憶があやふやだった」
のですね?少なくともそういう話を漆間番記者同士がしていたのですね?
これって、そのまんまニュース価値があると思います。
ブログ読者の特権として楽しんでもいいのですが(笑)、これ、新聞本紙でも記事として報道すべきではないでしょうか。
見出し候補
「発言の詳細 記者側もあいまい」
「報道翌日、記者同士で再確認
「見方割れる『言った言わない』」
まあ、とにかくこの「記者同士の報道翌日の話の突合せ」があり、「そこで記憶が割れた」という事実だけでも、外部から見れば大スクープです。
福島さん、ブログで報じていただいてありがとうございました。
・・・でも大丈夫なんですか、これブログで報じて(笑)?
ここで「付き合わせ」を共同報道の翌日、福島さんを交えて行った社の、社名が分かればなおいいのですが、これはやはりオフレコでしょうか(笑)
福島記者
> ちなみに福島はこの有志メンバーには入ってません。
> ただ問題の発言があった5日のオフレコ懇談は、イチロー番(小沢番)に引っ張り出されていた…
う?ん…その場にいたら「かおりん的見識」から正論を伝えていたんでしょうね。 なんだか残念というか…返礼のICレコーダーは首相一流の皮肉だと確信します。 貰わんで良かったかもね♪
> …番記者でしか知りえない情報が週刊誌や野党側に流れているとなると、番記者も心穏やかではない
さんざか述べて居られる「和風オフレコ」の話はとても興味深いです。 漆間官房副長官の経歴や性向なんかは、やはり日頃接している番記者の所感だけにすんごく説得力有るし…♪
さりながら上記のような声が現場から出て来るという事は発言者/情報源に対しては言う迄もなく、現場で取材に当たっている部下に対しても「背信」ではないかと…記事として結実する事を目的に情報収集させるのと、業務として上げられて来た情報を私的に編集して横流しするのとでは随分意味が違うのではありませんか?
商取引においては、信頼関係の構築にはえらい時間がかかるのにその崩壊は一瞬にして発生する…という「定説」がありますが、第四の権力たる大手マスメディアにおいては必ずしも該当しないのですかねぇ…実際並みの政治家よりは強いし…
To gryphonさん
私、現場におりませんでしたので、説得力ないんですよね。やはり直接その懇談に出ていないので。かえすがすも、恨めしい小沢番。
福島様はじめまして
初書き込みさせて頂きます。漆間さんの人柄について大きな誤解を
していた自分が恥ずかしいです。某情報番組で某評論家が「この人
は、知らないことを得意げに知ったかぶりする人で・・・」といっ
た話を真に受けておりました。
来週28・29日の総理の訪中にもやはり同行されるんでしょうね。
取材頑張ってください。
やっぱり記者さんの書き物をよくまとまっていて読みやすいです。
分かりやすい感触ありがとうございます。
まっ、確かに「額だけ」で、自民にはこないと言ったら失言ですね。
ただ、特捜の場合「巨額」を目標にするようですから、それも事実だったかも知れませんね。失言で世論が動くまでは。。
福島さん
すみません、1つ教えてください。
>2月13日のバレンタインデー・イブに女性記者有志がチョコと寄せ書きを贈ったのだが、そのお礼。ちなみに福島はこの有志メンバーには入ってません。
と書かれていますが、テレビ等では女性記者有志は「電子辞書」を贈ったと報道されていました。どちらが正しいのでしょうか?
福島さんはメンバーに入っていないのに、チョコと断定されるのは、何か根拠があるのでしょうか?
よろしくお願いします。
相変わらずの、永田町談合新聞組合の話ですね。
知らない人には、新しい情報ですが、知っている人には、何を、今更解説しているのだろうかと思える内容です。
大切なことは、現状認識ではなく、現状をいかに改善するかですね。
もっともらしく論評しても、明日からも同じであるならば、永田町談合新聞組合の話は、未来永劫ネタに困らず、福島ブログもにぎわうことでしょう。
まあ、しかし、私だけが問題意識を持っていると思えるならば、新聞記者としては幸福ですね。
ありがたいことです。
パパラッチ福島さんへ
一、暴露したのは朝日が先ではなく、鈴木宗男
二、天下り禁止阻止、役人天国を推進する漆間
こういうもっとも大切な情報、認識には触れず
北朝鮮に対してどうだとか、本当に幼稚だ
中国経済の話も幼稚で酷い無知を露呈していたが、
君はこの漆間事件についても感覚があまりにズレている
君は自分の価値観が世間から乖離しているという認識がないのだろう
新聞記者が世間に常識的に求められるものより、
政治家や官僚が常識とする談合なれあい体質を持っているようだ
君は自分が非常識であるという自覚がないのが笑える
この件に関して、内情を楽しく読ませてもらいました。
そもそも小沢氏の不法献金問題が予想以上に国民に批判されて、あわてて何とか小沢氏から目を逸らすために枝葉末節な粗探しをしたのが発端でしょう。
ですから、さも検察内部情報から自民党には及ばないと発言したかのように記事にしておいて、その直後に自民党でも不正献金が!!!と誇大に騒ぐマスコミを見て、国民がどのように感じるか考えが及んでいないのでしょう。
正直、日本のマスコミは馬鹿じゃないの?としか思えません。
To umi-kunさん
チョコと聞きましたし、産経新聞もそう報じました。
福島さま
いいですね。今回の話。
マスコミは、事実を伝えることが使命のはずなのに、いつの間にか誰かの言ったことを増幅するだけの装置になってしまっている気がします。
製造業では、現場の製造力をどう向上させるかということが課題になっていますが、今回のエントリーは現場力のある記事という感じがします。
これからも、記者としての実感を伝えてください。
staro さん
相変わらず文章が下品ですね。
自分と合わない他の人の考えや気持ちを尊重しない。
で、
>一、暴露したのは朝日が先ではなく、鈴木宗男
その前に、漆間氏はネットで暴露されてる。
発言後即、前記者の人のブログなどから、政府高官は慣例からして、この場合、漆間氏と推定されるなど。
更に、推定ではなく、確定情報も二階堂ドットコムがリビールしてる。
貴方が書いているのは、その後の話。
>二、天下り禁止阻止、役人天国を推進する漆間
そう、単純じゃないでしょ。
裁判員制度やその他なんかも絡んでいるだろーし、
その他は、ここでは書かない。自分で調べてくださいな。
少なくとも、いきなり”君”呼ばわりは止めるべきだと思うけどね。
意見 考えが合う合わない別に、非常に失礼だと思う。
はじめまして。今回の内容に非常に好感がもて嬉しかったので、普通有名どころのブログには、コメントを書かないようにしているのですが(笑)あえて、書かせていただきます。
漆間巌官房副長官には、是非頑張ってほしいと思います。今回の麻生総理の失言とマスコミが騒いでいる「違法云々」と同じように、まず、政権交代ありきのなんでも批判、揚げ足取りの報道にはうんざりです。いや、朝日とか朝日とか毎日とか毎日wがいるんだから、何を言っても切り貼りして記事を作るぐらいのこと、お手のもんなんでしょうけど。
(麻生総理は単に事実を言っただけ。「明らかに違法(だと検察が考えた)だから逮捕」。そういうと、言葉足らずだとか言い出しそうですが、あれって、福島瑞穂氏の質問に対しての答弁ですから。)
MSNのページで記事を拝見しましたが、正直あきれました。というより、記者クラブ制度自体が異常ですね。日本の政治が良くならない原因の大きな理由がそこにあることがよくわかります。多分香織ちゃんは、おかしいと思ってギャグで書いたんだと思いますが。
政府(霞ヶ関)の情報が欲しいために幼稚園を開いているんでしょうが、世間の大人から見るとすずめの学校のように「ぴーぴーぴーぴー」並んでいる番記者さんたちが幼稚園児に見えます。
昔の新聞記者や海外の記者からは異常だと思われているでしょう。取材というものは、命がけでとりにいくもので口をあけて待っているものではないでしょう。口をあけて待ってくる餌はろくなもんじゃないのはあたりまえでしょ。
普通の人は新聞の記事よりも週刊誌や夕刊紙のほうが本当のことが書いてあることを知っています。もう霞ヶ関ごっこはいい加減にしなさい。
To tenyoufoodさん
>To shinbunさん
>>記者クラブ制度自体が異常ですね。
>-----------
>記者クラブは、
>
>戦争中の大本営発表を報道させる為に、軍部が作ったのです。
>
>したがって、役所発表寄りの記事になる。
これも三回目のようですから、内容はどうであれ、民主主義とは関係のない、izaルールとも関係のない、福島独善ルールによって削除されるでしょうから、私が保存しておきます。
あしからず。
民主主義を知らない新聞記者の裏をかくことは簡単なようです。
ありがたいことです。
福島香織様
産経新聞社記者指針には「産経新聞記者は情報源秘匿の約束をした場合は必ず守る。明確にオフレコの約束をした場合も同様である。これを厳守するためにも秘匿やオフレコの安易な約束は避けなければならない」と、自由と責任についての規定がありますよね。
然し、実情は秘匿やオフレコの安易な約束をしているのが問題で、記者ひいては新聞社がが購読者/視聴者と情報源のどちらを向いて仕事をしているかがわかりますよね、それは、視聴が無料で広告料に依存しているの民法テレビは措いて、有料の購読者に依存する(購読しなければ広告の効果もない)新聞にとっては“自殺行為”に等しいですよね。
因みに、平成21年(2009年)3月11日付産経新聞に「『漆間発言』とメディア 取材源、安易に暴露していいのか」と題した産経新聞社常務取締役編集担当の斎藤勉さんの記名記事が掲載されており「取材源の安易な暴露はジャーナリズムの自殺行為になりかねない」と結論付けられていたが、内容を読んだら、笑っちゃいましたね、本当に…。
福島香織様>
初めまして。先日の総理の「ホワイトデー」のプレゼント。
私は「白」という所にメッセージを感じました。
「白」=「色が付いていない」つまり「色の付いていない」記事を
キチンと「録音」した通り、「そのまま」を書け!という…。
しかし、お粗末な日本のマスメディアでは
一国の総理大臣から「直々」の贈答品を頂くという事は
我々からしたら、何とも「畏れ多い」出来事です。
しかもコピー(?)とはいえ、「手書きのメッセージ」も添えてあった。
これは、中々出来ない事だともいます。
その私的に宛てた「メッセージ」を、「公器」であるTVで公表し
更には、「心ずかい」とある記載を「書き間違い」と馬鹿にする始末。
もう、情け無いですね、この国のテレビ局の低俗さは。
もっとも、「旧・かなずかい」では「心ずかい」で正しそうです。
昭和61年の内閣府で「現行」の「心づかい」に改訂されたようです。
総理の「極太の釣針」に引っ掛ったようですね(笑)
オフ懇と匿名取材を読み,見識の高さに感銘しました.そこでお願いがあります.現在の世界同時不況を改善するため,プラス志向の意見をここで書いていただけませんか?今の不況の原因はマスコミが心配,不安を必要以上に煽ったせいだと思います.国民の大多数は,テレビや新聞の言うことを盲信します.米国サブプライム問題で経済が危ない,銀行も危ない,株も危ない,将来の生活が不安,年金も貰えないと連日の報道で洗脳されたら,金を持っていても買いたい気持ちを抑えてしまいます.そのため,車は売れず,給料は下がり,職を失う人が増えています.報道によって銀行が潰れた過去もあります.労せずしてニュースネタが拾えるマスコミ,好況のときはあまり出番の無かった経済学者はこの世の春を謳歌しています.これで本当にいいのでしょうか?良くなると皆で信じて,経済を良くして,明るい社会を作りましょうよ.お願いします.