■「閑話休題」というのは、「それはさておき」という意味で、違う話題を持ち出すときに使うものだと思い込んでいた。けれど、本来は本筋からそれていた話を本題に戻すときに使う四字成語なのだという。
すみません、当ブログで〝閑話休題〟の使い方が間違っていました。読者の方の指摘で判明。うわぁ、恥ずかしい。反省の意をこめて、「さらし者」にしておこうかと思いましたが、受験生の方が間違って覚えるといけないので、修正しておきました。読者の方は「朝日新聞でも同じ間違いを見つけましたから」と慰めてくださいましたが、本当に記者としてあるまじきまちがいです。申し訳ありませんでした。またご指摘ありがとうございます。これからも、美しく正しい日本語が使えるように、ひとつひとつ勉強していきたいと思います。
■で、閑話休題。(これが正しい使い方)
今回は安倍首相の初訪中前の中国のムードを紹介したい。(妄想も入ってます)。
■軟化なのか手ぐすね引いているのか
妙にマイルド中国の安倍評
五年ぶりの首脳会談で
一気に友好ムードをもりあげよう?
■安倍晋三首相は米国では鷹派、右翼のレッテルが張られているそうだが、中国ではどちらかというと「安倍首相って物わかりよさそう」といったイメージだ。中国外務省当局者に安倍首相ってどうですか?ときくと「まだ、評価は定まらないが実務家との印象がある」「ハンサムだね」と語っていた。
この実務派という評価は、つまり「小泉首相みたいに感情的に意地になって靖国神社参拝をし続けるのではなく、話せばわかるタイプ」ということ。
■さらに最近の安倍報道をみると、
「今回の安倍訪中で日中関係の堅い氷が破られるだろう」(外交学院副院長、秦亜青の発言、新華社4日)
「安倍首相は国会で『日本の植民統治と過去の侵略戦争は、多くの国とりわけアジアの国々に多大な損害と苦痛を与えた』ことを認めた」(新華社2日)
「安倍晋三は第二次大戦について、外祖父もふくめ日本の指導者に責任があることを認めた」(CCTV6日)。
安倍首相の訪中の目的は中国を重視し、小泉政権時代の対中政策の誤りを正しにくるんだ、仲直りにくるんだよ~、と期待感いっぱい。
■今更なのだが、日中関係改善がより切実なのは、中国側だと思われる。胡錦濤政権はもともと日本重視で、米国を最終的な戦略的ライバルとみた多極的経済・資源外交の中で、東の極を日本、西の極をインドに据えている。特に、第11次五カ年計画の柱、省エネ化・リサイクル社会の推進には、日本の投資と技術が頼みの綱であり、対日関係改善は焦眉の課題だった。(省エネ・環境技術で日本と同等の技術水準をもつドイツは、メルケル首相になってから反中にシフトしたし)。だから今回の安倍訪中を機会に、来年の国交正常化35周年にむけて一気に日中友好?ムードを盛り上げたいという中国の気持ちに偽りはないと思う。
■これまでも、日中関係改善に動こうとしたことは何度かあったが、中国の国内政策は世論重視の親民政策を打ち出しているので、世論、特にネット世論で反日ムードが盛り上がるとこの方針は停滞したり後退したりした。この庶民の根深い反日感情は、貧富の差などに対する「社会不満のはけ口」かつ「党の求心力」を高めるのに利用するため、江沢民前政権が導入してきた愛国教育の「成果」である。
■しかし、ここにきてラッキーというか、胡錦濤政権は庶民の不満の矛先をうまく反日から別の方向にそらしている。庶民の怒りは江沢民派上海閥に集中し、反日など盛り上がる余地はほとんどない。
■胡錦濤政権にとって上海閥汚職討伐の成果は「一石五鳥」などといわれ
①上海閥後継者の政治的抹殺による権力基盤強化
②江沢民派および地方トップに圧力
③経済抑制政策の推進
④社会不満の緩和
⑤庶民の胡錦濤人気アップ、
の5つ(人によって若干の差があり)があげられている。しかし、私は「世論を反日から親日に切り替える好機」の6羽目の鳥もあえて数えたい。
■そういうナイスタイミングだから、6中総会の最中でどんなに忙しくとも安倍首相の訪中をセット。中国としては安倍初外遊先が中国であるという事実は何にもかえがたいのだ。だって宗主国だもの。安倍首相は中国の国家主席に就任の挨拶にくるんだよ、と説明できれば、会談で少々日本に譲歩しても国民の反日感情もあまり刺激しないと思われる。それに、こういう「忙しいのにわざわざ会ってあげました」的演出があれば、安倍首相も感激して、靖国参拝をあきらめてくれるかもしれない(??)。
■日本メディア対策も用意周到。日本記者会は先日、外交部から接待を受けつつ「日中関係はいよいよ春を迎えます。これからは仲良くやりましょう?」という秋波を送られた。もちろん産経新聞は日中関係改善に水をさすつもりはなく、冷静に客観的に分析して報道することでしょう。
■こんな風に、中国は五年ぶりの日中首脳会談のために、世論を整え、いろいろ演出も考えて準備万端。関連掲示板の書き込みも「安倍は成熟した政治家であり、個人の利益が国家利益の下にくることを小泉よりずっとわかっている。安倍が中国に来ることについては、かなりの(日本国民からの)圧力があるだろうから、彼に対してはより寛容と支持を与えてほしい。我々はまず自分のことをしっかりやり、自己を発展させ、友を多くし、敵を少なくせねば」と、ものすごくマイルドな意見が支持を集めている。ひょっとして、外交部職員が書き込んだのか、と思ってしまったくらいだ。
■だから、共同声明では、靖国問題に触れられなくてもOK、いやむしろ触れないで。未来志向をうたって手拍子一本締めでいきましょう、みたいな感じかな(あくまで予想)?
■ただ、日本通の友人はこんな意見を。「安倍って、おぼっちゃんだからさ、きっと胡錦濤にとっては小泉よりはやりやすいよねぇ~」。
安倍晋三、「話のわかる男」なのか「御しやすいおぼっちゃん」なのか。今の中国の態度は日本の経済・技術協力を期待しての軟化なのか、丸め込もうと手ぐすねひいいているのか。期待と不安の入り交じる五年ぶりの日中首脳会談まであと3日!
どんな会見になるか私も中国で見守りたいと思います。
たしか首相は「私は甘く見られるのが強み」みたいな発言をされていたかと思います。ぶれないでほしいです。
香織様、こんにちわ
中国は表向き熱烈歓迎のようですが、怖いですねえ。
中国としては、日本の技術、投資、ODA再開、
エトセトラ、手薬煉引いて待っているという事ですね。
日本の国会では安倍さんの歴史史観を何とか責めようと、
不毛の論議を各野党とも、血道をあげています。
これから中国に行く人間の足を引っ張る党利党略に走り、
国益を思考しない各野党が嘆かわしい、せっかく、
中国がお膳立てしても日本の野党が壊してる。
日本人であるならば中韓訪問を黙って送り出し、
帰ってきてから批判すれべ良いと思うが外交の
足を引っ張るだけが、野党の目的なら野党は
衰退すると思う、時代変化に付いていけない
野党を嘆かわしく思う。
安倍さんが右派タカ派だとすると、故錦涛、ブッシュ、
ノムヒョン、金正日、彼らの発言からすれば、超タカ派
躊躇い無く日本に脅しをかけてくる、安部さんがひよこに
見えるのは私だけだろうか。
日本が、経済、技術、投資等の協力を、
すれば今抱えている問題を軟着陸させる
事ができるのですか、それともそんな
生易しいものではない、深入りしない
方が良いのですか。
寒くなりますお体大切に。
福島様
久しぶりの日中首脳会談に北京におられる事は凄いですね!
安倍総理は、総裁選の最中は小泉改革の継承を訴えていましたが、小泉さんとは政治手法も目指す内容もかなり異なっている部分があるようです。
首脳会談の前後の記事楽しみにしています。
今日の国会答弁を聞いていると中国の期待はずれになりそうですね。
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国内的にはA戦犯はいない。
日中国交回復のA級戦犯と国民は別ものという考え方は、中国の主張であると理解・認識しているが、受け入れたわけではない。
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小泉首相はどちらかというと、感覚で走る人なので世論の動きが復古調になってきたので、そちらにシフトした人というところでないでしょうか?。
安倍首相の書いた「美しい国」を読むと、彼はもっと確信的ですよ。プラグマティストであるので、8/15には行かないけど、春と秋の例大祭に行くいのではないでしょうか。
nhatnhan625 さま:甘くみられるのが強み、って頼もしい発言ですね。首脳会談、楽しみになってきましたよ。
benkeiさま:確かに、こんな風に中国がマイルドなときほど、こわいんですよねぇ。
kikuti-zinn さま:首脳会談後、日本にとって気持ちのいいリポートができればいいんですけどねぇ。
福島香織 さま
また日本から金と技術をむしり取ろうという算段ですか。中国もやりますねえ。日本のマスコミは、いけいけどんどん対中国投資に技術援助。地球にやさしい中国さまを誉めたたえるのでしょう。
イヤになりますね w。
日本にあるのは、人と技術だけ。著作権無視の中国に渡したら日本には何も残りません。将来的に乞食をするはめになるでしょう。
bishop さま:中国はCCTVの特番で、なんかずいぶん中川秀直幹事長らが、A級戦犯分祀論者であることをしつこく解説していましったっけ。また、清華大学国際問題研究所の劉江永副所長は、安倍さんが公式参拝せずに、個人として秘密裏に参拝するだろう、と指摘。「安倍首相の目的は憲法改正と日本の安保理常任国入り、であり、中韓との首脳交流回復が、すなわち、中韓が日本の常任理事国入り支持と、日本野党の圧力減少という、本来の目的に対する2つのプラス効果がある」と分析したうえで、対中韓外交を重視する安倍首相は少なくとも「小泉の轍を踏むことは避ける」とみています。彼は最近、メディアに頻出する学者なので、きっとこれが、中国当局の見立てなんでしょう。
中国は、安倍首相は個人の身分でメディアに知らせず参拝するなら妥協できる、と思っているかもしれません。(個人的考え)
kokuさま:やっぱり日本は大事な大事な金づるみたいです。でも、日本としても今の中国の国際社会に対する影響力、発言力、また経済市場規模などを考えると、へたれさすわけにもいきませんしね。ただ金や技術は日本にとっては重要な交渉カード、ただでくれてやるのではなく、きっちり実もとってほしいですよね。
>今の中国の国際社会に対する影響力、発言力、また経済市場規模などを考えると、へたれさすわけにもいきませんしね。
わかりませんね。勝手にへたれていただいて、いっこうにかまいません。それは自業自得というものです。もちろん日本にも影響があることでしょう。
相手が韓国のように小規模な国なら援助もありえますが、中国のように図体がでかく、また恩知らずで腐敗してるとなると、底なし援助で共倒れになり、後悔するだけです。
すみませんね、冷たくて。外国に関してはそういう考え方してるもので。
突飛なことを言うようですが…
明末の鄭成功、日清戦争はじめとする清末、国共内線と、中国の王朝交代には日本が関わり続けています(どなたかが著書で指摘していたことですが、誰だったか覚えていません)。
ここは共産党王朝崩壊を推し進めることまで視野に置いて動いて貰いたいものです。
(隠れ親日派・)胡錦濤&(反国内サヨク・)安倍晋三にブッシュと話をつけて、みんなの天敵である
「上海閥+反日日本人工作員+どっかの半島上下」
を生贄としてボコるために手を一時的に組むのはやっぱりアリだと思うんですけどね(笑)。
やっぱりこのミッションやるには中共エリアの体力が不安なんだよなあ。奥の手であるどっかの上半島と戦争したとしても、(米日と違って)それで国内がまとまるとこでもないし。
にゃんこ さま:私もその話、聞いたことがあります。日本って、中国にとっていつの時代もキーマンなんですよねぇ。
izu-chan さま:やっつけなきゃいけない順序は、反日日本工作員、どっかの半島上ですかね。中国のどっかの半島上に対する影響力は最近ぐーんとしぼんじゃったからなあ。
こんばんは。
> しかし、私は「世論を反日から親日に切り替える好機」の6羽目の鳥もあえて数えたい。
「対日宥和(屈日派)との批判を一掃する契機」という6羽目かもしれないなどという一抹の不安が。
河野談話の継承。これは、首脳会談に向けた環境作りだとしても完全に蛇足であったのではないでしょうか。向こうも驚いたんじゃないでしょうかね。この姿勢に向こうがいい気になって付け込んできやしないかと・・。
期待と不安の入り交じる五年ぶりの日中首脳会談まであと2日!(笑)
>■だから、共同声明では、靖国問題に触れられなくてもOK、いやむしろ触れないで。
朝日新聞は社説や一般記事で、しつこく・しつこく・しつこく安倍さんを叩いてますが、案外中国は迷惑がってるのかも?あんまり朝日も安倍叩きにのめりこむと、宗主国様からハシゴをはずされるんじゃないかと期待してしまいます。
タソガレ さま:日本は中国に配慮しつつも、強気であってほしいですね。中国人というのは、相手が強きに出ると、一歩ひく人が多いです。でも、メンツはつぶさない。なかなか、難しいのです。
hiroponさま:共同声明ではなく、共同プレス発表でした。安倍たたきは、たぶん宗主国さまの意向ではないと思います。誰か教えてあげてください。