社会主義和諧社会とはなんぞや。

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 ■きょうは、最近、中国関係記事でよく使われる「和諧社会」について、解説したいと思う。和諧社会とは、調和のとれた社会、という意味。貧富の差是正とか社会保障の充実とか、法治の実現とか、弱者の立場にたった平等社会というソフトなイメージが、ある。ほんとうにそうなのだろうか。で、6中総会(第16期中央委員会第6回総会)で採択された「社会主義和諧社会構築に関する若干重大問題決定」の中味を全部は大変なので、ちょっと要約しながら、見てみることにする。

 ■和諧社会のモデルは日本?
  みんな党の指導に従い幸せなユートピア
  言うはやすし、だが

 ■1章。「社会主義和諧社会構築の重要性かつ緊急性」。
いわく、和諧社会とは社会主義の本質であって、国家富強、民族振興、人民幸福の重要保障である。マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、三つの代表重要思想による党の指導で、全面的に科学的発展観貫徹実施し、中国の特色ある社会主義事業全体の布石と小康社会(ほどほどにゆたかな社会)の全面的建設という角度から出発する重大戦略任務。和諧社会とは党の弛まぬ奮闘目標である。
 

 
 ■新世紀の新段階になって、われわれ(党)は未曾有の発展チャンスと、挑戦に直面している。和平、発展、協力は時代の潮流であり、世界は多極化し、経済はグローバル化の趨勢はふかまり、科学技術は日進月歩。同時に、国際環境複雑多様で、国力競争は激烈、平和や発展に影響を与える不穏要素、不確定要素は増えている。またわれわれは経済科技分野で、先進国が優勢を占める圧力に長期的に対面せねばならない。

 ■だから、社会主義市場経済体制をいそいで改善し、社会主義物質文明、政治文明、精神文明と党の建設をたゆまず強化し、国力アップ、人民生活の明らかな改善、社会政治の長期安定維持をせねばならない。

 ■同時に人民の物質文化の要求と社会生産の間の矛盾が、我が国社会の主要な矛盾であり、各方面の利益をめぐる利益を計画、顧みる任務は困難かつ重大。とくに、経済体制改革、社会構造変動、利益分配調整、思想観念の変化は特別、注意を払わねばならない。これら空前の社会変化は、巨大な発展活力をもたらすと同時に、いろいろな矛盾と問題を必然的にもたらす。

 ■目下、我が国は全体的にいえば和諧社会だが、少なからぬ矛盾と問題がある。主に、都市と地方、区域、経済発展の不均衡、人口資源環境への圧力の増大、就職、社会保障、収入分配、教育、医療、住居、生産安全、治安など大衆の利益に切実に関わる問題が突出している。体制メカニズムは不完全で、民主法治も不健全、一部社会成員の信頼、道徳は損なわれ、一部指導者の素質、能力、仕事ぶりは新任務の要求とあっていない。一部地域の腐敗は依然深刻で、敵対勢力の浸透と破壊活動は、国家安全と社会安定を脅かしている。

 ■矛盾のない社会などない。人類は矛盾の中を発展してきた。社会主義和諧社会の構築はたえず矛盾を解消していくひとつの継続した過程である。

 ■2章。社会主義和諧社会の指導思想、目標、任務。
 社会主義和諧社会構築はマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、三つの代表重要思想の指導のもと、党の基本路線、綱領、経験を必ず堅持し、科学的発展観をもって、経済社会発展をすべ、民主法治、正義公平、誠心友愛、十分な活力、安定秩序、人と自然の調和が望むところに従い、大衆の最も関心のある直接的現実的利益に関わる問題の解決を重点として、社会事業発展に力をいれ、社会公正正義を促進し、和諧文化を建設し、社会管理を改善し、社会創造活力を増進し、共同富裕の道をゆき、社会建設と経済建設、政治建設、文化建設の協調発展を推進する。

 ■2020年までの社会主義和解社会の重要目標と任務は、
 社会主義民主法制のさらなる改善、
 法治の基本方略の全面実施、
 人民の権益の尊重と保障、
 地方と都市、地域の発展格差拡大の趨勢の転換、
 合理的な収入分配の基本形成、家庭財産の増加、
 社会保障メカニズム構築、
 公共サービス改善、政府管理、サービスのレベルアップ、
 全民族の思想道徳、科学文化、健康の質の向上、
 調和のとれた人間関係のさらなる形成、
 創造活力増強、
 創新国家の基本建設、
 社会管理メカニズムの改善、
 秩序向上、資源効率レベルアップ、生態環境好転、
 十数億人人口の生活レベルアップ実施…。(よくばりすぎ)

■そのためには
①人をもって本となす。広範な人民の根本利益を党と国家の一切の仕事の出発点と立脚点とする。

②科学的発展観を堅持。地方と都市、区域、経済と社会、人と自然、国内発展と対外開放の調和をうまく計画し、経済発展方式を転換し、経済と社会の全面的に協調した持続的発展を実現する。

③改革開放を堅持する

④民主法治を堅持する

⑤改革発展と安定の関係を正確に処理する。改革の強さ、発展の速度と、社会の受け入れ程度の統一をはかり、社会の安定団結を維持する。

⑥党の指導のもとの共同社会建設を堅持する。

 ■3章、協調発展を堅持し、社会事業建設を堅持する。
 ①社会主義新農村建設をやる。工業が農業を育て、都市が農村を支える方針をとり、都市・農村の二元構造を改革する。農民の土地請負経営の権利を保障し、農協をつくり、農民の集団経済組織サービス機能を増強する。

 ②西部大開発、東北振興、中部振興を継続。

 ③積極的就業政策。戸籍、労働就業制度、人員流動政策の改革の深化を含む。

 ④教育優先発展。九年義務教育の普及。奨学金制度などの充実を含む。

 ⑤医療サービス強化

 ⑥文化事業、文化産業の発展。人民の文化的要求を満足させる。

 ⑦環境保護。
 

 ■4章、制度建設、社会の公平正義の保障

①民主権利保障制度の改善。法に従った民主選挙、民主決策、民主管理、民主監督を実現。積極的かつ穏当な政治体制改革を推進。社会主義民主制度化を実現。

②法律制度の改善。社会主義法制権威の樹立。
③司法メカニズムの改善。
④公共財政制度の改善。
⑤収入分配の改善
⑥社会保障制度の改善

 ■5章、和諧文化の建設と社会和諧の思想道徳基礎強化
①マルクス主義指導思想、中国の特色有る社会主義の共同理想、愛国主義を核心とした民族精神、改革創新を核とした時代精神、社会主義栄辱観が、社会主義価値観基本体系を構成する。

②社会主義栄辱観(八つの誉れと八つの恥)を樹立し、文明道徳の風格を育成する。

③新聞出版、ラジオテレビ、文学芸術、社会科学によっての正しい方向性を堅持し、発展改革と安定運営のために良好な思想と世論ムードを導く。新聞メディアは社会責任感を強化し、党の主張を宣伝し、社会の常識をひろめ、社会情勢民意につうじ、社会の関心事を導き、公衆の情緒を導き、世論監督をよくする。
④和諧創造建設活動(ボランティアとか)を広範に展開する。

■第6章、社会管理の改善と社会秩序の安定
①サービス型政府の建設
②社区(町内会みたいなもの)建設の推進。農村にも社区建設を。で人口流動管理を強化する。
③社会組織(協会、学会、商会など)建設の推進。
④矛盾調整メカニズムや権益保障メカニズムの形成。
⑤自然災害、突発事故、公共衛生事件、社会安全事件などに対応する緊急対応管理体制メカニズムの改善。
⑥社会治安管理強化
⑦国家安全工作 国防強化。伝統的安全の脅威と非伝統的安全の脅威に有効な国家安全意識と国家安全戦略の増強。国内外の敵対勢力の浸透、転覆、破壊活動を厳重に取り締まり、国家政治安全、経済安全、文化安全、情報安全を確保する

■第7章、社会活動を刺激し、社会団結和睦を増進する。
①社会創造活力を増進
最もな広範な愛国統一戦線を強固に拡大し、各方面の積極性を十分に動員する。党の民族政策をしっかり実施し、各民族の共同団結奮闘、共同繁栄発展のテーマをしっかり把握し、各民族の平等、団結、互助、和諧という社会主義民族関係を強固にし発展させる。党の宗教信仰政策を全面的に貫徹し、法に従った宗教管理事務をおこない、積極的に宗教と社会主義社会の適応を導き、信仰者と非信仰者、異なる信仰の者同士が団結し、宗教が社会の和諧を促進する積極的作用を発揮する。

③国内外の華人の団結強化。一国両制、香港人による香港統治、マカオ人によるマカオ統治の精神を堅持。和平統治、一国両制の基本方針と現段階の両岸(中台)関係を貫徹し、祖国和平統一のプロセスを推進、ひとつの中国の原則をゆらがさず、平和統一の努力をあきらめず、台湾人民の方針が決して変わらないことを一貫してのぞみ、台湾独立勢力反対には妥協しない。

④平和発展の道を堅持し、良好な外部環境をつくる。独立自主の和平外交関係を政策を堅持。対外開放の基本国策を堅持し、対外開放レベルをアップ。積極的に対外技術協力を発展させ、対外文化交流を実施し、国内外の二つの市場、資源をもっとよく利用し、互恵協力を強化、共同発展を実現する。

■8章、社会主義和諧社会建設に対する党の指導強化

もう、つかれたので、この辺で要約おわり。

 ■気になるところに赤字をいれてみた。ざっと、読んで、いいたいことを、まとめると、
①急激な改革開放のやりすぎで、少なからぬ社会矛盾が噴出しているので、、社会主義の本質である和諧社会に回帰するぞ。

②和諧社会とは、思想的には、マルクスレーニン主義と毛沢東思想と鄧小平理論と三つの代表重要思想を一緒くたにしたもので、改革開放を堅持しながらも社会主義的なユートピアを実現しようということだ。マルクス・レーニンと、三つの代表思想は相反する理論じゃないか、一緒にできるのか、と思うかもしれないが、党の言うことは正しいからつべこべいわずついてきなさい。

③2020年までに矛盾を解決していくからね。とにかく、人民の切実な問題を解決することを一番重視する。そのために、民主や法治化をすすめ、人民を主人公にした社会政治メカニズムをつくるよ。でも、まちがえないで、これは社会主義民主であり、社会主義法治だからね。政治改革は進めるけど、全部最初に共産党の指導ありきだから、党に逆らうと人民扱いしないからね。

④だから、メディアは党の主張の宣伝という本分を忘れてはいけないよ。党に都合のよい世論ムードをつくるのが君たちの仕事だ。

⑤社会の安定と団結は最重視。これを乱す者はみんな国民でも国内敵対勢力だからね。民族政策も宗教政策も党の指導でやってください。宗教の自由は当然ありますが、その自由を保障するのは党ですから。

⑥台湾問題は、現状維持でいいや。内政の方が大変だから。でも、台湾独立には絶対反対。これは妥協しないから。

⑦国際的にも和諧路線でいきますよ。技術経済協力よろしく。

 ■改革開放を続け、いちおう市場経済だが、適度に保護主義で、社会分配がうまくいって、貧富の差は小さく、社会は安定。人民はみなおとなしく、道徳観があり礼儀ただしく、政治に興味もあまりなく、党の指導に逆らわない。メディアに簡単に誘導され、政治家の思惑どおりの世論を形成。過激な信仰も少数民族意識もなく、みんなささやかな豊かさと小さな幸福をかみしめながら、まったりくらす。どうやら、そんな国を目標にしているようだ。そんな国あるんか、と思ったが、そういえば、あった。そう、ニッポン。

 ■かつての「宗主国」中国さまに、モデルにしてもらえるとは、うれしような恥ずかしいような。 しかし、13億人口の中国が、1・2億人口の日本を参考にするのは無理があるのではないか。 中国人の性格や気質からみると、米国人に近い気がするから、むしろ米国モデルをお薦めしたいのだが。

 ■いずれにしろ、言うはやすし、実現するは難し、の和諧社会。今回の決定をみても、ああする、こうする、と言うだけで、どうやってそうするか、というところまで踏み込まれていないのがつらい。確信が持てるのは、とにかく一党独裁はぜったい変わりません、ということだけか。上海市の汚職事件摘発などで、人民の支持はけっこう高い胡錦濤政権。しかし、最近の民主派勢力やキリスト教徒の取締り強化や少数民族政策の強化に、「和諧(フーシエ)社会」ではなく、「喝血(フーシエ)社会」と揶揄する人もいることを、知っておいた方がいいと思う。
  

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「社会主義和諧社会とはなんぞや。」への23件のフィードバック

  1. 要約でも大変な作業ですね!お疲れ様でした。ところで本当に原文にモデルは日本と書いてあるのでしょうか?そうとすればびっくり仰天ですが。
    トラックバックを2本させていただきました。

  2. 日曜日というのにご苦労さまです。
    言論弾圧はおいといて、他はいいこと書いてますね。
    まず法治を徹底できたらかなりマシな国になるんじゃないかと思います。そのためにはメディアに自由に報道させることが一番よいと思えます。こういうことをしたら警察にひっぱられるんだよと、国民みんなで学習できます。その次は宗教を復活させて、坊主どもに倫理をたたきこむように指導させるとか。
    しかし、私みたいに無知な人間にまで、それはできるのかという疑問が湧く政策を出してくるってのも、中国指導部のわからないところです。胡錦濤氏の立場にはなりたくないなあ。生態号ならよいですが。

  3. 要約おつかれさまです。
    ちょっと、気になるとこがあったのでコメントさせてください。
    >かつての「宗主国」中国さまに
    と、ありますが、かつて”っていつの頃の話ですか?
    裏を返せば昔日本は中華人民共和国の従属国だったってことですよね。
    すみません、なんか引っかかりましたので、、。

  4. 読み応えありました(てか途中で疲れた)。なんとも威勢良い条文ですが、悲しいかな作る人々が国民に選ばれた選良ではないというのが支那共産党の共産党たる所以ですか。先軍政治をカモフラージュで包む為の美辞麗句を日々考える為に机に向かう、人民服を着たちょっと年増の小姐達が目に見えるようです。

  5. 「かつて」って言うのは遣唐使を廃止するまでということではないでしょうか?
    日本はそのつもりなかったでしょうが、朝貢しその見返りを貰っていたという点で対外的には属国と見られても仕方がなかった面もあると思います。
    まぁ1000年以上前の話ですけど。

  6. ひさしぶりに、おじゃまいたします。いつも拝見しておりますが、あたしの反シナ傾向はご迷惑と考えコメント、TBともに遠慮させていただいております。今回例外的に、TBさせていただきました。
    さらなるご健闘を祈ります。

  7. こんばんは。
    要約、お疲れさまです。
    それと22日付のチベットの記事。タイムリーでした。ウイグル族のラビヤ・カーディルさんのご家族のことにも触れられていてとても良い記事だと思い、再読しました。他の新聞は彼女のことは多分書かないだろうから、福島さんの記事は貴重です。
    本題です。「社会主義和諧社会」、結局読んでもよく分かりません。
    詰め込みすぎで、具体的に何をやるのか曖昧なんです。焦点が絞れていないというか、そういう意識もないんでしょう。中国共産党・胡錦濤政権の、レベルの低さに驚きました。
    私は日本の内閣の「施政方針演説」とか、アメリカ大統領の「State of the Union Address※」(実際に原文を読んだことはありませんけど)と比較して、レベルが低いのではないでしょうか。
    民主党のお馬鹿なHY幹事長がコメントしそうな「総花的で具体的な方針がない」「若干重大問題決定」です。
    ※「一般教書演説」と訳していますが愚訳だと思います。「教書」はそもそも「 ローマ‐カトリック教会で、教皇・司教が信徒を教導するため公式に発する布告・書簡。」のことです。それをイギリスやアメリカが意義転用したものだと思います。立憲民主制・大統領制と政体の違いはあっても、民主政体なんだから、「教書」などと言うのはおかしいんです。
    彼らの勝手な転用・転義を真に受けて翻訳することはありません。「年頭連邦政治演説」「年頭政治報告」とでも訳せばいいんです。訳語をつくった人、誰だか分かりませんが、米英に媚びやがって。
    それと、「法治」「法治」…と馬鹿の一つ覚えのように繰り返しているのは、法治が現実的には存在しないことの証左です。「千里の径庭」とはこのことです。
    和諧社会は遠い幻ですね。
    それとしつこいようですが、「社会主義和諧社会」というのは鄧(とう)小平氏が唱えた「社会主義市場経済」と同じ風味・情緒を感じます。またですか。少し吐き気がしますね。
    失礼しました。

  8. 江沢民は?
    江沢民の“3つの代表”理論は、何処に言ってしまったのでしょう。
    江沢民の影響力が無くなったと考えて良いのでしょうか。
    江沢民が始めた反日教育が収まれば、本当の有効が生まれる日が来るかも知れません。
    反日教育世代の、後の世代が政治を主導する頃には。

  9. お絵かきじいさんさま:日本とはひとことも書いてません。和諧社会とは、この決定から具体的にイメージしたら、日本みたいだ、というだけで。でも、いろいろな方から、中国は日本の自民党の派閥政治から学ぼうとしている、といった話はきいてます。

  10. koku さま:とりあえず、問題はこれだけあって、この問題がこう解決できたらいいな、ということが書かれています。でも、どうしたら解決できるかが、なぞです。

  11. akioka さま:遣隋使、遣唐使のころは朝貢やってましたね。あと後漢書東夷伝によれば、倭の国王も漢の光武から金印をもらったとか。今も、中国人(一部の日本人も)のメンタリティの中に、日本を含めアジアは属国、という気分が残ってそうです。一種の皮肉のつもりだったのですが。

  12. nhac-toyota さま:すみません。つまらないですね。私も読んでいてつかれました。和諧社会の実現とは、完璧に管理されたユートピアというSF小説にでてくるようなものでしょうか。

  13. koku さま:中国の自意識からいえば、日本文化の母は中国だ、と思っているかも。

  14. マルコおいちゃん さま:いらっしゃいませ。トラックバックありがとうございます。

  15. kiyoicho さま:社会主義的法治というのは、大岡裁判みたいなものでしょうか。共産党中央指導がよいといえば無罪、悪いといえば有罪。共産党が絶対正しい、という前提条件があってこその正義。でも、ふつうそれは法治とはいいません。

  16. oguogu2006さま:三つの代表重要思想も、入っています。どう和諧社会とつながるのかは不明ですが。とりあえず、みんな入れとけ、みたいな感じ?

  17. 和諧(わかい)[名](スル):
    ① やわらぎととのうこと。調和すること。
      「厳密なる節奏を弃(す)て和諧せる言語に一任し」〈菊池大麓訳・修辞及華文〉
    ② 離婚訴訟で、当事者が婚姻の維持または円満な協議離婚のために仲直りし、訴訟を終了させる合意をすること。
    ま、和諧社会構築するには、先ず、日常茶飯事として揉め事を表面化させる社会から出発しなければならないでしょう。

  18. 福島様 こんにちは。
    印字したら6Pにわたる力作!ご苦労様です。じっくり読ませてもらいますが…。
    6,7年前、工事現場で中国人労働者が重機に轢かれて圧死したことがあり、そのことで東京の中国大使館員と電話で話したことがありました。
    れっきとした官公署から身分を明らかにして架電しているのに「すぐ新聞記事をFAXしてくれ」と、私の話などまるで信用しないかのごとく言われたのには腹が立ちました。
    しかし、よく考えたら中国の社会では≪官公署のいうことなど当てにならない≫のが実情なのだろうと妙に納得したものでした。
    伝えられる日々の記事を読んでいると、汚職が隅々まで蔓延し格差も甚だしい社会のような気がしますが、権力者が何を言っても、国民の足腰が≪共産党の一党独裁という毒≫に冒されているのでは、≪和諧社会≫も絵に描いた餅と思います。

  19. ま、中国人のことはよく知りませんが、義理と人情が秤にかけ難いほど混合しているというか、お上・権力者には直に迎合してしまうというか、“Maji & Nekura”の日本人の方が、世界で特異な人種だという気がします。

  20. SKIIの問題が一応解決したそうですね。いちお、おめでとうございます。靖国問題は過去になりつつあるような。
    しかし、北が核実験をやって、そこから出てきたものといえば、国連決議と臨検だけのようですね。中韓北露vs日米という図式もはっきりしました。

  21. ■第7章の②は噴飯ものですね。
    信仰者と非信仰者、異なる信仰の者が一つにまとまることができる共通の目的は宗教以外の事柄だろうから、そのような事柄について宗教が積極的作用を発揮すれば社会の矛盾・対立・抗争を促進するだけでしょうが、日本でも中国でもというかサヨさんもウヨさんも政治オタクは矛盾・対立・抗争の図式がよっぽど好きなのでしょうかね、きっと。

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